JP2009085910A - 計数装置、距離計、計数方法および距離計測方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】距離計は、半導体レーザ1に発振波長が増加する第1の発振期間と発振波長が減少する第2の発振期間とを交互に繰り返させるレーザドライバ4と、半導体レーザ1の出力を電気信号に変換するフォトダイオード2の出力に含まれる干渉波形を数える計数装置7とを有する。計数装置7は、計数期間中の干渉波形の周期を測定し、測定結果から計数期間中の干渉波形の周期の度数分布を作成し、度数分布の周波数成分を解析し、周波数解析結果から干渉波形の周期の分布の代表値を求め、度数分布から、代表値の0.5倍以下である階級の度数の総和Nsと、代表値の1.5倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて計数結果を補正する。
【選択図】 図2
Description
L=nλ/2 ・・・(1)
式(1)において、nは整数である。この現象は、測定対象104からの散乱光が極めて微弱であっても、半導体レーザの共振器101内の見かけの反射率が増加することにより、増幅作用が生じ、十分観測できる。
しかし、FFTを用いる距離計では、レーザの発振波長の変化が線形でない場合、FFTで算出されるピーク周波数と本来求められるべきMHPの平均周波数とに差が生じ、測定した距離に誤差が生じるという問題点があった。
なお、このような計数誤差は距離計に限らず、他の計数装置でも同様に発生することがある。
また、本発明の計数装置の1構成例において、前記代表値導出手段は、前記度数分布周波数解析手段の周波数解析結果において強度が最大の極大値を前記入力信号の周期の分布の代表値を示すものと見なし、前記代表値を求めるものである。
また、本発明の計数装置の1構成例において、前記代表値導出手段は、前記度数分布周波数解析手段の周波数解析結果において周波数が最も高い極大値を前記入力信号の周期の分布の代表値を示すものと見なし、前記代表値を求めるものである。
また、本発明の計数装置の1構成例において、前記補正値算出手段は、前記計数手段の計数結果をNとしたとき、補正後の計数結果N’を、N’=N+Nw−Nsにより求めるものである。
また、本発明の距離計の1構成例において、前記代表値導出手段は、前記度数分布周波数解析手段の周波数解析結果において強度が最大の極大値を前記干渉波形の周期の分布の代表値を示すものと見なし、前記代表値を求めるものである。
また、本発明の距離計の1構成例において、前記代表値導出手段は、前記度数分布周波数解析手段の周波数解析結果において周波数が最も高い極大値を前記干渉波形の周期の分布の代表値を示すものと見なし、前記代表値を求めるものである。
また、本発明の距離計の1構成例において、前記補正値算出手段は、前記計数手段の計数結果をNとしたとき、補正後の計数結果N’を、N’=N+Nw−Nsにより求めるものである。
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態となる距離計の構成を示すブロック図である。図1の距離計は、測定対象10にレーザ光を放射する半導体レーザ1と、半導体レーザ1の光出力を電気信号に変換する受光器であるフォトダイオード2と、半導体レーザ1からの光を集光して測定対象10に照射すると共に、測定対象10からの戻り光を集光して半導体レーザ1に入射させるレンズ3と、半導体レーザ1に発振波長が連続的に増加する第1の発振期間と発振波長が連続的に減少する第2の発振期間とを交互に繰り返させるレーザドライバ4と、フォトダイオード2の出力電流を電圧に変換して増幅する電流−電圧変換増幅器5と、電流−電圧変換増幅器5の出力電圧から搬送波を除去するフィルタ回路6と、フィルタ回路6の出力電圧に含まれるMHPの数を数える計数装置7と、MHPの数から測定対象10との距離を算出する演算装置8と、演算装置8の算出結果を表示する表示装置9とを有する。
記憶部75は、カウンタ73の計数結果と周期測定部740の測定結果を記憶する。
続いて、計数結果補正部74の度数分布周波数解析部742は、度数分布作成部741が作成した度数分布の周波数成分を解析する。この周波数解析の手法としては、具体的にはFFT(Fast Fourier Transform)を用いればよい。
通常の測定条件の場合、真の信号周期の近傍に信号周期分布の代表値(最頻値もしくは中央値)が現れる。図7は通常の測定条件におけるMHPの周期の度数分布の1例を示している。図7の例では、最頻値MOと中央値MEは、MHPの真の周期30[samplings]とおおむね一致している。
計数結果補正部74の代表値導出部743は、度数分布周波数解析部742の周波数解析結果において強度が最大の信号をMHPの周期の代表値(最頻値もしくは中央値)を示すものと見なし、MHPの周期の代表値T0を求める。
N’=N+Nw−Ns ・・・(2)
式(2)において、Nはカウンタ73の計数結果であるMHPの数、N’は補正後の計数結果である。
