JP6556937B2 - 自動車用のフロントサイドフレーム - Google Patents

自動車用のフロントサイドフレーム Download PDF

Info

Publication number
JP6556937B2
JP6556937B2 JP2018503748A JP2018503748A JP6556937B2 JP 6556937 B2 JP6556937 B2 JP 6556937B2 JP 2018503748 A JP2018503748 A JP 2018503748A JP 2018503748 A JP2018503748 A JP 2018503748A JP 6556937 B2 JP6556937 B2 JP 6556937B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side frame
front side
tensile strength
frame
bending portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2018503748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018520941A (ja
Inventor
ジ−ウン ハ、
ジ−ウン ハ、
ジェ−ヒョン キム、
ジェ−ヒョン キム、
ヨン−シク カン、
ヨン−シク カン、
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Posco Holdings Inc
Original Assignee
Posco Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Posco Co Ltd filed Critical Posco Co Ltd
Publication of JP2018520941A publication Critical patent/JP2018520941A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6556937B2 publication Critical patent/JP6556937B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • B62D21/15Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted having impact absorbing means, e.g. a frame designed to permanently or temporarily change shape or dimension upon impact with another body
    • B62D21/152Front or rear frames
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D7/00Bending rods, profiles, or tubes
    • B21D7/16Auxiliary equipment, e.g. for heating or cooling of bends
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • B62D21/07Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted wide-hipped frame type, i.e. a wide box-shaped mid portion with narrower sections extending from said mid portion in both fore and aft directions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • B62D21/15Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted having impact absorbing means, e.g. a frame designed to permanently or temporarily change shape or dimension upon impact with another body
    • B62D21/157Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted having impact absorbing means, e.g. a frame designed to permanently or temporarily change shape or dimension upon impact with another body for side impacts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D29/00Superstructures, understructures, or sub-units thereof, characterised by the material thereof
    • B62D29/007Superstructures, understructures, or sub-units thereof, characterised by the material thereof predominantly of special steel or specially treated steel, e.g. stainless steel or locally surface hardened steel

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、自動車用のフロントサイドフレームに関するものであって、より詳細には、自動車に作用する衝突による影響を緩和することにより搭乗者の安全を図ることができる発明に関するものである。
一般に、自動車の衝突事故が発生した際の搭乗者の安全を確保するために、いくつかのテストが行われており、これは、自動車の安定性を確保する重要な要素である。様々な国では、既にかかる衝突時の安全値を法律化して輸入規制などの項目として用いている。
一例として、米国道路安全保険協会(IIHS)では、正面衝突性能試験及び自動車の前方部25%に対するオーバーラップ衝突試験であるスモールオーバーラップ(Small Overlap)衝突性能試験を行っている。
一方、図1に示すように、直線状のフレームを持つピックアップトラックは、エンジンをマウントする部分のフロントサイドフレーム1が非直線状の単一素材で構成される。
かかるピックアップトラックの正面衝突性能試験は、ピックアップトラックが剛壁に衝突して速度が0になるまでにかかる時間(Time To Zero Velocity:TTZV)が70ms以上、最大減速度は約40G(Gは9.8m/s)、及び有効減速度が30G以下となるように正面衝突性能指標を設定して開発された。
図2に示すかかる正面衝突性能試験を行った結果を見ると、TTZVが91.1ms、最大減速度は33.2G、有効減速度は19.6Gの性能を示している。
すなわち、図2に示す正面衝突性能試験では、エンジンがマウントされているフロントサイドフレーム1の後方部には変形が殆ど発生せず、上記フロントサイドフレーム1に形成された曲がった形状の湾曲部(Bending portion)30の第1湾曲部31及び第2湾曲部32にのみ曲げ変形が発生し、エネルギーを吸収して目標性能を満たしている。
しかし、図4からは、図3に示すスモールオーバーラップ衝突試験の結果が目標性能を満たせず、搭乗者が乗っているキャビンルームに過度な変形が発生することが分かる。
したがって、上述の正面衝突性能試験及びスモールオーバーラップ衝突試験の両方を満たすことができる自動車用のフロントサイドフレームに対する研究が必要になった。
本発明の目的は、正面衝突性能試験及びスモールオーバーラップ衝突試験の両方を満たすことができる自動車用のフロントサイドフレームを提供することである。
本発明の一実施形態による自動車用のフロントサイドフレームは、少なくとも一部分に曲がった形状の湾曲部を含む自動車用のフロントサイドフレームであって、外側前方部と、上記外側前方部よりも車体の後部に備えられ、上記外側前方部よりも引張強度が高く形成された外側後方部と、を備えるアウターフレームと、内側前方部と、上記内側前方部よりも車体の後部に備えられ、上記内側前方部よりも引張強度が高く形成された内側後方部と、を備えるインナーフレームと、を含むことができる。
また、本発明の一実施形態による自動車用のフロントサイドフレームにおいて、上記インナーフレームは、上記内側後方部が上記内側前方部よりも引張強度が高い素材で形成されるように、テーラードウェルディッドブランク(TWB)溶接鋼板を用いて成形されることを特徴とすることができる。
また、本発明の一実施形態による自動車用のフロントサイドフレームにおいて、上記内側前方部は引張強度が600〜800MPaである素材で形成され、上記内側後方部は、引張強度が1100〜1500MPaであり、延伸率が15〜60%であるTWIP鋼で形成されることを特徴とすることができる。
また、本発明の一実施形態による自動車用のフロントサイドフレームにおいて、上記インナーフレームは、上記内側前方部と内側後方部とが連結される結合部をさらに備え、上記結合部を上記湾曲部が形成された部分以外の部分に位置させることを特徴とすることができる。
また、本発明の一実施形態による自動車用のフロントサイドフレームにおいて、上記湾曲部は、第1湾曲部と、上記第1湾曲部よりも車体の後部に形成される第2湾曲部と、を含み、上記結合部は、上記第1湾曲部と上記第2湾曲部との間の位置に備えられることを特徴とすることができる。
また、本発明の一実施形態による自動車用のフロントサイドフレームにおいて、上記アウターフレームは、上記外側後方部が上記外側前方部よりも引張強度が高く熱処理されるように、上記外側後方部を上記外側前方部よりも急冷して形成することを特徴とすることができる。
また、本発明の一実施形態による自動車用のフロントサイドフレームにおいて、上記外側前方部及び外側後方部は、熱処理前の引張強度が600〜800MPaである素材で形成され、上記外側後方部は、熱処理後の引張強度が1100〜1500MPaとなるように変形されて形成されることを特徴とすることができる。
また、本発明の一実施形態による自動車用のフロントサイドフレームにおいて、上記アウターフレームは、上記外側前方部から外側後方部に変更される遷移区間である遷移部をさらに備え、上記遷移部を上記湾曲部が形成された部分以外の部分に位置させることを特徴とすることができる。
また、本発明の一実施形態による自動車用のフロントサイドフレームにおいて、上記湾曲部は、第1湾曲部と、上記第1湾曲部よりも車体の後部に形成される第2湾曲部と、を含み、上記遷移部は、上記第1湾曲部と上記第2湾曲部との間の位置に備えられることを特徴とすることができる。
本発明の自動車用のフロントサイドフレームには、自動車の正面に対する衝突時は言うまでもなく、自動車の前方25%に対するオーバーラップ衝突による場合であっても、衝突を吸収且つ緩和して自動車内の搭乗者を保護することができるという利点がある。
これにより、各国の自動車安定性試験などの評価指数を満たすことができるようになる。
従来の自動車用のフロントサイドフレームが適用された自動車のフレームを示す平面図である。 従来の自動車用のフロントサイドフレームが適用された自動車のフレームの正面衝突時を示す平面図である。 従来の自動車用のフロントサイドフレームが適用された自動車のフレームのスモールオーバーラップ衝突時を示す平面図である。 従来の自動車用のフロントサイドフレームが適用された自動車のフレームのスモールオーバーラップ衝突時を示す斜視図である。 自動車用のフロントサイドフレームに対して1GPa以上の素材を適用した場合のスモールオーバーラップ衝突を行った結果を示す平面図である。 本発明の自動車用のフロントサイドフレームを示す分解斜視図である。 本発明の自動車用のフロントサイドフレームの正面衝突時を示す平面図である。 本発明の自動車用のフロントサイドフレームのスモールオーバーラップ衝突時を示す平面図である。 本発明及び従来の自動車用のフロントサイドフレームの正面衝突時の結果を比較して示す表である。 本発明及び従来の自動車用のフロントサイドフレームのスモールオーバーラップ衝突時の結果を比較して示す表である。
以下、図面を参照して、本発明の具体的な実施形態を詳細に説明する。但し、本発明の思想は、提示された実施形態に制限されず、本発明の思想を理解する当業者は、同一思想の範囲内で、他の構成要素を追加、変更、削除などを通じて退歩的な他の発明又は本発明の思想の範囲内に含まれる他の実施形態を容易に提案することができる。しかし、これも本発明の思想の範囲内に含まれるものである。
また、各実施形態の図面に示される同一思想の範囲内の機能を持つ同一の構成要素は、同一の参照符号を用いて説明する。
本発明の自動車用のフロントサイドフレーム1は、自動車に作用する衝突による影響を緩和することにより搭乗者の安全を図ることができる発明に関するものである。
すなわち、本発明の自動車用のフロントサイドフレーム1は、自動車の正面に対する衝突Fの際は言うまでもなく、自動車の前方25%に対するオーバーラップ衝突Fの場合であっても、衝突Fを吸収且つ緩和して自動車内の搭乗者を保護することができる。
換言すると、従来の自動車用のフロントサイドフレーム1の場合、非直線状の湾曲部30を含み、インナーとアウターとで区分され、且つ上記インナーとアウターがそれぞれ単一の素材と同一の特性を有するように形成されていた。このような従来の自動車用のフロントサイドフレーム1には、正面衝突性能試験は満たすものの、スモールオーバーラップ衝突試験の結果では目標性能を満たせないという問題があったが、本発明によりこの問題が解決されるようになる。
特に、上記スモールオーバーラップ衝突性能試験を満たすために、最も簡単な方法として、上記自動車用のフロントサイドフレーム1の強度を高める構造が考慮された。すなわち、1GPa以上の高強度鋼を用いて、自動車用のフロントサイドフレーム1を製作することにより、該当部品の変形を最小限に抑え、自動車内の搭乗者が位置するキャビンルームの変形を最小限に抑えることができる構造である。
しかし、湾曲部30を含む自動車用のフロントサイドフレーム1を、高強度を有するように形成すると、正面衝突Fで減速度が瞬間的に増加してスモールオーバーラップ衝突性能試験の目標値を満たすことができなくなるという限界があった。
また、図5に示すように、スモールオーバーラップ衝突性能試験において、曲げ加工が施された湾曲部30の部分で曲率半径がほぼ0に近い折り(folding)が発生して変形が集中するため、1GPa級以上の高強度素材の場合は、深刻な塑性変形が原因で容易に破損されるという問題があった。
このような問題点も防止するために、本発明では、図6の構造を提示する。ここで、図6は本発明の自動車用のフロントサイドフレーム1を示す分解斜視図である。
図6を参照すると、本発明の一実施形態による自動車用のフロントサイドフレーム1は、少なくとも一部分に曲がった形状の湾曲部30を含む自動車用のフロントサイドフレーム1であって、外側前方部11と、上記外側前方部11よりも車体2の後部2bに備えられ、上記外側前方部11よりも引張強度が高く形成された外側後方部12と、を備えるアウターフレーム10と、内側前方部21と、上記内側前方部21よりも車体2の後部2bに備えられ、上記内側前方部21よりも引張強度が高く形成された内側後方部22と、を備えるインナーフレーム20と、を含むことができる。
