JP6548437B2 - 焦点調節装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置 - Google Patents

焦点調節装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、焦点調節装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置に関し、特に、撮像装置に用いられるオートフォーカス(AF)技術に関する。
一般に、デジタルカメラ又はビデオカメラなどの撮像装置では、CCDや又はMOSセンサなどの撮像素子から得られる撮像信号の鮮鋭度(コントラスト)に基づいて、合焦位置を検出する所謂コントラストAFが用いられている。コントラストAFにおいては、フォーカスレンズを光軸に沿って移動させつつ、撮像の結果得られた撮像信号に基づいてコントラストの度合を示すコントラスト評価値を算出する。そして、当該コントラスト評価値に基づいてコントラストが最大となるフォーカスレンズの位置を合焦位置としてフォーカスレンズを光軸に沿って駆動する。
ところが、コントラストAFでは、撮像周期毎にコントラスト評価値を取得する関係上、低照度の被写体においては撮像周期を長くする必要がある。その結果、低照度の被写体については、合焦位置を検出するまでの合焦時間が長くなってしまう。
一方、低照度下において合焦時間を短縮する手法として、例えば、撮影環境の照度および被写体のコントラストの双方が所定の基準を下回るか否かを判定し、撮像周期を決定するようにしたものがある(特許文献1参照)。
特開2010−243790号公報
ところが、特許文献1に記載の手法では、例えば、ぼけ状態においては低コントラスト、そして、合焦近傍においては高コントラストとなる被写体(例えば、顔)について合焦を行おうとして、ぼけ状態においてコントラストAFを開始すると低コントラスト被写体と判定されることになる。その結果、撮像周期が長く設定されて合焦位置の検出するまで合焦時間が長くなってしまう。
従って、本発明の目的は、被写体がぼけ状態においてコントラストAFを開始しても合焦時間を短縮することのできる焦点調節装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による焦点調節装置は、被写体を撮像する際に、撮像光学系に備えられたフォーカスレンズを前記撮像光学系の光軸に沿って駆動しつつ、前記撮像光学系を介して得られた画像に応じて前記被写体に対する焦点調節を行って前記フォーカスレンズの合焦位置を得る焦点調節装置であって、前記画像に基づいて、少なくとも前記被写体のコントラストを示すコントラスト情報を求める第1の算出手段と、前記画像に基づいて前記被写体に対する合焦の度合を示す合焦度を求める第2の算出手段と、前記合焦度に応じてコントラスト判定閾値を設定し、前記フォーカスレンズを光軸に沿って駆動するスキャン動作中に、前記コントラスト情報が示すコントラストが時間の経過とともに単調増加している場合、前記合焦度が所定の合焦閾値以上であれば、前記コントラスト判定閾値を変更し、前記合焦度が前記合焦閾値未満であれば、前記コントラスト判定閾値を変更せず、前記コントラスト情報が示すコントラストが単調増加していない場合、前記合焦度が前記合焦閾値以上であるか否かに拘わらず、前記コントラスト判定閾値を変更する第1の設定手段と、前記コントラスト情報および前記コントラスト判定閾値に応じて、前記被写体を撮像する際の撮像周期を設定する第2の設定手段と、前記コントラスト情報および前記合焦度に基づいて前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対する焦点調節を行う焦点調節手段と、を有することを特徴とする。
本発明による撮像装置は、前記被写体を撮像して画像を得る撮像手段と、上記の焦点調節装置と、前記焦点調節装置で前記焦点調節が行われた後、前記撮像手段で得られた画像を記録する記録手段と、を有することを特徴とする。
