JP6561677B2 - 鍵盤装置及びサポート部材 - Google Patents

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Description

本発明は、鍵盤装置及びサポート部材に関する。
従来のグランドピアノやアップライトピアノなどのアコースティックピアノは、多くの部品によって構成されている。また、これらの部品の組み立ては非常に複雑であるため、組み立て作業にかかる時間が長くなってしまう。特に、各鍵に対応して設けられるアクション機構は、多くの部品が必要であり、その組み立て作業も非常に複雑である。
例えば、特許文献1に示すアクション機構は、複数の部品が互いに作用して、押鍵及び離鍵による鍵の動作がハンマに伝達される。特に、アクション機構の一部を構成するサポートアセンブリは、様々な部品が組み合わされて動作する。サポートアセンブリは押鍵に応じてハンマによる打弦を実現する機構だけでなく、打弦直前に鍵の動作によりハンマへ伝達される力を解放させるためのエスケープメント機構を有している。この機構は、アコースティックピアノの基本的な動作を実現するための重要な機構である。特に、グランドピアノでは、一般的に、レペティションレバーとジャックとを組み合わせたダブルエスケープメント機構が採用されている。
特開2005−292361号公報
サポートアセンブリを構成する各部品の数が多いため、製造期間が長期化し、製造コストが上昇してしまう。そのため、製造コストを低減しようとして、単純に、部品数を減らしたり、構造を簡略化したりすることが望まれている。また、サポートアセンブリは各鍵に対応して個別に設ける必要がある。つまり、鍵の数だけサポートアセンブリを準備する必要があるため、サポートアセンブリを構成する部品数が多くなるだけでなく、その組み立てに要する時間も長くなってしまう。その結果、鍵盤装置の製造費用が高騰してしまう。
本発明の目的の一つは、アコースティックピアノの鍵盤装置と比較して製造コストが低減された鍵盤装置及び鍵盤装置に用いるサポート部材を提供することにある。
本発明の一実施形態による鍵盤装置は、サポートアセンブリに接して動作させる作用部を有し、作用部が第1間隔で並ぶように配置された複数の鍵と、サポートアセンブリのうち、第1間隔の整数倍の第2間隔で配置された第1サポートアセンブリが複数設けられた第1複合サポート部材と、サポートアセンブリのうち、第2間隔で配置された第2サポートアセンブリが複数設けられた第2複合サポート部材と、を有し、第1複合サポート部材及び第2複合サポート部材は、隣接する第1サポートアセンブリの間に第2サポートアセンブリが配置されるように重ね合せられる。
第1複合サポート部材は、複数の第1サポートアセンブリをフレームに回動可能に固定する第1固定部を有し、第2複合サポート部材は、複数の第2サポートアセンブリをフレームに回動可能に固定する第2固定部を有し、第1複合サポート部材及び第2複合サポート部材は、第1固定部及び第2固定部が嵌合するように重ね合せられてもよい。
第2間隔は、第1間隔の2倍であってもよい。
第1サポートアセンブリの数と第2サポートアセンブリの数とを加算した数は、1オクターブ分の鍵の数と等しくてもよい。
第1サポートアセンブリの数と第2サポートアセンブリの数とを加算した数は、全鍵の数を割り切れる数であってもよい。
第1複合サポート部材は、第2複合サポート部材と同一形状であってもよい。
本発明の一実施形態によるサポート部材は、複数の鍵の各々に対して設けられ、複数の鍵の各々の動作に伴ってハンマを動作させる複数のサポートアセンブリと、複数のサポートアセンブリをフレームに回動可能に固定する固定部と、固定部と複数のサポートアセンブリとの間に設けられ、可撓性を有する複数の可撓部と、を有し、複数のサポートアセンブリの各々の間隙は、サポートアセンブリの幅よりも広い。
複数の可撓部の間にスリットが設けられていてもよい。
本発明の一実施形態によれば、アコースティックピアノの鍵盤装置と比較して製造コストが低減された鍵盤装置及び鍵盤装置に用いるサポート部材を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る鍵盤装置の構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る第1複合サポート部材の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る第1複合サポート部材の構成を示す上面図である。 本発明の一実施形態に係る第1複合サポート部材の構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る鍵と第1複合サポート部材との位置関係を示す上面図である。 本発明の一実施形態に係る第2複合サポート部材の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る第2複合サポート部材の構成を示す上面図である。 本発明の一実施形態に係る第2複合サポート部材の構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る鍵と第2複合サポート部材との位置関係を示す上面図である。 本発明の一実施形態に係る第1複合サポート部材と第2複合サポート部材とを重ね合せた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る第1複合サポート部材と第2複合サポート部材とを重ね合せた状態を示す上面図である。 本発明の一実施形態に係る第1複合サポート部材と第2複合サポート部材とを重ね合せた状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る鍵盤装置の動きを説明するための側面図である。 本発明の一実施形態に係る鍵盤装置の発音機構の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る鍵と複合サポート部材との位置関係を示す斜面図である。 本発明の一実施形態に係る複合サポート部材の構成を示す上面図である。 本発明の一実施形態に係る複合サポート部材を重ね合せた状態を示す上面図である。 本発明の一実施形態に係る鍵及び複合サポート部材の位置関係を示す上面図である。
以下、図面を参照して本発明に係る鍵盤装置及びサポートアセンブリについて説明する。但し、本発明の鍵盤装置及びサポートアセンブリは多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、本実施の形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
以下の説明において、鍵盤装置の演奏者側を演奏者手前側といい、その逆側を演奏者奥側という。また、上方、下方、側方等の向きを表す用語は、鍵盤装置を演奏者側から見た場合の向きとして定義される。各部品に設けられたスリットとは、当該部品を貫通する貫通孔であってもよく、例えばU字型のように一部が開放された形状であってもよい。
〈第1実施形態〉
[鍵盤装置1の構成]
本発明の第1実施形態における鍵盤装置1は、本発明に係るサポートアセンブリの一例を電子ピアノに適用した例である。この電子ピアノは、鍵の操作時にグランドピアノに近いタッチ感を得るために、グランドピアノが備えているサポートアセンブリに近い構成を備えている。図1を用いて、本発明の第1実施形態に係る鍵盤装置1の概要を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る鍵盤装置の機械構成を示す側面図である。図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る鍵盤装置1は、複数の鍵110(この例では88鍵)及び鍵110の各々に対応したアクション機構を備える。アクション機構は、サポートアセンブリ60、ハンマシャンク310、ハンマ320及びハンマストッパ410を備える。なお、図1では、鍵110が白鍵である場合を示しているが、黒鍵であっても同様である。また、以下の説明において、演奏者手前側、演奏者奥側、上方、下方、側方等の向きを表す用語は、鍵盤装置を演奏者側から見た場合の向きとして定義される。例えば、図1の例では、サポートアセンブリ60は、ハンマ320から見て演奏者手前側に配置され、鍵110から見て上方に配置されている。側方は、鍵110が配列される方向に対応する。
鍵110は、バランスレール910によって回動可能に支持されている。鍵110は、図1に示すレスト位置からエンド位置までの範囲で回動する。鍵110は、キャプスタンスクリュー120を備えている。サポートアセンブリ60は、サポートレール960に回動可能に接続され、キャプスタンスクリュー120上に載置されている。サポートレール960はブラケット900に支持されている。サポートアセンブリ60の詳細の構成は後述する。なお、サポートレール960は、サポートアセンブリ60の回動の基準となるフレームの一例である。フレームは、サポートレール960のように一つの部材で形成されていてもよいし、複数の部材で形成されていてもよい。フレームは、サポートレール960のように鍵110の配列方向に長手を有するレール状の部材であってもよいし、鍵110毎に独立した部材であってもよい。
ハンマシャンク310は、シャンクフレンジ390に回動可能に接続されている。ハンマシャンク310は、ハンマローラ315を備えている。ハンマシャンク310は、ハンマローラ315を介して、サポートアセンブリ60上に載置されている。シャンクフレンジ390は、シャンクレール930に固定されている。ハンマ320は、ハンマシャンク310の端部に固定されている。シャンクフレンジ390にはサポートアセンブリ60の上方(ハンマシャンク330側)への回動を規制するレペティションレギュレーティングスクリュー346が設けられている。レギュレーティングボタン360は、シャンクレール930に固定されている。ハンマストッパ410は、ハンマストッパレール940に固定されて、ハンマシャンク310の回動を規制する位置に配置されている。
センサ510は、ハンマシャンク310の位置及び移動速度(特にハンマシャンク310がハンマストッパ410に衝突する直前の速度)を測定するためのセンサである。センサ510は、センサレール950に固定されている。この例では、センサ510はフォトインタラプタである。ハンマシャンク310に固定された遮蔽板520がフォトインタラプタの光軸を遮蔽する量に応じて、センサ510からの出力値が変化する。この出力値に基づいて、ハンマシャンク310の位置及び移動速度を測定することができる。なお、センサ510に代えて、またはセンサ510と共に、鍵110の操作状態を測定するためのセンサが設けられてもよい。
上述したサポートレール960、シャンクレール930、ハンマストッパレール940及びセンサレール950は、ブラケット900に支持されている。
[複合サポート部材80の構成]
図2は、本発明の一実施形態に係る第1複合サポート部材の構成を示す斜視図である。図3は、本発明の一実施形態に係る第1複合サポート部材の構成を示す上面図である。鍵盤装置1の第1複合サポート部材80は6つのサポートアセンブリ60(60−1、60−2、・・・、60−6)、フレーム固定部832、及び可撓部834を備えている。複数のサポートアセンブリ60の各々はサポート610、レペティションレバー640、ジャック650、及びコイルスプリング680を有する。サポートアセンブリ60の詳細な構成は後述する。サポートアセンブリ60は鍵110の動作に伴ってハンマ320に作用する。フレーム固定部832は、第1複合サポート部材80をサポートレール960に固定する。
