JP2016184025A - サポートアセンブリおよび鍵盤装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アコースティックピアノの鍵盤装置と比較して、鍵の操作時のタッチ感の変化を抑えつつ、サポートアセンブリの製造コストを低減すること。
【解決手段】本発明の一実施形態におけるサポートアセンブリは、サポートレールに対して回動可能に配置されるサポートと、サポートの回動中心とは反対側において、サポートに対して回動可能に接続されるジャックと、サポートの下面側に配置され、鍵に接続された部材と接触するサポートヒールと、を備え、サポートは、サポートの回動中心とジャックの回動中心との間のうち、少なくともサポートヒールよりジャック側において空間を形成するように、当該空間より下方に配置される部分を形成するための屈曲部を含むことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、鍵盤装置に用いるサポートアセンブリに関する。
従来のグランドピアノやアップライトピアノなどのアコースティックピアノは、多くの部品によって構成されている。また、これらの部品の組み立ては非常に複雑であるため、組み立て作業にかかる時間が長くなってしまう。特に、各鍵に対応して設けられるアクション機構は、多くの部品が必要であり、その組み立て作業も非常に複雑である。
例えば、特許文献1に示すアクション機構は、複数の部品が互いに作用して、押鍵および離鍵による鍵の動作がハンマに伝達される。特に、アクション機構の一部を構成するサポートアセンブリは、様々な部品が組み合わされて動作する。サポートアセンブリは押鍵に応じてハンマによる打弦を実現する機構だけでなく、打弦直前に鍵の動作によりハンマへ伝達される力を解放させるためのエスケープメント機構を有している。この機構は、アコースティックピアノの基本的な動作を実現するための重要な機構である。特に、グランドピアノでは、一般的に、レペティションレバーとジャックとを組み合わせたダブルエスケープメント機構が採用されている。
アクション機構の動作は、鍵を通して演奏者の指に感覚(以下、タッチ感という)を与える。特に、サポートアセンブリの構成は、タッチ感に重要な影響を与えている。例えば、エスケープメント機構の動作によるタッチ感は、レットオフといわれる。
特開2005−292361号公報
サポートアセンブリを構成する各部品の数が多いため、製造期間が長期化し、製造コストが上昇してしまう。そのため、製造コストを低減しようとして、単純に、部品数を減らしたり、構造を簡略化したりすることが望まれている。しかしながら、サポートアセンブリの構成を変更すると、鍵の操作時のタッチ感が大きく変化してしまう。そのため、アコースティックピアノの製造費用を抑えることは困難である。
本発明の目的の一つは、アコースティックピアノの鍵盤装置と比較して、鍵の操作時のタッチ感の変化を抑えつつ、サポートアセンブリの製造コストを低減することにある。
本発明の一実施形態によると、フレームに対して回動可能に配置されるサポートと、前記サポートの回動中心とは反対側において、前記サポートに対して回動可能に接続されるジャックと、前記サポートの下面側に配置され、鍵に接続された部材と接触するサポートヒールと、を備え、前記サポートは、前記サポートの回動中心と前記ジャックの回動中心との間のうち、少なくとも前記サポートヒールより前記ジャック側において空間を形成するように、当該空間より下方に配置される部分を形成するための屈曲部を含むことを特徴とするサポートアセンブリが提供される。
前記ジャックから前記空間側に突出し、前記ジャックと共に回動する突出部をさらに備えてもよい。
前記突出部に接続され、前記突出部が前記サポート側に移動するように前記ジャックに回動力を付与する弾性体をさらに備えてもよい。
前記サポートヒールは、前記屈曲部の下方に配置されていてもよい。
前記サポートは、前記サポートの回動中心側から前記ジャックの回動中心側に向けて、第1本体部、前記屈曲部、第2本体部およびジャック保持部によって構成され、前記ジャック保持部が前記第2本体部から上方に突出することによって、前記第2本体部よりも上方に前記ジャックの回動中心が配置され、前記空間は、前記屈曲部と前記ジャック保持部との間であって前記第2本体部の上方に形成されていてもよい。
また、本発明の一実施形態によると、上記の複数のサポートアセンブリと、前記サポートアセンブリの各々に対応して配置され、前記サポートを回動させるための鍵と、前記鍵の押下に応じて発音する発音機構と、を備える鍵盤装置が提供される。
本発明の一実施形態によれば、アコースティックピアノの鍵盤装置と比較して、鍵の操作時のタッチ感の変化を抑えつつ、サポートアセンブリの製造コストを低減することができる。
本発明の一実施形態における鍵盤装置の構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態におけるサポートアセンブリの構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態におけるサポートアセンブリを分解した一部の構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態におけるサポートアセンブリの各構成の位置関係を示す側面図である。 本発明の一実施形態におけるサポートアセンブリの動きを説明するための側面図である。 本発明の一実施形態における鍵盤装置の発音機構の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態におけるサポートアセンブリを含む鍵盤装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に示す実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号(数字の後にA、B等を付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率(各構成間の比率、縦横高さ方向の比率等)は説明の都合上実際の比率とは異なったり、構成の一部が図面から省略されたりする場合がある。
<実施形態>
[鍵盤装置1の構成]
本発明の一実施形態における鍵盤装置1は、本発明に係るサポートアセンブリの一例を電子ピアノに適用した例である。この電子ピアノは、鍵の操作時にグランドピアノに近いタッチ感を得るために、グランドピアノが備えているサポートアセンブリに近い構成を備えている。図1を用いて、本発明の一実施形態に係る鍵盤装置1の概要を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る鍵盤装置の機械構成を示す側面図である。図1に示すように、本発明の一実施形態に係る鍵盤装置1は、複数の鍵110(この例では88鍵)および鍵110の各々に対応したアクション機構を備える。アクション機構は、サポートアセンブリ20、ハンマシャンク310、ハンマ320およびハンマストッパ410を備える。なお、図1では、鍵110が白鍵である場合を示しているが、黒鍵であっても同様である。また、以下の説明において、演奏者手前側、演奏者奥側、上方、下方、側方等の向きを表す用語は、鍵盤装置を演奏者側から見た場合の向きとして定義される。例えば、図1の例では、サポートアセンブリ20は、ハンマ320から見て演奏者手前側に配置され、鍵110から見て上方に配置されている。側方は、鍵110が配列される方向に対応する。
鍵110は、バランスレール910によって回動可能に支持されている。鍵110は、図1に示すレスト位置からエンド位置までの範囲で回動する。鍵110は、キャプスタンスクリュー120を備えている。サポートアセンブリ20は、サポートフレンジ290に回動可能に接続され、キャプスタンスクリュー120上に載置されている。サポートフレンジ290は、サポートレール920に固定されている。サポートアセンブリ20の詳細の構成は後述する。なお、サポートフレンジ290およびサポートレール920は、サポートアセンブリ20の回動の基準となるフレームの一例である。フレームは、サポートフレンジ290およびサポートレール920のように複数の部材で形成されていてもよいし、一つ部材で形成されていてもよい。フレームは、サポートレール920のように鍵110の配列方向に長手を有するレール状の部材であってもよいし、サポートフレンジ290のように鍵110毎に独立した部材であってもよい。
ハンマシャンク310は、シャンクフレンジ390に回動可能に接続されている。ハンマシャンク310は、ハンマローラ315を備えている。ハンマシャンク310は、ハンマローラ315を介して、サポートアセンブリ20上に載置されている。シャンクフレンジ390は、シャンクレール930に固定されている。ハンマ320は、ハンマシャンク310の端部に固定されている。レギュレーティングボタン360は、シャンクレール930に固定されている。ハンマストッパ410は、ハンマストッパレール940に固定されて、ハンマシャンク310の回動を規制する位置に配置されている。