本来、MHPの周期は測定対象10との距離によって異なるが、測定対象10との距離が不変であれば、MHPは同じ周期で出現する。しかし、ノイズのために、MHPの波形には欠落が生じたり、信号として数えるべきでない波形が生じたりして、MHPの数に誤差が生じる。
表示装置9は、演算装置8によって算出された測定対象10との距離(変位)をリアルタイムで表示する。
最初に、誤ってノイズを数えてしまったために、MHPの周期が2分割された場合の計数結果の補正について説明する。半導体レーザの発振波長変化が線形である場合、MHPの周期Tは計測期間TcをMHPの数Nで除算したT0を中心にして正規分布する(図12)。
全ての周期の和は常に計測期間Tcであり、変化はないが、MHPのn%がノイズによって周期が2分割されると、度数の積分値は(1+n[%])Nになるため、MHPの周期の平均値は(1/(1+n[%]))T0になる。
(1−(1−NORMSDIST((中央値−T0)/σ))*2)
*(100−n)/2=n[%] ・・・(3)
T0’=(1/(1+0.1))T0=0.91T0 ・・・(4)
T0’=0.995T0 ・・・(5)
なお、ここでは平均値、中央値共にT0’で表すものとする。カウンタ値(度数の積分値)は、1.1Nとなり、カウント誤差は10%となる。
また、図16に示すように、T1のとり得る確率の度数分布は平均値が0.5T0、標準偏差0.5σの正規分布の累積度数分布と平均値がT0、標準偏差σの正規分布の累積度数分布を重ねたような形状になる。ここで、T1、T2それぞれの数は、周期が2分割されたMHPの数n[%]・Nに等しい。
N=N’−n[%]・N ・・・(6)
図17に示すように、Tb以下の周期を持つMHPの数Nsが2分割されたMHPの数n[%]・Nと等しくなるようにTbを設定することができれば、Tb以下の周期を持つMHPの数Nsを数えることで、周期が2分割されたMHPの数n[%]・Nを間接的に数えることができる。
N=N’−n[%]・N=N’−Ns ・・・(7)
T1およびT2の度数形状は、0.5Taで対称の形状であるため、0.5Taをしきい値にして判断すると、周期が2分割されたMHPの度数Ns(=n[%]・N)を正確に数えることができる。
Nt=N’−Ns’=(1+n[%])N−yn[%]N
=(1+(1−y)n[%])N=N+(1−y)n[%]N ・・・(8)
なお、補正後の誤差である(1−y)n[%]Nは、図19のeの部分の度数である。
標準偏差をσ=0.02T0とし、MHPの10%がノイズによって周期が2分割されたとすると(計数結果は10%の誤差)、MHPの周期の平均値T0’は0.91T0、中央値T0’は0.9949T0であるから、平均値T0’を用いる場合のyは0.91、中央値T0’を用いる場合のyは0.9949であり、補正後の計数結果N’は以下のように算出される。
N’=(1+0.1(1−0.91))N=1.009N ・・・(9)
N’=(1+0.1(1−0.995))N=1.0005N ・・・(10)
N’=(1+0.2(1−0.83))N=1.034N ・・・(11)
N’=(1+0.2(1−0.968))N=1.0064N ・・・(12)
以上のことから、MHPの周期の代表値を使用して計数結果Nを補正すれば、補正後の計数結果N’の誤差を小さくできることが分かる。
N’=N+m[%]=N+Nw ・・・(13)
N=(N’−2Nw)+(Nw−Nw’)+2Nw’=N’−Nw+Nw’
・・・(14)
N−0.5Nw’+(0.5Nw’+(Nw−Nw’))
=(N−Nw+Nw’)+(0.5Nw’+(Nw−Nw’))
=N’ ・・・(15)
N=(N’−2Nw−Ns)+(Nw−Nw’)+2Nw’+2Ns
=N’−Nw+Nw’+Ns ・・・(16)
N−{0.5Nw’+Ns}+{0.5Nw’+(Nw−Nw’)}
={N−Nw+Nw’+Ns}−{0.5Nw’+Ns}
+{0.5Nw’+(Nw−Nw’)}
=N’ ・・・(17)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、度数分布周波数解析部742の周波数解析結果において強度が最大の信号をMHPの周期の代表値を示すものと見なした。しかし、ノイズが極めて多い環境では、図24に示すようにMHPの周期の度数分布の極大値の間隔に相当する周波数1/T0ではなく、度数分布の極大値の2倍の間隔に相当する周波数1/(2T0)の方が強度が最大になる場合がある。
また、信号が単一周波数でなくても、計数対象となる特定の物理量が計数期間と比較して十分低い周波数で、例えば1/10以下の周波数で振動している対象物の速度のように周期分布の広がりが小さい場合も略単一周波数として本発明の計数装置は有効である。
N’=N+Nw1+Nw2+Nw3+・・・・−Ns ・・・(18)
Nw1は周期の中央値の1.5倍以上である階級の度数の総和、Nw2は周期の中央値の2.5倍以上である階級の度数の総和、Nw3は周期の中央値のおよそ3.5倍以上である階級の度数の総和である。
また、第1、第2の実施の形態では、自己結合型の干渉計に本発明を適用する場合について説明したが、自己結合型以外の干渉計に本発明を適用することもできる。
