JP5484660B2 - 距離・振動計および距離・速度計測方法 - Google Patents

距離・振動計および距離・速度計測方法 Download PDF

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本発明は、光の干渉を利用して、測定対象との距離及び測定対象の速度を計測する距離・振動計および距離・速度計測方法に関するものである。
従来より、レーザによる光の干渉を利用した距離計として、レーザの出力光と測定対象からの戻り光との半導体レーザ内部での干渉(自己結合効果)を利用したレーザ計測器が提案されている(例えば、非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3参照)。FP型(ファブリペロー型)半導体レーザの複合共振器モデルを図7に示す。図7において、101は半導体レーザ、102は半導体結晶の壁開面、103はフォトダイオード、104は測定対象である。
レーザの発振波長をλ、測定対象104に近い方の壁開面102から測定対象104までの距離をLとすると、以下の共振条件を満足するとき、測定対象104からの戻り光と共振器101内のレーザ光は強め合い、レーザ出力がわずかに増加する。
L=qλ/2 ・・・(1)
式(1)において、qは整数である。この現象は、測定対象104からの散乱光が極めて微弱であっても、半導体レーザの共振器101内の見かけの反射率が増加することにより、増幅作用が生じ、十分観測できる。
半導体レーザは、注入電流の大きさに応じて周波数の異なるレーザ光を放射するので、発振周波数を変調する際に、外部変調器を必要とせず、注入電流によって直接変調が可能である。図8は、半導体レーザの発振波長をある一定の割合で変化させたときの発振波長とフォトダイオード103の出力波形との関係を示す図である。式(1)に示したL=qλ/2を満足したときに、戻り光と共振器101内のレーザ光の位相差が0°(同位相)になって、戻り光と共振器101内のレーザ光とが最も強め合い、L=qλ/2+λ/4のときに、位相差が180°(逆位相)になって、戻り光と共振器101内のレーザ光とが最も弱め合う。そのため、半導体レーザの発振波長を変化させていくと、レーザ出力が強くなるところと弱くなるところとが交互に繰り返し現れ、このときのレーザ出力を共振器101に設けられたフォトダイオード103で検出すると、図8に示すように一定周期の階段状の波形が得られる。このような波形は一般的には干渉縞と呼ばれる。
この階段状の波形、すなわち干渉縞の1つ1つをモードポップパルス(以下、MHP)と呼ぶ。MHPはモードホッピング現象とは異なる現象である。例えば、測定対象104までの距離がL1のとき、MHPの数が10個であったとすれば、半分の距離L2では、MHPの数は5個になる。すなわち、ある一定時間において半導体レーザの発振波長を変化させた場合、測定距離に比例してMHPの数は変わる。したがって、MHPをフォトダイオード103で検出し、MHPの周波数を測定すれば、容易に距離計測が可能となる。
ただし、自己結合型を含め従来の干渉型計測器では、静止した測定対象との距離を計測することはできても、速度を持つ測定対象の距離を計測することはできないという問題点があった。
そこで、発明者は、静止した測定対象との距離だけでなく、測定対象の速度も計測することができる距離・振動計を提案した(特許文献1参照)。この距離・振動計の構成を図9に示す。図9の距離・振動計は、測定対象にレーザ光を放射する半導体レーザ201と、半導体レーザ201の光出力を電気信号に変換するフォトダイオード202と、半導体レーザ201からの光を集光して測定対象210に照射すると共に、測定対象210からの戻り光を集光して半導体レーザ201に入射させるレンズ203と、半導体レーザ201に発振波長が連続的に増加する第1の発振期間と発振波長が連続的に減少する第2の発振期間とを交互に繰り返させるレーザドライバ204と、フォトダイオード202の出力電流を電圧に変換して増幅する電流−電圧変換増幅器205と、電流−電圧変換増幅器205の出力電圧を2回微分する信号抽出回路206と、信号抽出回路206の出力電圧に含まれるMHPの数を数える計数回路207と、測定対象210との距離及び測定対象210の速度を算出する演算装置208と、演算装置208の算出結果を表示する表示装置209とを有する。
レーザドライバ204は、時間に関して一定の変化率で増減を繰り返す三角波駆動電流を注入電流として半導体レーザ201に供給する。これにより、半導体レーザ201は、発振波長が一定の変化率で連続的に増加する第1の発振期間と発振波長が一定の変化率で連続的に減少する第2の発振期間とを交互に繰り返すように駆動される。図10は、半導体レーザ201の発振波長の時間変化を示す図である。図10において、P1は第1の発振期間、P2は第2の発振期間、λaは各期間における発振波長の最小値、λbは各期間における発振波長の最大値、Tは三角波の周期である。
半導体レーザ201から出射したレーザ光は、レンズ203によって集光され、測定対象210に入射する。測定対象210で反射された光は、レンズ203によって集光され、半導体レーザ201に入射する。フォトダイオード202は、半導体レーザ201の光出力を電流に変換する。電流−電圧変換増幅器205は、フォトダイオード202の出力電流を電圧に変換して増幅し、信号抽出回路206は、電流−電圧変換増幅器205の出力電圧を2回微分する。計数回路207は、信号抽出回路206の出力電圧に含まれるMHPの数を第1の発振期間P1と第2の発振期間P2の各々について数える。演算装置208は、半導体レーザ1の最小発振波長λaと最大発振波長λbと第1の発振期間P1におけるMHPの数と第2の発振期間P2におけるMHPの数に基づいて、測定対象210との距離及び測定対象210の速度を算出する。
特開2006−313080号公報 上田正,山田諄,紫藤進,「半導体レーザの自己結合効果を利用した距離計」,1994年度電気関係学会東海支部連合大会講演論文集,1994年 山田諄,紫藤進,津田紀生,上田正,「半導体レーザの自己結合効果を利用した小型距離計に関する研究」,愛知工業大学研究報告,第31号B,p.35−42,1996年 Guido Giuliani,Michele Norgia,Silvano Donati and Thierry Bosch,「Laser diode self-mixing technique for sensing applications」,JOURNAL OF OPTICS A:PURE AND APPLIED OPTICS,p.283−294,2002年
図9に示した距離・振動計によれば、測定対象との距離と測定対象の速度を同時に計測することができる。この距離・振動計においては、距離計測を主目的にする場合、距離分解能を確保するために、半導体レーザの波長変化を大きく設定する。この場合、速度の分解能は不変である。
しかしながら、速度計測を主目的にする場合、半導体レーザの波長変化が大きいほど、レーザ駆動電流の振幅(波長変化量)のばらつきが大きな計測誤差成分になるという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、距離計測を主目的にする場合と速度計測を主目的にする場合でそれぞれ半導体レーザの波長変化率が適切になるように切り替えることができる距離・振動計および距離・速度計測方法を提供することを目的とする。
本発明の距離・振動計は、測定対象にレーザ光を放射する半導体レーザと、発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させるレーザドライバと、前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光とを電気信号に変換する受光器と、この受光器の出力信号に含まれる、前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光とによって生じる干渉波形の数を、前記第1の発振期間と前記第2の発振期間の各々について数える計数手段と、この計数手段によって干渉波形の数を数える期間における最小発振波長と最大発振波長と前記計数手段の計数結果とから前記測定対象との距離及び前記測定対象の速度を算出する演算手段と、前記最大発振波長と前記最小発振波長との差を前記最大発振波長で割った比率である、前記半導体レーザの波長変化率を、距離の分解能を確保するための距離計測優先モードと速度の計測誤差を低減するための速度計測優先モードで切り替えるモード設定手段とを有するものである。
また、本発明の距離・振動計の1構成例において、前記モード設定手段は、前記レーザドライバと前記演算手段を制御して、前記速度計測優先モードにおける半導体レーザの波長変化率を前記距離計測優先モードにおける半導体レーザの波長変化率よりも小さくするようにしたものである。
また、本発明の距離・振動計の1構成例において、前記モード設定手段は、前記距離計測優先モードにおける半導体レーザの最小発振波長をλa1、最大発振波長をλb1、前記速度計測優先モードにおける半導体レーザの最小発振波長をλa2、最大発振波長をλb2、前記距離計測優先モードにおける半導体レーザの波長変化率をΔλ1=(λb1−λa1)/λb1、前記速度計測優先モードにおける半導体レーザの波長変化率をΔλ2=(λb2−λa2)/λb2、前記速度計測優先モードにおける物理量算出周期あたりの測定対象の最大速度をVmax、前記測定対象との距離をLとしたとき、関係式(|Vmax|/L)<Δλ2<Δλ1が成立するように、前記半導体レーザの波長変化率を設定するものである。