可撓部834は、複数のサポートアセンブリ60の各々に対して、複数のサポートアセンブリ60とフレーム固定部832との間に設けられている。各々の可撓部834は可撓性(弾性)を有している。複数のサポートアセンブリ60の各々の間には、後に説明する第2複合サポート部材80Aのサポートアセンブリ60Aが配置される。したがって、複数のサポートアセンブリ60の間隙は、各々のサポートアセンブリ60Aの幅よりも広い。また、可撓部834はサポート610及びフレーム固定部832と一体形成されており、サポートアセンブリ60の回動方向または可撓部834の板厚方向において、少なくともサポート610よりも板厚が薄い。サポートアセンブリ60のうち、コイルスプリング680及び他の部材と衝突する部分に設けられた不緩衝材等(不織布、弾性体等)以外は、射出成形などによって製造された樹脂製の構造体である。
フレーム固定部832には、フレーム固定部832をサポートレール960に取り付け可能な複数の固定孔872が設けられている。固定孔872は、サポートレール960の延長方向において、複数のサポートアセンブリ60の間隔と同じ間隔で設けられている。ただし、固定孔872が設けられる間隔はサポートアセンブリ60の間隔と同じ間隔に限定されず、取り付け位置において、後に説明する第2複合サポート部材80Aの固定孔872Aと同じ位置に設けられていればよい。
可撓部834は、隣接するサポートアセンブリ(例えば、60−1及び60−2)の間にスリット836を有しており、複数のサポートアセンブリ60がそれぞれ独立して回動するようにフレーム固定部832に接続されている。また、サポートレール960が延びる方向において、可撓部834の幅はサポート610の幅よりも大きい。具体的には、可撓部834の幅はサポート610の幅の2倍になるように設計される。ここで、可撓部834には、可撓部834の一部を開口する貫通孔838(開口部)が設けられている。ここでは、可撓部834の内側に貫通孔838が設けられた構造を例示したが、この構造に限定されない。例えば、サポート610から伸延した可撓部834が枝分かれし、枝分かれした可撓部834が2箇所でフレーム固定部832に接続された構造であってもよい。また、可撓部834に貫通孔838が設けられていなくてもよい。
図4は、本発明の一実施形態に係る第1複合サポート部材の構成を示す側面図である。サポート610は、サポートレール960に対して回動可能に支持されている。レペティションレバー640は、サポート610に回動可能に支持されている。ジャック650は、サポート610に回動可能に配置されている。また、ジャック650は、ジャック大6502及びジャック小6504を有しており、ジャック大6502はレペティションレバー640に設けられたスリット642を貫通可能に配置され、ジャック小6504はサポート610から演奏者手前側に延びている。動作規制部660は、サポート610のレペティションレバー640側に配置されている。
また、サポート610は、サポートヒール612、台座638、フレーム固定部832、及び可撓部834を有する。フレーム固定部832は、サポートアセンブリ60をサポートレール960に固定する。可撓部834は、各々のサポートアセンブリ60のサポート610とフレーム固定部832との間に設けられ、可撓性(弾性)を有している。また、可撓部834はサポート610及びフレーム固定部832と一体形成されており、サポートアセンブリ60の回動方向または可撓部834の板厚方向において、少なくともサポート610よりも板厚が薄い。
ここで、可撓部834は第1板厚部8342及び第1板厚部8342よりも板厚が薄い第2板厚部8344を有している(図4参照)。また、第1板厚部8342と第2板厚部8344との段差部、及びフレーム固定部832と第2板厚部8344との段差部が曲面8346を有している。曲面8346は、サポートアセンブリ60の回動によって可撓部834が湾曲したときの応力の集中を緩和する。なお、図4では、可撓部834が板厚の異なる第1板厚部8342及び第2板厚部8344を有する構造を例示したが、この構造に限定されない。サポートアセンブリ60が回動する際に、十分な可撓性を有していれば、可撓部834は一定の板厚で形成されていてもよい。
台座638は、サポート610のレペティションレバー640側に接続され、台座638の上面(レペティションレバー640側)には、台座638及びレペティションレバー640に作用するコイルスプリング682が設けられている。コイルスプリング682は台座638及びレペティションレバー640が互いに離れる方向に台座638及びレペティションレバー640に作用し、レペティションレバー640に回動力を付与する弾性体として機能する圧縮スプリングである。
レペティションレバー640は、可撓部620、スリット642、延設部644、及びサポート固定部648を有する。
可撓部620はレペティションレバー640のサポート610側に延びておりサポート固定部648に結合されている。つまり、可撓部620は、レペティションレバー640とサポート固定部648との間に設けられている。可撓部620はサポート固定部648及びレペティションレバー640と一体形成されているが、可撓部620の板厚がレペティションレバー640の板厚よりも薄いため、可撓部620は可撓性(弾性)を有している。したがって、レペティションレバー640は可撓部620を中心として回動する。
スリット642は、レペティションレバー640の回動中心である可撓部620から演奏者手前側の一部において、ジャック大6502が貫通可能な位置に設けられている。延設部644は、レペティションレバー640の回動中心である可撓部620からジャック650側において、レペティションレバー640のサポート610側に結合されている。また、延設部644はスリット6442及び6444を有している(図4参照)。サポート固定部648は固定具674によってサポート610に固定されている。
なお、図2乃至図4では、レペティションレバー640、可撓部620、延設部644、及びサポート固定部648が一体形成された構造を例示したが、この構造に限定されない。例えば、可撓部620が固定具、接着剤、または溶接等によってレペティションレバー640及びサポート固定部648の両方または一方に固定されていてもよい。
ジャック650は、ジャック大6502とジャック小6504との間のジャック支持部6105においてサポート610に対して回動可能に配置されている(図4参照)。ジャック大6502の一部には、ジャック大6502及びサポート610に作用するコイルスプリング684が設けられている。コイルスプリング684はジャック大6502が台座638に近づく方向にジャック大6502及びサポート610に作用し、ジャック650に回動力を付与する弾性体として機能する引張スプリングである。
動作規制部660は、可撓部620を基準に可撓部834とは反対側に設けられている。また、動作規制部660は、延設部662、ストッパ664、及びガイド666を有する。延設部662はサポート610のレペティションレバー640側に配置されている。ストッパ664及びガイド666は延設部662に配置されており、それぞれ延設部662から演奏者手前側に延びている。換言すると、ストッパ664及びガイド666は、延設部662から演奏者手前側に突出する突出部である、ということもできる。ストッパ664は延設部644に設けられたスリット6442を貫通しており、ガイド666は延設部644に設けられたスリット6444を貫通している。なお、スリット6442および6444は、ストッパ664及びガイド666が係止可能な形状であればよく、例えばストッパ664及びガイド666が係止可能な溝が設けられた形状であってもよい。スリット6442および6444を係止部ということもできる。
ここで、図2乃至図4では、それぞれ別個の部品として準備されたサポート610及びレペティションレバー640が固定具674によって固定された構造を例示したが、この構造に限定されない。例えば、サポート610及びレペティションレバー640が一体形成されていてもよい。つまり、サポート610、可撓部620、834、及びレペティションレバー640が一体形成されていてもよい。
ここで、図4に示すレスト位置において、延設部644は、スリット6442において、ストッパ664に対してストッパ664のサポート610側(下方)から接している。換言すると、延設部644は動作規制部660に対して動作規制部660の下方から接している。つまり、ストッパ664または動作規制部660はレペティションレバー640及び延設部644のハンマシャンク310側(上方)への回動を規制する。延設部644とストッパ664との間には、延設部644とストッパ664とが接触することによって発生する雑音を低減するための緩衝材等(不織布、弾性体等)が設けられていてもよい。
また、延設部644は、スリット6444において、ガイド666と側方から接している。ここで、側方とはサポートアセンブリ60が隣接する方向、またはサポートレール960の延長方向である。換言すると、延設部644は動作規制部660と側方から接している。つまり、ガイド666または動作規制部660はレペティションレバー640のヨーイング(横ずれ)及びローリング(捻れ)を抑制する。延設部644とガイド666との間には、延設部644とガイド666とが摺動を円滑にするためにグリスが塗布されていてもよい。
なお、第1実施形態のサポートアセンブリ60では、レペティションレバー640に接続された延設部644にスリットが設けられ、サポート610に接続された延設部662に突出部が設けられた構成を例示したが、この構成に限定されない。例えば、延設部662にスリットが設けられ、延設部644に当該スリットを貫通する突出部が構成であってもよい。
図5は、本発明の一実施形態に係る鍵と第1複合サポート部材との位置関係を示す上面図である。図5では、鍵110上に第1複合サポート部材80が配置された状態の上面図を示す。図5に示すように、各々のサポートアセンブリ60は、各鍵110(白鍵112及び黒鍵114)に対して1つ置きに配置されている。具体的には、複数の鍵110は第1間隔S1で配置されており、複数のサポートアセンブリ60は第1間隔S1の2倍の第2間隔S2で配置されている。ここで、第1間隔S1は複数の鍵110が配置される周期を意味する。また、第2間隔S2は複数のサポートアセンブリ60が配置される周期を意味する。第1間隔S1は鍵110の延長方向において鍵110(例えば、キャプスタンスクリュー120)がサポートアセンブリ60(例えば、サポートヒール612)に作用する位置における鍵110の間隔として定義される。換言すると、複数の鍵110は、キャプスタンスクリュー120が第1間隔で並ぶように配置されている、ということもできる。
例えば、第1間隔S1は、白鍵112−1に設けられたキャプスタンスクリュー120と黒鍵114−1に設けられたキャプスタンスクリュー120との間隔、及び黒鍵114−1に設けられたキャプスタンスクリュー120と白鍵112−2に設けられたキャプスタンスクリュー120との間隔として定義される。ここで、サポートアセンブリ60に作用する位置において、キャプスタンスクリュー120の代わりに鍵110がサポートアセンブリ60側に突出する突出部を有し、その突出部がサポートアセンブリ60に作用してもよい。この場合、第1間隔S1は突出部が設けられた位置における鍵110の間隔として定義されてもよい。ここで、キャプスタンスクリュー120及び上記の突出部を作用部ということができる。また、第2間隔S2はサポート610(又はレペティションレバー640)の間隔として定義される。
ここで、サポートアセンブリ60と鍵110との位置関係を詳細に説明すると、サポートアセンブリ60−1は白鍵112−1に対応して配置されている。サポートアセンブリ60−2は白鍵112−2に対応して配置されている。サポートアセンブリ60−3は白鍵112−3に対応して配置されている。サポートアセンブリ60−4は黒鍵114−3に対応して配置されている。サポートアセンブリ60−5は黒鍵114−4に対応して配置されている。サポートアセンブリ60−6は黒鍵114−5に対応して配置されている。つまり、複数のサポートアセンブリ60は白鍵112及び黒鍵114に共通して配置されている。
次に、図6乃至図9を用いて、第1複合サポート部材80に重ねて設置する第2複合サポート部材80Aについて説明する。図6は、本発明の一実施形態に係る第2複合サポート部材の構成を示す斜視図である。図7は、本発明の一実施形態に係る第2複合サポート部材の構成を示す上面図である。図8は、本発明の一実施形態に係る第2複合サポート部材の構成を示す側面図である。図6乃至図8に示した第2複合サポート部材80Aは図2乃至図4に示した第1複合サポート部材80と類似しているが、サポート610Aに対する可撓部834Aの上面視における接続位置と、可撓部834A及びフレーム固定部832Aの断面視における形状と、において第2複合サポート部材80Aは第1複合サポート部材80とは相違する。
第2複合サポート部材80Aのスリット836A、貫通孔838A、及び固定孔872Aは、上面視において、第1複合サポート部材80のスリット836、貫通孔838、及び固定孔872と同じ位置に設けられている。一方、複数のサポートアセンブリ60Aは、上面視において、複数のサポートアセンブリ60とは異なる位置に配置されている。
可撓部834Aは、複数のサポートアセンブリ60Aの各々に対して、複数のサポートアセンブリ60Aとフレーム固定部832Aとの間に設けられている。各々の可撓部834Aは可撓性(弾性)を有しており、サポートアセンブリ60Aを回動可能にフレーム固定部832Aに接続している。複数のサポートアセンブリ60Aの各々の間には、上記の第1複合サポート部材80のサポートアセンブリ60が配置される。したがって、複数のサポートアセンブリ60Aの間隙は、各々のサポートアセンブリ60の幅よりも広い。また、可撓部834Aはサポート610A及びフレーム固定部832Aと一体形成されており、サポートアセンブリ60Aの回動方向または可撓部834Aの板厚方向において、少なくともサポート610Aよりも板厚が薄い。サポートアセンブリ60Aのうち、コイルスプリング680A及び他の部材と衝突する部分に設けられた不緩衝材等(不織布、弾性体等)以外は、射出成形などによって製造された樹脂製の構造体である。
また、図4及び図8に示すように、サポート610Aの回動方向において、第2複合サポート部材80Aの可撓部834Aがサポート610Aに接続される位置(高さ)は、第1複合サポート部材80の可撓部834がサポート610に接続される位置(高さ)と異なっている。具体的には、第1複合サポート部材80の可撓部834はサポート610のレペティションレバー640側(上方側)の側面に接続されており、第2複合サポート部材80Aの可撓部834Aはサポート610Aの鍵110側(下方側)の側面に接続されている。
図9は、本発明の一実施形態に係る鍵と第2複合サポート部材との位置関係を示す上面図である。図9に示すように、各々のサポートアセンブリ60Aは、各鍵110(白鍵112及び黒鍵114)に対して1つ置きに配置されている。具体的には、複数のサポートアセンブリ60Aは隣接する鍵110の第1間隔S1の2倍の第2間隔S2で配置されている。ここで、第1間隔S1及び第2間隔S2の定義は上記と同様である。
ここで、サポートアセンブリ60Aと鍵110Aとの位置関係を詳細に説明すると、サポートアセンブリ60A−1は黒鍵114−1に対応して配置されている。サポートアセンブリ60A−2は黒鍵114−2に対応して配置されている。サポートアセンブリ60A−3は白鍵112−4に対応して配置されている。サポートアセンブリ60A−4は白鍵112−5に対応して配置されている。サポートアセンブリ60A−5は白鍵112−6に対応して配置されている。サポートアセンブリ60A−6は白鍵112−7に対応して配置されている。つまり、複数のサポートアセンブリ60Aは白鍵112及び黒鍵114に共通して配置されている。
第1複合サポート部材80及び第2複合サポート部材80Aのサポートレール960への固定は以下のようにして行われる。まず、サポートレール960の凸部9602に第2複合サポート部材80Aの凹部8322Aを嵌合させることで、第2複合サポート部材80Aをサポートレール960に固定する(図8参照)。続いて、第2複合サポート部材80Aの凸部8324Aに第1複合サポート部材80の凹部8322(図4参照)を嵌合させることで、第1複合サポート部材80を第2複合サポート部材80Aを介してサポートレール960に固定する。
上記のようにして第1複合サポート部材80及び第2複合サポート部材80Aをサポートレール960に固定した状態を図10乃至図12に示す。図10は、本発明の一実施形態に係る第1複合サポート部材と第2複合サポート部材とを重ね合せた状態を示す斜視図である。図11は、本発明の一実施形態に係る第1複合サポート部材と第2複合サポート部材とを重ね合せた状態を示す側面図である。図12は、本発明の一実施形態に係る第1複合サポート部材と第2複合サポート部材とを重ね合せた状態を示す側面図である。
図10及び図11に示すように、第1複合サポート部材80及び第2複合サポート部材80Aを重ね合せてサポートレール960に設置することで、サポートアセンブリ60及びサポートアセンブリ60Aが交互に配置される。換言すると、第1複合サポート部材80及び第2複合サポート部材80Aは、隣接するサポートアセンブリ60の間にサポートアセンブリ60Aが配置されるように重ね合せられる、ということもできる。ここで、図5及び図9を参照すると、第1複合サポート部材80及び第2複合サポート部材80Aによって1オクターブ分の鍵110に対応するサポートアセンブリ60、60Aが提供される。つまり、サポートアセンブリ60の数とサポートアセンブリ60Aの数とを加算した数は、1オクターブ分の鍵の数と等しい。
図12に示すように、フレーム固定部832及び可撓部834とフレーム固定部832A及び可撓部834Aとは、それぞれ上下方向に異なる位置に設けられる。つまり、重ね合せられた第1複合サポート部材80及び第2複合サポート部材80Aは、それぞれ回動中心の高さが異なる。ただし、上記のように可撓部834がサポート610に接続される位置と可撓部834Aがサポート610Aに接続される位置とが異なるため、サポート610及びサポート610Aの鍵110からの高さは同じである。また、第1複合サポート部材80及び第2複合サポート部材80Aは固定孔872及び872Aを介してサポートレール960に固定される。つまり、固定孔872及び872Aの位置は、サポートレール960への固定時に互いに同じ位置になるように設けられる。
ここで、第2間隔S2が第1間隔S1の2倍である構成を例示したが、第2間隔S2は第1間隔S1の整数倍であればよい。なお、第2間隔S2が第1間隔S1の3倍以上である場合、複合サポート部材を3つ以上準備し、それらを重ね合せることで1オクターブ分の鍵110に対応するサポートアセンブリを提供することができる。
[鍵盤装置1の動作]
続いて、鍵110がレスト位置にある状態(図1)からエンド位置に押下された場合において、鍵盤装置1の動きを説明する。
図13は、本発明の第1実施形態における鍵盤装置の動きを説明するための側面図である。鍵110がエンド位置まで押下されると、キャプスタンスクリュー120がサポートヒール612を押し上げて、可撓部834の軸を回動中心としてサポート610を回動させる。サポート610が回動して上方に移動すると、ジャック大6502がハンマローラ315を押し上げて、ハンマシャンク310がハンマストッパ410に衝突する。なお、一般的なグランドピアノである場合には、この衝突は、ハンマによる打弦に相当する。
ハンマシャンク310がハンマストッパ410に衝突する直前に、レギュレーティングボタン360によってジャック小6504の上方への移動が規制されつつ、さらにサポート610(ジャック支持部6105)が上昇する。そのため、ジャック大6502は、ハンマローラ315から外れるように回動する。このとき、レペティションレギュレーティングスクリュー346によって、レペティションレバー640の上方への移動が規制される。これにより、レペティションレバー640は、上方への移動が規制されてサポート610に近づくように回動する。これらの動作によって、ダブルエスケープメント機構が実現される。図13は、この状態を示す図である。なお、鍵110をレスト位置に戻していくと、レペティションレバー640によってハンマローラ315が支えられ、ハンマローラ315の下方にジャック大6502が戻る。
以上のように、本発明の第1実施形態に係る鍵盤装置1によると、複数のサポートアセンブリ60、60Aに共通する部品を有する第1複合サポート部材80、第2複合サポート部材80Aを用いることで、従来と同等のサポートアセンブリの動作を確保しつつ鍵盤装置1を構成する部品数を低減することができる。さらに、複数のサポートアセンブリ60、60Aを一度にサポートレール960に取り付けることができる。したがって、一般的なグランドピアノに用いられるサポートアセンブリに比べて容易な構成において、ダブルエスケープメントが実現されるため、タッチ感への影響を抑えつつ製造コストを削減することができる。
[鍵盤装置1の発音機構]
鍵盤装置1は、上述したように電子ピアノへの適用例であって、鍵110の操作をセンサ510によって測定し、測定結果に応じた音を出力する。
図14は、本発明の第1実施形態における鍵盤装置の発音機構の構成を示すブロック図である。鍵盤装置1の発音機構50は、センサ510(88の鍵110に対応したセンサ510−1、510−2、・・・510−88)、信号変換部550、音源部560及び出力部570を備える。信号変換部550は、センサ510から出力された電気信号を取得し、各鍵110における操作状態に応じた操作信号を生成して出力する。この例では、操作信号はMIDI形式の信号である。そのため、押鍵操作によってハンマシャンク310がハンマストッパ410に衝突したタイミングに対応して、信号変換部550はノートオンを出力する。このとき、88個の鍵110のいずれが操作されたかを示すキーナンバ、及び衝突する直前の速度に対応するベロシティについてもノートオンに対応付けて出力される。一方、離鍵操作がされると、グランドピアノであればダンパによって弦の振動が止められるタイミングに対応して、信号変換部550はキーナンバとノートオフとを対応付けて出力する。信号変換部550には、ペダル等の他の操作に応じた信号が入力され、操作信号に反映されてもよい。音源部560は、信号変換部550から出力された操作信号に基づいて、音信号を生成する。出力部570は、音源部560によって生成された音信号を出力するスピーカまたは端子である。
〈第2実施形態〉
本発明の第2実施形態における鍵盤装置1Bは、第1実施形態の鍵盤装置1と同様に本発明に係るサポートアセンブリの一例を電子ピアノに適用した例に適用することができる。第2実施形態における鍵盤装置1Bは第1複合サポート部材80Bの構成が第1実施形態に示す第1複合サポート部材80と相違する点以外は第1実施形態と同様なので説明を省略する。
[複合サポート部材80Bの構成]
図15は、本発明の一実施形態に係る鍵と複合サポート部材との位置関係を示す斜面図である。図15では、鍵110上に第1複合サポート部材80Bが配置された状態の上面図を示す。図15では、1オクターブ分の鍵110に対して、第1複合サポート部材80B、82Bを2つ並べて配置した構成を例示する。図15に示すように、第1複合サポート部材80Bは4つのサポートアセンブリ60B(60B−1、60B−2、60B−3、60B−4)を備え、第1複合サポート部材80Bに隣接する第1複合サポート部材82Bは4つのサポートアセンブリ62B(62B−1、62B−2、62B−3、62B−4)を備えている。
図5に示す第1複合サポート部材80とは異なり、第1複合サポート部材80Bは白鍵112−1、112−2、112−3及び黒鍵114−3に対応して設けられており、黒鍵114−4、114−5は第1複合サポート部材82Bに対応して設けられている。また、図示しないが、第1複合サポート部材80Bに対応してサポートアセンブリ60Bと交互に配置されるサポートアセンブリ60Cを備える第2複合サポート部材80Cは黒鍵114−1、114−2及び白鍵112−4、112−5に対応して設けられる。つまり、鍵盤装置1Bでは、第1複合サポート部材80B及び第2複合サポート部材80Cは1オクターブ分の鍵110の一部に対応して設けられる。つまり、サポートアセンブリ60B及びサポートアセンブリ60Cの合計は、1オクターブ分の鍵110の数よりも少ない。ここで、サポートアセンブリ60Bの数とサポートアセンブリ60Cの数とを加算した数は、鍵盤装置1Bに配置された全ての鍵110の数を割り切れる数であることが望ましい。
以上のように、本発明の第2実施形態に係る鍵盤装置1Bによると、従来と同等のサポートアセンブリの動作を確保しつつ鍵盤装置1Bを構成する部品数を低減することができる。さらに、複数のサポートアセンブリ60B、60Cを一度にサポートレール960に取り付けることができる。したがって、一般的なグランドピアノに用いられるサポートアセンブリに比べて容易な構成において、ダブルエスケープメントが実現されるため、タッチ感への影響を抑えつつ製造コストを削減することができる。また、鍵盤装置1Bの最低音の鍵から最高音の鍵まで、過不足なくサポートアセンブリ60B、60Cを配置することができる。
〈第3実施形態〉
本発明の第3実施形態における鍵盤装置1Dは、第1実施形態の鍵盤装置1と同様に本発明に係るサポートアセンブリの一例を電子ピアノに適用した例に適用することができる。第3実施形態における鍵盤装置1Dは複合サポート部材80Dの構成が第1実施形態に示す第1複合サポート部材80と相違する点以外は第1実施形態と同様なので説明を省略する。
第3実施形態の複合サポート部材80Dは、第1実施形態の第1複合サポート部材80と類似しているが、サポートアセンブリ60Dが可撓部834Dに接続されている位置、複合サポート部材80Dの両端部の可撓部834D−1、834D−6の形状、及び固定孔872Dがサポートレール960の延長方向において、複数のサポートアセンブリ60Dの間隔の半分の間隔で設けられている点において第1複合サポート部材80とは相違する。
図3に示すように、第1複合サポート部材80では、複数のサポートアセンブリ60について、可撓部834に対するサポートアセンブリ60の接続位置が同じである。一方で、図16に示す複合サポート部材80Dでは、複数のサポートアセンブリ60Dのうち両端に配置されたサポートアセンブリ60D−1、60D−6について、可撓部834Dに対するサポートアセンブリ60Dの接続位置がその他のサポートアセンブリ60Dとは異なる。具体的には、サポートレール960の延長方向におけるフレーム固定部832Dの端部はサポートアセンブリ60D−1、60D−6の端部、及び可撓部834D−1、834D−6の端部と揃っている。ここで、フレーム固定部832Dの端部はサポートアセンブリ60D−1、60D−6の端部よりも内側に位置していればよく、必ずしも図16のように両者が揃っている必要はない。換言すると、サポートレール960の延長方向におけるフレーム固定部832Dの幅は、サポートアセンブリ60D−1、60D−6の外側同士の距離以下であればよい。
また、サポートアセンブリ60D−2〜60D−5が接続された可撓部834D−2〜834D−5と、サポートアセンブリ60D−1が接続された可撓部834D−1又はサポートアセンブリ60D−6が接続された可撓部834D−6とは、それぞれ形状が異なる。しかし、貫通孔838D−2〜838D−5と、貫通孔838D−1又は838D−6とのそれぞれの形状が異なることで、サポートアセンブリ60Dの回動動作に伴って変形する可撓部834Dの幅は、可撓部834D−1〜834D−6において同じ幅となっており、可撓部834D−1〜834D−6の各々の変形に対する弾性力は同じである。
図17は、本発明の一実施形態に係る複合サポート部材を重ね合せた状態を示す上面図である。図17に示すように、同一形状の複合サポート部材80Dを2つ準備し、一方の複合サポート部材80Dを複数のサポートアセンブリ60Dの間隔の半分のピッチだけずらして配置することで、鍵盤装置1Dに配置された全ての鍵に対応するサポートアセンブリ60Dが得られる。図17では、2つの複合サポート部材80Dを実線又は点線で示した。ここで、固定孔872Dがサポートアセンブリ60Dの間隔の半分の間隔で設けられているため、重ね合せられた2つの複合サポート部材80Dに設けられたそれぞれの固定孔872Dは同じ位置になる。また、フレーム固定部832Dの端部がサポートアセンブリ60D−1、60D−6の端部と揃っていることで、鍵盤装置1Dに配置された全ての鍵に対してサポートアセンブリ60Dを配置することができる。
以上のように、本発明の第3実施形態に係る鍵盤装置1Dによると、従来と同等のサポートアセンブリの動作を確保しつつ鍵盤装置1Dを構成する部品数を低減することができる。1つの複合サポート部材80Dで鍵盤装置1Dに配置された全ての鍵に対応するサポートアセンブリ60Dを提供することができる。したがって、一般的なグランドピアノに用いられるサポートアセンブリに比べて容易な構成において、ダブルエスケープメントが実現されるため、タッチ感への影響を抑えつつ製造コストを削減することができる。また、鍵盤装置1Bの最低音から最高音まで、過不足なくサポートアセンブリ60B、60Cを配置することができる。
〈第4実施形態〉
図18を用いて、第4実施形態に係る鍵盤装置1Eについて説明する。図18は、本発明の一実施形態に係る鍵及び複合サポート部材の位置関係を示す上面図である。鍵盤装置1Eのサポートレール960、シャンクレール930、ハンマストッパレール940及びセンサレール950は、ブラケット900に支持されている(図1参照)。ブラケット900は隣接する鍵110の間に配置する必要があるため、各々の鍵110は図18に示すようにブラケット900を避けるように配置される。このような鍵盤装置1Eに対して、複合サポート部材に設けられるサポートアセンブリの数は隣接するブラケット900の間に配置された鍵110の数に基づいて決定されてもよい。
例えば、鍵盤装置1Eにおいて、隣接するブラケット900の間の鍵110の数は16個である。したがって、2つの複合サポート部材を重ね合せた状態におけるサポートアセンブリの数が16個、8個、又は4個になるように各々の複合サポート部材を設計する。ここで、鍵110が配列する方向においてブラケット900よりも外側の領域902に配置された鍵110の数は隣接するブラケット900の間の鍵110の数よりも少ない。この場合、領域902の鍵110に対応する複合サポート部材を別途形成してもよい。
〈変形例〉
上述した実施形態では、重ね合せられた2つの複合サポート部材によって提供されるサポートアセンブリの数が鍵盤装置に配置された全ての鍵の数を割り切れる数である構成を例示したが、それに限定されない。例えば、サポートアセンブリの数が全鍵数で割り切れない場合は、全鍵数に対して過剰となったサポートアセンブリを鍵盤装置の筐体内に隠せばよい。又は、全鍵数に対して過剰となったサポートアセンブリを組み立て前又は組み立て途中で切断すればよい。このようにすることで、配置された鍵数の異なる鍵盤装置に対して複合サポート部材を適用することができるので、汎用性が向上する。
上述した実施形態では、サポートアセンブリを適用した鍵盤装置の例として電子ピアノを示した。一方、上記実施形態のサポートアセンブリは、グランドピアノ(アコースティックピアノ)に適用することもできる。なお、本発明のサポートアセンブリをアコースティックピアノに適用する場合は、ハンマストッパ及びセンサを省略することができ、これらの代わりに弦やダンパを設ける。
なお、本発明は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1:鍵盤装置、 50:発音機構、 60、62:サポートアセンブリ、 80、82:複合サポート部材、 110:鍵、 112:白鍵、 114:黒鍵、 120:キャプスタンスクリュー、 310:ハンマシャンク、 315:ハンマローラ、 320:ハンマ、 330:ハンマシャンク、 346:レペティションレギュレーティングスクリュー、 360:レギュレーティングボタン、 390:シャンクフレンジ、 410:ハンマストッパ、 510:センサ、 520:遮蔽板、 550:信号変換部、 560:音源部、 570:出力部、 610:サポート、 612:サポートヒール、 620、634、834:可撓部、 638:台座、 640:レペティションレバー、 642、836、6442、6444:スリット、 644、662:延設部、 648:サポート固定部、 650:ジャック、 660:動作規制部、 664:ストッパ、 666:ガイド、 674:固定具、 680、682、684:コイルスプリング、 832:フレーム固定部、 838:貫通孔、 872:固定孔、 900:ブラケット、 902:領域、 910:バランスレール、 930:シャンクレール、 940:ハンマストッパレール、 950:センサレール、 960:サポートレール、 6105:ジャック支持部、 6502:ジャック大、 6504:ジャック小、 8322:凹部、 8324、9602:凸部、 8342:第1板厚部、 8344:第2板厚部、 8346:曲面

Claims (8)

  1. サポートアセンブリに接して動作させる作用部を有し、前記作用部が第1間隔で並ぶように配置された複数の鍵と、
    前記サポートアセンブリのうち、前記第1間隔の整数倍の第2間隔で配置された第1サポートアセンブリが複数設けられた第1複合サポート部材と、
    前記サポートアセンブリのうち、前記第2間隔で配置された第2サポートアセンブリが複数設けられた第2複合サポート部材と、を有し、
    前記第1複合サポート部材及び前記第2複合サポート部材は、隣接する前記第1サポートアセンブリの間に前記第2サポートアセンブリが配置されるように重ね合せられることを特徴とする鍵盤装置。
  2. 前記第1複合サポート部材は、複数の前記第1サポートアセンブリをフレームに回動可能に固定する第1固定部を有し、
    前記第2複合サポート部材は、複数の前記第2サポートアセンブリをフレームに回動可能に固定する第2固定部を有し、
    前記第1複合サポート部材及び前記第2複合サポート部材は、前記第1固定部及び前記第2固定部が嵌合するように重ね合せられることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤装置。
  3. 前記第2間隔は、前記第1間隔の2倍であることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤装置。
  4. 前記第1サポートアセンブリの数と前記第2サポートアセンブリの数とを加算した数は、1オクターブ分の鍵の数と等しいことを特徴とする請求項1に記載の鍵盤装置。
  5. 前記第1サポートアセンブリの数と前記第2サポートアセンブリの数とを加算した数は、全鍵の数を割り切れる数であることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤装置。
  6. 前記第1複合サポート部材は、前記第2複合サポート部材と同一形状であることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤装置。
  7. 複数の鍵の各々に対して設けられ、前記複数の鍵の各々の動作に伴ってハンマを動作させる複数のサポートアセンブリと、
    前記複数のサポートアセンブリをフレームに回動可能に固定する固定部と、
    前記固定部と前記複数のサポートアセンブリとの間に設けられ、可撓性を有する複数の可撓部と、を有し、
    前記複数のサポートアセンブリの各々の間隙は、前記サポートアセンブリの幅よりも広いことを特徴とするサポート部材。
  8. 前記複数の可撓部の間にスリットが設けられていることを特徴とする請求項7に記載のサポート部材。
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