JP2010107289A - 電気設備の絶縁異常診断方法および絶縁異常診断装置 - Google Patents

電気設備の絶縁異常診断方法および絶縁異常診断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】紫外線を検出することにより絶縁異常個所の有無を確実に判断する。
【解決手段】絶縁異常診断装置1は、紫外線センサ2と信号処理装置3を備え、信号処理装置3は信号処理回路5と情報処理装置6を備えている。絶縁診断装置1は、データ収集プログラム8に従い互いに異なる長さの複数の検出時間内に発生する紫外線検出回数を収集し、診断プログラム9に従い何れかの検出時間の紫外線検出回数が、検出時間に対して定められたしきい値を超えたか否かの判断を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、稼働中の電気設備の表面で発生する沿面放電を検出することにより、絶縁異常個所の有無を判断する電気設備の絶縁異常診断方法および絶縁異常診断装置に関する。
変圧器をはじめとする電気設備においては、周辺環境や設備自身の発熱などの要因により絶縁物の性能が劣化して故障や事故を引き起こすことがある。絶縁性能が劣化すると、設備表面では沿面放電が発生し、放電電流が流れると同時に電磁波、超音波、紫外線などが放射されることが知られている。そのため、従来、それら物理量を検出することで絶縁異常個所の存在の有無を診断することが行なわれてきた。しかし、放電に伴って発生する前記物理量は極めて微弱であるため、ノイズを含む測定信号中から放電に伴う物理量のみを如何に正確に抽出するかが課題となってきた。
図12は、放電の発生時に接地線に流れる電流波形(a)と、その時の電気設備への印加交流電圧波形(b)の例を示している。放電は放電発生個所に加わる電圧があるしきい値を超えると発生し、しきい値を下回ると停止する。このため、印加交流電圧の1サイクルの間に2度発生する特定のパターンをもつことが多い。また、放電はひとたび始まると一定時間継続することが多い。放電発生の有無は、そうした放電現象の有する特性に基づいて判断される。
特許文献1、2には、放電に伴う超音波を検出して判断する方法が開示されている。この方法では、超音波センサにより捉えた信号の中から放電特有の周波数成分を抽出して包絡線検波し、その信号から印加交流電圧の2倍の周波数成分を抽出し、その成分の強弱により放電の有無を判断している。
また、特許文献3には、部分放電の発生により接地線に流れる電流波形を数十サイクルにわたって測定し、そこからバックグラウンドノイズとの差が顕著な周波数成分を抽出して時系列で測定者に提示する装置が開示されている。
また、特許文献4には、所定の測定時間内に紫外線信号レベルが所定のしきい値を超えたと判定された回数が所定のしきい値を超えた時に絶縁異常個所が存在すると判断する装置が開示されている。
特開2001−305178号公報 特開平09−127181号公報 特開2004−101418号公報 特開2007−292489号公報
しかし、超音波を検出する従来の方法では、放電が弱い場合や放電個所とセンサとの距離が離れている場合には、検出信号レベルが低くなって判断が困難となる。接地線に流れる電流波形を測定する方法の場合も、放電が弱い場合やインバータなどのノイズ源が近くにある場合には、本来の信号とノイズとの分離が難しくなり放電の有無の判断が困難になる。
さらに、通常、沿面放電が発生している場合の所定時間内の紫外線検出回数は、沿面放電が発生していない場合の所定時間内の紫外線検出回数(すなわち外乱光による紫外線の検出回数)よりも多くなると考えられる。ところが、紫外線検出回数を測定する検出時間の定め方によっては沿面放電が発生していない場合の紫外線検出回数が沿面放電発生時の所定時間内の紫外線検出回数よりも多くなる場合がある。
また、電気設備においては、経年あるいは環境により絶縁物に塩分や塵埃等の汚損物が付着し、この汚損物が吸湿することで絶縁物表面の電気抵抗が低下し沿面放電を発生させる原因となる。このため、電気設備の絶縁異常による沿面放電の発生は、湿度などの周辺の雰囲気に影響を受けやすく、継続していた沿面放電が突然停止してしまったり、逆に短時間に集中して沿面放電が発生したりする場合がある。
