JP2016216989A - 災害監視システムおよび災害監視装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】土壌水分量および雨量に関する情報を用いて、より的確に土砂災害を予測するための情報を提供することができる災害監視システムおよび災害監視装置を提供することである。【解決手段】災害監視システム1は、斜面における土壌の水分量に関する計測データと、斜面の付近における雨量に関する気象情報とを受信する受信部と、受信部で受信した計測データに基づいて、斜面における崩壊の可能性を示す危険情報を取得する危険情報取得手段と、危険情報取得手段で取得した危険情報と受信部で受信した気象情報とを組み合わせた危険確認情報を生成する生成部とを備える。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、災害監視システムおよび災害監視装置に関する。
近年、多発するゲリラ豪雨等の影響により土砂災害が発生し、多くの被害がもたらされている。特に、斜面・法面の崩壊による被害は、近年、その規模が大規模化している。そして、土砂災害による被害を低減するため、土砂災害の発生を予測し、警報等を発する等の対策が行われている。現在の対策としては、気象庁が発表する雨量に基づいた大雨注意報・警報、都道府県又は気象庁が発表する土砂災害警戒情報、及び、市町村等の自治体が発令する避難勧告や避難指示を利用することが行われている。そして、雨量等の気象データに基づいて、斜面崩壊等の土砂災害を予測するシステムが考えられている。しかし、雨量により斜面崩壊を予測・判断することは、その予測の精度が低い場合が多く、広域的なエリアをカバーすることはできても、局所的な地域に対しては、更に予測の精度が低くなる可能性があった。
ここで、降雨により斜面崩壊が起こるまでの流れを簡単に説明する。まず、降雨により斜面内の土壌中の水分量が増加すると土塊そのものの重量が増加する。それにより崩壊の引き金となるすべりを起こそうとする力が増大する。また、土壌水分の飽和度が増加し、地下水帯が発生する。これにより、土壌中の土粒子間の浮力が増加するため、土粒子同士の粘着力・摩擦力が低下する。土塊重量の増加および粘着力・摩擦力の低下量の増大により斜面崩壊が起こる。このように、斜面崩壊の主な要因の一つは、土壌中の水分量であると考えられる。よって、斜面崩壊の予測に、土壌の水分量を用いることが考えられる。例えば、土壌水分量を計測し、その土壌水分量の計測値を用いて、斜面崩壊の予測・解析を行うシステムである。しかし、土壌水分量の計測値のみに基づく斜面崩壊の予測では、斜面崩壊のトリガとなる要因の一つであるゲリラ豪雨等の短期的な大雨量の影響について、考慮されていない。
また、斜面崩壊等の土砂災害を予測するシステムとして、降雨に伴う斜面の危険度を、斜面の安定性解析により算出するシステムがある。このシステムでは、斜面において、初期値となる雨量、土壌水分量等のパラメータを実測値で補正することにより、システムの予測精度を向上させている。しかし、斜面の安定性解析は、複雑な計算および斜面に関する様々なパラメータが必要であり、かつ、正確な解析を行うには、解析対象の斜面の高精度な土質情報を得てパラメータとする必要がある。そして、自然環境の斜面(自然斜面)は、その土壌を構成する土質が不均一である場合が多く、解析対象の斜面の高精度な土質情報を得て適切なパラメータを設定することは困難であった。
本発明が解決しようとする課題は、土壌水分量および雨量に関する情報を用いて、より的確に土砂災害を予測するための情報を提供することができる災害監視システムおよび災害監視装置を提供することである。
実施形態の災害監視システムは、斜面における土壌の水分量に関する計測データと、斜面の付近における雨量に関する気象情報とを受信する受信部と、受信部で受信した計測データに基づいて、斜面における崩壊の可能性を示す危険情報を取得する危険情報取得手段と、危険情報取得手段で取得した危険情報と受信部で受信した気象情報とを組み合わせた危険確認情報を生成する生成部とを備える。
以下、実施形態の災害監視システムおよび災害監視装置を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の災害監視システム1の構成の一例を示す図である。災害監視システム1は、N台のセンサーノード2−1〜センサーノード2−Nと、中継装置3と、中央システム4と、外部システム5と、外部システム6と、外部システム7と、ユーザー端末8とを備える。Nは、1以上の整数である。以下では、説明の便宜上、センサーノード2−1〜センサーノード2−Nを区別する必要が無い限り、まとめてセンサーノード2と称して説明する。
図1は、第1の実施形態の災害監視システム1の構成の一例を示す図である。災害監視システム1は、N台のセンサーノード2−1〜センサーノード2−Nと、中継装置3と、中央システム4と、外部システム5と、外部システム6と、外部システム7と、ユーザー端末8とを備える。Nは、1以上の整数である。以下では、説明の便宜上、センサーノード2−1〜センサーノード2−Nを区別する必要が無い限り、まとめてセンサーノード2と称して説明する。
災害監視システム1は、土砂災害が起こり得る場所や建造物等を監視する。本実施形態における災害監視システム1は、土砂災害が発生する可能性がある斜面及び法面等を、監視対象とし、例えば、斜面Sを監視対象とする。この場合、センサーノード2は、監視対象である斜面Sの土壌水分量等の土砂災害の予測に用いる情報である物理量を計測値として計測する。また、中央システム4は、センサーノード2により計測された土壌水分量を含む計測データ等の計測情報を、監視対象毎に記憶する。
これにより、災害監視システム1は、中央システム4に記憶された監視対象毎の計測情報を、ユーザー端末8へ提供することができる。また、中央システム4は、センサーノード2から取得した計測情報に含まれる計測値に基づいて監視対象に土砂災害が起こる危険度を判定する。具体的には、中央システム4は、取得した計測情報に基づいて、監視対象に災害が起こる可能性(危険度)を示す、例えば「安全」、「警戒」、「避難」の3段階の状態を判定する。中央システム4は、監視対象の危険度の判定結果を、ユーザーが操作するユーザー端末8に対して、通知する。その際、中央システム4は、例えば、図6〜9に示すスネーク曲線を用いた危険度確認画面(危険確認情報)を、ユーザー端末8の不図示の表示部に表示させる。この監視対象状態図は、監視対象の危険度の判定結果と合わせて、監視対象の地域の雨量に関する情報も組み合わせて提示している。なお、図6〜9に示す危険度確認画面の具体的な生成方法等については詳細を後述する。
センサーノード2と中継装置3は、第1通信網N1を介して通信可能に接続されている。第1通信網N1は、例えば、マルチホップの周波数帯が920MHz帯の特定小電力無線や、Wi−SUN(Wireless Smart Utility Network、登録商標)、ZigBee(登録商標)等の通信規格に基づく通信網である。本実施形態では、センサーノード2が、他のセンサーノード2と互いに通信を行わない構成である。なお、センサーノード2が、他のセンサーノード2と互いに通信を行う構成であってもよい。また、センサーノード2と中継装置3は、有線によって通信可能に接続される構成であってもよい。
また、中継装置3と中央システム4は、第2通信網N2を介して通信可能に接続されている。第2通信網N2は、例えば、3G(第3世代)回線等の移動体通信網である。なお、第2通信網N2は、その他の構成として、無線LAN(Local Area Network)または有線によって構成される通信網(例えば、インターネット)であってもよい。
また、災害監視システム1では、中央システム4と、外部システム5と、外部システム6と、外部システム7と、ユーザー端末8とが互いに第3通信網N3を介して通信可能に接続されている。第3通信網N3は、例えば、有線接続されたインターネット等の通信網であって、パケット交換ネットワークである。なお、第3通信網N3は、無線を用いた通信網でもよく、例えば、移動体通信網や無線LANで構成されてもよい。
センサーノード2は、センサーノード2が設けられた位置において、土砂災害の予測に用いる物理量を計測値として計測する。本実施形態のセンサーノード2は、図1に示したように斜面S上に設けられており、当該物理量として斜面Sの土壌内の水分量を計測する。斜面Sは、土砂災害として斜面崩壊が起こり得る斜面であり、監視対象となる斜面である。また、斜面Sの土壌内の水分量は、雨量等の気象の変化に応じて変化する物理量である。
斜面Sにセンサーノード2を設ける場合、斜面Sの状態(斜面の形状や樹木の有無等)によっては、センサーノード2に対して、有線による電力供給が困難な場合がある。そこで、本実施形態のセンサーノード2は、電池により駆動される構成である。なお、センサーノード2は、有線により電力供給が行われる構成であってもよい。
図1では、図の簡略化のため、センサーノード2を斜面S上に配置された四角形によって示した。なお、センサーノード2は、1つの斜面Sに対して所定の位置に最低1つ設けておけばよいが、斜面崩壊の予測精度を向上するために図1に示すように複数設けてもよい。1つの斜面Sにおいて複数の位置の土壌内の水分量を計測する構成として、例えば、斜面における異なる高さとなる複数の場所(例えば複数の標高の場所)に設置する構成、同じ高さとなる複数の場所(例えば地図上で同じ等高線上の場所)に設置する構成、設置された場所において、地中方向へ異なる複数の深さで設置する構成、及び、これら3つの構成を組み合わせた構成が考えられる。
なお、センサーノード2は、斜面S以外の場所に設置してもよく、例えば、斜面Sにおける土砂災害の予測に好適な他の場所や建造物等があれば、そこに設置してもよい。また、センサーノード2は、土壌内の水分量を計測する構成に代えて、又は、その構成に加えて、土壌内の温度、圧力、湿度、応力等の内のいずれかの物理量、又は、それらの組み合わせの物理量を計測する構成であってもよい。
また、センサーノード2は、自装置に設定された計測周期が経過する毎に計測値を計測する。本実施形態では、センサーノード2のそれぞれは、互いに時刻が同期されており、同じ時刻に計測値を計測する構成である。なお、センサーノード2のそれぞれは、互いに異なる時刻に計測値を計測する構成であってもよい。
また、センサーノード2は、計測値を計測する毎に計測データを中継装置3に送信する。すなわち、センサーノード2は、計測周期が経過する毎に計測データを中継装置3に送信する。なお、センサーノード2は、計測するタイミングではなく、他のタイミングにおいて、計測データを中継装置3に送信する構成であってもよい。
中継装置3は、センサーノード2と中継装置3の間に設けられた第1通信網N1と、中継装置3と中央システム4の間に設けられた第2通信網N2とを繋ぐゲートウェイ機能を有する装置である。中継装置3は、センサーノード2が設置された斜面Sを含む地域に1つ又は複数設置される。中継装置3は、少なくとも雨量を含む気象情報を取得する気象量計測部37を備える。中継装置3は、センサーノード2から受信した計測データと、気象量計測部37で取得した気象情報とを集約して、計測情報として、中央システム4へ送信する機能を有する。
気象量計測部37は、中継装置3内に設けられ、雨量、気温、湿度、気圧、風速等の気象量を計測する計測器を備え、計測した気象量を示す気象情報を出力する。なお、気象量計測部37は、中継装置3内に設ける構成に限られるものではなく、中継装置3の装置外であって、斜面Sを含む地域の雨量等の気象情報を計測でき、かつ、中継装置3と通信可能な場所に設置してもよい。更に、1つの気象量計測部37が、複数の中継装置3に対応して設置される構成でも良く、また、複数の気象量計測部37が、1つの中継装置3に対応して設置される構成でも良い。
中央システム4は、中継装置3から計測データ及び気象情報を含む計測情報を受信する。中央システム4は、受信した計測情報を蓄積する。また、中央システム4は、蓄積した計測情報に含まれる計測データに基づいて、斜面Sが崩壊を起こす可能性を示す危険度を求め、その危険度に基づいて、斜面Sが、「安全」「警戒」「避難」の三段階のいずれの状態であるかを判定する。中央システム4は、その判定結果の情報と、雨量に応じた情報とを組み合わせて、ユーザーが斜面Sの崩壊の可能性について的確に判断するための危険度確認画面を生成し、ユーザー端末8へ送信する。これにより、ユーザー端末8の表示部に危険度確認画面が表示される。なお、ユーザーが斜面Sの崩壊の可能性について的確に判断するための危険度確認画面の詳細については、図6〜9を用いて後述する。また、中央システム4は、判定により、斜面Sが「安全」から「警戒」又は「警戒」から「避難」の状態に変化したと判断した場合、又は、その逆方向の状態へと変化したと判断した場合は、その状態の変化を示す情報を、ユーザー端末8に通知する。
なお、図1においては、1つの斜面Sに対応して1つの中継装置3を設置した構成を示しているが、複数の斜面に対応して複数の中継装置を設置した構成であってもよい。この場合は、中央システム4は、各中継装置から受信した計測情報を、各斜面を特定する情報に関連付けて蓄積する。これにより、中央システム4は、計測情報に含まれる計測データに基づいて、各斜面における危険度を求め、その危険度に基づいて、当該斜面が、「安全」「警戒」「避難」の三段階のいずれの状態であるかを判定することができる。ユーザーは、ユーザー端末8から、中央システム4にアクセスすることで、任意の斜面に関する危険度に関する情報又は図6〜図9に示す危険度確認画面を参照することができる。
中央システム4は、外部システム5〜外部システム7のうちの一部又は全部から気象情報と、気象予測情報とを取得する。本実施形態において、気象情報及び気象予測情報は、それぞれ少なくとも現時点の雨量に関する情報を含む気象量および予測雨量に関する情報を含む予測気象量を含む情報である。なお、気象情報及び気象予測情報として、雨量以外にも、気温、気圧、湿度等の中から、センサーノード2において計測する計測値に影響を与える気象量及び予測気象量や、斜面Sの崩壊に関係すると考えられる気象量及び予測気象量を含むことができる。
外部システム5は、現在の気象に関する情報である気象情報と、将来の気象を予測した気象予測情報とを提供するサーバーである。また、外部システム5は、例えば、自治体や気象庁等の行政とは異なる団体や組織、個人が管理するサーバーである。外部システム5は、中央システム4からの要求に応じて、中央システム4へ、気象情報と、気象予測情報とを送信する。
外部システム6は、現在の気象に関する情報である気象情報と、将来の気象を予測した気象予測情報とを提供するサーバーである。また、外部システム6は、例えば、気象庁が管理するサーバーである。外部システム6は、中央システム4からの要求に応じて、中央システム4に気象情報と、気象予測情報とを送信する。
外部システム7は、現在の気象に関する情報である気象情報と、将来の気象を予測した気象予測情報とを提供するサーバーである。また、外部システム7は、例えば、自治体が管理するサーバーである。外部システム7は、中央システム4からの要求に応じて、中央システム4に気象情報と、気象予測情報とを送信する。
ユーザー端末8は、例えば、デスクトップPC(Personal Computer)やノートPC、タブレットPC、多機能携帯電話端末(スマートフォン)、携帯電話端末、通信機能を有する電子書籍リーダー、PDA(Personal Digital Assistant)等であり、図示していないがディスプレイ等の表示部を備える。ユーザー端末8は、中央システム4から第3通信網N3を介して、各種の情報を受信する。本実施形態のユーザー端末8が中央システム4から受信する情報は、斜面Sに崩壊が起こる可能性を示す危険度に関する情報を含む。なお、図1に示されるユーザー端末8は、1つであるが、災害監視システム1が提供する災害情報を確認するために複数のユーザー端末が、第3通信網N3に接続された構成でもよい。
次に、図2を参照し、災害監視システム1が備えるセンサーノード2の機能構成について説明する。図2は、第1の実施形態の災害監視システム1が備えるセンサーノード2の機能構成の一例を示す図である。
センサーノード2は、通信部24と、制御部26と、M個の計測部27−1〜計測部27−Mを備える。ここで、Mは、1以上の整数である。本実施形態は、一例として、M=1の場合について説明する。すなわち、1台のセンサーノード2には、1つの計測部27−1のみが備えられている。以下の記載では、説明の便宜上、計測部27−1を、単に計測部27と称して説明する。
通信部24は、マルチホップの周波数帯が920MHz帯の特定小電力無線で構成される第1通信網N1を介して、中継装置3と通信する機能を有する。
制御部26は、センサーノード2の全体を制御する。また、制御部26は、図示しない計時部により計時された現在の時刻を取得する構成を有する。
制御部26は、センサーノード2の全体を制御する。また、制御部26は、図示しない計時部により計時された現在の時刻を取得する構成を有する。
制御部26は、計測値取得部261と、計測周期設定部263と、計測値送信制御部265とを備える。制御部26が備えるこれらの機能部のうちの一部又は全部は、例えば、図示しないCPUが、図示しない記憶部に記憶された各種プログラムを実行することで実現される。なお、これらの機能部のうち一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアによって実現してもよい。
計測値取得部261は、計測周期設定部263が設定した計測周期が経過する毎に計測部27から計測値を取得する。また、計測値取得部261は、図示しない計時部により計時された時刻に基づいて、計測周期が経過したか否かを判定する。
計測値送信制御部265は、計測値取得部261が計測部27から取得した計測値を含む計測データ生成する。また、計測値送信制御部265は、生成した計測データを、通信部24を介して中継装置3に送信する。
計測部27は、センサーノード2が設置された位置における斜面Sの土壌内の水分量を計測する1以上の水分センサーである。計測部27は、計測値取得部261からの要求に応じて、計測した計測値を示す情報を計測値取得部261に出力する。なお、計測部27が複数の計測部27−1〜27−Mで構成される場合は、例えば、深さ方向に異なる位置に各計測部27−1〜27−Mを配置してもよい。また、1つの計測部27において、異なる複数の深さの土壌水分量を計測できる機能を有するものを用いてもよい。
次に、図3を参照し、災害監視システム1が備える中継装置3の機能構成について説明する。図3は、第1の実施形態の災害監視システム1が備える中継装置3の機能構成の一例を示す図である。中継装置3は、通信部34と、制御部36と、気象量計測部37とを備える。
通信部34は、マルチホップの周波数帯が920MHz帯の特定小電力無線で構成される第1通信網N1を介して、センサーノード2と通信する機能と、3G回線で構成される第2通信網N2を介して、中央システム4と通信する機能とを有する。
制御部36は、中継装置3の全体を制御する。制御部36は、計測データ取得部361と、気象情報取得部363と、送信制御部365を備える。制御部36が備えるこれらの機能部のうちの一部又は全部は、例えば、図示しないCPUが、図示しない記憶部に記憶された各種プログラムを実行することで実現される。なお、これらの機能部のうち一部又は全部は、LSIやASIC等のハードウェアによって実現してもよい。
制御部36は、中継装置3の全体を制御する。制御部36は、計測データ取得部361と、気象情報取得部363と、送信制御部365を備える。制御部36が備えるこれらの機能部のうちの一部又は全部は、例えば、図示しないCPUが、図示しない記憶部に記憶された各種プログラムを実行することで実現される。なお、これらの機能部のうち一部又は全部は、LSIやASIC等のハードウェアによって実現してもよい。
計測データ取得部361は、通信部34を介して、センサーノード2から計測データを取得する。
気象情報取得部363は、気象量計測部37から現在の気象量を示す気象情報を取得する。本実施形態においては、気象情報取得部363は、気象量計測部37から現在の気象量を示す気象情報として、現在の雨量を含む気象情報を取得する。
