JP5545920B2 - 反射型光電スイッチおよび物体検出方法 - Google Patents

反射型光電スイッチおよび物体検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、反射型光電スイッチに係り、特に物体までの距離が所定の距離しきい値より遠いか近いかを検出する反射型光電スイッチおよび物体検出方法に関するものである。
従来より、反射型光電スイッチの1つとして、光電スイッチから物体までの距離が所定の距離しきい値より遠いか近いかを検知する距離設定反射型(Background Suppression、以下、BGSと略する)光電スイッチが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。このようなBGS光電スイッチによれば、背景を検出せずに物体のみを検出することができる。
一方、レーザによる光の干渉を利用した距離計として、レーザの出力光と測定対象からの戻り光との半導体レーザ内部での干渉(自己結合効果)を利用したレーザ計測器が提案されている(例えば、非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3参照)。FP型(ファブリペロー型)半導体レーザの複合共振器モデルを図19に示す。図19において、1001は半導体レーザ、1002は半導体結晶の壁開面、1003はフォトダイオード、1004は測定対象である。
レーザの発振波長をλ、測定対象1004に近い方の壁開面1002から測定対象1004までの距離をLとすると、以下の共振条件を満足するとき、測定対象1004からの戻り光と共振器1001内のレーザ光は強め合い、レーザ出力がわずかに増加する。
L=qλ/2 ・・・(1)
式(1)において、qは整数である。この現象は、測定対象1004からの散乱光が極めて微弱であっても、半導体レーザの共振器1001内の見かけの反射率が増加することにより、増幅作用が生じ、十分観測できる。
半導体レーザは、注入電流の大きさに応じて周波数の異なるレーザ光を放射するので、発振周波数を変調する際に、外部変調器を必要とせず、注入電流によって直接変調が可能である。図20は、半導体レーザの発振波長をある一定の割合で変化させたときの発振波長とフォトダイオード1003の出力波形との関係を示す図である。式(1)に示したL=qλ/2を満足したときに、戻り光と共振器1001内のレーザ光の位相差が0°(同位相)になって、戻り光と共振器1001内のレーザ光とが最も強め合い、L=qλ/2+λ/4のときに、位相差が180°(逆位相)になって、戻り光と共振器1001内のレーザ光とが最も弱め合う。そのため、半導体レーザの発振波長を変化させていくと、レーザ出力が強くなるところと弱くなるところとが交互に繰り返し現れ、このときのレーザ出力を共振器1001に設けられたフォトダイオード1003で検出すると、図20に示すように一定周期の階段状の波形が得られる。このような波形は一般的には干渉縞と呼ばれる。
この階段状の波形、すなわち干渉縞の1つ1つをモードポップパルス(以下、MHP)と呼ぶ。MHPはモードホッピング現象とは異なる現象である。例えば、測定対象1004までの距離がL1のとき、MHPの数が10個であったとすれば、半分の距離L2では、MHPの数は5個になる。すなわち、ある一定時間において半導体レーザの発振波長を変化させた場合、測定距離に比例してMHPの数は変わる。したがって、MHPをフォトダイオード1003で検出し、MHPの周波数を測定すれば、容易に距離計測が可能となる。
以上のような自己結合型のレーザ計測器を利用すれば、BGS光電スイッチを実現することができる。BGS光電スイッチは、所定の距離しきい値と比較して物体が近距離にあるか遠距離にあるかでオン/オフ判定すればよい。そこで、自己結合型のレーザ計測器をBGS光電スイッチとして用いる場合には、物体が距離しきい値の位置にあるときのMHPの既知の周期しきい値に対して、測定したMHPの平均周期が長いか短いかを判断すればよい。物体が距離しきい値の位置にあるときのMHPの既知の周期しきい値に対して、測定したMHPの平均周期が長い場合には、物体が距離しきい値よりも近距離に存在するとしてオン判定とし、また測定したMHPの周期が短い場合には、物体が距離しきい値よりも遠距離に存在するとしてオフ判定とする。
特開昭63−102135号公報 特開昭63−187237号公報 上田正,山田諄,紫藤進,「半導体レーザの自己結合効果を利用した距離計」,1994年度電気関係学会東海支部連合大会講演論文集,1994年 山田諄,紫藤進,津田紀生,上田正,「半導体レーザの自己結合効果を利用した小型距離計に関する研究」,愛知工業大学研究報告,第31号B,p.35−42,1996年 Guido Giuliani,Michele Norgia,Silvano Donati and Thierry Bosch,「Laser diode self-mixing technique for sensing applications」,JOURNAL OF OPTICS A:PURE AND APPLIED OPTICS,p.283−294,2002年
以上のように、自己結合型のレーザ計測器を利用すれば、BGS光電スイッチを実現することができる。ただし、自己結合型のレーザ計測器を利用したBGS光電スイッチの場合、環境温度の変化などによって距離とMHPの周波数との関係が変化すると、MHPの周期しきい値(距離しきい値)が規定値からずれてしまう。例えば周期しきい値が規定値よりも長い方にシフトしていた場合、規定値が示す距離は本来の距離しきい値よりも遠くを示す。反対に、周期しきい値が規定値よりも短い方にシフトしていた場合、規定値が示す距離は本来の距離しきい値よりも近くを示す。このため、MHPの周期しきい値(距離しきい値)が規定値からずれている状態で、測定したMHPの周期を規定値と比較すると、誤った判定をすることになるという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、環境温度が変化したとしても、物体の遠近を精度良く判定することができる反射型光電スイッチおよび物体検出方法を提供することを目的とする。
