JP6567268B2 - 信号処理装置、サーバ装置、検知システム及び信号処理方法 - Google Patents

信号処理装置、サーバ装置、検知システム及び信号処理方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は信号処理装置、サーバ装置、検知システム及び信号処理方法に関する。
近年、高度経済成長期に建設された橋梁等の構造物の老朽化に伴う問題が顕在化してきている。万が一にも構造物に事故が生じた場合の損害は計り知れないため、構造物の状態を監視するための技術が従来から知られている。例えば内部亀裂の発生、又は、内部亀裂の進展に伴い発生する弾性波を、高感度センサにより検出するアコースティック・エミッション(AE:Acoustic Emission)方式により、構造物の損傷を検出する技術が知られている。
アコースティック・エミッションは、材料の疲労亀裂の進展に伴い発生する弾性波である。AE方式では、この弾性波を、圧電素子を利用したAEセンサにより電圧信号(AE信号)として検出する。AE信号は、材料の破断が生じる前の兆候として検出されるため、AE信号の発生頻度及び信号強度は材料の健全性を表す指標として有用である。そのためAE方式によって構造物の劣化の予兆を検出する技術の研究が盛んに行われている。特に石油タンクの腐食診断、及び、機械装置の製造工程等においては、欧米を中心にAE方式の検出技術が幅広く使用され、またAE方式の検出技術の標準化も行われている。
特表2008−501951号公報 特開平9−26414号公報
しかしながら従来の技術では、信号処理装置を設置できる場所が限られ、またAE信号に基づく構造物の劣化診断処理の内容を柔軟に変更できなかった。
実施形態の信号処理装置は、受信部と時刻情報生成部と処理部と通信部とを備える。受信部は、構造物から発生する弾性波を検知するAE(Acoustic Emission)センサから電圧信号を受信する。時刻情報生成部は、前記構造物の測定継続時間をyとし、前記弾性波の伝搬速度をvとし、前記弾性波の発生源の位置特定精度をdrとした場合に、b≧log (y×v/dr)を満たすビット長を有する時刻情報を生成する。処理部は、前記電圧信号の特徴を示す特徴量情報と、前記電圧信号の受信時刻を示す前記時刻情報と、が関連付けられた検知情報を生成する。通信部は、前記検知情報をサーバ装置に送信する。
実施形態の検知システムの構成の例を示す図。 実施形態の信号処理装置の構成の例を示す図。 時刻情報のビット数と測定継続年数との関係を示す図。 実施形態の処理部の構成の例を示す図。 実施形態の検知情報の例を示す図。 実施形態のサーバ装置の構成の例を示す図。 実施形態の伝搬速度情報の例を示す図。 実施形態の位置特定方法の例を説明するための図(1次元の場合)。 実施形態の位置特定方法の例を説明するための図(2次元の場合)。 実施形態の位置特定方法の例を説明するための図(2次元の場合)。 実施形態の位置情報を示す表示情報の例を示す図。 実施形態の累積エネルギーを示す表示情報の例を示す図。 実施形態の位置校正方法の例を説明するための図。 実施形態の信号処理装置の動作例を示すフローチャート。 実施形態のサーバ装置の動作例を示すフローチャート。 実施形態のサーバ装置のハードウェア構成の例を示す図。
以下に添付図面を参照して、実施形態の信号処理装置、サーバ装置、検知システム及び信号処理方法について詳細に説明する。
図1は実施形態の検知システムの構成の例を示す図である。実施形態の検知システム1は、AEセンサ3a乃至3d、信号処理装置10及びサーバ装置30を備える。AEセンサ3a(3b,3c,3d)は、ケーブル4a(4b,4c,4d)により信号処理装置10と接続されている。また信号処理装置10及びサーバ装置30はネットワーク2を介して接続されている。以下、AEセンサ3a乃至3dを区別しない場合、単にAEセンサ3という。同様に、ケーブル4a乃至4dを区別しない場合、単にケーブル4という。
なおケーブル4は無線接続にしてもよい。またネットワーク2の通信方式は無線方式であっても有線方式であってもよく、無線方式と有線方式とを組み合わせて実現されていてもよい。また1つのサーバ装置30に複数の信号処理装置10を接続してもよい。また1つの信号処理装置10に接続されるAEセンサ3の数は、弾性波の発生源の位置を特定(標定)するために必要な数を備えていれば、4つに限られず任意でよい。弾性波の発生源の位置を特定する方法の詳細については後述する。
AEセンサ3は橋梁等の構造物に設置される。AEセンサ3は、構造物から発生する弾性波を検知して、当該弾性波をAE信号(電圧信号)に変換する。
具体的には、AEセンサ3には、例えば10kHz〜1MHzの範囲に感度を有する圧電素子が用いられる。AEセンサ3は、周波数範囲内に共振ピークをもつ共振型、共振を抑えた広帯域型等があるが、AEセンサ3の種類はいずれでもよい。またAEセンサ3はプリアンプを内蔵していてもよい。またAEセンサ3が弾性波を検知する方法は電圧出力型、抵抗変化型及び静電容量型等があるが、いずれの検知方法でもよい。
AEセンサ3はAE信号を信号処理装置10に送信する。信号処理装置10はAEセンサ3から受信したAE信号を処理し、後述の検知信号をサーバ装置30に送信する。ここで信号処理装置10の構成の例について説明する。
図2は実施形態の信号処理装置10の構成の例を示す図である。実施形態の信号処理装置10は、受信部11a乃至11d、BPF(Band Pass Filter)12a乃至12d、ADC(A/D Converter)13a乃至13d、クロック発振器14、時刻情報生成部15、処理部16及び通信部17を備える。
以下、受信部11a乃至11dを区別しない場合、単に受信部11という。またBPF12a乃至12dを区別しない場合、単にBPF12という。またADC13a乃至13dを区別しない場合、単にADC13という。
受信部11はAEセンサ3からAE信号を受信すると、当該AE信号をBPF12に入力する。
BPF12は受信部11からAE信号を受け付けると、AE信号から信号帯域外のノイズ成分を除去する。BPF12は、ノイズ成分が除去されたAE信号をADC13に入力する。
ADC13はBPF12から、ノイズ成分が除去されたAE信号を受け付けると、ノイズ成分が除去されたAE信号を量子化して、デジタルのAE信号に変換する。ADC13はデジタルのAE信号を処理部16に入力する。
クロック発振器14はクロック信号を生成する。クロック発振器14は、例えば水晶発振器である。クロック発振器14はクロック信号を時刻情報生成部15に入力する。
時刻情報生成部15はクロック発振器14からクロック信号を受け付ける。時刻情報生成部15はクロック信号を利用して時刻情報を生成する。時刻情報生成部15は、例えばレジスタを有するカウンタである。すなわち時刻情報生成部15は、クロック信号のエッジをカウントし、信号処理装置10の電源投入時からの累積のカウント値を、時刻情報としてレジスタに記憶する。
時刻情報(レジスタ)のビット長bは、構造物の測定継続時間y、及び、時刻分解能dtに基づいて、b≧log(y/dt)を満たす1以上の整数bにより決定される。なお時刻分解能dtは、弾性波の伝搬速度v、及び、弾性波の発生源の位置特定精度drに基づいて、dt=dr/vにより決定される。これにより弾性波の発生源の位置特定精度を任意の範囲に設定でき、信号処理装置10は必要かつ十分な位置の特定を行うことができる。
例えば構造物の材質が鉄の場合、弾性波の伝搬速度vは5950[m/s]である。この場合、弾性波の発生源の位置特定精度を10mmとすると、dt=0.1/5980=1.68×10−6[sec](小数点第三位切り上げ)である。測定継続年数を100年とすると、y=100×365×24×60×60=3153600000[sec]である。したがって時刻情報(レジスタ)のビット長bは、b≧log(y/dt)=log(3153600000/1.68×10−6)を満たす最小の正の整数を算出することにより、b≧51[bit]となる。
更に、一般的な無線モジュールの送信パケットはバイト単位のデータ送信が基本となるため、後述の通信部17を汎用の無線モジュールにより実現する場合、時刻情報(レジスタ)のビット長bを8の倍数にする必要がある。すなわち時刻情報(レジスタ)のビット長bを、b≧51[bit]を満たす最小の8の倍数として、56ビット=7バイトに決定することにより、汎用の無線モジュールを時刻情報の送信に使用することが可能となる。
図3は時刻情報のビット数と測定継続年数との関係を示す図である。時刻分解能dtが小さい程、時刻情報の記憶に必要なビット数が大きくなる。また測定継続年数が長い程、時刻情報の記憶に必要なビット数が大きくなる。
次に実施形態の処理部16の構成の例について説明する。
図4は実施形態の処理部16の構成の例を示す図である。実施形態の処理部16は、フィルタ部21、ゲート信号生成部22、抽出部23、決定部24、検知情報生成部25及び記憶部26を備える。
フィルタ部21はADC13からデジタルのAE信号を受け付けると、所定の周波数領域のAE信号をゲート信号生成部22及び抽出部23に入力する。
ゲート信号生成部22はフィルタ部21から、所定の周波数領域のAE信号を受け付ける。ゲート信号生成部22は当該AE信号の波形が持続しているか否かを示すゲート信号を生成する。
ゲート信号生成部22は、例えばエンベロープ検出器及びコンパレータにより実現される。すなわちエンベロープ検出器が、AE信号のエンベロープを検出し、コンパレータが、AE信号のエンベロープが所定の閾値以上であるか否かを判定する。これによりゲート信号生成部22は、AE信号のエンベロープが所定の閾値以上となった場合、AE信号の波形が持続していることを示すゲート信号(High)を抽出部23及び決定部24に入力し、AE信号のエンベロープが所定の閾値未満になった場合、AE信号の波形が持続していないことを示すゲート信号(Low)を抽出部23及び決定部24に入力する。