このように、絶縁異常による沿面放電が発生していたとしても、所定の測定時間内に所定のしきい値を超える紫外線検出回数を測定することは難しく、電気設備の絶縁異常の診断が手間な場合があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、紫外線を検出することにより絶縁異常個所の有無を確実に判断できる電気設備の絶縁異常診断方法および絶縁異常診断装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の電気設備の絶縁異常診断方法は、稼働中の電気設備の表面で発生する沿面放電に伴って放射される紫外線を検出することにより絶縁異常個所の有無を判断する電気設備の絶縁異常診断方法であって、所定の検出時間内の紫外線検出回数が所定のしきい値を超えたか否かの判定を、共通する紫外線検出回数データを対象にして、互いに異なる長さを持つ複数の検出時間に対してそれぞれ行い、何れかの検出時間の紫外線検出回数が、当該検出時間に対して定められたしきい値を超えた場合に絶縁異常個所が存在すると判断することを特徴とする。
電気設備の沿面放電は、電気設備の表面に付着した汚損物の吸湿等により絶縁物表面の電気抵抗が低下することが発生の原因であるため、湿度などの周辺の雰囲気に影響を受けやすく、いつどのような頻度で発生するか予測不可能である。本発明によれば、このような特性を持つ沿面放電の発生に伴う紫外線を、互いに異なる長さを持つ複数の検出時間を用いて検出するため、多様な頻度、パターン或いは時間幅で発生する沿面放電を検出することができ、電気設備の絶縁異常個所が存在するか否かを確実に判断することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図6を参照しながら説明する。図1は、絶縁異常診断装置の構成をブロック図で示したものである。絶縁異常診断装置1は、稼動中の電気設備4の表面で発生する沿面放電に伴って放射される紫外線を検出することにより絶縁異常個所の有無を判断(診断)するものであり、紫外線センサ2(紫外線検出手段に相当)および信号処理装置3(判断手段、計数手段、収集手段に相当)を備えて構成されている。紫外線センサ2は、絶縁異常個所の有無の診断対象である電気設備4、例えば変圧器の近傍(約20cm離れた位置)に設置され、この変圧器表面の絶縁異常個所において発生する放電に伴う紫外線を検出する。紫外線センサ2は、紫外線を検出する度にパルス状の電圧信号を一つ出力する。
信号処理装置3は、信号処理回路5と携帯情報端末(Personal Digital Assistants)などの情報処理装置6とを備えて構成されている。信号処理回路5は、検出回数データ用メモリ7、図示しないCPUなどを備えて構成されている。検出回数データ用メモリ7には、紫外線センサ2から出力される電圧信号の回数(パルス数)が、紫外線検出回数カウントデータとして記憶されている。この信号処理回路5は、紫外線センサ2が出力した電圧信号が入力する度に、検出回数データ用メモリ7に記憶されている紫外線検出回数カウントデータをインクリメントするようになっている(計数手段に相当)。
情報処理装置6は、図示しないCPU、RAM、ROM、入力インターフェース、それらを結ぶバス、電源装置、データ記憶用メモリなどを備えて構成されている。ROMにはデータ収集プログラム8(収集手段に相当)および診断プログラム9(判断手段に相当)が書き込まれている。この情報処理装置6は、データ収集プログラム8に従って、検出回数データ用メモリ7に記憶されている紫外線検出回数カウントデータを、待機時間T0毎に取り込むようになっている。そして、情報処理装置6は、データ収集プログラム8に従って、待機時間T0当たりの後述する紫外線検出回数Ciを用いて、診断プログラム9に従って電気設備4の絶縁異常個所の有無を診断する。
次に、絶縁異常診断装置1においてデータ収集プログラム8および診断プログラム9に従って実行される絶縁異常診断方法について説明する。絶縁異常診断装置1は、データ収集プログラム8に従い図2に示すフローチャートのステップS1からステップS4までの処理を行い、診断プログラム9に従いステップS5の処理を行う。
情報処理装置6は、ステップS1からS4の処理を繰り返し実行し、監視期間Tw(例えば12時間)を対象として待機時間T0(例えば1秒)毎に当該待機時間T0内の紫外線検出回数Ciを取得する。すなわち、ステップS1では、信号処理回路5内の検出回数データ用メモリ7から紫外線検出回数カウントデータを取得する。続くステップS2において、前回取得した紫外線検出カウントデータとの差分により得られた待機時間T0当たりの紫外線検出回数Ciを配列U[i]に配列U[i]の要素として格納する。
ステップS3では待機時間T0が経過するまで待機し(S3:NO)、待機時間T0が経過すると(S3:YES)ステップS4に移行する。ステップS4では、監視期間Twが経過したかどうかを判定し、監視期間Twが経過したら(S4:YES)ステップS5の診断処理に移行し、監視期間Twが経過していなかったら(S4:NO)ステップS1に戻る。なお、絶縁異常診断装置1は、ステップS4からS5へ移行する前に紫外線検出回数Ciを保持する配列U[i]をファイルに記述してもかまわない。
ステップS5の診断処理は、図3および図4に示す診断プログラムに従って実行される。ステップS6からステップS11では、監視期間Twを検出時間T1(例えば1秒)で区分し、その各検出時間T1内の紫外線検出回数が、検出時間T1に対応したしきい値Th1を超えたか否かを判定して絶縁異常個所の有無を判断する。すなわち、ステップS6で、データ収集プログラム8で用意された待機時間T0当たりの紫外線検出回数Ciを格納する配列U[i]を取得する。その後、インデックスiを0に初期化してステップS7に移行する。この配列U[i]は、検出時間T1内の紫外線検出回数を算出するための紫外線検出回数データを格納している。
ステップS7では、算出対象時間である検出時間T1内の紫外線検出回数の和Sm1を算出する。具体的には、インデックスiからインデックス(i+T1/T0−1)までの配列U[i]に格納された要素Ci(待機時間T0当たりの紫外線検出回数)の和Sm1を算出する。検出時間T1が1秒の場合には、Sm1は1つの要素Ciに等しくなる。
ステップS8では、ステップS7にて算出した紫外線検出回数Sm1と予め設定されたしきい値Th1とを比較する。紫外線検出回数Sm1がしきい値Th1を超えた場合には(S8:YES)絶縁異常個所が存在すると判断し、ステップS9の絶縁異常処理に進み、絶縁異常診断装置1の図示しない表示装置あるいは音声発生装置により絶縁異常個所の存在を警報する。紫外線検出回数Sm1がしきい値Th1以下であれば(S8:NO)、ステップS10に移行する。
ステップS10では、i=i+n1によりインデックスiを更新する。なお、n1はインデックス更新定数である。n1は、1≦n1≦(T1/T0)の関係を有する整数に設定される。なお、後述の更新定数n2、n3およびn4についても、n1と同様に、それぞれ1≦n2≦(T2/T0)、1≦n3≦(T3/T0)および1≦n4≦(T4/T0)の関係を有する整数に設定される。
これは監視期間Twを(T1/T0−n1)の重複期間を設けながら検出時間T1で区分することを意味している。n1の値が小さいほど検出時間T1の重複期間が長くなる。このため、監視期間Twにおける検出時間T1の区分数が多くなり、検出時間T1内で検出された紫外線が、検出時間T1に対応したしきい値Th1を超えたか否かの判定をより細かく密に行うことができる。
なお、T1=T0の関係に設定された場合、n1の取りうる値は1となり、重複期間を設けることなく監視期間Twを検出時間T1で区分することとなる。
次に、ステップS11に移行し、(i+T1/T0−1)の値と配列U[i]の要素数の総数とを比較し、(i+T1/T0−1)の値が配列U[i]の要素数未満であれば(S11:YES)ステップS7に戻り、再びステップS7以降の処理が行われる。(i+T1/T0−1)の値が配列U[i]の要素の総数以上であれば(S11:NO)、検出時間T1内に発生した紫外線の検出回数の算出を、監視期間Twにおける全ての紫外線検出回数データについてしたことになり、インデックスiを0に初期化してステップS12に移行する。
なお、絶縁異常個所の有無の診断対象である電気設備4の周辺には電気設備4の絶縁異常とは無関係の紫外線(ノイズ)が存在する。このため、しきい値Th1は、絶縁異常個所の有無の診断対象である電気設備4の周辺に存在する紫外線の検出時間T1内で検出される検出回数の最大値よりも大きい値に設定している。後述するしきい値Th2、Th3およびTh4も、しきい値Th1と同様に、絶縁異常個所の有無の診断対象である電気設備4の周辺に存在する紫外線の後述するそれぞれの検出時間T2、T3およびT4内で検出される検出回数の最大値よりも大きい値に設定している。
次にステップS12からS16について説明する。これらのステップでは、ステップS7からS11と同様に、監視期間Twを重複期間を設けながら検出時間T2(例えば1分)ずつに区分し、その各検出時間T2内の紫外線検出回数Sm2が検出時間T2に対応したしきい値Th2を超えたか否かを判定して絶縁異常個所の有無を判断する。この検出時間T2、上述した検出時間T1および後述する検出時間T3、T4は、互いに異なる長さに設定されている。