本発明の反射型光電スイッチは、レーザ光を放射する半導体レーザと、発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させる発振波長変調手段と、前記半導体レーザから放射されたレーザ光とこのレーザ光の戻り光との自己結合効果によって生じる干渉波形を含む電気信号を検出する検出手段と、この検出手段の出力信号に含まれる前記干渉波形の情報から、前記レーザ光の放射方向に存在する物体までの距離が所定の距離しきい値より遠いか近いかを判定する距離判定処理手段と、前記検出手段の出力信号に含まれる前記干渉波形の周期を干渉波形が入力される度に測定する周期測定手段と、この周期測定手段の測定結果から前記干渉波形の周期の度数分布を作成する度数分布作成手段と、静止している基準面との距離に対応する前記干渉波形の周期の規定値をTbとしたとき、前記度数分布から、規定値Tb以下の所定の範囲にある周期の度数の総和Naと規定値Tb以上の所定の範囲にある周期の度数の総和Nbとを求める度数計数手段と、前記度数の総和NaとNbとが等しくなるように、前記半導体レーザの発振波長変調の搬送波の振幅または周波数を調整する搬送波調整手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の反射型光電スイッチの1構成例において、前記搬送波調整手段は、初期設定時に、前記搬送波の振幅または周波数を調整することを特徴とするものである。
また、本発明の反射型光電スイッチの1構成例は、さらに、前記検出手段の出力信号に含まれる前記干渉波形の情報に基づいて、前記レーザ光の放射方向に物体が存在するか否かを判定する物体検知手段を備え、前記搬送波調整手段は、前記物体検知手段で物体が検知されていないときに、前記搬送波の振幅または周波数を調整することを特徴とするものである。
また、本発明の反射型光電スイッチの1構成例において、前記基準面は、前記物体が侵入する予定の空間を挟んで前記半導体レーザと向かい合う反射壁面である。
また、本発明の反射型光電スイッチの1構成例において、前記基準面は、前記半導体レーザを保護する透明カバーの内面と外面のうち反射防止処理が施されていない何れか1つの面である。
また、本発明の反射型光電スイッチの1構成例において、前記距離判定処理手段は、前記物体が前記距離しきい値の位置にあるときの前記干渉波形の周期を周期しきい値としたときに、前記周期測定手段によって測定された干渉波形の周期の度数を、前記周期しきい値の第1の所定数倍未満の周期の度数N1と、前記周期しきい値の第1の所定数倍以上かつ周期しきい値未満の周期の度数N2と、前記周期しきい値以上かつ周期しきい値の第2の所定数倍未満(第1の所定数<第2の所定数)の周期の度数N3と、前記周期しきい値の第2の所定数倍以上の周期の度数N4の4つに分別する計数手段と、前記度数N1とN4と度数の和(N2+N3)の大小を比較し、前記度数N1が最も大きい場合は、前記物体が前記距離しきい値よりも遠距離に存在すると判定し、前記度数N4が最も大きい場合は、前記物体が前記距離しきい値よりも近距離に存在すると判定し、前記度数の和(N2+N3)が最も大きい場合は、前記度数N2とN3の大小を比較し、前記度数N2が大きい場合は、前記物体が前記距離しきい値よりも遠距離に存在すると判定し、前記度数N3が大きい場合は、前記物体が前記距離しきい値よりも近距離に存在すると判定する判定手段とからなることを特徴とするものである。
また、本発明の物体検出方法は、発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように半導体レーザを動作させる発振手順と、前記半導体レーザから放射されたレーザ光とこのレーザ光の戻り光との自己結合効果によって生じる干渉波形を含む電気信号を検出する検出手順と、この検出手順で得られた出力信号に含まれる前記干渉波形の情報から、前記レーザ光の放射方向に存在する物体までの距離が所定の距離しきい値より遠いか近いかを判定する距離判定処理手順と、前記検出手順で得られた出力信号に含まれる前記干渉波形の周期を干渉波形が入力される度に測定する周期測定手順と、この周期測定手順の測定結果から前記干渉波形の周期の度数分布を作成する度数分布作成手順と、静止している基準面との距離に対応する前記干渉波形の周期の規定値をTbとしたとき、前記度数分布から、規定値Tb以下の所定の範囲にある周期の度数の総和Naと規定値Tb以上の所定の範囲にある周期の度数の総和Nbとを求める度数計数手順と、前記度数の総和NaとNbとが等しくなるように、前記半導体レーザの発振波長変調の搬送波の振幅または周波数を調整する搬送波調整手順とを備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、半導体レーザから放射したレーザ光とこのレーザ光の戻り光との自己結合効果によって生じる干渉波形の周期を測定し、干渉波形の周期の度数分布を作成し、静止している基準面との距離に対応する周期の規定値Tb以下の所定の範囲にある周期の度数の総和Naと規定値Tb以上の所定の範囲にある周期の度数の総和Nbとを求め、度数の総和NaとNbとが等しくなるように、半導体レーザの発振波長変調の搬送波の振幅または周波数を調整することにより、距離と干渉波形の周波数とが常に一定の関係になるように補正することができるので、環境温度が変化したとしても、物体の遠近を精度良く判定することができる。
また、本発明では、レーザ光の放射方向に物体が存在するか否かを判定する物体検知手段を設け、物体検知手段で物体が検知されていないときに、搬送波の振幅または周波数を調整することにより、反射型光電スイッチの動作中であっても、レーザ光の放射方向に物体が存在しないときであれば、調整を行うことができる。
また、本発明では、干渉波形の周期を測定し、周期の度数を周期しきい値に基づく値でN1,N2,N3,N4の4つに分別することにより、周期測定時の干渉波形の欠落や過剰なノイズ検出の影響を除去し、反射型光電スイッチから物体までの距離が距離しきい値より遠いか近いかを正しく判定することができる。また、本発明では、周期測定手段と計数手段と判定手段とを簡単な構成で実現することができ、簡単かつ安価な構成で精度の良い反射型光電スイッチを実現することができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係るBGS光電スイッチ(反射型光電スイッチ)の構成を示すブロック図である。図1のBGS光電スイッチは、レーザ光を放射する半導体レーザ1と、半導体レーザ1の光出力を電気信号に変換するフォトダイオード2と、半導体レーザ1からの光を集光して放射すると共に、反射壁面11又は物体12からの戻り光を集光して半導体レーザ1に入射させるレンズ3と、半導体レーザ1を駆動する発振波長変調手段となるレーザドライバ4と、フォトダイオード2の出力電流を電圧に変換して増幅する電流−電圧変換増幅部5と、電流−電圧変換増幅部5の出力電圧から搬送波を除去するフィルタ部6と、フィルタ部6の出力電圧に含まれるMHPの周期を測定し、MHPの周期の度数を周期しきい値に基づく値で分別する周期分別部7と、周期分別部7の分別結果から物体12が所定の距離しきい値よりも近距離にあるか遠距離にあるかを判定する判定部8と、判定部8の判定結果を表示する表示部9と、半導体レーザ1の発振波長変調の搬送波の振幅または周波数を調整する調整部10とを有する。
