JP6565626B2 - レーザレーダ装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、振動を検出するため専用のセンサなどを設けることはコストの増大を招くことになる。
請求項1に記載のレーザレーダ装置は、外殻を構成するケースと、前記ケースの内部に設けられ、所定の走査角度ごとにレーザ光を照射して物体からの反射光を受光することができる光学機構と、前記レーザ光を透過可能であり、前記ケースに取り付けられて前記ケースの内部と外部とを仕切る窓部材と、前記光学機構に対して相対的に振動可能な振動部材と、を有する装置本体と、前記光学機構で受光した前記反射光の強度と前記レーザ光を照射してから前記反射光を受光するまでの時間とに基づいて前記物体の有無及び前記物体までの距離を測定する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記振動部材までの測定距離が変化している場合に前記装置本体が振動していると判断する処理を行うことができる。
レーザレーダ装置は、屋外に設置されることも多く、その場合には、例えばゴミや泥水など汚れの原因となる物体が窓部材の外表面に付着する可能性がある。そして、このような物体が窓部材の外表面に付着すると、その物体によって、窓部材を通過するレーザ光や反射光が遮られたり、これらレーザ光や反射光の強度が低下したりする。その結果、レーザレーダ装置によって本来検出すべき物体の検出精度や距離の測定精度が低下する。すなわち、窓部材の外表面に汚れの原因となる物体が付着すると、レーザレーダ装置の能力が低下し、その結果、本来検出すべき不審者等の物体を見逃す事態すなわち失報を引き起こし、信頼性を著しく損なうおそれがある。
請求項3に記載のレーザレーダ装置は、前記装置本体に生じた異常に関する情報を報知する報知部を更に備えている。前記制御装置は、前記窓部材の外表面に汚れの原因となる物体が付着したと判断した場合には前記報知部を動作させる。これによれば、ユーザは、汚れの原因となる物体が窓部材の外表面に付着したことをいち早く知ることができる。その結果、窓部材の外表面に、例えばゴミや泥水などが付着してレーザレーダ装置の性能が低下した場合であっても、ユーザはいち早くその物体を除去し、レーザレーダ装置の性能の回復を図ることができる。
制御装置は、レーザレーダ装置の測定エリア内に存在する木や建物などの物体を、予め背景物体として設定することで検出対象から除外している。この場合、検出対象とは、検出された場合にユーザに対して警報などを行う対象となる物体を意味する。ここで、風によって装置本体や背景物体が揺らされると、背景物体までの測定距離に変化が生じる。すると、制御装置は、検出対象から除外した背景物体を、検出対象として検出してしまい、その結果、誤報を多発させるおそれがある。したがって、装置本体に生じた振動が、風の影響によるものであるか否かを判断することは重要である。
風によって装置本体が継続して揺れると、上述したように、背景物体までの測定距離に変化が生じ、その結果、誤報が多発するおそれがある。そこで、請求項5に記載のレーザレーダ装置は、物体を検出した旨を示す警報を発報する警報部を更に備える。そして、前記制御装置は、前記装置本体が風の影響に揺れていると判断した場合に前記警報部の動作を低減させる。これによれば、風の影響を受けて装置本体が振動することによって生じる警報部の誤報を低減させることができる。したがって、警報の信頼性が向上するとともに、ユーザがいちいちその誤報に対応する必要がなくなり、その結果、煩わしい作業が低減されて利便性が向上される。
また、装置本体が風の影響を受けて揺れていることをユーザにいち早く知らせることができれば、ユーザは、例えば装置本体の固定方法を見直して風の影響を受け難くするなど適切な処置を行うことができ、その結果、風による振動の影響をいち早く排除することができる。そこで、請求項6に記載のレーザレーダ装置は、前記装置本体に生じた異常に関する情報を報知する報知部を更に備えている。そして、前記制御装置は、前記装置本体が風の影響により揺れていると判断した場合に前記報知部を動作させる。これによれば、ユーザは、装置本体が風の影響を受けて揺れていることをいち早く知ることができる。
図1及び図2に示すレーザレーダ装置10は、装置本体20を備えている。装置本体20は、取付具90を介して、建築物の壁面等の設置対象面100に取り付けられている。装置本体20は、図1に示すように、ベース21、ケース22、窓部材23、及び光学機構30を有している。なお、以下の説明では、ベース21に対して窓部材23側を、装置本体20の前側とし、ベース21に対して設置対象面100側を、装置本体20の後側とする。また、地面に対して水平方向でかつ装置本体20の前後方向に対して直角方向を、装置本体20の左右方向とする。
本発明は、上記し且つ図面に記載した態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形や拡張をすることができる。
上記実施形態で示した距離や数等は例示であり、それに限定されるものではない。
Claims (6)
- 外殻を構成するケースと、
前記ケースの内部に設けられ、所定の走査角度ごとにレーザ光を照射して物体からの反射光を受光することができる光学機構と、
前記レーザ光を透過可能であり、前記ケースに取り付けられて前記ケースの内部と外部とを仕切る窓部材と、
前記光学機構に対して相対的に振動可能な振動部材と、
を有する装置本体と、
前記光学機構で受光した前記反射光の強度と前記レーザ光を照射してから前記反射光を受光するまでの時間とに基づいて前記物体の有無及び前記物体までの距離を測定する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記振動部材までの測定距離が変化している場合に前記装置本体が振動していると判断する処理を行うことができる、
レーザレーダ装置。 - 前記制御装置は、前記窓部材の外表面に物体を検出した場合において、前記物体を検出する直前に前記振動部材が振動したことを検出した場合には前記窓部材の外表面に汚れの原因となる物体が付着したと判断し、前記物体を検出する直前に前記振動部材が振動したことを検出していない場合には前記窓部材の外表面に汚れの原因となる物体が付着していないと判断する処理を行うことができる、
請求項1に記載のレーザレーダ装置。 - ユーザに対して前記装置本体に生じた異常に関する情報を報知する報知部を更に備え、
前記制御装置は、前記窓部材の外表面に汚れの原因となる物体が付着したと判断した場合には前記報知部を動作させ、前記窓部材の外表面に汚れの原因となる物体が付着していないと判断した場合には前記報知部を動作させない、
請求項2に記載のレーザレーダ装置。 - 前記制御装置は、測定エリア内に存在する物体を背景物体として予め設定可能であり、前記振動部材の振動が所定期間以上継続されたことを検出し、かつ、前記背景物体までの測定距離が変化していることを検出した場合に、風の影響により前記装置本体が揺れていると判断する処理を行うことができる、
請求項1に記載のレーザレーダ装置。 - 物体を検出した旨を示す警報を発報する警報部を更に備え、
前記制御装置は、前記装置本体が風の影響に揺れていると判断した場合に前記警報部の動作を低減させる、
請求項4に記載のレーザレーダ装置。 - 前記装置本体に生じた異常に関する情報を報知する報知部を更に備え、
前記制御装置は、前記装置本体が風の影響により揺れていると判断した場合に前記報知部を動作させる、
請求項4に記載のレーザレーダ装置。
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JP2015225579A JP6565626B2 (ja) | 2015-11-18 | 2015-11-18 | レーザレーダ装置 |
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