また、本発明の距離・振動計の1構成例において、前記モード設定手段は、前記演算手段の算出結果から前記関係式が成立するように、前記速度計測優先モードにおいて前記半導体レーザの波長変化率を随時調整するものである。
また、本発明の距離・速度計測方法は、発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させる発振手順と、前記半導体レーザの光出力を電気信号に変換する受光器の出力信号に含まれる、前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光との自己結合効果によって生じる干渉波形の数を、前記第1の発振期間と前記第2の発振期間の各々について数える計数手順と、この計数手順によって干渉波形の数を数える期間における最小発振波長と最大発振波長と前記計数手順の計数結果とから前記測定対象との距離及び前記測定対象の速度を算出する演算手順と、前記最大発振波長と前記最小発振波長との差を前記最大発振波長で割った比率である、前記半導体レーザの波長変化率を、距離の分解能を確保するための距離計測優先モードと速度の計測誤差を低減するための速度計測優先モードで切り替えるモード設定手順とを備えるものである。
本発明によれば、モード設定手段を設けることにより、距離計測を優先する距離計測優先モードと速度計測を優先する速度計測優先モードでそれぞれ半導体レーザの波長変化率が適切になるように切り替えることができる。その結果、本発明によれば、距離計測優先モードでは距離の分解能を確保することができ、速度計測優先モードでは距離やレーザ駆動電流の振幅(波長変化量)のばらつきによる計測誤差を低減することができる。
また、本発明では、モード設定手段が速度計測優先モードにおいて半導体レーザの波長変化率を随時調整することにより、波長変化率を適切に設定することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態となる距離・振動計の構成を示すブロック図である。図1の距離・振動計は、レーザ光を放射する半導体レーザ1と、半導体レーザ1の光出力を電気信号に変換する受光器であるフォトダイオード2と、半導体レーザ1からの光を集光して放射すると共に、測定対象12からの戻り光を集光して半導体レーザ1に入射させるレンズ3と、半導体レーザ1を駆動するレーザドライバ4と、フォトダイオード2の出力電流を電圧に変換して増幅する電流−電圧変換増幅器5と、電流−電圧変換増幅器5の出力電圧から搬送波を除去するフィルタ回路6と、フィルタ回路6の出力電圧に含まれるMHPの数を数える計数装置7と、測定対象12との距離及び測定対象12の速度を算出する演算装置8と、演算装置8の算出結果を表示する表示装置9と、距離計測を優先する距離計測優先モードと速度計測を優先する速度計測優先モードで半導体レーザ1の波長変化率を切り替えるモード設定装置10と、モードを切り替えるためのモード設定ボタン11とを有する。電流−電圧変換増幅器5とフィルタ回路6と計数装置7とは、計数手段を構成している。
以下、説明容易にするために、半導体レーザ1には、モードホッピング現象を持たない型(VCSEL型、DFBレーザ型)のものが用いられているものと想定する。
本実施の形態では、モード設定装置10がレーザドライバ4と演算装置8を制御することにより、距離・振動計の動作モードを、距離計測を優先する距離計測優先モードと速度計測を優先する速度計測優先モードのいずれかに切り替えられるようになっている。ここでは、まず初めに距離計測優先モードが選択されているものとする。
距離計測優先モードの場合、レーザドライバ4は、時間に関して一定の変化率で増減を繰り返す三角波駆動電流を注入電流として半導体レーザ1に供給する。これにより、半導体レーザ1は、注入電流の大きさに比例して発振波長が一定の変化率で連続的に増加する第1の発振期間P1と発振波長が一定の変化率で連続的に減少する第2の発振期間P2とを交互に繰り返すように駆動される。
図2は距離計測優先モードにおける半導体レーザ1の発振波長の時間変化を示す図である。半導体レーザ1の発振波長の時間変化は図10と同様であるが、ここでは距離計測優先モードにおける発振波長の最大値をλb1、発振波長の最小値をλa1とする。発振波長の最大値λb1及び発振波長の最小値λa1はそれぞれ常に一定になされており、それらの差λb1−λa1も常に一定になされている。
半導体レーザ1から出射したレーザ光は、レンズ3によって集光され、測定対象12に入射する。測定対象12で反射された半導体レーザ1の光は、レンズ3によって集光され、半導体レーザ1に入射する。フォトダイオード2は、半導体レーザ1の内部又はその近傍に配置され、半導体レーザ1の光出力を電流に変換する。電流−電圧変換増幅器5は、フォトダイオード2の出力電流を電圧に変換して増幅する。