抽出部23はフィルタ部21から、所定の周波数領域のAE信号を受け付け、ゲート信号生成部22から、ゲート信号を受け付ける。抽出部23はゲート信号に基づいて、AE信号の波形が持続しているときの特徴量情報を抽出する。特徴量情報はAE信号の特徴を示す情報である。特徴量情報は、例えばAE信号の波形の振幅[mV]、ゲート信号の立ち上がり時間[usec]、ゲート信号の持続時間[usec]、AE信号のゼロクロスカウント数[times]、AE信号の波形のエネルギー[arb.]及びAE信号の周波数[Hz]等である。抽出部23は特徴量情報を検知情報生成部25に入力する。
また決定部24は時刻情報生成部15から、時刻情報を受け付け、ゲート信号生成部22から、ゲート信号を受け付ける。決定部24は時刻情報とゲート信号とに基づいて、受信時刻を決定する。具体的には、決定部24は、ゲート信号の立ち上がり時刻を示す時刻情報を、AE信号の受信時刻に決定する。決定部24は受信時刻を示す時刻情報を、検知情報生成部25に入力する。
検知情報生成部25は抽出部23から、特徴量情報を受け付け、決定部24から、受信時刻を示す時刻情報を受け付ける。検知情報生成部25はAE信号の特徴を示す特徴量情報と、AE信号の受信時刻を示す時刻情報と、が関連付けられた検知情報を生成する。検知情報生成部25は検知情報を記憶部26に記憶する。記憶部26は、例えばデュアルポートRAM(Random Access Memory)である。
図5は実施形態の検知情報の例を示す図である。図5はAE信号から、14byteの特徴量情報と、受信時刻を示す8byteの時刻情報と、を含む22byteの検知情報が生成される場合の例を示す。特徴量情報は、2byteの振幅と、4byteの持続時間と、4byteのゼロクロスカウント数と、4byteのエネルギーとを含む。なお特徴量情報は、図5の例に限られず、AE信号の特徴を示す任意の情報でよい。
図2に戻り、通信部17は、処理部16の記憶部26から検知情報を読み出す。通信部17は当該検知情報を無線通信により、所定のタイミングでサーバ装置30に送信する。無線の周波数帯は、例えば2.4GHz及び920MHz帯(日本国内においては915MHz〜928MHz)等のいわゆるISMバンド(Industry Science Medical band)を用いる。なお通信部17は、記憶部26を介さずに直接、検知情報をサーバ装置30に送信してもよい。また通信部17の通信方式は有線通信でもよい。
次に信号処理装置10のハードウェアについて説明する。まず信号処理装置10の電力は、外部の電源、一次電池、二次電池、太陽電池、又は、エネルギーハーベスタ等から供給される。エネルギーハーベスタは、例えば振動発電モジュールである。信号処理装置10はアナログ回路及びデジタル回路により実現される。アナログ回路の電源は、絶縁型のスイッチング電源によって生成される。ADC13により量子化されたデジタルのAE信号は、デジタルアイソレータを介して処理部16に入力される。これによりアナロググラウンドとデジタルグラウンドとを分離することができるので、ノイズが相互に伝播することを防止できる。なおアナロググラウンドとデジタルグラウンドとは必要に応じて一点で短絡してもよい。
また処理部16は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)により実現される。不揮発型のFPGAを用いることにより、待機時の消費電力を抑えることができる。なお処理部16を専用のLSI(Large Scale Integration)により実現してもよい。
また信号処理装置10はフラッシュメモリ及びMRAM等の基板実装型不揮発メモリ(NVRAM)を備える。基板実装型不揮発メモリに閾値情報等を格納することにより、電源の喪失に伴う再設定が不要となる。また基板実装型不揮発メモリとは別に、フラッシュメモリ等の取り外し可能なメモリを搭載してもよい。例えばSDカード(登録商標)等のメモリカードを信号処理装置10に挿入し、当該メモリカード内部に上述の検知情報を蓄積してもよい。当該メモリカードをサーバ装置30で読み込むことにより、当該無線通信が使用できない場所にある構造物のモニタリングも可能になる。
また信号処理装置10は、接点のオン又はオフを行うプッシュスイッチを備える。上述の時刻情報生成部15は、プッシュスイッチの接点のオン又はオフの切り替わりに応じて、時刻情報を所定の初期値にリセットする。
次に実施形態のサーバ装置30の構成の例について説明する。
図6は実施形態のサーバ装置30の構成の例を示す図である。実施形態のサーバ装置30は、通信部31、記憶部32、特定部33、診断部34、表示制御部35及び校正部36を備える。
通信部31は信号処理装置10から検知情報を受信する。通信部31は当該検知情報を記憶部32に記憶する。
記憶部32はAEセンサ3a乃至3dの初期設置位置情報(設置位置情報)、信号処理装置10から送信された検知情報、及び、伝搬速度情報を記憶する。なお初期設置位置情報は、後述の校正部36により、AEセンサ3a乃至3dの設置位置のズレが考慮された設置位置情報に更新されてもよい。伝搬速度情報の詳細は後述する。
特定部33は記憶部32から所定のタイミングで検知情報を読み出す。特定部33は当該検知情報に基づいて、弾性波の発生源の位置情報を特定する。
具体的には、まず特定部33はそれぞれの検知情報に含まれる特徴量情報の類似度を算出し、特徴量情報の類似度が所定の閾値以上であるか否かに基づいて、複数の検知情報をグループに分ける。そして特定部33は同一グループに含まれる検知情報を、同一発生源の検知情報として認識する。
類似度は、特徴量情報と特徴量情報との距離により決定される。すなわち類似度は異なる特徴量情報の間の距離が近いほど大きい。特定部33は特徴量情報同士の距離を所定の距離関数により算出する。距離関数は、例えば標準ユークリッド距離、ミンコフスキー距離又はマハラノビス距離等を算出する関数である。特にマハラノビス距離は、特徴量情報間の相関を考慮した距離の算出が可能となり、グループの分類精度を向上させることができる。
次に特定部33は類似度が所定の閾値以上の特徴量情報(同一グループに含まれる検知情報の特徴量情報)に関連付けられた時刻情報を比較することにより、4つのAEセンサ3間のAE信号の受信時刻の時間差情報を算出する。特定部33は4つのAEセンサ3の位置情報と、時間差情報と、弾性波の伝搬速度とに基づいて、弾性波の発生源の位置情報を特定する。ここで弾性波の伝搬速度について説明する。
材料中を伝わる弾性波の伝播速度vは、材料の体積弾性率K[Pa]と、密度ρ[kg/m]を用いて、下記式(1)により表される。
Figure 0006567268
構造物(3次元体)を伝わる弾性波の伝搬速度vは、更に材料のせん断弾性率Gを考慮し、下記式(2)により表される。
Figure 0006567268
すなわち弾性波の伝搬速度は材料固有の物性値により決定される。したがって材料(構造物の材質)毎に予め計算しておいた伝播速度情報を、例えば上述の記憶部32にルックアップテーブルとして記憶しておくことにより、特定部33が、当該ルックアップテーブルから構造物の材質に応じた適切な伝搬速度を選択することができる。
図7は実施形態の伝搬速度情報の例を示す図である。図7は伝搬速度情報を、ルックアップテーブルとして記憶する場合の例を示す。例えば構造物の材質が鉄である場合の伝搬速度vは5950[m/s]である。
次に特定部33が、弾性波の発生源の位置を特定する方法について説明する。簡単のため1次元の場合について詳細に説明する。なお2次元及び3次元の場合でも原理は同じである。
図8は実施形態の位置特定方法の例を説明するための図(1次元の場合)である。AEセンサ3a及びAEセンサ3bの間で構造物の亀裂が生じ、この亀裂による弾性波をAEセンサ3a及びAEセンサ3bが検出する場合について説明する。
AEセンサ3a及びAEセンサ3bとの距離をlとする。またAEセンサ3a及びAEセンサ3bとの中間点から亀裂までの距離をΔxとする。このときAEセンサ3bではT秒後に弾性波を検出し、AEセンサ3aではT+Δt秒後に弾性波を検出した場合、Δtは下記式(3)により表すことができる。
Figure 0006567268
したがってAEセンサ3aとAEセンサ3bとの距離l、及び、弾性波の伝搬速度vが既知であれば、特定部33が時間差情報Δtを算出することにより、AEセンサ3a及びAEセンサ3bとの中間点から亀裂までの距離Δxを、式(3)から算出することができる。すなわち特定部33は時間差情報Δtから亀裂(弾性波の発生源)の位置情報を特定することができる。
次に2次元の場合について簡単に説明する。
図9及び図10は実施形態の位置特定方法の例を説明するための図(2次元の場合)である。図9は構造物に亀裂が生じ、この亀裂による弾性波が伝搬速度v[m/s]でAEセンサ3a乃至3dのそれぞれに到達する場合の例を示す。このときAEセンサ3a乃至3dのそれぞれに弾性波が到達する時刻は、AEセンサ3a乃至3dのそれぞれで異なる。弾性波の受信時刻の時間差がわかると、図10に示されるように、AEセンサ3a乃至3dのそれぞれを中心とした円周ARC_a(半径Ta)、円周ARC_b(半径Tb)、円周ARC_c(半径Tc)、及び、円周ARC_d(半径Td)上に弾性波の発生源があると推定できる。すなわち特定部33は円周ARC_a乃至ARC_dの交点を、弾性波の発生源の位置情報として特定することができる。
一般に、次元数+1個のAEセンサ3を用いることにより、弾性波の発生源の位置を特定することができる。したがって3次元の場合、4個のAEセンサ3を用いることにより、弾性波の発生源の位置を特定することができる。またAEセンサ3の数が多い程、位置情報の特定精度を向上させることができる。
なお特定部33は特定された位置情報が、所定の観測範囲外の場合(所定の閾値を満たさない場合)、特定に使用された検知情報の特徴量情報をノイズとして除去するノイズ処理を行う。特定部33のノイズ処理はサーバ装置30で行われるため、ノイズ処理の判定に使用される閾値の条件を柔軟に変更することができる。すなわちAEセンサ3の設置状況、測定対象の構造物の条件、及び、気候条件等を柔軟に変更できるので、特定部33はノイズをより効果的に除去することができる。
図6に戻り、特定部33は検知情報及び位置情報を診断部34に入力する。
診断部34は特定部33から検知情報及び位置情報を受け付ける。診断部34は検知情報及び位置情報に基づいて構造物の劣化を診断する。診断部34は、例えば弾性波の累積エネルギーが所定の閾値以上となっている発生源があるか否かを判定することにより、構造物の劣化を診断する。診断部34は診断結果を示す診断結果情報を生成する。診断部34は、検知情報、位置情報及び診断結果情報を表示制御部35に入力する。
表示制御部35は診断部34から検知情報、位置情報及び診断結果情報を受け付ける。表示制御部35は検知情報、位置情報及び診断結果情報に基づく表示情報を、図6では図示されていない表示装置に表示する。
図11は実施形態の位置情報を示す表示情報の例を示す図である。図11は位置情報41等により弾性波の発生源を表示する場合の例を示す。
図12は実施形態の累積エネルギーを示す表示情報の例を示す図である。図12は累積エネルギーを曲線42により表示する場合を示す。表示制御部35は、例えば図11に示す表示情報が表示されているときに、位置情報41の選択を示す入力があった場合に、図12に示す表示情報を表示する制御を行う。また、図11に示す表示情報が表示されている画面上で、ユーザが選択範囲を指定した場合、選択範囲に含まれる弾性波の累積エネルギーを曲線42により表示することで、より容易に特性を把握することができる。選択範囲は例えばマウスのドラッグアンドドロップ操作により指定されたドラッグ位置からドロップ位置までを対角線とする矩形の内部、または前記矩形に内接する円形の内部とすることでさらに操作性を向上させることができる。
は構造物の劣化の状態が、診断部34により診断されるときに使用される閾値である。すなわち診断部34は累積エネルギーの値がEとなった時刻tに、劣化の度合いが大きいことを示す警告等を表示することを、表示制御部35に要求する。これにより構造物の管理者等が、更に劣化が進むことにより構造物の破断等が生じる前に、構造物の破断等が生じる可能性が高いことを把握できる。なお図12の例は、時刻t2で構造物の破断が生じた場合も示している。構造物の破断時の衝撃により、累積エネルギーE以降は、累積エネルギーEが急激に増加する。そして破断後に構造物の状態が安定した場合は、弾性波が発生しなくなり、累積エネルギーEは一定となる。
図6に戻り、校正部36は、AEセンサ3a乃至3dのそれぞれの設置位置情報を校正する。具体的には、はじめに校正部36は通信部31を介して、いずれか1つのAEセンサ3を振動発生源として動作させる校正要求を、信号処理装置10に送信する。
図13は実施形態の位置校正方法の例を説明するための図である。図13は、信号処理装置10が、サーバ装置30から校正要求を受信したときに、AEセンサ3dを振動発生源として動作させた場合の例を示す。具体的には、AEセンサ3dは所定のタイミングで所定の識別パターンを有する弾性波を発生させる。このときAEセンサ3a乃至3cでは、AEセンサ3dとの距離に応じた時間差で弾性波が検出される。信号処理装置10は、当該弾性波を示すAE信号の特徴量情報と、当該弾性波を示すAE信号の受信時刻を示す時刻情報と、を含む検知情報をサーバ装置30に送信する。サーバ装置30の校正部36は、弾性波のパターンが所定の識別パターンであるか否かを判定する。校正部36は所定の識別パターンである場合、時間差情報を算出する。これによりノイズを除去する効果が得られる。この時間差情報が、記憶部32に記憶されている設置時の初期設置位置情報から想定される時間差情報と異なっている場合、校正部36はAEセンサ3の位置がずれた可能性があることをユーザに通知する情報を表示することを、表示制御部35に要求する。
なお、更に校正部36が、AEセンサ3a乃至3dの振動発生源を順次切り替えて同様の処理を行うことによって、AEセンサ3a乃至3dの相対的な位置関係を算出し、記憶部32に記憶されているAEセンサ3a乃至3dの初期設置位置情報を更新してもよい。
また校正部36は、AEセンサ3を振動発生源として動作させることにより、記憶部32にルックアップテーブル(図7参照)の形式で記憶されている構造物の材質に応じた弾性波の伝搬速度の値を校正してもよい。
次に実施形態の信号処理方法について説明する。
図14は実施形態の信号処理装置10の動作例を示すフローチャートである。はじめに、受信部11が、AEセンサ3からAE信号を受信する(ステップS1)。次に、抽出部23が、ゲート信号に基づいて、AE信号の波形が持続しているときの特徴量情報を抽出する(ステップS2)。次に、決定部24が、ゲート信号の立ち上がり時刻を示す時刻情報を、AE信号の受信時刻に決定する(ステップS3)。次に、検知情報生成部25が、AE信号の特徴を示す特徴量情報と、AE信号の受信時刻を示す時刻情報と、が関連付けられた検知情報を生成する(ステップS4)。次に、通信部17が、当該検知情報を無線通信により、所定のタイミングでサーバ装置30に送信する(ステップS5)。
図15は実施形態のサーバ装置30の動作例を示すフローチャートである。はじめに、通信部31が、信号処理装置10から検知情報を受信する(ステップS11)。
次に、特定部33が、当該検知情報に基づいて、弾性波の発生源の位置情報を特定する(ステップS12)。具体的には、まず、特定部33はそれぞれの検知情報に含まれる特徴量情報の類似度を算出し、特徴量情報の類似度が所定の閾値以上であるか否かに基づいて、複数の検知情報をグループに分ける。次に、特定部33は類似度が所定の閾値以上の特徴量情報(同一グループに含まれる検知情報の特徴量情報)に関連付けられた時刻情報を比較することにより、4つのAEセンサ3間のAE信号の受信時刻の時間差情報を算出する。そして、特定部33は4つのAEセンサ3の位置情報と、時間差情報と、弾性波の伝搬速度とに基づいて、弾性波の発生源の位置情報を特定する。
次に、診断部34が、検知情報及び位置情報に基づいて構造物の劣化を診断する(ステップS13)。具体的には、診断部34は弾性波の累積エネルギーが所定の閾値以上となっている発生源があるか否かを判定することにより、構造物の劣化を診断する。そして、診断部34は診断結果を示す診断結果情報を生成する。
次に、表示制御部35は検知情報、位置情報及び診断結果情報に基づいて表示装置に表示する表示情報を更新する(ステップS14)。表示情報は、例えば図11及び図12等である。
次に、表示制御部35は、累積エネルギーが閾値以上の場合(ステップS15、Yes)、構造物の劣化の度合いが大きいことを示す警告を表示装置に表示する(ステップS16)。累積エネルギーが閾値未満の場合(ステップS15、No)、処理は終了する。
最後に、実施形態のサーバ装置30のハードウェア構成の例について説明する。
図16は実施形態のサーバ装置30のハードウェア構成の例を示す図である。実施形態のサーバ装置30は、制御装置51、主記憶装置52、補助記憶装置53、表示装置54、入力装置55及び通信装置56を備える。制御装置51、主記憶装置52、補助記憶装置53、表示装置54、入力装置55及び通信装置56は、バス57を介して接続されている。サーバ装置30は、例えばパーソナルコンピュータ及びスマートデバイス等である。
制御装置51は補助記憶装置53から主記憶装置52に読み出されたプログラムを実行する。主記憶装置52はROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリである。補助記憶装置53はHDD(Hard Disk Drive)及び光学ドライブ等である。図6の記憶部32は主記憶装置52及び補助記憶装置53に対応する。
表示装置54はサーバ装置30の状態等を表示する。表示装置54は、例えば、液晶ディスプレイである。入力装置55はサーバ装置30を操作するためのインタフェースである。入力装置55は、例えばキーボードやマウス等である。サーバ装置30がスマートフォン及びタブレット型端末等のスマートデバイスの場合、表示装置54及び入力装置55はタッチパネルでもよい。通信装置56はネットワーク2に接続するためのインタフェースである。
実施形態のサーバ装置30で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、メモリカード、CD−R及びDVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録されてコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供される。
また実施形態のサーバ装置30で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また実施形態のサーバ装置30で実行されるプログラムをダウンロードさせずにインターネット等のネットワーク経由で提供するように構成してもよい。
また実施形態のサーバ装置30のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
実施形態のサーバ装置30で実行されるプログラムは、上述した図6の各機能ブロック(通信部31、特定部33、診断部34、表示制御部35及び校正部36)を含むモジュール構成となっている。当該各機能ブロックは、実際のハードウェアとしては、制御装置51が上記記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、上記各機能ブロックが主記憶装置52上にロードされる。すなわち上記各機能ブロックは主記憶装置52上に生成される。なお上述した図6の各機能ブロックの一部又は全部をソフトウェアにより実現せずに、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよい。
以上説明したように、実施形態の信号処理装置10では、時刻情報生成部15が、構造物の測定継続時間、弾性波の伝搬速度、及び、弾性波の発生源の位置特定精度に基づくビット長を有する時刻情報を生成する。また処理部16が、AE信号の特徴を示す特徴量情報と、AE信号の受信時刻を示す時刻情報と、が関連付けられた検知情報を生成する。そして通信部17が、検知情報をサーバ装置30に送信する。すなわち信号処理装置10では、AE信号に基づく構造物の劣化診断処理を行わないことにより、信号処理装置10の回路規模を抑えることができ、また構造物の劣化診断処理を後から自由に変更することができる。またAE信号ではなく、特徴量情報を含む検知情報をサーバ装置30に送信することにより、送信データ量を削減することが可能になる。これにより信号処理装置10の消費電力を削減することができ、信号処理装置10を太陽電池及び振動発電モジュール等により動作させることができるので、信号処理装置10を電源がない場所に設置することも可能になる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 検知システム
2 ネットワーク
3 AEセンサ
4 ケーブル
10 信号処理装置
11 受信部
12 BPF
13 ADC
14 クロック発振器
15 時刻情報生成部
16 処理部
17 通信部
21 フィルタ部
22 ゲート信号生成部
23 抽出部
24 決定部
25 検知情報生成部
26 記憶部
30 サーバ装置
31 通信部
32 記憶部
33 特定部
34 診断部
35 表示制御部
36 校正部
51 制御装置
52 主記憶装置
53 補助記憶装置
54 表示装置
55 入力装置
56 通信装置
57 バス

Claims (14)

  1. 構造物から発生する弾性波を検知するセンサから電圧信号を受信する受信部と、
    前記構造物の測定継続時間をyとし、前記弾性波の伝搬速度をvとし、前記弾性波の発生源の位置特定精度をdrとした場合に、b≧log (y×v/dr)を満たすビット長を有する時刻情報を生成する時刻情報生成部と、
    前記電圧信号の特徴を示す特徴量情報と、前記電圧信号の受信時刻を示す前記時刻情報と、が関連付けられた検知情報を生成する処理部と、
    前記検知情報をサーバ装置に送信する通信部と、
    を備える信号処理装置。
  2. 前記処理部は、
    前記電圧信号の波形が持続しているか否かを示すゲート信号を生成するゲート信号生成部と、
    前記ゲート信号に基づいて、前記電圧信号の波形が持続しているときの前記特徴量情報を抽出する抽出部と、
    前記時刻情報と前記ゲート信号とに基づいて、前記受信時刻を決定する決定部と、
    を備える請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記特徴量情報は、前記電圧信号の波形の振幅、前記電圧信号の波形のエネルギー、前記ゲート信号の立ち上がり時間、前記ゲート信号の持続時間、前記電圧信号の周波数、及び、前記電圧信号のゼロクロスカウント数のうち、少なくともいずれか1つを含む、
    請求項に記載の信号処理装置。
  4. 構造物から発生する弾性波を表すAE(Acoustic Emission)信号の特徴を示す特徴量情報と、前記AE信号の受信時刻を示す時刻情報と、が関連付けられた検知情報を受信する通信部と、
    前記検知情報を記憶する記憶部と、
    前記検知情報に基づいて前記弾性波の発生源の位置情報を特定する特定部と、を備え、
    前記時刻情報は、前記構造物の測定継続時間をyとし、前記弾性波の伝搬速度をvとし、前記弾性波の発生源の位置特定精度をdrとした場合に、b≧log (y×v/dr)を満たすビット長を有する、
    サーバ装置。
  5. 前記特定部は、前記特徴量情報の類似度を算出し、前記類似度が所定の閾値以上の前記特徴量情報に関連付けられた前記時刻情報を比較することにより、複数のAEセンサ間の前記AE信号の受信時刻の時間差情報を算出し、前記複数のAEセンサの位置情報と、前記時間差情報と、前記弾性波の伝搬速度とに基づいて前記弾性波の発生源の位置情報を特定する、
    請求項に記載のサーバ装置。
  6. 前記記憶部は、前記構造物の材質と、前記弾性波の伝搬速度とが関連付けられた伝搬速度情報を更に記憶し、
    前記特定部は、前記伝搬速度情報を参照して前記弾性波の伝搬速度を決定する、
    請求項に記載のサーバ装置。
  7. 前記弾性波の位置情報と、前記位置情報に応じた前記弾性波の累積エネルギーを示す累積情報と、を表示部に表示する制御を行う表示制御部、
    を更に備える請求項に記載のサーバ装置。
  8. 前記AEセンサを振動発生源として動作させ、前記振動発生源から発生する弾性波を示す電圧信号の特徴を示す前記特徴量情報を含む前記検知情報に基づいて、前記複数のAEセンサの位置情報、又は、前記弾性波の伝搬速度を校正する校正部、
    を更に備える請求項に記載のサーバ装置。
  9. 複数のAE(Acoustic Emission)センサと、信号処理装置と、サーバ装置と、を備える検知システムであって、
    前記AEセンサは、
    構造物から発生する弾性波を電圧信号として検知する検知部を備え、
    前記信号処理装置は、
    前記AEセンサから電圧信号を受信する受信部と、
    前記構造物の測定継続時間をyとし、前記弾性波の伝搬速度をvとし、前記弾性波の発生源の位置特定精度をdrとした場合に、b≧log (y×v/dr)を満たすビット長を有する時刻情報を生成する時刻情報生成部と、
    前記電圧信号の特徴を示す特徴量情報と、前記電圧信号の受信時刻を示す前記時刻情報と、が関連付けられた検知情報を生成する処理部と、
    前記検知情報をサーバ装置に送信する通信部と、を備え、
    前記サーバ装置は、
    前記信号処理装置から前記検知情報を受信する通信部と、
    前記検知情報を記憶する記憶部と、
    前記検知情報に基づいて前記弾性波の位置を特定する特定部と、
    を備える検知システム。
  10. 信号処理装置が、構造物から発生する弾性波を検知するAE(Acoustic Emission)センサから電圧信号を受信するステップと、
    信号処理装置が、前記構造物の測定継続時間をyとし、前記弾性波の伝搬速度をvとし、前記弾性波の発生源の位置特定精度をdrとした場合に、b≧log (y×v/dr)を満たすビット長を有する時刻情報を生成するステップと、
    信号処理装置が、前記電圧信号の特徴を示す特徴量情報と、前記電圧信号の受信時刻を示す前記時刻情報と、が関連付けられた検知情報を生成するステップと、
    信号処理装置が、前記検知情報をサーバ装置に送信するステップと、
    を含む信号処理方法。
  11. 構造物から発生する弾性波を検知するセンサから電圧信号を受信する受信部と、
    前記構造物の測定継続時間をyとし、前記弾性波の伝搬速度をvとし、前記弾性波の発生源の位置特定精度をdrとした場合に、b≧log (y×v/dr)を満たすビット長bを有し、前記電圧信号の受信時刻を示す時刻情報を生成する時刻情報生成部と、
    前記時刻情報をサーバ装置に送信する通信部と、
    を備える信号処理装置。
  12. 構造物から発生する弾性波を表すAE(Acoustic Emission)信号の受信時刻を示す時刻情報を受信する通信部と、
    前記時刻情報を記憶する記憶部と、を備え、
    前記時刻情報は、前記構造物の測定継続時間をyとし、前記弾性波の伝搬速度をvとし、前記弾性波の発生源の位置特定精度をdrとした場合に、b≧log (y×v/dr)を満たすビット長bを有する、
    サーバ装置。
  13. 複数のAE(Acoustic Emission)センサと、信号処理装置と、サーバ装置と、を備える検知システムであって、
    前記AEセンサは、
    構造物から発生する弾性波を電圧信号として検知する検知部を備え、
    前記信号処理装置は、
    前記AEセンサから電圧信号を受信する受信部と、
    前記構造物の測定継続時間をyとし、前記弾性波の伝搬速度をvとし、前記弾性波の発生源の位置特定精度をdrとした場合に、b≧log (y×v/dr)を満たすビット長bを有し、前記電圧信号の受信時刻を示す時刻情報を生成する時刻情報生成部と、
    前記時刻情報をサーバ装置に送信する通信部と、を備え、
    前記サーバ装置は、
    前記信号処理装置から前記時刻情報を受信する通信部と、
    前記時刻情報を記憶する記憶部と
    を備える検知システム。
  14. 信号処理装置が、構造物から発生する弾性波を検知するAE(Acoustic Emission)センサから電圧信号を受信するステップと、
    信号処理装置が、前記構造物の測定継続時間をyとし、前記弾性波の伝搬速度をvとし、前記弾性波の発生源の位置特定精度をdrとした場合に、b≧log (y×v/dr)を満たすビット長bを有し、前記電圧信号の受信時刻を示す時刻情報を生成するステップと、
    信号処理装置が、前記時刻情報をサーバ装置に送信するステップと、
    を含む信号処理方法。
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