JP7010165B2 - レーザレーダ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、セキュリティ用のレーザレーダ装置に関する。
レーザレーダセンサ(レーザレーダ装置)のレーザ光を透過可能なガラス板(透光板)に汚れが付着しているか否かを判定する技術として、レーザ光の照射からそのレーザ光の反射光が受光されるまでの計測時間が所定計測時間より短く、かつ反射光の受光パルスが所定の閾値を超えるほど強度が強いレーザ光が所定数以上である場合に、汚れが付着していると判定する技術が開示されている(例えば特許文献1)。
特開2005-010094号公報
しかしながら、従来技術では、レーザレーダ装置の透光板付近に物体が存在する、例えば人が立ち止まっていたり、物が置かれていたりしても、ガラス板(透光板)に汚れが付着している状態と同様な計測結果(計測時間・強度)が出ることから、透光板に汚れが付着していると誤って判定されてしまう虞がある。
本発明は、以下の形態として実現することが可能である。
[形態1]
本開示の一形態によれば、セキュリティ用のレーザレーダ装置が提供される。このレーザレーダ装置は、レーザレーダ光学系と、前記レーザレーダ光学系を収容し、第1壁部および第2壁部を有する前面壁と、背面壁とを備える光学系ケースと、前記第1壁部および前記第2壁部によって固定され、前記レーザレーダ光学系から射出されるレーザ光と前記レーザ光の反射光を通過させる透光板と、前記透光板に加えられる外力と、前記レーザ光と前記反射光とによって測定された測定距離とを用いて、前記透光板に異物が付着しているか否かを判定する付着判定部と、前記第1壁部および前記第2壁部に設けられ、前記第1壁部および前記第2壁部に伝達される前記外力に応じて検出信号を出力するひずみセンサと、を備える。前記付着判定部は、前記検出信号を用いて前記外力を検出する。
(1)本発明の一形態によれば、セキュリティ用のレーザレーダ装置が提供される。このレーザレーダ装置は、レーザレーダ光学系と、前記レーザレーダ光学系から射出されるレーザ光と前記レーザ光の反射光を通過させる透光板と、前記透光板に加えられる外力と前記レーザ光と前記反射光とによって測定された測定距離とを用いて、前記透光板に異物が付着しているか否かを判定する付着判定部と、を備える。
透光板に異物が付着するということは、力の大小差こそあるものの異物が透光板に衝突しなければ発生しない。従って、この形態のレーザレーダ装置によれば、測定距離と透光板へ加えられた外力とを用いて異物の付着を判定するので、レーザレーダ装置の透光板付近に存在する本来の検出対象たる物体と透光板に付着した異物とをより正確に区別して判定できるようになる。
(2)上記形態のレーザレーダ装置において、更に、前記外力を前記透光板から直接的に又は間接的に受けて発光する応力発光体を備える。前記付着判定部は、前記レーザレーダ光学系が前記応力発光体から発する光を受光することにより生じる受光信号を用いて前記外力を検出するようにしてもよい。
上記形態のレーザレーダ装置によれば、レーザレーダ光学系が応力発光体の発光を受光し、付着判定部がその受光による受光信号を用いて透光板に加えられる外力を検出するので、応力発光体の発光を検出するための他の構成を追加する必要がなく、レーザレーダ装置の製造工数を簡略化できる。
(3)上記形態のレーザレーダ装置において、更に、前記レーザレーダ光学系を収容し、開口部を有する光学系ケースを備え、前記透光板は、前記開口部に設けられており、前記応力発光体は、前記光学系ケースの前記開口部以外の領域であって、前記測定距離を測定するための前記レーザ光が通過しない領域に設けられており、前記レーザレーダ光学系は、前記応力発光体が設けられている位置に向けて前記レーザ光を射出しないようにしてもよい。
上記形態のレーザレーダ装置によれば、レーザレーダ光学系は応力発光体が設けられている位置にレーザ光を射出しないので、レーザ光が応力発光体によって反射される反射光と応力発光体自身の発光との区別がつかないことによる外力の誤検出と異物付着の誤判定を抑制することができる。
(4)上記形態のレーザレーダ装置において、更に、前記外力に応じて検出信号を出力するひずみセンサを備える。前記付着判定部は、前記検出信号を用いて前記外力を検出するようにしてもよい。