フィルタ回路6は、変調波から重畳信号を抽出する機能を有するものである。図3(A)は電流−電圧変換増幅器5の出力電圧波形を模式的に示す図、図3(B)はフィルタ回路6の出力電圧波形を模式的に示す図である。これらの図は、フォトダイオード2の出力に相当する図3(A)の波形(変調波)から、図10の半導体レーザ1の発振波形(搬送波)を除去して、図3(B)のMHP波形(干渉波形)を抽出する過程を表している。
計数装置7は、フィルタ回路6の出力に含まれるMHPの数を第1の発振期間P1と第2の発振期間P2の各々について数える。計数装置7は、論理ゲートからなるカウンタを利用するものでもよいし、FFT(Fast Fourier Transform)を利用してMHPの周波数(すなわち単位時間あたりのMHPの数)を計測するものでもよい。
次に、演算装置8は、半導体レーザ1の最小発振波長λaと最大発振波長λbと計数装置7が数えたMHPの数に基づいて、測定対象12との距離および測定対象12の速度を算出する。図4は演算装置8の構成の1例を示すブロック図、図5は演算装置8の動作を示すフローチャートである。演算装置8は、半導体レーザ1の最小発振波長λaと最大発振波長λbとMHPの数に基づいて測定対象12との距離の候補値と測定対象12の速度の候補値とを算出する距離・速度算出部80と、距離・速度算出部80で算出された距離の候補値と直前に算出された距離の候補値との差である履歴変位を算出する履歴変位算出部81と、距離・速度算出部80と履歴変位算出部81の算出結果を記憶する記憶部82と、距離・速度算出部80と履歴変位算出部81の算出結果に基づいて測定対象12の状態を判定する状態判定部83と、状態判定部83の判定結果に基づいて測定対象12との距離及び測定対象12の速度を確定する距離・速度確定部84とから構成される。
本実施の形態では、測定対象12の状態を所定の条件を満たす微小変位状態、あるいは微小変位状態よりも動きが大きい変位状態のいずれかであるとする。発振期間P1と発振期間P2の1期間あたりの測定対象12の平均変位をVとしたとき、微小変位状態とは(λb−λa)/λb>V/Lbを満たす状態であり(ただし、Lbは時刻tのときの距離)、変位状態とは(λb−λa)/λb≦V/Lbを満たす状態である。
まず、演算装置8の距離・速度算出部80は、現時刻tにおける距離の候補値Lα(t),Lβ(t)と速度の候補値Vα(t),Vβ(t)を次式のように算出して、記憶部82に格納する(図5ステップS1)。
Lα(t)=λa×λb×(MHP(t−1)+MHP(t))
/{4×(λb−λa)} ・・・(2)
Lβ(t)=λa×λb×(|MHP(t−1)−MHP(t)|)
/{4×(λb−λa)} ・・・(3)
Vα(t)=(MHP(t−1)−MHP(t))×λb/4 ・・・(4)
Vβ(t)=(MHP(t−1)+MHP(t))×λb/4 ・・・(5)
式(2)〜式(5)において、MHP(t)は現時刻tにおいて算出されたMHPの数、MHP(t−1)はMHP(t)の1回前に算出されたMHPの数である。例えば、MHP(t)が第1の発振期間P1の計数結果であるとすれば、MHP(t−1)は第2の発振期間P2の計数結果であり、逆にMHP(t)が第2の発振期間P2の計数結果であるとすれば、MHP(t−1)は第1の発振期間P1の計数結果である。なお、前述のとおり、距離計測優先モードの場合は、λb=λb1、λa=λa1となる。
候補値Lα(t),Vα(t)は測定対象12が微小変位状態にあると仮定して計算した値であり、候補値Lβ(t),Vβ(t)は測定対象12が変位状態にあると仮定して計算した値である。演算装置8は、式(2)〜式(5)の計算を計数装置7によってMHPの数が測定される時刻毎(発振期間毎)に行う。
続いて、演算装置8の履歴変位算出部81は、微小変位状態と変位状態の各々について、現時刻tにおける距離の候補値と、記憶部82に格納された、直前の時刻における距離の候補値との差である履歴変位を次式のように算出して、記憶部82に格納する(図5ステップS2)。なお、式(6)、式(7)では、現時刻tの1回前に算出された距離の候補値をLα(t−1),Lβ(t−1)としている。
Vcalα(t)=Lα(t)−Lα(t−1) ・・・(6)
Vcalβ(t)=Lβ(t)−Lβ(t−1) ・・・(7)
履歴変位Vcalα(t)は測定対象12が微小変位状態にあると仮定して計算した値であり、履歴変位Vcalβ(t)は測定対象12が変位状態にあると仮定して計算した値である。演算装置8は、式(6)〜式(7)の計算を計数装置7によってMHPの数が測定される時刻毎に行う。なお、式(4)〜式(7)においては、測定対象12が本実施の形態の距離・振動計に近づく方向を正の速度、遠ざかる方向を負の速度と定めている。