フォトダイオード2と電流−電圧変換増幅部5とは検出手段を構成し、周期分別部7と判定部8とは距離判定処理手段を構成している。以下、説明容易にするために、半導体レーザ1には、モードホッピング現象を持たない型(VCSEL型、DFBレーザ型)のものが用いられているものと想定する。
レーザドライバ4は、時間に関して一定の変化率で増減を繰り返す三角波駆動電流を注入電流として半導体レーザ1に供給する。これにより、半導体レーザ1は、注入電流の大きさに比例して発振波長が一定の変化率で連続的に増加する第1の発振期間と発振波長が一定の変化率で連続的に減少する第2の発振期間とを交互に繰り返すように駆動される。図2は、半導体レーザ1の発振波長の時間変化を示す図である。図2において、P1は第1の発振期間、P2は第2の発振期間、λaは各期間における発振波長の最小値、λbは各期間における発振波長の最大値、WTは三角波の周期である。本実施の形態では、発振波長の最大値λbおよび発振波長の最小値λaはそれぞれ常に一定になされており、それらの差λb−λaも常に一定になされている。
半導体レーザ1から出射したレーザ光は、レンズ3によって集光され、半導体レーザ1の放射方向に物体12が存在しない場合は反射壁面11に入射し、物体12が存在する場合は物体12に入射する。反射壁面11又は物体12で反射された光は、レンズ3によって集光され、半導体レーザ1に入射する。ただし、レンズ3による集光は必須ではない。フォトダイオード2は、半導体レーザ1の内部又はその近傍に配置され、半導体レーザ1の光出力を電流に変換する。電流−電圧変換増幅部5は、フォトダイオード2の出力電流を電圧に変換して増幅する。
フィルタ部6は、変調波から重畳信号を抽出する機能を有するものである。図3(A)は電流−電圧変換増幅部5の出力電圧波形を模式的に示す図、図3(B)はフィルタ部6の出力電圧波形を模式的に示す図である。これらの図は、フォトダイオード2の出力に相当する図3(A)の波形(変調波)から、図2の半導体レーザ1の発振波形(搬送波)を除去して、図3(B)のMHP波形(干渉波形)を抽出する過程を表している。
周期分別部7は、フィルタ部6の出力電圧に含まれるMHPの周期を測定し、物体12が所定の距離しきい値の位置にあるときのMHPの既知の周期(以下、周期しきい値Thと呼ぶ)に基づく値によりMHPの周期の度数を分別する。
図4は周期分別部7の構成を示すブロック図である。周期分別部7は、周期測定部70と、計数部71とから構成される。周期測定部70は、立ち上がり検出部72と、時間測定部73とから構成される。
図5は周期測定部70の動作を説明するための図であり、フィルタ部6の出力電圧波形、すなわちMHPの波形を模式的に示す図である。図5において、H1はMHPの立ち上がりを検出するためのしきい値である。
立ち上がり検出部72は、フィルタ部6の出力電圧をしきい値H1と比較することにより、MHPの立ち上がりを検出する。時間測定部73は、立ち上がり検出部72の検出結果に基づいて、MHPの立ち上がりから次の立ち上がりまでの時間tuu(すなわち、MHPの周期)を測定する。時間測定部72は、このような測定をMHPの立ち上がりが検出される度に行う。
計数部71は、周期測定部70によって測定されたMHPの周期Tの度数を、周期しきい値Thの0.5倍未満(0.5Th>T)の周期の度数N1と、周期しきい値Thの0.5倍以上かつ周期しきい値Th未満(0.5Th≦T<Th)の周期の度数N2と、周期しきい値Th以上かつ周期しきい値Thの1.5倍未満(Th≦T<1.5Th)の周期の度数N3と、周期しきい値Thの1.5倍以上(1.5Th≦T)の周期の度数N4の4つに分別する。
以上のようにして、周期分別部7は、MHPの周期の度数を分別する。周期分別部7は、測定期間(本実施の形態では、第1の発振期間P1と第2の発振期間P2の各々)ごとにMHPの周期を測定し、周期の度数を分別する。
次に、判定部8は、周期分別部7の測定結果から物体12が距離しきい値よりも近距離にあるか遠距離にあるかを判定する。判定部8は、MHPの周期の度数N1とN4と度数の和(N2+N3)との大小を比較し、度数N1が最も大きい場合、物体12が距離しきい値よりも遠距離に存在すると判定し、度数N4が最も大きい場合、物体12が距離しきい値よりも近距離に存在すると判定する。また、判定部8は、度数の和(N2+N3)が最も大きい場合、度数N2とN3の大小を比較し、度数N3よりも度数N2が大きい場合、物体12が距離しきい値よりも遠距離に存在すると判定し、度数N2よりも度数N3が大きい場合、物体12が距離しきい値よりも近距離に存在すると判定する。
判定部8は、このような判定を、周期分別部7がMHPの周期を測定して分別する測定期間(本実施の形態では第1の発振期間P1と第2の発振期間P2の各々)ごとに行う。
表示部9は、判定部8の判定結果を表示する。
図6、図7は本実施の形態の判定原理を説明するための図であり、図6は波形に欠落が生じた場合のMHPの周期の度数分布を示す図、図7はノイズによって周期が2分割された場合のMHPの周期の度数分布を示す図である。図6、図7において、T0は半導体レーザ1と物体12との距離に対応するMHPの本来の周期の度数分布aの代表値(中央値または最頻値等)である。
例えばMHPの強度が小さいために周期の測定時にMHPの欠落(検出漏れ)が発生すると、欠落が生じた箇所でのMHPの周期は、本来の周期のおよそ2倍になり、この欠落によって生じたMHPの周期の度数分布は、2T0を中心とした正規分布(図6のb)になる。この度数分布bは、MHPの本来の周期の度数分布aの相似形である。
一方、周期の測定時にノイズをMHPとして誤って検出してしまうと、MHPの周期はランダムな割合で2分割される。このとき、ノイズを過剰に数えた結果として2分割されたMHPの周期の度数分布は、0.5T0に対して対称な分布になる(図7のc)。
