JP6567882B2 - ラベル印刷用シート及び配送用伝票 - Google Patents
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Description
使用にあたっては、帳票部100Bの下側に重合した離型紙106とともにマージン部100Aを前記スリット103aに沿って帳票部100Bから分離し、粘着剤105を露出させた帳票部100Bを荷物の梱包する箱に貼付けて荷物を配送に供し、貼付票DS1に印字された届け先や伝票番号、バーコードなどの情報に基づいて配送し、配送業者が荷物を受取主に引き渡す際には、配達票DS2に受取主の受領印や署名を貰った上で配送業者が配達票DS2を基材101から剥がして持ち帰り、また、受取主宅において基材101から領収証DS3を剥がして保管することができるようになっている(例えば特許文献1参照)。
一方、配送荷物に配送用伝票DSを貼り付ける作業にあっては、予め配送する荷物毎に配送用伝票DSが振り分けられていた方が作業がし易いこともあるため、A5サイズの配送用伝票DSをA4サイズのシート上にレイアウトして作製するときには、宛名などが印字・印刷された一続きとなっている二葉の配送用伝票DSを簡単な操作で切り離せるようにすることが望ましい。
前記伝票を分断するスリットをミシン目に代えて配送用伝票DS同士の境界部分の強度が大きくなれば、印字・印刷処理に不都合は生じないが、その場合、配送用伝票DS同士を綺麗に切り離すことができず、分離に手間取って却って配送用伝票DSを荷物に貼り付ける際の作業効率が低下してしまう。
前記情報印字用シートと基材が、当該ラベル印刷用シートの少なくとも対向する一側辺から他側の側辺に連ねて形成された、情報印字用シートの表面側から離型紙との境界に至る深さのシート分断線によって複数のラベルに区画され、
前記離型紙が、前記シート分断線に沿わせて離型紙に形成された、離型紙の表面側から基材の裏面側に設けられた粘着剤との境界に至る深さの離型紙分断線によって前記複数のラベルの粘着剤を被覆する離型紙片に区画されているとともに、
前記基材の裏面側に設けられた粘着剤と離型紙との境界で基材側に形成されたシート分断線と相対する離型紙に形成された離型紙分断線が、その全体が又は部分的に前記シート分断線に重ならないように設けられた構成を有することを特徴とする。
前記情報印字用シートが、当該ラベル印刷用シートの少なくとも対向する一側辺から他側の側辺に連ねて形成された、情報印字用シートの表面側から離型紙との境界に至る深さのシート分断線によって複数のラベルに区画され、
前記離型紙が、前記シート分断線に沿わせて離型紙に形成された、離型紙の表面側から情報用印字シートの裏面側に設けられた粘着剤との境界に至る深さの離型紙分断線によって前記複数のラベルの粘着剤を被覆する離型紙片に区画されているとともに、
前記情報用印字シートの裏面側に設けられた粘着剤と離型紙との境界で情報印字用シートに形成されたシート分断線と相対する離型紙に形成された離型紙分断線が、その全体が又は部分的に前記シート分断線に重ならないように設けられた構成を有することを特徴とする。
各ラベルを分離するシート分断線と、これと相対するように離型紙に形成された離型紙分断線とが、互いに全体が重なるように設けられておらず、離型紙分断線が、その全体がシート分断線からずれた位置に設けられ、或いはシート分断線に一部が重なり他の部分は重なっていないなど部分的に重なるように設けられているので、ラベルの境界部分の強度が保持され、ラベル印刷用シートをプリンタにセットし、表面シートに安定して情報を印字・印刷してラベルを作製することができる。
また、ラベルを使用するときは、シート上で一続きとなっているラベルを、シート分断線に沿ってシートを引き裂けば、そのラベルとともに離型紙が離型紙分断線に沿って引き裂かれて、ラベルの裏面に離型紙が付いた状態でラベル同士を容易に分離することが可能である。この場合、使用する一のラベルを、その端部を把持して離型紙から捲り上げれば、捲り上げたラベルがシート分断線に沿って隣接ラベルから切除されるが、離型紙は分断されることなく、残ったラベルの離型紙と一続きのままとなる。
また、本発明のラベル印刷用シートによれば、各ラベルを分離するシート分断線と離型紙に形成された離型紙分断線とが、互いに全体が重ならないように位置をずらして或いは部分的に重なるように設けてあるので、ラベルとともに離型紙を離型紙分断線に沿って分離したときに、離型紙の離型紙分断線に沿った切断端面でラベルの粘着剤を僅かに露出することがあり、この露出した粘着剤の部分を利用してラベルを荷物に仮留めする如く貼り付けることも可能である。
シート分断線は、三層構造のシートでは情報印字用シートと基材、二層構造のシートであれば情報印字用シートを分断するために入れられた切れ目であるスリットやミシン目を意味する。綺麗に分断することができ且つ操作がし易いことからスリットであることが好ましい。スリットは、その全体に切れ目を連続させたものの他、スリット線上にアンカット部を適宜断続的に配置した構成のものでもよい(図5参照)。
また、離型紙分断線は、離型紙を分断するミシン目やスリットなどを意味する。
シート分断線と離型紙分断線は、シート内に直線状に配置されていても曲線状に配置されていても何れでもよい。
例えばシート分断線をスリットにより形成し、離型紙分断線を直線状のミシン目により形成する場合に、両線の間隔が1.5mmより近づけるとシートが折れ易くなり、4mmより離れていると分断操作がし難くなることがある。
図1〜図3は本発明のラベル印刷用シートを配送用伝票に適用した形態を示しており、このラベル印刷用シート1は、基材2と、基材2の表面側に接着剤3を介して剥離可能に接着した情報印字用シート4と、基材2の裏面側に設けられた粘着剤5を被覆保護する離型紙6とを重合一体化させてA4サイズの方形状に形成され、その面内にA5サイズの二葉の配送用伝票DSを分離可能に上下にレイアウト配置したものである。
そして、この離型紙分断線11は、図3及び図4に示されるように、相対するシート分断線8の側方へ適宜な幅Hだけ(例えば3mm程度)ずれた位置に平行に配置されており、離型紙分断線11の全体がシート分断線8に重ならないように設けてある。
基材2と情報印字用シート4を貼り合わせる接着剤としては、感圧接着剤や感熱接着剤、再湿接着剤などの剥離可能な接着剤が用いられ、フレキソ法、グラビア法などの公知の印刷又はコーティング法によって適宜な厚みに塗布し、接着剤が乾燥していない状態で貼り合わせるウェット方式や熱圧着方式、感圧方式によって貼り合わせることができる。また、基材2の裏面側に設ける粘着剤5としては、アクリル系粘着剤や天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤などを用いることができる。
この場合、ラベル印刷用シート1の周囲に切欠け部などの凹凸部位がなく、また、シート表面にも段差部位がないとともに、配送用伝票DS同士を区画するシート分断線8と離型紙分断線11が水平方向に僅かにずれて配置されているので配送用伝票DSの境界で折れ曲がり難く、プリンタ内で紙詰まりを起こすようなことはなく、スムーズに安定して印字・印刷を行うことができる。
そして、配送用伝票DSからマージン部1Aをスリット7に沿って切り離せば、同時に当該配送用伝票DSとともに分離した離型紙6が引き剥がされて基材2裏面側の粘着剤5が露出し、これを箱の上面などに貼付けて荷物を配送に供することができる。
この場合、配送用伝票DS同士を分離させずに、例えばシートの上側の配送用伝票DSを、これに連なるマージン部1Aから引き剥がせば、上側の配送用伝票DSのみを離型紙6から簡単に引き剥がすことが可能である。この場合、離型紙6は離型紙分断線11に沿って分断しない。
また、配送用伝票DSを箱の上面などに貼付けた状態で、剥がし口10を摘めば、情報印字用シート4内の各帳票1b,1c,1dを基材2から簡単に剥離することが可能である。
例えば図8に示されるように、離型紙分断線11を稲妻形状(同図(A))や波線形状(同図(B))、或いは凹凸形状(同図〈C〉)に設けて、シート分断線11と断続的に交差するように設けてもよい。
(実施例1)
図1に示されたラベル印刷用シート1を作製した。図9(A)に示されるように、シート分断線8をスリットで形成し、離型紙分断線11をミシン目で形成した。離型紙分断線11のシート分断線8からのずれ幅Hは3mmとした。
図9(B)に示されるように、スリットからなるシート分断線8とミシン目からなる離型紙分断線11を同一鉛直線上に合せてラベル印刷用シート1を作製した。
図9(C)に示されるように、スリットからなるシート分断線8を情報印字用シート4の表面から基材2の上面に至る深さ、ミシン目からなる離型紙分断線11を離型紙6の表面から接着剤4の下面に至る深さにそれぞれ設定し、且つ両分断線を同一鉛直線上に合せてラベル印刷用シート1を作製した。
図9(D)に示されるように、シート分断線8と離型紙分断線11をともにミシン目として、両分断線を同一鉛直線上に合せてラベル印刷用シート1を作製した。
その結果、実施例1、比較例2及び比較例3のラベル印刷用シート1は、安定して印字・印刷が可能であったが、比較例1のラベル印刷用シート1はプリンタ内でシート分断線VIIに沿って折れ曲がって詰まってしまい、印字・印刷が行なえなかった。
次に、情報の印字・印刷がされた各ラベル印刷用シート1を、シート分断線8に沿って分断する操作を行なった。
その結果、比較例2のラベル印刷用シート1は基材2の分断に手間取り、配送用伝票DS同士をスムーズに分離することができなかった。また、比較例3のラベル印刷用シート1も手で分離する操作に手間取り、且つ綺麗に分離し、ラベルを引き剥がすことができなかった。
一方、実施例1のラベル印刷用シート1は、シート分断線8に沿って簡単にシートを分離することができ、ラベルの剥離もスムーズ且つ綺麗であった。
Claims (5)
- 基材(2)と、基材(2)の表面側に接着剤(3)を介して剥離可能に接着した情報印字用シート(4)と、基材(2)の裏面側に設けられた粘着剤(5)を被覆保護する離型紙(6)とを重合一体化させて方形状に形成され、その面内に二葉の配送用伝票(DS,DS)が上下にレイアウト配置されてなるラベル印刷用シート(1)において、
このラベル印刷用シート(1)は、その一方の長手辺側の側部に設けられた、情報印字用シート(4)の表面側から離型紙(6)の上までに至るスリット(7)により帯状のマージン部(1A)とラベル領域(1B)とに区画され、
前記ラベル領域(1B)は、その中央に当該シート(1)の対向する長手両側辺に亘って連なっていて情報印字用シート(4)の表面側から離型紙(6)の上までに至るシート分断線(8)であるスリットを設けて、上下二つの配送用伝票(DS,DS)の形成領域に区画されており、
前記離型紙(6)は、前記シート分断線(8)に沿って当該シート(1)の対向する長手両側辺に亘って連なった、離型紙(6)の表面側から粘着剤(5)との境界に至る深さの離型紙分断線(11)であるミシン目により、前記配送用伝票(DS,DS)の粘着剤(5)をそれぞれ被覆する上下二つの離型紙片に区画されているとともに、
この離型紙分断線(11)は、これと相対するシート分断線(8)に重ならないように、シート分断線(8)の側方へ全体を平行にずらした位置に設けて形成された構成を有することを特徴とするラベル印刷用シート(1)。 - 離型紙分断線(11)が、シート分断線(8)の側方へ幅H(1.5mm<H<4mm)だけずれた位置に形成されてなる請求項1に記載のラベル印刷用シート(1)。
- シート分断線(8)は、そのスリットの全長の中に断続的にアンカット部(8a)が配置されてなる請求項1又は2に記載のラベル印刷用シート(1)。
- シート分断線(8)の側方へ全体を平行にずらした位置に設けて形成された離型紙分断線(11)に代えて、シート分断線(8)に断続的に交差する稲妻形状、波線形状又は凸凹形状に離型紙分断線(11)が設けられた構成を有することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のラベル印刷用シート(1)。
- 請求項1から4の何れかに記載のラベル印刷用シート(1)を用いて形成された配送用伝票(DS)。
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