次に、演算装置8の状態判定部83は、記憶部82に格納された式(2)〜式(7)の算出結果を用いて、測定対象12の状態を判定する(図5ステップS3)。
特許文献1に記載されているように、測定対象12が微小変位状態で移動(等速度運動)している場合、測定対象12を微小変位状態と仮定して計算した履歴変位Vcalα(t)の符号は一定で、かつ測定対象12を微小変位状態と仮定して計算した速度の候補値Vα(t)と履歴変位Vcalα(t)の絶対値の平均値とが等しくなる。また、測定対象12が微小変位状態で等速度運動している場合、測定対象12を変位状態と仮定して計算した履歴変位Vcalβ(t)の符号は、MHPの数が測定される時刻毎に反転する。
したがって、状態判定部83は、測定対象12が微小変位状態にあると仮定して計算した履歴変位Vcalα(t)の符号が一定で、かつ測定対象12が微小変位状態にあると仮定して計算した速度の候補値Vα(t)と履歴変位Vcalα(t)の絶対値の平均値とが等しい場合、測定対象12が微小変位状態で等速度運動していると判定する。
特許文献1に記載されているように、測定対象12が変位状態で移動(等速度運動)している場合、測定対象12を変位状態と仮定して計算した履歴変位Vcalβ(t)の符号は一定で、かつ測定対象12を変位状態と仮定して計算した速度の候補値Vβ(t)と履歴変位Vcalβ(t)の絶対値の平均値とが等しくなる。また、測定対象12が変位状態で等速度運動している場合、測定対象12を微小変位状態と仮定して計算した履歴変位Vcalα(t)の符号はMHPの数が測定される時刻毎に反転する。
したがって、状態判定部83は、測定対象12が変位状態にあると仮定して計算した履歴変位Vcalβ(t)の符号が一定で、かつ測定対象12が変位状態にあると仮定して計算した速度の候補値Vβ(t)と履歴変位Vcalβ(t)の絶対値の平均値とが等しい場合、測定対象12が変位状態で等速度運動していると判定する。
特許文献1に記載されているように、測定対象12が微小変位状態で、等速度運動以外の運動をしている場合、測定対象12を微小変位状態と仮定して計算した速度の候補値Vα(t)と測定対象12を微小変位状態と仮定して計算した履歴変位Vcalα(t)の絶対値の平均値とは一致しない。同様に、測定対象12を変位状態と仮定して計算した速度の候補値Vβ(t)と測定対象12を変位状態と仮定して計算した履歴変位Vcalβ(t)の絶対値の平均値も一致しない。
また、測定対象12が微小変位状態で、等速度運動以外の運動をしている場合、測定対象12を微小変位状態と仮定して計算した履歴変位Vcalα(t)の符号はMHPの数が測定される時刻毎に反転し、測定対象12を変位状態と仮定して計算した履歴変位Vcalβ(t)では符号の変動はあっても、この変動はMHPの数が測定される時刻毎ではない。
したがって、状態判定部83は、測定対象12が微小変位状態にあると仮定して計算した履歴変位Vcalα(t)の符号がMHPの数が測定される時刻毎に反転し、かつ測定対象12が微小変位状態にあると仮定して計算した速度の候補値Vα(t)と履歴変位Vcalα(t)の絶対値の平均値とが一致しない場合、測定対象12が微小変位状態で等速度運動以外の運動をしていると判定する。
なお、速度の候補値Vβ(t)に着目すると、Vβ(t)の絶対値は定数となり、この値は半導体レーザ1の波長変化率(λb−λa)/λbと等しい。そこで、状態判定部83は、測定対象12が変位状態にあると仮定して計算した速度の候補値Vβ(t)の絶対値が、波長変化率と微小変位状態の距離の候補値Lα(t)とを掛けたものに等しく、かつ測定対象12が微小変位状態にあると仮定して計算した速度の候補値Vα(t)と履歴変位Vcalα(t)の絶対値の平均値とが一致しない場合、測定対象12が微小変位状態で等速度運動以外の運動をしていると判定してもよい。
特許文献1に記載されているように、測定対象12が変位状態で、等速度運動以外の運動をしている場合、測定対象12を微小変位状態と仮定して計算した速度の候補値Vα(t)と測定対象12を微小変位状態と仮定して計算した履歴変位Vcalα(t)の絶対値の平均値とは一致せず、測定対象12を変位状態と仮定して計算した速度の候補値Vβ(t)と測定対象12を変位状態と仮定して計算した履歴変位Vcalβ(t)の絶対値の平均値も一致しない。
また、測定対象12が変位状態で、等速度運動以外の運動をしている場合、測定対象12を変位状態と仮定して計算した履歴変位Vcalβ(t)の符号はMHPの数が測定される時刻毎に反転し、測定対象12を微小変位状態と仮定して計算した履歴変位Vcalα(t)では符号の変動はあっても、この変動はMHPの数が測定される時刻毎ではない。