本実施の形態では、上記のとおりMHPの周期の度数を4つに分け、周期しきい値Thの0.5倍未満の周期の度数N1が最も大きい場合は、この度数N1がノイズによるものではなく、MHPの本来の周期であると見なして、物体12が距離しきい値よりも遠距離に存在すると判定する。また、周期しきい値Thの1.5倍以上の周期の度数N4が最も大きい場合は、この度数N4がMHPの欠落によるものではなく、MHPの本来の周期であると見なして、物体12が距離しきい値よりも近距離に存在すると判定する。また、度数N1またはN4で物体12の遠近を判断できない場合は、度数N1とN4を無視して、周期しきい値Thの0.5倍以上かつ周期しきい値Th未満の周期の度数N2と周期しきい値Th以上かつ周期しきい値Thの1.5倍未満の周期の度数N3の大小比較で、物体12の遠近を判定する。
こうして、本実施の形態では、周期測定時のMHPの欠落や過剰なノイズ検出の影響を除去し、BGS光電スイッチから物体12までの距離(より正確には半導体レーザ1から物体12までの距離)が距離しきい値より遠いか近いかを正しく判定することができる。
ただし、前述のように環境温度の変化などによって距離とMHPの周波数との関係が変化すると、MHPの周期しきい値(距離しきい値)が規定値Thからずれるため、誤った判定をしてしまう。そこで、本実施の形態では、調整部10により、規定値Thが示す周期(距離)が本来の周期しきい値(距離しきい値)と常に一致するように調整する。
図8は調整部10の構成を示すブロック図である。調整部10は、記憶部100と、度数分布作成部101と、度数計数部102と、搬送波調整部103とから構成される。
記憶部100は、周期分別部7の周期測定部70の測定結果を記憶する。度数分布作成部101は、周期測定部70によって測定されたMHPの周期Tの度数分布を作成する。図9は度数分布作成部101によって作成される周期Tの度数分布の例を示す図である。
半導体レーザ1の放射方向に物体12が存在しない場合、反射壁面11からの戻り光が半導体レーザ1に入射するため、周期測定部70によって測定されるMHPの周期Tは、半導体レーザ1と反射壁面11との距離(以下、基準距離と呼ぶ)に応じた値となる。このときに得られるMHPの周期の度数分布が図9のeである。Tbは基準距離に対応するMHPの既知の周期(以下、基準周期と呼ぶ)である。一方、図6で説明したように、物体12が存在する場合には、度数分布aが現れる。反射壁面11は物体12よりも遠い所にあるので、Tb<T0となる。度数分布作成部101が作成した度数分布は、記憶部100に格納される。度数分布作成部101は、以上のような度数分布の作成を測定期間(本実施の形態では、第1の発振期間P1と第2の発振期間P2の各々)ごとに行う。
次に、度数計数部102は、度数分布作成部101が作成した度数分布から、Tb−R≦T<TbまたはTb−R≦T≦Tb(Rは所定値)の範囲にある周期Tの度数の総和Naと、Tb<T≦Tb+RまたはTb≦T≦Tb+Rの範囲にある周期Tの度数の総和Nbとを求める。所定値Rは、例えば基準周期の規定値Tbの数%の値に設定すればよい。度数の総和Na,Nbの値は記憶部100に格納される。度数計数部102は、このような度数の総和Na,Nbの導出を測定期間ごとに行う。
搬送波調整部103は、半導体レーザ1の放射方向に物体12が存在しない初期設定時に、度数の総和NaとNbとが等しくなるように、レーザドライバ4を通じて三角波駆動電流の振幅を調整する。図10はレーザドライバ4から半導体レーザ1に供給される三角波駆動電流の振幅の調整方法を説明するための図である。搬送波調整部103からの指示に応じて、レーザドライバ4は、駆動電流の最大値を一定値(図10の例では半導体レーザ1によって規定される駆動電流の上限値CL)に固定したまま、駆動電流の最小値を大きくするか或いは小さくすることで、駆動電流の振幅AMPを調整する。こうして、駆動電流の振幅を調整することができる。搬送波調整部103は、このような三角波駆動電流の振幅の調整を測定期間ごとに行う。
なお、搬送波調整部103は、度数の総和NaとNbとが等しくなるように、レーザドライバ4を通じて三角波駆動電流の周波数を調整してもよい。
周期しきい値Thの場合と同様に、環境温度の変化などによって距離とMHPの周波数との関係が変化すると、MHPの基準周期が規定値Tbからずれる。本実施の形態では、半導体レーザ1の三角波駆動電流の振幅または周波数を調整する(すなわち、半導体レーザ1の発振波長変調の搬送波の振幅または周波数を調整する)ことにより、規定値Tbが示す周期(距離)が本来の基準周期(基準距離)と常に一致するように補正することができる。結果として、本実施の形態では、距離とMHPの周波数とが常に一定の関係になるように補正することができ、規定値Thが示す周期(距離)が本来の周期しきい値(距離しきい値)と常に一致するように補正することができるので、環境温度が変化したとしても、物体の遠近を精度良く判定することができる。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、調整部10が初期設定時に三角波駆動電流の振幅または周波数を調整するようになっているが、BGS光電スイッチの動作中であっても、半導体レーザ1の放射方向に物体12が存在しないときであれば調整が可能である。
本実施の形態においても調整部10を除くBGS光電スイッチの構成および動作は第1の実施の形態と同様であるので、図1、図4の符号を用いて説明する。
図11は本実施の形態の調整部10の構成を示すブロック図である。本実施の形態の調整部10は、記憶部100と、度数分布作成部101と、度数計数部102と、搬送波調整部103aと、物体検知部104とから構成される。
図12は物体検知部104の構成を示すブロック図である。物体検知部104は、代表値算出部1040と、個数導出部1041と、物体判定部1042とから構成される。
代表値算出部1040は、度数分布作成部101が作成した度数分布から、MHPの周期の中央値(メジアン)T0’を算出する。記憶部100は、MHPの周期の中央値T0’を記憶する。なお、T0’として中央値の代わりに、MHPの周期の最頻値を用いてもよい。
個数導出部1041は、記憶部100を参照し、現在より1三角波周期WT前の測定期間において算出されたMHPの周期の中央値または最頻値T0’に対して、現在の測定期間中の任意の検知期間dにおいて周期Tが次式を満たすMHPの個数Nを求める。
2T0’<T ・・・(2)
また、個数導出部1041は、周期測定部70によって上記検知期間d中に周期が測定されたMHPの全個数Nallを求める。
図13はフィルタ部6の出力電圧波形を模式的に示す図であり、測定期間(第1の発振期間P1と第2の発振期間P2の各々)と検知期間dとの関係を説明するための図である。検知期間dは、一定時間td(td<WT/2)の時間幅を有する。図13に示すように、検知期間dは、測定期間中に複数個設定することができる。
