JP6553974B2 - カメラ用のシェーディング補正装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所定のレンズパラメータに応じて映像信号のシェーディング補正を行うカメラ用のシェーディング補正装置に関する。
一般的に、カメラ用のシェーディング補正装置は、映像信号の水平・垂直それぞれの方向に、ノコギリ波形(以下、「SAW」とも称する)及びパラボラ波形(以下、「PARA」とも称する)を乗算してホワイトシェーディング補正を行うシェーディング補正回路として構成される。
そして、従来のシェーディング補正回路は、SAWの傾きやPARAの曲率を示す値を、色成分ごとに調整するための調整値として構成し、この調整値を固定値とした補正テーブルを予め保持しておき、シェーディング補正を行う際に利用するよう構成されている。
しかしながら、実際の映像信号のシェーディングは、レンズパラメータに含まれるアイリス値や焦点距離等によって変化するため、レンズパラメータに応じて当該調整値を適応的に変化させ、当該補正テーブルを動的に更新することが望ましい。特に、放送用テレビジョンカメラのレンズ(以下、「放送用レンズ」と称する)では、アイリス値が開放(全開)と全閉との間で無段階に動作可能となっている。一方で、レンズパラメータは、アイリス値・焦点距離・フォーカス位置の3次元からなるため、これら全ての3次元レンズパラメータに対応させた調整値を構成すると、膨大な数の補正テーブルを予め保持することが必要となり、ハードウェア化が困難となる。
ところで、特定のレンズパラメータに応じてシェーディング補正に係る当該調整値を適応的に変化させる技法が幾つか知られている。
例えば、レンズの絞り値や焦点距離とSAWの傾きやPARAの曲率を示す値との対応関係を、数値テーブル又は数式の形で記憶・保持し、数値テーブルの場合はその検索により調整値が算出され、数式の場合は演算により調整値が算出されるとするテレビジョンカメラ用のシェーディング補正回路に関する技法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、レンズから出力される絞り値、ズーム位置、及びレンズの種類の制御信号を基に、シェーディング補正データの種類を選択しシェーディング補正を実行する電子スチルカメラやビデオカメラ用のシェーディング補正回路に関する技法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。また、特許文献2では、絞り値、ズーム位置、及びレンズの種類のいずれか1つもしくは複数の条件に対応したシェーディング補正データをCPUによる演算で求めるよう構成し、当該シェーディング補正データの演算のためのプログラムを外部から書き換え可能とし、当該シェーディング補正データを外部から書き換え可能なように構成する技法も開示されている。
特開2000−287218号公報 特開2000−41179号公報
上述したように、カメラ用のシェーディング補正としては、レンズパラメータに応じてSAWの傾きやPARAの曲率を示す調整値を適応的に変化させ、補正テーブルを動的に更新することが望ましい。
しかしながら、特許文献1の技法を応用しても、特許文献1の技法では、絞り値及びズーム位置の種類ごとにシェーディング補正データの種類を選択するよう構成することになるが、絞り値及びズーム位置の各値が多数となるレンズを有するカメラに適用することは困難である。特に、放送用レンズでは絞り値(即ちアイリス値)が開放(全開)と全閉との間で無段階に動作可能となっているため、記憶・保持する補正テーブルの数が膨大数となる。更に、シェーディング量は、アイリス値の開放付近で最も大きく変動するため、この変動も吸収しようとして密に設定した補正テーブルを構成すると、更に膨大な数の補正テーブルが必要となる。
また、特許文献1の技法において、レンズの絞り値や焦点距離とSAWの傾きやPARAの曲率を示す値の対応関係を数式の形で記憶・保持し演算により調整値を算出する点に言及されているが、絞り値及びズーム位置の種類ごとに調整値用の演算式を記憶・保持する場合と、絞り値及びズーム位置の種類ごとに調整値そのものを補正テーブルで保持する場合との保持すべきデータ量の差は明確ではないが、いずれにしても絞り値及びズーム位置の各値が多数となるレンズを有するカメラに適用することは困難である。
また、特許文献2の技法を応用しても、特許文献2の技法では、絞り値、ズーム位置、レンズの種類の制御信号を基にシェーディング補正データの種類を選択するよう構成することになり、膨大な数の補正テーブルが必要となる点で上記特許文献1と同様であり、更に、レンズパラメータに加えレンズの種類のパラメータも加わるため、より一層、膨大な数の補正テーブルが必要となる。
また、特許文献2の技法を応用して、記憶・保持するデータ量の削減のために、当該シェーディング補正データの演算のためのプログラムを外部から書き換え可能とし、絞り値、ズーム位置、レンズの種類のいずれか1つもしくは複数の条件に対応したシェーディング補正データを外部から書き換え可能とする場合にも問題が生じる。即ち、このように書き換え可能な構成とすると、その回路規模が大きくなる上に、リアルタイムに変化するレンズパラメータに応じてシェーディング補正を実行する度に、プログラムやシェーディング補正データを書き込む処理が必要となり、実用性の観点から問題がある。
特に、放送用レンズでは絞り値(即ちアイリス値)が開放(全開)と全閉との間で無段階に動作可能となっているため、絞り値、ズーム位置、レンズの種類のいずれか1つもしくは複数の条件に対応してプログラムやシェーディング補正データを書き込むよう構成することは、リアルタイムに変化するレンズパラメータに応じてシェーディング補正を実行する上で現実的ではない。ただし、膨大数となる問題を除いてはシェーディング補正データをレンズの種類に応じて書き換え可能に構成し撮影時前に更新しておくことは現実的である。
従って、レンズパラメータの各値が多数となるレンズを有するカメラに対して、特に開放(全開)と全閉との間で無段階に動作可能なアイリス値を含むレンズパラメータに対して、レンズパラメータに応じたシェーディング補正を精度よく実行可能にするとともに、膨大な数の補正テーブルを予め保持することを不要とする技法が望まれる。
本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、レンズパラメータに応じたシェーディング補正を精度よく実行可能にするとともに、膨大な数の補正テーブルを予め保持することを不要とした、映像信号のシェーディング補正を行うカメラ用のシェーディング補正装置を提供することにある。