したがって、状態判定部83は、測定対象12が変位状態にあると仮定して計算した履歴変位Vcalβ(t)の符号がMHPの数が測定される時刻毎に反転し、かつ測定対象12が変位状態にあると仮定して計算した速度の候補値Vβ(t)と履歴変位Vcalβ(t)の絶対値の平均値とが一致しない場合、測定対象12が変位状態で等速度運動以外の運動をしていると判定する。
なお、速度の候補値Vα(t)に着目すると、Vα(t)の絶対値は定数となり、この値は半導体レーザ1の波長変化率(λb−λa)/λbと等しい。したがって、状態判定部83は、測定対象12が微小変位状態にあると仮定して計算した速度の候補値Vα(t)の絶対値が、波長変化率と変位状態の距離の候補値Lβ(t)とを掛けたものに等しく、かつ測定対象12が変位状態にあると仮定して計算した速度の候補値Vβ(t)と履歴変位Vcalβ(t)の絶対値の平均値とが一致しない場合、測定対象12が変位状態で等速度運動以外の運動をしていると判定してもよい。
演算装置8の距離・速度確定部84は、状態判定部83の判定結果に基づいて測定対象12の速度及び測定対象12との距離を確定する(図5ステップS4)。
すなわち、距離・速度確定部84は、測定対象12が微小変位状態で等速度運動していると判定された場合、速度の候補値Vα(t)を測定対象12の速度とし、距離の候補値Lα(t)を測定対象12との距離とし、測定対象12が変位状態で等速度運動していると判定された場合、速度の候補値Vβ(t)を測定対象12の速度とし、距離の候補値Lβ(t)を測定対象12との距離とする。
また、距離・速度確定部84は、測定対象12が微小変位状態で等速度運動以外の運動をしていると判定された場合、速度の候補値Vα(t)を測定対象12の速度とし、距離の候補値Lα(t)を測定対象12との距離とする。ただし、実際の距離は、距離の候補値Lα(t)の平均値となる。また、距離・速度確定部84は、測定対象12が変位状態で等速度運動以外の運動をしていると判定された場合、速度の候補値Vβ(t)を測定対象12の速度とし、距離の候補値Lβ(t)を測定対象12との距離とする。ただし、実際の距離は、距離の候補値Lβ(t)の平均値となる。
なお、MHP(t−1)とMHP(t)の大小関係によって、Vβ(t)は必ず正の値となり、Vα(t)は正又は負の値のいずれかとなるが、これらの符号は測定対象12の速度の向きを表現したものではない。発振波長が増加している方の半導体レーザのMHPの数が、発振波長が減少している方の半導体レーザのMHPの数よりも大きいとき、測定対象12の速度は正方向(レーザに接近する方向)となる。
演算装置8は、以上のようなステップS1〜S4の処理を例えばユーザから計測終了の指示があるまで(図5ステップS5においてYES)、計数装置7によってMHPの数が測定される時刻毎(発振期間毎)に行う。
表示装置9は、演算装置8によって算出された測定対象12との距離及び測定対象12の速度をリアルタイムで表示する。
次に、距離計測優先モードから速度計測優先モードへの切り替えについて説明する。モード設定装置10は、ユーザによるモード設定ボタン11の操作、あるいは外部からのモード切替信号の入力に応じて、距離・振動計の動作モードを切り替える。ここでは、距離計測優先モードから速度計測優先モードへ切り替えるため、モード設定装置10は、速度計測優先モードで動作するようレーザドライバ4と演算装置8に対して指示する。
速度計測優先モードの場合、レーザドライバ4は、距離計測優先モードと同様に三角波駆動電流を半導体レーザ1に供給するが、駆動電流の振幅(半導体レーザ1の波長変化量)を距離計測優先モードの場合よりも小さくする。
図6は速度計測優先モードにおける半導体レーザ1の発振波長の時間変化を示す図である。半導体レーザ1の発振波長の時間変化は図10と同様であるが、ここでは速度計測優先モードにおける発振波長の最大値をλb2、発振波長の最小値をλa2とする。発振波長の最大値λb2及び発振波長の最小値λa2はそれぞれ常に一定になされており、それらの差λb2−λa2も常に一定になされている。
フォトダイオード2、電流−電圧変換増幅器5、フィルタ回路6および計数装置7の動作は、距離計測優先モードの場合と同じである。
演算装置8は、距離計測優先モードの場合と同様に動作するが、λb=λb2、λa=λa2として動作する。
距離計測優先モードの場合の半導体レーザ1の波長変化率をΔλ1、速度計測優先モードの場合の半導体レーザ1の波長変化率をΔλ2とすると、波長変化率Δλ1,Δλ2は以下のようになる。
Δλ1=(λb1−λa1)/λb1 ・・・(8)
Δλ2=(λb2−λa2)/λb2 ・・・(9)
そして、モード設定装置10は、次式が成立するように半導体レーザ1の波長変化率Δλ1,Δλ2を設定する(すなわち、波長λb1,λa1,λb2,λa2を設定する)。