上記形態のレーザレーダ装置によれば、付着判定部は、ひずみセンサの検出信号を用いて透光板に加えられる外力を検出できる。
(5)上記形態のレーザレーダ装置において、更に、前記外力に応じて前記透光板と前記レーザレーダ光学系との距離を変化させるバネを備える。前記付着判定部は、前記距離の変化を用いて前記外力を検出するようにしてもよい。
上記形態のレーザレーダ装置によれば、透光板に異物が付着すると、異物からの外力によってバネが縮んで透光板とレーザレーダ光学系との距離が変化することにより、異物に対する測定距離が変化するので、測定距離の変化を用いて異物の透光板への付着をより正確に判定できる。
本発明は、上記以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、レーザレーダ装置における異物付着の検出方法等の形態で実現することができる。
本発明の一形態におけるレーザレーダ装置の概略側面図。 レーザレーダ装置の概略正面図。 第1実施形態におけるレーザレーダ装置の横断面図。 レーザレーダ光学系の制御部の動作を示すフローチャート。 汚れが透光板に飛び来る様子を示す図。 汚れが透光板との衝突時の様子を示す図。 汚れが透光板に付着している様子を示す図。 受光信号と角度との関係を示す図。 第2実施形態におけるレーザレーダ装置の横断面図。 汚れが透光板に飛び来る様子を示す図。 汚れが透光板と衝突して透光板に付着している様子を示す図。 測定距離及びひずみセンサの検出信号の時間変化を示す図。 第3実施形態におけるレーザレーダ装置の横断面図。 汚れが透光板に飛び来る様子を示す図。 汚れが透光板との衝突時の様子を示す図。 汚れが透光板に付着している様子を示す図。 測定距離の時間変化を示す図。
図1と図2は、本発明の一形態におけるレーザレーダ装置100の概略側面図と正面図である。レーザレーダ装置100は、セキュリティ用であり、周囲の環境を監視するための装置である。
レーザレーダ装置100は、レーザレーダ光学系110と、光学系ケース130と、付着判定部140とを備える。レーザレーダ光学系110は、レーザ光を射出するレーザダイオードを含む発光部(図示せず)と、その射出されたレーザ光の反射光等の光を受光するフォトダイオードを含む受光部(図示せず)と、レーザ光の射出を制御するとともにレーザレーダ光学系110とレーザ光を反射した対象物との間の距離を測定する制御部(図示せず)等とを有する。
光学系ケース130は、レーザレーダ光学系110と付着判定部140とを収容している。光学系ケース130は、平面状の背面壁133と、略半球状の前面壁134とを有する。前面壁134の略中央には、開口部135が形成されている。開口部135には、透光板120が設けられている。透光板120は、例えば透明の樹脂製の板によって形成されている。透光板120の長手方向の両端のそれぞれは、前面壁134の第1壁部131及び第2壁部132に嵌め込まれている。これにより、透光板120は、第1壁部131及び第2壁部132によって支持され固定されている。レーザレーダ光学系110から射出されるレーザ光は、透光板120を通過して外部の対象物に到達し、外部の対象物によって反射された反射光は、透光板120を通過してレーザレーダ光学系110の受光部に到達する。レーザ光には、例えば赤外線が利用される。
レーザレーダ装置100は、距離測定を行うための構成を備えた一般的な装置であり、次のように対象物までの距離を測定することが可能である。レーザレーダ装置100は、例えばレーザ光を水平方向にて断続的に射出し、その反射光を受光する。レーザ光が射出される間隔(回転角度分解能)は、例えば0.25°である。レーザレーダ装置100は、レーザ光を射出した時点から反射光を受光した時点までの時間を用いて対象物までの距離を測定する。測定された測定距離は、例えば受光信号として上述した制御部によって付着判定部140に出力される。
付着判定部140は、例えばマイクロコンピュータによって構成されている。付着判定部140は、透光板120に加えられる外力と、レーザ光とレーザ光の反射光とによって測定された測定距離とを用いて、透光板120に異物が付着しているか否かを判定する。詳細は以下の3つの実施形態を用いて説明する。なお、本明細書において、透光板120に付着した異物とは、透光板120に外力を加えながら付着した物を指し、例えば、外部から透光板120に飛んできた泥や、人為的に透光板120に貼られたテープ等のことである。