本発明のカメラ用のシェーディング補正装置は、所定のレンズパラメータに応じて映像信号のシェーディング補正を行うカメラ用のシェーディング補正装置であって、映像信号の水平方向及び垂直方向のそれぞれのノコギリ波形及びパラボラ波形の基本信号波形を調整するための調整値を持つ所定数の補正テーブルを予め記憶・保持し、レンズから取得した少なくともアイリス値を含むレンズパラメータを基に当該所定数の補正テーブルの調整値を用いて補間し、前記レンズパラメータに適合する新たな調整値を持つ補正テーブルを生成可能とする補正テーブル生成手段と、前記レンズパラメータに適合する補正テーブルを基に前記基本信号波形を調整し、補正信号として生成する補正信号生成手段と、前記補正信号を用いて、当該映像信号のシェーディングを補正するシェーディング補正手段と、を備え、前記補正テーブル生成手段は、前記レンズパラメータの上限及び下限となる固定調整値と、当該上限及び下限となる固定調整値の範囲内にて非等間隔で設定した所定数の固定調整値とを当該所定数の補正テーブルにおけるそれぞれの補正テーブルとして予め記憶・保持しており、前記レンズパラメータの近傍の固定調整値を有する複数の補正テーブルを用いて、前記レンズパラメータに適合する新たな調整値を持つ補正テーブルを生成可能とする手段を有することを特徴とする。
また、本発明のカメラ用のシェーディング補正装置において、前記補正テーブル生成手段は、前記レンズパラメータに含まれるアイリス値、焦点距離及びフォーカス位置のうち少なくともアイリス値を含む複数のレンズパラメータを基に当該所定数の補正テーブルの調整値を用いて補間し、前記レンズパラメータに適合する新たな調整値を持つ補正テーブルを生成可能とする手段を有することを特徴とする。
また、本発明のカメラ用のシェーディング補正装置において、前記補正テーブル生成手段は、前記レンズパラメータに含まれるアイリス値を基に当該所定数の補正テーブルの調整値を用いて補間し、前記レンズパラメータに適合する新たな調整値を持つ補正テーブルを生成可能とする手段を有することを特徴とする。
また、本発明のカメラ用のシェーディング補正装置において、前記補正テーブル生成手段は、前記レンズパラメータの上限及び下限となる固定調整値と、当該上限及び下限となる固定調整値の範囲内にて前記レンズパラメータに起因するシェーディングの変化が大きい範囲を密とし、前記レンズパラメータに起因するシェーディングの変化が小さい範囲を疎となるよう非等間隔で設定した所定数の固定調整値とを当該所定数の補正テーブルとして予め記憶・保持していることを特徴とする。
また、本発明のカメラ用のシェーディング補正装置において、前記補正テーブル生成手段は、ホワイトシェーディング用に当該所定数の補正テーブルを予め記憶・保持し、前記補正信号生成手段は、前記補正信号を補正ゲインとして生成し、前記シェーディング補正手段は、前記補正ゲインを用いて、当該映像信号のホワイトシェーディングを補正する乗算器からなることを特徴とする。
また、本発明のカメラ用のシェーディング補正装置において、前記補正テーブル生成手段は、ブラックシェーディング用に当該所定数の補正テーブルを予め記憶・保持し、前記補正信号生成手段は、前記補正信号を補正オフセットとして生成し、前記シェーディング補正手段は、前記補正オフセットを用いて、当該映像信号のブラックシェーディングを補正する加算器からなることを特徴とする。
また、本発明のカメラ用のシェーディング補正装置は、所定のレンズパラメータに応じて映像信号のシェーディング補正を行うカメラ用のシェーディング補正装置であって、映像信号の水平方向及び垂直方向のそれぞれのノコギリ波形及びパラボラ波形の基本信号波形を調整するための調整値を持つ所定数のブラックシェーディング用の第1の補正テーブルを予め記憶・保持し、レンズから取得した少なくともアイリス値を含むレンズパラメータを基に当該所定数のブラックシェーディング用の第1の補正テーブルの調整値を用いて補間して前記レンズパラメータに適合する新たな調整値を持つブラックシェーディング用の補正テーブルを生成可能とする第1の補正テーブル生成手段と、前記レンズパラメータに適合する新たな調整値を持つブラックシェーディング用の補正テーブルを基に前記基本信号波形を調整し、補正オフセットとして補正信号を生成する第1の補正信号生成手段と、前記補正オフセットを用いて、当該映像信号のブラックシェーディングを補正する加算器からなる第1のシェーディング補正手段と、映像信号の水平方向及び垂直方向のそれぞれのノコギリ波形及びパラボラ波形の基本信号波形を調整するための調整値を持つ所定数のホワイトシェーディング用の第2の補正テーブルを予め記憶・保持し、レンズから取得した少なくともアイリス値を含むレンズパラメータを基に当該所定数のホワイトシェーディング用の第2の補正テーブルの調整値を用いて補間して前記レンズパラメータに適合する新たな調整値を持つホワイトシェーディング用の補正テーブルを生成可能とする第2の補正テーブル生成手段と、前記レンズパラメータに適合する新たな調整値を持つホワイトシェーディング用の補正テーブルを基に該基本信号波形を調整し、補正ゲインとして補正信号を生成する第2の補正信号生成手段と、該加算器の後段にて、前記補正ゲインを用いて、当該映像信号のホワイトシェーディングを補正する乗算器からなる第2のシェーディング補正手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、限られた固定調整値の補正テーブル数で、レンズパラメータに依存したシェーディングを適切に補正できるようになる。特に、アイリス値が無段階に動作可能とするレンズに対しても、適切にシェーディングを補正することができる。