換言すると、本発明では、自動車用のフロントサイドフレームのアウターフレーム10及びインナーフレーム20の前方部及び後方部の素材又は特性が異なるように形成させて提供する。
ここで、本発明の自動車用のフロントサイドフレームの場合にも、曲がった形状の湾曲部30を含み、エンジンマウントのための形状を有する。上記湾曲部30は、上述のように、同一の素材及び特性を持つフレームが形成されれば、衝突Fの際に変形が発生しやすくなる部分である。
一方、本発明では、アウターフレーム10及びインナーフレーム20の前方部及び後方部の素材又は特性が異なるように形成させることにより、上記湾曲部30で変形が発生しても破損しないようにするか、又は上記湾曲部30の変形の発生を減少させる設計構造を提示する。
上記アウターフレーム10は、自動車の外側の方向に位置するフレームであって、外側前方部11及び外側後方部12を備える。
ここで、上記外側後方部12は、上記外側前方部11よりも車体2の後部2bに備えられ、上記外側前方部11よりも引張強度が高く形成されるようにすることにより、前方衝突Fの際に、上記外側前方部11において衝突Fを吸収するように誘導する。
加えて、上記アウターフレーム10は、上記外側前方部11及び外側後方部12の引張強度が異なるように形成させるために、前方セクターと後方セクターとを区別して熱処理(MS−HPFなど)を行うようになる。
すなわち、本発明の一実施形態による自動車用のフロントサイドフレーム1において、上記アウターフレーム10は、上記外側後方部12が上記外側前方部11よりも引張強度が高く熱処理されるように、上記外側後方部12を上記外側前方部11よりも急冷して形成することを特徴とすることができる。
ここで、上記外側前方部11と外側後方部12の熱処理温度差は、必要とされる引張強度差が現れるようにする熱処理温度差に設定することが好ましい。
このような熱処理によると、上記外側後方部12の引張強度が1100〜1500MPaに設定されることにより、1GPa級以上の高強度となるように形成されるため、オーバーラップ衝突性能試験時にも目標数値を満たすことができるようになる。
すなわち、本発明の一実施形態による自動車用のフロントサイドフレーム1において、上記外側前方部11及び外側後方部12は、熱処理前の引張強度が600〜800MPaである素材で形成され、上記外側後方部12は、熱処理後の引張強度が1100〜1500MPaとなるように変形されて形成されることを特徴とすることができる。
一方、上記外側前方部11の引張強度が上記外側後方部12よりも低く設定されることにより、上記外側後方部12が1GPa級以上の高強度となるように形成されるため、湾曲部30において破損が起こるという問題を防止することができるようになる。
より具体的には、外側前方部11及び外側後方部12により変形される部分である遷移部13を上記湾曲部30と重ならないように設定することにより、湾曲部30における破損の問題を一部防止することができる。
すなわち、本発明の一実施形態による自動車用のフロントサイドフレーム1において、上記アウターフレーム10は、上記外側前方部11から外側後方部12に変更される遷移区間である遷移部13をさらに備え、上記遷移部13を上記湾曲部30が形成された部分以外の部分に位置させることを特徴とすることができる。
加えて、上記湾曲部30で破損が発生することを最小限にするためには、上記湾曲部30の第1湾曲部31と第2湾曲部32との間に遷移部13が位置するように備えることが好ましい。
すなわち、本発明の一実施形態による自動車用のフロントサイドフレーム1において、上記湾曲部30は、第1湾曲部31と、上記第1湾曲部31よりも車体2の後部2bに形成される第2湾曲部32と、を含み、上記遷移部13は、上記第1湾曲部31と上記第2湾曲部32との間の位置に備えられることを特徴とすることができる。
換言すると、上記第1湾曲部31は上記外側前方部11に位置し、上記第2湾曲部32は上記外側後方部12に位置するようになる。ここで、正面衝突F又はスモールオーバーラップ衝突Fの際に、引張強度が比較的小さい外側前方部11に位置する第1湾曲部31で変形が集中するようになるが、上記外側前方部11は、1GPa級未満の比較的小さい強度で形成されるため、曲げ(Bending)による破損を防止することができるようになる。
一方、比較的引張強度が高い外側後方部12に位置する第2湾曲部32では、変形が集中せず、曲率半径が0に近い完全折りの状況が発生しないため、それに伴う破損の問題も発生しなくなる。
上記インナーフレーム20は、自動車の内側方向に位置するフレームであって、内側前方部21及び内側後方部22を備える。
ここで、上記内側後方部22は、上記内側前方部21よりも車体2の後部2bに備えられ、上記外側前方部11よりも引張強度が高く形成されることにより、前方衝突Fの際に、上記内側前方部21において衝突Fを吸収するように誘導する。
加えて、上記インナーフレーム20は、上記内側前方部21及び内側後方部22の引張強度を異なるように形成させるために、テーラードウェルディッドブランク(TWB)溶接鋼板を用いて上記内側前方部21及び内側後方部22を備える。