物体判定部1042は、検知期間d中に周期が測定されたMHPの全個数Nallに対する個数Nの割合N/Nallが所定のしきい値(例えば60%)以上の場合、半導体レーザ1の放射方向に物体12が存在すると判定し、物体12を検知したことを示す物体検知信号を出力する。物体検知部104は、以上のような物体検知処理を測定期間毎および検知期間毎に行う。
図14はMHPの周期の度数分布を示す図であり、物体検知部104による物体検知の原理を説明するための図である。半導体レーザ1の放射方向に物体12が存在しない場合、反射壁面11からの光が半導体レーザ1に戻ることになる。この場合、MHPは同じ周期で出現し、MHPの周期は中央値または最頻値T0’を中心にして正規分布する。
一方、半導体レーザ1の放射方向に物体12が存在する場合、この物体12は半導体レーザ1と反射壁面11との間に存在するのであるから、物体12が存在しない場合よりも低い周波数のMHPが出現する。つまり、MHPの周期の度数分布で考えると、物体12が存在しない場合のMHPの周期の中央値または最頻値T0’よりも長い周期の分布が出現する。
ここで、MHPの波形には、ノイズのために、欠落が生じたり信号として数えるべきでない波形が生じたりすることがある。特に、本実施の形態の場合、物体12が存在しない場合の戻り光は反射壁面11からの光なので、MHPの強度が小さく、信号の欠落が生じる可能性がある。信号の欠落が生じると、欠落が生じた箇所でのMHPの周期は、本来の周期のおよそ2倍になる。つまり、MHPの強度が小さいために計数時に欠落が生じたMHPの周期は、本来のMHPの周期がT0’を中心とした正規分布であるために、平均値が2T0’、標準偏差2σの正規分布になる。
したがって、このような信号の欠落の影響を除くために式(2)に基づく判定を行い、2T0’よりも長い周期のMHPが出現したときに、半導体レーザ1の放射方向に物体12が存在すると判定する。
なお、物体判定部1042が判定に用いるしきい値は、半導体レーザ1の放射方向に物体12が存在しない初期状態において求めた割合N/Nallから予め定められた値である。例えば、初期状態の検知期間dにおいて、Nallが100、Nが5とすると、N/Nall=5%となる。例えばその2倍の値10%をしきい値とすると、N/Nallが10%以上の場合、半導体レーザ1の放射方向に物体12が存在すると判定する。
本実施の形態の搬送波調整部103aは、物体検知部104から物体検知信号が出力されていない場合、物体12が存在しないと判断し、第1の実施の形態の搬送波調整部103と同様に三角波駆動電流の振幅または周波数を調整する。この調整時における記憶部100、度数分布作成部101、度数計数部102の動作は、第1の実施の形態と同じである。
こうして、本実施の形態では、BGS光電スイッチの動作中であっても、半導体レーザ1の放射方向に物体12が存在しないときであれば、三角波駆動電流の振幅または周波数を調整することができ、第1の実施の形態で説明した効果を得ることができる。
[第3の実施の形態]
第1の実施の形態では、反射壁面11を三角波駆動電流の振幅または周波数の調整の基準面として用いたが、半導体レーザ1からのレーザ光の入出射部を形成する透明体の片面にだけ無反射防止処理を施し、透明体の無反射防止処理を施していない面を基準面としてもよい。
本実施の形態においてもBGS光電スイッチの構成は第1の実施の形態と同様であるので、図1、図4、図8の符号を用いて説明する。本実施の形態と第1の実施の形態との大きな違いは、反射壁面11がないことである。
図15は本実施の形態に係る半導体レーザの入出射部の要部概略構成を示す図である。図15において、130は半導体レーザ1を収納する密閉ケース、131は半導体レーザ1の前面に設けられて半導体レーザ1を保護するガラス等の透明カバー(透明体)、132は透明カバー131の表面に設けられた反射防止膜(ARコート)である。
透明カバー131は、密閉ケース130の窓部に嵌め込んで設けられる。そして、半導体レーザ1は、その前面であるレーザ光入出射面を透明カバー131に対峙させて密閉ケース130内に組み込まれる。
ガラス等の透明体を通してレーザ光を入出力する場合、透明体と空気との界面で僅かではあるがレーザ光の反射が生じる。このような反射を防ぐ場合、専ら、低屈折率材料を分散させたフィラーを透明体の表面にコーティングして反射防止膜を形成することが行われる。本実施の形態においても、レーザ光の入出射面となる透明カバー131での不要な反射を抑えるべく、透明カバー131の表面に反射防止膜132を設けるが、この際、透明カバー131の内面にだけ反射防止膜132を設け、その外面には反射防止膜を形成しないことで、敢えて透明カバー131の外面においてレーザ光の反射が生じるようにしている。そして、半導体レーザ1から出力されたレーザ光の一部が透明カバー131の外面にて反射して半導体レーザ1に戻るようにしている。
なお、透明カバー131の外面については、無反射防止処理を施さないことは勿論のことではあるが、敢えて半導体レーザ1において自己結合効果が生じる強度の反射光を得るに必要な処理を施すようにしても良い。具体的には透明カバー131の外面を鏡面研磨したり、或る程度の反射率を有する光学膜を被覆形成することも可能である。
図15に示した構成によれば、半導体レーザ1の放射方向に物体12が存在しない場合、半導体レーザ1から出射したレーザ光は、その一部が透明カバー131の外面によって反射されて半導体レーザ1に戻ることになる。この結果、半導体レーザ1においては、出力光と透明カバー131からの反射光との自己結合効果による干渉が生じる。
図16は本実施の形態において度数分布作成部101によって作成される周期Tの度数分布の例を示す図である。半導体レーザ1の放射方向に物体12が存在しない場合、無反射防止処理が施されていない透明カバー131の外面からの光が半導体レーザ1に入射するため、周期測定部70によって測定されるMHPの周期Tは、半導体レーザ1と透明カバー131の外面との距離(基準距離)に応じた値となる。このときに得られるMHPの周期の度数分布が図16のeである。Tbは基準距離に対応するMHPの既知の周期(基準周期)である。一方、図6で説明したように、物体12が存在する場合には、度数分布aが現れる。本実施の形態では、透明カバー131の外面が物体12よりも近い所にあるので、Tb>T0となる。
本実施の形態においても、フォトダイオード2、レーザドライバ4、電流−電圧変換増幅部5、フィルタ部6、周期分別部7、判定部8、表示部9および調整部10の動作は第1の実施の形態と同じなので、説明は省略する。
こうして、透明カバー131の一方の面を調整の基準面とする場合でも本発明を適用することができ、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[第4の実施の形態]