センサ510は、ハンマシャンク310の位置および移動速度(特にハンマシャンク310がハンマストッパ410に衝突する直前の速度)を測定するためのセンサである。センサ510は、センサレール950に固定されている。この例では、センサ510はフォトインタラプタである。ハンマシャンク310に固定された遮蔽板520がフォトインタラプタの光軸を遮蔽する量に応じて、センサ510からの出力値が変化する。この出力値に基づいて、ハンマシャンク310の位置および移動速度を測定することができる。なお、センサ510に代えて、またはセンサ510と共に、鍵110の操作状態を測定するためのセンサが設けられてもよい。
上述したサポートレール920、シャンクレール930、ハンマストッパレール940およびセンサレール950は、ブラケット900に支持されている。
[サポートアセンブリ20の構成]
図2は、本発明の一実施形態におけるサポートアセンブリの構成を示す側面図である。図3は、本発明の一実施形態におけるサポートアセンブリを分解した一部の構成を示す側面図である。各構成要素の特徴がわかりやすくなるように、図3(a)はサポートアセンブリ20からジャック250およびねじりコイルスプリング280を除外した図であり、図3(b)はジャック250のみを示した図である。
サポートアセンブリ20は、サポート210、レペティションレバー240、ジャック250、ねじりコイルスプリング280を備える。サポート210とレペティションレバー240とは、可撓部220を介して結合している。可撓部220によって、レペティションレバー240は、サポート210に対して回動可能に支持されている。サポートアセンブリ20のうち、ねじりコイルスプリング280および他の部材と衝突する部分に設けられた緩衝材等(不織布、弾性体等)以外は、射出成形などによって製造された樹脂製の構造体である。この例では、サポート210およびレペティションレバー240は一体形成されている。なお、サポート210およびレペティションレバー240を個別の部品として形成し、それらを接着または接合させてもよい。
サポート210は、一端側に貫通孔2109が形成され、他端側にジャック支持部2105が形成されている。サポート210は、貫通孔2109とジャック支持部2105との間において、下方に突出するサポートヒール212および上方に突出するスプリング支持部218を備える。貫通孔2109は、サポートフレンジ290に支持される軸が通される。これによって、サポート210は、サポートフレンジ290およびサポートレール920に対して回動可能に配置される。したがって、貫通孔2109は、サポート210の回動中心となる。
サポートヒール212は、その下面において、上述したキャプスタンスクリュー120と接触する。スプリング支持部218は、ねじりコイルスプリング280を支持する。ジャック支持部2105は、ジャック250を回動可能に支持する。そのため、ジャック支持部2105はジャック250の回動中心となる。
貫通孔2109(サポート210の回動中心)とジャック支持部2105(ジャック250の回動中心)との間には、サポートヒール212よりジャック支持部2105側において空間SPが形成される。説明の便宜上、サポート210を、貫通孔2109側から第1本体部2101、屈曲部2102、第2本体部2103の各領域に区分する。この場合、第1本体部2101と第2本体部2103とを結合する屈曲部2102によって、第2本体部2103は第1本体部2101よりも鍵110に近い側(下方)に配置される。ジャック支持部2105が第2本体部2103から上方に突出する。この区分によれば、上記の空間SPは、第2本体部2103の上方において、屈曲部2102とジャック支持部2105と挟まれた領域に対応する。また、サポート210の端部(第2本体部2103側の端部)には、ストッパ216が結合している。サポートヒール212は、屈曲部2102の下方に配置されている。このとき、鍵110から第2本体部2103までの距離は、鍵110からサポートヒール212までの距離(即ちキャプスタンスクリュー130の長さ)よりも長いことが望ましい。このようにすると、演奏者側からキャプスタンスクリュー130の調整がしやすくなる。
レペティションレバー240には、スプリング接触部242、および延設部244が結合されている。スプリング接触部242および延設部244はレペティションレバー240からサポート210側へ延びている。スプリング接触部242は、ねじりコイルスプリング280の第1アーム2802と接触する。レペティションレバー240および延設部244は、ジャック250の両側面の側から挟み込む2枚の板状の部材を含む。この例では、この2枚の板状の部材によって挟まれた空間の少なくとも一部において、延設部244とジャック250とが摺接している。