本発明による第1実施形態のシェーディング補正装置の構成を示すブロック図である。 本発明による第1実施形態のシェーディング補正装置における実施例1の構成を示すブロック図である。 (a),(b),(c)は、或るレンズのレンズパラメータに依存するシェーディング量の変化を示す特性例である。 本発明による第1実施形態のシェーディング補正装置における実施例2の構成を示すブロック図である。 本発明による第1実施形態のシェーディング補正装置における実施例3の構成を示すブロック図である。 (a),(b),(c)は、本発明による第1実施形態のシェーディング補正装置における実施例3の構成におけるシェーディング補正の補正前後の画素値分布を示す図である。 本発明による第2実施形態のシェーディング補正装置の構成を示すブロック図である。 本発明による第2実施形態のシェーディング補正装置における一実施例の構成を示すブロック図である。 本発明による第2実施形態のシェーディング補正装置に関する他の適用例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、各実施形態におけるシェーディング補正装置の実施例を説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明による第1実施形態のシェーディング補正装置1の構成を示すブロック図である。尚、本実施形態のシェーディング補正装置1は、電子スチルカメラ、ビデオカメラ、或いはテレビジョンカメラに適用可能であるが、ここでは主として、放送用テレビジョンカメラに適用する例を説明する。
図1に示すように、放送用テレビジョンカメラは、レンズ2、撮像素子3、アナログ信号処理部4、アナログ/デジタル(A/D)変換部5、及び本発明に係るシェーディング補正装置1を備える。図1において、これらの構成要素を制御するための制御部やその他の信号処理に関する図示は省略している。
レンズ2は、アイリス値・焦点距離・フォーカス位置の3次元からなるレンズパラメータを出力可能に構成されている。本例では、特に、レンズ2は、放送用レンズとして、アイリス値が開放(全開)と全閉との間で無段階に動作可能となっている。
撮像素子3は、レンズ2から得られる映像光をRGBの色成分に色分解する光透過フィルタを介して光電変換する水平・垂直の2次元座標の画素を有するイメージセンサであり、例えばCCDセンサ、或いはCMOSセンサとすることができる。
アナログ信号処理部4は、撮像素子3から得られる色成分ごとの映像信号についてアナログ量のオフセット及び利得を調整し、A/D変換部5に出力する。
A/D変換部5は、アナログ信号処理部4から得られるアナログ映像信号を所定ビット深度のデジタル量となる映像信号に変換してシェーディング補正装置1に出力する。
ところで、A/D変換部5から出力された各色成分の映像信号は、白色(ホワイト)側の画素値として、映像信号の水平・垂直それぞれの方向に不均一性(シェーディング)を有しており、このホワイトシェーディングは、アイリス値・焦点距離・フォーカス位置のレンズパラメータに依存して変化する。このため、A/D変換部5から出力された各色成分の映像信号は、ホワイトバランスも不均一となっている。
そこで、本実施形態のシェーディング補正装置1は、各色成分の映像信号のシェーディング、及びホワイトバランスを補正するために、シェーディング補正部11、補正テーブル生成部12、及び補正信号生成部13を備えている。
シェーディング補正部11は、A/D変換部5から出力された各色成分の映像信号に対し、所定のノコギリ波形(SAW)及びパラボラ波形(PARA)から得られる補正信号(補正ゲイン)を水平・垂直それぞれの方向に応じて乗算しホワイトシェーディング補正を行う乗算器111を有している。シェーディング補正部11から出力される補正後映像信号は、シェーディング及びホワイトバランスが補正され、各種映像信号処理へと利用可能となる。
補正テーブル生成部12は、レンズ2からレンズパラメータを取得して、レンズパラメータに含まれるアイリス値・焦点距離・フォーカス位置のうち、アイリス値・焦点距離・フォーカス位置の値の全てを基に、或いはアイリス値のみ又はアイリス値及び焦点距離の値を基に、レンズ2からレンズパラメータに合致する調整値(色成分ごとのSAWの傾きやPARAの曲率を示す)を持つ補正テーブルを生成し、補正信号生成部13に出力する。ここでは、レンズ2から取得するレンズパラメータにはアイリス値・焦点距離・フォーカス位置が含まれるとして説明するが、後述する実施例においてアイリス値のみを用いる例もあることから、この場合にはレンズ2から取得するレンズパラメータはアイリス値のみを含むものであればよい。
補正信号生成部13は、補正テーブル生成部12から、色成分ごとの補正テーブル(SAWの傾きやPARAの曲率を示す調整値を持つテーブル)を取得し、当該撮像素子3における水平・垂直の2次元座標の座標値(水平カウンタ値及び垂直カウンタ値)に対応する補正ゲインを生成して補正信号として乗算器111に出力する。
これにより、シェーディング補正装置1は、シェーディング補正部11により、ホワイトシェーディング及びホワイトバランスを補正した映像信号を生成し、後段の各種映像信号処理(図示せず)に出力する。
本実施形態のシェーディング補正装置1は、限られた固定調整値の補正テーブル数で、レンズパラメータに依存したシェーディングを適切に補正できるように構成され、特に、アイリス値が無段階に動作可能とするレンズに対しても、適切にシェーディングを補正することができるようになっている。以下、詳細に、本実施形態のシェーディング補正装置1の実施例を説明する。
(実施例1)
図2は、本発明による第1実施形態のシェーディング補正装置1における実施例1の構成を示すブロック図である。
実施例1の補正テーブル生成部12は、レンズ2からレンズパラメータを取得して、レンズパラメータに含まれるアイリス値i・焦点距離f・フォーカス位置gの全てを基に、レンズ2からレンズパラメータに合致する調整値(色成分ごとのSAWの傾きやPARAの曲率を示す)を含む補正テーブルを生成し、補正信号生成部13に出力する。
本例の補正テーブルは、アイリス値i、焦点距離f、及びフォーカス位置gの関数であるとして、表1に示す4つの調整値HSAW(f,i,g),HPARA(f,i,g),VSAW(f,i,g),VPARA(f,i,g)からなる。HSAW(f,i,g),HPARA(f,i,g)は、それぞれ水平方向のシェーディング補正信号波形を生成するためのSAWの傾きやPARAの曲率を示す調整値である。VSAW(f,i,g),VPARA(f,i,g)は、それぞれ垂直方向のシェーディング補正信号波形を生成するためのSAWの傾きやPARAの曲率を示す調整値である。
特に、実施例1の補正テーブル生成部12は、アイリス値、焦点距離、及びフォーカス位置に関するSAWの傾きやPARAの曲率を示すそれぞれ上限及び下限となる固定調整値と、当該上限及び下限となる固定調整値の範囲内にて所定間隔で設定した所定数の固定調整値をそれぞれ補正テーブルとして予め記憶・保持する記憶部(図示せず)を有している。例えば、アイリス値の上限、下限、及び所定数の中間の固定調整値のそれぞれを補正テーブルとして記憶・保持している。実施例1では、焦点距離、及びフォーカス位置についても同様に、それぞれを補正テーブルとして記憶・保持している。
