JP6568453B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動力伝達装置に関する。
FFベースの四輪駆動車の後輪側には、プロペラシャフトからの動力を90°偏向させつつ減速する終減速装置を備えている。終減速装置は、プロペラシャフトからの動力が入力され前後方向に延びるドライブピニオンと、ドライブピニオンのピニオンギヤに噛合すると共に差動装置を構成するデフケースに固定されたリングギヤと、を備えている。
ピニオンギヤ及びリングギヤは、例えば、傘歯車(ハイポイドギヤ)で構成される。したがって、ピニオンギヤには前後方向の噛み合い反力が作用することになる。ここで、ドライブピニオンは、後側が小径である円錐台状のピニオンギヤと、ピニオンギヤの背面(前面)から前方に延びる丸棒状のシャフト部と、を備えている。
シャフト部は、前側のテーパーローラーベアリングと、後側のテーパーローラーベアリングとを介して、ケースに回転自在に支持されている(特許文献1参照)。つまり、ドライブピニオンは、ピニオンギヤの前側に配置された2つのテーパーローラーベアリングによって片持ち支持されている。
また、前側のテーパーローラーベアリングと後側のテーパーローラーベアリングとの間にコラプシブルスペーサを備えている。コラプシブルスペーサは、前側のテーパーローラーベアリングを前側に付勢し、後側のテーパーローラーベアリングを後側に付勢し、各テーパーローラーベアリングに予圧を発生させている。
特開2012−159185号公報
このように、特許文献1では、ピニオンギヤの片側である前側のみで、テーパーローラーベアリングを2個配置し、その間にコラプシブルスペーサを配置した構成であるため、被支持部であるシャフト部が前後方向において長くなってしまう。これにより、シャフト部及びドライブピニオンギヤを収容するケースが前後方向に大型化し、その質量が増加する。また、終減速装置が大型化すると、車両に搭載する場合におけるレイアウトの自由度が減少する。
そこで、本発明は、小型化が可能な動力伝達装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、第1傘歯車と、前記第1傘歯車と噛合する第2傘歯車本体、前記第2傘歯車本体の歯面側に形成された歯面側軸部、及び、前記第2傘歯車本体の背面側に形成された背面側軸部を有する第2傘歯車と、前記歯面側軸部を回転自在で支持する歯面側軸受と、前記背面側軸部を回転自在で支持する背面側軸受と、前記第1傘歯車が同軸で固定され、当該第1傘歯車と一体に回転する円筒状の第1回転部材と、前記第1回転部材を回転自在で支持する第1軸受と、前記第1傘歯車と同軸で配置され、円筒状を呈するスリーブと、前記第1傘歯車、前記第2傘歯車、前記歯面側軸受、前記第1回転部材、前記第1軸受、及び、前記スリーブを収容するケースと、を備え、前記スリーブの一端部は、前記第1軸受を外嵌して保持し、前記スリーブの他端部は、前記ケースに固定され、前記スリーブの周壁部には、前記歯面側軸受を外嵌して保持する外嵌保持部が形成されていることを特徴とする動力伝達装置である。
このような構成によれば、第2傘歯車(後記する実施形態ではドライブピニオンギヤ)は、歯面側の歯面側軸受と、背面側の背面側軸部とで、回転自在に支持される。すなわち、歯面側軸受と背面側軸部とは、第2傘歯車の軸方向において、第2傘歯車本体を挟むように配置され、第2傘歯車本体の軸方向両側で支持する構成となる。
これにより、背面側軸部は、片持ち構造の従来技術よりも短くなる。したがって、第2傘歯車を小型化し、動力伝達装置全体を軽量化できる。
ここで、歯面側軸受はスリーブの外嵌保持部に外嵌保持され、スリーブの他端部はケースに固定されているので、歯面側軸受はスリーブを介してケースに良好に支持される。
また、前記第1傘歯車は、終減速装置を構成するリングギヤであり、前記第1回転部材は、差動装置を構成し、前記リングギヤが固定されたデフケースである構成としてもよい。
本発明によれば、小型化が可能な動力伝達装置を提供することができる。
本実施形態に係る動力伝達装置の平断面図である。 本実施形態に係るスリーブの斜視図である。 本実施形態に係るスリーブの斜視図である。 本実施形態に係るスリーブの前面図である。
本発明の一実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
≪終減速装置の構成≫
本実施形態に係る終減速装置1(動力伝達装置)は、FF(Front-engine Front-drive)ベースの四輪駆動車に搭載されており、プロペラシャフト(図示しない)からの動力を減速した後、左後輪及び右後輪に伝達する装置である。
終減速装置1は、ドライブピニオンギヤ10と、リングギヤ20と、前テーパーローラーベアリング30と、後テーパーローラーベアリング40と、スリーブ50と、ケース100と、を備えている。また、終減速装置1は、クラッチ200と、差動装置300と、を備えている。
<差動装置>
差動装置300は、左後輪と右後輪とを差動回転させる装置である。差動装置300は、軸線O2を中心として回転する略円筒状のデフケース310(第1回転部材)と、デフケース310に固定され径方向に延びるピニオンシャフト321と、ピニオンシャフト321を中心として回転する一対のピニオンギヤ322、322と、ピニオンギヤ322、322に噛合する一対のサイドギヤ323、323と、を備えている。
デフケース310は、球形殻状のデフケース本体311と、デフケース本体311の左側に形成された円筒状の左ボス部312と、デフケース本体311の右側に形成された右ボス部313と、デフケース本体311のドライブピニオンギヤ10側である右端部から径方向外側に延びるリング状のフランジ部314と、を備えている。
左ボス部312は、左テーパーローラーベアリング330を介して、第2ケース120及び第3ケース130に回転自在に支持されている。左テーパーローラーベアリング330の端面と、第2ケース120及び第3ケース130との間には、ピニオンギヤ11とリングギヤ20の噛み合いバックラッシを調整するためのシム339が介装されている。
右ボス部313は、右テーパーローラーベアリング340を介して、スリーブ50に回転自在に支持されている。
左側のサイドギヤ323には、左後輪から延びる左後ドライブシャフト(図示しない)の右端がスプライン結合している。右側のサイドギヤ323には、右後輪から延びる右後ドライブシャフト(図示しない)の左端がスプライン結合している。そして、車両が例えばカーブを走行すると、左右のサイドギヤ323、323が差動回転し、ピニオンギヤ322、322が回転するようになっている。
<ドライブピニオンギヤ>
ドライブピニオンギヤ10は、前後方向に延びる軸線O1を中心として回転する棒状の部材である。ドライブピニオンギヤ10は、後側が小径である円錐台状のピニオンギヤ11(第2傘歯車本体)と、ピニオンギヤ11の歯面側である後側に形成された後側軸部12(歯面側軸部)と、ピニオンギヤ11の背面側である前側に形成された前側軸部13(背面側軸部)と、を備えている。
ピニオンギヤ11は、リングギヤ20と噛合しており、リングギヤ20とで終減速ギヤ機構を構成している。ピニオンギヤ11、リングギヤ20は、例えば、ハイポイドギヤで構成されている。
後側軸部12は、後テーパーローラーベアリング40を介して、スリーブ50に回転自在に支持されている。
前側軸部13は、ピニオンギヤ11側である基端側(後側)から先端側(前側)に向かって、基端部13aと、中間部13bと、先端部13cと、を備えている。
基端部13aは、前テーパーローラーベアリング30を介して、第2ケース120に回転自在に支持されている。
中間部13bの外周面には軸スプライン13dが形成されている。軸スプライン13dは、前記したインナーハブ220の孔スプライン221とスプライン結合している。
先端部13cは、ニードルローラーベアリング246(ラジアル軸受)を介して、ポンプボディ242を回転自在に支持している。そして、ポンプボディ242は、クラッチケース210に相対回転不能に支持されている。このため、先端部13cとクラッチケース210とは相対回転自在である。
<前テーパーローラーベアリング>
前テーパーローラーベアリング30は、基端部13aを第2ケース120に対して回転自在に支持する軸受である。
前テーパーローラーベアリング30及びピニオンギヤ11の間には、ピニオンギヤ11とリングギヤ20の噛み合いを調整するためのシム39が設けられている。
<後テーパーローラーベアリング>
