JP6561484B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング電源装置に関する。
図6は、フライバック方式のスイッチング電源装置の一例の回路構成図である。スイッチング電源装置100は、コンデンサCiと、電子回路101と、一次巻線P1、二次巻線S1及び補助巻線P2を有するトランスTと、スイッチング素子Qを備える。また、スイッチング電源装置100は、整流ダイオードD1及び出力コンデンサCoを含む第1整流平滑回路と、整流ダイオードD2及びコンデンサCVCCを含む第2整流平滑回路を備える。電子回路101は、スイッチング素子Qのオンオフ、すなわちスイッチング素子Qのスイッチング動作を制御するスイッチング制御回路102と、起動回路103を備える。なお、スイッチング素子Qは、例えばMOSFETでよい。
コンデンサCiは一次側電源に接続され、入力電圧Viを平滑してスイッチング電源装置100に入力する。トランスTの一次巻線P1の一端は、一次側電源に接続され入力電圧Viが印加される。起動回路103は、コンデンサCiの正極端子に接続されて入力電圧Viが印加されるとともに、トランスTの一次巻線P1の一端とスイッチング制御回路102にも接続されている。一次巻線P1の他端と接地ラインとの間にはスイッチング素子Qが直列接続される。
また、トランスTの補助巻線P2には、整流ダイオードD2を介してコンデンサCVCCが接続される。コンデンサCVCCは、補助巻線P2に生じる電圧によって充電され、コンデンサCVCCの端子電圧が電源電圧VCCとしてスイッチング制御回路102に供給される。
スイッチング制御回路102は、駆動信号Sdをスイッチング素子Qへ出力し、スイッチング素子Qをオンオフさせる。スイッチング素子Qがオンすると入力電圧Viからの電力エネルギーがトランスTに蓄積される。その後に、スイッチング素子QがオフするとトランスTに蓄積した電力エネルギーが二次巻線S1から放出される。放出された電力エネルギーは、整流ダイオードD1および出力コンデンサCoによって整流及び平滑され、出力電圧Voが得られる。
起動回路103は、一次側電源である入力電圧Viによって動作し、スイッチング電源装置100が起動されてから出力電圧Voが得られるまでの間、一次側電源により得られる電流をコンデンサCVCCに供給してコンデンサCVCCを充電する。起動回路103からコンデンサCVCCへ供給される電流を、以下「起動電流」と表記することがある。
図7の(a)〜図7の(c)を参照して、スイッチング電源装置100の動作を説明する。図7の(a)は電源電圧VCCのタイミングチャートであり、図7の(b)は出力電圧Voのタイミングチャートであり、図7の(c)は駆動信号Sdのタイミングチャートである。
時刻t1においてスイッチング電源装置100が起動されると、起動回路103が起動電流をコンデンサCVCCに供給する。これにより、電源電圧VCCが上昇する。時刻t2において電源電圧VCCが起動電圧VCCONに至ると、スイッチング制御回路102は、起動電流の供給を停止させるとともに、駆動信号Sdの出力を開始する。すなわち、スイッチング制御回路102は、スイッチング素子Qのスイッチング動作を開始する。これにより、出力電圧Voが上昇する。
なお、時刻t2でスイッチング動作が開始した直後に電源電圧VCCが少し下がるのは、補助巻線P2から充分な電力が供給される前に駆動信号Sdの出力を開始したスイッチング制御回路102がコンデンサCVCCのエネルギーを消費してしまうためである。
時刻t3において過負荷又は負荷短絡による出力電圧Voの低下が生じた場合を想定する。補助巻線P2の電圧は出力電圧Voと比例するため、出力電圧Voが低下すると電源電圧VCCも低下する。時刻t4において、電源電圧VCCが低電圧ロックアウト(UVLO:UnderVoltage LockOut)レベルVCCOFFまで低下すると、電子回路101はリセットされて初期化され初期動作(起動動作)が開始される。初期動作中は、スイッチング制御回路102は駆動信号Sdの出力を停止する。これによりスイッチング素子Qのスイッチング動作が停止する。また、起動回路103は、電源電圧VCCが起動電圧VCCONに至るまで起動電流を供給する。時刻t5において電源電圧VCCが起動電圧VCCONに至ると、スイッチング制御回路102は、起動電流の供給を停止させるとともにスイッチング素子Qのスイッチング動作を開始する。過負荷又は負荷短絡が継続していて出力電圧Voが低下したままなので、スイッチング動作を開始すると電源電圧VCCは低下し、時刻t6において電源電圧VCCが低電圧ロックアウトレベルVCCOFFまで低下すると、電子回路101は再び初期化される。
スイッチング動作が停止している期間のスイッチング制御回路102の消費電流は無視できるほど小さいため、スイッチング動作が停止している停止時間Tstopは、次式(1)に示すようにコンデンサCVCCの容量に依存する。
Tstop=CVCC*(VCCON−VCCOFF)/Ist … (1)
ここで、Istは起動電流を示す。図7の(a)に示すVHON及びVHOFFは、初期動作以外の期間に起動回路103がコンデンサCVCCへの電流供給を開始及び停止する電源電圧VCCの値である。
なお、特許文献1には、起動電流をより小さい値に切り替えてスイッチング動作の停止時間を長くすることが記載されている。
特開2008−54478号公報
スイッチング動作の停止時間Tstopを確保することにより、過負荷又は負荷短絡が生じた際の負荷やスイッチング電源装置100の部品の発熱を抑制することができる。しかしながら、停止時間Tstopは、コンデンサCVCCの容量によって制限される。
そこで本発明は、過負荷又は負荷短絡が生じた際のスイッチング動作の停止時間の設定の自由度を高めることを目的とする。
本発明の一態様によれば、トランスの一次巻線を介して電源に接続されるスイッチング素子と、トランスの補助巻線に生じる電圧により充電され、端子電圧が電源電圧として用いられる蓄電素子と、スイッチング素子のスイッチング動作を制御するスイッチング制御回路と、電源から蓄電素子へトランスを介さずに電流を供給する電流供給回路と、電源電圧が第1電圧より低いことを検出すると、電流供給回路により電源電圧第2電圧まで上昇させてスイッチング動作を開始させる初期動作制御回路と、第1電圧より高く第2電圧より低い第3電圧よりも電源電圧が低いことを検出すると、所定期間スイッチング動作を停止させるスイッチング抑制回路と、を備え、電流供給回路は、第1電圧より高い第4電圧よりも電源電圧が低くなると蓄電素子へ電流の供給を開始し、第3電圧は、第4電圧より低いことを特徴とするスイッチング電源装置が与えられる。
本発明の一態様によれば、過負荷又は負荷短絡が生じた際のスイッチング動作の停止時間の設定の自由度を高めることができる。
第1実施形態に係るスイッチング電源装置の一例の回路構成図である。 (a)〜(g)は、図1に示すスイッチング電源装置の動作の一例の説明図である。 (a)〜(g)は、図1に示すスイッチング電源装置の動作の他の一例の説明図である。 第2実施形態に係るスイッチング電源装置の一例の回路構成図である。 (a)〜(g)は、図4に示すスイッチング電源装置の動作の一例の説明図である。 スイッチング電源装置の一例の回路構成図である。 (a)〜(c)は、図6に示すスイッチング電源装置の動作の説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
(構成)
図1を参照する。図6に示す構成要素と同様の構成要素には同一の符号を付する。第1実施形態に係るスイッチング電源装置1は、電子回路10を備える。スイッチング電源装置1は、例えばフライバック方式のDC・DCコンバータであってよく、電子回路10は、例えば集積回路(IC: Integrated Circuit)でよい。なお、コンデンサCVCCは、特許請求の範囲に記載の蓄電素子の一例である。
電子回路10は、スイッチング制御回路11と、起動回路12と、初期動作制御回路13と、スイッチング抑制回路14と、比較器15と、論理和回路16を備える。起動回路12は、特許請求の範囲に記載の電源供給回路の一例である。
スイッチング制御回路11の電源端子には、コンデンサCVCCの端子電圧が電源電圧VCCとして供給される。電圧VCCはまた、比較器15,20および30にも入力されている。スイッチング制御回路11は、スイッチング抑制回路14からイネーブル信号Seを受信する。イネーブル信号Seは、スイッチング制御回路11に駆動信号Sdを出力させる論理信号である。
例えば図1に示す回路では、イネーブル信号SeがHレベルの場合に、スイッチング制御回路11は駆動信号Sdをスイッチング素子Qへ出力し、スイッチング素子Qをオンオフさせるスイッチング動作を行う。イネーブル信号SeがLレベルの場合に、スイッチング制御回路11は駆動信号Sdをスイッチング素子Qへ出力しない。すなわち、スイッチング制御回路11はスイッチング素子Qのスイッチング動作を停止する。なお、スイッチング動作を停止しているときのスイッチング素子Qはオフ状態となっている。
なお、以下の説明において、スイッチング制御回路11によるスイッチング素子Qのスイッチング動作を、単に「スイッチング動作」と表記することがある。
次に、起動回路12は、コンデンサCiの正極端子に接続されて入力電圧Viが印加されるとともに、スイッチング制御回路11の電源端子とトランスTの一次巻線P1の一端に接続されている。起動回路12は、一次側電源である入力電圧Viによって動作し、コンデンサCVCCを充電する電流を供給する。すなわち、起動回路12は、一次側電源により得られる電流をコンデンサCVCCに供給する。起動回路12からコンデンサCVCCへ供給される電流を、以下「起動電流」と表記することがある。これにより、コンデンサCVCCは、補助巻線P2に生じる電圧による充電の他に、起動回路12によっても充電される。すなわち、起動回路12は、一次側電源からコンデンサCVCCへ、トランスTを介さずに電流を供給する。