第2の実施の形態では、反射壁面11を物体検知の基準面として用いたが、第3の実施の形態と同様に透明カバー131の無反射防止処理を施していない面を基準面としてもよい。
本実施の形態においても半導体レーザ1の入出射部を除くBGS光電スイッチの構成および動作は第2の実施の形態と同様であり、半導体レーザ1の入出射部の構成は第3の実施の形態と同様であるので、図1、図4、図11、図15の符号を用いて説明する。本実施の形態と第2の実施の形態との大きな違いは、反射壁面11がないことである。
調整部10の記憶部100、度数分布作成部101、度数計数部102、搬送波調整部103a、および物体検知部104の代表値算出部1040の動作は第2の実施の形態と同じである。
物体検知部104の個数導出部1041は、記憶部100を参照し、現在より1三角波周期WT前の測定期間において算出されたMHPの周期の中央値または最頻値T0’に対して、現在の測定期間中の任意の検知期間dにおいて周期Tが次式を満たすMHPの個数Nを求める。
0.5T0’>T ・・・(3)
検知期間dについては第2の実施の形態で説明したとおりである。また、個数導出部1041は、周期測定部110によって上記検知期間d中に周期が測定されたMHPの全個数Nallを求める。
物体判定部1042は、検知期間d中に周期が測定されたMHPの全個数Nallに対する個数Nの割合N/Nallが所定のしきい値(例えば60%)以上の場合、半導体レーザ1の放射方向に物体12が存在すると判定し、物体12を検知したことを示す物体検知信号を出力する。物体検知部104は、以上のような物体検知処理を測定期間毎および検知期間毎に行う。
図17はMHPの周期の度数分布を示す図であり、物体検知部104による物体検知の原理を説明するための図である。半導体レーザ1の放射方向に物体12が存在しない場合、無反射防止処理が施されていない透明カバー131の外面からの光が半導体レーザ1に戻ることになる。この場合、MHPは同じ周期で出現し、MHPの周期は中央値または最頻値T0’を中心にして正規分布する。
第2の実施の形態と異なるのは、半導体レーザ1から透明カバー131の外面までの距離が半導体レーザ1から反射壁面11までの距離よりも短いために、MHPの周波数が低く、周期の中央値または最頻値T0’が大きくなることである。
一方、半導体レーザ1の放射方向に物体12が存在する場合、この物体12は透明カバー131よりも遠くに存在するのであるから、物体12が存在しない場合よりも高い周波数のMHPが出現する。つまり、MHPの周期の度数分布で考えると、物体12が存在しない場合のMHPの周期の中央値または最頻値T0’よりも短い周期の分布が出現する。
ここで、MHPの波形には、ノイズのために信号として数えるべきでない波形が生じたりすることがある。ノイズを過剰に数えた結果として2分割されたMHPの周期は、分割される前の周期がT0’を中心とした正規分布であるために、0.5T0’に対して対称な度数分布になる。
したがって、このようなノイズのカウントの影響を除くために式(3)に基づく判定を行い、0.5T0’よりも短い周期のMHPが出現したときに、半導体レーザ1の放射方向に物体12が存在すると判定する。
その他の動作は、第2の実施の形態で説明したとおりである。以上のように、本実施の形態によれば、透明カバー131の一方の面を物体検知の基準面とする場合でも物体検知を行うことができ、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[第5の実施の形態]
第1〜第4の実施の形態では、受光器であるフォトダイオードの出力信号からMHP波形を抽出していたが、フォトダイオードを使用することなくMHP波形を抽出することも可能である。図18は本発明の第5の実施の形態に係るBGS光電スイッチの構成を示すブロック図であり、図1と同様の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態のBGS光電スイッチは、第1〜第4の実施の形態のフォトダイオード2と電流−電圧変換増幅部5の代わりに、電圧検出部13を用いるものである。
電圧検出部13は、半導体レーザ1の端子間電圧、すなわちアノード−カソード間電圧を検出して増幅する。半導体レーザ1から放射されたレーザ光と物体12からの戻り光とによって干渉が生じるとき、半導体レーザ1の端子間電圧には、MHP波形が現れる。したがって、半導体レーザ1の端子間電圧からMHP波形を抽出することが可能である。
フィルタ部6は、第1〜第4の実施の形態と同様に、変調波から重畳信号を抽出する機能を有するものであり、電圧検出部13の出力電圧からMHP波形を抽出する。
半導体レーザ1、レーザドライバ4、周期分別部7、判定部8、表示部9、調整部10の動作は、第1〜第4の実施の形態と同じである。
こうして、本実施の形態では、フォトダイオードを使用することなくMHP波形を抽出することができ、第1〜第4の実施の形態と比較してBGS光電スイッチの部品を削減することができ、BGS光電スイッチのコストを低減することができる。
なお、第1〜第5の実施の形態において少なくとも周期分別部7と判定部8と調整部10とは、例えばCPU、記憶装置およびインタフェースを備えたコンピュータとこれらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って第1〜第5の実施の形態で説明した処理を実行する。
また、第1〜第4の実施の形態では、周期分別部7がMHPの周期を測定し、MHPの周期の度数を周期しきい値に基づく値で分別することにより、物体12までの距離が距離しきい値より遠いか近いかを判定しているが、これに限るものではなく、別の判定方法で判定するようにしてもよい。
別の判定方法としては、MHPの数を計測し、半導体レーザ1と物体12との距離を算出して距離しきい値と比較する方法がある。この場合、距離判定処理手段は、フィルタ部6の出力電圧に含まれるMHPの数を第1の発振期間P1と第2の発振期間P2の各々について数え、計測したMHPの数に基づいて半導体レーザ11と戻り光の反射点との距離を求め、戻り光の反射点が所定の距離しきい値よりも近距離にあるか遠距離にあるかを判定する。一定期間におけるMHPの数は測定距離に比例する。そこで、一定の測定期間(本実施の形態では第1の発振期間P1と第2の発振期間P2の各々)におけるMHPの数と距離との関係を予め求めてデータベースに登録しておけば、距離判定処理手段は、計測したMHPの数に対応する距離の値をデータベースから取得することにより、戻り光の反射点との距離を求めることができる。あるいは、測定期間におけるMHPの数と距離との関係を示す数式を予め求めて設定しておけば、距離判定処理手段は、計測したMHPの数を数式に代入することにより、戻り光の反射点との距離を算出することができる。