そして、補正テーブル生成部12は、レンズ2から取得したレンズパラメータがアイリス値i、焦点距離f、及びフォーカス位置gの値を持つとすると、当該アイリス値i、焦点距離f、及びフォーカス位置gの値に最も近傍となる(近接して囲む)アイリス値、焦点距離、及びフォーカス位置に関する各固定調整値を選出し、当該アイリス値i、焦点距離f、及びフォーカス位置gの調整値を適応的に補間し、当該アイリス値i、焦点距離f、及びフォーカス位置gに対応する調整値を持つ補正テーブルを生成する(動的に更新する)。
より具体的には、例えば図2に示す補正テーブル生成部12の破線枠内に示すように、取得したレンズパラメータは、アイリス値・焦点距離・フォーカス位置の3次元立方体状の範囲内となるため、レンズ2から取得したアイリス値i、焦点距離f、及びフォーカス位置gの値に最も近傍となる(近接して囲む)アイリス値、焦点距離、及びフォーカス位置をそれぞれアイリス値i,im+1、焦点距離f,fl+1、フォーカス位置g,gn+1とすると、補正テーブル生成部12は、アイリス値i、焦点距離f、及びフォーカス位置gに対して、i≦i<im+1,f≦f<fl+1、及びg≦g<gn+1を満たす各固定調整値を選出する。
続いて、補正テーブル生成部12は、焦点距離f,fl+1、アイリス値i,im+1、フォーカス位置g,gn+1の各固定調整値から、次式のように表される関数により、当該アイリス値i、焦点距離f、及びフォーカス位置gに対応する4つの調整値HSAW(f,i,g),HPARA(f,i,g),VSAW(f,i,g),VPARA(f,i,g)を色成分ごとに算出し、色成分別の補正テーブルとして補正信号生成部13に出力する。
HSAW(f,i,g)
=F(HSAW(f,i,g),…,HSAW(fl+1,im+1,gn+1))
HPARA(f,i,g)
=F(HPARA(f,i,g),…,HPARA(fl+1,im+1,gn+1))
VSAW(f,i,g)
=F(VSAW(f,i,g),…,VSAW(fl+1,im+1,gn+1))
VPARA(f,i,g)
=F(VPARA(f,i,g),…,VPARA(fl+1,im+1,gn+1))
ここに、F( )は補間関数であり、一般的な線形補間やスプライン関数などとすることができる。尚、補間関数は、レンズ2から取得したアイリス値i、焦点距離f、及びフォーカス位置gの値に最も近傍となる(近接して囲む)アイリス値、焦点距離、及びフォーカス位置の固定調整値を基に補間するのが好適例であるが、当該補間にあたって、最も近傍となるものに限らず、レンズ2から取得したアイリス値i、焦点距離f、及びフォーカス位置gの値に近傍のものであればよく、更に複数の固定調整値を基に補間するよう構成することもできる。
補正信号生成部13は、主に、水平シェーディング補正信号波形生成部131、垂直シェーディング補正信号波形生成部132、及び合成部133を備える。
水平シェーディング補正信号波形生成部131は、色成分ごとに、それぞれ水平方向用のノコギリ波形(SAW)及びパラボラ波形(PARA)を基本信号波形として生成する波形生成部1311,1312、及び乗算部1313,1314を備える。波形生成部1311,1312は、それぞれ当該撮像素子3における水平方向の画素列に対応するノコギリ波形(SAW)及びパラボラ波形(PARA)を基本信号波形として演算する機能部であり、当該撮像素子3における水平座標の座標値(水平カウンタ値)に対応する基本補正信号を水平カウンタ値に応じて順次、乗算部1313,1314に出力する。乗算部1313,1314は、波形生成部1311,1312から得られるノコギリ波形(SAW)及びパラボラ波形(PARA)の基本補正信号に対し、それぞれ補正テーブル生成部12から得られる調整値HSAW(f,i,g),HPARA(f,i,g)を乗算し、合成部133に出力する。尚、水平カウンタ値を基に基本信号波形を生成するために、演算によるか、又は予め記憶・保持するデータを読み出すようにして構成することができる。
垂直シェーディング補正信号波形生成部132は、色成分ごとに、それぞれ垂直方向用のノコギリ波形(SAW)及びパラボラ波形(PARA)を基本信号波形として生成する波形生成部1321,1322、及び乗算部1323,1324を備える。波形生成部1321,1322は、それぞれ当該撮像素子3における垂直方向の画素列に対応するノコギリ波形(SAW)及びパラボラ波形(PARA)を基本信号波形として演算する機能部であり、当該撮像素子3における垂直座標の座標値(垂直カウンタ値)に対応する基本補正信号を垂直カウンタ値に応じて順次、乗算部1323,1324に出力する。乗算部1323,1324は、波形生成部1321,1322から得られるノコギリ波形(SAW)及びパラボラ波形(PARA)の基本補正信号に対し、それぞれ補正テーブル生成部12から得られる調整値VSAW(f,i,g),VPARA(f,i,g)を乗算し、合成部133に出力する。尚、垂直カウンタ値を基に基本信号波形を生成するために、演算によるか、又は予め記憶・保持するデータを読み出すようにして構成することができる。これにより、調整した水平・垂直方向別の補正信号が生成されて、合成部133に出力される。
合成部133は、水平シェーディング補正信号波形生成部131、及び垂直シェーディング補正信号波形生成部132から得られるそれぞれのシェーディング補正信号波形に基づく当該調整した水平・垂直方向別の補正信号を合成し、当該撮像素子3における水平・垂直の2次元座標の座標値に応じた補正信号を補正ゲインとしてシェーディング補正部11内の乗算器111に出力する。尚、合成部133で補正ゲインとして合成する代わりに、逐次的に乗算器111に出力して、乗算器111に逐次的に乗算処理を行わせてもよい。
シェーディング補正部11内の乗算器111は、A/D変換部5から出力された各色成分の映像信号(補正前映像信号)に対し、当該補正信号(補正ゲイン)を乗算しホワイトシェーディング補正を行い、これにより、ホワイトシェーディング及びホワイトバランスを補正した映像信号を生成し、後段の各種映像信号処理(図示せず)に出力する。
このように、実施例1のシェーディング補正装置1は、限られた固定調整値の補正テーブル数で、レンズ2から取得したアイリス値i、焦点距離f、及びフォーカス位置gのレンズパラメータに依存したシェーディングを適切に補正できるようになる。
(実施例2)
