JP6682003B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6682003B2
JP6682003B2 JP2018543510A JP2018543510A JP6682003B2 JP 6682003 B2 JP6682003 B2 JP 6682003B2 JP 2018543510 A JP2018543510 A JP 2018543510A JP 2018543510 A JP2018543510 A JP 2018543510A JP 6682003 B2 JP6682003 B2 JP 6682003B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
relay
capacitor
power
voltage
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018543510A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018066063A1 (ja
Inventor
秀敏 山川
秀敏 山川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2018066063A1 publication Critical patent/JPWO2018066063A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6682003B2 publication Critical patent/JP6682003B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H47/00Circuit arrangements not adapted to a particular application of the relay and designed to obtain desired operating characteristics or to provide energising current

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)
  • Keying Circuit Devices (AREA)

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
特許文献1には、電源とコンデンサの間に配置されたリレーをオンオフ制御し、コンデンサおよびリレーを介して、電源から負荷に電力を供給するリレー制御装置が記載されている。従来の技術では、リレーの溶着耐圧値を超える電圧がコンデンサからリレーに印加された場合、リレーが溶着してしまう問題があった。特許文献1には、コンデンサの放電前および放電後の電圧値の変化量と、リレーの溶着耐圧値とを比較し、比較結果を用いて溶着の発生を判断する技術が開示されている。また、特許文献1には、リレーの溶着が発生していると判断した場合、リレーに対しオンオフ制御を繰り返し実行し、オンオフ制御にともなう動作により溶着を解除する技術が開示されている。
特開2006−310091号公報
特許文献1の技術は、溶着したリレーに生じる溶着力によっては、オンオフ制御を繰り返し実行しても、溶着を解除することができない場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、リレーの溶着を抑制できる電力変換装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電力変換装置は、制御信号に応じてリレーを切り替えることで、コンデンサへの交流電源の電圧の供給を制御し、予め導出した放電時間に基づいてコンデンサの電を放電させるとともに、コンデンサへの電力の供給を停止させる。
本発明によれば、リレーの溶着を抑制できる電力変換装置を得ることができるという効果を奏する。
実施の形態1に係る電力変換装置を示す図 実施の形態1に係る電力変換装置の停止モードにおける電力の伝送経路を示す図 実施の形態1に係る電力変換装置の停止モードにおける電力の伝送経路を示す図 実施の形態1に係る電力変換装置の無効電力削減モードにおける電力の伝送経路を示す図 実施の形態1に係る電力変換装置の無効電力削減モードにおける電力の伝送経路を示す図 リレーをオフにした場合の、コンデンサの電圧、および電源電圧の波形の変動を示す図 残存電圧を低下させる時間を設けた場合における、残存電圧の低下を示す図 実施の形態2に係るリレー制御装置がリレー制御を実行する際の処理を示すフローチャート 実施の形態3に係る電力変換装置を示す図 リレーの切り替え動作の遅延時間と、電圧の位相との関係を示す図 リレーの切り替え動作と、電源およびコンデンサの電圧の変化を示す図
以下に、本発明の実施の形態に係る電力変換装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る電力変換装置を示す図である。電力変換装置100は、電源1が出力した電力を負荷2に供給させる。電源1は、交流電力を出力する交流電源である。負荷2は、空気調和器または冷蔵庫といった電気機器に用いられる圧縮機を駆動するモータである。電力変換装置100が備えるリレー5a,5bは、負荷2への電力供給経路を切り替えるための経路切替装置である。リレー5a,5bは、経路を切り替える切替端子を有し、リレー制御装置200から出力される制御信号にもとづき、オンまたはオフする。
図1に示される電力変換装置100は、電源1と、リレー5a,5b,5cと、ダイオード6a,6b,6cと、コンデンサ7a,7bと、抵抗11と、ノイズフィルタ30と、保護回路35a,35bと、整流回路40と、コンバータ50と、インバータ回路60と、DC(Direct Current)DCコンバータ70とを備える。
図1に示される電力変換装置100において、ノイズフィルタ30は、コンデンサ8a,8bと、コモンコイル9と、ノーマルコイル10とを含む。コンデンサ8aは、電源1とコモンコイル9との間に配置される。コンデンサ8aの一端は第1電源経路Aと接続され、コンデンサ8aの他端は、第2電源経路Bと接続される。コンデンサ7aは、リレー5aがオンすることで供給された電源1からの電力の電圧により充電される。コモンコイル9は、コンデンサ8aとコンデンサ8bとの間に配置される。
整流回路40は、ノイズフィルタ30とコンバータ50との間に配置される。整流回路40は、ダイオード40a,40b,40c,および40dを含む。ダイオード40aのアノードは、コンデンサ8bの一端と接続される。ダイオード40aのカソードは、コンバータ50が有するリアクタ52a,52bの一端と接続される。ダイオード40bのアノードは、コンバータ50が有するシャント抵抗53a,53bと接続される。ダイオード40bのカソードは、コンデンサ8bおよびノーマルコイル10と接続される。ダイオード40cのアノードは、コンデンサ7aとダイオード40bとの中点と接続される。ダイオード40cのカソードは、コンデンサ8bとダイオード40aとの中点と接続される。ダイオード40dのアノードは、コンデンサ8bとダイオード40bとの中点と接続される。ダイオード40dのカソードは、ダイオード40aとコンバータ50との中点と接続される。
コンバータ50は、整流回路40とコンデンサ7aとの間に配置される。コンバータ50は、PFC51(Power Factor Correction)と、リアクタ52a,52bと、シャント抵抗53a,53bとを含む。PFC51は、スイッチング素子51a,51bと、ダイオード51A,51Bとを有する。スイッチング素子51aは、シャント抵抗53aとダイオード51Aとの間に配置される。スイッチング素子51bは、シャント抵抗53bとダイオード51Bとの間に配置される。リアクタ52aおよびリアクタ52bは、互いに並列に配置されている。リアクタ52aの一端は、ダイオード40aとリアクタ52bとの中点と接続される。リアクタ52aの他端は、スイッチング素子51bとダイオード51Bとの中点と接続される。リアクタ52bの一端は、ダイオード40aおよびダイオード40dと接続される。リアクタ52bの他端は、スイッチング素子51aとダイオード51Aとの中点と接続される。ダイオード51Aのアノードは、スイッチング素子51aと接続される。ダイオード51Aのカソードは、コンデンサ7aと接続される。ダイオード51Bのアノードは、スイッチング素子51bと接続される。ダイオード51Bのカソードは、コンデンサ7aと接続される。
コンデンサ7aは、コンバータ50とインバータ回路60との間に並列して配置される。インバータ回路60は、コンデンサ7aと負荷2との間に並列に配置される。インバータ回路60は、DCDCコンバータ70と接続される。DCDCコンバータ70は、マイクロコンピュータ(以下においては適宜、マイコンと称する)71およびDCDC回路72を含む。
保護回路35aは、ノイズフィルタ30とコンデンサ7aとの間に配置される。保護回路35aは、PTCサーミスタ4aと、リレー5aと、ダイオード6aとを含む。コモンコイル9とコンデンサ7aとの間に、PTCサーミスタ4aと、リレー5aと、ダイオード6aとが配置されている。PTCサーミスタ4aの一端は、コモンコイル9の他端と接続される。PTCサーミスタ4aの他端は、リレー5aを介して、ダイオード6aのアノードと接続される。ダイオード6aのカソードは、コンデンサ7aと接続される。
保護回路35bは、ノイズフィルタ30とコンデンサ7bとの間に配置される。保護回路35bは、リレー5cと、PTCサーミスタ4bと、抵抗11と、ダイオード6bとを含む。ノイズフィルタ30とコンデンサ7bとの間に、リレー5cと、PTCサーミスタ4bと、抵抗11と、ダイオード6bとが配置されている。PTCサーミスタ4bおよび抵抗11は、互いに並列して配置されている。PTCサーミスタ4bの一端は、リレー5cを介して、コモンコイル9の他端と接続される。PTCサーミスタ4bの他端は、ダイオード6bのアノードと接続される。抵抗11の一端は、リレー5aを介して、コモンコイル9の他端と接続される。抵抗11の他端は、ダイオード6bのアノードと接続される。ダイオード6bのカソードは、コンデンサ7bと接続される。
図1に示される電力変換装置100が含むリレー制御装置200は、記憶部200Mと、検出部200Dと、処理部200Pとを含む。リレー制御装置200は、検出部200Dで検出した電圧値の検出結果を取得し、取得した検出結果を用いて、リレー5bを制御する。また、リレー制御装置200は、リレー5a,5b,5cを制御することによって、電源1が出力した電力を、コンデンサ7a、コンデンサ7b、およびコンデンサ8bに供給する。コンデンサ7a、コンデンサ7b、およびコンデンサ8bは、電力が供給されることで、電荷を蓄えることができる。
記憶部200Mは、リレー5bのオンオフ動作を制御するためのコンピュータプログラムを記憶している。検出部200Dは、コンデンサ8bの両端電圧を検出し、検出された電圧値を処理部200Pに出力する。処理部200Pは、リレー5bを制御するための処理を実行する。処理部200Pは、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)をはじめとしたプロセッサである。記憶部200Mは、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、およびEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)といったメモリである。
リレー制御装置200は、電力変換装置100の給電により負荷2を運転させる状態を示す運転モード、電力変換装置100の給電の停止により負荷2を停止させる状態を示す停止モード、または電力変換装置100の無効電力を削減する状態を示す無効電力削減モードのいずれかのモードに応じて、リレー5bのオンオフ動作を制御する。
図2および図3は、実施の形態1に係る電力変換装置の停止モードにおける電力の伝送経路を示す。停止モードの状態では、負荷2への電力の供給を停止させる。また、停止モードの状態では、コンデンサ7aおよびコンデンサ7bへ電力を供給し、コンデンサ7aおよびコンデンサ7bに電荷を蓄えさせる。なお、実施の形態1においては、整流回路40が含むダイオード40a,40b,40cおよび40dを用いて、正の半波、および負の半波をそれぞれ独立して整流する方式とした。
図2は、停止モードにおいて、電源1が供給する交流の電力のうち、正の半波の伝送経路を太線を用いて示したものである。正の半波の伝送経路に配置されるコンデンサ7aおよびコンデンサ7bは、電源1から供給される電力によって充電される。リレー制御装置200は、停止モードでは、リレー5aをオフさせ、リレー5bをオンさせる。電源1は、交流電力を出力する。交流電力は、リレー5bを介して、整流回路40のダイオード40aおよび40dで整流される。整流された電力は、並列に配置されたリアクタ52aおよびリアクタ52bを介してコンバータ50に伝送される。コンバータ50のダイオード51Aおよびダイオード51Bは、伝送された電力を整流し、整流して取得した電力の正の半波の電圧をコンデンサ7aに供給し、充電させる。また、電源1が出力する交流電力は、リレー5cを介して、ダイオード6bで整流される。整流されて取得した電力の正の半波の電圧で、コンデンサ7bを充電させることができる。
図3は、停止モードにおいて、電源1が供給する交流の電力のうち、負の半波の伝送経路を太線を用いて示したものである。負の半波の伝送経路に配置されるコンデンサ7aは、供給される電力を用いて充電することができる。リレー5a、リレー5bおよびリレー5cは、図2に示すオンオフの状態と同様である。図3に示す電力変換装置100では、電源1が供給する交流電力を、整流回路40のダイオード40cおよびダイオード40dで整流させる点で、図2の電力の伝送経路と異なる。整流回路40からコンバータ50までの伝送経路は、図2に示す伝送経路と同様である。図3に示す伝送経路により、コンデンサ7aは、電力の負の半波の電圧が供給されることで充電される。なお、図3に示すように、電源1から伝送される電力は、コンデンサ7bには伝送されないため、充電されない。
図4および図5は、実施の形態1に係る電力変換装置の無効電力削減モードにおける電力の伝送経路を示す。無効電力削減モードの状態では、負荷2への電力の供給を停止させ、ノイズフィルタ30が有するコンデンサ8bへの電力の供給を停止させ、コンデンサ7aへの電力の供給を停止させる。電力の供給により駆動するマイコン71またはインバータ回路60のスイッチング素子(不図示)は、コンデンサ7bに予め充電された電圧が供給されるため駆動が可能な状態となる。図2および図3に示す停止モードでは、リレー5aをオフの状態、リレー5bをオンの状態としたが、図4および図5に示す無効電力削減モードでは、リレー5aをオフの状態のままとし、リレー5bをオフさせる点が異なる。図2および図3に示す停止モードと、図4および図5に示す無効電力削減モードとでは、リレー5cを抵抗11と接続させる点が同様である。図4および図5に示す無効電力削減モードのリレー5bのオンオフ動作により、電力変換装置100は、コンデンサ8bへの電力の供給を停止させることで、コンデンサ8bが充電される際に用いる電力を削減することができる。
図4は、無効電力削減モードにおいて、電源1が供給する交流の電力のうち、正の半波の伝送経路を、太線を用いて示したものである。正の半波の伝送経路に配置されるコンデンサ8bは、リレー5bがオフとなることで電力の供給も停止されるため、充電は実行されない。正の半波の伝送経路に配置されるコンデンサ7bは、電源1から供給される電力を用いて充電することができる。このため、上述したように、無効電力削減モードの状態でも、コンデンサ7bからマイコン71に電力供給が可能である。電力供給されたマイコン71は、運転モード、停止モード、および無効電力削減モードといった各モードに応じて制御を行うことができる。電源1は、交流電力を出力する。交流電力は、リレー5cを介して、ダイオード6bで整流される。整流された電力の正の半波の電圧をコンデンサ7aに供給し、充電させる。
図5は、無効電力削減モードにおいて、電源1が供給する交流の電力のうち、負の半波の伝送経路を、太線を用いて示したものである。負の半波の伝送経路に配置されるコンデンサ8aは、供給される電力を用いて充電する。図5において、コンデンサ7bに対し、電源1が供給する電力を伝送しない点は、図4における電力の伝送経路と異なる。図5においてリレー5a、リレー5bおよびリレー5cは、図4に示すオンオフの状態と同様である。また、図5において、第1電源経路Aと第2電源経路Bとの間に配置されたコンデンサ8aは、電源1が供給する電力の負の半波の電圧を用いて充電される点で、図4と同様である。
実施の形態1において、停止モードでは、電源1の電圧がコンデンサ8bに供給される。無効電力削減モードでは、リレー5bをオフに切り替えることで、コンデンサ8bへの電圧の供給を停止する。無効電力削減モードにおける電力変換装置100がすぐに運転可能となるように、停止モードに移行して、コンデンサ7aを充電する場合、リレー5bをオンに切り替えることとなる。ここで、コンデンサ7aに充電された電圧値が予め定められた値より小さい場合、リレー5aをオンに切り替え、コンデンサ7aを充電させた後に、リレー5bをオンに切り替える。コンデンサ7aに充電された電圧値が予め定められた値より大きい場合、リレー5bをオンに切り替える。この場合、リレー5bがオンに切り替わったタイミングによっては、停止モード中に充電されたコンデンサ8bのエネルギーが、リレー5bの接点に過電流として流れることで、リレー5bの切替端子が溶着してしまう可能性がある。伝送経路の切替装置として用いられるリレーは、電力を伝送する特性を有しているため、回路に組み込まれる抵抗素子の抵抗値よりも、より低い抵抗値となるように設定されている。このようなリレーに対し、過電流が流れ込むと、正常な運転時に流れる電流よりも大きな電流が流れ、溶着を一層進める可能性がある。リレーに流れ込む過電流は、電源1が送出する電源電圧の位相における電圧値と、コンデンサに蓄電された電荷の電圧値とを足し合わせた大きさに比例する。
図6は、リレー5bをオフにした場合の、コンデンサ8bの電圧、および電源電圧の波形の変動を示す図である。図6では、図1から図5に示すリレー5bのオンオフ動作の時間tを横軸に示し、コンデンサ8bの残存電圧Vc、および電源1の電源電圧Vsを縦軸に示した。以下において、残存電圧Vcは、コンデンサ8bの端子間電圧を示す。残存電圧Vcおよび電源電圧Vsは、電源1の交流電力を用いるため、正弦波の波形となる。周期的に変位する正弦波は、1周期が360度である位相角により示される。図6に示すように、リレー5bは、リレー制御装置200のオフする制御信号の入力により、時間t2のタイミングでオンからオフに切り替わる。図6に示す例では、オフに切り替わる時間t2の時点では、残存電圧Vcの位相角θは270度となり、電源電圧Vsの位相角θs1は270度となる。この同じ位相角の状態では、電源電圧Vsのピーク値に達した状態で、コンデンサ8bに対し充電が遮断される。オンに切り替わる時間t3の時点では、リレー5bはオフからオンに切り替わる。また、時間t3の時点では、電源電圧Vsの位相角θs2は90度となる。位相角θs2が90度の場合は、電源電圧Vsがピークの値となることを示す。
図6に示す時間t2の時点では、電源電圧Vsがピーク値を示す位相の状態で、残存電圧Vcが充電されている。時間t3の時点では、リレー5bがオンの状態に切り替わり、電源1の電源電圧Vsと、コンデンサ8bの残存電圧Vcとを足し合わせた電圧がリレー5bの接点間に印加される。具体的には、最大で電源1の2倍の電圧がリレー5bの接点間に印加され、その後、リレー5bの接点間に過電流が流れることとなる。その結果、リレー5bの溶着が発生する可能性がある。そこで、実施の形態1では、無効電力削減モード中にコンデンサ8bの残存電圧Vcを低下させる放電時間を設けることで、リレーの溶着を抑制する。
図7は、残存電圧を低下させる時間を設けた場合における、残存電圧の低下を示す図である。図7に示す時間t1から時間t2’の間の、リレー5bの動作および残存電圧Vcの変化は、図6に示す時間t1から時間t2の間の、リレー5bの動作、および残存電圧Vcの変化と同様である。図7では、時間t2’から時間t3’まで放電時間tcを設けることで、残存電圧Vcを低下させる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る電力変換装置100では、コンデンサ8bの残存電圧Vcの電圧値を検出するために、検出部200Dを用いる。実施の形態2に係る電力変換装置100の構成は、図1に示される電力変換装置100の構成と同様である。図8は、実施の形態2に係る電力変換装置がリレー制御を実行する際の処理の一例を示すフローチャートである。ステップS101において、電力変換装置100は無効電力削減モードに移行し、リレー5bをオフの状態にする。次に、ステップS102において、図1に示されるリレー制御装置200が備える検出部200Dは、コンデンサ8bの残存電圧Vcの電圧値を検出する。ステップS103において、処理部200Pは、検出部200Dで検出されたコンデンサ8bの残存電圧Vcの電圧値を取得する。リレー5bはオフの状態を維持している。処理部200Pは、電圧値と閾値とを比較する。電圧値が閾値以上である場合(ステップS103、no)、リレー制御装置200は、電圧値が閾値を下回るまで待機する。電圧値が閾値を下回った場合(ステップS103、yes)、ステップS104において、処理部200Pは、無効電力削減モードの電力変換装置100の復帰を許可する。なお、電力変換装置100は、放電時間tcが終了してから、所定時間経過したタイミングで復帰することとしてもよい。
図1から図5に示すように、電力変換装置100は、PFC51を含む。PFC51は、電子回路に不具合を与える可能性がある高調波電流を抑制するために、電源位相検出回路(不図示)で検出した電源1の電圧波形の位相と電流波形の位相とが、同じ位相となるように制御する。電源位相検出回路はコンデンサ8bと接続されている。このため、コンデンサ8bの残存電圧Vcは、電源位相検出回路に供給されることで、リレー5bのオフの期間、すなわち放電時間tcの期間で、コンデンサ8bの電圧を放電させることができる。放電時間tcは、以下の説明にしたがって導出される。電源位相検出回路と導通されたコンデンサ8bの残存電圧Vcは、検出部200Dによって検出され、放電開始時間から放電終了時間までの時間を放電時間tcとして用いる。より詳細には、図7の例では、コンデンサ8bの残存電圧Vcがピーク値に達した時点を放電開始時間とし、コンデンサ8bの残存電圧Vcが0Vに達した時点を放電終了時間とした。実施の形態1では、放電時間tcを設けることにより、コンデンサの電圧値を制御し、リレーの溶着を抑制することができる。実施の形態2では、コンデンサ8bの電圧値を検出し、検出した電圧値が予め定められた値以下になるまで放電時間tcを確保する。
実施の形態3.
図9は、実施の形態3に係る電力変換装置を示す図である。電力変換装置100は、放電回路20を備える点で、実施の形態1と異なる。放電回路20は、コンデンサ8bと接続されている。放電回路20は、抵抗またはフォトカプラといった半導体素子が適用されてもよい。無効電力削減モードでは、過電流の流入を抑制するため、コンデンサ8bの残存電圧が放電される放電時間が終了するまで、運転モードに移行することはできない。このため、放電時間が大きい場合、無効電力削減モードから運転モードに移行する時間も大きくなる。
実施の形態1に係る電力変換装置100では、コンデンサ8bの残存電圧が放電されるまで放電時間tcを確保する制御とした。そこで、実施の形態3に係る電力変換装置100では、放電回路20を設けることによって、コンデンサ8bの残存電圧の放電時間をより短くすることができる。
実施の形態4.
図10は、リレーの切り替え動作の遅延時間と、電圧の位相との関係を示す図である。実施の形態4に係る電力変換装置100は、電源1およびコンデンサ8bの間に、位相検出回路(不図示)が配置されている。位相検出回路は、リレー制御装置200の処理部200Pと接続され電源1およびコンデンサ8bの電圧の位相を検出する。
電力供給経路を切り替えるリレーには、制御信号が出力されてから、オンからオフまたはオフからオンに切り替えるまでに生じる動作の遅延時間が存在する。一般的には、電子回路に用いられるリレーは、制御信号が出力されてからオンするまでの時間が10ms生じ、制御信号が出力されてからオフするまでの時間が5ms生じる。また、電源周波数が50Hzまたは60Hzのいずれかの場合、最大で約60%のずれが生じ、この場合、遅延時間は、10msとなる。遅延時間は、リレーの切り替え動作を繰り返す度に、蓄積される。蓄積された遅延時間が大きくなるにしたがい、リレーが切り替えるタイミングのズレも大きくなる。
図10に示すように、時間t2において、リレー制御装置200は、電源電圧Vcのゼロクロスポイントで、オンさせる制御信号をリレー5bに出力する。制御信号が入力されたリレー5bは、時間t2から時間t3までの遅延時間tdの経過後、オンの状態に切り替わる。コンデンサ8bは、遅延時間tdの経過後である時間t3のタイミングで、充電を開始する。実施の形態4において、リレー制御装置200は、算出した遅延時間tdに基づいて制御信号を出力する。遅延時間tdは、充電を開始する時間t3の残存電圧Vcの位相、および時間t2の電源電圧Vsの位相の位相差と、電源周波数を用いて算出することができる。実施の形態4に係る電力変換装置100では、遅延時間tdに基づいて制御信号を出力することによって、遅延時間に応じてリレーを切り替えることができ、コンデンサの電圧値を制御し、リレーの溶着を抑制することができる。
実施の形態5.
図11は、リレーの切り替え動作と、電源およびコンデンサの電圧の変化を示す図である。図11に示すように、時間t3において、リレー制御装置200は、電源電圧Vsおよび残存電圧Vcが同電位となるタイミングで、リレー5bをオンの状態に切り替える。ここで、リレー5bは、実施の形態4で算出した遅延時間tdを用いたタイミングで切り替わることとする。上述した時間t3のタイミングでは、電源電圧Vsおよび残存電圧Vcの電位差がなくなることとなる。このため、実施の形態5に係る電力変換装置100では、コンデンサの電圧値を制御し、リレーの溶着を抑制することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 電源、2 負荷、4a,4b PTCサーミスタ、5a,5b,5c リレー、6a,6b,6c,40a,40b,40c,40d ダイオード、7a,7b,8a,8b コンデンサ、9 コモンコイル、10 ノーマルコイル、11 抵抗、20 放電回路、30 ノイズフィルタ、35a,35b 保護回路、40 整流回路、50 コンバータ、51 PFC、52a,52b リアクタ、53a,53b シャント抵抗、60 インバータ回路、70 DCDCコンバータ、71 マイコン、72 DCDC回路、100 電力変換装置、200 リレー制御装置、200M 記憶部、200D 検出部、200P 処理部。

Claims (3)

  1. 交流電源から電圧が供給されることで、電荷を充電または放電するコンデンサと、
    前記交流電源と前記コンデンサとの間に配置され、オンまたはオフを切り替えることで、前記交流電源から前記コンデンサへの電圧の供給を制御するリレーと、
    オンまたはオフを切り替える制御信号を前記リレーに出力し、予め導出された放電時間は前記リレーをオフにして前記コンデンサの電を放電させるとともに、前記コンデンサへの電力の供給を停止させるリレー制御装置と、
    を含むことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記コンデンサと接続され、前記コンデンサが充電した電荷を放電させる放電回路を含むことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御信号が入力されてからオンまたはオフのいずれかに切り替わるまでのタイミング、かつ、前記交流電源の電圧値および前記コンデンサの電圧値が同電位となるタイミングで、前記リレーを制御する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
JP2018543510A 2016-10-04 2016-10-04 電力変換装置 Active JP6682003B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/079489 WO2018066063A1 (ja) 2016-10-04 2016-10-04 電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018066063A1 JPWO2018066063A1 (ja) 2019-01-24
JP6682003B2 true JP6682003B2 (ja) 2020-04-15

Family

ID=61832139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018543510A Active JP6682003B2 (ja) 2016-10-04 2016-10-04 電力変換装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6682003B2 (ja)
WO (1) WO2018066063A1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006310091A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Toyota Motor Corp リレー制御装置
EP2549639A3 (en) * 2010-03-11 2013-07-24 Mitsubishi Electric Corporation Power converter
JP2013121300A (ja) * 2011-12-09 2013-06-17 Toyo Electric Mfg Co Ltd フィルタコンデンサの放電方法
JP6107552B2 (ja) * 2013-09-04 2017-04-05 富士電機株式会社 電力変換装置及び点検台

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2018066063A1 (ja) 2019-01-24
WO2018066063A1 (ja) 2018-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1835607B1 (en) Apparatus and method for supplying DC power source
JP5045687B2 (ja) 電源装置、空気調和機
JP5955484B1 (ja) コンバータユニットシステム及びコンバータユニット
JP2009100591A (ja) スイッチング電源装置
JP4793226B2 (ja) スイッチング昇圧電源回路
JP5978489B2 (ja) 直流電源ユニット、及び直流電源システム
JP5080424B2 (ja) 電源装置
US9337721B2 (en) Correction circuit limiting inrush current
JPWO2019224863A1 (ja) 電力変換装置
WO2013088652A1 (ja) 直流電源装置
JP6561484B2 (ja) スイッチング電源装置
JP5008425B2 (ja) 停電検出回路を備えた電源装置
JP2007129875A (ja) 突入電流防止回路
JP2018174642A (ja) 倍電圧整流回路及びモータ駆動装置
JP6682003B2 (ja) 電力変換装置
WO2016157962A1 (ja) 電源装置
JP5008465B2 (ja) 無停電電源装置
JP6178676B2 (ja) インバータ回路の制御回路、この制御回路を備えたインバータ装置、このインバータ装置を備えた誘導加熱装置、および、制御方法
JP2004343826A (ja) 無停電電源装置
JP2006042498A (ja) 電力変換装置
JP3763273B2 (ja) スイッチング電源
JP6371226B2 (ja) 逆電流保護付きスイッチング電源装置
JP5832202B2 (ja) スイッチング電源装置及びその制御方法
JP4932604B2 (ja) 電圧補償装置
JP2009148085A (ja) 電力変換器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180913

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190827

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6682003

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250