スイッチング電源装置100が起動されると、電子回路10の初期動作期間において、起動回路12は、電源電圧VCCが起動電圧VCCONに達するまでコンデンサCVCCを充電する。コンデンサCVCCの充電によって電源電圧VCCが起動電圧VCCONに達すると、起動回路12による起動電流の供給が停止されるとともに、スイッチング制御回路11がスイッチング動作を開始する。なお、第1閾値VCCOFF1及び起動電圧VCCONは、それぞれ特許請求の範囲に記載の第1電圧及び第2電圧の一例である。
起動回路12は、比較器15から出力される電流制御信号Sccを受信する。電源電圧VCCが起動電圧VCCONに達して初期動作が完了すると、以降の起動回路12による起動電流の供給及び停止は、電流制御信号Sccによって制御される。例えば図1に示す回路では、電流制御信号SccがLレベルの場合に起動回路12は起動電流を供給し、電流制御信号SccがHレベルの場合に起動回路12は起動電流を停止する。
初期動作制御回路13は、電源電圧VCCが第1閾値VCCOFF1よりも低いことを検出すると電子回路10を初期化して初期動作を開始させる。上述の通り、電子回路10の初期動作期間において起動回路12により電源電圧VCCが起動電圧VCCONまで上昇するまで、スイッチング動作が停止する。すなわち、初期動作制御回路13は、電源電圧VCCが第1閾値VCCOFF1よりも低いことを検出すると、起動回路12により電源電圧VCCが起動電圧VCCONまで上昇するまでスイッチング動作を停止させる。
初期動作制御回路13は、比較器20と、論理否定回路21と、リセット回路22を備える。比較器20は、基準電圧としての第1閾値VCCOFF1及び起動電流オフ電圧VHOFFと、電源電圧VCCとを比較するヒステリシスコンパレータである。比較器20は、比較結果を示す論理信号S1を出力する。なお、実際は電源電圧VCCを分圧した電圧および、第1閾値VCCOFF1及び起動電流オフ電圧VHOFFを電源電圧VCCと同じ比率で分圧した電圧が比較器20に入力されるが、図を簡単にして理解しやすくするためにこれらを直接入力するものとしている。入力信号の分圧については、後述の比較器20,30およびリセット回路22における電源電圧VCCの判定も同様である。
論理否定回路21は、出力信号S1の論理反転信号をリセット信号Srとして出力する。リセット信号Srは、電子回路10をリセットする論理信号である。
例えば図1に示す回路では、第1閾値VCCOFF1及び起動電流オフ電圧VHOFFは、比較器20の反転入力端子に入力され、電源電圧VCCは非反転入力端子に入力される。比較器20は、ヒステリシス特性を有し、電源電圧VCCが低下して第1閾値VCCOFF1より低くなると、比較器20の出力信号S1はLレベルになりリセット信号SrはHレベルになる。また、電源電圧VCCが上昇し起動電流オフ電圧VHOFFに至ると、比較器20の出力信号S1はHレベルになりリセット信号SrはLレベルになる。
リセット信号Srは、リセット回路22及び論理和回路16に入力される。リセット信号SrがHレベルになると、リセット回路22は、電子回路10をリセットし、電子回路10の初期動作を開始させる。電子回路10の初期動作期間において、起動回路12は起動電流の供給を開始し、電源電圧VCCが起動電圧VCCONに達するまでコンデンサCVCCを充電する。電源電圧VCCが起動電圧VCCONに達すると、起動回路12は起動電流を停止する。また、電子回路10の初期動作期間においてスイッチング制御回路11は、起動回路12が電源電圧VCCを起動電圧VCCONまで上昇させるまでスイッチング動作を停止する。スイッチング制御回路11は、電源電圧VCCが起動電圧VCCONまで上昇した後にスイッチング動作を開始する。
次に、比較器15は、基準電圧としての起動電流オン電圧VHON及び起動電流オフ電圧VHOFFと電源電圧VCCとを比較し、その比較結果を電流制御信号Sccとして出力する。例えば図1に示す回路では、起動電流オフ電圧VHOFF及び起動電流オン電圧VHONは、比較器15の反転入力端子に入力され、電源電圧VCCは非反転入力端子に入力される。比較器15は、ヒステリシス特性を有し、電源電圧VCCが低下して起動電流オン電圧VHONより低くなると、電流制御信号SccはLレベルになる。また、電源電圧VCCが上昇し起動電流オフ電圧VHOFF以上に至ると、電流制御信号SccはHレベルになる。
起動電流オフ電圧VHOFFは、起動電圧VCCON以下であり、第1閾値VCCOFF1より大きい。起動電流オン電圧VHONは、起動電流オフ電圧VHOFFより小さく、第1閾値VCCOFF1より大きい。電流制御信号SccがLレベルである場合に起動回路12は起動電流を供給する。また、電流制御信号SccがHレベルである場合に起動回路12は起動電流を供給しない。
この結果、電源電圧VCCが低下して起動電流オン電圧VHONより低くなると起動回路12は起動電流の供給を開始し、電源電圧VCCが上昇し起動電流オフ電圧VHOFFに至ると起動回路12は起動電流を停止する。なお、起動電流オフ電圧VHOFF及び起動電流オン電圧VHONは、特許請求の範囲に記載の第電圧及び第電圧の一例である。
次に、スイッチング抑制回路14は、電源電圧VCCが第2閾値VCCOFF2よりも低いことを検出すると、所定の指定停止時間Tsの間スイッチング動作を停止させる。なお、第2閾値VCCOFF2は、特許請求の範囲に記載の第3電圧の一例であり、第1閾値VCCOFF1より高く起動電流オン電圧VHONより低い。指定停止時間Tsは、特許請求の範囲に記載の所定期間の一例である。
なお、第2閾値VCCOFF2は第1閾値VCCOFF1より高ければ足りる。このため、第2閾値VCCOFF2と第1閾値VCCOFF1と間の差は比較的小さくてよい。例えば、第2閾値VCCOFF2と第1閾値VCCOFF1と間の差は、第2閾値VCCOFF2と起動電流オン電圧VHONとの間の差や、起動電流オン電圧VHONとの起動電流オフ電圧VHOFFと間の差よりも小さくてよい。
スイッチング抑制回路14は、比較器30と、反転論理積回路31と、RSフリップフロップ32と、論理否定回路33と、検出回路34を備える。
比較器30は、基準電圧としての第2閾値VCCOFF2及び起動電流オン電圧VHONと、電源電圧VCCとを比較して、比較結果を示す論理信号S2を出力するヒステリシスコンパレータである。例えば図1に示す回路では、第2閾値VCCOFF2及び起動電流オン電圧VHONは、比較器30の反転入力端子に入力され、電源電圧VCCは非反転入力端子に入力される。
比較器30は、ヒステリシス特性を有し、電源電圧VCCが低下して第2閾値VCCOFF2より低くなると、比較器30の出力信号S2はLレベルになる。また、電源電圧VCCが上昇し起動電流オン電圧VHONに至ると、出力信号S2はHレベルになる。
反転論理積回路31は、比較器30の出力信号S2と保護信号Spとの論理積の論理反転信号を生成し、RSフリップフロップ32のセット端子Sに入力する。保護信号Spは、図示しない回路が過電流等の何らかの異常を検出したことを示す論理信号である。図1に示す例では、異常を検出しない場合には保護信号SpをHレベルにしておく。異常を検出しスイッチング動作を停止させる場合には、保護信号SpをLレベルにすることにより反転論理積回路31の出力をHレベルにする。同様に、比較器30の出力信号S2がLレベルの場合も反転論理積回路31の出力がHレベルになる。
反転論理積回路31の出力がHレベルになると、RSフリップフロップ32の出力QがHレベルにセットされ、論理否定回路33が生成する出力Qの論理反転信号であるイネーブル信号Seの値がHレベルからLレベルに変化する。この結果、スイッチング制御回路11は駆動信号Sdの出力を停止する。すなわちスイッチング制御回路11が停止する。
出力Qは、検出回路34の入力端子Inにも入力される。検出回路34は、出力QがHレベルに変化すると計時を開始し、出力QがHレベルとなっている時間が指定停止時間Tsに達したか否かを検出する。すなわち、検出回路34は、スイッチング動作が停止してから指定停止時間Tsが経過したか否かを検出する。検出回路34は、例えば、指定停止時間Tsの経過を検出するカウンタ回路やタイマ回路でよい。指定停止時間Tsは、例えば810msであってよい。検出回路34は、出力端子Outから復帰信号を出力する。この復帰信号は、検出回路34が指定停止時間Tsの経過を検出するとLレベルからHレベルに変化する。なお、検出回路34は、入力端子Inに入力される信号がLレベルになるとリセットされる。
論理和回路16は、リセット信号Srと復帰信号との論理和信号を生成する。論理和信号は、RSフリップフロップ32のリセット端子R及び検出回路34のリセット端子Rに入力される。
このため、検出回路34が指定停止時間Tsの経過を検出すると、RSフリップフロップ32のリセット端子Rに入力される信号がHレベルになり、RSフリップフロップ32がリセットされる。この結果、イネーブル信号Seの値がLレベルからHレベルに変化してスイッチング動作が再開される。RSフリップフロップ32及び論理否定回路33は、特許請求の範囲に記載の復帰回路の一例である。また、検出回路34のリセット端子Rに入力される信号がHレベルになると、検出回路34がリセットされ復帰信号がHレベルからLレベルに戻る。
リセット信号SrがHレベルになり電子回路10がリセットされる場合も、RSフリップフロップ32と検出回路34がリセットされる。
このようにして、スイッチング抑制回路14は、電源電圧VCCが第2閾値VCCOFF2よりも低いことを検出して、指定停止時間Tsの間スイッチング動作を停止させることができる。指定停止時間Tsは、コンデンサCVCCの容量に関わらず検出回路34に設定された測定時間によって決定される。このため、第1実施形態に係るスイッチング電源装置1によれば、過負荷又は負荷短絡が生じた際のスイッチング動作の停止時間の設定の自由度を高めることができる。また、コンデンサCVCCの設計の自由度を高めることができる。
(動作)
次に、図2の(a)〜図2の(g)を参照して、第1実施形態に係るスイッチング電源装置1の動作の一例を説明する。図2の(a)は電源電圧VCCのタイミングチャートであり、図2の(b)は比較器30の出力信号S2のタイミングチャートであり、図2の(c)は電流制御信号Sccのタイミングチャートである。図2の(d)は比較器20の出力信号S1のタイミングチャートであり、図2の(e)はリセット信号Srのタイミングチャートである。図2の(f)は出力電圧Voのタイミングチャートであり、図2の(g)は駆動信号Sdのタイミングチャートである。
時刻t1においてスイッチング電源装置1が起動されると、初期動作制御回路13により電子回路10の初期動作が開始され、起動回路12がコンデンサCVCCへの起動電流の供給を開始する。これにより、電源電圧VCCが上昇する。初期動作中はリセット回路22により電子回路10の他の回路の動作は無効にされるので、図2の(b)〜図2の(g)に示す信号は時刻t2まで変化しない。時刻t2において電源電圧VCCが起動電圧VCCONに至ると、初期動作制御回路13は電子回路10の初期動作を終了させ、スイッチング制御回路11がスイッチング動作を開始する。これにより出力電圧Voが上昇する。また、起動回路12は起動電流の供給を停止する。
なお、時刻t2でスイッチング動作が開始した直後に電源電圧VCCが少し下がるのは、補助巻線P2から充分な電力が供給される前に駆動信号Sdの出力を開始したスイッチング制御回路11がコンデンサCVCCのエネルギーを消費してしまうためである。
時刻t3において過負荷又は負荷短絡により出力電圧Voが低下すると、電源電圧VCCが低下する。電源電圧VCCが起動電流オン電圧VHONより低くなると、比較器15の出力である電流制御信号SccがLレベルになり、起動回路12は起動電流の供給を開始する。
時刻t4において、電源電圧VCCが第2閾値VCCOFF2よりも低くなると、比較器30の出力信号S2がLレベルになり、RSフリップフロップ32の出力QがHレベルに変化する。この結果、スイッチング抑制回路14から出力されるイネーブル信号Seの値がHレベルからLレベルに変化してスイッチング動作が停止する。起動電流が供給されスイッチング動作が停止しているので電源電圧VCCが上昇しはじめる。
電源電圧VCCが起動電流オフ電圧VHOFFに至ると、比較器15の出力である電流制御信号SccがHレベルになり起動電流が停止する。すると、スイッチング動作が停止されているので、補助巻線P2からの電力供給がない状態で電子回路10がコンデンサCVCCのエネルギーを消費してしまう(スイッチング動作はしていなくともいくらかのエネルギーは消費する)ことになり、電源電圧VCCは低下する。
その後、電源電圧VCCが起動電流オン電圧VHONより低くなるまで起動電流が供給されないため、電源電圧VCCは、起動電流オン電圧VHONから起動電流オフ電圧VHOFFまでの範囲内で変化する。すなわち比較器15は、電源電圧VCCが起動電流オン電圧VHONより低くなると起動電流の供給を起動回路12に開始させ、電源電圧VCCが起動電流オフ電圧VHOFFに至ると起動電流の供給を停止させる動作を反復する。このように比較器15は、スイッチング抑制回路14がスイッチング動作を停止する間、起動電流の供給を制御して、第1閾値VCCOFF1より高い上記範囲内に電源電圧VCCを維持する電流制御回路として動作する。従い、リセット信号SrはLレベルを保っている。
時刻t5においてスイッチング動作の停止から指定停止時間Tsが経過すると、検出回路34が指定停止時間Tsの経過を検出する。すると、RSフリップフロップ32がリセットされて出力QがLレベルに変化する。この結果、イネーブル信号Seの値がLレベルからHレベルに変化し、スイッチング動作が再開する。
このように、スイッチング動作を再開するか否かは、予め設定された指定停止時間Tsの経過の検出に基づいて判断される。例えば、図2の(a)及び図2の(g)から分かるように、電源電圧VCCが、起動電流オン電圧VHONから起動電流オフ電圧VHOFFまでの範囲の何れの値であっても、指定停止時間Tsが経過した時点でスイッチング動作が再開する。すなわち、電源電圧VCCの状態と関係なくスイッチング動作が再開する。このため、コンデンサCVCCに関係なく指定停止時間Tsを設定することができる。
指定停止時間Tsが経過した時点で過負荷状態又は負荷短絡状態が継続している場合を想定する。スイッチング動作が再開されるとスイッチング抑制回路14の消費電流が大きくなるので電源電圧VCCは再び起動電流オン電圧VHON以下に低下する。時刻t6において電源電圧VCCが第2閾値VCCOFF2よりも低くなると、イネーブル信号Seの値がHレベルからLレベルに変化しスイッチング動作が停止する。
次に、図3の(a)〜図3の(g)を参照して、第1実施形態に係るスイッチング電源装置1の動作の他の一例を説明する。図3の(a)は電源電圧VCCのタイミングチャートであり、図3の(b)は比較器30の出力信号S2のタイミングチャートであり、図3の(c)は電流制御信号Sccのタイミングチャートである。図3の(d)は比較器20の出力信号S1のタイミングチャートであり、図3の(e)はリセット信号Srのタイミングチャートである。図3の(f)は出力電圧Voのタイミングチャートであり、図3の(g)は駆動信号Sdのタイミングチャートである。
時刻t1〜t4における動作は、図2の(a)〜図2の(g)を参照して説明した動作と同様である。図3の(a)〜図3の(g)における動作例では、時刻t5において過負荷状態又は負荷短絡状態が解消した場合を想定する。時刻t6においてスイッチング動作の停止から指定停止時間Tsが経過すると、スイッチング動作が再開する。すると、出力電圧Voが上昇して電源電圧VCCが上昇する。出力電圧Voが定格出力に至ると、電源電圧VCCは過負荷又は負荷短絡が発生する前の値まで回復する。
なお、図2の(a)及び図3の(a)に示すとおり、第2閾値VCCOFF2は起動電流オン電圧VHONよりも低い値に設定してよい。第2閾値VCCOFF2が起動電流オン電圧VHONより高いと、指定停止時間Tsが経過した時点で電源電圧VCCが第2閾値VCCOFF2より低いおそれがある。この場合には、スイッチング動作が再度停止するため、指定停止時間Tsが経過してもスイッチングが再開しなくなる。第2閾値VCCOFF2を起動電流オン電圧VHONよりも低い値に設定することによって、指定停止時間Tsを適正に設定することが可能となる。
第2閾値VCCOFF2が起動電流オン電圧VHONよりも低い値に設定されている場合には、起動回路12が供給する起動電流をスイッチング動作中の電子回路10の消費電流より小さくして、補助巻線P2からコンデンサCVCCに電流が供給されない状態でスイッチング動作を行うと電源電圧VCCが低下するように設定してよい。スイッチング動作中に電源電圧VCCが低下しないと、電源電圧VCCが起動電流オン電圧VHONより小さくならないためスイッチング抑制回路14はスイッチング動作を停止しないからである。
なお、電源電圧VCCが低下して第1閾値VCCOFF1より低くなった場合における、電子回路10の初期化およびその後の初期動作について説明する。図3の(a)〜図3の(g)を参照する。時刻t7において、例えば入力電圧Viの低下により、電源電圧VCCが低下した場合を想定する。
時刻t8において、電源電圧VCCが第2閾値VCCOFF2よりも低くなると、イネーブル信号Seの値がHレベルからLレベルに変化しスイッチング動作が停止する。時刻t9において、電源電圧VCCが第1閾値VCCOFF1よりも低くなると、比較器20の出力信号S1がLレベルになる。このため、リセット信号SrがHレベルになり、電子回路10が初期化される。このためスイッチング動作の停止が維持される。
その後に入力電圧Viが回復した場合を想定する。電子回路10の初期動作として起動回路12は起動電流の供給を開始する。スイッチング動作が停止しているため電源電圧VCCは上昇する。時刻t10において電源電圧VCCが起動電圧VCCONに至ると、初期動作制御回路13が起動回路12の起動電流を停止させて電子回路10の初期動作が終了し、スイッチング動作が再開する。また、その後、スイッチング動作によって出力電圧Voは定格出力まで回復し、電源電圧VCCは入力電圧Viの低下前の値まで回復する。
(第1実施形態の効果)
(1)第1実施形態に係るスイッチング電源装置1は、電源電圧VCCが第2閾値VCCOFF2よりも低いことを検出すると、指定停止時間Tsの間スイッチング動作を停止させるスイッチング抑制回路14を備える。この結果、コンデンサCVCCの容量とは関係なく、指定停止時間Tsを設定することができる。このため、過負荷又は負荷短絡が生じた際のスイッチング動作の停止時間の設定の自由度を高めることができ、停止時間の設定が容易になる。また、停止時間と関係なくコンデンサCVCCの容量を設定することができるので、コンデンサCVCCの容量の設計の自由度を高めることができる。
スイッチング動作の停止時間がコンデンサCVCCの容量に依存する場合、停止時間を確保するにはコンデンサCVCCの容量を大きくする必要がある。この場合には、スイッチング電源装置の起動時間が長くなる、コンデンサCVCCのコストが増える、スイッチング電源装置が大型化する等の問題点がある。第1実施形態に係るスイッチング電源装置1によればこれらの問題を解消することができる。
また、特許文献1に記載のスイッチング電源装置は、高電圧デバイスで起動電流を切り替える必要がある。このためチップ面積及びコストが増加する問題がある。また、停止時間が、起動電流で充電されるコンデンサの容量に依存するので、コンデンサの設計の自由度が低下する。第1実施形態に係るスイッチング電源装置1によればこれらの問題を回避することができる。
(2)スイッチング抑制回路14は、指定停止時間Tsが経過したか否かを検出する検出回路34と、指定停止時間Tsの経過が検出された後にスイッチング動作を再開させるRSフリップフロップ32及び論理否定回路33を備える。このため、指定停止時間Tsが経過した時点でスイッチング動作を再開させることができる。
(3)起動回路12は、スイッチング動作が停止している指定停止時間Tsにおいて、起動電圧VCCON以下の起動電流オフ電圧VHOFFまで電源電圧VCCが上昇すると起動電流の供給を停止する。RSフリップフロップ32及び論理否定回路33は、電源電圧VCCが起動電流オフ電圧VHOFFより低くても、指定停止時間Tsの経過後にスイッチング動作を再開させる。このため、予め設定された指定停止時間Tsが経過した時点で、電源電圧VCCの状態とは無関係にスイッチング動作を再開することができる。
(4)起動回路12は、電源電圧VCCが起動電流オン電圧VHONよりも低くなると起動電流を供給する。また、起動電流オン電圧VHONは第1閾値VCCOFF1より高い。このため、過負荷又は負荷短絡が生じた際に電源電圧VCCが第1閾値VCCOFF1まで低下するのを防止できる。この結果、電子回路10の初期化後に開始するスイッチング動作を防止できるので、スイッチング動作の停止時間を指定停止時間Tsより短くならないようにすることができる。
(第2実施形態)
(構成)
次に、第2実施形態に係るスイッチング電源装置1を説明する。第2実施形態では、指定停止時間Tsの経過が検出された時点で電源電圧VCCが所定電圧未満である場合、スイッチング抑制回路14は、電源電圧VCCがこの所定電圧まで上昇した後にスイッチング動作を再開させる。所定電圧は、例えば起動電圧VCCONであってもよく、起動電流オン電圧VHONより大きく起動電圧VCCON以下の範囲内の任意の値であってもよい。例えば、所定電圧は起動電流オフ電圧VHOFFであってもよい。
以下、図4を参照して、所定電圧が起動電圧VCCONである例を説明する。図1に示す構成要素と同様の構成要素には同一の符号を付する。指定停止時間Tsの経過後に電源電圧VCCが起動電圧VCCONまで上昇してからスイッチング動作を再開させるために、スイッチング抑制回路14は、指定停止時間Tsの経過後に電子回路10の初期動作を開始させる。
スイッチング抑制回路14は論理和回路16を含み、論理和回路16が生成する論理和信号をリセット信号Srとしてリセット回路22に入力する。この論理和信号は、検出回路34が出力する復帰信号と論理否定回路21の出力との論理和信号である。このため、検出回路34が指定停止時間Tsの経過を検出するとリセット信号SrがHレベルになり、電子回路10が初期化される。
この結果、スイッチング制御回路11は、電源電圧VCCが起動電圧VCCONまで上昇してからスイッチング動作を再開する。指定停止時間Tsの経過後に電子回路10を初期化する論理和回路16は、特許請求の範囲に記載の復帰回路の一例である。
(動作)
次に、図5の(a)〜図5の(g)を参照して、第2実施形態に係るスイッチング電源装置1の動作の一例を説明する。図5の(a)は電源電圧VCCのタイミングチャートであり、図5の(b)は比較器30の出力信号S2のタイミングチャートであり、図5の(c)は電流制御信号Sccのタイミングチャートである。図5の(d)は比較器20の出力信号S1のタイミングチャートであり、図5の(e)はリセット信号Srのタイミングチャートである。図5の(f)は出力電圧Voのタイミングチャートであり、図5の(g)は駆動信号Sdのタイミングチャートである。
時刻t1〜t4における動作は、図2の(a)〜図2の(g)を参照して説明した動作と同様である。時刻t5においてスイッチング動作の停止から指定停止時間Tsが経過すると、検出回路34が指定停止時間Tsの経過を検出し、復帰信号がHレベルに変化する。するとリセット信号SrがHレベルになって電子回路10が初期化される。このため、スイッチング動作の停止が維持される。電子回路10が初期化されて初期動作が開始することにより起動電流がコンデンサCVCCに供給される。この結果、電源電圧VCCが上昇する。時刻t6において電源電圧VCCは起動電圧VCCONに至る。
電子回路10の初期化後の起動時間である時刻t5〜t6の間、スイッチング動作の停止が維持される。時刻t6において初期化が完了した後、すなわち、電源電圧VCCが起動電圧VCCONまで上昇した後にスイッチング動作が再開される。
過負荷状態又は負荷短絡状態が継続していれば、スイッチング動作の再開によって電源電圧VCCは再び低下する。時刻t7において、電源電圧VCCが第2閾値VCCOFF2に達すると、イネーブル信号Seの値がHレベルからLレベルに変化しスイッチング動作が停止する。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態に係るスイッチング電源装置1は、指定停止時間Tsの経過が検出された後に電源電圧VCCが所定電圧まで上昇してから、スイッチング抑制回路14がスイッチング動作を再開させる。このため、指定停止時間Tsの経過時の電源電圧VCCが低くても、低い電源電圧VCCでスイッチング動作が再開するのを防止できる。
なお、上記の各実施形態は例示の回路構成を説明するものであり、本発明に係るスイッチング電源装置は、上記回路構成を持つ回路に限定されるものではない。例えば、上記の実施形態に示された各論理信号の値として正論理又は負論理の何れを使用するかは適宜変更可能であり、本発明は、実施形態に示された例示に制限されるものではない。
1,100…スイッチング電源装置、10,101…電子回路、11,102…スイッチング制御回路、12,103…起動回路、13…初期動作制御回路、14…スイッチング抑制回路、15,20,30…比較器、31…反転論理積回路、16…論理和回路、21,33…論理否定回路、22…リセット回路、32…RSフリップフロップ、34…検出回路、Ci,CVCC…コンデンサ、Co…出力コンデンサ、D1,D2…整流ダイオード、P1…一次巻線、P2…補助巻線、Q…スイッチング素子、S1…二次巻線、T…トランス

Claims (5)

  1. トランスの一次巻線を介して電源に接続されるスイッチング素子と、
    前記トランスの補助巻線に生じる電圧により充電され、端子電圧が電源電圧として用いられる蓄電素子と、
    前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御するスイッチング制御回路と、
    前記電源から前記蓄電素子へ前記トランスを介さずに電流を供給する電流供給回路と、
    前記電源電圧が第1電圧より低いことを検出すると、前記電流供給回路により前記電源電圧第2電圧まで上昇させて前記スイッチング動作を開始させる初期動作制御回路と、
    前記第1電圧より高く前記第2電圧より低い第3電圧よりも前記電源電圧が低いことを検出すると、所定期間前記スイッチング動作を停止させるスイッチング抑制回路と、
    を備え、
    前記電流供給回路は、前記第1電圧より高い第4電圧よりも前記電源電圧が低くなると前記蓄電素子へ電流の供給を開始し、
    前記第3電圧は、前記第4電圧より低いことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記スイッチング抑制回路は、
    前記所定期間が経過したか否かを検出する検出回路と、
    前記所定期間の経過が検出された後に前記スイッチング動作を再開させる復帰回路と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記電流供給回路は、前記電流供給回路により前記電源電圧が前記第2電圧まで上昇すると前記蓄電素子への電流の供給を停止し、その後に前記第1電圧より高い前記第4電圧よりも前記電源電圧が低くなると前記蓄電素子へ電流の供給を開始し、前記第2電圧以下の第5電圧まで前記電源電圧が上昇すると前記蓄電素子への電流の供給を停止することを特徴とする請求項に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記復帰回路は、前記電源電圧が前記第5電圧より低くても、前記所定期間の経過後に前記スイッチング動作を再開させることを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記所定期間の経過が検出された時点で前記電源電圧が所定電圧未満である場合、前記復帰回路は、前記電源電圧が前記所定電圧まで上昇した後に前記スイッチング動作を再開させ、
    前記所定電圧は、前記第4電圧より大きく前記第2電圧以下である、
    ことを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源装置。
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