ステップS12ないしS16は、それぞれステップS7ないしS11に相当する。待機時間T0が1秒、検出時間T2が1分の場合、T2/T0は60となり、60個の配列U[i]からU[i+59]を加算して紫外線検出回数Sm2を求める(ステップS12)。また、例えば、検出時間T2(1分)のうち、50秒を重複期間とする場合には、n2=10に設定すればよい(ステップS15)。
続くステップS17からS21についても同様に、監視期間Twを重複期間を設けながら検出時間T3(例えば10分)ずつに区分し、その各検出時間T3内の紫外線検出回数Sm3が、検出時間T3に対応したしきい値Th3を超えたか否かを判定して絶縁異常個所の有無を判断する。
ステップS17ないしS21は、それぞれステップS7ないしS11に相当する。待機時間T0が1秒、検出時間T3が10分の場合、T3/T0は600となり、600個の配列U[i]からU[i+599]を加算して紫外線検出回数Sm3を求める(ステップS17)。また、例えば、検出時間T3(10分)のうち、8分を重複期間とする場合には、n3=120に設定すればよい(ステップS20)。
続くステップS22からS26についても同様に、監視期間Twを検出時間T4(例えば1時間)で区分し、その各検出時間T4内の紫外線検出回数が、検出時間T4に対応したしきい値Th4を超えたか否かを判定して絶縁異常個所の有無を判断する。
ステップS22ないしS26は、それぞれステップS7ないしS11に相当する。待機時間T0が1秒、検出時間T4が60分の場合、T4/T0は3600となり、3600個の配列U[i]からU[i+3599]を加算して紫外線検出回数Sm4を求める(ステップS22)。また、例えば、検出時間T4(60分)のうち、50分を重複期間とする場合には、n4=600に設定すればよい(ステップS25)。
検出時間T4での判断処理が終了すると(ステップS26:NO)診断処理に相当する診断処理プログラムは終了しステップS1に戻り、次の新たな監視期間Twについてデータ収集処理および診断処理を実行する。
図5は、上記ステップS3の待機時間T0を1秒、ステップS4の全体の監視期間Twを12時間として、屋内に設置された電気設備4について12時間×50回=600時間にわたって紫外線を測定し、それぞれの検出時間内の検出回数を算出した結果を示す。図5(a)は、電気設備4に沿面放電が発生していない場合(未放電時)における紫外線(すなわち外乱光等による紫外線)の検出回数と、沿面放電が発生している場合(放電時)における紫外線の検出回数に関するもので、上記ステップS7の検出回数和Sm1の算出対象時間(検出時間)T1を1秒として算出した検出回数のうち最大回数を測定番号ごとにプロットした例である。
同様に、図5(b)〜(d)は、それぞれの算出対象時間(検出時間)T2、T3、T4を1分、10分、1時間として算出したそれぞれの検出回数和Sm2、Sm3、Sm4の最大回数を測定番号ごとにプロットした例である。
図5(a)から図5(d)において、1つの測定番号で示されるデータは、監視期間Tw(12時間)に収集された同一の紫外線検出カウントデータに基づく結果であり、測定番号が同一であるデータ(プロット)は、同じ紫外線検出回数を保管する配列U[i]から算出したデータである。また、測定番号0〜24が放電時のデータ、25〜49が未放電のデータとなるように整理して表示してあるため、横軸は時間軸とはなっていない。
なお、放電時のデータとは、絶縁異常個所の有無の診断対象となる電気設備4に電力を供給した状態で測定したデータであり、未放電時のデータとは、絶縁異常個所の有無の診断対象となる電気設備4に電力を供給していない状態で測定したデータである。すなわち、未放電時のデータは、電気設備4の周辺に存在する外乱光による紫外線(つまりノイズ)のみを検出した結果である。
放電か否かを判定するしきい値を、例えば図5(a)では10回(Th1に相当)、図5(b)では60回(Th2に相当)、図5(c)では90回(Th3に相当)、図5(d)では120回(Th4に相当)とし、判定した結果を図6に示す。放電発生時には、1秒(T1に相当)、1分(T2に相当)、10分(T3に相当)、1時間(T4に相当)のいずれかの検出時間を用いた場合の紫外線検出回数がしきい値を超えており、放電発生の有無を確実に判定できる。一方、未放電の時においては、絶縁異常診断装置1は、いずれの検出時間を用いた場合でも紫外線検出回数がしきい値以下であるので絶縁異常個所の有無の診断対象となる電気設備4の絶縁異常個所は無いと判断する。
