JP6553320B1 - 消臭紙の製造方法 - Google Patents

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Abstract

消臭効果を有する粒子を所望の割合で偏りなく薄紙に含有させ、また、十分な紙強度を確保してロール状の製品とした場合でも安定した品質を維持することができる消臭紙の製造方法を提供する。ワイヤーパートのすき網16に載置した帯状の紙料の脱水を行う第1過程と、脱水した帯状の紙料をプレスパートの移送手段に移してさらに脱水を行う第2過程と、脱水を行った帯状の紙料をドライヤーパートの乾燥手段によって乾燥させる第3過程とを備え、第1過程〜第3過程のいずれかに、消臭効果を有する粒子含有液を射出部17a〜17eから射出する第4過程を含み、第4過程は、帯状の紙料の幅方向に沿って粒子含有液を付着させるように射出部17a〜17eを並べて配置しておき、紙料の繊維に偏りまたは損傷が生じないように所定の時間差を設けて順に各射出部17a〜17eから粒子含有液を射出する。

Description

本開示は、消臭効果を有する消臭紙の製造方法に関するものである。
例えば、靴内部のように設置スペースの狭い場所や、臭気を発する廃棄物を収容したごみ収容袋などの消臭には、消臭剤等を含有させた消臭紙が利用されている。
このような消臭紙には、臭気を吸着させた後、家庭ごみなどの一般廃棄物として容易に処分することができるように、例えば備長炭や活性炭等の粒子を消臭剤として薄紙に含有させたものがある。
消臭紙の製造方法には、例えば、消臭剤を予め水溶性ポリマーに練り込み、これを繊維状にして抄紙する方法や、パルプ等の繊維を分散させたスラリーに消臭剤を添加して抄紙する方法などがある。また、消臭剤を分散させたスラリーを、噴霧、コーティング、パッディング、ディッピング等によって薄紙に付着させる方法がある(例えば、特許文献1参照)。
上記のような消臭紙には、例えば、茶葉から搾汁した搾汁液や、茶殻などを破片状に調整したものを消臭剤として用い、これを紙パルプ繊維とともに抄紙して製造したものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−49396号公報 特開2008−106403号公報
前述のように、抄紙を行う前にパルプ繊維と消臭剤を混ぜ合わせる場合、例えば、白水にパルプ繊維と消臭効果を有する炭粒子等(消臭剤)を混入し、これらを撹拌して抄紙を行うと、紙製造に用いた装置のうち、白水を扱う紙料離解部などが炭粒子等によって汚れてしまう。
このような状態の装置を稼働させ続けると、薄紙に着色する灰色が必要以上に濃くなる場合があり、製品の品質を安定させるためには当該装置を適宜洗浄することが必要になる。
また、消臭効果に偏りが生じないようにするためには、白水に混入させた炭粒子とパルプ繊維を十分に撹拌する必要がある。このように撹拌した場合でも、抄紙の際に含有させる炭粒子の割合を精度よく調整、もしくは制御することは難しいという問題点があった。
また、紙繊維に着色を行うときには、顔料もしくは発色剤を水などに溶解、あるいは撹拌して液状とし、これを製紙装置のワイヤーパートにおいて紙繊維等へ噴霧している。
消臭効果を有する粒子を紙繊維へ噴霧する場合も、当該粒子を水等に撹拌して液状とした後、当該紙繊維へ噴霧することが考えられる。なお、上記の消臭効果を有する粒子は、例えば、水等に溶解しない消臭炭の粒子である。
水等に撹拌した炭粒子等を、上記の着色剤等と同様にワイヤーパートにおいて噴霧すると、炭粒子は相当の硬さを有し、また、抄紙した紙繊維に相当の水分が含まれていることから、噴霧された紙繊維の結合が崩れ易くなる。そのため、例えば、製造過程においてロール状の製品に巻上げるときや、実際に使用するときに破れ易い薄紙になってしまうという問題点があった。
本開示は、上記の問題点に鑑みなされたもので、消臭効果を有する粒子を所望の割合で偏りなく薄紙に含有させ、また、十分な紙強度を確保してロール状の製品とした場合でも安定した品質を維持することができる消臭紙の製造方法を提供することを目的とする。