次に、本実施形態のシェーディング補正装置1における実施例2の構成を説明する。前述した実施例1では、限られた固定調整値の補正テーブル数で、レンズ2から取得したアイリス値i、焦点距離f、及びフォーカス位置gのレンズパラメータに依存したシェーディングを補正する例を説明したが、この実施例1のような3次元補正テーブルの補間に予め記憶・保持するデータ量を削減したい場合には、アイリス値iのみ、又はアイリス値i及び焦点距離fのみ、とすることもできる。
例えば、図3(a),(b),(c)に、或るレンズのレンズパラメータとして、それぞれアイリス値、焦点距離、及びフォーカス位置に依存するシェーディング量の変化を示している。図3(a)に示すように、焦点距離50mm時に、アイリス値(F値)3.0〜8.0について画面中心から水平端までの距離[%]に対し中心軸の画素値に対する相対比[%]を計測したところ、アイリス値(F値)3.0〜8.0に対してその分布を比較すると、そのシェーディング量の変化が大きいことが分かる。一方、図3(b)に示すように、アイリス値(F値)3.0時に、焦点距離24〜70mmについて画面中心から水平端までの距離[%]に対し中心軸の画素値に対する相対比[%]を計測したところ、焦点距離24〜70mmに対してその分布を比較すると、アイリス値の変化時よりもそのシェーディング量の変化が小さいことが分かる。更に、図3(c)に示すように、アイリス値(F値)3.0時、及び焦点距離70mm時に、フォーカス位置として無限遠(inf),1m,最短撮影距離(MOD)について画面中心から水平端までの距離[%]に対し中心軸の画素値に対する相対比[%]を計測したところ、フォーカス位置inf,1m,MODに対してその分布を比較すると、アイリス値の変化時よりも、更には焦点距離の変化時よりもそのシェーディング量の変化が小さいことが分かる。
レンズ特性として、一般的に図3に示すような傾向があることから、アイリス値iのみを用いて補間した補正テーブルを生成することもでき、図4に、本実施形態のシェーディング補正装置1における実施例2の構成を示している。尚、図4に示す実施例2のシェーディング補正装置1は、実施例1と比較して、補正テーブル生成部12以外の構成は同様であることから、実施例2の補正テーブル生成部12についてのみ説明する。
実施例2の補正テーブル生成部12は、レンズ2からレンズパラメータを取得して、レンズパラメータに含まれるアイリス値iにのみ連動させ、焦点距離f及びフォーカス位置gについては固定とし、レンズ2からレンズパラメータに合致する調整値(色成分ごとのSAWの傾きやPARAの曲率を示す)を持つ補正テーブルを生成し、補正信号生成部13に出力する。ここでは、レンズ2から取得するレンズパラメータにはアイリス値・焦点距離・フォーカス位置が含まれるとして説明するが、レンズ2から取得するレンズパラメータはアイリス値のみを含むものでもよい。
本例の補正テーブルは、アイリス値iの関数であるとして、表2に示す4つの調整値HSAW(i),HPARA(i),VSAW(i),VPARA(i)からなる。HSAW(i),HPARA(i)は、それぞれ水平方向のシェーディング補正信号波形を生成するためのSAWの傾きやPARAの曲率を示す調整値である。VSAW(i),VPARA(i)は、それぞれ垂直方向のシェーディング補正信号波形を生成するためのSAWの傾きやPARAの曲率を示す調整値である。
特に、実施例2の補正テーブル生成部12は、アイリス値に関するSAWの傾きやPARAの曲率を示す上限及び下限となる固定調整値と、当該上限及び下限となる固定調整値の範囲内にて所定間隔(ここでは等間隔)で設定した所定数の固定調整値をそれぞれ補正テーブルとして予め記憶・保持する記憶部(図示せず)を有している。即ち、実施例2では、アイリス値の上限、下限、及び所定数の中間の固定調整値のそれぞれを補正テーブルとして記憶・保持しており、焦点距離、及びフォーカス位置については補正テーブルとして記憶・保持していない。
そして、実施例2の補正テーブル生成部12は、レンズ2から取得したレンズパラメータがアイリス値iを持つとすると、当該アイリス値iに最も近傍となるアイリス値に関する各固定調整値を選出し、当該アイリス値iの調整値を適応的に補間し、当該アイリス値iに対応する調整値を持つ補正テーブルを生成する(動的に更新する)。
より具体的には、例えば図4に示す補正テーブル生成部12の破線枠内に示すように、取得したレンズパラメータは、下限i〜上限iまでのアイリス値の一次元の範囲内となるため、レンズ2から取得したアイリス値iに最も近傍となるアイリス値をそれぞれアイリス値i,im+1とすると、補正テーブル生成部12は、アイリス値iに対して、i≦i<im+1を満たす各固定調整値を選出する。
続いて、補正テーブル生成部12は、アイリス値i,im+1の各固定調整値から、次式のように表される関数により、当該アイリス値iに対応する4つの調整値HSAW(i),HPARA(i),VSAW(i),VPARA(i)を色成分ごとに算出し、色成分別の補正テーブルとして補正信号生成部13に出力する。
HSAW(i)
=F(HSAW(i),HSAW(im+1))
HPARA(i)
=F(HPARA(i),HPARA(im+1))
VSAW(i)
=F(VSAW(i),VSAW(im+1))
VPARA(f,i,g)
=F(VPARA(i),VPARA(im+1))
ここに、F( )は補間関数であり、一般的な線形補間やスプライン関数などとすることができる。尚、補間関数は、レンズ2から取得したアイリス値iに最も近傍となるアイリス値の固定調整値を基に補間するのが好適例であるが、当該補間にあたって、最も近傍となるものに限らず、レンズ2から取得したアイリス値iに近傍のものであればよく、更に複数の固定調整値を基に補間するよう構成することもできる。
このように、実施例2では、レンズ2から取得したレンズパラメータがアイリス値iを持つとすると、下限i〜上限iまでのアイリス値の一次元の範囲内となるため、この間で、等間隔で固定調整値を持つよう構成することで、実際のレンズパラメータに対応した補正テーブルが存在しない場合は、当該アイリス値iの近傍の固定調整値(好適には、近傍2点の固定調整値)を基に補間して補正テーブルを生成する。
尚、予め記憶・保持する固定調整値の間隔として等間隔とする際に、利用するレンズ3に応じて自由に設定することで、限られた固定調整値の補正テーブル数でも、レンズパラメータに依存したシェーディングを適切に補正できる。そして、実施例2によれば、実施例1の場合よりも、予め記憶・保持するデータ量を削減することができる。