例えば図6において、測定番号5は、1秒の間に突発的に沿面放電が発生したと考えられる。このような場合、検出時間が1分(T2に相当)、10分(T3に相当)、1時間(T4に相当)に設定したのでは、検出時間あたりの紫外線検出回数が平均化されてしまう。その結果、当該検出時間内に検出される紫外線の検出回数は、それぞれのしきい値60回(Th2に相当)、90回(Th3に相当)、120回(Th4に相当)以下となり絶縁異常を発見できないこととなる。これに対し、沿面放電の発生時間幅に近い1秒(T1に相当)の検出時間を用いると、沿面放電の突発的な発生回数の増加を的確に捉えることができ、絶縁異常個所を発見することができることとなる。
沿面放電は、電気設備4の表面に付着した汚損物の吸湿等による絶縁物表面の電気抵抗の低下が発生原因であるため、湿度などの周辺の雰囲気に影響を受けやすく、いつどのような発生パターンで発生するか予測不可能である。本実施形態によれば、このような場合でも、相異なる4つの検出時間T1、T2、T3、T4とこれに対応するしきい値Th1、Th2、Th3、Th4を用意し、何れかの検出時間内の紫外線検出回数がそのしきい値を超えた場合に絶縁異常個所が存在すると判定している。
これにより、発生頻度、発生時間幅、発生パターン、発生時期などが予測できない沿面放電による紫外線を、自然界で生じる紫外線や人為的に生じる紫外線などのノイズから分離検出し易くなり、検出時間が一つしか用意されていない従来の絶縁異常診断装置に比べより高精度に絶縁異常個所の有無の診断が可能となる。
さらに、本実施形態によれば、監視期間Twを各検出時間T1、T2、T3、T4についてそれぞれ所定の重複期間を設けながら細かく密に区分するため、紫外線の発生時間幅に相応した何れかの検出時間の何れかの区分により発生した紫外線を適格に捕捉でき、電気設備4についてより確実に絶縁異常個所の有無の診断をすることができる。
また、上記重複期間はインデックス更新定数であるn1、n2、n3、n4を所定の範囲で変更することができ、電気設備4の絶縁異常個所の有無の診断状況、および電気設備4の使用状況などに適合した絶縁異常個所の有無の診断をすることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図1、図7および図8を参照しながら説明する。本実施形態に係る絶縁異常診断装置の構成は、図1に示すデータ収集プログラム8および診断プログラム9を除いて第1の実施形態に係る絶縁異常診断装置と同じである。
図7は、データ収集プログラム8のフローチャートを示している。情報処理装置6は、ステップS27からS30までの処理を繰り返し実行し、監視期間Tw(例えば12時間)を対象として待機時間T0毎に、当該待機時間T0内の紫外線検出回数Ciを取得し絶縁診断処理を行う。具体的には、情報処理装置6は、ステップS27で信号処理回路5内の検出回数データ用メモリ7から紫外線検出回数カウントデータを取得する。続くステップS28において、前回取得した紫外線検出カウントデータとの差分により得られた待機時間T0当たりの紫外線検出回数Ciを配列U[i]に格納する。
ステップS29では、図8に示される診断プログラム9のフローチャートに従い後述する診断処理を行う。続くステップS30では、待機時間T0が経過するまで待機し(S30:NO)、待機時間T0が経過すると(S30:YES)ステップS27に戻り、再びステップS27以降の処理を行う。
診断プログラム9を示す図8において、情報処理装置6は待機時間T0当たりの紫外線検出回数Ciを保管する配列U[i]を取得する。ステップS32からS34では、現時点と検出時間T1(例えば1秒)遡った時点との間の紫外線検出回数Sm1が、検出時間T1に対応したしきい値Th1を超えたか否かを判定して絶縁異常個所の有無を判断する。
具体的には、ステップS32において、インデックス(i−T1/T0+1)からインデックスiまでの配列U[i]に格納された要素Ciを加算してSm1(検出時間T1当たりの紫外線検出回数)を算出する。検出時間T1が1秒の場合には、Sm1は1つの要素Ciに等しくなる。
続くステップS33において紫外線検出回数Sm1と予め設定されたしきい値Th1とを比較する。紫外線検出回数Sm1がしきい値Th1を超えた場合には(S33:YES)絶縁異常個所が存在すると判断し、ステップS34の絶縁異常処理を実行する。
ステップS35からS37では、現時点と検出時間T2(例えば1分)遡った時点との間の紫外線検出回数Sm2が、検出時間T2に対応したしきい値Th2を超えたか否かを判定して絶縁異常個所の有無を判断する。ステップS35からS37は、それぞれステップS32からS34に相当する。紫外線検出回数Sm2がしきい値Th2以下であれば(S36:NO)、ステップS38に移行する。
ステップS38からS40では、現時点と検出時間T3(例えば10分)遡った時点との間の紫外線検出回数が、検出時間T3に対応したしきい値Th3を超えたか否かを判定して絶縁異常個所の有無を判断する。ステップS38からS40は、それぞれステップS32からS34に相当する。紫外線検出回数Sm3がしきい値Th3以下であれば(S39:NO)、ステップS41に移行する。
ステップS41からS43では、現時点と検出時間T4(例えば60分)遡った時点との間の紫外線検出回数が、検出時間T4に対応したしきい値Th4を超えたか否かを判定して絶縁異常個所の有無を判断する。ステップS41からS43は、それぞれステップS32からS34に相当する。紫外線検出回数Sm4がしきい値Th4以下であれば(S42:NO)、図7に示すデータ収集プログラムのステップS30に移行する。その後、待機時間T0が経過すると(S30:YES)ステップS27に戻り、情報処理装置6は、ステップS27以降の処理を繰り返し行う。
なお、情報処理装置6は、図7に示すデータ収集プログラムを開始した際に、紫外線検出を開始してから検出時間T4が経過するまでの間は、ステップS29の診断処理を行わない。なぜなら、図8に示す診断プログラムにおいて、検出時間T4が経過するまでの初期期間では、ステップS41を実行するのに必要なデータ(U[i])が不足するからである。
以上のように本実施形態では、一定の周期(本実施形態では待機時間T0)で、現時点と検出時間T1〜T4だけそれぞれ遡った時点との間に収集された紫外線検出回数データを用いて各検出時間T1〜T4内の紫外線検出回数Sm1〜Sm4を演算し、何れかの検出時間内の紫外線検出回数がしきい値を超えた場合に絶縁異常個所が存在すると判断する。
この構成によれば、電気設備4が発生する紫外線の検出と同時進行(リアルタイム)で当該電気設備4の絶縁異常個所が存在するか否かを逐次判断することが可能となる。そして、絶縁異常個所が存在した場合に即座に絶縁異常処理を開始することができ、被害を最小限に抑えることができる。
また、本実施形態によれば、互いに異なる検出時間T1、T2、T3、T4について、それぞれ待機時間T0ずつずらしながら各検出時間内の紫外線検出回数を取得するので、紫外線の発生時間幅に相応した何れかの検出時間により紫外線を適格に捕捉でき、電気設備4について確実に絶縁異常個所の有無の診断をすることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について図9を参照しながら説明する。なお、上記第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図9に示す絶縁異常診断装置10は、絶縁異常診断装置1にPHS通信カード11を装着した構成となっている。診断プログラム9に従い判断された絶縁異常個所の有無の判断結果を、PHS通信カード11(送信手段に相当)を介してインターネットなどの公衆回線14に送信する。別に設けられたパソコン13にはLANカード12が装備されており、絶縁異常診断装置10と当該パソコン13とは公衆回線14を経由して双方向に通信可能とされている。パソコン13は、絶縁異常診断装置10から送信された診断結果を受け取り、図示しないディスプレイ等に表示し、必要に応じて警報音を鳴らす。
パソコン13の図示しない記憶装置にはしきい値設定プログラム18(設定手段に相当)が記憶されている。このしきい値設定プログラム18に従い、パソコン13はディスプレイにしきい値入力画面を表示し、図示しないキーボードなどの入力装置を介してしきい値Th1、Th2、Th3またはTh4を入力できるように構成されている。入力装置を介してパソコン13に入力された各しきい値は、公衆回線14を介して絶縁異常診断装置10に送信される。絶縁異常診断装置10は、上記各しきい値を受信し、診断プログラム9に既に設定されているしきい値を受信したしきい値に変更する。
以上説明したように本実施形態では、絶縁異常個所の有無の判断結果を事務所などに設置されたパソコン13に送信するので、電気設備4の近くに作業者を配置しなくても絶縁異常診断装置10の絶縁異常個所の有無の判断結果を知ることができる。
また、パソコン13は、しきい値設定プログラム18に従いしきい値Th1、Th2、Th3またはTh4を設定または変更することが可能である。このため、作業者は、電気設備4の絶縁異常診断結果を参照しながら、既に設定されているしきい値を再設定または変更することができる。