後テーパーローラーベアリング40は、後側軸部12をスリーブ50に対して回転自在に支持する軸受である。
後テーパーローラーベアリング40とスリーブ50との間にはシム49が配置され、前テーパーローラーベアリング30と、後テーパーローラーベアリング40とに予圧を発生させている。
このような構成とすれば、予圧を調整する作業が発生しても第3ケース130を取り外してからスリーブ50を外すことで容易にシム49を交換できる。そして、コラプシブルスペーサのような長さを有する部材を配置せずに予圧を発生させることが可能となる。
このように、ドライブピニオンギヤ10は、ピニオンギヤ11の前側の前テーパーローラーベアリング30と、後側の後テーパーローラーベアリング40とで、コラプシブルスペーサを介さずに回転自在に支持されるため、ドライブピニオンギヤ10が前側のみで片持ち支持される構成に対して、基端部13aが短くなる。
<リングギヤ>
リングギヤ20は、左右方向に延びる軸線O2を中心として回転するリング状の部材である。リングギヤ20は、前記したデフケース310のフランジ部314にボルト21によって締結されている。
<スリーブ>
スリーブ50は、ドライブピニオンギヤ10の後方において、リングギヤ20と同軸で配置された円筒状の部材(スリーブ)であって、後テーパーローラーベアリング40及び右テーパーローラーベアリング340を保持する部材である。
スリーブ50は、軸線O2を中心として左右方向に延びており、胴体部51(周壁部)と、胴体部51の左側(一端側)に形成された外嵌部52(一端部)と、胴体部51の右側(他端側)に形成された被挟持部53(他端部)と、を備えている。
<スリーブ−胴体部>
胴体部51の前側には、その内部に後テーパーローラーベアリング40の外輪42が差し込まれる差込穴51aが形成されている。すなわち、胴体部51のうち、差込穴51aの囲む部分は、後テーパーローラーベアリング40が内嵌される差込穴51aを備えるベアリング保持部52bが形成されている。ベアリング保持部52bの後側の底壁部は、後テーパーローラーベアリング40に当接し、軸方向(前後方向)において規制している。ベアリング保持部52bの中心軸線は、軸線O1と同軸であり、胴体部51の中心を通る軸線O2と平面視で直交している。
<スリーブ−外嵌部>
外嵌部52は、右テーパーローラーベアリング340に外嵌し保持する部分である。外嵌部52の内周面の右側には雌ねじ52aが形成されており、雌ねじ52aには外周面に雄ねじの形成されたリング状のナット60が螺合し、ナット60は右テーパーローラーベアリング340に当接している。そして、外嵌部52に対してナット60を回転させることで、ナット60から右テーパーローラーベアリング340及び左テーパーローラーベアリング330に付与される予圧が調整されるようになっている。
<スリーブ−被挟持部>
被挟持部53は、前後方向において、第2ケース120の右側の半円筒部123と第3ケース130右側の半円筒部131とで挟持される部分である。このように、被挟持部53が挟持されることで、スリーブ50がケース100に固定されるようになっている。
なお、スリーブ50の中空部を、前記した右後ドライブシャフトが貫通している。すなわち、スリーブ50の径方向外側であって第2ケース120及び第3ケース130の間の空間140は、回転する右後ドライブシャフトから遮蔽されるため、ケース100の底部に形成される油溜りから掻き上げられる油の飛沫が到達し難くなる。よって、空間140と外部とを連通させてブリーザ回路を形成してもよい。
<ケース>
ケース100は、殻状の容器であって、前後方向において、前側に配置される第1ケース110と、中間に配置される第2ケース120と、後側に配置される第3ケース130と、を備え、これらがボルト等によって相互に締結されることで構成されている。
第1ケース110は、円筒状の部材であり、概ね、クラッチ200の前半分を収容している。
第2ケース120は、概ね筒状の部材であり、前側が開口した半球殻状の前ケース部121と、前ケース部121の後側に連なり、後側が開口した半球殻状の後ケース部122と、を備えている。前ケース部121は、概ね、クラッチ200の後半分を収容している。後ケース部122は、概ね、ドライブピニオンギヤ10、スリーブ50及び差動装置300の前半分を収容している。
第3ケース130は、前側が開口した半球殻状の部材であり、概ね、スリーブ50及び差動装置300の後半分を収容している。
<クラッチ>
クラッチ200は、プロペラシャフト(図示しない)とドライブピニオンギヤ10との間において、動力を断接する断接装置であって、本実施形態では油圧式の湿式多板クラッチで構成されている。クラッチ200は、プロペラシャフトと一体で回転するクラッチケース210と、ドライブピニオンギヤ10と一体で回転するインナーハブ220と、複数の外クラッチ板231と、複数の内クラッチ板232と、油圧に対応して外クラッチ板231及び内クラッチ板232の間における摩擦力を可変する油圧装置240と、を備えている。
<クラッチ−クラッチケース>
クラッチケース210は、前側が閉じた有底円筒状のクラッチケース本体211と、クラッチケース本体211の前底部から前方に延びる軸部212と、を備えている。クラッチケース210は、ラジアル軸受251を介して、第1ケース110に回転自在に支持されている。
軸部212の略中間には、軸スプライン213が形成されている。軸スプライン213には、コンパニオンフランジ260の孔スプライン261がスプライン結合しており、軸部212とコンパニオンフランジ260とは一体で回転するようになっている。なお、コンパニオンフランジ260は、軸線O1方向に延びる短円筒体であり、その前端部にプロペラシャフトの後端がボルト締結されるようになっている。
軸部212の前端部には雄ねじ214が形成されている。雄ねじ214にはナット262が螺合しており、コンパニオンフランジ260が軸部212に締結されている。
<クラッチ−インナーハブ>
インナーハブ220は、円筒状の部材であり、その内周面に孔スプライン221が形成されている。孔スプライン221は、ドライブピニオンギヤ10の軸スプライン13dとスプライン結合している。
<クラッチ−外クラッチ板、内クラッチ板>
外クラッチ板231は、リング板状の部材であり、その外周縁部はクラッチケース本体211の内周面とスプライン結合している。したがって、外クラッチ板231とクラッチケース本体211とは一体で回転する。
内クラッチ板232は、リング板状の部材であり、その内周縁部はインナーハブ220の外周面とスプライン結合している。したがって、内クラッチ板232とインナーハブ220とは一体で回転する。
外クラッチ板231と内クラッチ板232とは、軸方向(前後方向)において、交互に積層している。この交互に積層した積層体の前側には軸方向に移動自在であるリング状の押圧板233が配置されている。
<クラッチ−油圧装置>
油圧装置240は、リング状のピストン241と、ピストン241を軸方向(前後方向)において摺動自在に収容するリング状のポンプボディ242と、を備え、ピストン241及びポンプボディ242の間にリング状の油室243が形成されている。油室243には、ポンプ270からの油であって、ECU(Electronic Control Unit)の指令に従って圧力調整弁(図示しない)で圧力調整された圧油が供給されるようになっている。
ピストン241は、スラスト軸受244を介して押圧板233に当接すると共に、戻しばね(リターンスプリング)として機能する皿ばね245によって初期位置に戻るように付勢されている。そして、油室243の油圧が高くなると、ピストン241が皿ばね245のばね力に抗して後方に移動し、外クラッチ板231及び内クラッチ板232の間の摩擦力が大きくなり、プロペラシャフトの動力がドライブピニオンギヤ10に伝達されるように構成されている。
ポンプボディ242とクラッチケース210との間にはポンプ270が配置されている。ポンプ270は例えばトロコイド(登録商標)ポンプで構成され、クラッチケース210と一体で回転するアウターロータ271と、ドライブピニオンギヤ10と一体で回転するインナーロータ272とから構成されている。
クラッチケース210はプロペラシャフトと一体に回転するため、前輪と一体に回転することとなる。また、ドライブピニオンギヤ10は後輪と一体に回転することとなる。したがって、通常の走行状態では前輪及び後輪の回転速度が等しいため、アウターロータ271とインナーロータ272は一体で回転し、ポンプ270は油圧を発生しない。しかし、例えば前輪が空転するとアウターロータ271とインナーロータ272との間で回転速度に差が生じ、ポンプ270が油圧を発生し、その油圧が油室243に供給される。
≪終減速装置の作用、効果≫
終減速装置1によれば、次の作用効果を得る。
ドライブピニオンギヤ10は、後側の後テーパーローラーベアリング40と、前側の前テーパーローラーベアリング30とで、その両側で回転自在に支持された構成であるので、前側軸部13(背面側軸部)は、片持ち構造の従来技術よりも短くなる。したがって、ドライブピニオンギヤ10及びケース100を小型化し、軽量化できる。
≪変形例≫
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、次のように変更してもよい。
前記した実施形態では、動力伝達装置が終減速装置1に適用された構成を例示したが、その他に例えば、トランスファ装置に適用された構成でもよい。トランスファ装置は、FFベースの四輪駆動車に搭載され、エンジンから駆動輪である前ドライブシャフトに向かう動力を分岐させ、前後方向に延びるプロペラシャフトの前端に入力する装置である。
この場合、プロペラシャフトの前端に固定された従動側のドリブンピニオンギヤが第2傘歯車を構成し、車幅方向に延びる軸線を中心として回転する駆動側のリングギヤが第1傘歯車を構成し、リングギヤの固定されたリングギヤシャフトが第1回転部材を構成する。ドリブンピニオンギヤは、リングギヤと噛合するピニオンギヤ(第2傘歯車本体)と、ピニオンギヤの前側(歯面側)に形成された前側軸部と、ピニオンギヤの後側(背面側)に形成された後側軸部と、を備える構成となる。
そして、リングギヤシャフトと同軸でスリーブが配置され、スリーブの一端部は第1軸受を介してリングギヤシャフトを回転自在で保持し、スリーブの他端部はトランスファ装置のケースに固定された構成となる。また、スリーブの周壁部に形成された外嵌保持部は、歯面側軸受を介して、前側軸部を回転自在に保持する構成となる。
1 終減速装置(動力伝達装置)
10 ドライブピニオンギヤ(第2傘歯車)
11 ピニオンギヤ(第2傘歯車本体)
12 後側軸部(歯面側軸部)
13 前側軸部(背面側軸部)
20 リングギヤ(第1傘歯車)
30 前テーパーローラーベアリング(背面側軸受)
39 シム
40 後テーパーローラーベアリング(歯面側軸受)
50 スリーブ
51 胴体部(周壁部)
51a 差込穴
52b ベアリング保持部
52 外嵌部(一端部)
53 被挟持部(他端部)
100 ケース
200 クラッチ
300 差動装置
310 デフケース(第1回転部材)
340 右テーパーローラーベアリング(第1軸受)

Claims (2)

  1. 第1傘歯車と、
    前記第1傘歯車と噛合する第2傘歯車本体、前記第2傘歯車本体の歯面側に形成された歯面側軸部、及び、前記第2傘歯車本体の背面側に形成された背面側軸部を有する第2傘歯車と、
    前記歯面側軸部を回転自在で支持する歯面側軸受と、
    前記背面側軸部を回転自在で支持する背面側軸受と、
    前記第1傘歯車が同軸で固定され、前記第1傘歯車と一体に回転する円筒状の第1回転部材と、
    前記第1回転部材を回転自在で支持する第1軸受と、
    前記第1傘歯車と同軸で配置され、円筒状を呈するスリーブと、
    前記第1傘歯車、前記第2傘歯車、前記歯面側軸受、前記第1回転部材、前記第1軸受、及び、前記スリーブを収容するケースと、
    を備え、
    前記スリーブの一端部は、前記第1軸受を外嵌して保持し、
    前記スリーブの他端部は、前記ケースに固定され、
    前記スリーブの周壁部には、前記歯面側軸受を外嵌して保持する外嵌保持部が形成されている
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 前記第1傘歯車は、終減速装置を構成するリングギヤであり、
    前記第1回転部材は、差動装置を構成し、前記リングギヤが固定されたデフケースである
    ことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
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