すなわち、本発明の一実施形態による自動車用のフロントサイドフレーム1において、上記インナーフレーム20は、上記内側後方部22が上記内側前方部21よりも引張強度が高い素材で形成されるようにするために、テーラードウェルディッドブランク(TWB)溶接鋼板を用いて成形されることを特徴とすることができる。
ここで、上記内側前方部21及び内側後方部22を形成する素材の引張強度差は、300〜900MPa程度であることが好ましい。
すなわち、本発明の一実施形態による自動車用のフロントサイドフレーム1において、上記内側前方部21は、引張強度が600〜800MPaである素材で形成され、上記内側後方部22は、引張強度が1100〜1500MPaであり、延伸率が15〜60%であるTWIP鋼で形成されることを特徴とすることができる。
これは、上記内側後方部22を、引張強度が1100〜1500MPaとなるように設定することにより、1GPa級以上の高強度を有するように形成して、オーバーラップ衝突性能試験時にも目標数値を満たすことができるようにするためのものである。
一方、上記内側前方部21を上記内側後方部22よりも引張強度が低くなるように設定することにより、上記内側後方部22が1GPa級以上の高強度を有するように形成されて、湾曲部30における破損が起こるという問題を防止することができるようになる。
より具体的には、内側前方部21と内側後方部22とが連結される部分である結合部23を上記湾曲部30と重ならないように設定することにより、湾曲部30における破損の問題を一部防止することができる。
すなわち、本発明の一実施形態による自動車用のフロントサイドフレーム1において、上記インナーフレーム20は、上記内側前方部21と内側後方部22とが連結される結合部23をさらに備え、上記結合部23を上記湾曲部30が形成された部分以外の部分に位置させることを特徴とすることができる。
加えて、上記湾曲部30で破損が発生することを最小限にするためには、上記湾曲部30の第1湾曲部31と第2湾曲部32との間に結合部23を位置させることが好ましい。
すなわち、本発明の一実施形態による自動車用のフロントサイドフレーム1において、上記湾曲部30は、第1湾曲部31と、上記第1湾曲部31よりも車体2の後部2bに形成される第2湾曲部32と、を含み、上記結合部23は、上記第1湾曲部31と上記第2湾曲部32との間の位置に備えられることを特徴とすることができる。
換言すると、上記第1湾曲部31は上記内側前方部21に位置し、上記第2湾曲部32は上記内側後方部22に位置するようになる。ここで、正面衝突F又はスモールオーバーラップ衝突Fの際に、引張強度が比較的小さい内側前方部21に位置する第1湾曲部31で変形が集中するようになるが、上記内側前方部21は、1GPa級未満の比較的小さい強度で形成されるため、曲げ(Bending)による破損を防止することができるようになる。
一方、比較的引張強度が高い内側後方部22に位置する第2湾曲部32では、変形が集中せず、曲率半径が0に近い完全折りの状況が発生しないため、それに伴う破損の問題も発生しなくなる。
特に、上記内側後方部22に対して熱処理を行うことなく、直接高強度素材を用いて提供する理由は、上記第2湾曲部32の曲げ発生時に、外側後方部12が伸びて、上記内側後方部22が圧縮変形する可能性が高いので、かかる圧縮変形時に破損する可能性が高いためである。
これに対し、直接高強度素材を用いると重量が増加するという問題が発生するため、上記外側後方部12は、比較的軽量の素材を熱処理して所望の引張強度を有するようにする。
このような本発明の自動車用のフロントサイドフレーム1が必要とする性能を満たすか否かは、図7から図10を参照して確認することができる。
すなわち、図7は本発明の自動車用のフロントサイドフレーム1の正面衝突時を示す平面図であり、図8は本発明の自動車用のフロントサイドフレーム1のスモールオーバーラップ衝突時を示す平面図である。
そして、図9は本発明及び従来の自動車用のフロントサイドフレーム1の正面衝突F時の結果を比較して示す表であり、図10は本発明及び従来の自動車用のフロントサイドフレーム1のスモールオーバーラップ衝突F時の結果を比較して示す表である。
図7から分かるように、正面衝突Fの際に、後方部における変形が殆ど起こらず、上記第2湾曲部32における変形も殆ど起こらないことが確認できる。
そして、図8の場合も、スモールオーバーラップ衝突Fの際に、後方部における変形が殆ど起こらないため、上記第2湾曲部32における変形も殆ど起こらないことが確認できる。
これを数値的に確認すると、図9の表から分かるように、正面衝突Fの際に、従来モデルで満たしていなかった、剛壁に衝突Fして速度が0になるまでにかかる時間(Time To Zero Velocity:TTZV)、最大減速度、有効減速度の目標値を満たすことが確認できる。
そして、図10の表は、スモールオーバーラップ衝突F時の数値を提示したもので、従来モデルでは満たしていなかったすべての評価指数を満たすことも確認できる。

