JP2017137005A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチを備え、動力を効率的に伝達可能な動力伝達装置を提供する。
【解決手段】ドライブピニオンギヤ10と、ドライブピニオンギヤ10と直角で噛合するリングギヤ20と、ドライブピニオンギヤ10と同軸で配置されたインプットシャフト30と、インプットシャフト30と一体で回転する第1クラッチ板41と、ドライブピニオンギヤ10と一体で回転する第2クラッチ板42とを有し、第1クラッチ板41及び第2クラッチ板42が交互に配置されたクラッチ40と、インプットシャフト30を支持する第1テーパーローラーベアリング51と、インプットシャフト30に内嵌すると共にドライブピニオンギヤ10外嵌する第2テーパーローラーベアリング52Aと、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、動力伝達装置に関する。
車両に搭載される終減速装置(動力伝達装置)は、原動機で発生し変速機で減速された動力を左右の後側の駆動輪に分配する装置である。終減速装置はプロペラシャフトと一体に回転するドライブピニオンギヤ(第1傘歯車)と、ドライブピニオンギヤと直角に噛合するリングギヤ(第2傘歯車)と、リングギヤと一体に回転しながら左右に動力を分配する差動装置と、を備えている。
前輪駆動車をベースにした四輪駆動車の場合、通常の走行状況下では前輪駆動で走行し、終減速装置内のクラッチを遮断して無駄な動力を後輪に伝達することを回避することで省燃費を図っている。
一方、例えば路面が凍結した状況下では、ECU(電子制御ユニット)が各種センサーからの信号に基づいて後輪で必要な動力を瞬時に演算し、これに従って動力を後輪に伝達することで走行安定性を高めている。
このように終減速装置内で動力を断続(切断/接続)するクラッチ(動力断続装置)は、複数のクラッチ板(摩擦板)を、油圧式や電磁式で制御する多板クラッチ型の装置が知られている。
油圧式のクラッチは、プロペラシャフトと結合された入力軸と一体で回転する複数の第1クラッチ板と、出力軸であるドライブピニオンシャフトと一体で回転する複数の第2クラッチ板とが交互に積層され、油圧で作動するピストンにより第1クラッチ板及び第2クラッチ板を密着させることで動力を伝達する装置である(特許文献1参照)。
特開2012−219975号公報
ここで、特許文献1において、油圧によって第1クラッチ板が第2クラッチ板に押し付けられると、この押し付け力はクラッチハウジングの前壁部にも作用し、そのままクラッチハウジングの前方に配置されたラジアルボールベアリング(玉軸受)にも作用する。そうすると、ラジアルボールベアリングに軸方向の負荷(スラスト荷重)が作用し、ラジアルボールベアリングのフリクションが増加して動力伝達効率の低下を招く虞がある。
そこで、本発明は、クラッチを備え、動力を効率的に伝達可能な動力伝達装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、第1傘歯車と、前記第1傘歯車と直角で噛合する第2傘歯車と、第1傘歯車と同軸で配置された軸部材と、前記軸部材と一体で回転する第1クラッチ板と、前記第1傘歯車と一体で回転する第2クラッチ板とを有し、前記第1クラッチ板及び前記第2クラッチ板が交互に配置されたクラッチと、前記軸部材を支持する第1円錐ころ軸受と、前記軸部材に内嵌すると共に前記第1傘歯車に外嵌する第2円錐ころ軸受と、を備えることを特徴とする動力伝達装置である。
このような構成によれば、クラッチが作動して接続状態となり、第1クラッチ板と一体で回転する軸部材に軸方向のスラスト荷重が作用しても、このスラスト荷重は第1円錐ころ軸受で良好に支持される。このようにして、スラスト荷重は第1円錐ころ軸受によって良好に支持されるので、第1円錐ころ軸受においてフリクションは発生せず、ロスが発生しない。これにより、動力は効率的に伝達される。
また、第2円錐ころ軸受は軸部材に内嵌すると共に第1傘歯車に外嵌しているので、第1クラッチ板と一体である軸部材から第2円錐ころ軸受に第1傘歯車に向かうスラスト荷重が作用しても、このスラスト荷重を第2円錐ころ軸受で良好に支持できる。