(|Vmax|/L)<Δλ2<Δλ1 ・・・(10)
式(10)において、Vmaxは速度計測優先モードにおいて演算装置8が算出した、物理量算出周期あたりの測定対象12の最大速度、Lは演算装置8が算出した、最大速度Vmaxのときの測定対象12との距離である。
モード設定装置10は、予め定められた固定値である波長λb1,λa1と演算装置8が算出した最大速度Vmax及び距離Lに対して式(10)が成立するように、波長λb2,λa2を設定する。モード設定装置10は、速度計測優先モードの間は、このような波長変化率Δλ2の自動調整を常時行う。
なお、波長変化率Δλ2の自動調整を行わずに、予め想定する最大速度Vmax及び距離Lに対して式(10)が成立するように、波長λb2,λa2を予め設定しておくようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態では、モード設定装置10を設けることにより、距離計測優先モードと速度計測優先モードでそれぞれ半導体レーザ1の波長変化率が適切になるように切り替えることができる。その結果、本実施の形態によれば、距離計測優先モードでは距離の分解能を確保することができ、速度計測優先モードでは距離やレーザ駆動電流の振幅(波長変化量)のばらつきによる計測誤差を低減することができる。
なお、本実施の形態における計数装置7と演算装置8とモード設定装置10とは、例えばCPU、記憶装置およびインタフェースを備えたコンピュータとこれらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。このようなコンピュータを動作させるためのプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、メモリカードなどの記録媒体に記録された状態で提供される。CPUは、読み込んだプログラムを記憶装置に書き込み、このプログラムに従って実施の形態で説明した処理を実行する。
なお、物体の運動を速度の観点から考えると、等速度運動、振動運動、その他の運動の3つに分けることができる。本発明の速度計測優先モードは、物体の主たる運動が振動運動の場合を優先的に考えた計測モードであり、速度計測は、振動運動もしくは振動計についての計測である。
なお、測定対象12が変位状態にあると仮定して計算した速度の候補値Vβ(t)の絶対値に測定対象12が微小変位状態にあると仮定して計算した距離の候補値Lα(t)を掛けたものが、波長変化率Δλ2と等しくならないように、または測定対象12が微小変位状態にあると仮定して計算した速度の候補値Vα(t)の絶対値が、測定対象12が変位状態にあると仮定して計算した距離の候補値Lβ(t)を掛けたものより小さくなるように、波長変化率Δλ2を調整してもよい。
本発明は、半導体レーザから放射したレーザ光と物体からの戻り光との自己結合効果によって生じる干渉の情報から、測定対象との距離及び測定対象の速度を計測する技術に適用することができる。
本発明の実施の形態となる距離・振動計の構成を示すブロック図である。 図1の距離・振動計の距離計測優先モードにおける半導体レーザの発振波長の時間変化の1例を示す図である。 図1の距離・振動計における電流−電圧変換増幅器の出力電圧波形及びフィルタ回路の出力電圧波形を模式的に示す図である。 図1の距離・振動計における演算装置の構成の1例を示すブロック図である。 図1の距離・振動計における演算装置の動作を示すフローチャートである。 図1の距離・振動計の速度計測優先モードにおける半導体レーザの発振波長の時間変化の1例を示す図である。 従来のレーザ計測器における半導体レーザの複合共振器モデルを示す図である。 半導体レーザの発振波長と内蔵フォトダイオードの出力波形との関係を示す図である。 従来の距離・振動計の構成を示すブロック図である。 図9の距離・振動計における半導体レーザの発振波長の時間変化の1例を示す図である。
符号の説明
1…半導体レーザ、2…フォトダイオード、3…レンズ、4…レーザドライバ、5…電流−電圧変換増幅器、6…フィルタ回路、7…計数装置、8…演算装置、9…表示装置、10…モード設定装置、11…モード設定ボタン、12…測定対象、80…距離・速度算出部、81…履歴変位算出部、82…記憶部、83…状態判定部、84…距離・速度確定部。

Claims (8)

  1. 測定対象にレーザ光を放射する半導体レーザと、
    発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させるレーザドライバと、
    前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光とを電気信号に変換する受光器と、