・第1実施形態:
図3は、第1実施形態におけるレーザレーダ装置100の内部の概略図であり、図2に示すIII-IIIの位置で横切りしたレーザレーダ装置100の断面図である。図示の便宜上、透光板120は破線で示されており、付着判定部140は省略されている。説明の便宜上、レーザレーダ装置100の周囲を-180°~0°,0°~+180°の角度で示している。具体的には、レーザレーダ装置100の正面を0°で示し、レーザレーダ装置100の背面を±180°、レーザレーダ装置100の側面を-90°又は+90°で示している。
光学系ケース130の第1壁部131と第2壁部132のそれぞれのレーザレーダ光学系110側の面には、応力発光層151,152が設けられている。応力発光層151,152は、ナノサイズの応力発光体を含む塗料を塗布して形成された塗料層である。応力発光体は、応力により発光する発光材料である。図3の例では、例えば透光板120に外力が加えられると、その外力が壁部131,132に伝達され、壁部131,132に応力が生じる。壁部131,132に生じた応力により、応力発光層151,152の中の応力発光体が発光する。すなわち、応力発光層151,152の中の応力発光体は、透光板120に加えられる外力を透光板120から間接的に受けて発光する。なお、応力発光体を透光板120と壁部131,132とが接続している位置に設ければ、応力発光体は透光板120に加えられる外力を透光板120から直接的に受けて発光する。本実施形態において、レーザレーダ光学系110は赤外線を射出し受光するので、応力発光体の発光をレーザレーダ光学系110に検出させるために、赤外線を放射する応力発光体を用いることが好ましい。また、レーザレーダ光学系110から射出されたレーザ光を遮らないために、応力発光層151,152は、光学系ケース130の開口部135以外の領域であって、距離を測定するためのレーザ光が通過しない領域に設けられることが好ましい。
レーザレーダ光学系110は、レーザレーダ光学系110の中心Oを中心に360°にレーザ光を射出可能である。ここで、図4を用いて、レーザレーダ光学系110のレーザ光の射出動作を説明する。
図4は、レーザレーダ光学系110の制御部のレーザ光の射出を制御するフローチャートである。レーザレーダ光学系110の制御部は、例えば角度エンコーダから取得した角度の信号を用いて、レーザレーダ光学系110の発光部に回転させながらレーザ光を射出させる。説明の便宜上、発光部が0°から360度回転して0°に戻る一周回転を例として説明する。発光部のレーザ光射出口が0°に到達する(ステップS110)と、制御部は、発光部にレーザ光を射出させる(ステップS115)。レーザ光の射出は、+90°まで継続する。0°から+90°までの範囲では、制御部は受光部における反射光の受光を用いて距離測定を行う。発光部のレーザ光射出口が+90°に到達する(ステップS120)と、制御部は、発光部にレーザ光の射出を停止させる(ステップS125)。レーザ光射出の停止は、+120°まで継続する。発光部のレーザ光射出口が+120°に到達する(ステップS130)と、制御部は、発光部にレーザ光の射出を再開させる(ステップS135)。レーザ光の射出は、-120°まで継続する。+120°から-120°までの範囲では、制御部は受光部における反射光の受光を用いてレーザレーダ光学系110の感度を維持するための温度補正を行う。発光部のレーザ光射出口が-120°に到達する(ステップS140)と、制御部は、発光部にレーザ光の射出を停止させる(ステップS145)。レーザ光射出の停止は、-90°まで継続する。発光部のレーザ光射出口が-90°に到達する(ステップS150)と、制御部は、発光部にレーザ光の射出を再開させる(ステップS155)。レーザ光の射出は、0°まで継続する。-90°から0°までの範囲では、制御部は受光部における反射光の受光を用いて距離測定を行う。ここで、+90°から+120°までの範囲、及び-120°から-90°までの範囲のそれぞれには、応力発光層152,151が設けられているので、受光部に応力発光層152,151から発する光を確実に受光させるため、レーザ光の射出が停止される。すなわち、レーザレーダ光学系110は、応力発光体が設けられている位置に向けてレーザ光を射出しないとともに、応力発光体から発する光を受光する。なお、これらの角度は、透光板120の形状寸法や、応力発光層151,152の設置位置によって変更してもよい。