また、前記軸部材において前記第2円錐ころ軸受の内嵌する部分の内周面は、円錐状のテーパ面であり、前記第2円錐ころ軸受は外輪を備えず、前記第2円錐ころ軸受のころは前記内周面を転動する構成としてもよい。
このような構成によれば、第2円錐ころ軸受は外輪を備えないので、部品点数が少なくなり軽量化される。
また、前記第1傘歯車において前記第2円錐ころ軸受の外嵌する部分の外周面は、円錐状のテーパ面であり、前記第2円錐ころ軸受は内輪を備えず、前記第2円錐ころ軸受のころは前記外周面を転動する構成としてもよい。
このような構成によれば、第2円錐ころ軸受は内輪を備えないので、部品点数が少なくなり軽量化される。
また、前記軸部材において、前記第2円錐ころ軸受の内嵌する内嵌部の奥側に、前記第2円錐ころ軸受に向けて拡径する拡径穴が形成され、前記拡径穴から前記第1円錐ころ軸受に向けて連通する連通孔が形成されている構成としてもよい。
このような構成によれば、第1円錐ころ軸受近傍のオイルが連通孔を通って拡径穴に流入する。そして、軸部材が回転すると、拡径穴のオイルに遠心力が作用し、オイルが拡径穴の内壁面に沿って第2円錐ころ軸受に向かい、第2円錐ころ軸受を潤滑する。
本発明によれば、動力断続装置を備え、動力を効率的に伝達可能な動力伝達装置を提供することができる。
第1実施形態に係る終減速装置の平断面図である。 第1実施形態に係る終減速装置の主要部の平断面図である。 第2実施形態に係る終減速装置の主要部の平断面図である。
≪第1実施形態≫
本発明の一実施形態について、図1〜図2を参照して説明する。
≪終減速装置の構成≫
本実施形態に係る終減速装置1(動力伝達装置)は、FF(Front-engine Front-drive)ベースの四輪駆動車に搭載されており、プロペラシャフト(図示しない)からの動力を減速した後、左後輪及び右後輪に伝達する装置である。
終減速装置1は、ドライブピニオンギヤ10(第1傘歯車)と、リングギヤ20(第2傘歯車)と、インプットシャフト30(軸部材)と、クラッチ40(動力断続装置)と、第1テーパーローラーベアリング51等と、デフ装置200(差動装置)と、ケース100と、を備えている。
<ドライブピニオンギヤ>
ドライブピニオンギヤ10は、前後方向に延びる軸線O1を中心として回転する棒状の部材である。ドライブピニオンギヤ10は、後側が小径である円錐台状のピニオンギヤ11と、ピニオンギヤ11の背面側である前側に形成された軸部本体12と、軸部本体12の前側に形成された前軸部13と、を備えている。
ピニオンギヤ11は、リングギヤ20と噛合しており、リングギヤ20とで終減速ギヤ機構を構成している。ピニオンギヤ11、リングギヤ20は、例えば、ハイポイドギヤで構成されている。
軸部本体12は、前側の第3テーパーローラーベアリング53及び後側の第4テーパーローラーベアリング54を介して、第2ケース120に回転自在に支持されている。第3テーパーローラーベアリング53及び第4テーパーローラーベアリング54の間には、コラプシブルスペーサ55が設けられている。第4テーパーローラーベアリング54及びピニオンギヤ11の間には、シム62が設けられている
軸部本体12の外周面において、第3テーパーローラーベアリング53の前側には、前方に向かって順に、軸スプライン12a、雄ねじ12bが形成されている。軸スプライン12aは、クラッチ40を構成するハブ44の孔スプライン44aとスプライン結合している。雄ねじ12bには第3テーパーローラーベアリング53及び第4テーパーローラーベアリング54の予圧を調整するためのロックナット56が螺合している。
<ドライブピニオンギヤ−前軸部>
前軸部13は、軸部本体12の前側において軸部本体12よりも小径で形成された円柱状の部分である。よって、前軸部13の外周面は円柱面である。また、前軸部13は、第2テーパーローラーベアリング52Aで支持される部分である。
<リングギヤ>
リングギヤ20は、左右方向に延びる軸線O2を中心として回転するリング状の部材であり、ドライブピニオンギヤ10と直角で噛合している。リングギヤ20は、デフケース210のフランジ部213にボルト21によって締結されている。また、リングギヤ20の下部は油溜り(図示しない)に浸かっており、リングギヤ20が回転すると、油溜りの油が掻き上げられるようになっている。
<インプットシャフト>
インプットシャフト30は、軸線O1方向に沿ってドライブピニオンギヤ10と同軸で配置されると共に、プロペラシャフト(図示しない)からの動力が入力される棒状の部材である。インプットシャフト30は、丸棒状のシャフト本体31と、シャフト本体31の後端から径外方向に延びるリング状のフランジ部32と、を備えている。
フランジ部32の外周縁はクラッチ40を構成するハウジング43の前壁部43bと溶接されており、フランジ部32及びハウジング43は一体で回転するようになっている。ただし、これに限定されず、フランジ部32及びハウジング43が、ボルト、リベット等で締結された構成でもよいし、また、フランジ部32及びハウジング43が一体成形品である構成でもよい。
シャフト本体31の後部31aは、第1テーパーローラーベアリング51を介して第1ケース110に回転自在に支持されている。シャフト本体31において、後部31aの前側には、軸スプライン31b、雄ねじ31cが形成されている。
軸スプライン31bはコンパニオンフランジ310の孔スプライン311aとスプライン結合している。これにより、コンパニオンフランジ310とインプットシャフト30とが一体で回転するようになっている。雄ねじ31cにはロックナット330が螺合している。
シャフト本体31の後部31aには、後方に開口すると共に、第2テーパーローラーベアリング52Aの内嵌する内嵌穴31dが形成されている。つまり、後部31aは、第2テーパーローラーベアリング52Aの内嵌する部分である。内嵌穴31dの内周面は、後側が大径である円錐状のテーパ面である。
シャフト本体31において、内嵌穴31dの前側(奥側)には、拡径穴31eが形成されている。拡径穴31eは、後側(第2テーパーローラーベアリング52A側)に向かうにつれて、その内径が大きくなるように拡径した穴である。拡径穴31eの前底側)から径方向外側(第1テーパーローラーベアリング51側)に向かい外部に連通している複数の連通孔31fが形成されている。複数の連通孔31fは周方向において等間隔で配置されている。
<コンパニオンフランジ>
コンパニオンフランジ310は、プロペラシャフト(図示しない)の後端部とインプットシャフト30とを連結する部材である。コンパニオンフランジ310は、内周面に孔スプライン311aの形成された円筒部311と、円筒部311から径外方向に延出したフランジ部312と、を備えている。フランジ部312は、プロペラシャフト(図示しない)の後端部とボルト締結される部分である。
円筒部311の後端面は、第1テーパーローラーベアリング51の第1内輪51aに当接している。また、円筒部311の後端面には、径方向に延びる案内溝311bが形成されている。案内溝311bは、連通孔31fの略径方向外側に配置されている。つまり、軸方向(前後方向)において、案内溝311bと連通孔31fとは概ね一致した位置である。なお、コンパニオンフランジ310と第1ケース110との間には、オイルシール320が設けられている。
<クラッチ>
クラッチ40は、インプットシャフト30とドライブピニオンギヤ10との間において、動力を断続(切断/接続)する動力断続装置である。クラッチ40は、ここでは、油圧式の湿式多板型で構成されている。
クラッチ40は、複数の第1クラッチ板41と、複数の第2クラッチ板42と、ハウジング43と、ハブ44と、エンドプレート45と、ピストン46と、スラスト軸受47と、を備えている。
ハウジング43は、軸線O1を中心とする有底円筒状であって、周壁部43aと、周壁部43aの前端から径内方向に延出するリング状の前壁部43bと、を備えている。
ハブ44は、軸部本体12の外側にスプライン結合した環状の部材である。ハブ44の内周面には、孔スプライン44aが形成されている。
複数の第1クラッチ板41、複数の第2クラッチ板42は、リング状の板部材であり、ハウジング43及びハブ44の間において、軸線O1を中心とし、軸方向(前後方向)において、交互に配置されている。