本開示に係る消臭紙の製造方法は、抄紙を行ってワイヤーパートの移送手段に載置または付着させた帯状の紙料の脱水を行う第1過程と、前記第1過程で脱水した前記帯状の紙料をプレスパートの移送手段に移してさらに脱水を行う第2過程と、前記第2過程で脱水を行った前記帯状の紙料をドライヤーパートの乾燥手段によって乾燥させる第3過程と、を備え、前記第1過程、前記第2過程および前記第3過程のいずれかに、前記帯状の紙料に消臭効果を有する粒子を含有させた粒子含有液を複数の射出部から射出する第4過程を含み、前記第4過程は、前記帯状の紙料の幅方向に沿って前記粒子含有液を付着させるように前記複数の射出部を並べて配置しておき、前記紙料の繊維に偏りまたは損傷が生じないように所定の時間差を設けて順に前記各射出部から前記粒子含有液を射出する、ことを特徴とする。
また、前記第4過程は、前記紙料の幅方向一端側に配置された射出部から該紙料の幅方向他端側に配置された射出部へ向かって順に前記粒子含有液を射出する、ことを特徴とする。
また、前記第4過程は、前記紙料の幅方向の中央部分に配置された射出部から該幅方向の両端に各々配置された射出部へ向かって順に前記粒子含有液を射出する、ことを特徴とする。
また、前記第4過程は、前記紙料の幅方向の両端に各々配置された射出部から該幅方向の中央部分に配置された射出部へ向かって順に前記粒子含有液を射出する、ことを特徴とする。
また、前記第1過程は、前記ワイヤーパートの移送手段である長網に、インレット部から前記紙料を吐出させて抄紙を行う、ことを特徴とする。
また、前記第1過程は、前記ワイヤーパートの移送手段に、抄槽から円網によって紙料を抄紙する、ことを特徴とする。
本開示によれば、消臭効果を有する粒子を所望の割合で紙料に付着させることができ、また、破れや切裂けなどの発生を抑えて薄紙の消臭紙を製造することができる。
本開示の実施例1による消臭紙の製造方法に用いる製紙装置の概略構成を示す説明図である。 図1の製紙装置の射出部の配置構成を示す説明図である。 図1の製紙装置に備える射出部の他の配置構成を示す説明図である。 本開示の実施例2による製造装置の概略構成を示す説明図である。 本開示の実施例3による製造装置の概略構成を示す説明図である。 本開示の実施例4による製紙装置の概略構成を示す説明図である。
以下、本開示の実施の一形態を説明する。
(実施例1)
図1は、本開示の実施例1による消臭紙の製造方法に用いる製紙装置1の概略構成を示す説明図である。この図は、長網によって抄紙を行うように構成された製紙装置1の、主に抄紙パート(ワイヤーパートを含む)や巻上げ部などの概略配置を示したもので、ドライヤーパート等の図示を省略している。
製紙装置1は、パルプ材等を投入するパルプ材供給部10、パルプ材供給部10から適宜供給されたパルプ材を離解し、これと白水とを混合して紙料を生成する紙料離解部11、白水を貯留する白水ピット12を備えている。
また、製紙装置1は、紙料離解部11が生成した紙料から不純物を取り除くスクリーン部13、スクリーン部13を通過した紙料を白水とともに、すき網16の上面に載置(吐出)するインレット部14を備えている。
製紙装置1は、長網を用いた抄紙パートを備えており、製紙装置1のワイヤーパートのすき網16は、環状の長網として形成されたもので、複数のローラ15によって支持され、また、各ローラ15によって形成される環状経路を循環移動するように設置されている。製紙装置1のワイヤーパートの移送手段は、上記のすき網16、各ローラ15などによって構成されている。なお、図1においては、上記の移送手段を構成する(すき網16を循環移動させる)駆動部等の図示を省略している。
また、製紙装置1のすき網16は、環状経路の上側部分が、インレット14側からクーチローラ19側へ向かって移動するように設置されている。
また、製紙装置1は、消臭炭の粒子を水等の液媒体に撹拌させた粒子含有液を生成する、例えば粒子含有液生成部(図示省略)を有し、すき網16に抄紙された紙料に向かって上記の粒子含有液を射出する複数の射出部17a〜17eを備えている。なお、製紙装置1に備えられる射出部は、ここで例示した5個に限定されない。
また、製紙装置1は、粒子含有液を付着させた紙料から水分を除去する脱水部として、例えばサクションボックス18を備えている。
また、さらに紙料から水分を除去するプレスパートとして、水分を吸湿するフェルト(図示省略)に紙料を押し付けるクーチローラ19、吸湿された紙料に圧を加えて一連の(帯状の)薄紙に形成するプレスローラ20を備えている。
また、プレスローラ20等を通過した薄紙を乾燥させる、図示を省略したドライヤーパートを備えている。また、例えば、ドライヤーパートを通過した帯状の薄紙をロール状に巻上げて消臭ロールペーパ23の形態とする、巻取りローラ21ならびに巻取り加圧ローラ22等(前述の巻上げ部)を備えている。
次に動作について説明する。
製紙装置1を用いて消臭紙を製造するときには、例えば、パルプ材等をパルプ材供給部10へ投入しておき、順次、所定量を紙料離解部11へ送り出す。この紙料離解部11には、白水ピット12に貯留されている白水が供給されている。
紙料離解部11は、白水ピット12から供給された白水とパルプ材供給部10から供給されたパルプ材とを混ぜ合わせて紙料を生成し、これらをスクリーン部13へ送り出す。
スクリーン部13は、紙料離解部11から取得した紙料から、製紙に必要のない物質等を取り除く処理を施し、薄紙の基となる紙料を生成してインレット14へ送り出す。
インレット14は、順次、白水とともに紙料をすき網16の上面に吐出する。順次移動しているすき網16上面に紙料を載置(または付着)させると、当該すき網16から白水のみが白水ピット12に落水する。ここで、インレット14は、上記のように移動するすき網16に紙料を載置することから、当該紙料は帯状(長尺状)に連なって載置される。
図2は、図1の製紙装置1の射出部17a〜17eの配置構成を示す説明図である。この図は、図1のすき網16に載置された紙料30を上方視したもので、当該紙料30に粒子含有液を射出する射出部17a〜17eの配置構成を示している。
ここで例示する製紙装置1は、すき網16の移動方向に対して直交するように、換言すると、すき網16に載置されている帯状の紙料30の幅方向に沿って直線状に、射出部17a〜17eを並べて配置している。
なお、射出部17a〜17eは、前述の粒子含有液生成部から粒子含有液が供給されるように配管接続されている。また、射出部17a〜17eは、粒子含有液を所定のタイミングで適量射出するように、当該射出動作を制御する射出制御ユニット等(図示省略)に接続されている。
各射出部17a〜17eは、下方へ向かって粒子含有液を射出または噴霧するように設置されており、図2に示したように、射出部17aは付着範囲a1に、射出部17bは付着範囲b1に、射出部17cは付着範囲c1に、射出部17dは付着範囲d1に、射出部17eは付着範囲e1に、それぞれ粒子含有液を射出するように配置固定されている。
付着範囲a1〜e1は、すき網16に載置された帯状の紙料30の幅方向両端の間において一連となり、粒子含有液の付着部分が途切れることのないように設けられている。
前述のようにインレット14からすき網16の上面に載置された紙料30は、当該すき網16の移動により射出部17a〜17eの下方に到達する。
射出部17a〜17eの下方に到達した紙料30は、製紙装置1を構成するワイヤーパートの途中であり、後に落水させる水分を相当に含んでいる。この状態の紙料30に粒子含有液を射出すると、当該紙料30の繊維間に多量の水分が浸透した状態になる。
即ち、浸透した水分によって繊維間が拡がり、当該繊維が崩壊し易い、もしくは断裂し易い状態になる。
また、例えば、射出部17aは、粒子含有液を射出するとき、射出の中心位置が最も勢いが強くなる。そのため、付着範囲a1の中心位置に最も勢いよく粒子含有液が射出され、この部分の水分が急峻に増大し、前述の浸透によって当該水分が拡散する。付着範囲b1〜d1についても同様に、各中心位置において急峻に水分が増大し、この部分から浸透によって水分が拡散する。
このように、急峻に水分が増大して浸透拡散すると、紙料30の繊維に偏りが生じ易くなる。
そこで、製紙装置1は、紙料30の繊維の損傷や偏りが生じることを抑制するため、各射出部17a〜17eから各々異なるタイミングで粒子含有液を射出し、紙料30の含有水分が急峻に増大することを避けている。
前述の射出制御ユニットは、粒子含有液の射出動作を、例えば、射出部17aから開始し、所定の時間差を設けて射出部17bに射出動作を行わせる。同様に所定の時間差を設けて、射出部17c〜17eまで順に射出動作を行わせる。
換言すると、紙料30幅方向において、一端側に配置された射出部17aから、紙料30の他端側に配置された射出部17eへ向かって順に粒子含有液を射出させる。
なお、例えば、射出部17aによる粒子含有液の射出は、間欠的に行わることになるが、当該射出部17aにおける射出動作は、すき網16によって帯状の紙料30が移動することにより、当該長尺方向(すき網16の移動方向)において付着範囲a1が連続するように時間間隔を空けて行われる。各射出部17b〜17eによる射出動作も同様に、各付着範囲b1〜e1が長尺方向において連続するように行われる。
ここで、すき網16に載置されている紙料30には、前述のように水分が含まれており、また、付着させた粒子含有液も水分を含んでいる。
そのため、粒子含有液の水分が紙料30の水分と混ざり合い、紙料30の繊維の間へ速やかに浸透する。
粒子含有液の付着範囲に若干のむらが生じた場合、即ち、射出による付着範囲に隙間(付着していない部分)が生じた場合には、上記の浸透により粒子含有液が拡がって当該隙間が消滅する。
即ち、上記のように水分が浸透することによって、粒子含有液に含まれている消臭炭等の粒子が紙料30の各繊維間に拡散し、射出部17a〜17eから粒子含有液を付着させた紙料30は、当該紙料30全体に消臭炭等の粒子を付着させた、もしくは繊維間に含有させたものとなる。
換言すると、製紙装置1は、前述の落水により適度な水分を含んだ状態となった紙料30へ粒子含有液を適量付着させることができる位置に、射出部17a〜17eを設置している。
前述の射出制御ユニットは、粒子含有液の射出による付着範囲に隙間が生じても、上記のような浸透(液にじみ)により、消臭炭等の粒子を紙料30全体に付着もしくは含有させるように、各射出部17a〜17eの射出間隔を制御し、また、粒子含有液の射出量を制御している。なお、射出部17eから射出部17aへ向かって順に粒子含有液を射出するように制御してもよい。
また、すき網16に載置された紙料30の幅方向において中央部分に配置されている射出部17cから粒子含有液の射出を開始し、上記幅方向の両端側に配置されている射出部17aと射出部17eのそれぞれに向かって、即ち、二方向へ向かって順に、直線状に並んでいる各射出部に粒子含有液を射出させるように制御してもよい。
また、すき網16に載置された紙料30の幅方向において、両端側にそれぞれ配置された射出部17aならびに射出部17eから粒子含有液の射出を開始し、上記幅方向の中央部分に配置されている射出部17cに向かって、即ち、二方向から順に、直線状に並んでいる各射出部に粒子含有液を射出させるように制御してもよい。
図3は、図1の製紙装置1に備える射出部17a〜17eの他の配置構成を示す説明図である。この図は、図2と同様に、すき網16に載置された紙料30を上方視したもので、紙料30に粒子含有液を射出する射出部17a〜17eの他の配置構成を示している。ここで、射出部17aは付着範囲a2に、射出部17bは付着範囲b2に、射出部17cは付着範囲c2に、射出部17dは付着範囲d2に、射出部17eは付着範囲e2に、それぞれ粒子含有液を射出するように配置固定されている。
図3に示した射出部17a〜17eは、すき網16の上面において直線状に並べられており、また、当該射出部17a〜17eの直線状の列が、すき網16の進行方向に対して所定角度を有するように配置されている。
換言すると、すき網16に載置された帯状の紙料30の幅方向に対して、所定角度をもって並ぶように設置固定されており、すき網16もしくは紙料30が移動しているときに射出部17a〜17eから粒子含有液を射出すると、紙料30の幅方向に沿って付着範囲a2〜e2が並んで生じるように、当該射出部17a〜17eが配置されている。
このように配置した射出部17a〜17eから、それぞれ付着範囲a2〜e2に粒子含有液を射出した場合でも、前述の浸透によって粒子含有液が拡がって、紙料30全体に消臭炭等の粒子を付着させたものが生成される。
図3に示したように、射出部17a〜17eを配置した構成においても、図2の射出部17a〜17eについて説明した射出動作と同様に、射出制御ユニット等による射出動作の制御が行われ、前述のような順序で各射出部から粒子含有液を射出させる。
図3に示したように射出部17a〜17eを配置すると、各射出部間の直線距離を長くすることが可能になり、また、紙料30の幅方向において各付着範囲の(中心部分の)間隔を近付けることができる。
即ち、粒子含有液の射出位置を(直線距離において)離間することにより、繊維の偏りや損傷(ちぎれ)が生じることを抑制するとともに、紙料30の幅方向において各付着範囲を近付けることにより、粒子含有液を満遍なく付着させる確度が高くなる。そのため、薄紙状に形成したとき、消臭効果等の品質を安定させることができる。
すき網16を移動させながら、前述のように射出部17a〜17eから粒子含有液を射出して紙料30に付着させた後、この紙料30は、すき網16がさらに移動することによってサクションボックス18の設置位置に到達する。
製紙装置1は、サクションボックス18を稼働させて、例えば、当該サクションボックス18の上側を移動する紙料30から水分を除去する。次に、サクションボックス18を通過した紙料30を、クーチローラ19を用いてフェルトに押し当てて脱水(前述の吸湿)を行い、複数のプレスローラ20に当接させて脱水された紙料もしくは薄紙に形成する。
この後、順次プレスローラ20から送り出されてくる帯状の薄紙を、図示を省略したドライヤーパートへ移送して完全に乾燥させる。また、例えば、当該ドライヤーパートにおいて乾燥させた一連の薄紙を、前述の巻取りローラ21ならびに巻取り加圧ローラ22等へ供給して巻回し、消臭炭等の粒子を薄紙に含有させた消臭ロールペーパ23を製造する。
(実施例2)
図4は、本開示の実施例2による製造装置2の概略構成を示す説明図である。この図は、円網によって抄紙を行うように構成された製紙装置2の、主に抄紙パートや巻上げ部の概略配置を示したもので、プレスパート、ドライヤーパート等の図示を省略している。
なお、ここでは、実施例1で説明した製紙装置1と同一あるいは相当する部分(構成ならびに動作)の重複説明を省略し、実施例2の製紙装置2の特徴的な構成、動作等を説明する。
製紙装置2は、本開示の消臭紙の製造方法に則って動作するように構成されており、円網を用いる抄紙パートを備え、他のパート等は製紙装置1と同様に構成されている。製紙装置2の抄紙パートは、上側が開口しており、例えばパルプ材を離解して白水と混合した紙料液41を溜めている抄槽40を備えている。また、製紙装置2は、抄槽40に溜められている紙料液41に部分的に浸かって、当該紙料液41に含まれている紙料30(図示省略)を抄い上げる円筒シリンダ42(円網)を備えている。
円筒シリンダ42は、円筒中心軸を中心に回転させる回転駆動部等(図示省略)に接続されており、当該円筒シリンダ42が回転すると、連続して円筒側面部分(円周面)に紙料30が付着し、当該紙料30を抄槽40内の液面よりも上方へ抄い上げるように設置されている。
また、製紙装置2の抄紙パートは、円筒シリンダ42が抄い上げた紙料30を移送するワイヤーパートの移送手段として例えばウエットフェルト44等を備えている。
ウエットフェルト44は、吸水性もしくは搾水性を備えた帯状の素材からなり、これを環状に形成したもので、複数のローラ15a、クーチローラ43、プレスローラ20a等に掛けられて循環移動するように支持されている。
製紙装置2は、上記のローラ等によって形成された環状経路を、上記のウエットフェルト44が循環移動するように設置して、ワイヤーパートの移送手段を構成している。この製紙装置2のワイヤーパートの移送手段においても、製紙装置1と同様に、適当な位置にサクションボックス18を備え、ウエットフェルト44に付着している紙料30から脱水を行うように構成されている。
なお、図4においては、ウエットフェルト44を循環移動させる駆動部等の図示を省略している。
クーチローラ43は、抄槽40内部の液面から突出している円筒シリンダ44の部位(円周面の一部分)に、当該クーチローラ43に掛けられたウエットフェルト44の表面を接触させるように設置されている。
ウエットフェルト44は、例えばプレスローラ20aが設置されている位置において、プレスパートの移送手段を構成する帯状のドライフェルトなどと接触するように設置されている。
ウエットフェルト44は、前述のように円筒シリンダ42に当接しており、円筒シリンダ44が抄い上げた紙料30を、自身の表面に付着させる。このとき円筒シリンダ44の回転に応じてウエットフェルト44が循環移動することにより、当該ウエットフェルト44の表面には、紙料30が帯状(長尺状)に連なって付着する。
なお、抄槽40、円筒シリンダ44等を複数並べて設置し、上記のウエットフェルト44が各円筒シリンダ44に接触して、各抄槽40から抄紙を行うように構成してもよい。
また、製紙装置2は、例えば、クーチローラ43の近傍、即ち、抄槽40から円筒シリンダ42が抄紙を行った後の位置(円筒シリンダ42が抄紙した紙料30をウエットフェルト44へ付着させた後、当該紙料30を付着させたウエットフェルト44が移動して到達する位置)に射出部17a〜17eを設置しており、ウエットフェルト44の表面に付着させた紙料30へ、粒子含有液を射出するように構成されている。
なお、製紙装置2に備える射出部17a〜17eは、製紙装置1に備えたものと同様に、即ち、図2または図3のいずれかに示したように並べて配置固定されている。また、製紙装置2は、製紙装置1と同様な射出制御ユニット等を備え、当該射出制御ユニットの制御によって各射出部17a〜17eから粒子含有液を射出させている。
製紙装置2において使用する粒子含有液は、製紙装置1で使用したものと同様である。また、ウエットフェルト44の表面に付着させた紙料30に、それぞれの射出部17a〜17eから粒子含有液を射出する動作は、製紙装置2においても、図2、図3を用いて説明した製紙装置1の射出動作と同様に行われる。
循環移動するウエットフェルト44に付着させた紙料30に、上記のように粒子含有液を射出した後、この紙料30は、ウエットフェルト44の移動によって、プレスパートを構成する例えば前述のドライフェルトとともに2つのプレスローラ20aに挟み込まれ、ウエットフェルト44からドライフェルトに付着移動する。
この後、当該紙料30は、プレスパートの移送手段(ドライフェルト等)によって図示を省略したドライヤーパートに移送され、製紙装置1と同様に、完全に乾燥した帯状の薄紙となり、またさらに巻取りローラ21、巻取り加圧ローラ22等によって消臭ロールペーパ23に形成される。
(実施例3)
図5は、本開示の実施例3による製造装置3の概略構成を示す説明図である。この図は、本開示の消臭紙の製造方法に則って動作するように構成された製造装置3のうち、プレスパート、ドライヤーパートおよび巻取り部の概略構成を示し、他のパートの図示を省略している。
製造装置3は、粒子含有液を射出する射出部17a〜17eをプレスパートに備え、図5において図示を省略した抄紙パート(ワイヤーパート)等は、例えば図1あるいは図4に示したものから射出部17a〜17e等を除いた構成を備えている。
製紙装置3のプレスパートは、例えば複数のローラ15bによって支持されているドライフェルト51を備えている。ドライフェルト51は、吸水性(搾水性)を有する帯状の素材を環状に形成したもので、例えば図示を省略した駆動部等により、ローラ15b等によって形成された環状経路を循環移動するように設置されている。
環状のドライフェルト51は、前述のローラ15bおよびプレスローラ20bに掛けられており、例えば抄紙パートの移送手段を構成するウエットフェルト50とともに2つのプレスローラ20b間に挟まれ、この部分においてウエットフェルト50に付着していた帯状(長尺状)の紙料30をはがし、順次、ドライフェルト51に付着するように設置されている。なお、ウエットフェルト50は、製紙装置2に備えたウエットフェルト44と同様なもので、各ローラなどに掛けられ、また駆動手段によって循環移動するように構成されている(図示省略)。
ドライフェルト51は、前述のローラ15b、プレスローラ20b、紙料30が付着している部分をヤンキードラム52に接触させるプレッシャローラ53に掛けられており、これらによって製紙装置3のプレスパートの移送手段を構成している。
ドライヤーパートの乾燥手段を構成するヤンキードラム52は、図示を省略した駆動部等によって回転駆動されるように設置されている。
ヤンキードラム52の円周上において、前述のプレッシャローラ53の接触位置から十分離間された位置には、ヤンキードラム52に付着している紙料30(ヤンキードラム52によって乾燥させた薄紙)を剥離するスクレーパ54が設置されている。
製紙装置3は、上記のスクレーパ54が剥離した薄紙を巻取り部(後述する巻取りローラ21、巻取り加圧ローラ22等)へ導くローラ55、当該薄紙をロール状に巻き取り、消臭ロールペーパ23を形成させる巻取りローラ21、巻取り加圧ローラ22等を備えている。
なお、ここで例示したドライヤーパートの乾燥手段は、紙料30を円周面に付着させるヤンキードラム52であるが、製紙装置3は、他の形式の乾燥手段を備えることも可能であり、例えば、紙料30を移送手段等によって移動しながら乾燥させる構成の乾燥手段を用いることも可能である。
製紙装置3は、プレスパートに射出部17a〜17eを備え、ドライフェルト51に付着している帯状の紙料30に前述の粒子含有液を射出するように構成されている。
この射出部17a〜17eは、例えば、ドライフェルト51に紙料30を付着させるプレスローラ20bの設置位置と、ドライフェルト51から紙料30を剥離してヤンキードラム52へ移動させるプレッシャローラ53の設置位置との間において、これらローラ間を移動するドライフェルト51に向かって粒子含有液を射出するように設置されている。この位置において、射出部17a〜17eは、例えば、ドライフェルト51に付着している帯状の紙料30に対して、図2または図3のいずれかに示したように並べて配置されている。
製紙装置3は、製紙装置1,2に備えた射出制御ユニット等と同様なもの(図示省略)を備えており、プレスローラ20bとプレッシャローラ53との間に設置された射出部17a〜17eの動作を制御するように構成されている。
なお、製紙装置3に備えた射出部17a〜17eの射出動作は、上記の射出制御ユニットの制御により、前述の図2、図3を用いて説明した製紙装置1の射出動作と同様に行われる。また、製紙装置3において使用する粒子含有液は、製紙装置1等で使用したものと同様である。
循環移動するドライフェルト51に付着している帯状の紙料30に、上記のように粒子含有液を射出した後、この紙料30は、プレッシャローラ53の設置位置においてドライフェルト51からヤンキードラム52の円周面に付着移動する。
上記のようにプレスパートからドライヤーパートへ移動した当該紙料30は、ヤンキードラム52によって完全に乾燥した帯状の薄紙になる。この帯状の紙は、ヤンキードライヤ52から剥離された後、製紙装置1等と同様に、巻取りローラ21、巻取り加圧ローラ22等によって消臭ロールペーパ23に形成される。
(実施例4)
図6は、本開示の実施例4による製紙装置4の概略構成を示す説明図である。この図は、本開示の消臭紙の製造方法に則って動作するように構成された製造装置4のうち、プレスパート、ドライヤーパートおよび巻取り部の概略構成を示し、他のパート等の図示を省略している。
製紙装置4は、粒子含有液を射出する射出部17a〜17eをドライヤーパートに備え、図6において図示を省略した抄紙パート等は、例えば、図1あるいは図4に示したものから射出部17a〜17e等を除いた構成を備えている。
製紙装置4のドライヤーパートは、ワイヤーパートおよびプレスパートを通過した紙料30を乾燥させる手段として、例えばヤンキードラム52を備えている。このヤンキードラム52は、図3を用いて説明したものと同様に駆動部等(図示省略)によって回転駆動されるように構成されている。
ヤンキードラム52は、当該ヤンキードラム52の円周上においてプレスパートの例えばドライフェルト51と接触しており、ドライフェルト51に付着している帯状の紙料30を剥がしてヤンキードラム52の円周面に付着させるように設置されている。
具体的には、製紙装置4のプレスパートは、例えば図3に示したものと同様に、複数のローラ15b、プレスローラ20b、プレッシャローラ53に環状のドライフェルト51を掛けて構成されている。このドライフェルト51は、プレッシャローラ53によってヤンキードラム52の所定位置に接触している。
また、製紙装置4のドライヤーパートは、ヤンキードラム52の円周上において前述のプレッシャローラ53の接触位置から十分離間された位置に、ヤンキードラム52に付着している紙料30(ヤンキードラム52によって乾燥させた薄紙)を剥離するスクレーパ54を備えている。
製紙装置4は、製紙装置3と同様に、上記のスクレーパ54が剥離した帯状の薄紙を巻取り部(後述する巻取りローラ21、巻取り加圧ローラ22等)へ導くローラ55、当該薄紙をロール状に巻き取り、消臭ロールペーパ23を形成させる巻取りローラ21、巻取り加圧ローラ22等を備えている。
なお、ここで例示したドライヤーパートの乾燥手段は、紙料30を円周面に付着させるヤンキードラム52であるが、製紙装置4は、他の形式の乾燥手段を備えることも可能であり、例えば、紙料30を移送手段等によって移送しながら乾燥させる構成の乾燥手段を用いることも可能である。
製紙装置4のドライヤーパートに備える射出部17a〜17eは、例えば、ヤンキードラム52の円周面上において、プレスパートもしくはドライフェルト51と接触している位置とスクレーパ54が設置されている位置との間に設置されている。
即ち、射出部17a〜17eは、ヤンキードラム52の円周面のうち、紙料30が付着している部分に対向して設置されている。換言すると、ドライフェルト51からヤンキードラム52の円周面に移った紙料30が、当該ヤンキードラム52の回転によって移動する範囲内に設置されている。
また、射出部17a〜17eは、例えばヤンキードラム52の円周面に付着している紙料30が完全に乾燥する前に、当該紙料30に粒子含有液を付着させるように設置されている。
また、製紙装置4は、製紙装置1等と同様な射出制御ユニットを備え、当該製紙装置4の射出部17a〜17eの射出動作を制御するように構成されている。また、これらの射出部17a〜17eは、例えばヤンキードラム52の円周面に付着している帯状の(長尺状の)紙料30に向かって粒子含有液を噴出するように設置されている。
製紙装置4の射出部17a〜17eは、例えばヤンキードラム52の円周面上に付着した帯状の紙料30に対して、図2または図3のいずれかに示したように並べて配置されており、図2、図3を用いて説明した製紙装置1等の射出動作と同様に、当該製紙装置4の射出制御ユニットによって動作が制御され、射出部17a〜17eからそれぞれ粒子含有液を射出する。
なお、製紙装置4において使用する粒子含有液は、製紙装置1等で使用したものと同様である。
上記のように粒子含有液を付着させた紙料30は、ヤンキードラム52の回転によってスクレーパ54を設置した位置まで移動する。この移動の最中に、当該紙料30はヤンキードラム52によって完全に乾燥した帯状の薄紙になる。この帯状の薄紙は、スクレーパ54によってヤンキードラム52から剥離され、巻取りローラ21、巻取り加圧ローラ22等によって消臭ロールペーパ23に形成される。
以上のように、製紙装置1〜4によれば、射出部17a〜17eから粒子含有液を射出して紙料30の付着範囲a1〜d1あるいは付着範囲a2〜d2へ付着させるようにしたので、紙料30を薄紙に形成したとき、当該薄紙に含有させる消臭炭等の粒子量を適確に制御することが容易になる。
また、薄紙表面全体に濃淡の偏りなく消臭炭等を付着させることが容易になることから、薄紙の全ての部分で同様な消臭効果が得られるようになり、品質の安定化ならびに信頼性の向上を図ることができる。
また、複数の射出部17a〜17eから所定時間差を設けて粒子含有液を紙料30へ射出するようにしたので、当該紙料30を薄紙状に形成したとき、局部的な破れや長尺状の途中に切裂け部分が生じることを防ぐことができる。
1〜4製紙装置
10パルプ材供給部
11紙料離解部
12白水ピット
13スクリーン部
14インレット
15,15a,15b,55ローラ
16すき網
17a〜17e射出部
18サクションボックス
19クーチローラ
20,20a,20bプレスローラ
21巻取りローラ
22巻取り加圧ローラ
23消臭ロールペーパ
30紙料
40抄槽
41紙料液
42円筒シリンダ
43クーチローラ
44,50ウエットフェルト
51ドライフェルト
52ヤンキードラム
53プレッシャローラ
54スクレーパ

Claims (6)

  1. 抄紙を行ってワイヤーパートの移送手段に載置または付着させた帯状の紙料の脱水を行う第1過程と、
    前記第1過程で脱水した前記帯状の紙料をプレスパートの移送手段に移してさらに脱水を行う第2過程と、
    前記第2過程で脱水を行った前記帯状の紙料をドライヤーパートの乾燥手段によって乾燥させる第3過程と、
    を備え、
    前記第1過程、前記第2過程および前記第3過程のいずれかに、
    前記帯状の紙料に消臭効果を有する粒子を含有させた粒子含有液を複数の射出部から射出する第4過程を含み、
    前記第4過程は、
    前記帯状の紙料の幅方向に沿って前記粒子含有液を付着させるように前記複数の射出部を並べて配置しておき、
    前記紙料の繊維に偏りまたは損傷が生じないように所定の時間差を設けて順に前記各射出部から前記粒子含有液を射出する、
    ことを特徴とする消臭紙の製造方法。
  2. 前記第4過程は、
    前記紙料の幅方向一端側に配置された射出部から該紙料の幅方向他端側に配置された射出部へ向かって順に前記粒子含有液を射出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の消臭紙の製造方法。
  3. 前記第4過程は、
    前記紙料の幅方向の中央部分に配置された射出部から該幅方向の両端に各々配置された射出部へ向かって順に前記粒子含有液を射出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の消臭紙の製造方法。
  4. 前記第4過程は、
    前記紙料の幅方向の両端に各々配置された射出部から該幅方向の中央部分に配置された射出部へ向かって順に前記粒子含有液を射出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の消臭紙の製造方法。
  5. 前記第1過程は、
    前記ワイヤーパートの移送手段である長網に、インレット部から前記紙料を吐出させて抄紙を行う、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の消臭紙の製造方法。
  6. 前記第1過程は、
    前記ワイヤーパートの移送手段に、抄槽から円網によって紙料を抄紙する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の消臭紙の製造方法。
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