図5と図6と図7は、図3に対応する図であり、汚れSTがレーザレーダ装置100に向かって飛び来て透光板120に付着した様子を示す図である。図5は、汚れSTが矢印AW1の方向に透光板120に飛び来る様子を示す図である。図5の例では、レーザレーダ光学系110から射出されたレーザ光Li1~Li3は、汚れSTに届かず、汚れSTは、レーザレーダ装置100の監視範囲外にある。
図6は、汚れSTが透光板120との衝突時の様子を示す図である。図6の例では、汚れSTは、透光板120に衝突力(外力)を加える。この外力に応じて、応力発光層151,152は複数の光を発する。図示の便宜上、応力発光層151から発する複数の光を光Ls1で代表し、応力発光層152から発する複数の光を光Ls2で代表して説明する。レーザレーダ光学系110は、これらの光Ls1,Ls2を受光し、これらの光Ls1,Ls2と対応する受光信号を付着判定部140に出力する。一方、汚れSTが透光板120と衝突して透光板120に付着するので、汚れSTに向けて射出されたレーザ光Li1~Li3(図5)は、汚れSTによって反射され、反射光Lr1~Lr3となる。レーザレーダ光学系110により、反射光Lr1~Lr3を受光して測定した距離Dwは、透光板120からレーザレーダ光学系110までの距離と等しい。レーザレーダ光学系110は、測定された測定距離Dwを受光信号として付着判定部140に出力する。
図7は、汚れSTが透光板120に付着している様子を示す図である。図7の例では、汚れSTは透光板120との衝突後に透光板120に付着している。このとき、応力発光層151,152は発光していない。レーザレーダ光学系110は、汚れSTに到達するレーザ光Li1~Li3の反射光Lr1~Lr3を受光し、図6と同様に測定距離Dwを受光信号として付着判定部140に出力する。
図8は、図5と図6と図7のそれぞれに対応する付着判定部140に出力される受光信号と角度との関係を示す図である。汚れSTが透光板120と衝突する前(図5)には、汚れSTがレーザレーダ装置100の監視範囲外にあるので、全ての角度における受光信号がOFFの状態である。汚れSTが透光板120と衝突時(図6)には、0°付近における反射光Lr1~Lr3による受光信号LDw(測定距離Dwと対応)と、-120°~-90°における応力発光層151から発する光Ls1による受光信号と、+90°~+120°における応力発光層152から発する光Ls2による受光信号とが付着判定部140に出力される。汚れSTが透光板120と衝突した後(図7)には、-120°~-90°と+90°~+120°における受光信号が無くなり、0°付近における反射光Lr1~Lr3による受光信号LDwのみが付着判定部140に出力される。言い換えれば、この例では、付着判定部140は、応力発光層151,152の発光による受光信号を受けると、汚れSTにより透光板120に外力が加えられることを検出できる。透光板120に外力が加えられたと検出すれば、透光板120に異物が付着している可能性が高い。従って、付着判定部140は、応力発光層151,152の発光による受光信号を受けるとともに測定距離Dwと対応する受光信号LDwを受け、応力発光層151,152の発光による受光信号が無くなった後に引き続き測定距離Dwと対応する受光信号LDwを受けると、透光板120に汚れSTが付着していると判定できる。なお、付着判定部140は、応力発光層151,152のいずれか一方の発光による受光信号を用いて透光板120に加えられる外力を検出してもよい。また、付着判定部140は、透光板120に異物が付着していると判定すると、警報音等で利用者に通知してもよい。
