JP6566258B2 - 感圧転写修正テープ - Google Patents
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Description
本発明の基材としては、一般に感圧転写修正テープの基材として用いられているものが適宜使用可能であるが、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルや、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック製フィルムが好適である。なかでも強度面からPETフィルムが特に好ましい。基材の厚みとしては3〜25μmが好ましく、6〜18μmがより好ましい。基材の厚みが3μm未満になると、機械的な強度が低下して基材切れを起こしたり、離型層や隠蔽層、粘着層の塗工時の取り扱いが困難となり生産性の低下を招く。また、基材の厚みが25μmを超えると修正テープの長尺化が困難になる。
本発明における離型層は、感圧転写修正テープを巻回して保存した際に粘着層と基材とが接着することを防止するために設ける。離型層はシリコーン系樹脂やフッ素系樹脂単体、または剥離調整剤、有機や無機の粒子等の添加剤を前記樹脂と混合した離型剤を基材に塗工して設ける。離型層の厚さは0.1〜3.0μmが好適で、0.5〜1.0μmがより好適である。離型層の厚みが0.1μm未満であると、所定の性能を発揮することが困難になる。厚みが3.0μmを超えるとコスト的に不利となる。
本発明における隠蔽層は、熱可塑性エラストマーと、ロジン変性マレイン酸樹脂と、ポリエチレンワックス粒子と、着色剤とその他分散剤等の添加剤からなるものである。
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、クロロスルホ
ン化ポリエチレン、環化ゴム、スチレン系エラストマー樹脂などが挙げられるが、中でもスチレン系エラストマー樹脂が好ましく、例えばスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上を混合して用いる。
本発明における粘着層に用いる粘着剤としては、たとえばアクリル樹脂系、ロジン系、ゴム系、ビニルエーテル樹脂系、ポリイソブチレン系などの粘着剤が使用できる。また必要に応じて粘着力調整剤、添加剤、無機/有機微粒子などを混合することもできる。粘着層の乾燥後の厚さは1.5〜4.5μmの範囲が好ましい。
以下、実施例1〜9及び比較例1〜4を用いて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
厚さ12μmのPETフィルムの片面(A面)に、下記に示すシリコーン樹脂液を乾燥後の膜厚が0.5μmになるように塗工し、乾燥して離型層を形成した。
シリコーン樹脂液組成
成 分 重量部
シリコーン系樹脂 20.0
白金触媒 0.2
トルエン 80.0
PETフィルムのもう一方の面(B面)には、隠蔽層、粘着層が順次積層される。
前記離型層を形成したPETフィルムの離型層を塗工したのとは別の面(B面)に、表1に示す隠蔽層塗工液の材料を分散機で20分間混合して調製した隠蔽層塗工液1〜12を、乾燥後の膜厚が25μmになるように塗工し、乾燥して隠蔽層を形成した。
まず、パンケーキ状の感圧転写修正テープを、市販の手持ちタイプの塗膜転写具(フジコピアン株式会社製インスタライト3)に装着する。次に、φ1.0mmの油性ボールペンを用いて筆記荷重200gfで螺旋を10本描き凹凸を設けたPPC用紙を作成する。最後に、転写荷重300gf、転写速度3m/minで塗膜転写具を螺旋を描いた紙上を走行させ、転写された修正塗膜の状態を目視観察し、次の基準により評価した。
劣 ×−△−○−◎ 優 ○以上が実用領域である。
◎:ひび割れの発生はない。
○:2箇所以下でひび割れ発生した。
△:4箇所以下でひび割れ発生した。
×:修正塗膜全面にひび割れが発生した。
まず、パンケーキ状の感圧転写修正テープを、市販の手持ちタイプの塗膜転写具(フジコピアン株式会社製インスタライト3)に装着する。次に、転写荷重300gf、転写速度3m/minでPPC用紙上に5回転写を行い、転写を終了させるために転写具を押さえた最終押さえ位置で隠蔽層が切断したかしないか、切断した場合には隠蔽層が最終押さえ位置よりも1mm以上はみ出して転写されたかを目視観察し、次の基準により評価した。
劣 ×−△−○−◎ 優 ○以上が実用領域である。
◎:1mm以上のはみ出しはなかった。
○:1mm以上のはみ出しが2回以下あった。
△:1mm以上のはみ出しが3回以上あった
×:転写層が切断できない。
まず、パンケーキ状の感圧転写修正テープを、市販の手持ちタイプの塗膜転写具(フジコピアン株式会社製インスタライト3)に装着する。次に、PPC用紙上に転写荷重300gf、転写速度3m/minで塗膜転写具を走行させて転写を行い、転写された修正塗膜上に、先端のボール直径が0.5mmの水性ボールペン(PILOT社製Vcorn)を用いて筆記荷重160gfで螺旋を3本描き、筆記後すぐに指で修正塗膜上をなぞる。なぞった後の筆記した線の状態を目視観察し、次の基準により評価した。
劣 ×−△−○−◎ 優 ○以上が実用領域である。
◎:インクが吸収され、螺旋に汚れがない。
○:吸収されていないインクが僅かに残留し、螺旋に僅かな汚れ見られる。
△:吸収されていないインクが多く残留し、螺旋が明らかに汚れる。
×:インクが吸収されておらず、螺旋がひどく汚れる。
まず、パンケーキ状の感圧転写修正テープを、市販の手持ちタイプの塗膜転写具(フジコピアン株式会社製インスタライト3)に装着する。次に、PPC用紙上に転写荷重300gf、転写速度3m/minで塗膜転写具を走行させて転写を行い、転写された修正塗膜上に、先端のボール直径が0.28mmの水性ゲルボールペン(三菱鉛筆社製uni−ballSigNo)を用いて筆記荷重160gfで螺旋を3本描き、螺旋を描いた修正塗膜の状態を目視観察し、次の基準により評価した。
劣 ×−△−○−◎ 優 ○以上が実用領域である。
◎:修正塗膜に削れが見られない。
○:修正塗膜に僅かな削れが見られる。
△:修正塗膜に大きな削れが見られる。
×:ペン先に詰まりが生じて、極細ボールペンでは筆記できない。
Claims (3)
- 基材の一方の面に離型層が設けられ、もう一方の面に隠蔽層、粘着層がこの順で設けられた感圧転写修正テープにおいて、前記隠蔽層が、酸価が100〜300KOHmg/gであるロジン変性マレイン酸樹脂と、熱可塑性エラストマーと、ポリエチレンワックス粒子と、着色剤からなり、前記隠蔽層中に、前記ロジン変性マレイン酸樹脂を4.0〜12.0重量%、前記熱可塑性エラストマーを3.2〜15.0重量%、前記ポリエチレンワックス粒子を5.0〜15.0重量%、前記着色剤を58.0〜87.8重量%含有し、かつ前記ロジン変性マレイン酸樹脂と前記熱可塑性エラストマーの重量比が1:0.8〜1:1.25の範囲であることを特徴とする感圧転写修正テープ。
- 前記隠蔽層中の前記ポリエチレンワックス粒子の平均粒径が3〜10μmであることを特徴とする請求項1に記載の感圧転写修正テープ。
- 前記隠蔽層中の前記熱可塑性エラストマーがスチレン系エラストマー樹脂であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の感圧転写修正テープ。
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JP2015201404A JP6566258B2 (ja) | 2015-10-09 | 2015-10-09 | 感圧転写修正テープ |
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