    この受光器の出力信号に含まれる、前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光とによって生じる干渉波形の数を、前記第1の発振期間と前記第2の発振期間の各々について数える計数手段と、
    この計数手段によって干渉波形の数を数える期間における最小発振波長と最大発振波長と前記計数手段の計数結果とから前記測定対象との距離及び前記測定対象の速度を算出する演算手段と、
    前記最大発振波長と前記最小発振波長との差を前記最大発振波長で割った比率である、前記半導体レーザの波長変化率を、距離の分解能を確保するための距離計測優先モードと速度の計測誤差を低減するための速度計測優先モードで切り替えるモード設定手段とを有することを特徴とする距離・振動計。
  2. 請求項1記載の距離・振動計において、
    前記モード設定手段は、前記レーザドライバと前記演算手段を制御して、前記速度計測優先モードにおける半導体レーザの波長変化率を前記距離計測優先モードにおける半導体レーザの波長変化率よりも小さくすることを特徴とする距離・振動計。
  3. 請求項2記載の距離・振動計において、
    前記モード設定手段は、前記距離計測優先モードにおける半導体レーザの最小発振波長をλa1、最大発振波長をλb1、前記速度計測優先モードにおける半導体レーザの最小発振波長をλa2、最大発振波長をλb2、前記距離計測優先モードにおける半導体レーザの波長変化率をΔλ1=(λb1−λa1)/λb1、前記速度計測優先モードにおける半導体レーザの波長変化率をΔλ2=(λb2−λa2)/λb2、前記速度計測優先モードにおける物理量算出周期あたりの測定対象の最大速度をVmax、前記測定対象との距離をLとしたとき、関係式(|Vmax|/L)<Δλ2<Δλ1が成立するように、前記半導体レーザの波長変化率を設定することを特徴とする距離・振動計。
  4. 請求項3記載の距離・振動計において、
    前記モード設定手段は、前記演算手段の算出結果から前記関係式が成立するように、前記速度計測優先モードにおいて前記半導体レーザの波長変化率を随時調整することを特徴とする距離・振動計。
  5. 半導体レーザを用いて測定対象にレーザ光を放射する距離・速度計測方法において、
    発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させる発振手順と、
    前記半導体レーザの光出力を電気信号に変換する受光器の出力信号に含まれる、前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光との自己結合効果によって生じる干渉波形の数を、前記第1の発振期間と前記第2の発振期間の各々について数える計数手順と、
    この計数手順によって干渉波形の数を数える期間における最小発振波長と最大発振波長と前記計数手順の計数結果とから前記測定対象との距離及び前記測定対象の速度を算出する演算手順と、
    前記最大発振波長と前記最小発振波長との差を前記最大発振波長で割った比率である、前記半導体レーザの波長変化率を、距離の分解能を確保するための距離計測優先モードと速度の計測誤差を低減するための速度計測優先モードで切り替えるモード設定手順とを備えることを特徴とする距離・速度計測方法。
  6. 請求項5記載の距離・速度計測方法において、
    前記モード設定手順は、前記速度計測優先モードにおける半導体レーザの波長変化率を前記距離計測優先モードにおける半導体レーザの波長変化率よりも小さくすることを特徴とする距離・速度計測方法。
  7. 請求項6記載の距離・速度計測方法において、
    前記モード設定手順は、前記距離計測優先モードにおける半導体レーザの最小発振波長をλa1、最大発振波長をλb1、前記速度計測優先モードにおける半導体レーザの最小発振波長をλa2、最大発振波長をλb2、前記距離計測優先モードにおける半導体レーザの波長変化率をΔλ1=(λb1−λa1)/λb1、前記速度計測優先モードにおける半導体レーザの波長変化率をΔλ2=(λb2−λa2)/λb2、前記速度計測優先モードにおける物理量算出周期あたりの測定対象の最大速度をVmax、前記測定対象との距離をLとしたとき、関係式(|Vmax|/L)<Δλ2<Δλ1が成立するように、前記半導体レーザの波長変化率を設定することを特徴とする距離・速度計測方法。
  8. 請求項7記載の距離・速度計測方法において、
    前記モード設定手順は、前記演算手順の算出結果から前記関係式が成立するように、前記速度計測優先モードにおいて前記半導体レーザの波長変化率を随時調整する手順を含むことを特徴とする距離・速度計測方法。
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