以上説明したように、第1実施形態では、付着判定部140は、異物である汚れSTによって透光板120に加えられた外力と、レーザ光Li1~Li3と反射光Lr1~Lr3とによって測定された測定距離Dwとを用いて、透光板120に汚れSTが付着しているか否かを判定できる。付着判定部140は、レーザレーダ光学系110が応力発光層151,152から発する光Ls1,Ls2を受光することにより生じる受光信号を用いて、汚れSTによって透光板120に加えられた外力を検出できる。測定距離Dwのみを利用して異物が付着しているか否かが判定される場合、レーザレーダ装置100付近に存在する物体を透光板120に付着している異物と誤って判定されてしまう可能性がある。第1実施形態のレーザレーダ装置100によれば、付着判定部140は、透光板120に加えられる外力と測定距離Dwの両方を用いて、透光板120に異物が付着しているか否かをより正確に判定できる。
・第2実施形態:
図9は、第2実施形態におけるレーザレーダ装置100aの横断面図であり、図3に対応する図である。図3に示す第1実施形態と比べて、レーザレーダ装置100aは、応力発光層151,152の代わりにひずみセンサ160,170を有する点において異なり、他の構成はほぼ同様である。
図9において、ひずみセンサ160,170はそれぞれ、レーザレーダ装置100aの光学系ケース130の第1壁部131と第2壁部132に設けられている。ひずみセンサ160,170の構成は同様であり、以下はひずみセンサ170の説明を簡略化する。ひずみセンサ160は、ひずみゲージ161とひずみ検出回路162とを有する。ひずみゲージ161とひずみ検出回路162は、導線C1を介して電気的に接続されている。ひずみゲージ161は、金属の抵抗体を有する金属ひずみゲージである。第1壁部131にひずみが生じると、ひずみゲージ161の抵抗体の抵抗値が変化し、その変化がひずみ検出回路162によって検出される。ひずみ検出回路162は、検出された抵抗値の変化を検出信号として付着判定部140に出力する。ひずみセンサ170も同様に、導線C2を介して接続されているひずみゲージ171とひずみ検出回路172とを有する。
図10と図11は、図9に対応する図であり、汚れSTがレーザレーダ装置100aに向かって飛び来て透光板120に付着した様子を示す図である。図10は、汚れSTが矢印AW1の方向に透光板120に飛び来る様子を示す図である。図10の例では、レーザレーダ光学系110から射出されたレーザ光Li1~Li3は、汚れSTに届かず、汚れSTは、レーザレーダ装置100aの監視範囲外にある。
図11は、汚れSTが透光板120と衝突して透光板120に付着している様子を示す図である。図11の例では、汚れSTは、透光板120に衝突力(外力)を加え、この外力は、壁部131,132に伝達され、壁部131,132にひずみが生じる。従って、ひずみセンサ160,170は、外力に応じて検出信号を付着判定部140に出力する。一方、レーザレーダ光学系110は、汚れSTがレーザレーダ装置100aの監視範囲内に入ってから、汚れSTまでの距離を測定する。汚れSTが透光板120に付着すると、レーザレーダ光学系110は、汚れSTに到達するレーザ光Li1~Li3(図10)とその反射光Lr1~Lr3とを利用して汚れSTまでの距離Dwを測定する。測定距離Dwは、透光板120からレーザレーダ光学系110までの距離と等しい。レーザレーダ光学系110によって測定された測定距離は、付着判定部140に出力される。
図12は、図10と図11に対応する測定距離及びひずみセンサ160,170の検出信号の時間変化を示す図である。時刻t0から時刻t1までの間では、汚れSTがレーザレーダ装置100aの監視範囲外にある(図10)ので、測定距離は測定不能を示す値Doである。時刻t1になると、汚れSTがレーザレーダ装置100aの監視範囲内に入り、時刻t1から時刻t2までの間では、汚れSTがレーザレーダ装置100aに近付くにつれ、測定距離が小さくなる。時刻t2になると、汚れSTがレーザレーダ装置100aの透光板120と衝突し、透光板120に付着する(図11)。このとき、レーザレーダ光学系110によって透光板120からレーザレーダ光学系110までの距離と等しい測定距離Dwが測定されるとともに、ひずみセンサ160,170によってひずみゲージ161,171の抵抗値変化である検出信号が検出される。言い換えれば、付着判定部140は、測定距離Dwが測定されるとともにひずみセンサ160,170の検出信号が検出されると、透光板120に異物である汚れSTが付着していると判定できる。