そして、距離判定処理手段は、半導体レーザ11と戻り光の反射点との距離が所定の距離しきい値よりも近い場合はオン(物体有り)と判定し、距離しきい値よりも遠い場合はオフ(物体無し)と判定すればよい。
また、発明者が特願2007−015020号で提案した手法を用い、MHPの周期の度数分布を求めて、中央値または最頻値等の分布の代表値を求め、この周期の分布の代表値と周期の度数分布に基づいて物体12までの距離を算出し、この算出した距離を距離しきい値と比較する判定方法もある。
また、第2、第4の実施の形態で説明した物体検知と異なる方法で物体12を検知することも可能である。この場合、物体検知部104は、上記の方法で半導体レーザ1と戻り光の反射点との距離を計測し、基準面との距離(基準距離)と異なる距離が算出されたときに、半導体レーザ1の放射方向に物体12が存在すると判定することができる。第2、第4の実施の形態では、物体12が基準面(第2の実施の形態の場合は反射壁面11、第4の実施の形態の場合は透明カバー131の無反射防止処理を施していない面)付近に出現した場合、N/Nallをしきい値と比較しても、物体12を検知できない場合があるが、半導体レーザ1と戻り光の反射点との距離を計測すれば、物体12が基準面付近に出現した場合でも、物体12が存在するか否かを正しく判定することができる。ただし、この方法では、距離の算出が測定期間毎になるため、第2、第4の実施の形態に比べて物体の検知に時間がかかる。
本発明は、反射型光電スイッチに適用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るBGS光電スイッチの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における半導体レーザの発振波長の時間変化の1例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における電流−電圧変換増幅部の出力電圧波形およびフィルタ部の出力電圧波形を模式的に示す波形図である。 本発明の第1の実施の形態に係るBGS光電スイッチの周期分別部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るBGS光電スイッチのフィルタ部の出力電圧波形を模式的に示す波形図である。 本発明の第1の実施の形態において波形に欠落が生じた場合のモードポップパルスの周期の度数分布を示す図である。 本発明の第1の実施の形態においてノイズによって周期が2分割された場合のモードポップパルスの周期の度数分布を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るBGS光電スイッチの調整部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態において度数分布作成部によって作成される周期の度数分布の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態においてレーザドライバから半導体レーザに供給される三角波駆動電流の振幅の調整方法を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態に係るBGS光電スイッチの調整部の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係るBGS光電スイッチの物体検知部の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における測定期間と検知期間との関係を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態に係る物体検知部による物体検知の原理を説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体レーザの入出射部の要部概略構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態において度数分布作成部によって作成される周期の度数分布の例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る物体検知部による物体検知の原理を説明するための図である。 本発明の第5の実施の形態に係るBGS光電スイッチの構成を示すブロック図である。 従来のレーザ計測器における半導体レーザの複合共振器モデルを示す図である。 半導体レーザの発振波長と内蔵フォトダイオードの出力波形との関係を示す図である。
符号の説明
1…半導体レーザ、2…フォトダイオード、3…レンズ、4…レーザドライバ、5…電流−電圧変換増幅部、6…フィルタ部、7…周期分別部、8…判定部、9…表示部、10…調整部、11…反射壁面、12…物体、13…電圧検出部、70…周期測定部、71…計数部、72…立ち上がり検出部、73…時間測定部、100…記憶部、101…度数分布作成部、102…度数計数部、103,103a…搬送波調整部、104…物体検知部、130…密閉ケース、131…透明カバー、132…反射防止膜、1040…代表値算出部、1041…個数導出部、1042…物体判定部。

Claims (12)

  1. レーザ光を放射する半導体レーザと、
    発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させる発振波長変調手段と、
    前記半導体レーザから放射されたレーザ光とこのレーザ光の戻り光との自己結合効果によって生じる干渉波形を含む電気信号を検出する検出手段と、
    この検出手段の出力信号に含まれる前記干渉波形の情報から、前記レーザ光の放射方向に存在する物体までの距離が所定の距離しきい値より遠いか近いかを判定する距離判定処理手段と、
    前記検出手段の出力信号に含まれる前記干渉波形の周期を干渉波形が入力される度に測定する周期測定手段と、
    この周期測定手段の測定結果から前記干渉波形の周期の度数分布を作成する度数分布作成手段と、
    静止している基準面との距離に対応する前記干渉波形の周期の規定値をTbとしたとき、前記度数分布から、規定値Tb以下の所定の範囲にある周期の度数の総和Naと規定値Tb以上の所定の範囲にある周期の度数の総和Nbとを求める度数計数手段と、