(実施例3)
次に、本実施形態のシェーディング補正装置1における実施例3の構成を説明する。前述した実施例2では、主としてアイリス値iのみに依存して予め記憶・保持する固定調整値の間隔として等間隔とする例を説明したが、図3(a)に示されるように、レンズシェーディングはアイリス値開放付近で特に変化する。このため、実施例3では、補正テーブルに対応するアイリス値を、アイリス値開放付近では密に、それ以外では疎に間隔設定した固定調整値をそれぞれ補正テーブルとして予め記憶・保持するよう構成する。
図5に、本実施形態のシェーディング補正装置1における実施例3の構成を示している。尚、図5に示す実施例3のシェーディング補正装置1は、実施例2と比較して、補正テーブル生成部12以外の構成は同様であることから、実施例2の補正テーブル生成部12についてのみ説明する。
実施例3の補正テーブル生成部12は、レンズ2からレンズパラメータを取得して、レンズパラメータに含まれるアイリス値iにのみ連動させ、焦点距離f及びフォーカス位置gについては固定とし、色成分ごとのSAWの傾きやPARAの曲率を示す調整値を補正テーブルとして生成し、補正信号生成部13に出力する点で実施例2と同様である。ここでは、レンズ2から取得するレンズパラメータにはアイリス値・焦点距離・フォーカス位置が含まれるとして説明するが、レンズ2から取得するレンズパラメータはアイリス値のみを含むものでもよい。
ただし、実施例3の補正テーブル生成部12では、補正テーブルに対応するアイリス値を、アイリス値開放付近では密に、それ以外では疎に間隔設定した固定調整値を予め補正テーブルとして記憶・保持するよう構成されている(図5参照)。
尚、予め記憶・保持する固定調整値の間隔としてアイリス値開放付近では密に、それ以外では疎に間隔設定する際に、利用するレンズ3に応じて自由に設定することで、限られた固定調整値の補正テーブル数でも、レンズパラメータに依存したシェーディングを適切に補正できる。そして、実施例3によれば、実施例2の場合よりも更に、予め記憶・保持するデータ量を削減することができる。
図6に、本実施形態のシェーディング補正装置における実施例3の構成におけるシェーディング補正の補正前後の画素値分布を示している。アイリス値(F値)3.0,5.7のそれぞれについて図6(a)は焦点距離24mm時、図6(b)は焦点距離50mm時、図6(c)は焦点距離70mm時の比較を示している。また、表3には、“(補正前)→(補正後)”の表記で、画素中心から水平端までの距離[%]として90%の位置におけるシェーディング補正の補正前後の画素値の比較結果を示している。表3では、数値の絶対値が小さくなるほどシェーディングが小さいことを示している。図6及び表3から分かるように、精度よく補正できることが確かめられた。
尚、実施例3の技法を応用し、上述した実施例1においても、予め記憶・保持する固定調整値の間隔として等間隔にすることに限らず、レンズ2に応じて疎密に間隔設定して、記憶・保持する固定調整値を持つ補正テーブル数を削減することができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、ホワイトシェーディング補正のみを行う例を説明したが、レンズパラメータに依存したブラックシェーディング補正を行うよう構成することもできる。図7は、本発明による第2実施形態のシェーディング補正装置1の構成を示すブロック図である。尚、図7では、同様な構成要素には同一の参照番号を付している。また、本実施形態のシェーディング補正装置1は、電子スチルカメラ、ビデオカメラ、或いはテレビジョンカメラに適用可能であるが、ここでは主として、放送用テレビジョンカメラに適用する例を説明する。
即ち、図7に示すように、放送用テレビジョンカメラは、レンズ2、撮像素子3、アナログ信号処理部4、アナログ/デジタル(A/D)変換部5、及び本発明に係るシェーディング補正装置1を備える。図7において、これらの構成要素を制御するための制御部やその他の信号処理に関する図示は省略している。
レンズ2は、第1実施形態と同様に、アイリス値・焦点距離・フォーカス位置の3次元からなるレンズパラメータを出力可能に構成されている。本例では、特に、レンズ2は、放送用レンズとして、アイリス値が開放(全開)と全閉との間で無段階に動作可能となっている。
撮像素子3、アナログ信号処理部4、及びA/D変換部5は、第1実施形態と同様である。
ところで、A/D変換部5から出力された各色成分の映像信号は、白色(ホワイト)側の画素値として、映像信号の水平・垂直それぞれの方向に不均一性(シェーディング)を有しており、このホワイトシェーディングは、アイリス値・焦点距離・フォーカス位置のレンズパラメータに依存して変化する。このため、A/D変換部5から出力された各色成分の映像信号は、ホワイトバランスも不均一となっている。
また、一般に、ブラックシェーディングは撮像素子3における各画素固有の暗電流成分の固定ノイズのばらつきを云うが、本例では、特定の用途に向けて、アイリス値・焦点距離・フォーカス位置のレンズパラメータに依存して変化する暗時レベルのブラックシェーディングを補正するよう構成される。
本発明に係るレンズパラメータに依存するブラックシェーディングとは、当該暗電流成分の固定ノイズのばらつきとは別に、例えば放送用テレビジョンカメラでスタジオ内の所定の照明光による撮影を行いたい時に、当該照明光の消灯状態の暗時レベルをブラックシェーディングとして扱う。このような暗時レベルは、映像信号のオフセット成分として除去されるべきであり、ホワイトシェーディングのみとする構成ではホワイトバランスが確保されても当該暗時レベルの影響で中間調や彩度等の色再現に悪影響を及ぼすことがある。このため、当該照明光の消灯状態の暗時レベルをブラックシェーディングとして扱って除去し、その上でホワイトシェーディングを行うよう構成することが有効となる。或いは、レンズ2が赤外カットフィルタを有していない場合などでは、赤外成分がオフセット成分として現れるため、中間調や彩度等の色再現に悪影響を及ぼすことがある。このような場合には赤外透過フィルタ(可視光カットフィルタ)をレンズ2に取り付けてブラックシェーディング補正用の補正テーブルを決定し記憶・保持するようにする。実撮影時には、赤外透過フィルタ(可視光カットフィルタ)を外してブラックシェーディング補正及びホワイトシェーディング補正を行うよう構成することが有効となる。また、アイリス値を全閉としたときの漏れ光の影響を取り除きたい場合にも利用できる。
そこで、本実施形態のシェーディング補正装置1は、乗算器111及び加算器112を有するシェーディング補正部11、ホワイトシェーディング用補正テーブル生成部12、ホワイトシェーディング用補正信号生成部13、ブラックシェーディング用補正テーブル生成部12a、ブラックシェーディング用補正信号生成部13aを備えている。
図7に示す乗算器111、ホワイトシェーディング用補正テーブル生成部12、及びホワイトシェーディング用補正信号生成部13は、いずれも図1に示す乗算器111、補正テーブル生成部12、及び補正信号生成部13と同様に構成され、従って上述した第1実施形態における実施例1乃至3の構成と同様とすることができるため、その更なる説明は省略する。
また、ブラックシェーディング用補正テーブル生成部12a、及びブラックシェーディング用補正信号生成部13aの構成も、記憶・保持するデータが異なる点を除き、実質的に、ホワイトシェーディング用補正テーブル生成部12、及びホワイトシェーディング用補正信号生成部13と同様な構成とすることができる。
シェーディング補正部11は、A/D変換部5から出力された各色成分の暗時レベルの映像信号に対し、所定のノコギリ波形(SAW)及びパラボラ波形(PARA)から得られる補正信号(補正オフセット)を減算演算しブラックシェーディング補正を行う加算器112と、加算器112を経て得られる各色成分の映像信号に対し、補正信号(補正ゲイン)を水平・垂直それぞれの方向に応じて乗算しホワイトシェーディング補正を行う乗算器111とを有している。シェーディング補正部11から出力される補正後映像信号は、シェーディング及びホワイトバランスが補正されて、各種映像信号処理へと利用可能となる。
ブラックシェーディング用補正テーブル生成部12aは、暗時レベルの映像光の状態で、レンズ2からレンズパラメータを取得して、レンズパラメータに含まれるアイリス値・焦点距離・フォーカス位置のうち、アイリス値・焦点距離・フォーカス位置の値の全てを基に、或いはアイリス値のみ又はアイリス値及び焦点距離の値を基に、レンズ2からレンズパラメータに合致する調整値(色成分ごとのSAWの傾きやPARAの曲率を示す)を持つ補正テーブルを生成し、ブラックシェーディング用補正信号生成部13aに出力する。
ブラックシェーディング用補正信号生成部13aは、ブラックシェーディング用補正テーブル生成部12aから、色成分ごとの補正テーブル(SAWの傾きやPARAの曲率を示す調整値を持つテーブル)を取得し、当該撮像素子3における水平・垂直の2次元座標の座標値(水平カウンタ値及び垂直カウンタ値)に対応する補正オフセットを生成して補正信号として加算器112に出力する。
加算器112は、A/D変換部5から出力された各色成分の暗時レベルの映像信号に対し、所定のノコギリ波形(SAW)及びパラボラ波形(PARA)から得られる補正信号(補正オフセット)を減算演算する。
これにより、シェーディング補正装置1は、シェーディング補正部11により、ブラックシェーディング、ホワイトシェーディング及びホワイトバランスを補正した映像信号を生成し、後段の各種映像信号処理(図示せず)に出力する。
図8は、本発明による第2実施形態のシェーディング補正装置1における一実施例の構成を示すブロック図である。
本実施例のブラックシェーディング用補正テーブル生成部12aは、レンズ2からレンズパラメータを取得して、レンズパラメータに含まれるアイリス値i・焦点距離f・フォーカス位置gの全てを基に、レンズ2からレンズパラメータに合致する調整値(色成分ごとのSAWの傾きやPARAの曲率を示す)を持つ補正テーブルを生成し、ブラックシェーディング用補正信号生成部13aに出力する。本例の補正テーブルの補間は、上述した第1実施形態の実施例1と同様である。
また、ブラックシェーディング用補正信号生成部13aも、上述した第1実施形態の実施例1と同様に構成することができる。
シェーディング補正部11内の加算器112は、A/D変換部5から出力された各色成分の暗時レベルの映像信号に対し、所定のノコギリ波形(SAW)及びパラボラ波形(PARA)から得られる補正信号(補正オフセット)を減算演算する。これにより、ブラックシェーディングを補正した映像信号を生成し、後段の乗算器111に出力する。
このように、本実施例のシェーディング補正装置1は、限られた固定調整値の補正テーブル数で、レンズ2から取得したアイリス値i、焦点距離f、及びフォーカス位置gのレンズパラメータに依存したブラックシェーディングを適切に補正できるようになる。
尚、本実施形態に係るブラックシェーディング補正は、上述した第1実施形態のホワイトシェーディング補正に係る他の実施例と同様に構成してもよい。
尚、上述した各実施形態の例では、撮像素子3による撮像系に関して単板式光学系を例に説明したが、いわゆる3板式光学系で構成してもよい。図9に、本発明による第2実施形態のシェーディング補正装置1を3板式光学系に適用した例を示す。3板式光学系は、色分解光学系としてのプリズム6と、RGBの色分解された各映像光をそれぞれ受光する撮像素子3r,3g,3bより構成される。レンズ2から得られる映像光はプリズム6によりRGB系に色分解される。各撮像素子3r,3g,3bは、それぞれ同一構造で構成することができ、プリズム6を介して色分解されたRGBの各色成分に対応して光電変換する水平・垂直の2次元座標の画素を有するイメージセンサである。このような3板式光学系で構成した場合でも、本発明に係るシェーディング補正装置1を適用することができる。
以上、特定の実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、上述した例では、合成部133により水平・垂直の補正信号を合成し、乗算器111又は加算器112によりシェーディング補正を行う例を説明したが、水平又は垂直の補正信号を分けて乗算器111又は加算器112によりシェーディング補正を行うよう構成することもできる。また、本発明に係る構成によれば、予め記憶保持するシェーディング補正に係るデータ量を大幅に削減することもできるため、例えば複数種のレンズに対応した補正テーブルを記憶・保持するよう構成することや、レンズの種類に応じて書き換え可能なように構成することも可能である。
本発明によれば、限られた固定調整値の補正テーブル数で、レンズパラメータに依存したシェーディングを適切に補正できるので、レンズパラメータに依存したシェーディングを要する用途に有用である。
1 シェーディング補正装置
2 レンズ
3,3r,3g,3b 撮像素子
4 アナログ信号処理部
5 アナログ/デジタル(A/D)変換部
6 プリズム
11 シェーディング補正部
111 乗算器
112 加算器
12 ホワイトシェーディング用の補正テーブル生成部
12a ブラックシェーディング用の補正テーブル生成部
13 ホワイトシェーディング用の補正信号生成部
13a ブラックシェーディング用の補正信号生成部
131 水平シェーディング補正信号波形生成部
132 垂直シェーディング補正信号波形生成部
133 合成部
1311,1312 波形生成部
1313,1314 乗算部
1321,1322 波形生成部
1323,1324 乗算部

Claims (7)

  1. 所定のレンズパラメータに応じて映像信号のシェーディング補正を行うカメラ用のシェーディング補正装置であって、
    映像信号の水平方向及び垂直方向のそれぞれのノコギリ波形及びパラボラ波形の基本信号波形を調整するための調整値を持つ所定数の補正テーブルを予め記憶・保持し、レンズから取得した少なくともアイリス値を含むレンズパラメータを基に当該所定数の補正テーブルの調整値を用いて補間し、前記レンズパラメータに適合する新たな調整値を持つ補正テーブルを生成可能とする補正テーブル生成手段と、
    前記レンズパラメータに適合する補正テーブルを基に前記基本信号波形を調整し、補正信号として生成する補正信号生成手段と、
    前記補正信号を用いて、当該映像信号のシェーディングを補正するシェーディング補正手段と、を備え
    前記補正テーブル生成手段は、前記レンズパラメータの上限及び下限となる固定調整値と、当該上限及び下限となる固定調整値の範囲内にて非等間隔で設定した所定数の固定調整値とを当該所定数の補正テーブルにおけるそれぞれの補正テーブルとして予め記憶・保持しており、前記レンズパラメータの近傍の固定調整値を有する複数の補正テーブルを用いて、前記レンズパラメータに適合する新たな調整値を持つ補正テーブルを生成可能とする手段を有することを特徴とする、カメラ用のシェーディング補正装置。
  2. 前記補正テーブル生成手段は、前記レンズパラメータに含まれるアイリス値、焦点距離及びフォーカス位置のうち少なくともアイリス値を含む複数のレンズパラメータを基に当該所定数の補正テーブルの調整値を用いて補間し、前記レンズパラメータに適合する新たな調整値を持つ補正テーブルを生成可能とする手段を有することを特徴とする、請求項1に記載のカメラ用のシェーディング補正装置。
  3. 前記補正テーブル生成手段は、前記レンズパラメータに含まれるアイリス値を基に当該所定数の補正テーブルの調整値を用いて補間し、前記レンズパラメータに適合する新たな調整値を持つ補正テーブルを生成可能とする手段を有することを特徴とする、請求項1に記載のカメラ用のシェーディング補正装置。
  4. 前記補正テーブル生成手段は、前記レンズパラメータの上限及び下限となる固定調整値と、当該上限及び下限となる固定調整値の範囲内にて前記レンズパラメータに起因するシェーディングの変化が大きい範囲を密とし、前記レンズパラメータに起因するシェーディングの変化が小さい範囲を疎となるよう非等間隔で設定した所定数の固定調整値とを当該所定数の補正テーブルとして予め記憶・保持していることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のカメラ用のシェーディング補正装置。
  5. 前記補正テーブル生成手段は、ホワイトシェーディング用に当該所定数の補正テーブルを予め記憶・保持し、
    前記補正信号生成手段は、前記補正信号を補正ゲインとして生成し、
    前記シェーディング補正手段は、前記補正ゲインを用いて、当該映像信号のホワイトシェーディングを補正する乗算器からなることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載のカメラ用のシェーディング補正装置。
  6. 前記補正テーブル生成手段は、ブラックシェーディング用に当該所定数の補正テーブルを予め記憶・保持し、
    前記補正信号生成手段は、前記補正信号を補正オフセットとして生成し、
    前記シェーディング補正手段は、前記補正オフセットを用いて、当該映像信号のブラックシェーディングを補正する加算器からなることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載のカメラ用のシェーディング補正装置。
  7. 所定のレンズパラメータに応じて映像信号のシェーディング補正を行うカメラ用のシェーディング補正装置であって、
    映像信号の水平方向及び垂直方向のそれぞれのノコギリ波形及びパラボラ波形の基本信号波形を調整するための調整値を持つ所定数のブラックシェーディング用の第1の補正テーブルを予め記憶・保持し、レンズから取得した少なくともアイリス値を含むレンズパラメータを基に当該所定数のブラックシェーディング用の第1の補正テーブルの調整値を用いて補間して前記レンズパラメータに適合する新たな調整値を持つブラックシェーディング用の補正テーブルを生成可能とする第1の補正テーブル生成手段と、
    前記レンズパラメータに適合する新たな調整値を持つブラックシェーディング用の補正テーブルを基に前記基本信号波形を調整し、補正オフセットとして補正信号を生成する第1の補正信号生成手段と、
    前記補正オフセットを用いて、当該映像信号のブラックシェーディングを補正する加算器からなる第1のシェーディング補正手段と、
    映像信号の水平方向及び垂直方向のそれぞれのノコギリ波形及びパラボラ波形の基本信号波形を調整するための調整値を持つ所定数のホワイトシェーディング用の第2の補正テーブルを予め記憶・保持し、レンズから取得した少なくともアイリス値を含むレンズパラメータを基に当該所定数のホワイトシェーディング用の第2の補正テーブルの調整値を用いて補間して前記レンズパラメータに適合する新たな調整値を持つホワイトシェーディング用の補正テーブルを生成可能とする第2の補正テーブル生成手段と、
    前記レンズパラメータに適合する新たな調整値を持つホワイトシェーディング用の補正テーブルを基に該基本信号波形を調整し、補正ゲインとして補正信号を生成する第2の補正信号生成手段と、
    該加算器の後段にて、前記補正ゲインを用いて、当該映像信号のホワイトシェーディングを補正する乗算器からなる第2のシェーディング補正手段と、
    を備えることを特徴とするカメラ用のシェーディング補正装置。
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