JP6562503B2 - クライオトラップ - Google Patents

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Description

本発明はクライオトラップに関し、特に耐腐食環境での冷凍などに用いて好適な技術に関する。
医薬品、食品、化粧品又は化学品等の原料液を凍結して真空乾燥するための、コールドトラップを備えた真空乾燥装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
従来の真空乾燥装置によれば、被乾燥物を収容する乾燥室に排気経路を介して真空ポンプが接続され、この排気経路の途中に、コールドトラップが設けられる。乾燥室内の被乾燥物から昇華した水蒸気を、コールドトラップにて凝結させて捕集することにより、被乾燥物を乾燥させることができる。
また、医薬品向けの凍結乾燥装置における最近の流れとして、『抗体医薬』や『バイオ医薬』のニーズが高まっている。
これらの薬剤は、従来の化学物質よりも水分活性が高いため、より含水率を低く製造しなければならないという背景があり、非特許文献1においては、液体窒素を用いた熱交換器を追加して低温を作り出し、凍結乾燥槽内圧力を低くしてこれらの薬剤製造に対応している。
これらの薬剤の場合、治験薬の作り方を「全くそのままの製法で実現」することが求められる。
しかし、非特許文献1に示す技術であると、液体窒素を用いることにより、極めて装置が大がかりとなり、小型化、省スペース化したいという要求があった。さらに、液体窒素を用いることにより、メンテナンスの手間やランニングコストが増大するため、このようなコストがかからずに作業性のよい装置・方法が要求されている。
このため、従来から半導体やFPDの製造装置で用いられていたクライオトラップを用いることを検討した。(特許文献2)
特許第5574318号公報 特開平05−044642号公報
大陽日酸技報 No. 33(2014) p1-p2 森公哉 米倉正浩 「バイオ医薬品向け液化窒素式真空凍結乾燥機」インターネット(URL; https://www.tn-sanso-giho.com/pdf/33/tnscgiho33_06.pdf )
しかし、クライオトラップは、もともと、半導体やFPDの製造で使用されてきたものであり、水分などの腐食性ガスがこれほど多く存在する環境で使用することを想定されたものではなく、これをそのまま適応することはできなかった。
また、医薬品製造においては、厳密な基準があり、装置内部の滅菌洗浄が必要なため、従来の冷凍能力の高いコンパクトな装置をそのまま適用することができなかった。同時に、医薬製剤に暴露する部分には、銅などの金属を用いることができず、冷却能力を維持することとの両立を図る必要があった。
また、半導体やFPDの製造で想定された冷却能力、温度範囲、圧力範囲も異なるため、これをそのまま適応することはできなかった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、以下の目的を達成しようとするものである。
1. 医薬品の製造に適応可能な高性能な凍結乾燥を可能とすること。
2. クライオトラップを凍結乾燥(真空乾燥)装置に適応可能とすること。
3. 耐腐食ガス性能を向上すること。
本発明のクライオトラップは、被脱気空間であるチャンバに接続されるケース内に、機械式冷凍機により冷却された低温パネルをケース壁から離隔させてクライオトラップとして設置したものにおいて、
該低温パネルの一方の板面に接するとともに、前記ケース内を、前記チャンバ側と前記低温パネル側とに分離する冷却分離隔壁を設け
前記冷却分離隔壁の平板部には、その周縁から前記低温パネルの周囲を囲むように筒状部が接続され、
前記筒状部の端部は前記ケースに接続されて、前記冷却分離隔壁が、前記ケース内を、前記チャンバ側の第1空間と前記低温パネル側の第2空間とに分離し、前記第1空間を密閉させることにより上記課題を解決した。
本発明において、前記冷却分離隔壁が、前記低温パネルの一方の板面と密着された平板部を有し、該平板部の前記チャンバ側表面が、トラップ面とされてなることがより好ましい。
本発明において、前記冷却分離隔壁は、前記筒状部に設けられる変形部を含み、
前記筒状部は、前記第1空間と前記第2空間との圧力差が生じた場合に、前記変形部の変形によって伸縮されることがより好ましい。
また、本発明において、前記冷却分離隔壁の前記低温パネル側となる後背空間には、排気手段が接続される手段を採用することもできる。
また、前記冷却分離隔壁が耐腐食性材からなることができる。
本発明のクライオトラップは、被脱気空間であるチャンバに接続されるケース内に、機械式冷凍機により冷却された低温パネルをケース壁から離隔させてクライオトラップとして設置したものにおいて、
該低温パネルの一方の板面に接するとともに、前記ケース内を、前記チャンバ側と前記低温パネル側とに分離する冷却分離隔壁を設けたことにより、低温パネルをチャンバ側に暴露することなくチャンバ内を真空冷凍乾燥などの処理をおこなうことが可能となる。
これに加えて、本発明のクライオトラップは、前記冷却分離隔壁の平板部には、その周縁から前記低温パネルの周囲を囲むように筒状部が接続され、
前記筒状部の端部は前記ケースに接続されて、前記冷却分離隔壁が、前記ケース内を、前記チャンバ側の第1空間と前記低温パネル側の第2空間とに分離し、前記第1空間を密閉させることにより、筒状部が背面部に接続された箇所以外はケースと接触しないように構成されているため、低温パネル付近が充分冷却可能となり、トラップパネル(トラップ面)として作用できるようになっている。


本発明において、前記冷却分離隔壁が、前記低温パネルの一方の板面と密着された平板部を有し、該平板部の前記チャンバ側表面が、トラップ面とされてなることにより、チャンバ側に対向して暴露される平板部のチャンバ側表面において水分などを捕集して、チャンバ内の脱気をおこなうことができる。
本発明のクライオトラップには、前記冷却分離隔壁の平板部には、その周縁から前記低温パネルの周囲を囲むように筒状部が接続されることにより、低温パネルに接した冷却分離隔壁をケース壁から離間させて、冷却された低温パネルの温度が上昇してしまうことを防止することが可能である。
また、本発明において、前記冷却分離隔壁の前記低温パネル側となる後背空間には、排気手段が接続されることにより、となる後背空間における真空度をチャンバ側の被脱気空間に対応して設定し、低温パネルの設定温度を維持することが可能となる。
また、前記冷却分離隔壁が耐腐食性材からなることにより、水分や腐食性ガスに対応して真空凍結乾燥処理をおこなうことが可能となる。
本発明によれば、クライオトラップを真空乾燥など耐腐食性ガスの存在する状態でも用いることを可能とし、真空乾燥における被乾燥物の含水率を充分低減することができることができるという効果を奏することが可能となる。
本発明に係るクライオトラップの設けられた真空乾燥装置の第1実施形態を示す模式図である。 本発明に係るクライオトラップの第1実施形態を示す断面図である。 本発明に係るクライオトラップの第1実施形態を用いた真空乾燥工程を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るクライオトラップの第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態におけるクライオトラップの設けられた真空乾燥装置を示す模式図であり、図において、符号10は、真空乾燥装置である。
本実施形態に係る真空乾燥装置10は、例えば医薬品、医薬製剤、およびその原材料などを製造するために、その原料液を凍結して真空乾燥するためのものである。被乾燥物F1は医薬製剤またはその材料とされて、上記原料液を容器に収容した液体状態であってもよいし、前工程で真空凍結させた固体状態(例えば塊状、粉末状)であってもよい。本実施形態は、前者の例で説明する。
本実施形態に係る真空乾燥装置10は、図1に示すように、被乾燥物を収容する乾燥室11と、乾燥室11に接続され、被乾燥物F1から昇華した水分を凝結させて捕集することが可能な第1の温度に冷却されることが可能な第1の捕集手段17を有する第1の脱水部12と、第1の脱水部12と独立に乾燥室11に接続され、第1の温度より低い第2の温度に冷却されることが可能な捕集手段38を有する第2の脱水部30と、切り替え手段として乾燥室11と第1の脱水部12とを選択的に連通・脱離可能とする第1仕切部21と、同じく切り替え手段として乾燥室11と第2の脱水部30とを選択的に連通・脱離可能とする第2仕切部23と、制御部14と、を有するものとされる。
乾燥室11は、被乾燥物たる原料F1を真空乾燥させるための空間である。乾燥室11内の真空度は、例えば5〜300Paの範囲で調整可能とされている。乾燥室11は、それぞれ試料F1が載置されたトレー(図示略)を支持する複数の棚11aを多段に有する。
乾燥室11における複数の棚11aには、それぞれヒータ(調温手段)11bが設けられている。ヒータ11bは、コントロールユニット(制御部)14に制御され、棚11aに載置された試料F1を加熱可能および冷却可能とされる。ヒータ11bとしては、例えば、棚11aの内部に温媒を循環させる機構や、シーズヒータなどの抵抗加熱式のヒータ等で構成することができる。加熱時におけるヒータ11bの設定温度は特に限定されず、例えば20℃とすることができる。
少なくともいずれか1つの棚11bには、温度センサ11cが設けられている。温度センサ11cは、ヒータ11bにより加熱される棚3上に載置された試料F1の温度を検知し、これを検知信号としてコントロールユニット14に出力する。温度センサ11cは、棚11aの上側から温度を測定する物とすることができ、各棚11aに対してそれぞれ設けることが好ましい。
乾燥室11には、それぞれ独立して第1の脱水部12と第2の脱水部30とが接続され、乾燥室11はこの第1の脱水部12および第2の脱水部30を介して真空ポンプ(第1排気手段)15およびポンプ(第2排気手段)16に連通される。真空ポンプ15は、乾燥室11内を所定の真空度に排気するためのポンプである。真空ポンプ15としては、ロータリーポンプやドライポンプ等の各種の真空ポンプを採用することができる。
乾燥室11には、後述するように、乾燥室11、第1の脱水部12、および、第2の脱水部30内を、洗浄、滅菌するための、洗浄・滅菌手段19が設けられ、コントロールユニット14により制御されて、滅菌工程用に122℃程度のスチーム、あるいは、洗浄工程用に所定の基準を満たした純水を乾燥室11、第1の脱水部12、および、第2の脱水部30内部に供給可能とされている。
乾燥室11には、乾燥室11内部の圧力を測定するための圧力計26,27が設けられる。圧力計26は、測定ガスの種類による測定指示値の影響を受けない全圧測定可能な第1の真空計とされ、例えば、バラトロン真空計、隔膜圧力計であるキャパシタンスマノメータとされる。圧力計27は、熱伝導を利用する全圧測定可能な真空計で、かつ、測定ガスの種類によって測定指示値に差が生ずる第2の真空計とされ、例えば、ピラニ真空計とされる。
第1の脱水部12による第1乾燥工程または加熱乾燥工程中に、前記第1の真空計26による乾燥室11における測定指示値と、第2の真空計27による乾燥室11における測定指示値とを比較し、測定指示値の差が極小に収束する時点を第1乾燥工程または加熱乾燥工程の終点時と判断する。これが後述する判別工程となる。
つまり、これら圧力計26,27の測定値が離間した状態から一致した状態に変化した際に、乾燥室11内部の水分が、第1の脱水部12の能力限界まで除去されたと判断し、第2の脱水部30による第2可能工程へと切り替え可能とされている。圧力計26,27の計測値は、コントロールユニット14に出力される。
第1の脱水部12は、乾燥室11と真空ポンプ(第1排気手段)15とを連通させる一方の排気経路となるとともに、第1の脱水部12には、第1のコールドトラップ17が設けられている。第1のコールドトラップ17は、水蒸気を凝結させて捕集することが可能な捕集面(第1の捕集面)を構成する。第1のコールドトラップ17は、後に説明する第2のコールドトラップ38よりも例えば大型とされ、より大量の水蒸気を捕集することが可能な主乾燥用のコールドトラップとして用いられる。
第1の脱水部12における第1のコールドトラップ17は、冷却媒体が流通するチューブがコイル状に巻回されて構成されている。これ以外にも、第1のコールドトラップは、平板(プレート)状に構成されていてもよい。第1のコールドトラップ17は、チューブの両端に冷媒の導入部17a及び導出部17bを有する。これら冷媒の導入部17a及び導出部17bは、第1のコールドトラップ17内に冷媒を供給し流通させる第1の冷却ユニット17cに接続されている。
第1の冷却ユニット17cは、コントロールユニット14により制御され、第1のコールドトラップ17内に冷媒を流通させる。第1の冷却ユニット17cは、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された高温高圧冷媒を液化する凝縮器と、液体冷媒を断熱膨張させる膨張弁と、液体冷媒を気化する蒸発器とを有し、第1のコールドトラップ17は上記蒸発器に相当する。冷媒は、導入部17aより第1のコールドトラップ17内に導入され、第1のコールドトラップ17を流通し、導出部17bより導出されることにより循環する。なお、冷媒としては例えばフロンガスR404Aや、シリコンオイル等を用いることができる。
第1の冷却ユニット17cは、第1のコールドトラップ17の表面(第1の捕集面)を第1の温度に冷却する。第1の温度とは、第1のコールドトラップ17が乾燥室11内の試料F1から昇華した水蒸気の殆どを凝結させて捕集できることが可能な温度であり、その値は、乾燥対象物である試料F1の種類、乾燥室の到達圧力等に応じて設定され、本実施形態では、−40℃程度、−20℃〜−60℃程度の範囲である。
第1の脱水部12において、乾燥室11と第1のコールドトラップ17との間には、切替弁となる第1仕切部21が設けられ、第1のコールドトラップ17と真空ポンプ(第1排気手段)15との間には、切り替え手段としての第1の切替弁22が設けられている。第1仕切部21および第1の切替弁22は、コントロールユニット14により開閉制御される。
第1仕切部21は、乾燥室11壁面に開口した部分を閉塞可能な仕切体21aと、この仕切体21aを壁面に接触する閉塞状態と壁面から離脱する開放状態とで移動させる図示しない駆動部と、この駆動部を駆動する図示しない駆動源とを有する。駆動源がコントロールユニット14により駆動制御されることで、第1仕切部21の開閉制御がおこなわれる。仕切体21aおよび駆動部は、後述するように、第1の脱水部12および乾燥室11を洗浄・滅菌する際に、洗浄可能な構成とされている。
第1仕切部21を開放することにより、乾燥室11と第1の脱水部12とを互いに連通することができる。第1仕切部21および第1の切替弁22をともに開放することにより、乾燥室11と真空ポンプ15とを互いに連通することができる。第1仕切部21を閉塞し第1の切替弁22を開放することにより、第1の脱水部12内を排気することができる。第1仕切部21および第1の切替弁22をともに閉塞することにより、第1の脱水部12を介しての乾燥室11内の排気を制限することができる。
真空ポンプ15と第1の切替弁22とは、第1排気手段を構成している。
本実施形態において、乾燥室11に連通する他方の排気経路である第2の脱水部30には、第2のコールドトラップ38が設けられている。第2のコールドトラップ38は、水蒸気を凝結させて捕集することが可能な捕集面(第2の捕集面)を構成する。第2のコールドトラップ38は、第1のコールドトラップ17における第1の捕集面よりも低い第2の温度に冷却されることが可能に構成されている。
図2は、本実施形態におけるクライオトラップを示す断面図である。
本実施形態におけるクライオトラップは、仕上げ乾燥用の第2の脱水部30として、真空乾燥装置10に取り付けられ、被脱気空間である乾燥室(チャンバ)11に接続されたケース31内に設けられている。
本実施形態において、第1のコールドトラップ17の冷凍機17cに要求される能力は、−50〜−60℃近辺の温度で、大きな熱容量を持つことであるのに対し、第2のコールドトラップ30は二次乾燥であり、この場合には一次乾燥で水分を吸着した後の処理であるため、より低温(例えば−80℃〜−100℃)であるが熱容量は小さくてよい。このため、第2のコールドトラップ38は、第1のコールドトラップ17よりも小型とされ、捕集可能な水蒸気量は第1のコールドトラップ17よりも少量であり、仕上げ乾燥用のコールドトラップとして用いられる。例えば、被乾燥物における500kg程度の水分のうち、最後の1%を第2のコールドトラップ38によって乾燥するものとして設けられる。
第2のコールドトラップ38は、コントロールユニット14により制御され、機械式冷凍機38bにより冷却された低温パネル38aをクライオトラップとして冷却分離隔壁36によって分割されたケース31内に設置したものとされる。低温パネル38aの板面がチャンバ11内の脱気源(被乾燥物)F1へ向けて設置されている。
冷却分離隔壁36は、図2に示すように、低温パネル38aの一方の板面に接するとともに、ケース30内の空間を、前記チャンバ11側である被脱気空間30Aと、低温パネル38a側である後背空間30Bとに分離するように設けられている。
冷却分離隔壁36は、図2に示すように、低温パネル38aの一方の板面と密着された平板部36aを有し、平板部36aの乾燥室(チャンバ)側表面が、クライオトラップのトラップ面とされている。
冷却分離隔壁36の平板部36aには、図2に示すように、その周縁から低温パネル38aの周囲を囲むように筒状部36bが接続されており、冷却分離隔壁36は有底円筒状とされて、筒状部36bの端部はケース31の背面部31cに接続されて被脱気空間30Aを密閉可能とされている。筒状部36bが背面部31cに接続された箇所以外はケース31と接触しないように構成されているため、低温パネル38a付近が充分冷却可能となり、トラップパネル(トラップ面)として作用できるようになっている。
筒状部36bの中心軸方向中程には、図2に示すように、突条とされる変形部36cが周設されており、被脱気空間30Aと後背空間30Bとの圧力差が生じた場合にこの変形部36cが変形することで対応可能となっている。
冷却分離隔壁36は、耐腐食性材としてのSUS316,316Lから構成されている。
平板部36aと例えば銅からなる低温パネル38aとは、密着性を向上して冷却効率を上げるために、その間にグリース等が得されている。このグリースは高熱伝導であり、低温使用可能であり、蒸気圧が低い事が求められる。
冷却分離隔壁36の低温パネル38a側となる後背空間30Bには、図1に示すように、排気手段39が接続されている。
排気手段39は、排気ポンプ16と別体として設けた場合には、排気ポンプ16と同様のポンプとすることができる。また、排気ポンプ16として共通に用いることもできる。排気手段39と排気ポンプ16とを共通に使う場合には、後背空間30B側から被脱気空間30A側に逆流しないように逆至弁などを設けておくことが好ましい。
第2のコールドトラップ38は、図2に示すように、第2の脱水部30となるケース31内に、機械式冷凍機38bにより冷凍された低温パネル38aをケース壁31から離隔させて設け、第2の脱水部30内において低温パネル38aに水分子等を凝縮させることにより第2の脱水部30内に維持して、乾燥室11内部における水分子等を減少させるものである。
低温パネル38aは、機械式冷凍機38bがヘリウムガスをサイモン膨張させることにより例えば80Kの超低温にまで冷却することができるものであり、これに気体分子を凝縮することで排気ポンプ16等では到達できない高真空にまで乾燥室11内の真空度を高めることができるものである。
排気ポンプ16は、第2の脱水部30のうち被脱気空間30A内を真空に排気するものとされ、ターボ分子ポンプとされることができる。
第2のコールドトラップ38は、低温パネル38aの表面(第2の捕集面)を、第1のコールドトラップ17の表面よりも低い、例えば、およそ−70℃〜−100℃、−85℃程度に冷却する。低温パネル38aの表面温度をあまり低く設定しすぎると、必要な機械式冷凍機38bの能力が大きすぎるため好ましくなくまた、低温パネル38aの表面温度をあまり高く設定しすぎると、被乾燥物F1の含水率を必要なレベルまで低減できないため好ましくない。
なお、第2のコールドトラップ38は、もともと上記のように、半導体やFPDの製造に適用可能である高性能なクライオトラップを用いるものであるが、通常使用される条件よりも極めて異なった条件で使用されるものである。
第2の脱水部30において、図1に示すように、乾燥室11と第2のコールドトラップ38との間には、切替弁となる第2仕切部23が設けられ、第2のコールドトラップ08と排気ポンプ(第2排気手段)16との間には、切り替え手段としての第2の切替弁24が設けられている。第2仕切部23および第2の切替弁24は、コントロールユニット14により開閉制御される。
第2仕切部23は、乾燥室11壁面に開口した部分を閉塞可能な仕切体23aと、この仕切体23aを壁面に接触する閉塞状態と壁面から離脱する開放状態とで移動させる図示しない駆動部と、この駆動部を駆動する図示しない駆動源とを有する。この駆動源がコントロールユニット14により駆動制御されることで、第2仕切部23の開閉制御がおこなわれる。仕切体23aおよび駆動部は、後述するように、第2の脱水部30の被脱気空間30Aおよび乾燥室11を洗浄・滅菌する際に、洗浄可能な構成とされている。
仕切体23aは、オリフィス板33よりも乾燥室11の被乾燥物F1側に配置されている。
第2仕切部23を開放することにより、乾燥室11と第2の脱水部30の被脱気空間30Aとを互いに連通することができる。第2仕切部23および第2の切替弁24をともに開放することにより、乾燥室11と排気ポンプ(第2排気手段)16とを互いに連通することができる。第2仕切部23を閉塞し第2の切替弁24を開放することにより、第2の脱水部30の被脱気空間30A内を排気することができる。第2仕切部23および第2の切替弁24をともに閉塞することにより、第2の脱水部30の被脱気空間30Aおよび乾燥室11内を独立に閉塞することができる。なお、被脱気空間30Aを排気する際には、後背空間30Bも排気して、被脱気空間30Aと同程度の気圧にすることが好ましい。さらに、クライオトラップ38を動作させる際には、後背空間30Bを排気して真空状態とすることが必要である。
排気ポンプ16と第2の切替弁24とは、第2排気手段を構成している。
本実施形態に係る真空乾燥装置10は、乾燥室11と第1の脱水部12と第2の脱水部30とを洗浄した後に、乾燥室11と第1の脱水部12とを連通するとともに第2の脱水部30を閉塞して第1の凍結乾燥工程をおこない、その後、乾燥室11と第2の脱水部30とを連通するとともに第1の脱水部12を閉塞して第2の凍結乾燥工程をおこなうものとされる。
このため、本実施形態に係る真空乾燥装置10においては、乾燥室11と第1の脱水部12と第2の脱水部30の被脱気空間30Aとが、それぞれ洗浄可能かつ密閉可能とされている。
具体的には、第1の脱水部12と第2の脱水部30の被脱気空間30Aとにおいて、滅菌時の熱対策、医薬製剤製造用として、仕切体21aとその駆動部、仕切体23aとその駆動部、冷却分離隔壁36の表面が、SUS、SUS316、SUS316L、Au、Pt等の金属で覆われた構成とされることができる。なお、洗浄されない面、つまり、脱水部12,30の内側表面と接しない部分は熱伝導が良好であるCuを使用してもよい。
同様に、第1の切替弁22および、第1の切替弁22よりも真空ポンプ15側と、第2の切替弁24および、第2の切替弁24よりも排気ポンプ16側とは、いずれも、乾燥室11側へ逆流しない構成とされている。
また、後背空間30Bは、被脱気空間30Aと分離されて、乾燥室11および被脱気空間30A側へ逆流しない構成とされている。
クライオトラップは、通常、冷凍機とトラップパネルの接続部に伝熱を向上させるために、この部分にIn箔が挟んであるが、これをIn箔から金箔へと変更し、被脱気空間30AにIn箔が暴露しないように冷却分離隔壁36によって分離している。
また、第2の脱水部14において、後述する本実施形態における真空乾燥方法では、滅菌工程、洗浄工程、収容工程、第1乾燥工程において、第2排気手段の第2の切替弁24よりも排気ポンプ16側が閉塞された状態とされている。
以下、本実施形態におけるクライオトラップを用いた真空乾燥方法について説明する。
図3は、本実施形態におけるクライオトラップを用いた真空乾燥方法を示すフローチャートである。
本実施形態のクライオトラップを用いた真空乾燥方法は、図3に示すように、準備工程S01と、開閉工程S02と、滅菌工程03と、洗浄工程04と、予備乾燥工程S05と、開閉工程S06と、収容工程S07と、開閉工程S08と、第1乾燥工程S09と、加熱乾燥工程S10と、第2排気工程S11と、判別工程S12と、開閉工程S13と、第2乾燥工程S14と、第1排気工程S15と、密閉工程S16と、開閉工程S17と、取出工程S18とを有するものとされる。
本実施形態の真空乾燥方法は、図3に示す準備工程S01として、必要な被乾燥物F1を棚11aに搬入可能なように準備しておく。またコントロールユニット14において、必要な製造条件情報を準備する。
次いで、図3に示す開閉工程S02として、コントロールユニット14の制御により各仕切、弁を以下のように開閉する。
乾燥室11開
第1仕切部21開
第2仕切部23開
第1の切替弁22閉
第2の切替弁24閉
次いで、図3に示す滅菌工程03として、開閉工程S02で設定した状態、つまり、第1仕切部21および第2仕切部23を開放して乾燥室11と第1の脱水部12と第2の脱水部30とを連通させ、コントロールユニット14の制御により洗浄・滅菌手段19からスチームを供給することにより乾燥室11と第1の脱水部12と第2の脱水部30の被脱気空間30Aとの内部を滅菌する。
被乾燥物F1である医薬製剤が暴露される部分は、完全に無菌が担保されなければならず、このため、薬剤生産工程を開始するごとにその前工程として、蒸気滅菌工程S03を有する。医薬品向けの凍結乾燥装置において必要な滅菌とは122℃以上のスチームに20分以上曝すことにより菌を死滅させるものである。
この蒸気滅菌工程における圧力は、210kPa程度。220kpa〜240kpa程度とされている。実際には、蒸気滅菌工程S03として、3時間程度装置内部を高温に維持することになる。
このとき、第1のコールドトラップ17の、冷却媒体が流通するチューブ側は、この温度に耐えるために、冷却ユニット17cを駆動運転させることで70℃以下を保つように構成されている。
同様に、第2のコールドトラップ38の低温パネル38a側は、この温度に耐えるために、加熱されている時に機械式冷凍機38bを駆動運転させることで機械式冷凍機38bが70℃以下を保つように構成されている。従来使用されるクライオトラップは、低温パネル38aからの伝熱を受けた際、機械式冷凍機38bの耐熱温度が70℃であるが、これにより、機械式冷凍機38bの耐熱温度以下に保持する。また機械式冷凍機38bの耐熱も向上させる。
このとき、冷却分離隔壁36よりも後背空間30B側は、排気手段39によって排気することが好ましい。
次いで、図5に示す洗浄工程04として、開閉工程S02で設定した状態、つまり、第1仕切部21および第2仕切部23を開放して乾燥室11と第1の脱水部12と第2の脱水部30の被脱気空間30Aとを連通させ、コントロールユニット14の制御により洗浄・滅菌手段19から洗浄用に所定の基準を満たした純水を供給することにより乾燥室11と第1の脱水部12と第2の脱水部30の被脱気空間30Aとの内部を洗浄する。半導体など他の製造分野における真空装置では想定外であるが、装置内部に水をかけて洗浄する。このため、乾燥室11と第1の脱水部12と第2の脱水部30の被脱気空間30Aとの内部はできるだけ水が溜まらない構造が望ましい。
次いで、図5に示す予備乾燥工程05として、開閉工程S02で設定した状態、つまり、第1仕切部21および第2仕切部23を開放して乾燥室11と第1の脱水部12と第2の脱水部30の被脱気空間30Aとを連通させ、コントロールユニット14の制御により、第1のコールドトラップ17を駆動して、乾燥室11と第1の脱水部12と第2の脱水部30の被脱気空間30Aとを予備乾燥し、洗浄水を除去する。この際、棚11aの調温手段により、乾燥室11内を加温することができる。
予備乾燥工程05においては、コントロールユニット14が、第1の冷却ユニット17cを駆動して第1のコールドトラップ17中に冷媒を流通させ、第1仕切部21、第2仕切部23および第1の切替弁22を開、かつ、第2の切替弁24を閉とし、真空ポンプ15を駆動して、乾燥室11を第1の排気経路となる第1の脱水部12を介して排気する。これにより、乾燥室11と第1の脱水部12と第2の脱水部30の被脱気空間30Aとの圧力が低下することで、内部の水分が蒸発する。真空ポンプ15は、水蒸気を含む乾燥室11と第1の脱水部12と第2の脱水部30の被脱気空間30Aとの内部の気体を、第1の排気経路を介して汲み出す。水蒸気は、第1のコールドトラップ17で捕集される。
なお、予備乾燥工程05においては、第2のコールドトラップ38は駆動させない方が好ましいが、後述する第2排気行程S11により第2の脱水部30の被脱気空間30A内部の水分を後工程で排気する場合などでは、この限りではない。
次いで、図5に示す開閉工程S06として、コントロールユニット14の制御により各仕切、弁を以下のように開閉する。
乾燥室11開
第1仕切部21開
第2仕切部23閉
第1の切替弁22閉
第2の切替弁24閉
次いで、図5に示す収容工程S07として、開閉工程S06で設定した状態、つまり、第1仕切部21を開放して、乾燥室11と第1の脱水部12とを連通させるとともに、第2仕切部23を閉塞して第2の脱水部30の被脱気空間30Aを独立させた状態で、乾燥室11に被乾燥物F1を搬入する。
次いで、図5に示す開閉工程S08として、コントロールユニット14の制御により各仕切、弁を以下のように開閉する。
乾燥室11閉
第1仕切部21開
第2仕切部23閉
第1の切替弁22開
第2の切替弁24閉
次いで、図5に示す第1乾燥工程09として、開閉工程S08で設定した状態、つまり、第1仕切部21を開放して、乾燥室11と第1の脱水部12とを連通させるとともに、第2仕切部23を閉塞して第2の脱水部30を独立させた状態で、コントロールユニット14の制御により、第1のコールドトラップ17を駆動して、乾燥室11と第1の脱水部12の内部、特に乾燥室11を凍結乾燥する。これにより、乾燥室11と第1の脱水部12との圧力が低下することで、内部の水分が蒸発する。真空ポンプ15は、水蒸気を含む乾燥室11内の気体を、第1の排気経路を介して汲み出す。水蒸気は、第1のコールドトラップ17で捕集される。
乾燥室11より汲み出された気体のうち窒素等の非凝結気体は、第1のコールドトラップ17で凝結せず真空ポンプ15により汲み出される。棚11aに載置された試料F1は、水分から蒸発潜熱を奪われることによって凍結する。
第1乾燥工程09における第1のコールドトラップ17は、−40℃程度に温度設定される。
次いで、図5に示す加熱乾燥工程S10として、開閉工程S08で設定した状態、つまり、第1仕切部21を開放して、乾燥室11と第1の脱水部12とを連通させるとともに、第2仕切部23を閉塞して第2の脱水部30の被脱気空間30Aを独立させた状態で、コントロールユニット14の制御により、各棚11aに設けられた調温手段11bを駆動する。
ヒータ(調温手段)11bは、乾燥室11内の棚11aを20℃に加熱することにより棚11aに載置された試料F1を加熱することで、試料F1の乾燥を促進する。加熱された試料F1に含まれる氷は、この試料F1から潜熱を取り込み、昇華して水蒸気になる。
真空ポンプ15は、この水蒸気を含む乾燥室11内の気体を、第1の排気経路を介して汲み出す。真空ポンプ15により汲み出された気体のうち、水蒸気は第1のコールドトラップ17の表面で潜熱を放出し、凝結して氷になることで、第1のコールドトラップ17により捕集される。乾燥室11より汲み出された気体のうち窒素等の非凝結気体は、第1のコールドトラップ17で凝結せず真空ポンプ15により汲み出される。
真空ポンプ15による乾燥室11の排気動作が継続することで、乾燥室11は真空ポンプ15のもつ到達圧力に達する。また、乾燥室11内の水蒸気の凝結点が下がることで、第1のコールドトラップ17の捕集能力が劣化し、乾燥室11内の真空度の上昇が停止する。乾燥室11内の真空度の上昇が停止すると、試料F1に含まれる氷は昇華することができなくなる。その結果、昇華が行われない以上試料F1に含まれる氷は固体原料から潜熱を取り込むことがないので、ヒータ11bの加熱作用により試料F1の温度が上昇する。棚11aに設けられた温度センサ11cは、ヒータ11bにより加熱される試料F1の表面温度を検知し、これを検知信号としてコントロールユニット14に出力する。
同時に、真空ポンプ15による乾燥室11の排気動作が継続することで、乾燥室11内の真空度の上昇が停止する。このとき、測定ガスの種類による測定指示値の影響を受けない全圧測定可能な第1の真空計とされる圧力計26の測定指示値と、熱伝導を利用する全圧測定可能な真空計で、かつ、測定ガスの種類によって測定指示値に差が生ずる第2の真空計とされる圧力計27の測定指示値と、をコントロールユニット14に出力する。
コントロールユニット14は、前記第1の真空計26による乾燥室11における測定指示値と、第2の真空計27による乾燥室11における測定指示値とを比較し、測定指示値の差が極小に収束する時点を検知する。これら第1及び第2の真空計における測定指示値の差を比較し、当該測定指示値の差が極小に収束する時点を乾燥終点確認時と判断することによって、又は第2の真空計の測定指示曲線における下降曲線の変曲点の時刻を乾燥終点確認時として検知する。
同時に、コントロールユニット14は、温度センサ11cからの検知信号に基き、試料F1の表面温度がヒータ11bの加熱温度と等しくなって上限に達したことを検知する。
次いで、図5に示す判別工程S12として、コントロールユニット14は、圧力計26,27からの測定指示値比較により離検知した乾燥終点確認時、および/または、温度センサ11cからの検知信号に基いて検知した試料F1の表面温度とヒータ11bの温度とが等しくなった上限時になったと判断すると、これが加熱乾燥工程S10の終点時であると判断して、まず第1仕切部21を閉塞し、その後、第1のコールドトラップ17の駆動を停止する。なお、第1仕切部21の閉塞後であれば、第1の切替弁22の開閉状態はどちらでもかまわない。
次いで、図5に示す開閉工程S13として、コントロールユニット14の制御により各仕切、弁を以下のように開閉する。
乾燥室11閉
第1仕切部21閉
第2仕切部23開
第1の切替弁22閉
第2の切替弁24開
次いで、図5に示す第2乾燥工程S14として、開閉工程S13で設定した状態、つまり、第2仕切部23を開放して、乾燥室11と第2の脱水部30の被脱気空間30Aとを連通させるとともに、第1仕切部21を閉塞して第1の脱水部12を独立させた状態で、コントロールユニット14の制御により、第2のコールドトラップ38を駆動して、乾燥室11と第2の脱水部30の内部、特に乾燥室11を凍結乾燥する。
このとき、低温パネル38aの冷却を確実(真空断熱状態)にするために、後背空間30Bを排気手段39により排気して真空状態としておく。後背空間30Bの圧力状態は被脱気空間30Aと同程度となるように設定される。
これにより、乾燥室11と第2の脱水部30の被脱気空間30Aとの圧力が低下することで、内部の水分が蒸発する。ターボ分子ポンプ16は、水蒸気を含む乾燥室11内の気体を、第2の排気経路を介して汲み出す。水蒸気は、第2のコールドトラップであるクライオトラップ38によって捕集される。
なお、ヒータ11bおよびターボポンプ16は、加熱乾燥工程S10から引き続き駆動状態とされている。また、第2仕切部23が開放される前に、クライオトラップ38の駆動が開始されてもよい。
クライオトラップ38は第1のコールドトラップ17よりも低い温度、例えば−100℃程度に設定されている。
−100℃に冷却された第2のコールドトラップ38は、第1のコールドトラップ17で捕集できなかった水蒸気を捕集する。これに伴い乾燥室11の圧力が低下する。これにより、試料F1に残存する氷の昇華が再開される。試料F1に残存する氷は、試料F1から潜熱を取り込んで昇華し、発生した水蒸気は第2のコールドトラップ38の低温パネル38a位置となる冷却分離隔壁36表面で潜熱を放出して凝結して氷になって第2のコールドトラップ38により捕集される。この仕上げ乾燥により、加熱乾燥工程S10が行われた試料F1をさらに乾燥させることができ、試料F1の最終的な乾燥度を上げて、含水率を2桁低下することができる。なお、第1の脱水部12を用いた第1乾燥工程S09および加熱乾燥工程S10で除去する水分に対しいて、第2の脱水部30の被脱気空間30Aを用いた第2乾燥工程S14で除去する水分は1%程度、つまり5kg程度とされることができる。
次いで、図5に示す密閉工程S16として、開閉工程S13で設定した状態、つまり、第2仕切部23を開放して、乾燥室11と第2の脱水部30の被脱気空間30Aとを連通させるとともに、第1仕切部21を閉塞して第1の脱水部12を独立させた状態で、コントロールユニット14の制御により、図示しない密閉手段を用いて、被乾燥物F1にアルミシール等を施して密閉する。
次いで、図5に示す開閉工程S17として、コントロールユニット14の制御により各仕切、弁を以下のように開閉する。
乾燥室11開
第1仕切部21閉
第2仕切部23閉
第1の切替弁22閉
第2の切替弁24閉
次いで、図5に示す取出工程S18として、乾燥室11から、所望の状態まで含水率が低減されて乾燥処理の終了した被乾燥物F1を取り出して、このバッチにおける乾燥処理を終了する。
なお、図5に示すように、第1乾燥工程09および加熱乾燥工程S10の一部または全部において、第2排気行程S11として、開閉工程S08で設定した状態、つまり、第1仕切部21を開放して、乾燥室11と第1の脱水部12とを連通させるとともに、第2仕切部23を閉塞して第2の脱水部30の被脱気空間30Aを独立させた状態で、第2の切替弁24を開として、この独立状態となっている第2の脱水部30の被脱気空間30Aを排気して、第2のコールドトラップ38で捕集した水分を外部に排気しておくことができる。これにより、次バッチの凍結乾燥工程に遅滞なく取りかかることが可能となる。
この被脱気空間30Aを排気する第2排気工程S11においては、排気手段39を動作させないことができる。
同様に、図5に示す第2乾燥工程S14の一部または全部において、第1排気行程S15として、開閉工程S13で設定した状態、つまり、第2仕切部23を開放して、乾燥室11と第2の脱水部30の被脱気空間30Aとを連通させるとともに、第1仕切部21を閉塞して第1の脱水部12を独立させた状態で、第1の切替弁22を開として、この独立状態となっている第1の脱水部12を排気して、第1のコールドトラップ17で捕集した水分を外部に排気しておくことができる。これにより、次バッチの凍結乾燥工程に遅滞なく取りかかることが可能となる。
本実施形態においては、2つの切り替え可能なコールドトラップ17,38のうち、片方を独立したクライオトラップ38とするとともに、銅からなるクライオトラップ38の低温パネル38aを冷却分離隔壁36で分離した後背空間30Bに配置したことによって、従来は到達できなかった2桁低い含水率まで被乾燥物を凍結乾燥することが可能となった。
また、従来提案されていた液体窒素により極低温を得る方法よりもランニングコストが安く、また温度の条件も可変とできるため様々な乾燥条件に対応することができる。
クライオトラップ38を起動する際には、第1仕切部21または第2仕切部23を閉塞状態とすることにより、第1のコールドトラップ17よりも処理温度の低いクライオトラップ38に、第1のコールドトラップ17に付着した氷が吸着する可能性を防止することができる。
または、被乾燥物F1の種類、または被乾燥物F1による制約によっては、クライオトラップ38における低温パネル38aを、冷却分離隔壁36で分離した状態として、乾燥室11の中に直付けすることもできる。これは、例えば、被乾燥物F1が密閉されて取り出されるような製品である場合など、クライオトラップ38に付着した氷が製品出庫時に問題にならないケースで可能である。
また、まず、既設の凍結乾燥装置に第1のコールドトラップ17と同様に穴をあけてバルブを追加し、クライオトラップ38を追加することもできる。この場合には、洗浄・滅菌工程に対応可能なように、銅製の低温パネル38aを冷却分離隔壁36で分離した仕様とすること、または、これに準じた構成とすることが必要である。
被乾燥物F1が暴露される乾燥室11と第1の脱水部12と第2の脱水部30の被脱気空間30Aとの内部は、乾燥処理において完全に無菌が担保されなければならず、このため、薬剤生産工程を開始するごとに前工程として、蒸気滅菌工程、洗浄工程をおこなうことが必須となる。医薬品向け、特に、注射用水(WFI:water for injection)製造等に適用される凍結乾燥装置において必要な滅菌処理とは、122℃以上のスチームに20分以上曝すことにより菌を死滅させるものである。
この蒸気滅菌工程における乾燥室11内部の圧力は、210kPa程度、220kpa〜240kpa程度とされている。実際には、3時間程度蒸気滅菌工程として、装置内部を高温に維持することになる。このとき、第1のコールドトラップ17および、クライオトラップ38のトラップ側は、この温度に耐えるために、冷却ユニット17c、機械式冷凍機38b側は、スチーム加熱されている時にコンプレッサーを動かして運転させること、および、排気手段39を運転させることで70℃以下を保つように構成される。
クライオトラップ38においては、機械式冷凍機38bが70℃を超える環境で長時間保持できないため、滅菌工程S03中は機械式冷凍機38bを運転状態として冷却しながらの殺菌処理をおこなうことが好ましい。この場合、機械式冷凍機38bの冷却能力が勝り、トラップパネル38aの温度が、殺菌に十分な温度まで達しないことのないように機械式冷凍機38bの出力設定をおこなうことが必要である。
また、本実施形態のように医薬製剤製造向け装置であれば、機械式冷凍機38bと低温パネル38aの接続部に伝熱を向上させるための箔体を金メッキ、金箔等とすることができる。
同時に、冷却分離隔壁36と低温パネル38aとの接続部にはグリース等を設けてその密着性を維持して伝熱を維持することができる。
−50℃〜−70℃での第1のコールドトラップ17による水のトラップをおこなう第1乾燥工程S09および加熱乾燥工程S10が終わった後、さらに総仕上げとして−90℃〜−100℃でのクライオトラップ38による残った水分を搾り取る第2乾燥工程S14をおこなう。このため、第1のコールドトラップ17とクライオトラップ38とは切り離した部屋(空間)に設置することが好ましい。また、低温パネル38aにおける融氷にヒータ11bは用いないことが好ましい。
クライオトラップ38においては、機械式冷凍機38bのシリンダー部の材質はSUS316、SUS316Lからなる。また、トラップパネルとなる冷却分離隔壁36の材質は、SUS316、SUS316Lで、伝熱部には金箔など耐食性の高い金属で構成したものとされる。
極低温で水分をトラップして被乾燥物F1の含水率を下げる第2乾燥工程S14は、通常の運転で凍結乾燥を行った第1乾燥工程S09後の仕上げ工程として、残されたわずかな水分を吸着するという運転になる。したがって、処理速度を上昇して処理時間を短縮させることが必要とされておらず、含水率の到達度を2桁程度改善することを目的として、従来には、半導体やFPD(flat panel display)の製造装置で用いられていたクライオトラップ38を選択して構成したものである。
なお、本実施形態においては冷却分離隔壁36(低温パネル38a)表面を被乾燥物F1に向けて配置したが、冷却分離隔壁36(低温パネル38a)の面内方向を被乾燥物F1に向く配置等、所定の冷却ができる状態であればその配置はこの状態に限定されるものではない。
以下、本発明にかかる実施例を説明する。
なお、本発明における具体例について説明する。
本実施形態におけるクライオトラップ30の諸元を以下に示す。
直径r0:φ400mm
低温パネル38a厚さ:5mm
低温パネル38a材質:Cu
機械式冷凍機18c方式;Heを使用したG−M(Gifford-McMahon)冷凍機
ケース31内の圧力変化:大気圧から13Paまで30分以内(−100℃)
クライオトラップ38に切り替える際の乾燥室11内における圧力;約1Pa
冷却分離隔壁36の厚さ:3mm
冷却分離隔壁36の筒状部の軸方向寸法:φ350mm
冷却分離隔壁36の材質:SUS316L
このようなクライオトラップ30において、低温パネル38aと冷却分離隔壁36との表面温度を測定したところ、低温パネル38aと冷却分離隔壁36との表面温度はいずれも−100℃に安定に維持できることが分かった。
本発明の活用例として、バイオ医薬や抗体医薬などの含水率を低く抑えることが求められる凍結乾燥に対する適用や、微生物(細菌、ウィルス)、生細胞(原生動物・哺乳類細胞の血液・精子)の保存、食品関係に対する適用を挙げることができる。
10…真空乾燥装置
11…乾燥室(チャンバ)
11a…棚
11b…ヒータ(調温手段)
11c…温度センサ
12…第1の脱水部
14…制御部(コントロールユニット)
15…真空ポンプ(第1排気手段)
16…排気ポンプ(第2排気手段)
17…第1の捕集手段(第1のコールドトラップ)
17a…導入部
17b…導出部
17c…冷却ユニット
19…洗浄・滅菌手段
21…第1仕切部
21a…仕切体
22…第1の切替弁(第1排気手段)
23…第2仕切部
23a…仕切体
24…第2の切替弁(第2排気手段)
26…圧力計
27…圧力計
F1…被乾燥物(脱気源)
30…第2の脱水部(クライオトラップ)
30A…被脱気空間
30B…後背空間
31…ケース
31a…フランジ
31b…円筒部
31c…背面部
36…冷却分離隔壁
36a…平板部
36b…筒状部
36c…変形部
38…第2の捕集手段(コールドトラップ)
38a…低温パネル
38b…機械式冷凍機
39…排気手段

Claims (5)

  1. 被脱気空間であるチャンバに接続されるケース内に、機械式冷凍機により冷却された低温パネルをケース壁から離隔させてクライオトラップとして設置したものにおいて、
    該低温パネルの一方の板面に接するとともに、前記ケース内を、前記チャンバ側と前記低温パネル側とに分離する冷却分離隔壁を設け
    前記冷却分離隔壁の平板部には、その周縁から前記低温パネルの周囲を囲むように筒状部が接続され、
    前記筒状部の端部は前記ケースに接続されて、前記冷却分離隔壁が、前記ケース内を、前記チャンバ側の第1空間と前記低温パネル側の第2空間とに分離し、前記第1空間を密閉させることを特徴とするクライオトラップ。
  2. 前記冷却分離隔壁が、前記低温パネルの一方の板面と密着された平板部を有し、該平板部の前記チャンバ側表面が、トラップ面とされてなることを特徴とする請求項1記載のクライオトラップ。
  3. 前記冷却分離隔壁は、前記筒状部に設けられる変形部を含み、
    前記筒状部は、前記第1空間と前記第2空間との圧力差が生じた場合に、前記変形部の変形によって伸縮される請求項1または2記載のクライオトラップ。
  4. 前記冷却分離隔壁の前記低温パネル側となる後背空間には、排気手段が接続されることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載のクライオトラップ。
  5. 前記冷却分離隔壁が耐腐食性材からなることを特徴とする請求項1から4のいずれか記載のクライオトラップ。
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