延設部244は、内側部2441、外側部2442、結合部2443およびストッパ接触部2444を含む。内側部2441は、レペティションレバー240においてジャック大2502よりも演奏者奥側(可撓部220側)に結合されている。内側部2441とレペティションレバー240とが結合されている部分にはリブ246が設けられている。内側部2441は、ジャック大2502を挟み込んで交差し、ジャック大2502よりも演奏者手前側(可撓部220とは反対側)まで延在している。つまり、延設部244はジャック250と交差している、ということもできる。内側部2441は、ジャック大2502を挟み込む部分において、ジャック大2502側に突出する線形状の突起部P1を備える。
外側部2442は、レペティションレバー240においてジャック250(ジャック大2502)よりも演奏者手前側(可撓部220とは反対側)に結合されている。内側部2441と外側部2442とは、結合部2443において結合されている。結合部2443は、ジャック小2504を挟み込んでいる。ストッパ接触部2444は、結合部2443に結合し、ストッパ216に対してストッパ216の下方から接触する。これによれば、ストッパ216はレペティションレバー240とサポート210とが拡がる方向(上方)へのレペティションレバー240の回動範囲を規制する。
ジャック250は、ジャック大2502、ジャック小2504および突出部256を備える。ジャック250は、サポート210に対して回動可能に配置されている。ジャック大2502とジャック小2504との間において、ジャック支持部2105に回動可能に支持されるためのサポート接続部2505が形成されている。サポート接続部2505は、ジャック支持部2105の一部を囲む形状であり、ジャック250の回動範囲を規制する。また、サポート接続部2505の形状とその素材の弾性変形により、ジャック250は、ジャック支持部2105の上方から嵌めることができる。突出部256は、ジャック大2502からジャック小2504とは反対側に突出し、ジャック250と共に回動する。突出部256は、その側面にスプリング接触部2562を備える。スプリング接触部2562は、ねじりコイルスプリング280の第2アーム2804と接触する。
ジャック大2502は、両側面から突出する線形状の突起部P2を備える。突起部P2は、上述した内側部2441の突起部P1と摺接する。ジャック小2504は、両側面から突出する円形状の突起部P3を備える。突起部P3は、上述した結合部2443の内面と摺接する。このように突起部P1、P2、P3を介してジャック250と延設部244とが摺接することで、接触面積を減らしている。なお、複数の突起部P2によって溝部を形成することにより、グリス溜りを形成してもよい。また、ジャック大2502の側面形状において、突起部または溝部を有するようにしてもよい。
ねじりコイルスプリング280は、スプリング支持部218を支点とし、第1アーム2802がスプリング接触部242と接触し、第2アーム2804がスプリング接触部2562と接触する。第1アーム2802は、レペティションレバー240の演奏者側を上方(サポート210から離れる方向)に移動するように、スプリング接触部242を介してレペティションレバー240に回動力を付与する弾性体として機能する。第2アーム2804は、突出部256が下方(サポート210側)に移動するように、スプリング接触部2562を介してジャック250に回動力を付与する弾性体として機能する。
スプリング接触部2562について、図3(c)、(d)を用いて詳細に説明する。図3(c)は、図3(b)の領域A1の部分拡大図である。図3(d)は、スプリング接触部2562をD1方向に見た場合の図である。スプリング接触部2562は、フック部2568を備える。フック部2568は、第2アーム2804からジャック250を回動させる力を受ける部分に曲面部2566を備える。ジャック250が回動するときには、第2アーム2804は曲面部2566と摺動する。このとき、第2アーム2804は、曲面部2566の接線に沿って延在しているため、第2アーム2804と曲面部2566とは、接触面積が非常に小さくなり、ほぼ点接触になる。
フック部2568は、第2アーム2804の側面方向への移動を規制する。フック部2568のうち第2アーム2804の側面方向への移動を規制する面が、曲面を形成していてもよい。このようにすれば、曲面部2566と同様に、第2アーム2804との接触面積を低減することもできる。曲面部2566の上方が開放されているため、容易に第2アーム2804をフック部2568に掛けることができる。なお、この例では、開口部2564は、射出成形での製造の容易化のために突出部256に形成されているが、製造方法によっては必要ない。