気象情報取得部363は、気象量計測部37から現在の気象量を示す気象情報を取得する。本実施形態においては、気象情報取得部363は、気象量計測部37から現在の気象量を示す気象情報として、現在の雨量を含む気象情報を取得する。
送信制御部365は、計測データ取得部361が取得した計測データと、気象情報取得部363が取得した気象情報とを関連付けて、計測情報として、通信部34を介して中央システム4に送信する。
気象量計測部37は、中継装置3が設置された地域又は斜面Sを含む地域における、現在の気象量を計測する計測器である。本実施形態の気象量計測部37は、当該地域の現在の気象情報として、当該地域の現在の雨量を含む気象情報を取得する。気象量計測部37は、気象情報取得部363からの要求に応じて、現在の雨量を含む気象情報を気象情報取得部363に出力する。
気象量計測部37は、中継装置3が設置された地域又は斜面Sを含む地域における、現在の気象量を計測する計測器である。本実施形態の気象量計測部37は、当該地域の現在の気象情報として、当該地域の現在の雨量を含む気象情報を取得する。気象量計測部37は、気象情報取得部363からの要求に応じて、現在の雨量を含む気象情報を気象情報取得部363に出力する。
次に、図4を参照し、災害監視システム1が備える中央システム4の機能構成について説明する。図4は、第1の実施形態の災害監視システム1が備える中央システム4の機能構成の一例を示す図である。
中央システム4は、記憶部42と、入力受付部43と、通信部44と、表示部45と、制御部46とを備える。
中央システム4は、記憶部42と、入力受付部43と、通信部44と、表示部45と、制御部46とを備える。
記憶部42は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含み、中央システム4が処理する各種情報やプログラム等を格納する。なお、記憶部42は、中央システム4に内蔵されるものに代えて、USB(Universal Serial Bus)等のデジタル入出力ポート等によって接続された外付け型の記憶装置でもよい。
入力受付部43は、例えば、キーボードやマウス、タッチパッド等の入力装置である。なお、入力受付部43は、タッチパネルとして後述する表示部45と一体に構成されてもよい。
通信部44は、3G回線で構成される第2通信網N2を介して、中央システム4と通信する機能、及び、3G回線で構成される第2通信網N2を介して、中央システム4と通信する機能を有する。通信部44は、USB等のデジタル入出力ポートやイーサネット(登録商標)ポート等を含んで構成される。
表示部45は、例えば、液晶ディスプレイパネル、あるいは、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイパネルである。
通信部44は、3G回線で構成される第2通信網N2を介して、中央システム4と通信する機能、及び、3G回線で構成される第2通信網N2を介して、中央システム4と通信する機能を有する。通信部44は、USB等のデジタル入出力ポートやイーサネット(登録商標)ポート等を含んで構成される。
表示部45は、例えば、液晶ディスプレイパネル、あるいは、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイパネルである。
制御部46は、中央システム4の全体を制御する。制御部46は、計測情報取得部461と、記憶制御部462と、気象予測情報取得部463と、抽出部464と、判定部465と、気象情報取得部466と、通知部467を備える。制御部46が備えるこれらの機能部のうちの一部又は全部は、例えば、図示しないCPUが、記憶部42に記憶された各種プログラムを実行することで実現される。なお、これらの機能部のうち一部又は全部は、LSIやASIC等のハードウェアで実現されてもよい。
計測情報取得部461は、通信部44及び中継装置3を介してセンサーノード2から計測情報を取得する。
記憶制御部462は、計測情報取得部461が取得した計測情報を、斜面を特定する情報に関連付けて記憶部42に記憶させる。
記憶制御部462は、計測情報取得部461が取得した計測情報を、斜面を特定する情報に関連付けて記憶部42に記憶させる。
気象予測情報取得部463は、通信部44を介して、外部システム5〜外部システム7のうちの一部又は全部から気象予測情報を取得する。気象情報取得部466は、通信部44を介して、外部システム5〜外部システム7のうちの一部又は全部から気象情報を取得する。
抽出部464は、気象予測情報取得部463が取得した気象予測情報から、センサーノード2が設置された斜面Sを含む地域における予測気象量を抽出する。本実施形態の抽出部464は、気象予測情報から予測気象量として、予測雨量を抽出する。また、抽出部464は、気象情報取得部466が取得した気象情報から、センサーノード2が設置された斜面Sを含む地域における気象量を抽出する。本実施形態の抽出部464は、気象情報から気象量として、雨量を抽出する。
抽出部464は、気象予測情報取得部463が取得した気象予測情報から、センサーノード2が設置された斜面Sを含む地域における予測気象量を抽出する。本実施形態の抽出部464は、気象予測情報から予測気象量として、予測雨量を抽出する。また、抽出部464は、気象情報取得部466が取得した気象情報から、センサーノード2が設置された斜面Sを含む地域における気象量を抽出する。本実施形態の抽出部464は、気象情報から気象量として、雨量を抽出する。
判定部465は、記憶制御部462が記憶した計測情報のうち現在から所定の時間だけ遡った計測期間に取得された計測情報に基づいて、斜面Sが崩壊を起こす危険性の有無を判定する。この危険性の有無の判定については、後述する。
通知部467は、判定部465の判定結果を示す情報を、通信部44を介してユーザー端末8に送信する。これにより、通知部467は、斜面Sの危険度に関する判定結果を含む情報を、ユーザー端末8を操作するユーザーに通知することができる。
次に、図5を参照し、中央システム4が備える制御部46が計測情報に含まれる計測データに基づいて斜面Sの危険度を判定する処理について説明する。図5は、第1の実施形態の中央システム4が備える制御部46が計測情報に含まれる計測データに基づいて、斜面Sの危険度を判定する処理の流れの一例を示す図である。
計測情報取得部461は、通信部44を介して中継装置3から計測情報を取得するまで待機する(ステップS100)。ここで、計測情報取得部461が、中継装置3から計測情報を取得した場合(ステップS100−Yes)、記憶制御部462は、取得した計測情報を記憶部42に記憶させる(ステップS110)。次に、判定部465は、記憶部42に記憶された計測情報に含まれる計測データに基づいて、斜面Sの危険度を判定する(ステップS120)。次に、通知部467は、ステップS120において、判定部465における斜面Sの危険度が変化したか否かを判別する(ステップS130)。ここで、危険度が変化していないと判別した場合(ステップS130−No)、計測情報取得部461は、再びステップS100に遷移し、通信部44を介して中継装置3から計測データを取得するまで待機する。一方、危険度が変化していると判別した場合(ステップS130−Yes)、通知部467は、判定部465における判定結果を示す情報を含む、図6〜9に示す危険度確認画面を、ユーザー端末8に送信する。これにより、通知部467は、斜面Sが崩壊を起こす可能性を示す危険度に関する情報を、ユーザー端末8を操作するユーザーに通知する(ステップS140)。
以上のように、中央システム4は、土壌水分量を含む計測データに基づいて斜面の崩壊の可能性を示す危険度を判定し、当該危険度に関する情報と、雨量に関する情報とを組み合わせて提示する危険度確認画面を、ユーザー端末8に表示させることができる。ユーザーは、危険度確認画面を見ることで、土壌水分量に基づいた危険度に関する情報と、雨量に関する情報との双方の情報を考慮して土砂災害の予測を的確に行うことができる。
次に、判定部465における、計測データに基づいた斜面Sの危険度の具体的な判定処理の一例について説明する。
まず、センサーノード2の設置位置の土試料を採取し、その乾燥密度及び土粒子密度を測定し、記憶部42に、測定した各斜面の乾燥密度及び土粒子密度に関する情報を格納する。その乾燥密度及び土粒子密度を用いて、斜面Sにおいて理論的に取り得る飽和度と体積含水率の関係を例えば下記の(式1)、(式2)を用いて計算する。
まず、センサーノード2の設置位置の土試料を採取し、その乾燥密度及び土粒子密度を測定し、記憶部42に、測定した各斜面の乾燥密度及び土粒子密度に関する情報を格納する。その乾燥密度及び土粒子密度を用いて、斜面Sにおいて理論的に取り得る飽和度と体積含水率の関係を例えば下記の(式1)、(式2)を用いて計算する。
判定部465は、計測データの土壌水分量から体積含水率を求め、上記(式1)、(式2)の関係を用いて飽和度を算出する。そして、例えば,判定部465は、飽和度50%未満の場合に「安全」状態、飽和度50%以上70%未満の場合に「警戒」状態、飽和度70%以上の場合に「避難」状態と判定する。この際、判定部465は、計測データを計測した各計測部27別に判定を行う。
そして、判定部465は、各計測部27に危険度の点数を、例えば「安全」状態の時1点、「警戒」状態の時2点、「避難」状態の時3点とつける。次に、判定部465は、斜面全体の危険度を算出するため、複数の計測部27から得られた点数を合計し、点数に応じて安全、警戒、避難を判定する。例えば10台の計測部27を設置した場合には、判定部465は、合計した値が15点未満の場合に「安全」状態と判定し、15点以上20点未満の場合に「警戒」と判定し、20点以上の場合に「避難」と判定する。各計測部27および斜面全体において、危険度を判定する際の閾値は管理者が斜面ごとに任意に設定することができる。
次に、通知部467が、ユーザー端末8に表示させる判定部465における判定結果を示す情報を含む危険度確認画面について説明する。
通知部467は、斜面ごとの危険度が、「安全」から「警戒」、「警戒」から「安全」等に変化したタイミング、又は、短時間雨量又は総雨量が危険値に達したタイミングで、危険度の変化に関する情報をユーザー端末8に通知する。また、ユーザー端末8のユーザーは、上記通知の有無にかかわらず、中央システム4にアクセスし、斜面毎の判定部465における判定結果を示す情報を含む危険度確認画面を確認することができる。
通知部467は、斜面ごとの危険度が、「安全」から「警戒」、「警戒」から「安全」等に変化したタイミング、又は、短時間雨量又は総雨量が危険値に達したタイミングで、危険度の変化に関する情報をユーザー端末8に通知する。また、ユーザー端末8のユーザーは、上記通知の有無にかかわらず、中央システム4にアクセスし、斜面毎の判定部465における判定結果を示す情報を含む危険度確認画面を確認することができる。
図6〜図9は、判定部465における判定結果を示す情報を含む危険度確認画面の画面例を示す図である。
図6〜図9に示す危険度確認画面は、縦軸は、降雨強度を示す軸として実効雨量(半減期1.5時間)であり、横軸は、総雨量を示す軸として実効雨量(半減期72時間)のグラフ(スネーク曲線)を表示する画面である。ここで、縦軸および横軸に使用している実効雨量は一例であり、他のものでもよい。また、判定部465が、飽和度から算出した危険度の「安全」、「警戒」「避難」に応じてグラフの線の濃度を変更している。もっとも濃度の濃い線が「安全」であり、最も濃度の淡い線が「警戒」であり、「安全」の濃度と「警戒」の濃度と間の濃度の線が「避難」である。
図6〜図9に示す危険度確認画面は、縦軸は、降雨強度を示す軸として実効雨量(半減期1.5時間)であり、横軸は、総雨量を示す軸として実効雨量(半減期72時間)のグラフ(スネーク曲線)を表示する画面である。ここで、縦軸および横軸に使用している実効雨量は一例であり、他のものでもよい。また、判定部465が、飽和度から算出した危険度の「安全」、「警戒」「避難」に応じてグラフの線の濃度を変更している。もっとも濃度の濃い線が「安全」であり、最も濃度の淡い線が「警戒」であり、「安全」の濃度と「警戒」の濃度と間の濃度の線が「避難」である。
このような危険度確認画面をユーザーに提示することで、斜面崩壊の原因となる土壌水分量に基づいた危険度の情報と、斜面崩壊のトリガとなる総雨量や降雨強度に関する情報とを組み合わせて、視覚的にわかりやすく表示することができる。これにより、ユーザーは、土壌水分量に基づいた危険度の情報と、雨量に関する情報との双方を考慮して、土砂災害の予測を的確に行うことが可能となる。
図6〜図9は、それぞれ、異なる時間経過における危険度確認画面の例を示す図である。図6の危険度確認画面601では、短期的に強い降雨が続いていること、及び、危険度は「安全」であることが分かる。図7の危険度確認画面602では、短期的に強い降雨が更に続いて、危険度は「警戒」に変化したこと、その後、強い降雨は終わって、弱い降雨が継続的に続いており、危険度は「警戒」のまま変わっていないことが分かる。この図7に示す、危険度が「安全」から「警戒」に変わったタイミングで、通知部467は、危険度確認画面を、ユーザー端末8に送信する。
図8の危険度確認画面603では、弱い降雨が更に続いて、危険度は「警戒」から「避難」に変化したこと、その後、弱い降雨は終わったが、危険度は「避難」のまま変わっていないことが分かる。この図8に示す、危険度が「警戒」から「避難」に変わったタイミングで、通知部467は、危険度確認画面を、ユーザー端末8に送信する。
図9の危険度確認画面604では、降雨が無い状態が続いて、危険度は「避難」から「警戒」に変化したことが分かる。この図9に示す、危険度が「避難」から「警戒」に変わったタイミングで、通知部467は、危険度確認画面を、ユーザー端末8に送信する。
図9の危険度確認画面604では、降雨が無い状態が続いて、危険度は「避難」から「警戒」に変化したことが分かる。この図9に示す、危険度が「避難」から「警戒」に変わったタイミングで、通知部467は、危険度確認画面を、ユーザー端末8に送信する。
図10は、計測部27−1、27−2の計測に基づく体積含水率の時間変化を示すグラフである。図10のグラフにおいて、縦軸は体積含水率であり、横軸は経過時間を示す。そして、通知部467は、図6〜図9の危険度確認画面と合わせて、図10に示す斜面Sの体積含水率の時間変化を示すグラフをユーザー端末8に表示させてもよい。これにより、ユーザー端末8のユーザーは、危険度確認画面と合わせて、斜面Sの体積含水率の時間変化も考慮して、土砂災害をより的確に予測することができる。
(第2の実施形態)
上述した、各計測部27の「安全」、「警戒」、「避難」の判定に対する点数付けを、計測部27毎に変更することで、計測部27毎に重み付けを行ってもよい。これにより、判定部465は、より的確な危険度を判定できる。例えば、地形解析による集水性や傾斜(遷急点や遷緩点)などの特徴や現地踏査によって土層厚情報を得ることで、斜面崩壊の発生危険性、危険個所を予め判断し、これらの情報に基づいた重みづけを行う。更に、水脈付近等の、他の場所と比較してより重要となる地点に設置された計測部27には、その重要度に合わせた点数配分を行う。
上述した、各計測部27の「安全」、「警戒」、「避難」の判定に対する点数付けを、計測部27毎に変更することで、計測部27毎に重み付けを行ってもよい。これにより、判定部465は、より的確な危険度を判定できる。例えば、地形解析による集水性や傾斜(遷急点や遷緩点)などの特徴や現地踏査によって土層厚情報を得ることで、斜面崩壊の発生危険性、危険個所を予め判断し、これらの情報に基づいた重みづけを行う。更に、水脈付近等の、他の場所と比較してより重要となる地点に設置された計測部27には、その重要度に合わせた点数配分を行う。
(第3の実施形態)
計測部27の土壌水分量の飽和状況が、面/鉛直方向にどのように移り変わるかを解析し、土中水位の変動状況を把握し、この状況に応じて計測部27毎の点数付けを行う。これにより、飽和に達した地点が斜面の上方に広がる状況の場合、土壌表層付近まで地下水位が到達し、飽和帯が形成されていると考えられる。すなわち、土壌表層付近に設置された計測部27の点数配分を大きくする。また、恒常的に不飽和な場所が降雨時に局所的に飽和に至る場合には斜面全体の危険度が高まっていると判断できるので、土壌が乾燥している時の土壌水分量に関する情報を用いて、計測部27の点数配分を決めても良い。
計測部27の土壌水分量の飽和状況が、面/鉛直方向にどのように移り変わるかを解析し、土中水位の変動状況を把握し、この状況に応じて計測部27毎の点数付けを行う。これにより、飽和に達した地点が斜面の上方に広がる状況の場合、土壌表層付近まで地下水位が到達し、飽和帯が形成されていると考えられる。すなわち、土壌表層付近に設置された計測部27の点数配分を大きくする。また、恒常的に不飽和な場所が降雨時に局所的に飽和に至る場合には斜面全体の危険度が高まっていると判断できるので、土壌が乾燥している時の土壌水分量に関する情報を用いて、計測部27の点数配分を決めても良い。
(その他変形例)
本実施形態の災害監視システム1は、各斜面の土壌水分量に関する情報を蓄積しているので、その土壌水分量の情報を利用することで、斜面崩壊の危険度判定のみならず、土質調査(水脈調査)等の他の用途に使用することも可能である。
本実施形態の災害監視システム1は、各斜面の土壌水分量に関する情報を蓄積しているので、その土壌水分量の情報を利用することで、斜面崩壊の危険度判定のみならず、土質調査(水脈調査)等の他の用途に使用することも可能である。
また、以上に説明した装置(例えば、災害監視システム1のセンサーノード2と中継装置3と中央システム4)における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD(Compact Disk)−ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリー(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…災害監視システム、2…センサーノード、3…中継装置、4…中央システム、42…記憶部、24、34、44…通信部、26、36、46…制御部、27…計測部、261…計測値取得部、265…計測値送信制御部、461…計測情報取得部、465…判定部、467…通知部
Claims (6)
- 斜面における土壌の水分量に関する計測データと、前記斜面の付近における雨量に関する気象情報とを受信する受信部と、
前記受信部で受信した前記計測データに基づいて、前記斜面における崩壊の可能性を示す危険情報を取得する危険情報取得手段と、
前記危険情報取得手段で取得した前記危険情報と前記受信部で受信した前記気象情報とを組み合わせた危険確認情報を生成する生成部と
を備える災害監視システム。 - 前記危険情報取得手段は、前記計測データと、予め測定された前記斜面の土壌における乾燥密度に関する情報とに基づいて、前記危険情報を取得する
請求項1に記載の災害監視システム。 - 前記斜面に設けられ、前記計測データを計測する計測部と、
前記気象情報を取得する気象情報取得部と、
前記計測部から前記計測データを受信し、前記気象情報取得部から前記気象情報を受信し、受信した前記計測データと前記気象情報とを前記受信部へ送信する中継装置と
を備える請求項1又は2に記載の災害監視システム。 - ネットワークを介して接続された利用者端末へ、前記生成部で生成した前記危険確認情報を送信する送信部
を備える請求項1から3のいずれか1項に記載の災害監視システム。 - 前記送信部は、前記危険情報が変化したタイミングで、前記利用者端末へ前記危険確認情報を送信する
請求項1から4のいずれか1項に記載の災害監視システム。 - ネットワークを介して利用者端末へ土砂災害を監視するための情報を提供する災害監視装置であって、
斜面における土壌の水分量に関する計測データと、前記斜面の付近における雨量に関する気象情報とを受信する受信部と、
前記受信部で受信した前記計測データに基づいて、前記斜面における崩壊の可能性を示す危険情報を取得する危険情報取得手段と、
前記危険情報取得手段で取得した前記危険情報と前記受信部で受信した前記気象情報とを組み合わせた危険確認情報を生成する生成部と、
前記生成部が生成した前記危険確認情報を前記利用者端末へ送信する送信部と
を備える災害監視装置。
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