Claims (6)

  1. 少なくとも一部分に曲がった形状の湾曲部を含む自動車用のフロントサイドフレームであって、
    外側前方部と、前記外側前方部よりも車体の後部に備えられ、前記外側前方部よりも引張強度が高く形成された外側後方部と、を備えるアウターフレームと、
    内側前方部と、前記内側前方部よりも車体の後部に備えられ、前記内側前方部よりも引張強度が高く形成された内側後方部と、を備え、前記内側後方部が前記内側前方部よりも引張強度が高い素材で形成されるように、テーラードウェルディッドブランク(TWB)溶接鋼板を用いて成形されるインナーフレームと、
    を含み、
    前記インナーフレームは、前記内側前方部と内側後方部とが連結される結合部をさらに備え、
    前記結合部を前記湾曲部が形成された部分以外の部分に位置させる、自動車用のフロントサイドフレーム。
  2. 前記内側前方部は引張強度が600〜800MPaである素材で形成され、
    前記内側後方部は、引張強度が1100〜1500MPaであり、延伸率が15〜60%であるTWIP鋼で形成される、請求項に記載の自動車用のフロントサイドフレーム。
  3. 前記湾曲部は、第1湾曲部と、前記第1湾曲部よりも車体の後部に形成される第2湾曲部と、を含み、
    前記結合部は、前記第1湾曲部と前記第2湾曲部との間の位置に備えられる、請求項に記載の自動車用のフロントサイドフレーム。
  4. 少なくとも一部分に曲がった形状の湾曲部を含む自動車用のフロントサイドフレームであって、
    外側前方部と、前記外側前方部よりも車体の後部に備えられ、前記外側前方部よりも引張強度が高く形成された外側後方部と、を備えるアウターフレームと、
    内側前方部と、前記内側前方部よりも車体の後部に備えられ、前記内側前方部よりも引張強度が高く形成された内側後方部と、を備え、前記外側後方部が前記外側前方部よりも引張強度が高く熱処理されるように、前記外側後方部を前記外側前方部よりも急冷して形成されるインナーフレームと、
    を含み、
    前記アウターフレームは、
    前記外側前方部から外側後方部に変更される遷移区間である遷移部をさらに備え、
    前記遷移部を前記湾曲部が形成された部分以外の部分に位置させる、自動車用のフロントサイドフレーム。
  5. 前記外側前方部及び外側後方部は、熱処理前の引張強度が600〜800MPaである素材で形成され、
    前記外側後方部は、熱処理後の引張強度が1100〜1500MPaとなるように変形されて形成される、請求項に記載の自動車用のフロントサイドフレーム。
  6. 前記湾曲部は、第1湾曲部と、前記第1湾曲部よりも車体の後部に形成される第2湾曲部と、を含み、
    前記遷移部は、前記第1湾曲部と前記第2湾曲部との間の位置に備えられる、請求項に記載の自動車用のフロントサイドフレーム。
JP2018503748A 2015-07-27 2016-02-17 自動車用のフロントサイドフレーム Expired - Fee Related JP6556937B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR10-2015-0105897 2015-07-27
KR1020150105897A KR101714884B1 (ko) 2015-07-27 2015-07-27 자동차용 프런트 사이드 프레임
PCT/KR2016/001590 WO2017018626A1 (ko) 2015-07-27 2016-02-17 자동차용 프런트 사이드 프레임

