JP6562465B2 - 電圧検出回路 - Google Patents

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Description

本発明は、電圧検出回路に関し、例えば、エネルギーハーベスティング技術によって集めた環境エネルギーに基づいて生成した電圧を監視するための電圧検出回路に関する。
近年、無線センサノードや埋め込み可能な医療デバイス等が注目されている。
ここで、無線センサノードとは、センサに加えてデータ処理機能および無線通信機能を有する装置である。無線センサノードとしては、例えば、人体に装着され、内蔵したセンサによって検知した脈拍や体温、血圧等の微弱なバイタル信号を電気信号に変換し、無線によって送信するウエアラブル機器が知られている。
このような無線センサノードや埋め込み可能な医療デバイス等のアプリケーションにおいては、これらのデバイスへのエネルギーの給電方法が一つの課題として挙げられる。
このようなアプリケーションにおけるデバイスへの給電は、従来、外部バッテリーに依存していたが、近年、その取り換えの手間を減らすため、バッテリー交換が不要な給電方法が提案されている。その給電方法の一つとして、エネルギーハーベスティング技術(環境発電技術)によって光や熱、振動等の環境エネルギーから電力を得る給電方法が知られている。
このエネルギーハーベスティング技術によって環境エネルギーから電力を得る素子(以下、「エネルギーハーベスティングデバイス」とも称する。)として、例えば光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池や、ゼーベック効果を応用して熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電素子等が知られている。
一般に、一つのエネルギーハーベスティングデバイスから得られる電圧は、CMOS回路を構成するMOSトランジスタの閾値電圧よりも低い。例えば、太陽電池の場合、出力電圧は光の照射環境に依存するため、一つのセルから得られる出力電圧は100mVから500mV程度である。単純にセルを複数直列に接続すれば出力電圧を高くすることができるが、照射環境によって大きな出力電圧変動を招く上に、一つでもセルが壊れた場合には電圧の取り出しが不可能となるため、複数セルを直列接続する手法は好ましくない。また、熱電素子の場合、PN接合間の温度差が約2℃であるときの出力電圧は100mV程度である。
このように、一つのエネルギーハーベスティングデバイスから得られる電気エネルギー(出力電圧)が小さいため、エネルギーハーベスティングデバイスを用いたアプリケーションの多くは、チャージポンプ等の電源回路によってエネルギーハーベスティングデバイスから得られた電気エネルギーを蓄積し、蓄積した電気エネルギーに基づいて生成した電圧を他の回路(負荷)の電源電圧として供給している。
したがって、エネルギーハーベスティングデバイスを用いたアプリケーションでは、上記電源回路の出力電圧を監視し、その出力電圧が十分に大きくなるまで、他の回路への電力の供給を遮断する電圧検出回路が必須となる。
一般に、電圧検出回路において、電源回路の出力電圧を他の回路に供給するか否かを切り替える判定基準の電圧(以下、「検出電圧VDETECT」と称する。)は、適用するアプリケーションによって異なる。そのため、ユーザ側で検出電圧VDETECTの値を広範囲に変更することができるプログラム機能を備えた電圧検出回路が望まれている。
検出電圧VDETECTのプログラム機能を備えた電圧検出回路としては、例えば、非特許文献1に開示がある。非特許文献1に開示された電圧検出回路は、MVD(Multiple voltage duplicator)を用いることで低消費電力なプログラミング機能を実現している。また、この電圧検出回路では、グリッチのない電圧検出を実現している。
その他の電圧検出回路に関する従来技術については、例えば非特許文献2や非特許文献3に開示がある。
T.Someya, et al., "248pW, 0.11mV/℃ Glitch-Free Programmable Voltage Detector With Multiple Voltage Duplicator for Energy Harvesting" ,European Solid-State Circuits Conference (ESSCIRC), pp.249-252, Sep. 2015. Po-Hung Chen, et al., "Startup Techniques for 95mV Step-Up Converter by Capacitor Pass-On Scheme and VTH-Tuned Oscillator With Fixed Charge Programming", IEEE JOURNAL OF SOLID STATE CIRCUITS,VOL.47,NO.5,MAY 2012 ,pp.1252-1260. "Voltage Detector IC Series Counter Timer Built-in CMOS Voltage Detector IC BD45xxx series BD46xxx series", ROHM SEMICONDUCTOR, Datasheet Rev.007, 15.Nov.2013. M. Seok, et al., "A 0.5V 2.2pW 2-Transistor Voltage Reference", IEEE 2009 Custom Integrated Circuits Conference, pp. 577-580, Sep. 2009. M. Seok, et al., "A Portable 2-Transistor Picowatt Temperature-Compensated Voltage Reference Operating at 0.5 V," IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS, VOL. 47, NO. 10, pp. 2534-2545, Oct. 2012.
本願発明者らによる検討によれば、非特許文献1に開示された、検出電圧VDETECTのプログラム機能を備えた電圧検出回路には、以下に示す課題があることが明らかとなった。以下、詳細に説明する。
図27は、非特許文献1に開示された電圧検出回路の構成を示すブロック図である。
同図に示される電圧検出回路900は、監視対象の入力電圧VINを分圧した複数の電圧を出力する分圧回路(Voltage divider)90と、複数の基準電圧を生成して出力する多出力電圧リファレンス(Multiple output voltage reference)回路91と、コンパレータ92と、分圧回路90から出力された複数の電圧の中から一つの電圧を選択し、入力電圧VIN1としてコンパレータ92の一方の入力端子に供給するセレクタ93と、基準電圧生成回路91から出力された複数の基準電圧の中から一つの基準電圧を選択し、基準電圧VREF1としてコンパレータ92の他方の入力端子に供給するセレクタ94とから構成されている。
ここで、分圧回路90と多出力電圧リファレンス回路91は、いずれも2bit(4出力)のプログラミングが可能であると仮定する。
図28は、非特許文献1に開示された電圧検出回路による検出電圧VDETECTのプログラミングの概念を説明するための図である。
同図には、入力電圧VINの変化に対する基準電圧VREF1および入力電圧VIN1の静特性が示されている。同図において、基準電圧VREF1と入力電圧VIN1とが交わるときの入力電圧VINが検出電圧VDETECTとなる。
図28に示されるように、非特許文献1に開示された電圧検出回路では、検出電圧VDETECTのトリミング幅が一定ではなく、検出電圧VDETECTが大きくなるほど増大し、基準電圧VREF1と入力電圧VIN1の組み合わせに対して検出電圧VDETECTがリニアに変化しないので、ユーザにとって検出電圧VDETECTの変化の規則性が分かり難い。また、設計次第では、検出電圧VDETECTが重複する組み合わせが生じる場合もある。そのため、ユーザ側で検出電圧VDETECTが所望の値になるように調整することは容易でなく、プログラミングに手間が掛かるという課題があった。特に、検出電圧VDETECTが大きくなるほどトリミング幅が広がり、検出電圧VDETECTを所望の値に設定し難くなるため、検出電圧VDETECTを比較的高い値(例えば4.5V以上)に設定する必要があるアプリケーションには適していない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、検出電圧のプログラミングを容易に行うことが可能な電圧検出回路を提供することにある。
本発明に係る電圧検出回路(1)は、監視対象の入力電圧(VIN)を分圧して出力する入力電圧分圧回路(10)と、複数の第1基準電圧を生成して出力する多出力電圧リファレンス回路(11)と、入力電圧分圧回路から出力された電圧(VIN0)にオフセット電圧(VOF_1〜VOF_x)を加えて出力し、出力された電圧に加えられるオフセット電圧が変更可能にされたオフセット調整回路(15)と、複数の第1基準電圧の中から指定された一つの第1基準電圧を選択して出力する基準電圧選択回路(14)と、オフセット調整回路から出力された電圧と基準電圧選択回路から出力された第1基準電圧とを比較し、比較結果に応じた信号を出力する比較回路(12)とを有することを特徴とする。
上記電圧検出回路において、オフセット調整回路(15A)は、ゲート電極にオフセット電圧が印加され、ソース電極がグラウンド電圧が供給されるグラウンドライン(GND)に接続された第1導電型の第1トランジスタ(Me1)と、ゲート電極に入力電圧分圧回路から出力された電圧(VIN0)が印加され、ソース電極が第1トランジスタのドレイン電極に接続され、ドレイン電極が入力電圧が供給される電源ライン(VIN)に接続された第1導電型の第2トランジスタ(Me2)とを含んでもよい。
上記電圧検出回路において、オフセット調整回路(15)は、複数のオフセット電圧(VOF_1〜VOF_x)を生成して出力するオフセット電圧生成部(150)と、複数のオフセット電圧毎に対応して設けられ、入力電圧分圧回路から出力された電圧から対応するオフセット電圧を減算した電圧を出力する複数のオフセット付加部(151_0〜151_x)と、複数のオフセット付加部から夫々出力された複数の電圧の中から指定された電圧を選択して出力する出力選択部(152)とを有し、オフセット付加部の夫々は、ゲート電極にオフセット電圧が印加され、ソース電極がグラウンド電圧が供給されるグラウンドラインに接続された第1導電型の第1トランジスタ(Me1)と、ゲート電極に入力電圧分圧回路から出力された電圧が印加され、ソース電極が第1トランジスタのドレイン電極に接続され、ドレイン電極に入力電圧が供給される第1導電型の第2トランジスタ(Me2)と、を含んでもよい。
上記電圧検出回路において、多出力電圧リファレンス回路は、第2基準電圧(VREF)を生成する基準電圧生成回路(110)と、第2基準電圧を複数の電圧に分圧して出力する基準電圧分圧回路(111)と、基準電圧分圧回路から出力された複数の電圧を夫々バッファして第1基準電圧として出力するバッファ回路(112)とを含み、バッファ回路は、基準電圧分圧回路から出力される複数の電圧毎に対応して設けられ、入力電圧が供給される電源ラインとグラウンドラインの間に直列に接続された複数の第1導電型の第3トランジスタ(Mb0〜MbN)と、電源ラインとグラウンドラインの間に複数の第3トランジスタと直列に接続された定電流源(Mc1)とを含み、第3トランジスタは、基準電圧分圧回路から出力された夫々対応する電圧がゲート電極を有し、且つソース電極の電圧を第1基準電圧として出力し、オフセット電圧生成部は、バッファ回路における第3トランジスタのソース電圧のうち、最も小さい電圧(VcN)を分圧して複数のオフセット電圧を生成してもよい。
上記電圧検出回路において、基準電圧生成回路(110)は、ドレイン電極が電源ラインに接続され、ゲート電極とソース電極とが短絡された第1導電型の第4トランジスタ(Md2)と、ゲート電極とドレイン電極とが夫々グラウンドラインに接続され、ソース電極が第4トランジスタのゲート電極およびソース電極に接続された第2導電型の第5トランジスタ(Md1)と、ドレイン電極が電源ラインに接続され、ゲート電極とソース電極とが短絡された第1導電型の第6トランジスタ(Md4)と、ゲート電極が第4トランジスタのゲート電極およびソース電極に接続され、ドレイン電極がグラウンドラインに接続され、ソース電極が第6トランジスタのゲート電極およびソース電極に接続された第2導電型の第7トランジスタ(Md3)と、ゲート電極が第6トランジスタのソース電極およびゲート電極に接続され、ドレイン電極が電源ラインに接続された第1導電型の第8トランジスタ(Md5)と、ゲート電極とソース電極が短絡され、ドレイン電極が第8トランジスタのソース電極に接続された第1導電型の第9トランジスタ(Md6)と、ドレイン電極およびゲート電極がグラウンドラインに接続され、ソース電極が第9トランジスタのゲート電極およびソース電極に接続された第2導電型の第10トランジスタ(Md7)と、を含んでもよい。
上記電圧検出回路において、比較回路から出力された信号をバッファして出力する出力回路(17)を更に有し、出力回路は、電源ラインとグラウンドラインの間に直列に接続され、ゲート電極がグラウンドラインに共通に接続された第1導電型の第11トランジスタ(Mh1)および第2導電型の第12トランジスタ(Mh2)を含み、第11トランジスタのソース電極がグランドラインに接続され、第12トランジスタのソース電極が電源ラインに接続され、第11トランジスタのドレイン電極と第12トランジスタのドレイン電極とが接続されるノードから信号を出力するグリッチ防止回路(171)と、グリッチ防止回路から出力された信号(VGOFF)と比較回路から出力された信号(VCMPOUT)とを入力する否定論理積回路(170)とを含み、否定論理積回路は、ゲート電極にグリッ防止回路から出力された信号が入力され、ソース電極がグラウンドラインに接続された第2導電型の第13トランジスタ(Mh3)と、ゲート電極に比較回路から出力された信号が入力され、ソース電極が第13トランジスタのドレイン電極に接続された第1導電型の第14トランジスタ(Mh4)と、ゲート電極にグリッ防止回路から出力された信号が印加され、ソース電極が電源ラインに接続され、ドレイン電極が第14トランジスタのドレイン電極に接続された第2導電型の第15トランジスタ(Mh5)と、電源ラインと第15トランジスタのドレイン電極との間に接続された定電流源(Mh6)とを含んでもよい。
上記電圧検出回路において、オフセット電圧の大きさを指定する第1選択信号(EN0〜ENx)と、第1基準電圧(VREF1)の大きさを指定する第2選択信号(selR)とを生成する選択信号生成回路(18)を更に有し、基準電圧選択回路は、第2選択信号に基づいて第1基準電圧を選択して出力し、オフセット調整回路は、入力電圧分圧回路から出力された電圧に第1選択信号で指定された大きさのオフセット電圧を加えて出力し、選択信号生成回路は、電圧検出回路の第1検出電圧(VDETECT_HIGH)を指定する値を記憶する第1レジスタ(181A)と、電圧検出回路の、第1検出電圧よりも小さい第2検出電圧を指定する値を記憶する第2レジスタ(181B)と、比較回路から出力された電圧に基づいて、第1レジスタに記憶された値と第2レジスタに記憶された値の何れか一方を選択して出力するレジスタ選択部(182A_1〜182A_6,182B_1〜182B_6)と、レジスタ選択部によって選択されたデータをデコードして第1選択信号および第2選択信号を生成するデコーダ(183A,183B)とを含んでもよい。
上記電圧検出回路において、第1レジスタおよび第2レジスタは、夫々n(nは2以上の整数)ビットのデータを記憶し、レジスタ選択部は、比較回路から出力された電圧が第1論理レベル(HIGH)である場合に、第1レジスタのデータを読み出して出力し、比較回路から出力された電圧が第2論理レベル(LOW)である場合に、第1レジスタのデータを読み出さない第1スイッチ(182A)と、比較回路から出力された電圧が第2論理レベル(LOW)である場合に、第2レジスタのデータを読み出して出力し、比較回路から出力された電圧が第1論理レベルである場合に、第2レジスタのデータを読み出さない第2スイッチ(182B)とを含み、デコーダは、第1スイッチから出力された第1レジスタのデータまたは第2スイッチから出力された前記第2レジスタのデータに含まれるm(1≦m<n)ビットのデータをデコードして第1選択信号を生成するオフセット電圧用デコーダ(183A)と、第1スイッチから出力された第1レジスタのデータまたは第2スイッチから出力された第2レジスタのデータに含まれる(n−m)ビットのデータをデコードして第2選択信号を生成する第2デコーダ(183B)とを含んでもよい。
なお、上記説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の構成要素を、括弧を付した参照符号によって表している。
本発明によれば、検出電圧のプログラミングを容易に行うことが可能な電圧検出回路を提供することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る電圧検出回路を適用したシステムを示す図である。 図2は、本発明の一実施の形態に係る電圧検出回路の構成を示すブロック図である。 図3Aは、本発明の一実施の形態に係る電圧検出回路を構成するNチャネル型のMOSトランジスタMNを示す図である。 図3Bは、本発明の一実施の形態に係る電圧検出回路を構成する、MOSトランジスタMNよりも閾値電圧の高いNチャネル型のMOSトランジスタMNHを示す図である。 図3Cは、本発明の一実施の形態に係る電圧検出回路を構成するPチャネル型のMOSトランジスタMPを示す図である。 図3Dは、本発明の一実施の形態に係る電圧検出回路を構成する、MOSトランジスタMPよりも閾値電圧の高いPチャネル型のMOSトランジスタMPHを示す図である。 図4は、多出力電圧リファレンス回路の回路構成を示す図である。 図5は、基準電圧生成回路の回路構成を示す図である。 図6は、図5に示される基準電圧生成回路の電源電圧VINに対する出力電圧(基準電圧VREF)の静特性のシミュレーション結果を示す図である。 図7は、図6の参照符号502で示される範囲の拡大図である。 図8は、図5に示される基準電圧生成回路の電源電圧除去比(PSRR)のシミュレーション結果を示す図である。 図9は、図5に示される基準電圧生成回路の電源電圧VINに対する回路電流のシミュレーション結果を示す図である。 図10は、オフセット調整回路の基本構成を示す図である。 図11は、オフセット調整回路の入力電圧に対する出力電圧のシミュレーション結果を示す図である。 図12は、オフセット調整回路の具体的な回路構成を示す図である。 図13は、比較回路および出力回路の回路構成を示す図である。 図14は、比較回路の出力端子に一般的な回路構成のロジック回路を接続した電圧検出回路の構成を示す図である。 図15は、上記ロジック回路の回路電流のシミュレーション結果を示す図である。 図16は、図13に示すNANDを出力回路に採用した電圧検出回路において、上記NAND170の回路電流のシミュレーション結果を示す図である。 図17は、電圧検出回路の検出電圧VDETECTのヒステリシスを説明するための図である。 図18は、選択信号生成回路の具体的な回路構成を示す図である。 図19は、スイッチ182A_1〜182A_6の回路構成を示す図である。 図19は、スイッチ182B_1〜182B_6の回路構成を示す図である。 図21は、図18に示される選択信号生成回路を採用した電圧検出回路の検出電圧VDETECTのシミュレーション結果を示す図である。 図22は、本実施の形態に係る電圧検出回路による検出電圧VDETECTのプログラミングの概念を示す図である。 図23は、本実施の形態に係る電圧検出回路におけるレジスタ181A,181Bに基づくデジタルコードに対する検出電圧VDETECTのシミュレーション結果を示す図である。 図24は、図5に示したカスコード接続構造を有する基準電圧生成回路の採用の有無による検出電圧VDETECTの影響を示す図である。 図25は、本実施の形態に係る電圧検出回路1の検出電圧VDETECTの温度特性のシミュレーション結果を示す図である。 図26は、本実施の形態に係る電圧検出回路の全体回路電流のシミュレーション結果を示す図である。 図27は、非特許文献1に開示された電圧検出回路の構成を示すブロック図である。 図28は、非特許文献1に開示された電圧検出回路による検出電圧VDETECTのプログラミングの概念を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
≪本発明の一実施の形態に係る電圧検出回路を備えたシステムの構成≫
図1は、本発明の一実施の形態に係る電圧検出回路を適用したシステムを示す図である。
同図に示されるシステム100は、例えば、ウエアラブル機器等の無線センサノードである。システム100は、エネルギーハーベスティングデバイス2、電源回路3、電圧検出回路1、内部回路5、および出力スイッチ4を備えている。
エネルギーハーベスティングデバイス(EHD)2は、環境エネルギーから電力を得る素子である。エネルギーハーベスティングデバイス2としては、太陽電池や熱電素子等を例示することができる。
電源回路3は、エネルギーハーベスティングデバイス2から得られた電圧を昇圧して電圧VINを生成する回路である。電源回路3としては、チャージポンプ回路等を例示することができる。
電圧検出回路1は、電源回路3によって生成された電圧VINを監視し、電圧VINが検出電圧VDETECTを超えているか否かを判定する回路である。電圧検出回路1の詳細については後述する。
内部回路5は、MPU等のデータ処理装置、無線通信のための通信回路、およびセンサ等のシステム100として期待される機能を実現するための回路であり、電圧VINを電源電圧として動作する。
出力スイッチ4は、電圧検出回路1の判定結果に基づいて、上記内部回路としての負荷5に電源回路3によって生成された電圧VINを電源電圧として供給するか否かを切り替える回路である。出力スイッチ4としては、大電流を流すことができるパワートランジスタ等を例示することができる。
具体的に、出力スイッチ4は、電圧VINが検出電圧VDETECTよりも低い場合に、電圧VINを内部回路5に供給せず、電圧VINが検出電圧VDETECTよりも高い場合に、電圧VINを内部回路5に供給する。
システム100によれば、エネルギーハーベスティングデバイス2から得られた電力に基づいて生成された電圧VINが検出電圧VDETECTよりも高い場合に、電圧VINが電源電圧として内部回路5に供給され、電圧VINが検出電圧VDETECTよりも低い場合に、電圧VINの内部回路5の電源電圧としての供給が遮断される。これにより、内部回路5の最低動作電圧よりも低い電源電圧が内部回路5に供給されることによるシステム100の誤動作を防止することが可能となる。
ここで、電圧VINを監視するための電圧検出回路1は、検出電圧VDETECTの調整可能範囲において検出電圧VDETECTのトリミング幅が一定となっており、検出電圧VDETECTの調整(プログラミング)が容易となっている。以下、電圧検出回路1について詳細に説明する。
≪本実施の形態に係る電圧検出回路1の構成≫
図2は、本実施の形態に係る電圧検出回路1の構成を示すブロック図である。
図2に示されるように、電圧検出回路1は、分圧回路10、多出力電圧リファレンス回路11、コンパレータ12、選択回路13,14、オフセット調整回路15、出力回路17、および選択信号生成回路18を備えている。
電圧検出回路1は、例えば公知のCMOS製造プロセスによって、分圧回路10、多出力電圧リファレンス回路11、コンパレータ12、選択回路13,14、オフセット調整回路15、出力回路17、および選択信号生成回路18が半導体基板に形成された半導体集積回路として構成されている。
電圧検出回路1は、上述の分圧回路10等の全ての機能部が一つの半導体基板に形成された1チップの半導体装置として実現されてもよいし、上述の分圧回路10等の機能部の一部が別個の半導体基板に形成されたマルチチップ構成の半導体装置として実現されていてもよい。
本実施の形態では、電圧検出回路1を0.25μmのCMOSプロセスによって1つの半導体基板に形成した場合を例にとり、説明する。
なお、本実施の形態では、監視対象の電圧VINを「入力電圧VIN」と表記し、入力電圧VINが供給される信号線(ノード)を「電源ラインVIN」、グラウンド電圧(<VIN)が供給される信号線(ノード)を「グラウンドラインGND」と夫々表記する。
電圧検出回路1において、分圧回路10は、入力電圧VINを分圧して出力する回路である。選択回路13は、分圧回路10から出力された複数の電圧の中から、選択信号selDで指定された一つの電圧を選択して出力する回路である。
オフセット調整回路15は、選択回路13から出力された電圧(入力電圧VINを分圧した電圧)にオフセット電圧VOFを加えた電圧VIN1を生成して出力する回路である。オフセット調整回路15は、選択信号EN0〜ENx(xは1以上の整数)によってオフセット電圧の大きさが変更可能に構成されている。多出力電圧リファレンス回路11は、複数の基準電圧を生成して出力する回路である。
選択回路14は、多出力電圧リファレンス回路11から出力された複数の基準電圧の中から選択信号selRで指定された一つの基準電圧を選択して、基準電圧VREF1として出力する回路である。
比較回路(コンパレータ)12は、オフセット調整回路15から出力された電圧VIN1と選択回路14から出力された基準電圧VREF1とを比較し、比較結果を示す信号VCMPOUTを出力する回路である。出力回路17は、比較回路12から出力された信号VCMPOUTをバッファして出力する回路である。
選択信号生成回路18は、基準電圧VREF1の大きさを指示する選択信号selR、入力電圧VINを分圧した電圧VIN1の大きさを指示する選択信号selD、およびオフセット電圧VOFの大きさを指示する選択信号EN0〜ENxを生成する回路である。
以下、電圧検出回路1を構成する各機能部について詳細に説明する。
本実施の形態では、トランジスタとして、閾値電圧の異なる2種類の第1導電型(Nチャネル型)のMOSトランジスタと、閾値電圧の異なる2種類の第2導電型(Pチャネル型)のMOSトランジスタを用いて電圧検出回路1を実現した場合を例にとり説明する。 具体的には、トランジスタとして、図3Aに示されるNチャネル型のMOSトランジスタMNと、図3Bに示される、閾値電圧がMOSトランジスタMNよりも高いNチャネル型のMOSトランジスタMNHと、図3Cに示されるPチャネル型のMOSトランジスタMPと、図3Dに示される、閾値電圧がMOSトランジスタMPよりも高いPチャネル型のMOSトランジスタMPHと、を用いて電圧検出回路1を構成する場合を一例として示す。また、MOSトランジスタMN,MNH,MP,MPHはいずれも、ノーマリオフ型のMOSトランジスタであるとする。また、以下の説明では、「MOSトランジスタ」を、単に「トランジスタ」と称することがある。
(1)多出力電圧リファレンス回路11
図4は、多出力電圧リファレンス回路11の回路構成を示す図である。
図4に示されるように、多出力電圧リファレンス回路11は、基準電圧生成回路110と、分圧回路111と、バッファ回路112とから構成されている。
基準電圧生成回路110は、入力電圧VINに基づいて、電源電圧依存性および温度依存性の低い基準電圧VREFを生成する回路である。
分圧回路111は、基準電圧生成回路110によって生成された基準電圧VREFを複数分圧して出力する回路である。分圧回路111は、例えば、図4に示されるように、基準電圧VREFが供給される信号ラインとグラウンドラインGNDとの間に、ドレイン電極とゲート電極が短絡されたトランジスタMa1を複数直列に接続したダイオードチェーン回路によって実現することができる。
バッファ回路112は、分圧回路111から出力された電圧を夫々バッファして基準電圧Vc0〜VcN(Nは1以上の整数)として出力する回路である。
具体的に、バッファ回路112は、図4に示されるように、電源ラインVINとグラウンドラインGNDとの間に直列に接続された複数のNMOSトランジスタMb0〜MbNと、電源ラインVINとグラウンドラインGNDとの間に複数のNMOSトランジスタMb0〜MbNと直列に接続されたトランジスタMc1とを含む。
トランジスタMc1は、ゲート電極とソース電極とがグラウンドラインGNDに共通に接続されている。バッファ回路112では、ゲート電極とソース電極とを短絡した状態(VGS<VTHN)のトランジスタMc1のドレイン−ソース間に流れるリーク電流を利用して定電流源を実現している。
定電流源としてのトランジスタMc1と直列に接続された複数のトランジスタMb0〜MbNは、ゲート電極に入力された電圧をソース電極から夫々出力するソースフォロアとして機能する。
これにより、バッファ回路112は、基準電圧生成回路110によって生成された電圧を複製した電圧Vc0と、分圧回路111から出力された複数の電圧を夫々複製した電圧Vc1〜VcNを生成する電圧複製回路(MVD:Multiple voltage duplicator)として機能する。なお、MVDのより詳細な動作や効果については、非特許文献1に開示されている。
バッファ回路112によって生成される電圧Vc0〜VcNのうち、電圧Vc0〜VcN−1は、選択回路14に入力される。選択回路14は、入力された電圧Vc1〜VcN−1の中から選択信号selRによって指定された一つの電圧を選択し、基準電圧VREF1として出力する。
また、バッファ回路112によって生成される電圧Vc0〜VcNのうち、バッファ回路112によって生成される電圧VcNは、後述するオフセット調整回路15に入力され、オフセット電圧VOFの生成に利用される。
基準電圧VREF1は、電圧依存性および温度依存性が低いことが望まれる。そのためには、基準電圧VREF1の基となる基準電圧VREFの電圧依存性および温度依存性を低減する必要がある。
非特許文献1に開示された従来の電圧検出回路では、非特許文献4に開示された、サブスレッショルド領域で動作する2つのトランジスタを用いた基準電圧生成回路を採用している。しかながら、非特許文献4に開示された基準電圧生成回路は、電源電圧が比較的低い低消費電力のアプリケーション向けの回路であり、4.5V以上の比較的高い電源電圧のアプリケーションに適用した場合、生成する基準電圧の電源電圧依存性が大きくなるという問題がある。この電源電圧依存性を抑えるためには、プロセスで許容される最大サイズのゲート長のトランジスタを用いることや、基準電圧生成回路の出力端子に2pF程度の大きな容量を付加する等の対策が必要となる(非特許文献4参照)。
そこで、本実施の形態に係る電圧検出回路1では、基準電圧VREFを生成する基準電圧生成回路110として、図5に示す回路構成を採用する。
図5は、基準電圧生成回路110の回路構成を示す図である。
図5に示されるように、基準電圧生成回路110は、閾値電圧の高いPチャネル型のMOSトランジスタMd1、Md3、Md7(図3D参照)と、閾値電圧の低いNチャネル型のMOSトランジスタMd2、Md4、Md5、Md6(図3A参照)を用いたカスコード接続回路によって構成されている。
具体的に、基準電圧生成回路110は、ドレイン電極が電源ラインに接続され、ゲート電極とソース電極が短絡されたNチャネル型のトランジスタMd2と、ゲート電極とドレイン電極がグラウンドラインに接続され、ソース電極がトランジスタMd2のゲート電極およびソース電極に接続されたPチャネル型のトランジスタMd1とを含む。
また、基準電圧生成回路110は、ドレイン電極が電源ラインに接続され、ゲート電極とソース電極が短絡されたNチャネル型のトランジスタMd4と、ゲート電極がトランジスタMd2のゲート電極およびソース電極に接続され、ドレイン電極がグラウンドラインに接続され、ソース電極がトランジスタMd4のゲート電極およびソース電極に接続されたPチャネル型のトランジスタMd3とを含む。
更に、基準電圧生成回路110は、ゲート電極がトランジスタMd4のソース電極およびゲート電極に接続され、ドレイン電極が電源ラインに接続されたNチャネル型のトランジスタMd5と、ゲート電極とソース電極が短絡され、ドレイン電極がトランジスタMd5のソース電極に接続されたNチャネル型のトランジスタMd6と、ドレイン電極およびゲート電極がグラウンドラインに接続され、ソース電極がトランジスタMd6のゲート電極およびソース電極に接続されたトランジスタMd7と、を含む。
以下、図5に示す基準電圧生成回路110による基準電圧VREFの生成原理について説明する。なお、以下の説明では、電源電圧変動に対する2次効果が存在しないと仮定する。
先ず、トランジスタMd1に流れる電流I1と、トランジスタMd2に流れる電流I2は、式(1)、式(2)によって夫々表すことができる。
ここで、VAはトランジスタMd1のソース電極とトランジスタMd2のソース電極およびゲート電極が接続されるノードの電圧である。また、W1,L1,VTHPは、夫々、トランジスタMd1のゲート幅、ゲート長、および閾値電圧であり、W2,L2,VTHNは、夫々、トランジスタMd2のゲート幅、ゲート長、および閾値電圧である。また、μp,μN,mP,mN,およびVTは夫々、Pチャネル型のMOSトランジスタのチャネル移動度、Nチャネル型のMOSトランジスタのチャネル移動度、Pチャネル型のMOSトランジスタのサブスレッショルド係数、Nチャネル型のMOSトランジスタのサブスレッショルド係数、および熱電圧である。
I1=I2であることから、VAは以下のように表される。
式(3)から理解されるように、適切なM1とM2のトランジスタサイズ比を決定することでVTが係数にかかる項を除去することができる。よって、係数VTを有する項を除去すると、VAは、式(4)で表される。
式(4)から理解されるように、電圧VAは、温度に依存性せず、理想的には電源電圧変動にも依存しない電圧となる。
同様に、トランジスタMd3のソース電極の電圧VBは、式(5)で表される。
また、トランジスタMd5に流れる電流I5,トランジスタMd6に流れる電流I6,およびトランジスタMd7に流れる電流I7は、式(6),式(7),式(8)によって夫々表される。式(6)〜(8)において、W5〜W7およびL5〜L7は、夫々、トランジスタMd5〜Md7のゲート幅およびゲート長である。
ここで、トランジスタMd5とMd6が同サイズであるとした場合、式(6)、(7)を連立させることにより、トランジスタMd5のソース電極とトランジスタMd6のドレイン電極とが接続されるノードの電圧VCは、式(9)で表される。ここで、VBは、トランジスタMd4のソース電極およびゲート電極とトランジスタMd5のゲート電極が接続されるノードの電圧である。
更に、トランジスタMd6とMd7を適切なサイズ比にした場合、式(7)と式(8)を連立させることにより、出力電圧VREFは式(10)で表される。
式(10)から理解されるように、図5に示す基準電圧生成回路110によれば、トランジスタMd1〜Md4から成る電圧生成回路の出力電圧(VB)がトランジスタMd5〜Md7から成るカスコード接続された回路によって電圧VCとして複製される。
ここで、電圧VBが電源電圧VINの変化に対してa[V/V]の変動があると仮定した場合、電圧VCは、電源電圧VINの変化に対してa2[V/V]程度まで低下する。したがって、電圧VCに基づいて生成される基準電圧VREFの電源電圧依存性も小さくなる。なお、単位[V/V]は、出力電圧の変動[V]を電源電圧の変動〔V〕で除算したものである。
図6は、図5に示される基準電圧生成回路110の電源電圧VINに対する出力電圧(基準電圧VREF)の静特性のSPICEによるシミュレーション結果を示す図であり、図7は、図6の参照符号502で示される範囲の拡大図である。
図6,7には、トランジスタMd5をカスコード接続した基準電圧生成回路110によって生成した基準電圧VREFの、−20℃から80℃までの夫々のおける電源電圧VINに対する静特性が参照符号501で示され、非特許文献1で採用されているカスコード接続のない基準電圧生成回路によって生成した基準電圧VREFの、−20℃から80℃までの夫々の温度における電源電圧VINに対する静特性が参照符号500で示されている。
図6,7から理解されるように、トランジスタMd5をカスコード接続した基準電圧生成回路110は、カスコード接続のない基準電圧生成回路に比べて、電源電圧VINに対する出力電圧(基準電圧VREF)の変化が小さくなる。具体的には、カスコード接続がない回路では、電源電圧の変化に対する出力電圧(VREF)の変化は12mV/Vであったが、図5に示される基準電圧生成回路110では、0.4mV/Vに改善された。
図8は、図5に示される基準電圧生成回路110の電源電圧除去比(PSRR)のシミュレーション結果を示す図である。図8には、図6と同様に、トランジスタMd5をカスコード接続した基準電圧生成回路110のPSRRのシミュレーション結果504と、トランジスタMd5のカスコード接続のない基準電圧生成回路のPSRRのシミュレーション結果503が夫々示されている。
本シミュレーションでは、電源電圧VINの交流変動に対する出力電圧(VREF)の交流変動をPSRR(Power Supply Rejection Ratio)として定義している。
図8から理解されるように、トランジスタMd5をカスコード接続することにより、約−40dBのPSRRの改善が確認された。
このように、本実施の形態に係る基準電圧生成回路110によれば、基準電圧VREFの電源電圧依存性を低減することができる。
一方、基準電圧VREFの温度依存性を低減するためには、基準電圧生成回路110に一定以上の電流を供給する必要がある。例えば、図5に示す基準電圧生成回路110では、基準電圧VREFの温度依存性を低減するために400pA程度の回路電流を供給する必要がある。
図9は、図5に示される基準電圧生成回路110の電源電圧VINに対する回路電流のシミュレーション結果を示す図である。図9には、図8と同様に、トランジスタMd5をカスコード接続した基準電圧生成回路110の回路電流のシミュレーション結果506と、カスコード接続のない基準電圧生成回路の回路電流のシミュレーション結果505が夫々示されている。
図9から理解されるように、図5に示される基準電圧生成回路110は、トランジスタMd5のカスコード接続のない基準電圧生成回路に比べて回路電流が増加するが、その増加分は80pA未満に抑えられている。したがって、図5に示される基準電圧生成回路110を採用することによる、電圧検出回路1全体の消費電力への影響は小さいと言える。
(2)オフセット調整回路15
図10は、オフセット調整回路15の基本構成を示す図である。
図10に示されるオフセット調整回路15の基本構成を示す回路15A(以下、「オフセット調整回路15A」と表記する。)は、ゲート電極に可変電圧としてのオフセット電圧VOFが印加され、ソース電極がグラウンドラインGNDに接続されたNチャネル型のトランジスタMe1と、ゲート電極に分圧回路10Aから出力された電圧VIN0が印加され、ソース電極がトランジスタMe1のドレイン電極に接続され、ドレイン電極が電源ラインVINに接続されたNチャネル型のトランジスタMe2とを含んで構成されている。
なお、図10では、上述した分圧回路10の回路構成例として、上述したダイオードチェーン回路の代わりに、電源ラインVINとグラウンドラインGNDとの間に直列に接続された複数の抵抗から成る抵抗ラダー回路10Aが示されている。
図10において、トランジスタMe1、Me2は、同サイズのゲート幅Wおよびゲート長を有し、電気的特性が等しいものとする。また、オフセット電圧VOFは、トランジスタMe1の閾値電圧VTHNよりも小さいものとする。
ここで、オフセット電圧VOFを可変とし、分圧回路10Aから出力される電圧VIN0を“VIN0=sVIN(0<s≦1)”としたとき、トランジスタMe1に流れる電流I1とトランジスタMe2に流れる電流I2は夫々、式(11),式(12)で表される。
ここで、オフセット調整回路15Aの出力電流が十分に小さく、I1=I2とみなすことができる場合には、オフセット調整回路15Aの出力電圧VIN1は、式(13)で表すことができる。
式(13)から理解されるように、オフセット調整回路15Aによれば、分圧回路10Aから出力された電圧VIN0からオフセット電圧VOFを減算した電圧VIN1を生成することができる。
なお、本回路は、オフセット電圧VOFがトランジスタMe1の閾値電圧VTHNよりも高い場合にも同様のオフセット調整機能を実現することができる。
図11は、オフセット調整回路15Aの入力電圧に対する出力電圧のシミュレーション結果を示す図である。
図11には、VOF=100mV、s=0.25となるように分圧回路10Aおよび可変電圧源を設定した場合の、入力電圧VINに対する分圧回路10Aの出力電圧VIN0のシミュレーション結果と、入力電圧VINに対するオフセット調整回路15Aの出力電圧VIN1のシミュレーション結果が夫々示されている。また、VOF=100mV、s=0.25としたときの出力電圧VIN1の理論直線“VIN1_ideal=0.25VIN−0.1”が参照符号600で示されている。
図11に示されるように、入力電圧VINがトランジスタMe1,Me2の閾値電圧VTHN以上となる範囲では、オフセット調整回路15Aの出力電圧VIN1の特性は理論直線600と略一致する。
以上のことから理解されるように、オフセット電圧調整回路15Aによれば、分圧回路10から出力される電圧VIN0にオフセットを加えることにより、電圧VIN0からオフセット電圧VOFだけ低下させた電圧VIN1を生成することが可能となる。
次に、上述のオフセット調整回路15Aを基に設計した電圧検出回路1におけるオフセット調整回路15の具体的な回路構成例を示す。
図12は、オフセット調整回路15の具体的な回路構成を示す図である。
図12に示されるように、オフセット調整回路15は、複数のオフセット付加部151_1〜151_xと、出力選択部152と、オフセット電圧生成部150とから構成されている。
オフセット付加部151_1〜151_xは、後述するオフセット電圧生成部150によって生成されるオフセット電圧VOF_1〜VOF_x毎に対応して設けられ、分圧回路111から出力された電圧VIN0から対応するオフセット電圧VOF_1〜VOF_xだけ低下させた電圧を夫々出力する回路である。
具体的に、各オフセット付加部151_1〜151_xは、上述したオフセット調整回路15Aと同様に、電源ラインVIN1とグラウンドラインGNDとの間に直列に接続されたNチャネル型のトランジスタMe1,Me2を含む。各オフセット付加部151_1〜151_xのトランジスタMe2のゲート電極には、電圧VIN0が共通に印加され、各オフセット付加部151_1〜151_xのトランジスタMe1のゲート電極には、対応するオフセット電圧VOF_1〜VOF_xが夫々印加される。
また、各オフセット付加部151_1〜151_xは、トランジスタMe1,Me2に対する電源の供給と遮断を制御するパワーゲーティングスイッチとしてのトランジスタMe3を有している。トランジスタMe3は、例えば、Pチャネル型のMOSトランジスタであり、電源ラインVIN1とグラウンドラインGNDとの間にトランジスタMe1,Me2と直列に接続されている。
なお、トランジスタMe3は、トランジスタMe1,Me2に対する電源の供給と遮断を制御することができればよく、トランジスタMe3の導電型や接続先は、図12の回路例に限定されるものではない。
各オフセット付加部151_1〜151_xのトランジスタMe3のゲート電極には、選択信号EN1〜ENxの論理レベルが反転した信号EN0B〜ENxBが夫々印加される。
オフセット付加部151_0は、オフセット付加部151_1〜151_xと同様の回路構成を有し、トランジスタMe2のゲート電極にオフセット電圧としてグラウンド電圧(0V)が印加され、トランジスタMe3のゲート電極に選択信号EN0を反転した信号EN0Bが印加される。
なお、図12では、分圧回路10として、上述した抵抗ラダー回路10A(図10参照)の代わりに、電源ラインVINとグラウンドラインGNDとの間に、ドレイン電極とゲート電極が短絡されたPチャネル型のトランジスタMf1を複数直列に接続したダイオードチェーン回路を例示している。
出力選択部152は、複数のオフセット付加部151_0〜151_xから夫々出力された複数の電圧の中から選択信号EN0〜ENxで指定された一つの電圧を選択して出力する回路(例えば、マルチプレクサ(MUX:multiplexer))である。
具体的に、出力選択部152は、オフセット付加部151_0〜151_xの出力ノードと比較回路12の一方の入力端子(例えば非反転入力端子)との間に接続された複数のトランジスタM2(スイッチ)から構成されている。各トランジスタM2のゲート電極には、対応する選択信号EN0〜ENxが夫々印加される。
オフセット電圧生成部150は、オフセット電圧VOFとして、複数のオフセット電圧VOF_1〜VOF_xを生成して出力する回路である。
ここで、電圧検出回路1の検出電圧VDETECTが重複せず、且つ、検出電圧VDETECTのトリミング幅が全トリミング範囲において一定となるためには、オフセット電圧VOF_1〜VOF_xを、プログラム可能な多出力電圧リファレンス回路11によって生成される複数の電圧のうち最も小さい電圧(最小解像度1LSB)を更に分割した電圧とすることが十分条件である。
そこで、オフセット電圧生成部150は、多出力電圧リファレンス回路11におけるバッファ回路112(図4参照)のトランジスタMbNのソース電極とトランジスタMc1のドレイン電極が接続されるノードの電圧VCNを分圧して、複数のオフセット電圧VOF_1〜VOF_xを生成する。
具体的に、オフセット電圧生成部150は、図12に示されるように、電圧VCNが供給される信号線とグラウンドラインGNDとの間に、ドレイン電極とゲート電極が短絡されたNチャネル型のトランジスタMj1を複数直列に接続したダイオードチェーン回路によって実現される。なお、オフセット電圧生成部150は、電圧VCNを分圧して複数のオフセット電圧VOF_1〜VOF_xを生成することができる回路であればよく、図12に示す回路構成に限定されるものではない。例えば、分圧回路10と同様に、上述したダイオードチェーン回路の代わりに、電圧VCNが供給される信号線とグラウンドラインGNDとの間に直列に接続された複数の抵抗から成る抵抗ラダー回路によってオフセット電圧生成部150を実現してもよい。
図12に示すオフセット調整回路15によれば、選択信EN0〜ENxにより、入力電圧VINを分圧した電圧VIN0に対して所望のオフセットを付加した電圧VIN1を生成することが可能となる。
また、選択信EN0〜ENxを反転した信号EN0B〜ENxBによってパワーゲーティングスイッチとしての各トランジスタMe3のオン/オフさせることにより、使用するオフセット付加部151_0〜151_xにのみ電源を供給し、使用しないオフセット付加部151_0〜151_xに対する電源供給を遮断することができるので、電圧検出回路1の消費電力の増大を防ぐことができる。
(3)比較回路12および出力回路17
図13は、比較回路12および出力回路17の回路構成を示す図である。
比較回路12としては、よく知られた差動回路を用いることができる。
図13では、比較回路12として、Pチャネル型のトランジスタMg1,Mg2によって入力差動対を構成した回路を例示しているが、基準電圧VREF1と電圧VIN1との大きさを比較して比較結果を出力することができれば、上記の回路構成に限定されるものではない。
本実施の形態では、比較回路12の非反転入力端子に電圧VIN1が入力され、比較回路12の反転入力端子に電圧VREF1が入力されるものとする。これにより、比較回路12は、電圧VIN1が基準電圧VREF1よりも高い場合にハイレベル(VIN)の出力信号VCMPOUTを出力し、電圧VIN1が基準電圧VREF1よりも低い場合にローレベル(GND(=0V))の出力信号VCMPOUTを出力する。
出力回路17は、上述したように、比較回路12から出力された信号VCMPOUTをバッファして出力する回路である。出力回路17は、電圧検出回路の出力信号のグリッチを防止するために、非特許文献1に開示された電圧検出回路と同様に、グリッチ防止回路171と否定論理積回路(以下、「NAND」と称する)170とから構成されている。
グリッチ防止回路171は、電源ラインVINとグラウンドラインGNDとの間に直列に接続され、ゲート電極が共にグラウンドラインGNDに接続されたNチャネル型のトランジスタMh1およびPチャネル型のトランジスタMh2を含む。グリッチ防止回路171は、トランジスタMh1のドレイン電極とトランジスタMh2のドレイン電極とが共通に接続されるノードから出力信号VGOFFを出力する。なお、グリッチ防止回路171の具体的な動作については非特許文献1に開示されている。
NAND170は、比較回路12の出力信号VCMPOUTとグリッチ防止回路171の出力信号VGOFFとの否定論理積をとった信号を出力信号VOUTとして出力する。
ここで、一般的な回路構成を有する反転回路(インバータ)や否定論理積回路(NAND)等のロジック回路では、比較的に高い電源電圧(例えば1V以上)において、ロジック回路を構成するトランジスタのゲート−ソース間電圧VGSがトランジスタの閾値電圧を超えるため、ロジック回路の出力論理レベルが切り替わるときに一時的に貫通電流が流れることが知られている。例えば、図14に示す一般的な回路構成を有するロジック回路(この例ではインバータINV)を電圧検出回路1の出力段(比較回路12の出力端子)に接続した場合、図15のシミュレーション結果に示されるように、出力信号VOUTの論理レベルが切り替わるときに上記ロジック回路に貫通電流IDD_INVが流れてしまう。貫通電流IDD_INVが流れると、入力電圧VINが一時的に低下するため、電源ラインVINに接続されている回路が誤動作するおそれがある。この問題は、インバータを出力回路に用いた先行研究(非特許文献2参照)やデータシート(非特許文献3参照)等でも報告されている。
そこで、本実施の形態に係る電圧検出回路1では、上述の貫通電流を防ぐために、NAND170に図13に示す回路構成を採用する。
図13に示すように、NAND170は、ゲート電極にグリッジ防止回路171の出力信号VGOFFが印加され、ソース電極がグラウンドラインGNDに接続されたPチャネル型のトランジスタMh3と、ゲート電極に比較回路12の出力信号VCMPOUTが印加され、ソース電極がトランジスタMh3のドレイン電極に接続されたNチャネル型のトランジスタMh4とを含む。また、NAND170は、ゲート電極にグリッジ防止回路171の出力信号VGOFFが印加され、ソース電極が電源ラインVINに接続され、ドレイン電極がトランジスタMh4のドレイン電極に接続されたPチャネル型のトランジスタMh5と、電源ラインVINとトランジスタMh5のドレイン電極との間に接続された定電流源としてのトランジスタMh6とを含む。更に、NAND170は、トランジスタMh6とカレントミラー回路を構成するPチャネル型のトランジスタMh7と、定電流源としてのNチャネル型のトランジスタMh8とを含む。
ここで、トランジスタMh8とトランジスタMh4のサイズ比(W/L比)は、“p:1”である(p>1)。
図16は、図13に示すNAND170を出力回路17に採用した電圧検出回路1において、NAND170の回路電流のシミュレーション結果を示す図である。
図13に示すNAND170によれば、図16に示すSPICEによるシミュレーション結果に示されるように、NAND170の出力信号VOUTの論理レベルが切り替わるときに、電源ラインVINからNAND170を経由してグラウンドラインGNDに流れる電流IDD_NANDを定電流源(トランジスタMh6)によって制限することができる。これにより、出力信号VOUTの切り替わり時の入力電圧VINの低下を防止することが可能となる。
(4)選択信号生成回路18
ところで、一般的な電圧検出回路では、検出電圧VDETECTがヒステリシスを有している。本実施の形態に係る電圧検出回路1では、検出電圧VDETECTのヒステリシスを実現するための機能部として、選択信号生成回路18を備えている。
図17は、電圧検出回路の検出電圧VDETECTのヒステリシスを説明するための図である。
ここで、入力電圧VINの内部回路への供給を開始する閾値電圧を「検出電圧VDETECT_HIGH」とし、入力電圧VINの内部回路への供給を停止する閾値電圧を「検出電圧VDETECT_LOW」としている。
図17に示すように、入力電圧VINが0Vから上昇し、検出電圧VDETECT_HIGHに到達したとき、入力電圧VINが内部回路に供給され、内部回路が動作を開始する。一方、入力電圧VINが検出電圧VDETECT_HIGHを超えた後に再び入力電圧VINが低下し、検出電圧VDETECT_LOWを下回ったとき、内部回路への入力電圧VINの供給が遮断され、内部回路の動作が停止する。
これまでに学会で報告や製品化されている従来の電圧検出回路でも、図17に示すような検出電圧VDETECTのヒステリシスを実現していたが、ヒステリシス値(検出電圧VDETECT_HIGHと検出電圧VDETECT_LOWとの差)が固定されていたため、ユーザの使い勝手が良いとは言い難かった。
そこで、本実施の形態に係る電圧検出回路1では、選択信号生成回路18によってヒステリシス値のプログラム機能を実現している。
なお、本実施の形態において、特に断りが無い場合には、「検出電圧VDETECT」は「検出電圧VDETECT_HIGH」を表すものとする。
図18は、選択信号生成回路18の具体的な回路構成を示す図である。
図18に示すように、選択信号生成回路18は、レジスタ181A,181B,181Cと、レジスタ選択部としての複数のスイッチ182A,182Bと、デコーダ183A,183B,183Cとを含む。
レジスタ181Cは、入力電圧VINを分圧した電圧VIN0の大きさを指定する値(データ)を記憶するための記憶部である。デコーダ(DCDR)183Cは、レジスタ181Cに記憶された値をデコードすることにより、選択信号selDを生成して出力する。
レジスタ181Aは、検出電圧VDETECT_HIGHを指定するn(nは2以上の整数)ビットの値を記憶するための記憶部である。レジスタ181Bは、スイッチ検出電圧VDETECT_LOWを指定するnビットの値を記憶するための記憶部である。レジスタ181A,181Bの下位m(1≦m<n)ビットは、オフセット電圧VOFの大きさ(選択信号EN0〜EN7)を指定するビットであり、レジスタ181A,181Bの上位(n−m)ビットは、基準電圧VREF1の大きさ(選択信号selR)を指定するビットである。
本実施の形態では、n=6,m=3とし、6ビットのレジスタ181A,181Bのうち下位3ビットがオフセット電圧VOFの大きさを、上位3ビットが基準電圧VREF1の大きさを指定するものとして説明するが、n,mの値を上記の例に限定されるものではない。
スイッチ182A_1〜182A_6は、レジスタ181Aのビット毎に設けられ、出力信号VOUTに基づいて、対応するレジスタ181Aのビットのデータを後段のデコーダ183A,183Bに出力するか否かを切り替える回路である。
スイッチ182B_1〜182B_6は、レジスタ181Bのビット毎に設けられ、出力信号VOUTに基づいて、対応するレジスタ181Bのビットのデータを後段のデコーダ183A,183Bに出力するか否かを切り替える回路である。
スイッチ182A_1〜182A_6の回路構成例を図19に、スイッチ182B_1〜182B_6の回路構成例を図20に示す。スイッチ182A_1〜182A_6およびスイッチ182B_1〜182B_6は共に、Nチャネル型のトランジスタとPチャネル型のトランジスタとが並列に接続されたアナログスイッチによって実現することができる。
図19に示すように、スイッチ182A_1〜182A_6は、出力信号VOUTがハイ(High)レベルであるときにオンし、出力信号VOUTがロー(Low)レベルであるときにオフする。一方、スイッチ182B_1〜182B_6は、出力信号VOUTがハイレベルであるときにオフし、出力信号VOUTがローレベルであるときにオンする。
デコーダ183Aは、入力されたmビットの値をデコードすることにより、選択信号EN0〜ENxを生成して出力する。また、デコーダ183Bは、入力された(n−m)ビットの値をデコードすることにより、選択信号selRを生成して出力する。
図18の例(m=3,n=6)の場合、デコーダ183Aは、入力された3ビットの値をデコードし、8(=23)通りの選択信号EN0〜EN7を生成する。デコーダ183Bは、入力された3ビットの値をデコードし、8(=23)通りの選択信号selRを生成する。
上述した回路構成を有する選択信号生成回路18によれば、選択信号selRおよび選択信号EN0〜ENxは以下のように生成される。
例えば、出力信号VOUTがハイレベルであるとき、すなわち入力信号VINが検出電圧VDETECTよりも低いとき、スイッチ182A_1〜182A_3がオンし、スイッチ182B_1〜182B_3がオフすることにより、レジスタ181Aの下位3ビットがデコーダ183Aに入力されるので、レジスタ181Aの下位3ビットの値に応じた選択信号EN0〜EN7が生成される。また、このとき、スイッチ182A_4〜182A_6がオンし、スイッチ182B_4〜182B_6がオフすることにより、レジスタ181Aの上位3ビットがデコーダ183Bに入力され、レジスタ181Aの上位3ビットの値に応じた選択信号selRが生成される。
一方、出力信号VOUTがローレベルであるとき、すなわち入力信号VINが検出電圧VDETECTよりも高いときスイッチ182A_1〜182A_3がオンし、スイッチ182B_1〜182B_3がオフすることにより、レジスタ181Aの下位3ビットがデコーダ183Aに入力されるので、レジスタ181Aの下位3ビットの値に応じた選択信号EN0〜EN7が生成される。また、このとき、スイッチ182A_4〜182A_6がオンし、スイッチ182B_4〜182B_6がオフすることにより、レジスタ181Aの上位3ビットがデコーダ183Bに入力され、レジスタ181Aの上位3ビットの値に応じた選択信号selRが生成される。
図21は、図18に示される選択信号生成回路18を採用した電圧検出回路1の検出電圧VDETECTのシミュレーション結果を示す図である。
図21には、検出電圧VDETECT_HIGH=4.6V,検出電圧VDETECT_LOW=2.8Vとなるようにレジスタ181A〜181Cを設定した場合のSPICEによるシミュレーション結果が示されている。
図21に示されるように、選択信号生成回路18によれば、2つのレジスタ181A,181Bを用意し、出力信号VOUTの切り替わりに応じて選択するレジスタ181A,181Bを切り替えることにより、検出電圧VDETECTにヒステリシスを持たせることができる。また、レジスタ181A,181Bの設定値を変更することにより、ヒステリシス値を変更することができる。
なお、検出電圧VDETECT_HIGH,VDETECT_LOWを決定する際には、最初に、レジスタ181Cを設定して入力電圧VINを分圧した電圧VIN0の値を定めておき、その条件において、検出電圧VDETECT_HIGH,VDETECT_LOWが所望の電圧となるように、レジスタ181A,181Bを設定すればよい。
≪本実施の形態に係る電圧検出回路の効果≫
図22は、本実施の形態に係る電圧検出回路1による検出電圧VDETECTのプログラミングの概念を示す図である。同図には、一例として、電圧VIN1および基準電圧VREF1を夫々4通りとした場合の検出電圧VDETECTが例示されている。
電圧検出回路1によれば、図22に示されるように、入力電圧VIN0に任意のオフセット電圧VOF_1〜VOF_xを付加することによって電圧VIN1を生成することにより、電圧VIN1の入力電圧VINに対する変化を示す直線の傾きを変えずに切片のみを変化させる(図22のVIN軸方向に平行移動させる)ことができるので、この電圧VIN1と、一定の幅で変更可能な基準電圧VREF1とを比較回路12に入力することにより、検出電圧VDETECTを、入力電圧VINの広い範囲に渡って一定のトリミング幅(LSB)でリニアに調整することが可能となる。
例えば、プログラム可能な多出力電圧リファレンス回路11によって生成される複数の電圧のうち最も小さい電圧VCN(最小解像度1LSB)を更に分割することによってオフセット電圧VOF_1〜VOF_xを生成することにより、検出電圧VDETECTのプログラミングによって設定可能な検出電圧VDETECTが重複せず、且つ、検出電圧VDETECTのトリミング幅が全トリミング可能範囲において一定とすることが可能となる。
図23は、電圧検出回路1におけるレジスタ181A,181Bに基づくデジタルコードに対する検出電圧VDETECTのシミュレーション結果を示す図である。
図23には、レジスタ181A,181Bのビット数を6ビットとしたとき、下位3ビットに基づいて選択信号EN0〜EN7を生成し、上位3ビットに基づいて選択信号selRを生成することによって64(=26)通りのデジタルコードを生成した場合の、各デジタルコードに対する検出電圧VDETECTのSPICEによるシミュレーション結果が示されている。
図23に示すシミュレーション結果によれば、検出電圧VDETECTを1.6Vから4.75Vの範囲内にて6ビットのプログラミングを可能としている。この場合の検出電圧VDETECTのトリミング幅(LSB)は49mVであり、電圧検出回路1では、上述した非特許文献1に開示された電圧検出回路と比べて(図28参照)、設定するデジタルコードに対して検出電圧VDETECTがリニアに変化することが理解される。また、電圧検出回路1では、4V以上の比較的高い入力電圧VINにおいても、トリミング幅(LSB)を劣化させることなく、検出電圧VDETECTのプログラミングが可能となっていることが理解される。
以上のように、本実施の形態に係る電圧検出回路1によれば、ユーザ側において、検出電圧VDETECTのプログラミングが容易となる。また、電圧検出回路1では、4V以上の比較的高い入力電圧VINにおいても検出電圧VDETECTのトリミング幅が劣化しないので、検出電圧VDETECTを4V以上の比較的高い値に設定する必要があるアプリケーションにも電圧検出回路1を適用することができる。
したがって、実施の形態に係る電圧検出回路1によれば、ユーザによる、広範囲な検出電圧VDETECTのプログラミングが容易となる。
また、本実施の形態に係る電圧検出回路1によれば、図5に示したカスコード接続構造を有する基準電圧生成回路110によって生成した基準電圧VREFを用いることにより、上述したように基準電圧VREFの電源電圧依存性を低減することができるので、その基準電圧VREFに基づいて生成される基準電圧VREF1およびオフセット電圧VOF_1〜VOF_xの電源電圧依存性を低減することができ、検出電圧VDETECTの電源電圧依存性を抑えることが可能となる。
また、基準電圧VREFの電源電圧依存性の低減効果は、以下に示すように、検出電圧VDETECTの線形性にも良い影響をもたらす。
図24は、図5に示したカスコード接続構造を有する基準電圧生成回路110を採用した場合としない場合の検出電圧VDETECTの影響を示す図である。
図24には、図5に示したカスコード接続構造を有する基準電圧生成回路110を採用した電圧検出回路1における、64通りのデジタルコード(6ビットのレジスタ181A,181Bの設定値)に対する検出電圧VDETECTの変化が参照符号801で示され、カスコード接続構造を有さない基準電圧生成回路(非特許文献4参照)を採用した電圧検出回路1における、64通りのデジタルコード(6ビットのレジスタ181A,181Bの設定値)に対する検出電圧VDETECTの変化が参照符号800で示されている。
図24から理解されるように、カスコード接続構造を有さない基準電圧生成回路を採用した場合には、検出電圧VDETECTがデジタルコードに変化に対して非線形に変化するのに対し、図5に示したカスコード接続構造を有する基準電圧生成回路110を採用した場合には、検出電圧VDETECTがデジタルコードに変化に対してより線形に変化する。
このように、図5に示したカスコード接続構造を有する基準電圧生成回路110を採用した場合、入力電圧VINの変化に対する、基準電圧VREFに基づいて生成される基準電圧VREF1およびオフセット電圧VOF_1〜VOF_Xの変化が抑えられるので、デジタルコード(レジスタ181A,181Bの設定値)に対する検出電圧VDETECTの特性を線形に近づけることが可能となる。
また、図5に示したカスコード接続構造を有する基準電圧生成回路110を採用することにより、検出電圧VDETECTの温度依存性を低減することが可能となる。
図25は、本実施の形態に係る電圧検出回路1の検出電圧VDETECTの温度特性のシミュレーション結果を示す図である。
図25には、図5に示す基準電圧生成回路110に対して非特許文献5に開示されたプロセスばらつきに対する温度依存性のトリミング手法を適用して最適化した場合の電圧検出回路1の検出電圧VDETECTの温度特性のSPICEによるシミュレーション結果が示されている。
図25に示すように、電圧検出回路1によれば、検出電圧VDETECT=3.5Vとしたときの、−20℃から130℃の範囲における検出電圧VDETECTの温度依存性を、“127μV/℃(=36ppm/℃)”に抑えることが可能となる。
また、本実施の形態に係る電圧検出回路1の全体回路電流(消費電流)増加は、以下に示すように、限定的であると言える。
図26は、本実施の形態に係る電圧検出回路1の全体回路電流のシミュレーション結果を示す図である。
同図には、検出電圧VDETECT=3.5Vとしたときの入力電圧VINに対する電圧検出回路1の全体回路電流の変化が示されている。
同図に示されるように、VIN=VDETECT=3.5Vとなったときの全体回路電流は2.7nAであり、電圧検出回路1全体の消費電力は十分に抑えられていると言える。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態において、電圧検出回路1がCMOSプロセスで実現される場合を例示したが、BiCMOS(Bipolar Complementary Metal Oxide Semiconductor)プロセス等の他の半導体プロセスによって実現してもよい。
また、選択信号生成回路18がレジスタ181A〜181Cおよびスイッチ182A_1〜182A_6,181B_1〜181B_6を有し、検出電圧を指定する2つのデータパターンから1つのデータパターンを選択する構成を例示したが、これに限られない。例えば、レジスタ181A〜181Cの設定値に相当するデータパターンを生成する回路を、電圧検出回路1が形成された半導体チップを搭載するボード基板上に設け、その回路が電圧検出回路1の出力信号VOUTの論理レベルに応じて、上記データパターンを切り替えてデコーダ183A,183Bに入力するようにしてもよい。レジスタ181Cについても同様である。
また、上記実施の形態では、電圧検出回路1を、エネルギーハーベスティング技術によって集めた環境エネルギーを用いるアプリケーションに適用する場合を例示したが、電圧監視が必要な上記以外のアプリケーションにも同様に適用することができる。
100…システム、1…電圧検出回路、2…エネルギーハーベスティングデバイス、3…電源回路、4…出力スイッチ、5…内部回路、10,10A…分圧回路、11…多出力電圧リファレンス回路、12…比較回路、13,14…選択回路、15,15A…オフセット調整回路、17…出力回路、110…基準電圧生成回路、111…分圧回路、112…バッファ回路、150…オフセット電圧生成部、151_0〜151_x…オフセット付加部、152…出力選択部、170…NAND、171…グリッチ防止回路、181A,181B,181C…レジスタ、182A_1〜182A_6,182B_1〜182B_6…スイッチ、183A,183B,183C…デコーダ、VIN…入力電圧、VIN1…入力電圧を分圧した電圧、VOUT…出力信号、VOF,VOF_1〜VOF_X…オフセット電圧、selR,selD,EN0〜ENx…選択信号、VCMPOUT…比較回路12の出力信号、出力信号VGOFF…グリッチ防止回路の出力信号。

Claims (8)

  1. 監視対象の入力電圧を分圧して出力する入力電圧分圧回路と、
    複数の第1基準電圧を生成して出力する多出力電圧リファレンス回路と、
    前記入力電圧分圧回路から出力された電圧にオフセット電圧を加えて出力し、出力された電圧に加えられる前記オフセット電圧が変更可能なオフセット調整回路と、
    前記複数の第1基準電圧の中から指定された一つの第1基準電圧を選択して出力する基準電圧選択回路と、
    前記オフセット調整回路から出力された電圧と前記基準電圧選択回路から出力された前記第1基準電圧とを比較し、比較結果に応じた信号を出力する比較回路と、を有する
    電圧検出回路。
  2. 請求項1に記載の電圧検出回路において、
    前記オフセット調整回路は、
    ゲート電極に前記オフセット電圧が印加され、ソース電極がグラウンド電圧が供給されるグラウンドラインに接続された第1導電型の第1トランジスタと、
    ゲート電極に前記入力電圧分圧回路から出力された電圧が印加され、ソース電極が前記第1トランジスタのドレイン電極に接続され、ドレイン電極が前記入力電圧が供給される電源ラインに接続された第1導電型の第2トランジスタと、を含む
    ことを特徴とする電圧検出回路。
  3. 請求項1に記載の電圧検出回路において、
    前記オフセット調整回路は、
    複数のオフセット電圧を生成して出力するオフセット電圧生成部と、
    前記複数のオフセット電圧毎に対応して設けられ、前記入力電圧分圧回路から出力された電圧から夫々対応する前記オフセット電圧を減算した電圧を出力する複数のオフセット付加部と、
    前記複数のオフセット付加部から夫々出力された複数の電圧の中から指定された電圧を選択して出力する出力選択部とを有し、
    前記オフセット付加部の夫々は、
    ゲート電極に前記オフセット電圧が印加され、ソース電極がグラウンド電圧が供給されるグラウンドラインに接続された第1導電型の第1トランジスタと、
    ゲート電極に前記入力電圧分圧回路から出力された電圧が印加され、ソース電極が前記第1トランジスタのドレイン電極に接続され、ドレイン電極が前記入力電圧が供給される電源ラインに接続される第1導電型の第2トランジスタと、を含む
    ことを特徴とする電圧検出回路。
  4. 請求項3に記載の電圧検出回路において、
    前記多出力電圧リファレンス回路は、
    第2基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、
    前記第2基準電圧を複数の電圧に分圧して出力する基準電圧分圧回路と、
    前記基準電圧分圧回路から出力された前記複数の電圧を夫々バッファして前記第1基準電圧として出力するバッファ回路と、を含み、
    前記バッファ回路は、
    前記基準電圧分圧回路から出力される前記複数の電圧毎に対応して設けられ、前記電源ラインと前記グラウンドラインの間に直列に接続された複数の第1導電型の第3トランジスタと、
    前記電源ラインと前記グラウンドラインの間に前記複数の第3トランジスタと直列に接続された定電流源とを含み、
    前記複数の第3トランジスタは、前記基準電圧分圧回路から出力された夫々対応する電圧が入力されるゲート電極を有し、且つソース電極の電圧を前記第1基準電圧として出力し、
    前記オフセット電圧生成部は、前記バッファ回路における前記第3トランジスタのソース電圧のうち、最も小さい電圧を分圧して前記複数の前記オフセット電圧を生成する
    ことを特徴とする電圧検出回路。
  5. 請求項に記載の電圧検出回路において、
    前記基準電圧生成回路は、
    ドレイン電極が前記電源ラインに接続され、ゲート電極とソース電極とが短絡された第1導電型の第4トランジスタと、
    ゲート電極とドレイン電極とがそれぞれグラウンドラインに接続され、ソース電極が前記第4トランジスタのゲート電極およびソース電極に接続された第2導電型の第5トランジスタと、
    ドレイン電極が前記電源ラインに接続され、ゲート電極とソース電極とが短絡された第1導電型の第6トランジスタと、
    ゲート電極が前記第4トランジスタのゲート電極およびソース電極に接続され、ドレイン電極がグラウンドラインに接続され、ソース電極が前記第6トランジスタのゲート電極およびソース電極に接続された第2導電型の第7トランジスタと、
    ゲート電極が前記第6トランジスタのソース電極およびゲート電極に接続され、ドレイン電極が前記電源ラインに接続された第1導電型の第8トランジスタと、
    ゲート電極とソース電極が短絡され、ドレイン電極が前記第8トランジスタのソース電極に接続された第1導電型の第9トランジスタと、
    ドレイン電極およびゲート電極がグラウンドラインに接続され、ソース電極が前記第9トランジスタのゲート電極およびソース電極に接続された第2導電型の第10トランジスタと、を含む
    ことを特徴とする電圧検出回路。
  6. 請求項2乃至5の何れか一項に記載の電圧検出回路において、
    前記比較回路から出力された信号をバッファして出力する出力回路を有し、
    前記出力回路は、
    前記電源ラインと前記グラウンドラインの間に直列に接続され、ゲート電極が前記グラウンドラインに共通に接続された第1導電型の第11トランジスタおよび第2導電型の第12トランジスタを含み、前記第11トランジスタのソース電極が前記グランドラインに接続され、前記第12トランジスタのソース電極が前記電源ラインに接続され、前記第11トランジスタのドレイン電極と前記第12トランジスタのドレイン電極とが共通に接続されるノードから信号を出力するグリッチ防止回路と、
    前記グリッチ防止回路から出力された信号と前記比較回路から出力された信号とを入力する否定論理積回路と、を含み、
    前記否定論理積回路は、
    ゲート電極に前記グリッ防止回路から出力された信号が入力され、ソース電極が前記グラウンドラインに接続された第2導電型の第13トランジスタと、
    ゲート電極に前記比較回路から出力された信号が入力され、ソース電極が前記第13トランジスタのドレイン電極に接続された第1導電型の第14トランジスタと、
    ゲート電極に前記グリッ防止回路から出力された信号が印加され、ソース電極が前記電源ラインに接続され、ドレイン電極が前記第14トランジスタのドレイン電極に接続された第2導電型の第15トランジスタと、
    前記電源ラインと前記第15トランジスタのドレイン電極との間に接続された定電流源とを含む
    ことを特徴とする電圧検出回路。
  7. 請求項2乃至6の何れか一項に記載の電圧検出回路において、
    前記オフセット電圧の大きさを指定する第1選択信号と、前記第1基準電圧の大きさを指定する第2選択信号とを生成する選択信号生成回路を更に有し、
    前記基準電圧選択回路は、前記第2選択信号に基づいて前記第1基準電圧を選択して出力し、
    前記オフセット調整回路は、前記入力電圧分圧回路から出力された電圧に前記第1選択信号で指定された大きさの前記オフセット電圧を加えて出力し、
    前記選択信号生成回路は、
    前記電圧検出回路の第1検出電圧を指定する値を記憶する第1レジスタと、
    前記電圧検出回路の、前記第1検出電圧よりも小さい第2検出電圧を指定する値を記憶する第2レジスタと、
    前記比較回路から出力された電圧に基づいて、前記第1レジスタに記憶された値と前記第2レジスタに記憶された値の何れか一方を選択して出力するレジスタ選択部と、
    前記レジスタ選択部によって選択されたデータをデコードして前記第1選択信号および前記第2選択信号を生成するデコーダとを含む
    ことを特徴とする電圧検出回路。
  8. 請求項7に記載の電圧検出回路において、
    前記第1レジスタおよび前記第2レジスタは、夫々n(nは2以上の整数)ビットのデータを記憶し、
    前記レジスタ選択部は、
    前記比較回路から出力された電圧が第1論理レベルである場合に、前記第1レジスタのデータを読み出して出力し、前記比較回路から出力された電圧が第2論理レベルである場合に、前記第1レジスタのデータを読み出さない第1スイッチと、
    前記比較回路から出力された電圧が前記第2論理レベルである場合に、前記第2レジスタのデータを読み出して出力し、前記比較回路から出力された電圧が前記第1論理レベルである場合に、前記第2レジスタのデータを読み出さない第2スイッチと、を含み、
    前記デコーダは、
    前記第1スイッチから出力された前記第1レジスタのデータまたは前記第2スイッチから出力された前記第2レジスタのデータに含まれるm(1≦m<n)ビットのデータをデコードして前記第1選択信号を生成するオフセット電圧用デコーダと、
    前記第1スイッチから出力された前記第1レジスタのデータまたは前記第2スイッチから出力された前記第2レジスタのデータに含まれる(n−m)ビットのデータをデコードして前記第2選択信号を生成する基準電圧用デコーダと、を含む
    ことを特徴とする電圧検出回路。
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