Claims (18)
- 特定の物理量と線形の関係を有し前記物理量が一定の場合は略単一周波数となる信号の数を数える計数装置において、
一定の計数期間における入力信号の数を数える計数手段と、
前記計数期間中の前記入力信号の周期を信号が入力される度に測定する周期測定手段と、
この周期測定手段の測定結果から前記計数期間中の信号周期の度数分布を作成する度数分布作成手段と、
前記度数分布の周波数成分を解析する度数分布周波数解析手段と、
この度数分布周波数解析手段の周波数解析結果から前記入力信号の周期の分布の代表値を求める代表値導出手段と、
前記度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記計数手段の計数結果を補正する補正値算出手段とを有することを特徴とする計数装置。 - 請求項1記載の計数装置において、
前記代表値導出手段は、前記度数分布周波数解析手段の周波数解析結果において強度が最大の極大値を前記入力信号の周期の分布の代表値を示すものと見なし、前記代表値を求めることを特徴とする計数装置。 - 請求項1記載の計数装置において、
前記代表値導出手段は、前記度数分布周波数解析手段の周波数解析結果において周波数が最も高い極大値を前記入力信号の周期の分布の代表値を示すものと見なし、前記代表値を求めることを特徴とする計数装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の計数装置において、
前記補正値算出手段は、前記計数手段の計数結果をNとしたとき、補正後の計数結果N’を、N’=N+Nw−Nsにより求めることを特徴とする計数装置。 - 測定対象にレーザ光を放射する半導体レーザと、
発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させるレーザドライバと、
前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光との干渉光を電気信号に変換する受光器と、
この受光器の出力信号に含まれる、前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光とによって生じる干渉波形の数を数える計数手段と、
前記干渉波形の数を数える計数期間中の前記干渉波形の周期を干渉波形が入力される度に測定する周期測定手段と、
この周期測定手段の測定結果から前記計数期間中の干渉波形の周期の度数分布を作成する度数分布作成手段と、
前記度数分布の周波数成分を解析する度数分布周波数解析手段と、
この度数分布周波数解析手段の周波数解析結果から前記干渉波形の周期の分布の代表値を求める代表値導出手段と、
前記度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記計数手段の計数結果を補正する補正値算出手段と、
この補正値算出手段で補正された計数結果から前記測定対象との距離を求める演算手段とを有することを特徴とする距離計。 - 測定対象にレーザ光を放射する半導体レーザと、
発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させるレーザドライバと、
前記半導体レーザの光出力を電気信号に変換する受光器と、
この受光器の出力信号に含まれる、前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光との自己結合効果によって生じる干渉波形の数を数える計数手段と、
前記干渉波形の数を数える計数期間中の前記干渉波形の周期を干渉波形が入力される度に測定する周期測定手段と、
この周期測定手段の測定結果から前記計数期間中の干渉波形の周期の度数分布を作成する度数分布作成手段と、
前記度数分布の周波数成分を解析する度数分布周波数解析手段と、
この度数分布周波数解析手段の周波数解析結果から前記干渉波形の周期の分布の代表値を求める代表値導出手段と、
前記度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記計数手段の計数結果を補正する補正値算出手段と、
この補正値算出手段で補正された計数結果から前記測定対象との距離を求める演算手段とを有することを特徴とする距離計。 - 請求項5又は6記載の距離計において、
前記代表値導出手段は、前記度数分布周波数解析手段の周波数解析結果において強度が最大の極大値を前記干渉波形の周期の分布の代表値を示すものと見なし、前記代表値を求めることを特徴とする距離計。 - 請求項5又は6記載の距離計において、
前記代表値導出手段は、前記度数分布周波数解析手段の周波数解析結果において周波数が最も高い極大値を前記干渉波形の周期の分布の代表値を示すものと見なし、前記代表値を求めることを特徴とする距離計。 - 請求項6乃至8のいずれか1項に記載の距離計において、
前記補正値算出手段は、前記計数手段の計数結果をNとしたとき、補正後の計数結果N’を、N’=N+Nw−Nsにより求めることを特徴とする距離計。 - 特定の物理量と線形の関係を有し前記物理量が一定の場合は略単一周波数となる信号の数を数える計数方法において、
一定の計数期間における入力信号の数を数える計数手順と、
前記計数期間中の前記入力信号の周期を信号が入力される度に測定する周期測定手順と、
この周期測定手順の測定結果から前記計数期間中の信号周期の度数分布を作成する度数分布作成手順と、
前記度数分布の周波数成分を解析する度数分布周波数解析手順と、
この度数分布周波数解析手順の周波数解析結果から前記入力信号の周期の分布の代表値を求める代表値導出手順と、
前記度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記計数手順の計数結果を補正する補正値算出手順とを備えることを特徴とする計数方法。 - 請求項10記載の計数方法において、
前記代表値導出手順は、前記度数分布周波数解析手順の周波数解析結果において強度が最大の極大値を前記入力信号の周期の分布の代表値を示すものと見なし、前記代表値を求めることを特徴とする計数方法。 - 請求項10記載の計数方法において、
前記代表値導出手順は、前記度数分布周波数解析手順の周波数解析結果において周波数が最も高い極大値を前記入力信号の周期の分布の代表値を示すものと見なし、前記代表値を求めることを特徴とする計数方法。 - 請求項10乃至12のいずれか1項に記載の計数方法において、
前記補正値算出手順は、前記計数手順の計数結果をNとしたとき、補正後の計数結果N’を、N’=N+Nw−Nsにより求めることを特徴とする計数方法。 - 半導体レーザを用いて測定対象にレーザ光を放射する距離計測方法において、
発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させる発振手順と、
前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光との干渉光を電気信号に変換する受光器の出力信号に含まれる、前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光とによって生じる干渉波形の数を数える計数手順と、
前記干渉波形の数を数える計数期間中の前記干渉波形の周期を干渉波形が入力される度に測定する周期測定手順と、
この周期測定手順の測定結果から前記計数期間中の干渉波形の周期の度数分布を作成する度数分布作成手順と、
前記度数分布の周波数成分を解析する度数分布周波数解析手順と、
この度数分布周波数解析手順の周波数解析結果から前記干渉波形の周期の分布の代表値を求める代表値導出手順と、
前記度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記計数手順の計数結果を補正する補正値算出手順と、
この補正値算出手順で補正された計数結果から前記測定対象との距離を求める演算手順とを備えることを特徴とする距離計測方法。 - 半導体レーザを用いて測定対象にレーザ光を放射する距離計測方法において、
発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させる発振手順と、
前記半導体レーザの光出力を電気信号に変換する受光器の出力信号に含まれる、前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光との自己結合効果によって生じる干渉波形の数を数える計数手順と、
前記干渉波形の数を数える計数期間中の前記干渉波形の周期を干渉波形が入力される度に測定する周期測定手順と、
この周期測定手順の測定結果から前記計数期間中の干渉波形の周期の度数分布を作成する度数分布作成手順と、
前記度数分布の周波数成分を解析する度数分布周波数解析手順と、
この度数分布周波数解析手順の周波数解析結果から前記干渉波形の周期の分布の代表値を求める代表値導出手順と、
前記度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記計数手順の計数結果を補正する補正値算出手順と、
この補正値算出手順で補正された計数結果から前記測定対象との距離を求める演算手順とを備えることを特徴とする距離計測方法。 - 請求項14又は15記載の距離計測方法において、
前記代表値導出手順は、前記度数分布周波数解析手順の周波数解析結果において強度が最大の極大値を前記干渉波形の周期の分布の代表値を示すものと見なし、前記代表値を求めることを特徴とする距離計測方法。 - 請求項14又は15記載の距離計測方法において、
前記代表値導出手順は、前記度数分布周波数解析手順の周波数解析結果において周波数が最も高い極大値を前記干渉波形の周期の分布の代表値を示すものと見なし、前記代表値を求めることを特徴とする距離計測方法。 - 請求項14乃至17のいずれか1項に記載の距離計測方法において、
前記補正値算出手順は、前記計数手順の計数結果をNとしたとき、補正後の計数結果N’を、N’=N+Nw−Nsにより求めることを特徴とする距離計測方法。
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