絶縁異常診断装置10は、しきい値に変更を加えて絶縁異常診断を再度実行することが可能となり(再診断)、例えば、電気設備4の周辺の外乱光の状態に変化があっても、当該変化に応じて上記各しきい値を再設定することができるので誤判断が少なくなり絶縁異常診断の精度を向上させることができる。なお、図9では絶縁異常診断装置10の送信手段としてPHS通信カード11を適用する例を示したが、有線あるいは無線のLANカードを使用してもかまわない。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について図10を参照しながら説明する。なお、上記第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
絶縁異常診断装置15は、紫外線センサ2と、信号処理装置3と、診断装置としてのパソコン16(判断手段、受信手段、保管手段に相当)とを備えて構成されている。情報処理装置21は、データ収集プログラム8とPHS通信カード11を備え、データ収集プログラム8に従い収集した紫外線検出回数データをファイルとして記憶し、PHS通信カード11を介して公衆回線14に送信する構成となっている。
パソコン16は、LANカード12と検出回数保管プログラム17(保管手段に相当)と診断プログラム9を備えている。パソコン16は、情報処理装置21から送信された紫外線検出回数データのファイルをLANカード12により受信し、検出回数保管プログラム17に従い保管する。パソコン16は、保管された紫外線検出回数データを用いて、診断プログラム9に従って電気設備4の絶縁異常個所の有無を診断する。
以上説明したように、本実施形態に係る絶縁異常診断装置15では、信号処理装置3は電気設備4の近傍に設置され、パソコン16は例えば電気設備4の遠方にある事務所などに設置される。そして、パソコン16は信号処理装置3から送信された紫外線検出回数データを用いて診断する。これにより、作業員を電気設備4の近傍に配置することなく、事務所などにおいてパソコン16を操作しながら絶縁異常個所の有無を知ることできる。また、保管された紫外線検出回数データを利用して種々の分析が行え、例えば、パソコン16の図示しないディスプレイに紫外線検出回数の推移を時系列で表示すれば、電気設備4の周辺の外乱光の状態に変化があるか否かを電気設備4から離れた場所からでも知ることができる。
なお、図10では、情報処理装置3としてPDAを、送信手段としてPHS通信カード11を、パソコン16を診断装置として適用した例を示したが、情報処理装置3はパソコン、送信手段は有線あるいは無線のLANカード、パソコン16はPDAでもかまわない。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について図11を参照しながら説明する。なお、上記第1、第3および第4の実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図11に示す絶縁異常診断装置19は、パソコン23(第4の実施形態に係るパソコン16に相当(図10参照))に第3の実施形態に係るしきい値設定プログラム18(図9参照)を付加した構成となっている。絶縁異常診断装置19は、診断プログラム9を実行することにより、検出回数保管プログラム17に従い保管された紫外線検出回数データとしきい値設定プログラム18に従い設定されたしきい値に基づいて、電気設備4の絶縁異常個所の有無を診断する。
本実施形態によっても、電気設備4の絶縁異常結果を参照しながらしきい値を再設定または変更することができるなど、第3、第4の実施形態と同様の効果が得られる。
(その他の実施形態)
本発明は上記し且つ図面に記載した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のような変形または拡張が可能である。
電気設備4の使用状況、電気設備4の絶縁異常診断状況、電気設備4の周辺の外乱光の発生状況などに応じて、以下のように絶縁異常診断に用いる要素を変更してもよい。例えば、上記実施形態では4つの検出時間を用いて電気設備4の絶縁異常個所の有無の診断を行う例を示したが、4つの検出時間に限定する必要はなく、2つ、3つまたは5つ以上の検出時間を用いてもよい。
また、上記実施形態では、監視期間Twを12時間、待機時間T0を1秒、検出時間T1を1秒、検出時間T2を1分、検出時間T3を10分、検出時間T4を1時間に設定した例を示したが、これに限ることはなく、監視期間Tw、待機時間T0、検出時間T1、検出時間T2、検出時間T3、検出時間T4をそれぞれ適切な時間に設定してもよい。
本発明の第1の実施形態の絶縁異常診断装置を示すブロック図 データ収集プログラムを示すフローチャート 診断プログラムを示すフローチャート(その1) 診断プログラムを示すフローチャート(その2) 電気設備の沿面放電に伴う紫外線の検出回数の測定結果を示す図 図5に示す測定結果に基づく電気設備の絶縁異常の診断結果を表形式で示す図 本発明の第2の実施形態を示す図2相当図 診断プログラムを示すフローチャート 本発明の第3の実施形態を示す図1相当図 本発明の第4の実施形態を示す図1相当図 本発明の第5の実施形態を示す図1相当図 従来技術の説明に用いるもので、(a)放電の発生時に接地線に流れる電流波形、(b)電気設備への印加交流電圧波形を示す図
符号の説明
図面中、1、10、15、19は絶縁異常診断装置、2は紫外線センサ(紫外線検出手段)、3は信号処理装置(判断手段、計数手段、収集手段)、4は電気設備、5は信号処理回路、6、20、21、22は情報処理装置、8はデータ収集プログラム(収集手段)、9は診断プログラム(判断手段)、17は検出回数保管プログラム(保管手段)、18はしきい値設定プログラム(設定手段)を示す。

Claims (7)

  1. 稼働中の電気設備の表面で発生する沿面放電に伴って放射される紫外線を検出することにより絶縁異常個所の有無を判断する電気設備の絶縁異常診断方法であって、
    所定の検出時間内の紫外線検出回数が所定のしきい値を超えたか否かの判定を、共通する紫外線検出回数データを対象にして、互いに異なる長さを持つ複数の検出時間に対してそれぞれ行い、
    何れかの検出時間の紫外線検出回数が当該検出時間に対して定められたしきい値を超えた場合に絶縁異常個所が存在すると判断することを特徴とする電気設備の絶縁異常診断方法。
  2. 稼働中の電気設備の表面で発生する沿面放電に伴って放射される紫外線を検出する紫外線検出手段と、
    所定の検出時間内の紫外線検出回数が所定のしきい値を超えたか否かの判定を、共通する紫外線検出回数データを対象にして、互いに異なる長さを持つ複数の検出時間に対してそれぞれ行い、何れかの検出時間の紫外線検出回数が当該検出時間に対して定められたしきい値を超えた場合に絶縁異常個所が存在すると判断する判断手段とを備えたことを特徴とする電気設備の絶縁異常診断装置。
  3. 前記紫外線検出手段により検出された紫外線の検出回数を計数する計数手段と、
    この計数手段から単位時間ごとに前記紫外線検出回数を取得して単位時間ごとの紫外線検出回数データを収集する収集手段とを備え、
    前記判断手段は、所定の監視期間に収集された前記紫外線検出回数データを対象として、前記監視期間を前記各検出時間について所定の重複期間を設けながらそれぞれ区分し、その各区分ごとに前記単位時間ごとの紫外線検出回数データを用いて当該区分内の紫外線検出回数を演算し、1つ以上の区分で紫外線検出回数がしきい値を超えた場合に絶縁異常個所が存在すると判断することを特徴とする請求項2に記載の電気設備の絶縁異常診断装置。
  4. 前記紫外線検出手段により検出された紫外線の検出回数を計数する計数手段と、
    この計数手段から単位時間ごとに前記紫外線検出回数を取得して単位時間ごとの紫外線検出回数データを収集する収集手段とを備え、
    前記判断手段は、一定の周期で、現時点から前記各検出時間だけ遡った時点までに収集された前記紫外線検出回数データを用いて前記各検出時間内の紫外線検出回数を演算し、何れかの検出時間の紫外線検出回数がしきい値を超えた場合に絶縁異常個所が存在すると判断することを特徴とする請求項2に記載の電気設備の絶縁異常診断装置。
  5. 前記判断手段が判断した絶縁異常個所の有無情報を送信する送信手段を備えたことを特徴とする請求項2ないし4の何れかに記載の電気設備の絶縁異常診断装置。
  6. 前記収集手段から紫外線検出回数データを取得し送信する送信手段と、
    前記送信手段より送信された紫外線検出回数データを受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した紫外線検出回数データを保管する保管手段とを備え、
    前記判断手段は、前記保管手段に保管された紫外線検出回数データを用いて前記判定を行うことを特徴とする請求項3または4に記載の電気設備の絶縁異常診断装置。
  7. 前記しきい値を設定する設定手段を備え、
    前記判断手段は、予め設定されているしきい値または前記設定手段により設定されたしきい値を用いて複数回の判定が可能に構成されていることを特徴とする請求項2ないし6の何れかに記載の電気設備の絶縁異常診断装置。
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