図4は、本発明の一実施形態におけるサポートアセンブリの各構成の位置関係を示す側面図である。鍵110が押下されていないときのジャック250の位置(以下、初期位置という)において、ねじりコイルスプリング280の支点T1(スプリング支持部218)と、ジャック250の回動中心T2(ジャック支持部2105)と、第2アーム2804のジャック250への作用点(フック部2568)とは、特定の位置関係になっている。特定の位置関係とは、支点T1と回動中心T2とを結ぶ直線L1上に、作用点が配置されている関係である。このような特定の位置関係にあると、ねじりコイルスプリング280の弾性力が、フック部2568に対して効率的に伝達される。また、ジャック250が初期位置から所定の角度だけ回動したときに、第2アーム2804と曲面部2566とが摺動する量を低減することもできる。なお、特定の位置関係は、初期位置であるときに実現される場合に限らず、ジャック250の回動範囲において実現されるようになっていてもよい。以上が、サポートアセンブリ20の構成についての説明である。
[サポートアセンブリ20の動作]
続いて、鍵110がレスト位置にある状態(図1)からエンド位置に押下された場合において、サポートアセンブリ20の動きを説明する。
図5は、本発明の一実施形態におけるサポートアセンブリの動きを説明するための側面図である。鍵110がエンド位置まで押下されると、キャプスタンスクリュー120がサポートヒール212を押し上げて、貫通孔2109の軸を回動中心としてサポート210を回動させる。サポート210が回動して上方に移動すると、ジャック大2502がハンマローラ315を押し上げて、ハンマシャンク310がハンマストッパ410に衝突する。なお、一般的なグランドピアノである場合には、この衝突は、ハンマによる打弦に相当する。
この衝突の直前に、レギュレーティングボタン360によってジャック小2504の上方への移動が規制されつつ、さらにサポート210(ジャック支持部2105)が上昇する。そのため、ジャック大2502は、ハンマローラ315から外れるように回動する。このとき、レギュレーティングボタン360によって、結合部2443の上方への移動も規制される。この例では、レギュレーティングボタン360は、一般的なグランドピアノのアクション機構におけるレペティションレギュレーティングスクリューの機能も有している。
これにより、レペティションレバー240は、上方への移動が規制されてサポート210に近づくように回動する。これらの動作によって、ダブルエスケープメント機構が実現される。図4は、この状態を示す図である。なお、鍵110をレスト位置に戻していくと、レペティションレバー240によってハンマローラ315が支えられ、ハンマローラ315の下方にジャック大2502が戻る。ジャック大2502がハンマローラ315の下方に戻るための回動力は、突出部256を介して第2アーム2804によって与えられる。
このように、一般的なグランドピアノに用いられるサポートアセンブリに比べて容易な構成において、ダブルエスケープメントが実現されるため、タッチ感への影響を抑えつつ製造コストを削減することができる。
[鍵盤装置1の発音機構]
鍵盤装置1は、上述したように電子ピアノへの適用例であって、鍵110の操作をセンサ510によって測定し、測定結果に応じた音を出力する。
図5は、本発明の一実施形態における鍵盤装置の発音機構の構成を示すブロック図である。鍵盤装置1の発音機構50は、センサ510(88の鍵110に対応したセンサ510−1、510−2、・・・510−88)、信号変換部550、音源部560および出力部570を備える。信号変換部550は、センサ510から出力された電気信号を取得し、各鍵110における操作状態に応じた操作信号を生成して出力する。この例では、操作信号はMIDI形式の信号である。そのため、押鍵操作によってハンマシャンク310がハンマストッパ410に衝突したタイミングに対応して、信号変換部550はノートオンを出力する。このとき、88個の鍵110のいずれが操作されたかを示すキーナンバ、および衝突する直前の速度に対応するベロシティについてもノートオンに対応付けて出力される。一方、離鍵操作がされると、グランドピアノであればダンパによって弦の振動が止められるタイミングに対応して、信号変換部550はキーナンバとノートオフとを対応付けて出力する。信号変換部550には、ペダル等の他の操作に応じた信号が入力され、操作信号に反映されてもよい。音源部560は、信号変換部550から出力された操作信号に基づいて、音信号を生成する。出力部570は、音源部560によって生成された音信号を出力するスピーカまたは端子である。
<変形例>
サポートヒール212は、サポート210(屈曲部2102)から下方に突出していたが、サポート210の下面側に配置されていれば、必ずしも突出していなくてもよい。例えば、屈曲部2102が上記実施形態よりも第1本体部2101側に存在する場合、すなわち、第1本体部2101が短い場合、サポートヒール212は、第2本体部2103側に存在することになる。その場合、第2本体部2103の下面にサポートヒール212が存在することになる。
第2アーム2804は、突出部256の側面のフック部2568に掛けられてジャック250に対して回動力を付与していたが、突出部256の内部に挿入されて回動力を付与するようにしてもよい。この場合、スプリング接触部2562は突出部256の内部に形成される孔形状であってもよい。このように、第2アーム2804は、突出部256と接触してジャック250に回動力を付与すればよい。また、突出部256が設けられていなくてもよく、この場合には、第2アーム2804は、ジャック250のいずれかの場所に対して回動力を付与するようにすればよい。
上述した実施形態では、サポートアセンブリを適用した鍵盤装置の例として電子ピアノを示した。一方、上記実施形態のサポートアセンブリは、グランドピアノ(アコースティックピアノ)に適用することもできる。この場合、発音機構は、ハンマ、弦に対応する。
1…鍵盤装置、20…サポートアセンブリ、210…サポート、2101…第1本体部、2102…屈曲部、2103…第2本体部、2105…ジャック支持部、2109…貫通孔、212…サポートヒール、216…ストッパ、218…スプリング支持部、220…可撓部、240…レペティションレバー、242…スプリング接触部、244…延設部、2441…内側部、2442…外側部、2443…結合部、2444…ストッパ接触部、250…ジャック、2502…ジャック大、2504…ジャック小、2505…サポート接続部、2562…スプリング接触部、2564…開口部、2566…曲面部、2568…フック部、280…ねじりコイルスプリング、2802…第1アーム、2804…第2アーム、290…サポートフレンジ、310…ハンマシャンク、315…ハンマローラ、320…ハンマ、346…レペティションレギュレーティングスクリュー、360…レギュレーティングボタン、390…シャンクフレンジ、410…ハンマストッパ、50…発音機構、510…センサ、520…遮蔽板、550…信号変換部、560…音源部、570…出力部、900…ブラケット、910…バランスレール、920…サポートレール、930…シャンクレール、940…ハンマストッパレール、950…センサレール、960…サポートレール

Claims (6)

  1. フレームに対して回動可能に配置されるサポートと、
    前記サポートの回動中心とは反対側において、前記サポートに対して回動可能に接続されるジャックと、
    前記サポートの下面側に配置され、鍵に接続された部材と接触するサポートヒールと、
    を備え、
    前記サポートは、前記サポートの回動中心と前記ジャックの回動中心との間のうち、少なくとも前記サポートヒールより前記ジャック側において空間を形成するように、当該空間より下方に配置される部分を形成するための屈曲部を含むことを特徴とするサポートアセンブリ。
  2. 前記ジャックから前記空間側に突出し、前記ジャックと共に回動する突出部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のサポートアセンブリ。
  3. 前記突出部に接続され、前記突出部が前記サポート側に移動するように前記ジャックに回動力を付与する弾性体をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のサポートアセンブリ。
  4. 前記サポートヒールは、前記屈曲部の下方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のサポートアセンブリ。
  5. 前記サポートは、前記サポートの回動中心側から前記ジャックの回動中心側に向けて、第1本体部、前記屈曲部、第2本体部およびジャック保持部によって構成され、
    前記ジャック保持部が前記第2本体部から上方に突出することによって、前記第2本体部よりも上方に前記ジャックの回動中心が配置され、
    前記空間は、前記屈曲部と前記ジャック保持部との間であって前記第2本体部の上方に形成されることを特徴とする請求項1に記載のサポートアセンブリ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の複数のサポートアセンブリと、
    前記サポートアセンブリの各々に対応して配置され、前記サポートを回動させるための鍵と、
    前記鍵の押下に応じて発音する発音機構と、
    を備える鍵盤装置。
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