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018520941A JP2018520941A (ja) 2018-08-02
JP6556937B2 true JP6556937B2 (ja) 2019-08-07

Family

ID=57885629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018503748A Expired - Fee Related JP6556937B2 (ja) 2015-07-27 2016-02-17 自動車用のフロントサイドフレーム

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10696329B2 (ja)
EP (1) EP3330162A4 (ja)
JP (1) JP6556937B2 (ja)
KR (1) KR101714884B1 (ja)
CN (1) CN107848576B (ja)
WO (1) WO2017018626A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019038788A2 (en) * 2017-08-25 2019-02-28 Metalsa India Private Limited IMPROVED TRANSVERSE ELEMENT AND TRANSVERSE ELEMENT ASSEMBLY FOR VEHICLE FRAME

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19980045537U (ko) 1996-12-27 1998-09-25 박병재 자동차용 엔진의 피스톤
KR100308555B1 (ko) 1997-08-30 2001-11-30 이계안 차량용 프레임 보강구조
KR20030089612A (ko) 2002-05-16 2003-11-22 한라공조주식회사 자동차용 범퍼시스템
US8109535B2 (en) * 2004-12-13 2012-02-07 Ford Global Technologies Sport utility vehicle (SUV) frame architecture for improved vehicle-to-vehicle compatibility
EP1738998A1 (en) * 2005-06-29 2007-01-03 Corus UK LTD. Method for assembling a vehicle body
US7543384B2 (en) 2005-08-11 2009-06-09 Gm Global Technology Operations, Inc. Method of making a variable thickness member for a vehicle
JP2008174104A (ja) * 2007-01-18 2008-07-31 Honda Motor Co Ltd 車体フレーム
PT2517949E (pt) * 2007-04-04 2014-03-17 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp Membro resistente para uma carroçaria de automóvel
KR101316329B1 (ko) * 2007-12-15 2013-10-08 현대자동차주식회사 프레임 차량의 사이드멤버 결합구조
KR100929527B1 (ko) 2008-07-31 2009-12-03 주식회사 성우하이텍 프론트 사이드 멤버 어셈블리
JP5730285B2 (ja) * 2009-04-28 2015-06-10 イェスタムプ・ハードテック・アクチエボラーグ 車両用のエネルギ吸収サイドレール
KR101253838B1 (ko) * 2010-12-27 2013-04-12 주식회사 포스코 이물성 부품의 제조방법
JP5749748B2 (ja) * 2011-02-09 2015-07-15 本田技研工業株式会社 自動車のフロントサイドフレーム構造
KR20130001427A (ko) * 2011-06-27 2013-01-04 서진산업 주식회사 차량용 프론트 사이드 멤버
EP2772415B1 (en) 2011-10-25 2017-05-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Framework member
KR20140017324A (ko) * 2012-07-31 2014-02-11 주식회사 포스코 자동차용 프론트 사이드 멤버 및 그 제조방법
KR101480234B1 (ko) * 2013-06-26 2015-01-12 서진산업 주식회사 레이저 열처리된 프론트 사이드 멤버
ES2767529T3 (es) * 2014-08-04 2020-06-17 Honda Motor Co Ltd Estructura de carrocería de vehículo
JP6265342B2 (ja) * 2015-09-29 2018-01-24 本田技研工業株式会社 車体前部構造
US9956991B1 (en) * 2016-10-31 2018-05-01 Nissan North America, Inc. Vehicle structure
JP6597649B2 (ja) * 2017-01-13 2019-10-30 トヨタ自動車株式会社 車体骨格構造
JP6597730B2 (ja) * 2017-07-14 2019-10-30 マツダ株式会社 車両の前部車体構造

