JP7373274B2 - 部分放電検出装置および部分放電検出方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、センサの感度を表面電流に特化して向上させたとしても、検出した信号が、部分放電に起因する表面電流であるか、ほかのノイズに起因する表面電流であるか、判断するのが難しいという問題がある。
すなわち、本発明の部分放電検出装置は、物体の表面電流を検知するセンサと、前記センサの出力信号を設定された周波数帯域に制限するフィルタ部と、前記フィルタ部の出力信号をサンプリングして記録する記録部と、前記記録部に記録された信号を解析する解析部と、を備え、前記解析部は、定められた閾値以上の信号を抽出するレベル判定部と、定められた周期以外の信号を除去するノイズ除去部と、前記定められた周期の信号の継続性を判定する継続性判定部と、前記継続性判定部の結果を受けて部分放電を判定する部分放電判定部と、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、表面電流から得られる信号を、ノイズ成分を除去し、部分放電に起因する信号を抽出して解析できるので、部分放電が発生したときの検出感度を向上することができる。
このような構成によれば、ノイズの時刻による変化に基づいて閾値が設定されるので、信号の誤検出を低減することができる。
このような構成によれば、複数の基準に基づいて部分放電が判定されるので、部分放電のいろいろな発生モードに対応して部分放電の発生を判断することができ、部分放電が発生したときの検出感度を向上することができる。
このような構成によれば、表面電流から得られる信号を、ノイズ成分を除去し、部分放電に起因する信号を抽出して解析できるので、部分放電の発生の検出率を向上することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る部分放電検出装置の構成を示す機能ブロック図を図1に、図1の解析部の機能ブロック図を図2に示す。
図1に示されるように、部分放電検出装置10は、センサ11、帯域フィルタ12、増幅器13、A/D変換器14、記録部15、解析部16、表示部17、および、記録部15と解析部16にそれぞれ付属するメモリ18とメモリ19を備えている。
図3は、部分放電が生じている際の、センサ11の出力a(実線)と電気機器に印可される50Hzの電源電圧b(点線)を示す図であり、横軸に時間(msec)、縦軸に信号強度を表している。図3に示されるように、0msec、20msec、40msec、および、60msecのところに比較的大きいセンサ出力が、10msec、30msec、50msecのところに小さいセンサ出力が生じている。図3からわかるように、部分放電は、電源電圧の立ち上がりと立ち下がりで生じる傾向にある。従って、電源周波数と同じサイクルで生じるセンサ出力信号が部分放電と関係性が深いことが考察される。この性質は後述する解析部16において、ノイズを除去する際に考慮されている。すなわち電源周波数と同じサイクルで発生していない信号は、部分放電とは関係ない信号として除去することができる。図4は、横軸に周波数(MHz)、縦軸に周波数成分強度を表すグラフで、図3に示したセンサ出力信号を周波数と周波数成分強度に変換したスペクトル解析図である。図4には、実線で描かれた部分放電が発生していない環境ノイズ波形cと2重線で描かれた部分放電発生時の波形dが示されている。図4からわかるように、10~30MHz、40MHz、55MHz、70~90MHz近傍の領域では、部分放電発生時の信号が環境ノイズよりも充分大きくなっていることがわかる。すなわち周波数帯によってS/N比のよい領域があることが図4より考察される。
図2に示されるように、解析部16は、レベル判定部50、ノイズ除去部51、継続性判定部52、部分放電判定部53を備えている。
信号の解析対象の判定に使われる閾値Tは、メモリ19に予め設定されている。レベル判定部50は、メモリ19の閾値Tの値を参照して信号を抽出する。ここにおいて閾値Tは、一定の値であってよいし、時刻ごとに異なった値を設定してよい。たとえば、深夜や早朝で、環境ノイズのレベルが比較的低い状態にある場合は、低めの閾値を設定してよい。一方、日中で、環境ノイズのレベルが比較的高い状態にある場合は、高めの閾値を設定してよい。このように、部分放電を観測する対象の環境ノイズの、時刻ごとの変化に対応して閾値Tを変更することによって、誤検出を防ぎ、部分放電の検出感度を向上させることができる。
このように電源周期と連動して発生する信号以外はノイズとして除去して解析が行われるので、部分放電に関係する信号を効率よく抽出し、誤検出を防ぎ、部分放電の検出感度を向上することができる。
継続性判定部52は、50Hzの電源周期5周期分の100msecの期間のデータを1セットとして、連続的に取得される複数セットのデータを順次解析する。ここで1セットのデータの電源周波数5サイクル中5回の周期データが観測されれば、5/5の事象が発生したと判断する。それぞれ5/5、4/5、3/5、2/5、と表現する、部分放電発生事象の判定がなされる都度に、各事象ごとに設けられたカウンタを1増加させて、各事象の発生回数をメモリ19に記録する。ここにおいて示された、n/5(n=2~5)で表された事象の意味は、5周期中n回20msecの周期に適合する信号が観測されたことを示している。
部分放電検出装置10は、このような手段によって、部分放電に起因する信号を部分放電発生の性質を利用して効率よく抽出し、誤検出を少なくし、かつ、部分放電の検出感度を向上させることができる。
11 センサ
12 帯域フィルタ
15 記録部
16 解析部
T 閾値
50 レベル判定部
51 ノイズ除去部
52 継続性判定部
53 部分放電判定部
Claims (5)
- 電気機器を格納する容器の表面電流を検知するセンサと、
前記センサの出力信号を設定された周波数帯域に制限するフィルタ部と、
前記フィルタ部の出力信号をサンプリングして記録する記録部と、
前記記録部に記録された時系列の信号をデータとして読み出し解析する解析部と、を備え、
前記解析部は、
定められた閾値以上の信号を抽出するレベル判定部と、
電源周期と連動して発生する信号以外の信号を除去するノイズ除去部と、
前記電源周期と連動して発生する信号の発生頻度を判定する継続性判定部と、
前記判定の結果を受けて各発生頻度に対応する事象の発生回数が、あらかじめ定められた回数以上となることにより部分放電の発生を判定する部分放電判定部と、を備える
ことを特徴とする部分放電検出装置。 - 前記定められた閾値は、時刻ごとに設定されることを特徴とする請求項1に記載の部分放電検出装置。
- 前記継続性判定部はサンプリング期間中の信号群ごとの発生頻度の判定を行い、
前記部分放電判定部は、各発生頻度に対応する事象の発生回数が、あらかじめ定められた回数以上となることにより部分放電の発生を判定することを特徴とする請求項1または2に記載の部分放電検出装置。 - 前記センサは面電流センサであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の部分放電検出装置。
- 電気機器を格納する容器の表面電流を検知するセンサにより検出された信号を設定された周波数帯域に制限し、
前記設定された周波数帯域に制限された信号をサンプリングして記録し、
前記記録された時系列の信号を解析し、
前記解析は、
定められた閾値以上の信号を抽出すること、
電源周期と連動して発生する信号以外の信号を除去すること、
前記電源周期と連動して発生する信号の発生頻度を判定すること、
前記判定の結果を受けて各発生頻度に対応する事象の発生回数が、あらかじめ定められた回数以上となることにより部分放電の発生を判定すること、
を含むことを特徴とする部分放電検出方法。
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