以上説明したように、第2実施形態では、付着判定部140は、異物である汚れSTによって透光板120に加えられた外力と、レーザ光Li1~Li3と反射光Lr1~Lr3とによって測定された測定距離Dwとを用いて、透光板120に汚れSTが付着しているか否かを判定できる。付着判定部140は、ひずみセンサ160,170の検出信号を用いて、汚れSTによって透光板120に加えられた外力を検出できる。
・第3実施形態:
図13は、第3実施形態におけるレーザレーダ装置100bの横断面図であり、図3に対応する図である。図3に示す第1実施形態と比べて、レーザレーダ装置100bは、応力発光層151,152の代わりにバネ機構180,190を有する点において異なり、他の構成はほぼ同様である。
図13において、バネ機構180,190はそれぞれ、レーザレーダ装置100bの光学系ケース130の第1壁部131と第2壁部132の近傍に設けられている。バネ機構180,190の構成は同様であり、以下はバネ機構190の説明を簡略化する。バネ機構180は、バネ182と、エンド部材181と、レール部材183とを有する。バネ182は、レール部材183と光学系ケース130の第1壁部131に沿って伸縮することが可能である。バネ機構190も同様に、バネ192と、エンド部材191と、レール部材193とを有する。透光板120bは、バネ機構180,190のそれぞれのエンド部材181,191に設けられている。このため、バネ182,192の伸縮に伴い、透光板120bとレーザレーダ光学系110との距離が変化する。
図14と図15と図16は、図13に対応する図であり、汚れSTがレーザレーダ装置100bに向かって飛び来て透光板120bに付着した様子を示す図である。図14は、汚れSTが矢印AW1の方向に透光板120bに飛び来る様子を示す図である。図14の例では、レーザレーダ光学系110から射出されたレーザ光Li1~Li3は、汚れSTに届かず、汚れSTは、レーザレーダ装置100bの監視範囲外にある。
図15は、汚れSTが透光板120bと衝突する様子を示す図である。図15の例では、汚れSTは、透光板120bに衝突力(外力)を加えると、バネ182,192が縮み、透光板120bとレーザレーダ光学系110との距離が短くなる。このとき、レーザレーダ光学系110は、汚れSTに到達するレーザ光Li1~Li3(図14)とその反射光Lr1~Lr3とを利用して汚れSTまでの距離Dmを測定する。レーザレーダ光学系110によって測定された測定距離Dmは、付着判定部140に出力される。
図16は、汚れSTが透光板120bに付着している様子を示す図である。図16の例では、汚れSTと透光板120bとの衝突後、透光板120bとレーザレーダ光学系110との距離が元に戻る。このとき、レーザレーダ光学系110は、汚れSTに到達するレーザ光Li1~Li3とその反射光Lr1~Lr3とを利用して汚れSTまでの距離Dwを測定する。測定距離Dwは、図15において測定された測定距離Dmよりも大きい。測定距離Dwは、透光板120bに外力が加えられていないときに、透光板120bとレーザレーダ光学系110との距離である。レーザレーダ光学系110によって測定された測定距離Dwは、付着判定部140に出力される。
図17は、図14と図15と図16に対応する測定距離の時間変化を示す図である。時刻t0から時刻t1までの間では、汚れSTがレーザレーダ装置100bの監視範囲外にある(図14)ので、測定距離は測定不能を示す値Doである。時刻t1になると、汚れSTがレーザレーダ装置100bの監視範囲内に入り、時刻t1から時刻t2までの間では、汚れSTがレーザレーダ装置100bに近付くにつれ、測定距離が小さくなる。時刻t2になると、汚れSTがレーザレーダ装置100bの透光板120bと衝突し、透光板120bをレーザレーダ光学系110側に推進する。時刻t3になると、バネ182,192が汚れSTの衝突力に応じてある一定の長さまで縮み、レーザレーダ光学系110によって測定距離Dmが測定される(図15)。時刻t3から時刻t4の間では、バネ182,192が伸長するにつれ、測定距離が大きくなる。時刻t4になると、透光板120bとレーザレーダ光学系110との距離が元に戻り、レーザレーダ光学系110により測定距離Dwが測定される(図16)。言い換えれば、付着判定部140は、測定距離が減少した後に増大して測定距離Dwとなることを検出すると、透光板120bに異物である汚れSTが付着していると判定できる。
以上説明したように、第3実施形態では、付着判定部140は、異物である汚れSTによって透光板120bに加えられた外力と、レーザ光Li1~Li3と反射光Lr1~Lr3とによって測定された測定距離Dwとを用いて、透光板120に汚れSTが付着しているか否かを判定できる。付着判定部140は、レーザレーダ光学系110によって測定された、前記外力に応じて透光板120bとレーザレーダ光学系110との距離の変化を用いて、前記外力を検出できる。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
100,100a,100b…レーザレーダ装置、110…レーザレーダ光学系、120,120b…透光板、130…光学系ケース、131…第1壁部、132…第2壁部、133…背面壁、134…前面壁、135…開口部、140…付着判定部、151,152…応力発光層、160,170…ひずみセンサ、161,171…ひずみゲージ、162,172…ひずみ検出回路、180,190…バネ機構、181,191…エンド部材、182,192…バネ、183,193…レール部材、C1,C2…導線、Li1~Li3…レーザ光、Lr1~Lr3…反射光、Ls1,Ls2…光、AW1…矢印、ST…汚れ、O…中心

Claims (4)

  1. セキュリティ用のレーザレーダ装置であって、
    レーザレーダ光学系と、
    前記レーザレーダ光学系を収容し、第1壁部および第2壁部を有する前面壁と、背面壁とを備える光学系ケースと、
    前記第1壁部および前記第2壁部によって固定され、前記レーザレーダ光学系から射出されるレーザ光と前記レーザ光の反射光を通過させる透光板と、
    前記透光板に加えられる外力と、前記レーザ光と前記反射光とによって測定された測定距離とを用いて、前記透光板に異物が付着しているか否かを判定する付着判定部と、
    前記第1壁部および前記第2壁部に設けられ、前記外力に応じて検出信号を出力するひずみセンサと、を備え、
    前記付着判定部は、前記検出信号を用いて前記外力を検出する、
    レーザレーダ装置。
  2. セキュリティ用のレーザレーダ装置であって、
    レーザレーダ光学系と、
    前記レーザレーダ光学系から射出されるレーザ光と前記レーザ光の反射光を通過させる透光板と、
    前記透光板に加えられる外力と、前記レーザ光と前記反射光とによって測定された測定距離とを用いて、前記透光板に異物が付着しているか否かを判定する付着判定部と、
    前記外力を前記透光板から直接的に又は間接的に受けて発光する応力発光体と、を備え、
    前記付着判定部は、前記レーザレーダ光学系が前記応力発光体から発する光を受光することにより生じる受光信号を用いて前記外力を検出する、
    レーザレーダ装置。
  3. 請求項2に記載のレーザレーダ装置において、更に、
    前記レーザレーダ光学系を収容し、開口部を有する光学系ケースを備え、
    前記透光板は、前記開口部に設けられており、
    前記応力発光体は、前記光学系ケースの前記開口部以外の領域であって、前記測定距離を測定するための前記レーザ光が通過しない領域に設けられており、
    前記レーザレーダ光学系は、前記応力発光体が設けられている位置に向けて前記レーザ光を射出しない、
    レーザレーダ装置。
  4. セキュリティ用のレーザレーダ装置であって、
    レーザレーダ光学系と、
    前記レーザレーダ光学系から射出されるレーザ光と前記レーザ光の反射光を通過させる透光板と、
    前記透光板に加えられる外力と、前記レーザ光と前記反射光とによって測定された測定距離とを用いて、前記透光板に異物が付着しているか否かを判定する付着判定部と、
    前記外力に応じて前記透光板と前記レーザレーダ光学系との距離を変化させるバネと、を備え、
    前記付着判定部は、前記距離の変化を用いて前記外力を検出する、
    レーザレーダ装置。
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