    前記度数の総和NaとNbとが等しくなるように、前記半導体レーザの発振波長変調の搬送波の振幅または周波数を調整する搬送波調整手段とを備えることを特徴とする反射型光電スイッチ。
  2. 請求項1記載の反射型光電スイッチにおいて、
    前記搬送波調整手段は、初期設定時に、前記搬送波の振幅または周波数を調整することを特徴とする反射型光電スイッチ。
  3. 請求項1記載の反射型光電スイッチにおいて、
    さらに、前記検出手段の出力信号に含まれる前記干渉波形の情報に基づいて、前記レーザ光の放射方向に物体が存在するか否かを判定する物体検知手段を備え、
    前記搬送波調整手段は、前記物体検知手段で物体が検知されていないときに、前記搬送波の振幅または周波数を調整することを特徴とする反射型光電スイッチ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の反射型光電スイッチにおいて、
    前記基準面は、前記物体が侵入する予定の空間を挟んで前記半導体レーザと向かい合う反射壁面であることを特徴とする反射型光電スイッチ。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の反射型光電スイッチにおいて、
    前記基準面は、前記半導体レーザを保護する透明カバーの内面と外面のうち反射防止処理が施されていない何れか1つの面であることを特徴とする反射型光電スイッチ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の反射型光電スイッチにおいて、
    前記距離判定処理手段は、
    前記物体が前記距離しきい値の位置にあるときの前記干渉波形の周期を周期しきい値としたときに、前記周期測定手段によって測定された干渉波形の周期の度数を、前記周期しきい値の第1の所定数倍未満の周期の度数N1と、前記周期しきい値の第1の所定数倍以上かつ周期しきい値未満の周期の度数N2と、前記周期しきい値以上かつ周期しきい値の第2の所定数倍未満(第1の所定数<第2の所定数)の周期の度数N3と、前記周期しきい値の第2の所定数倍以上の周期の度数N4の4つに分別する計数手段と、
    前記度数N1とN4と度数の和(N2+N3)の大小を比較し、前記度数N1が最も大きい場合は、前記物体が前記距離しきい値よりも遠距離に存在すると判定し、前記度数N4が最も大きい場合は、前記物体が前記距離しきい値よりも近距離に存在すると判定し、前記度数の和(N2+N3)が最も大きい場合は、前記度数N2とN3の大小を比較し、前記度数N2が大きい場合は、前記物体が前記距離しきい値よりも遠距離に存在すると判定し、前記度数N3が大きい場合は、前記物体が前記距離しきい値よりも近距離に存在すると判定する判定手段とからなることを特徴とする反射型光電スイッチ。
  7. 発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように半導体レーザを動作させる発振手順と、
    前記半導体レーザから放射されたレーザ光とこのレーザ光の戻り光との自己結合効果によって生じる干渉波形を含む電気信号を検出する検出手順と、
    この検出手順で得られた出力信号に含まれる前記干渉波形の情報から、前記レーザ光の放射方向に存在する物体までの距離が所定の距離しきい値より遠いか近いかを判定する距離判定処理手順と、
    前記検出手順で得られた出力信号に含まれる前記干渉波形の周期を干渉波形が入力される度に測定する周期測定手順と、
    この周期測定手順の測定結果から前記干渉波形の周期の度数分布を作成する度数分布作成手順と、
    静止している基準面との距離に対応する前記干渉波形の周期の規定値をTbとしたとき、前記度数分布から、規定値Tb以下の所定の範囲にある周期の度数の総和Naと規定値Tb以上の所定の範囲にある周期の度数の総和Nbとを求める度数計数手順と、
    前記度数の総和NaとNbとが等しくなるように、前記半導体レーザの発振波長変調の搬送波の振幅または周波数を調整する搬送波調整手順とを備えることを特徴とする物体検出方法。
  8. 請求項7記載の物体検出方法において、
    前記搬送波調整手順は、初期設定時に、前記搬送波の振幅または周波数を調整することを特徴とする物体検出方法。
  9. 請求項7記載の物体検出方法において、
    さらに、前記検出手順で得られた出力信号に含まれる前記干渉波形の情報に基づいて、前記レーザ光の放射方向に物体が存在するか否かを判定する物体検知手順を備え、
    前記搬送波調整手順は、前記物体検知手順で物体が検知されていないときに、前記搬送波の振幅または周波数を調整することを特徴とする物体検出方法。
  10. 請求項7乃至9のいずれか1項に記載の物体検出方法において、
    前記基準面は、前記物体が侵入する予定の空間を挟んで前記半導体レーザと向かい合う反射壁面であることを特徴とする物体検出方法。
  11. 請求項7乃至9のいずれか1項に記載の物体検出方法において、
    前記基準面は、前記半導体レーザを保護する透明カバーの内面と外面のうち無反射防止処理が施されていない何れか1つの面であることを特徴とする物体検出方法。
  12. 請求項7乃至11のいずれか1項に記載の物体検出方法において、
    前記距離判定処理手順は、
    前記物体が前記距離しきい値の位置にあるときの前記干渉波形の周期を周期しきい値としたときに、前記周期測定手順によって測定された干渉波形の周期の度数を、前記周期しきい値の第1の所定数倍未満の周期の度数N1と、前記周期しきい値の第1の所定数倍以上かつ周期しきい値未満の周期の度数N2と、前記周期しきい値以上かつ周期しきい値の第2の所定数倍未満(第1の所定数<第2の所定数)の周期の度数N3と、前記周期しきい値の第2の所定数倍以上の周期の度数N4の4つに分別する計数手順と、
    前記度数N1とN4と度数の和(N2+N3)の大小を比較し、前記度数N1が最も大きい場合は、前記物体が前記距離しきい値よりも遠距離に存在すると判定し、前記度数N4が最も大きい場合は、前記物体が前記距離しきい値よりも近距離に存在すると判定し、前記度数の和(N2+N3)が最も大きい場合は、前記度数N2とN3の大小を比較し、前記度数N2が大きい場合は、前記物体が前記距離しきい値よりも遠距離に存在すると判定し、前記度数N3が大きい場合は、前記物体が前記距離しきい値よりも近距離に存在すると判定する判定手順とからなることを特徴とする物体検出方法。
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