第1クラッチ板41の外周縁に形成された軸スプライン41aは、周壁部43aの内周面に形成された孔スプライン43cとスプライン結合している。すなわち、第1クラッチ板41は、周壁部43aに対して、周方向において相対移動不能であり、軸方向において相対移動可能である。これにより、第1クラッチ板41は、ハウジング43及びインプットシャフト30と一体で回転するようになっている。
第2クラッチ板42の内周縁に形成された孔スプライン42aは、ハブ44の外周面に形成された軸スプライン44bとスプライン結合している。すなわち、第2クラッチ板42は、ハブ44に対して、周方向において相対移動不能であり、軸方向において相対移動可能である。これにより、第2クラッチ板42は、ハブ44及びドライブピニオンギヤ10と一体で回転するようになっている。
エンドプレート45は、リング板状の部材であり、第1クラッチ板41及び第2クラッチ板42が積層したものの後方に配置されている。
ピストン46は、リング状の部材であり、第2ケース120の前ケース部121に軸方向において摺動自在に収容されている。ピストン46と前ケース部121との間には、リング状の油室48が形成されている。油室48には、油圧ポンプ(図示しない)から適宜に圧油が供給されるようになっている。
スラスト軸受47は、エンドプレート45とピストン46との間に設けられている。
<第1テーパーローラーベアリング>
第1テーパーローラーベアリング51(第1円錐ころ軸受)は、インプットシャフト30と第1ケース110との間に設けられ、インプットシャフト30を回転自在で支持すると共に、軸方向のスラスト荷重及び径方向のラジアル荷重を支持する軸受である。
第1テーパーローラーベアリング51は、インプットシャフト30の後部31aに外嵌する第1内輪51aと、第1ケース110に内嵌する第1外輪51bと、第1内輪51a及び第1外輪51bの間を転動する複数の第1ローラ51cと、を備えている。各第1ローラ51cの回転中心である軸線は、前側が軸線O1に近づくように傾斜している。第1内輪51aとインプットシャフト30との間には、第1テーパーローラーベアリング51内における隙間を略0に位置調整するためのシム61が設けられている。
<第2テーパーローラーベアリング>
第2テーパーローラーベアリング52A(第2円錐ころ軸受)は、インプットシャフト30(軸部材)に内嵌すると共に、ドライブピニオンギヤ10(第1傘歯車)に外嵌する軸受であって、ドライブピニオンギヤ10とインプットシャフト30とを相対回転自在で支持すると共に、軸方向のスラスト荷重及び径方向のラジアル荷重を支持する軸受である。
第2テーパーローラーベアリング52Aは、ドライブピニオンギヤ10の前軸部13に外嵌する第2内輪52aと、第2内輪52a及び内嵌穴31dの間を転動する複数の第2ローラ52cと、を備えている。このように、第2テーパーローラーベアリング52Aは、外輪を備えず、第2ローラ52cが内嵌穴31dの内周面を直接転動する構成であるので、部品点数が少なくなり、軽量化が図られている。
<デフ装置>
デフ装置200は、リングギヤ20からの動力を左後輪及び右後輪に伝達すると共に、左後輪及び右後輪を差動回転させる装置である。デフ装置200は、軸線O2を中心として回転する略円筒状のデフケース210と、デフケース210に固定され径方向に延びるピニオンシャフト221と、ピニオンシャフト221を中心として回転する一対のピニオンギヤ222、222と、ピニオンギヤ222、222に噛合する一対のサイドギヤ223、223と、を備えている。
デフケース210は、球形殻状のデフケース本体211と、デフケース本体211の両側にそれぞれ形成された円筒状のボス部212、212と、デフケース本体211の左端部から径方向外側に延びるリング状のフランジ部213と、を備えている。
各ボス部212は、ラジアルボールベアリング230を介して、第2ケース120及び第3ケース130に回転自在に支持されている。ラジアルボールベアリング230の端面と、第2ケース120及び第3ケース130との間には、ピニオンギヤ11とリングギヤ20の噛み合いバックラッシを調整するためのシム240が介装されている。
各サイドギヤ223には、左後輪又は右後輪から延びるドライブシャフト250の先端がスプライン結合している。そして、車両が例えばカーブを走行すると、左右のサイドギヤ223、223が差動回転し、ピニオンギヤ222、222が回転するようになっている。
<ケース>
ケース100は、殻状の容器であって、前後方向において、前側に配置される第1ケース110と、中間に配置される第2ケース120と、後側に配置される第3ケース130と、を備え、これらがボルト等によって相互に締結されることで構成されている。そして、ケース100内の底部に、ピニオンギヤ11、リングギヤ20等を潤滑するオイルが溜っている。
第1ケース110は、円筒状の部材であり、概ね、インプットシャフト30と、クラッチ40の前半分と、を収容している。
第2ケース120は、概ね筒状の部材であり、前側が開口した半球殻状の前ケース部121と、前ケース部121の後側に連なり、後側が開口した半球殻状の後ケース部122と、を備えている。前ケース部121は、概ね、クラッチ40の後半分を収容している。後ケース部122は、概ね、ドライブピニオンギヤ10と、デフ装置200の前半分を収容している。
第3ケース130は、前側が開口した半球殻状の部材であり、概ね、デフ装置200の後半分を収容している。
≪終減速装置の作用、効果≫
終減速装置1によれば、次の作用効果を得る。
<クラッチ−接続状態>
クラッチ40の接続状態を説明する。油圧ポンプ(図示しない)から油室48に圧油が供給されると、ピストン46が前進し、第1クラッチ板41及び第2クラッチ板42が軸方向において密着し、摩擦伝達力が大きくなる。そうすると、第1クラッチ板41(インプットシャフト30)から第2クラッチ板42(ドライブピニオンギヤ10)に動力が伝達する。
そして、第1クラッチ板41及び第2クラッチ板42が積層した積層体は、前方に移動して密着し、前壁部43bを前方に押す。そうすると、前壁部43bと一体であるインプットシャフト30に前向きのスラスト荷重が作用するが、この前向きのスラスト荷重は第1テーパーローラーベアリング51で良好に支持され、第1テーパーローラーベアリング51でフリクションも発生しない。これにより、動力が、インプットシャフト30、クラッチ40を介して、ドライブピニオンギヤ10に効率的に伝達される。
<クラッチ−切断状態>
クラッチ40の切断状態を説明する。油圧ポンプ(図示しない)から油室48に圧油が供給されないと、ピストン46が後退し、第1クラッチ板41及び第2クラッチ板42が軸方向において離間し、摩擦伝達力が小さくなる。そうすると、第1クラッチ板41(インプットシャフト30)から第2クラッチ板42(ドライブピニオンギヤ10)に動力が伝達されない。
第2テーパーローラーベアリング52Aが、インプットシャフト30の後部31aに内嵌し、ドライブピニオンギヤ10の前軸部13に外嵌した構成であるので、油室48に油圧が作用していない状態において、インプットシャフト30が後方に移動しようとしても、インプットシャフト30が第2テーパーローラーベアリング52Aで良好に支持される。これにより、第1テーパーローラーベアリング51において、第1内輪51a又は第1外輪51bと、第1ローラ51cとの間に不要な隙間は形成されず、第1テーパーローラーベアリング51でインプットシャフト30を良好に支持できる。
車両の停止中、第1テーパーローラーベアリング51から流出したオイルが、案内溝311b、連通孔31fを通って、拡径穴31eに流入する。車両が走行状態に切り替わり、インプットシャフト30が回転すると、拡径穴31eのオイルに遠心力が作用し、オイルが拡径穴31eの内壁面に沿って第2テーパーローラーベアリング52Aに向かい、第2テーパーローラーベアリング52Aを潤滑する。
≪変形例≫
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、次のように変更してもよい。
前記した実施形態では、前向きの押し付け力の作用する前壁部43bがハウジング43に形成され、インプットシャフト30と一体である構成を例示したが、その他に例えば、前向きの押し付け力の作用する前壁部がハブ44に形成され、前壁部及びハブ44がインプットシャフト30と一体である構成としてもよい。この場合、ハウジング43はドライブピニオンギヤ10とスプライン結合する構成となる。そして、ハウジング43にスプライン結合した第1クラッチ板41がドライブピニオンギヤ10と一体で回転し、ハブ44にスプライン結合した第2クラッチ板42がインプットシャフト30と一体で回転する構成となる。
前記した実施形態では、動力伝達装置が終減速装置1に適用された構成を例示したが、その他に例えば、トランスファ装置に適用された構成としてもよい。この場合、リングギヤ20側から動力が入力され、ドライブピニオンギヤ10側から動力が出力される構成となる。
≪第2実施形態≫
本発明の第2実施形態について図3を参照して説明する。
第2実施形態に係る終減速装置は、第2テーパーローラーベアリング52Aに代えて、第2テーパーローラーベアリング52B(第2円錐ころ軸受)を備えている。第2テーパーローラーベアリング52Bは、インプットシャフト30(軸部材)に内嵌すると共に、ドライブピニオンギヤ10(第1傘歯車)に外嵌する軸受であって、ドライブピニオンギヤ10とインプットシャフト30とを相対回転自在で支持すると共に、軸方向のスラスト荷重及び径方向のラジアル荷重を支持する軸受である。
第2テーパーローラーベアリング52Bは、インプットシャフト30の内嵌穴31dに内嵌する第2外輪52bと、第2外輪52b及び前軸部13の間を転動する複数の第2ローラ52cと、を備えている。このように、第2テーパーローラーベアリング52Bは、内輪を備えず、第2ローラ52cが前軸部13の外周面を直接転動する構成であるので、部品点数が少なくなり、軽量化が図られている。
ここで、第2実施形態において、内嵌穴31dの内周面は円柱面であり、前軸部13の外周面は前側が小径である円錐状のテーパ面である。
1 終減速装置(動力伝達装置)
10 ドライブピニオンギヤ(第1傘歯車)
20 リングギヤ(第2傘歯車)
30 インプットシャフト(軸部材)
31d 内嵌穴
31e 拡径穴
31f 連通孔
40 クラッチ
41 第1クラッチ板
42 第2クラッチ板
51 第1テーパーローラーベアリング(第1円錐ころ軸受)
52A 第2テーパーローラーベアリング(第2円錐ころ軸受)

Claims (4)

  1. 第1傘歯車と、
    前記第1傘歯車と直角で噛合する第2傘歯車と、
    第1傘歯車と同軸で配置された軸部材と、
    前記軸部材と一体で回転する第1クラッチ板と、前記第1傘歯車と一体で回転する第2クラッチ板とを有し、前記第1クラッチ板及び前記第2クラッチ板が交互に配置されたクラッチと、
    前記軸部材を支持する第1円錐ころ軸受と、
    前記軸部材に内嵌すると共に前記第1傘歯車に外嵌する第2円錐ころ軸受と、
    を備える
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 前記軸部材において前記第2円錐ころ軸受の内嵌する部分の内周面は、円錐状のテーパ面であり、
    前記第2円錐ころ軸受は外輪を備えず、前記第2円錐ころ軸受のころは前記内周面を転動する
    ことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記第1傘歯車において前記第2円錐ころ軸受の外嵌する部分の外周面は、円錐状のテーパ面であり、
    前記第2円錐ころ軸受は内輪を備えず、前記第2円錐ころ軸受のころは前記外周面を転動する
    ことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
  4. 前記軸部材において、
    前記第2円錐ころ軸受の内嵌する内嵌部の奥側に、前記第2円錐ころ軸受に向けて拡径する拡径穴が形成され、
    前記拡径穴から前記第1円錐ころ軸受に向けて連通する連通孔が形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の動力伝達装置。
JP2016020274A 2016-02-04 2016-02-04 動力伝達装置 Pending JP2017137005A (ja)

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