Also Published As

Publication number Publication date
US20180208246A1 (en) 2018-07-26
CN107848576A (zh) 2018-03-27
JP2018520941A (ja) 2018-08-02
KR20170013463A (ko) 2017-02-07
EP3330162A4 (en) 2018-08-15
EP3330162A1 (en) 2018-06-06
US10696329B2 (en) 2020-06-30
WO2017018626A1 (ko) 2017-02-02
CN107848576B (zh) 2020-05-12
KR101714884B1 (ko) 2017-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5894081B2 (ja) 車両用bピラー
KR101714121B1 (ko) 테일러 웰디드 블랭크 제조방법
JP7206342B2 (ja) 車体後部構造およびその製造方法
JP6588972B2 (ja) 自動車用の補強要素、補強要素およびドアアセンブリを製造するための方法
CN108367786B (zh) 车辆前部车身结构及其制造方法
JP2012528752A (ja) 車両用のエネルギ吸収サイドレール
JP6540591B2 (ja) 車体側部構造
US20100180990A1 (en) Impact beam comprising precipitation hardenable stainless steel
JP6556937B2 (ja) 自動車用のフロントサイドフレーム
JP2018079922A (ja) 歩行者の安全のためのコラプシブルラジエータサポートブラケット
KR102129696B1 (ko) 스틸 단판 적용 프론트 사이드 멤버
US9637077B2 (en) Frontal impact energy absorption members
CN208931089U (zh) 车门防撞梁、车门及汽车
KR101035708B1 (ko) 자동차의 충격 흡수용 크래시 박스 구조
KR102251342B1 (ko) 차량용 사이드멤버 구조
JP2000334529A (ja) オフセット衝突に対し有効なバンパーリィンホース
KR101767764B1 (ko) 자동차용 프런트 프레임
KR20130141450A (ko) 보행자 보호를 위한 자동차 보닛 구조
KR20030000253A (ko) 자동차의 충돌성능 향상을 위한 프론트 사이드 멤버
JP5014109B2 (ja) 歩行者保護性に優れた自動車用フードパネル
JP2014141212A (ja) 自動車用フード
CN105172543B (zh) 一种安全性高的车门防撞装置
KR20210069982A (ko) 서로 다른 물성을 가진 차량용 충격보강재 및 이것의 제조 방법
JP2006205779A (ja) 車両用ドア構造
JP2008213625A (ja) 自動車用エネルギー吸収部材の製造方法と該製造方法によって製造された自動車用エネルギー吸収部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190710

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6556937

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees