JP6565033B2 - バックシート及びバックシートを用いた吸収性物品 - Google Patents
バックシート及びバックシートを用いた吸収性物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6565033B2 JP6565033B2 JP2015130146A JP2015130146A JP6565033B2 JP 6565033 B2 JP6565033 B2 JP 6565033B2 JP 2015130146 A JP2015130146 A JP 2015130146A JP 2015130146 A JP2015130146 A JP 2015130146A JP 6565033 B2 JP6565033 B2 JP 6565033B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nonwoven fabric
- back sheet
- absorbent article
- absorbent
- area
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
(2)不織布は、上記(1)に記載の吸収性物品用のバックシートにおいて、スパンボンド不織布、サーマルボンド不織布及びスパンボンド不織布/メルトブローン不織布/スパンボンド不織布が積層された複合不織布のいずれかであってもよい。
(3)通気性ポリオレフィン系フィルムは、上記(1)または(2)に記載の吸収性物品用のバックシートにおいて、ポリエチレン系フィルムであってもよい。
(4)構成単位は、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の吸収性物品用のバックシートにおいて、矩形、菱形、平行四辺形、多角形、円形、楕円形のいずれかの形状であってもよい。
(5)吸収性物品であって、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシートとバックシートとの間に配置された吸収体と、を備え、バックシートは、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の吸収性物品用のバックシートである吸収性物品を提供する。
ホットメルト系接着剤23は、平面視において、所定の形状を有する複数の構成単位24と、複数の構成単位24の間で連通する流路25から構成された塗布パターン26を有している。流路25は、吸収性物品1の長手方向端部20a及び短手方向端部20bにおいて解放されている。構成単位24の面積は、30mm2以下である。30mm2を超えると、単位面積当たりの流路25の割合が少なくなって透湿性が阻害されることにより、透湿性が低下する。構成単位24は面積及び形状は、強度及び流路25を利用した透湿性の低下防止の観点から、略同一であることが好ましい。
バックシート20に用いる不織布22としては、素材、製造方法等は特に限定されず、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の合成繊維による、スパンボンド不織布、サーマルボンド不織布及びスパンボンド不織布/メルトブローン不織布/スパンボンド不織布が積層された複合不織布が使用できる。不織布22の坪量は、風合いや強度の観点から、10g/m2以上30g/m2以下が好ましい。また、不織布22の厚さは、感触や通気性の観点から、30μm以上1000μm以下が好ましい。なお、厚さの測定はシックネスゲージ(尾崎製作所製のダイヤルシックネスゲージ「PEACOOK」)を用いて測定した。測定条件は、35gf/cm2(測定荷重250gf、測定子直径30mm)で、測定子と測定台の間に不織布10枚を重ねて置き、測定子を1秒間に1mm以下の速度で下したときのゲージを読み取り、これを10で割り込み、1枚当りの厚みを算出する。
不織布22に積層される通気性ポリオレフィン系フィルム21は、防水性及び透湿性を有するものであれば特に限定はなく、例えば、ポリオレフィン系樹脂と、炭酸カルシウム等の無機充填剤を溶融混練してフィルムを形成し、このフィルムを一軸または二軸延伸して得られる多孔性フィルムや、ポリオレフィン系フィルムにエンボス加工を施したものがあげられる。ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン及びこれらを単独でまたは混合して用いることができる。通気性ポリオレフィン系フィルム21としては、耐水性と通気性の観点から、通気性のポリエチレン系フィルムが好ましい。また、通気性ポリオレフィン系フィルム21の厚みは、15μm以上40μm以下が好ましく、20μm以上30μm以下がさらに好ましい。また、通気性ポリオレフィン系フィルム21の坪量は、10g/m2以上30g/m2以下が好ましい。
本実施形態の吸収性物品用のバックシート20は、例えば、図2及び図3に示す吸収性物品1の一種であるテープタイプの使い捨ておむつに対して、好ましく用いられる。
塗布パターン26の塗布面積の測定方法としては、不織布22に対応する印刷版全体の面積と凸部頂面積を求めることで算出を行った。
ホットメルト系接着剤23の塗布量は、以下の方法により測定した。まず、不織布22を10cm×10cmの正方形にカットしたもの10枚採取し、ホットメルト系接着剤23が塗布される前の重量を測定した。ホットメルト系接着剤23を塗布後、同様に、10cm×10cmの正方形にカットしたもの10枚採取し、ホットメルト系接着剤23が塗布された後の重量を測定した。次に、塗布前後での重量差を求めた。以上を5回繰り返し測定し、その平均値をホットメルト系接着剤23の塗布量(g/m2)とした。
流路の断面積25Aは、流路をX、Y方向とみたとき、その流路に対し垂直または直角となるように測定した。測定方法としては、不織布22を2%以上10%以下で幅方向に伸ばした状態で、通気性ポリオレフィン系フィルム21との貼り合せを実施した。このとき、バックシート20は、貼り合せ前と比較した場合、全体の0.5%以上10%以下に縮小された状態であり、通気性ポリオレフィン系フィルム21と不織布22の間に僅かな隙間が生じるため、このときの断面積を、マイクロスコープで撮影し、断面積5点の平均値を算出する方法で測定した。
(バックシートの作製)
スパンボンド不織布/メルトブローン不織布/スパンボンド不織布の複合不織布(坪量:15g/m2)に、図1(a)に示す、構成単位が矩形の塗布パターンになるよう凸版部を形成した転写ロールにより、塗布量が30g/m2となるよう、スチレン/ブタジエン/スチレン系共重合体のホットメルト系接着剤を転写して塗布し、その上に通気性ポリエチレン系フィルム(坪量:15g/m2)をセットした。不織布と通気性ポリエチレン系フィルムとを一体化させ、バックシートを作製した。なお、ホットメルト系接着剤の塗布面積の割合は、56%、流路の断面積は、1.98mm2、構成要素の面積は、20mm2であった。
得られたバックシートを用いて、長さ48cm、幅19cmの尿とりパッドを作製した。なお、トップシートとしては、エアースルー不織布(坪量20g/m2)を用い、吸収体としては、フラッフパルプ15gとSAP5gとの積層体を用意し、長さ42cm、幅14cmにカットしたものを用いた。
不織布と通気性ポリエチレン系フィルムとが積層された全面積に対する塗布パターンの塗布面積の割合、塗布量、構成単位の面積、流路の断面積を、表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして、尿取りパッドを作製した。
実施例及び比較例で得られた長さ48cm、幅19cmの尿とりパッドを、黒色の実験台に載置し、周りのみ(4辺)を高さ5cm、厚さ3mmのアクリル製の板で囲い、透湿性テストを行った。まず、トップシート上に、36±2℃に加温した0.9%生理食塩水を150ml投入し、10分放置した。次に、尿とりパッドをその状態で保ち、横から4方向のアクリル製の板を観察した。次に、尿取りパッドを静かに取り除き、尿取りパッドを載置した黒色実験台上の透湿による曇り度合いを観察した。結果、黒色実験台では曇りが若干認められるものを「○」、曇りがかなり認められるものを「△」、水滴が認められるものを「×」とした。アクリル製の板では曇りが分散し、かなり認められるものを「○」、曇りが分散し、若干認められるものを「△」、曇りが集中し、かなり認められるものを「×」とした。
10 トップシート
20 バックシート
20a 長手方向端部
20b 短手方向端部
21 通気性ポリオレフィン系フィルム
22 不織布
23 ホットメルト系接着剤
24 構成単位
25 流路
25A 断面積
26 塗布パターン
27 止着領域
30 吸収体
40 ファスニングテープ
50 立体ギャザー
50b立体ギャザー用弾性部材
70 レッグギャザー
80 ウエストギャザー
Claims (5)
- 吸収性物品用のバックシートであって、
不織布と、
前記不織布に積層された通気性ポリオレフィン系フィルムと、
前記不織布と前記通気性ポリオレフィン系フィルムとの間にあってこれらを間欠的に接着させるホットメルト系接着剤を備え、
前記ホットメルト系接着剤は、平面視において、所定の形状を有する複数の構成単位と前記複数の構成単位の間で連通する流路から構成された塗布パターンを有し、
前記構成単位は、30mm2以下の面積を有し、
前記塗布パターンは、前記不織布と前記通気性ポリオレフィン系フィルムとが積層された全面積に対し、30%以上80%以下の塗布面積を有し、
前記流路は、前記吸収性物品の長手方向端部及び/または短手方向端部において解放され、かつ、0.2mm2以上5.0mm2以下の断面積を有することを特徴とする吸収性物品用のバックシート。 - 前記不織布がスパンボンド不織布、サーマルボンド不織布及びスパンボンド不織布/メルトブローン不織布/スパンボンド不織布が積層された複合不織布のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品用のバックシート。
- 前記通気性ポリオレフィン系フィルムがポリエチレン系フィルムであることを特徴とする請求項1または2に記載の吸収性物品用のバックシート。
- 前記構成単位が矩形、菱形、平行四辺形、多角形、円形、楕円形のいずれかの形状であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の吸収性物品用のバックシート。
- 吸収性物品であって、
液透過性のトップシートと、
液不透過性のバックシートと、
前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収体と、を備え、
前記バックシートは、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品用のバックシートであることを特徴とする吸収性物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015130146A JP6565033B2 (ja) | 2015-06-29 | 2015-06-29 | バックシート及びバックシートを用いた吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015130146A JP6565033B2 (ja) | 2015-06-29 | 2015-06-29 | バックシート及びバックシートを用いた吸収性物品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017012301A JP2017012301A (ja) | 2017-01-19 |
JP6565033B2 true JP6565033B2 (ja) | 2019-08-28 |
Family
ID=57827953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015130146A Active JP6565033B2 (ja) | 2015-06-29 | 2015-06-29 | バックシート及びバックシートを用いた吸収性物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6565033B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11353014B2 (en) | 2017-01-26 | 2022-06-07 | Hitachi Astemo, Ltd. | Reciprocating compressor |
JP7441623B2 (ja) | 2019-09-27 | 2024-03-01 | 日本製紙クレシア株式会社 | インナーパッド型吸収性物品 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4034604B2 (ja) * | 2002-06-18 | 2008-01-16 | 株式会社マルテン天満屋 | 生理用又は失禁用ショーツ |
JP2007105184A (ja) * | 2005-10-12 | 2007-04-26 | Kao Corp | 吸収性物品の裏面シート |
JP5701988B2 (ja) * | 2010-08-20 | 2015-04-15 | ザ プロクター アンド ギャンブルカンパニー | 改善された柔軟性信号を有する吸収性物品及びその構成要素、並びに製造方法 |
-
2015
- 2015-06-29 JP JP2015130146A patent/JP6565033B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017012301A (ja) | 2017-01-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3761896B2 (ja) | おむつ及びパッドにおける脚部カフスの疎水性の最適化のためのスパンボンドウエブへの細密繊度繊維の局部的適用 | |
JP5766944B2 (ja) | 吸収性物品 | |
TWI555520B (zh) | Absorbent items | |
US11007095B2 (en) | Absorbent article and method for manufacturing an absorbent article | |
CN109152679B (zh) | 吸收性物品 | |
JP2004201719A (ja) | 使い捨て着用物品 | |
JP5845348B2 (ja) | 非対称の吸収力を備えた吸収パッドおよびそれを備える吸収製品 | |
ES2901768T3 (es) | Artículos absorbentes | |
TW201000082A (en) | Absorbent article to be worn | |
EP2636394A1 (en) | Disposable diaper | |
RU2747616C1 (ru) | Впитывающее изделие и способ изготовления впитывающего изделия | |
JP6565033B2 (ja) | バックシート及びバックシートを用いた吸収性物品 | |
CN106659612B (zh) | 因性别而异的吸收制品 | |
JP2004249079A (ja) | パンツ型の使い捨ておむつ | |
JP2017080028A (ja) | 吸収性物品 | |
WO2020217688A1 (ja) | 吸収性物品 | |
JP5515536B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2021065585A (ja) | 吸収性物品 | |
JP2019208621A (ja) | パンツ型吸収性物品 | |
JP6603922B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP7410711B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP7467096B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP7279285B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP7338108B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP7046475B2 (ja) | 吸収性物品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180608 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190402 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190702 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190705 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6565033 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |