JP6564587B2 - 振止装置 - Google Patents

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本発明は、棒材供給機に用いられる棒材の振止装置に関する。
従来から棒材をNC自動旋盤等の加工機に供給する棒材供給機が知られている。棒材供給機は、棒材の後端をフィンガーチャックで把持した状態で加工機へと送り込む。加工機に送り込まれた棒材の先端部は、加工機のチャックで把持され、バイト等の工具により切削加工が行われる。特に、長尺の棒材を切削加工する場合、この切削加工において加工機の主軸は高速で回転することから、チャックとフィンガーチャックにより把持されていない棒材の中間部は自重により下がりやすく、その軸線が主軸の回転軸線と一致しない場合に棒材が振り回されるため回転振れが生じる。
このような回転振れを防止するために、通常、棒材供給機には棒材の振止装置が設けられている(特許文献1参照)。
この種の振止装置は、ブッシュやローラ等の接触体を棒材に接触させることで棒材の振れ回りを抑えるものであって、主軸が高速で回転する際に接触体を棒材に接触させて棒材の振れ回りを抑える閉じ位置と、当該接触体を棒材から離反させて棒材の送出動作を妨げない開き位置の2位置を制御する。
特開2013−43272号公報
しかしながら、棒材を加工機に送出してチャックで把持する際、棒材の中央部は振止装置の接触体によりその下方が保持されているものの、接触体は弾性部材により形成されていることから、その自重によって変形しやすく、この弾性部材の変形によって棒材の軸線が主軸の回転軸線よりも下がってしまう。このような状態で把持された棒材は、主軸の回転軸線と棒材の軸線が一致しないため、棒材の振れ回りが発生する。
このような課題を解決するには、棒材供給機に棒材の芯合わせ装置を別途設ければ良いが、この装置を配置するための空間が必要となるとともに、コストがかかる。
そこで、本発明は上記問題を課題の一例として為されたもので、大幅な改良を行うことなく、簡易且つ確実に棒材の芯合わせ機能を備えた材料供給機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の振止装置は、加工機(50)においてチャッキングされるとともに主軸(51)によって回転される棒材(2)の振止装置であって、前記棒材を回転可能に支持する棒材支持ユニット(60)を備え、当該棒材支持ユニットは、前記棒材の周囲に配置され、前記棒材に接触可能な複数の接触部材(75)を備え、複数の当該接触部材の配置具合により、複数の前記接触部材の内側に形成される空間(61)の大きさを変位可能であって、前記空間に前記棒材が通され、前記加工機により前記棒材がチャッキングされる前に、各々の前記接触部材の一部が前記棒材に対して前記接触部材が弾性変形させた状態で圧接されるように前記空間の大きさを変位させて前記主軸の回転軸線に前記棒材の軸線を一致させ、前記主軸が回転する前に、前記接触部材によって前記棒材を回転可能に支持した状態で前記棒材を把持するように前記空間の大きさを変位させて前記主軸の回転軸線に前記棒材の軸線を一致させた状態を保持することを特徴とする。
また、請求項2に記載の振止装置は、請求項1に記載の振止装置において、未加工の前記棒材を前記空間に通し、その先端部を前記加工機に送り出す棒材送り出し手段(20)を備え、前記主軸の回転軸線に前記棒材の軸線を一致させる処理は、前記棒材送り出し手段により送り出され、未加工の前記棒材の先端部が前記加工機においてチャッキングされる前に行われることを特徴とする。
また、請求項3に記載の振止装置は、請求項1に記載の振止装置において、未加工の前記棒材を前記空間に通し、その先端部を前記加工機に送り出すとともに、前記加工機により加工されチャッキングから解放された後の加工後の前記棒材を前記加工機に再度送り出す棒材送り出し手段(20)を備え、前記主軸の回転軸線に前記棒材の軸線を一致させる処理は、前記加工後の前記棒材が前記棒材送り出し手段により送り出され、再度、その先端部が前記加工機においてチャッキングされる前に行われることを特徴とする。
また、請求項に記載の振れ止め装置は、請求項1乃至のいずれか一項に記載の振止装置において、前記棒材の外径に応じて前記空間の位置及び大きさを調整し保持する保持手段(99)を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、大幅な改良を行うことなく、棒材の振れ回りを発生させずに、加工機に安定して棒材を供給することができる。
正面から視認した材料供給機の模式図である。 材料供給機における棒材の供給例を示す模式図であり、図2(a)は材料供給機の構成例、図2(b)は図2(a)のA部分の拡大図である。 孔部を最大径にした状態を示す棒材支持ユニットの構成例を示す模式図であり、図3(a)は正面視における棒材支持ユニットの構成例、図3(b)は側面視における棒材支持ユニットの構成例である。 環状部材の構成例を示す模式図である。 棒材に対して孔部を圧接した状態を示す棒材支持ユニットの構成例を示す模式図であり、図5(a)は正面視における棒材支持ユニットの構成例、図5(b)は側面視における棒材支持ユニットの構成例である。 棒材に対して孔部を隣接した状態を示す棒材支持ユニットの構成例を示す模式図であり、図6(a)は正面視における棒材支持ユニットの構成例、図6(b)は側面視における棒材支持ユニットの構成例である。 棒材供給機の動作例を示すフローチャート図である。 棒材支持ユニットの他の実施形態を示す模式図であり、図8(a)は移動前のローラの状態を示し、図8(b)は移動後のローラの状態を示す。
以下、本願の実施形態について添付図面を参照して説明する。
本実施形態の材料供給機Mは、一例として旋盤と称される材料加工機(以下「加工機50」と称する。)に材料を供給するものであって、加工機50に隣接して配置される。
図1に示すように、材料供給機Mは、加工機50に材料としての棒材2を供給する本体5と、この本体5を所定の高さで支持する基台7と、を備える。
本体5は、外部から供給される棒材2を保持する棒材保持部10と、その棒材2を加工機に送出する棒材送出部20(本願の棒材送り出し手段)と、を備え、棒材保持部10に保持される棒材2が棒材送出部20によって加工機50に送出される。
なお、本体5には、外部から供給される棒材2を各棒材保持部10に適宜供給する図示しない棒材供給部を備えているが、従来から公知であるためその詳細は省略する。
一方、加工機50は、棒材2が通過可能な筒状の主軸51を備え、この主軸51には、棒材2の先端部を把持するチャック53が設けられている。棒材2は、当該チャック53によって把持された状態で回転され、図示しない所定の切削工具(例えば、バイト)によって加工される。
棒材保持部10は、図1に示すように、基台7上であってその長手方向に延びるようにして略半円状に形成されるホルダー13を備え、棒材2は、ホルダー13に沿って加工機側に送出されることで加工機50の主軸51に送出される。
なお、図示しないが、例えば、ホルダー13には、外部から供給される棒材2を載せるための棒材供給棚から棒材供給部によって棒材2が供給される。
棒材送出部20は、ホルダー13に受け入れられた棒材2を加工機へと搬送するための押し具31を備えている。
押し具31は、例えば、ホルダー13の長手方向に沿って進退自由に移動可能な断面が円形状のスライダー33と、このスライダー33の前方に配置されて棒材2を押し出すプッシュロッド34と、このプッシュロッド34の前方に軸受を介して配置され、棒材2の後端部をくわえるフィンガーチャック35と、を備えている。
そして、棒材2は、図2(a)、(b)に示すように、フィンガーチャック35によって後端がくわえられ、スライダー33の移動によるプッシュロッド32の押出動作によって、棒材2の先端部が加工機50のチャック53によって把持され、ストッパ54に突き当てられるまで加工機側へと送出される。
なお、スライダー33は、図示しない駆動手段によってホルダー13内を進退制御され、プッシュロッド34を前進させることで棒材2は加工機へと送出されるが、この駆動手段は、従来から公知であるためその説明を省略するものとする。
また、図1に示すように、ホルダー13の前方には、棒材2を回転可能に支持する棒材支持ユニット60(本願の振止装置)が設けられ、この棒材支持ユニット60によって棒材2の振れ回りが防止される。
図3〜図5に示すように、棒材支持ユニット60は、棒材2を通す孔の径を変位可能な孔部61を有し、押し具31によって押し出された棒材2が当該孔部61に通され、当該孔部61によって回転可能に支持されつつ加工機50の主軸51に送出される。
棒材支持ユニット60は、図3(b)に示すように、棒材2が貫通可能な開口64を前後に有する筐体65を有し、この筐体65の内部には、開口64を介して筐体65を貫通する棒材2を支持する支持機構部70を備える。
支持機構部70は、前後方向に並べて配置された棒材2が通りうる孔72を有する複数の環状部材75(本願の支持体)を備えている(図4参照)。
図3(b)に示すように、支持機構部70は、中央に配置された第1の環状部材75Aと、その前後に配置される第2及び第3の環状部材75B、75Cで構成され、図3(a)に示すように、第2及び第3の環状部材75B、75Cは、当該第1の環状部材75Aから同角度(120度)をなして下方左右に配置される。すなわち、第1〜第3の環状部材75A〜75Cは、主軸の回転軸線回りに均等に配置される。
第1〜第3の環状部材75A〜75Cは、筐体65に取り付けられるピン76に回動可能に取り付けられるとともに、各孔72が重なり合うようにして第2及び第3の環状部材75B、75Cがリンク77によって第1の環状部材75Aとそれぞれ連結される。
各環状部材75は、図4に示すように、貫通孔81が形成された板状の部材80の一方の面に当該貫通孔81の周囲に凹み82を形成し、その凹み82に環状のボールベアリング83を組み付けるとともに、その内周面に環状の弾性部材85(本願の接触部材)を配置して形成されている。弾性部材85は、一例として、ウレタンブッシュが用いられる。そして、この弾性部材85の内側が棒材2が挿通される孔72として機能する。
各環状部材75に形成された孔72は、図3、図5、及び図6に示すように、重ね合わせることで、各孔72の内周面の一部によって棒材2が通りうる孔部61(空間)が形成されるとともに、その孔部61の大きさ(棒材2が通りうる内径)が規定される。
この孔部61は、上述したように、各環状部材75に形成された孔72の重なり具合によって、孔部61の大きさが変位するものであって、最大径は、すべての孔72の中心が一致した場合であり(図3)、各環状部材75に形成された孔72の径と一致し、孔72の中心は、主軸51の回転軸線Xと一致する。
また、孔部61の大きさは、第1の環状部材75Aの移動によって変位し、例えば、後述のようにシリンダレバー93がエアーシリンダ装置92によって押し上げられると、図5及び図6に示すように、ピン76Aを支点として第1の環状部材75Aの先端側が回動するとともに、第2及び第3の環状部材75B、75Cの先端部も各ピン76B、76Cを支点として回動する。この変位によって、各環状部材75A〜75Cの孔72A〜72Cは、回転軸線Xの半径方向外方に外れ、互いにずれて重なり合って配置され、孔部61の大きさは縮小され、この孔部61を通りうる棒材2の外径は狭められる。
そして、本実施形態では、加工機50への棒材2の送出動作では、図3に示すように、各環状部材75A〜75Cの孔72A〜72Cの中心を一致させて、孔部61の大きさを最大径とすることで、孔部61に棒材2を容易に通しやすくする。なお、この送出動作において、当該孔部61の大きさは、必ずしも最大径とする必要はなく、棒材2が通過可能な径を有していればよい。具体的には、棒材2の外径以上あればよい。よって、孔部51の大きさは、少なくとも棒材2に対して孔部61の内周面が隣接されるように変位させればよい。
また、回転軸線Xに対して棒材2の軸線が一致していないと、棒材2の振れ回りが発生することから、図5に示すように、加工機50において棒材2の先端部がチャッキングされる前に、各環状部材75A〜75Cの孔72A〜72Cの内周面の一部が前記棒材2に対して圧接されるように前記孔部61の大きさを変位させ回転軸線Xに前記棒材2の軸線を一致させた状態で棒材2の先端部のチャッキングを行い、回転軸線Xと棒材2の軸線を一致させる。
また、各環状部材75A〜75Cの孔72A〜72Cの内周面の一部が前記棒材2に対して圧接されるように前記孔部61の大きさを変位させることで、押し具31に対しても回転軸線Xに前記押し具31の軸線を一致させることができ、加工機に安定して棒材2を供給できる。
また、主軸51を回転させる前に、図6に示すように、各環状部材75A〜75Cの孔72A〜72Cの内周面の一部によって前記棒材2が把持されるように前記孔部61の大きさを変位させることで、各環状部材75A〜75Cの孔72A〜72Cによって棒材2を回転可能に支持しつつ、孔部61によって保持される棒材2の軸線と回転軸線Xが一致した状態を保持し、切削加工時における棒材2の振れ回りを防止する。
なお、ここでいう棒材2の「把持」とは、各環状部材75A〜75Cの孔72A〜72Cの内周面の一部によって前記棒材2が回転可能に支持されていればよく、好適には、後述する動作例に示すように、各環状部材75A〜75Cの孔72A〜72Cの内周面の一部が前記棒材2に隣接された状態をいうが、各環状部材75A〜75Cの孔72A〜72Cの内周面の一部が前記棒材2に弱い力が加えられて接触した状態や、3つの内の1つ又は2つの環状部材75A〜75Cの孔72A〜72Cの内周面と前記棒材2の外周面との間にわずかな隙間(空間)を有した状態も含まれる。
また、「隣接」とは、棒材2に対して各孔72の内周面の一部を隣り合わせに接して存在させ、内周面に設けられた弾性部材83が弾性変形しない状態をいい、「圧接」とは、棒材2に対して各孔72の内周面の一部で圧力を加えて接触させ、内周面に設けられた弾性部材83を弾性変形させた状態をいう。
また、棒材支持ユニット60は、図3、図5、及び図6に示すように、第1の環状部材75Aの側面を押圧する押圧機構部90を備える。押圧機構部90は、孔部61の大きさを変位させる変位手段として機能し、例えば、筐体65に取り付けられ、軸91を伸縮可能なエアーシリンダ装置92と、この軸91の先端に連結されたシリンダレバー93と、を備え、軸91を伸ばすことで、図5及び図6に示すように、シリンダレバー93を斜め上方に押し上げ、このシリンダレバー93の移動によって生じる押圧力によって、ピン76Aを支点として第1の環状部材75Aの先端側が反時計回りに回動させ孔72Aの位置を移動させる。なお、この第1の環状部材75Aの動作により、リンク77によって連結された第2及び第3の環状部材75B、75Cも動作し、孔72B,72Cの位置も移動する。
この押圧機構部90の動作により、第1〜第3の環状部材75A〜75Cを変位させ、各孔72A〜72Cが回転軸線Xの半径方向外方に移動させることで 3つの孔72A〜72Cによって規定される孔部61の大きさを狭めることが可能となる。
そして、本実施形態では、この押圧機構部90の軸91の伸縮量を制御することによって、孔部61の大きさを所定の大きさに変位させる。
また、棒材支持ユニット60は、図3、図5及び図6に示すように、棒材2の外径に応じて、前記孔部61の位置及び大きさを調整し保持する保持調整機構部95を備える。
保持調整機構部95は、例えば、回転可能なアジャストボルト96を備えた上下に延びる軸97と、この軸97の回転によって長手方向に沿って上下に移動するエアーシリンダ装置98と、このエアーシリンダ98の駆動によって水平方向に進退可能なストッパピン99(本願の保持手段)と、を備え、アジャストボルト96を回転させて、エアシリンダ装置92の駆動を解除した時に、例えば、各環状部材75A〜75Cの孔72A〜72Cの内周面の一部が前記棒材2に対して隣接するように棒材2の径に応じてストッパーピン99の位置を調整する。
このようにすれば、このストッパーピン99を突出させて、シリンダレバー93と係合させることで、シリンダレバー93を固定可能となり、孔部61の位置や大きさを棒材2の外径に適した位置及び大きさに調整し保持することができるとともに、孔部61によって保持される棒材2の軸線と回転軸線Xを一致させた状態を保持することができる。
また、エアーシリンダ装置98の筐体には、シリンダーレバー93の上方に突出するストッパ100が設けられており、シリンダレバー93の規定値を超える上方への移動が規制される。このストッパ100により、過度に孔部61の径が変位することを防ぐとともに、弾性部材にかかる圧力が軽減され、弾性部材の破損を防止可能である。
次に、本実施形態の材料供給機Mの動作例について詳述する。なお以下の説明において、「取出動作」とは、未加工の棒材2をホルダー13に供給する動作をいい、「導入動作」とは、取出動作後の棒材2を加工機で把持する位置まで移動させる動作をいう。また、「未加工の棒材」とは、加工機50により加工されていない新しい棒材をいう。
本実施形態の材料供給機1は、加工機に棒材2を供給する装置であり、まず、初めに、材料供給機において、棒材2の取出動作処理が行われる(ステップS101)。この取出動作処理では、外部から未加工の棒材2がホルダー13に供給されると、スライダー33を前進させ、まず、棒材2を規定の位置まで移動する。次に、スライダー33が初期位置に戻され、当該スライダー33と棒材2の間に予め外方に退避していたフィードパイプ34を復帰させる。そして、スライダー33を再度前進させ、フィードパイプ34を前進させてフィンガーチャック35により棒材2の後端を把持させる。
次いで、棒材2の導入動作処理が行われる(ステップS102)。この導入動作処理では、スライダー33を更に前進させ、未加工の棒材2の後端を把持したまま、棒材支持ユニット60の孔部61に棒材2を通過させるとともに、棒材2の先端部を加工機50の主軸51に送出する。
この棒材2の導入動作処理において、棒材支持ユニット60では、押圧機構部90を動作させて、孔部61の大きさを所定の大きさに変位させる。具体的には、本実施形態では、初期位置において、各環状部材75A〜75Cの孔72A〜72Cの中心が一致しているため、押圧機構部90は動作させなくてよい。これにより、孔部61の大きさを最大径とすることができ、棒材2を容易に通しやすくなる。
なお、この導入動作処理において、当該孔部61の大きさは、必ずしも最大径とする必要はなく、棒材2が通過可能な径を有していればよいため、棒材2の外径以上あればよい。よって、孔部51の大きさは、少なくとも棒材2に対して孔部61の内周面が隣接されるように変位させればよい。
次いで、棒材の芯出し処理が行われる(ステップS103)。この棒材の芯出し処理では、棒材2が孔部61を通過して主軸51に送出され、棒材2の先端がチャック53によりチャッキングされる前に、押圧機構部90を動作させて、棒材2の芯出しが行われる。具体的には、各環状部材75A〜75Cの孔72A〜72Cの内周面の一部が前記棒材2に対して圧接されるように前記孔部61の大きさを変位させ、回転軸線Xと前記棒材2の軸線を一致させる。
次いで、加工機における棒材2のチャック処理が行われる(ステップS104)。このチャック処理では、チャック53によって棒材2の先端部が把持される。
次いで、このチャック処理後に、棒材の切削処理が行われる(ステップS105)。この切削処理では、棒材2を回転可能にするために孔部61が拡げられる。具体的には、ストッパピン99を突出させ、押圧機構部90の動作を停止させ、各環状部材75A〜75Cの孔72A〜72Cの内周面の一部が前記棒材2に対して隣接されるように前記孔部61の大きさを変位させる。
なお、押圧機構部90を停止せずに動作させておいても構わない。本実施形態のように、押圧機構部90を停止させることで、押圧機構部90のエアーシリンダ装置92を駆動(動作)させなくて良いため、駆動部(シリンダ装置)の長寿命化や制御プログラムの簡略化を図ることが可能である。
そして、主軸51を回転させるとともに、切削工具を棒材2に接触させて切削加工が行われた後、加工機における棒材2のチャック解放処理が行われ(ステップS106)、その後、バーエンドであるか否かが判断される(ステップS107)。ステップS107における判断が肯定されると処理を終了し、この判断が否定されると、棒材の送出処理が行われ(ステップS108)、ステップS103に戻る。ステップS108では、スライダー33を前進させ、棒材2が規定量送出されて加工機の主軸51に送出され、その後、ステップS103〜ステップS106の処理が繰り返される。なお、「送出処理」とは、棒材送出部20により加工後の棒材を加工機で把持する位置まで移動させる動作をいう。
ところで、ステップS106において、加工後の棒材2の先端部がチャック53から解放されたとき、棒材2を支持している孔72には自重による荷重が加わるため、孔72の内周面に配置される弾性部材83がその自重によって変形し下方に沈みこむ。そして、この状態で加工機50のチャック53によりチャッキングされると、棒材2の軸線と回転軸線Xが一致せず、振れ回りの発生要因となる。
したがって、本実施形態では、加工機により加工された棒材2の一部を外部に放出し、当該棒材2が解放されて、棒材送出部20により加工後の棒材2が加工機側に規定量送出されて、再度チャック53によってその先端部が加工機においてチャッキングされる前にも、その棒材2に対して孔部61の内周面を押し付けて(圧接して)芯出しを行い、その状態で棒材2の先端部をチャック53によりチャッキングした上で、主軸51が回転する前に、棒材2に対して孔部61の内周面が隣接するように孔部61の大きさをひろげる。
具体的には、押圧機構部90を動作させて、各環状部材75A〜75Cの孔72A〜72Cの内周面の一部が前記棒材2に対して圧接されるように前記孔部61の大きさを変位させて回転軸線Xと前記棒材2の軸線を一致させ、その後、各環状部材75A〜75Cの孔72A〜72Cの内周面の一部が前記棒材2に対して隣接されるように前記孔部61の大きさを変位させる。
そして、規定量の切削加工が終了するまで、このような動作を繰り返し行い処理を終了する。なお、棒材2の送出動作においては、ストッパーピン99を引き込み、各環状部材75A〜75Cの孔72A〜72Cの中心を一致させて孔部を最大径にする。なお、棒材2の送出処理において、孔部61の大きさは、必ずしも最大径とする必要はなく、棒材2が通過可能な径を有していればよい。
このように本実施形態の棒材供給機Mにおける棒材支持ユニット60は、孔部61を内周面に弾性部材83が配置された複数の孔72A〜72Cで構成し、この複数の孔72A〜72Cをずらすことで棒材2が通りうる孔部61の内径を規定するものであって、棒材2を送出するとき、及びチャック53により棒材2をチャッキングする前後で、孔部61の大きさを変位させることで振れ回りの発生を防止する。
特に、棒材2の先端をチャッキングする前に、前記棒材2に対して孔部61の内周面が圧接されるように孔部61の大きさを変位させてチャッキングを行い、その後、主軸51を回転する前に、前記棒材2に対して孔部61の内周面が隣接されるように孔部61の大きさを広げて切削加工が行われる。
これにより、主軸51が回転する際に、棒材2の軸線と主軸51の回転軸線Xを確実に一致させることができるため、振れ回りの発生を防止することができる。
次に、棒材支持ユニット60の他の実施形態について図8を用いて説明する。
上述した棒材支持ユニット60は、複数の環状部材75A〜75Cを重ね合わせ、この環状部材75A〜75Cの孔72A〜72Cの重ね具合によって棒材2が通過可能な孔部61の大きさを変位させ、各孔72A〜72Cの内周面により棒材2の外周面を支持するものであるが、本実施形態の棒材支持ユニット120は、棒材2に接触可能な複数の接触部材125を棒材2の周囲に均等に配置し、各接触部材125の配置具合により、各接触部材125の内側に形成される空間130の大きさを変位させ、各接触部材125の外周面を棒材2の周面に接触させることで棒材2を支持する点で異なる。
図8に示すように、接触部材125は、例えば、円柱状であって弾性部材により形成されたローラ126を備える。なお、このローラ126は、例えば、金属製の部材を用い、その周面に弾性部材を貼り付けるようにして形成しても構わない。
ローラ126は、例えば、棒材2が通過する空間130の周囲に均等に4つ配置され、各ローラ126には、主軸51の回転軸線Xに向かって当該ローラ126を移動、又は回転軸線Xから離反させるための移動機構部140を備えている。この移動機構部140は例えば、シリンダ装置が用いられ、各シリンダ装置は同期させて駆動される。
そして、ローラ126は、この各シリンダ装置の駆動によって、主軸51の回転軸線Xに向かってローラ126を近接、又は離反させるように移動制御される。
すなわち、このローラ126の移動によって棒材2が通過する空間150の大きさを変位可能であり、上述した実施形態で説明したように、棒材2の送出処理や導入動作処理では、棒材2に対してローラ126の周面を隣接、又は棒材2に対してローラ126を離反させる。また、芯出し処理では、棒材2に対してローラ126を圧接させ、切削処理では、棒材2に対してローラ126の周面を隣接させる。
なお、本願は本実施形態に限定されるものではなく、種々の形態にて実施することが可能である。例えば、本実施形態では、3つの環状部材を用いて孔部を構成しているが、孔部は、複数で構成されればその数に限定されるものではない。
また、本実施形態の棒材支持ユニット60は、棒材供給機Mと一体的に取り付けられているが、別途独立して設けられても構わない。
M 材料供給機
2 棒材
50 加工機
51 主軸
60 棒材支持ユニット
61 孔部
72 孔
75 環状部材
99 ストッパーピン

Claims (4)

  1. 加工機においてチャッキングされるとともに主軸によって回転される棒材の振止装置であって、
    前記棒材を回転可能に支持する棒材支持ユニットを備え、
    当該棒材支持ユニットは、
    前記棒材の周囲に配置され、前記棒材に接触可能な複数の接触部材を備え、
    複数の当該接触部材の配置具合により、複数の前記接触部材の内側に形成される空間の大きさを変位可能であって、
    前記空間に前記棒材が通され、前記加工機により前記棒材がチャッキングされる前に、各々の前記接触部材の一部が前記棒材に対して前記接触部材が弾性変形させた状態で圧接されるように前記空間の大きさを変位させて前記主軸の回転軸線に前記棒材の軸線を一致させ、前記主軸が回転する前に、前記接触部材によって前記棒材を回転可能に支持した状態で前記棒材を把持するように前記空間の大きさを変位させて前記主軸の回転軸線に前記棒材の軸線を一致させた状態を保持することを特徴とする振止装置。
  2. 未加工の前記棒材を前記空間に通し、その先端部を前記加工機に送り出す棒材送り出し手段を備え、
    前記主軸の回転軸線に前記棒材の軸線を一致させる処理は、前記棒材送り出し手段により送り出され、未加工の前記棒材の先端部が前記加工機においてチャッキングされる前に行われることを特徴とする請求項1に記載の振止装置。
  3. 未加工の前記棒材を前記空間に通し、その先端部を前記加工機に送り出すとともに、前記加工機により加工されチャッキングから解放された後の加工後の前記棒材を前記加工機に再度送り出す棒材送り出し手段を備え、
    前記主軸の回転軸線に前記棒材の軸線を一致させる処理は、前記加工後の前記棒材が前記棒材送り出し手段により送り出され、再度、その先端部が前記加工機においてチャッキングされる前に行われることを特徴とする請求項1に記載の振止装置。
  4. 前記棒材の外径に応じて前記空間の位置及び大きさを調整し保持する保持手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の振止装置。
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