本発明による制御方法は、被写体を撮像する際に、撮像光学系に備えられたフォーカスレンズを前記撮像光学系の光軸に沿って駆動しつつ、前記撮像光学系を介して得られた画像に応じて前記被写体に対する焦点調節を行って前記フォーカスレンズの合焦位置を得る焦点調節装置の制御方法であって、前記画像に基づいて、少なくとも前記被写体のコントラストを示すコントラスト情報を求める第1の算出ステップと、前記画像に基づいて前記被写体に対する合焦の度合を示す合焦度を求める第2の算出ステップと、前記合焦度に応じてコントラスト判定閾値を設定し、前記フォーカスレンズを光軸に沿って駆動するスキャン動作中に、前記コントラスト情報が示すコントラストが時間の経過とともに単調増加している場合、前記合焦度が所定の合焦閾値以上であれば、前記コントラスト判定閾値を変更し、前記合焦度が前記合焦閾値未満であれば、前記コントラスト判定閾値を変更せず、前記コントラスト情報が示すコントラストが単調増加していない場合、前記合焦度が前記合焦閾値以上であるか否かに拘わらず、前記コントラスト判定閾値を変更する第1の設定ステップと、前記コントラスト情報および前記コントラスト判定閾値に応じて、前記被写体を撮像する際の撮像周期を設定する第2の設定ステップと、前記コントラスト情報および前記合焦度に基づいて前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対する焦点調節を行う焦点調節ステップと、を有することを特徴とする。
本発明による制御プログラムは、被写体を撮像する際に、撮像光学系に備えられたフォーカスレンズを前記撮像光学系の光軸に沿って駆動しつつ、前記撮像光学系を介して得られた画像に応じて前記被写体に対する焦点調節を行って前記フォーカスレンズの合焦位置を得る焦点調節装置で用いられる制御プログラムであって、前記焦点調節装置が備えるコンピュータに、前記画像に基づいて、少なくとも前記被写体のコントラストを示すコントラスト情報を求める第1の算出ステップと、前記画像に基づいて前記被写体に対する合焦の度合を示す合焦度を求める第2の算出ステップと、前記合焦度に応じてコントラスト判定閾値を設定し、前記フォーカスレンズを光軸に沿って駆動するスキャン動作中に、前記コントラスト情報が示すコントラストが時間の経過とともに単調増加している場合、前記合焦度が所定の合焦閾値以上であれば、前記コントラスト判定閾値を変更し、前記合焦度が前記合焦閾値未満であれば、前記コントラスト判定閾値を変更せず、前記コントラスト情報が示すコントラストが単調増加していない場合、前記合焦度が前記合焦閾値以上であるか否かに拘わらず、前記コントラスト判定閾値を変更する第1の設定ステップと、前記コントラスト情報および前記コントラスト判定閾値に応じて、前記被写体を撮像する際の撮像周期を設定する第2の設定ステップと、前記コントラスト情報および前記合焦度に基づいて前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対する焦点調節を行う焦点調節ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、被写体のコントラストと合焦度とに応じて撮像周期を設定するようにしたので、合焦時間を短縮することができる。
本発明の実施の形態による焦点調節装置を備える撮像装置の一例についてその構成を示すブロック図である。 図1に示すコントラスト信号処理回路の一例についてその構成を示すブロック図である。 図1に示すフォーカスレンズ(第3レンズ群)の位置と合焦度との関係を示す図である。 図1に示すカメラで行われる合焦動作を説明するための図である。 図1に示すカメラで行われるコントラスト判定および撮像周期設定を説明するための図である。 ぼけ状態に応じてコントラストが変化する被写体におけるコントラスト判定指標とデフォーカス量との関係を示す図である。 図1に示すカメラで行われるAFモードの際の動作を説明するためのフローチャートである。 図7に示すAF処理を説明するためのフローチャートである。 図1に示すカメラで行われるAF追従モードを説明するためのフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態による焦点調節装置の一例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態による焦点調節装置を備える撮像装置の一例についてその構成を示すブロック図である。
図示の撮像装置は、例えば、電子カメラ(以下単にカメラと呼ぶ)であり、カメラ本体と撮影光学系(撮像光学系)とが一体に構成されている。そして、図示のカメラでは動画および静止画を撮影記録することができる。
カメラ本体には撮影光学系が取り付けられており、撮影光学系(結像光学系ともいう)の先端には第1レンズ群101が光軸に沿って移動可能に配置されている。第1レンズ群101の後段には絞り102が配置されており、絞り102の開口径を調節することによって撮影の際の光量調節を行うとともに、静止画撮影の際には露光秒時調節用シャッタとして機能する。
絞り102の後段には第2レンズ群103が配置されている。この第2レンズ群103は絞り102と一体となって光軸に沿って駆動され、第1レンズ群101の移動と連動して、変倍作用(ズーム機能)が行われる。第2レンズ群103の後段には第3レンズ群105(フォーカスレンズ)が配置されている。そして、第3レンズ群105を光軸に沿って移動させることによって焦点調節が行われる。さらに、第3レンズ群105の後段には光学的ローパスフィルタ(LPF)106が配置されており、光学的LPF106は画像における偽色およびモアレを軽減するための光学素子である。
光学的LPF106の後段には撮像素子107が配置されており、この撮像素子107には通常の画素の他に焦点検出を行うための画素(焦点検出画素)が含まれている。そして、撮像素子107は、例えば、CMOSセンサおよび周辺回路を備えている。
図示の例では、撮像素子107は、横方向(行方向)にM個の画素、そして、縦方向(列方向)にN個の画素を備える画素部を有し、これら画素は2次元マトリックス状に配列されている(なお、MおよびNの各々は2以上の整数である)。さらに、画素部にはベイヤー配列の原色カラーモザイクフィルタ(以下単にカラーフィルタと呼ぶ)がオンチップで形成されており、撮像素子107として、所謂2次元単板カラーセンサが用いられる。
なお、上述の第1レンズ群101、絞り102、第2レンズ群103、第3レンズ群105、および光学的LPF106によって、撮影光学系が構成される。
撮影光学系にはカム筒(図示せず)が備えられており、当該カム筒を手動で回動させると、第1レンズ群101および第2レンズ群103が光軸に沿って駆動され、変倍操作が行われる。さらに、ズーム駆動回路127は、CPU121の制御下でズームアクチュエータ111を駆動してカム筒を回動させて、第1レンズ群101および第2レンズ群103を光軸方向に駆動して変倍操作を行う。
絞り駆動回路126は、CPU121の制御下で絞りアクチュエータ112を駆動して、絞り102の開口径を制御して光量を調節するととともに、静止画撮影の際の露光時間を調節する。フォーカス駆動回路125は、CPU121の制御下でフォーカスアクチュエータ114を駆動して、第3レンズ群105を光軸に沿って駆動させて焦点調節を行う。
CPU121はカメラ全体の制御を司り、図示はしないが、演算部、ROM、RAM、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、および通信インターフェイス回路などを有している。さらに、CPU121は後述する被写体認識などの処理を行う。CPU121はROMに記憶された所定のプログラムに基づいて、カメラを制御して焦点調節(AF)、撮影、画像処理、および画像録などの一連の撮影シーケンスを実行する。
撮像素子駆動回路122は、撮像素子107を駆動制御してその撮像動作を制御するとともに、撮像素子の出力である画像信号(アナログ信号)をA/D変換して画像データ(撮像信号ともいう)としてCPU121に送る。画像処理回路123は、CPU121から画像データを受けて、当該画像データについてカラー補間、γ変換、および画像圧縮などの所定の画像処理を行う。なお、撮像素子駆動回路122は、後述する撮像周期設定部143で設定された撮像周期で撮像素子107を駆動制御する。
コントラスト信号処理回路124は、CPU121から画像データ(撮像信号)を受けて、当該撮像信号に対して各種フィルタ処理を行って、コントラスト情報およびコントラスト評価値を生成する。
図2は、図1に示すコントラスト信号処理回路124の一例についてその構成を示すブロック図である。
コントラスト信号処理回路124はゲート201を有しており、ゲート210には画像データ(撮像信号)が入力される。ゲート201は撮像信号について予め定められた評価領域(焦点検出領域ともいう)の信号を抽出して抽出撮像信号として出力する。そして、この抽出撮像信号はバンドパスフィルタ(BPF)202およびローパスフィルタ(LPF)204に送られる。
BPF202は抽出撮像信号において所定の周波数成分として高周波成分を抽出する。そして、この高周波成分は検出部(DET)203に送られる。DET203は高周波成分についてそのピーク値を検出するとともに高周波成分を積分などの処理を行う。なお、ここでは、高周波成分を積分処理して得られた結果がコントラスト評価値とされる。
LPF204は抽出撮像信号から高域周波成分を除去して、ライン最大値部(Line Max)205およびライン最小値部(Line Min)206に送る。Line MaxはLPF204の出力において水平1ラインの最大値を検出する。また、Line Min206は水平1ラインの最小値を検出する。そして、加算部207は水平1ラインの最大値と最小値との差分を示すコントラスト値を求める。
ピークホールド部(Peak Hold)208は、抽出撮像信号の全ての水平ラインにおいてコントラスト値のピーク値を検出する。なお、このピーク値は、ゲート201の出力である抽出撮像信号におけるコントラストの最大値に相当する。
除算部209はコントラスト評価値を、Peak Hold208の出力であるコントラスト値で除算して、除算結果を合焦度として出力する。この合焦度は焦点検出の状態(つまり、焦点検出領域においてどの程度ピントが合っているか)を示す。
なお、高周波成分を積分処理した結果をコントラスト評価値とする場合には、積分処理によってノイズなどの影響を抑制することができる一方、被写体の種類および撮像条件(例えば、被写体輝度、照度、および焦点距離)によって合焦位置におけるコントラスト評価値の大きさが大きく変化する。
この際、合焦度を正規化すれば、合焦位置においては合焦度は一定の値に近づき、被写体がぼけるにつれて合焦度が小さくなる傾向を示す。よって、ここでは、コントラスト評価値および合焦度の特徴を用いて焦点検出処理を行う。
再び図1を参照して、CPU121はコントラスト評価値および合焦度に基づいてフォーカス駆動回路125を制御してフォーカスアクチュエータ114によって第3レンズ群105を光軸に沿って駆動して焦点調節を行う。
なお、前述のように、絞り駆動回路126は絞りアクチュエータ112を駆動して絞り手段102の開口を制御する。さらに、CPU121は撮影者のズーム操作に応じてズーム駆動回路127を制御してズームアクチュエータ111を駆動する。
CPU121はLCDなどの表示部131に、カメラの撮影モードに係る情報、プレビュー画像および撮影後の確認用画像、そして、焦点検出の際に合焦状態の画像を表示する。CPU121に操作部132が接続されており、操作部132には、例えば、電源スイッチ、撮影開始スイッチ、ズーム操作スイッチ、および撮影モード選択スイッチなどが備えられている。フラッシュメモリなどの記録媒体133はカメラに着脱可能であり、記録媒体133には動画および静止画などの撮影済み画像が記録される。
図示のように、CPU121には、合焦判定部141、コントラスト判定部142、および撮像周期設定部143が備えられている。合焦判定部141は、後述するようにして、合焦度の判定を行って、合焦度判定結果を出力する。コントラスト判定部142は被写体のコントラストを判定する。例えば、コントラスト判定部142は、AFを開始する際に評価領域におけるコントラストを判定して、その判定結果(コントラスト判定結果)を撮像周期設定部143に送って撮像周期を変更する。撮像周期設定部143は合焦度判定結果およびコントラスト判定結果に基づいてAF動作の際の撮像周期を設定する。
ここで、図1に示す撮像素子107の画素配列について説明する。
前述のように、カラーフィルタはベイヤー配列されており、奇数行の画素については、緑(Green)および赤(Red)のカラーフィルタが交互に配置される。また、偶数行の画素については、青(Blue)および緑(Green)のカラーフィルタが交互に配置される。そして、撮像素子107にはオンチップマイクロレンズが配置され、オンチップマイクロレンズの下側には画素の光電変換部が位置する。
図示のカメラでは、第1および第2の読み出しモードを有しており、第1の読み出しモードでは、撮像素子107に備えられた全画素の読み出しが行われる。この第1の読み出しモードは高精細静止画を撮像するためのモードである。第2の読み出しモードでは、撮像素子107に備えられた画素について間引いて読み出しが行われる。この第1の読み出しモードは動画記録又はプレビュー画像の表示を行う際に用いられる。第2の読み出しモードでは、例えば、画素群をX方向(行方向)およびY方向(列方向)ともに所定の比率で間引いて画素読み出しを行って高速読み出しを行う。
続いて、図1に示すカメラで行われるコントラストAFについて説明する。
前述のように、コントラスト信号処理回路124は評価領域の撮像信号(抽出撮像信号)をフィルタ処理して得られた高周波成分に応じてコントラスト評価値を算出する。ここでは、コントラスト評価値とは評価領域の撮像信号に対してフィルタ処理を行って、高周波成分を抽出することによって1ライン当たりのピーク値を保持して、ライン毎の最大値を垂直方向に積算して得た積算値であるとする。
コントラスト信号処理回路124は複数の周波数特性を有するフィルタ又は周波数特性が可変なフィルタを備えている。これによって、評価周波数帯域の異なるフィルタに切り替えることによって抽出される周波数成分を変更することができる。なお、コントラスト信号処理回路124はコントラスト評価値ばかりでなく、他のコントラスト情報も算出する。他のコントラスト情報として、例えば、評価領域における撮像信号の輝度レベルの高周波成分の最大値、そして、評価領域における撮像信号の輝度レベルの最大値および最小値の差分がある。
コントラストAFにおいては、評価領域における撮像信号をフィルタ処理してコントラスト評価値および合焦度を算出するので、撮像信号を記憶する必要がなく、演算負荷が軽い。よって、コントラストAFにおいては、評価領域の範囲に拘わらず複数の評価領域について同時に信号処理することが可能である。
ところで、コントラスト信号処理回路124で得られるコントラスト評価値は合焦度に応じてその値が変化する。例えば、ピントが合った画像においてはコントラスト評価値は大きくなり、ぼけた画像ではコントラスト評価値は小さくなる。このため、コントラスト評価値は撮影光学系の焦点状態を示す指標として用いることができる。但し、所謂撮像面位相差検出によるAFのようにデフォーカス量が分からないので、コントラスト評価値が最大値となるフォーカス位置を探索する必要がある。
コントラストAFにおいては、合焦位置の検出の際には、第3のレンズ群(フォーカスレンズ105)を光軸に沿って移動させるスキャン動作が行われる。スキャン動作によってコントラスト評価値が増加する方向を探索して、当該方向にフォーカスレンズ105を移動させる。そして、スキャン動作において最大のコントラスト評価値を得るとともに、コントラスト評価値が減少に転じるまでコントラスト評価値を取得する。
合焦判定の際には、コントラスト評価値が大きい上位3点又は4点を用いて、当該点(スキャンポイント)に対応するフォーカスレンズ位置に応じて補間演算を行ってコントラスト評価値が最大値となるフォーカスレンズ位置(合焦位置)を求める。そして、当該合焦位置にフォーカスレンズ105を移動する。
上記のコントラスト評価値を取得可能な周期(つまり、スキャン周期)は、撮像素子107の読み出し周期である撮像周期に依存する。このため、スキャン動作においては、コントラスト評価値は離散的に得られることになる。さらに、合焦位置を精度よく検出するためには、コントラスト評価値を取得する間隔を密にする必要がある。つまり、コントラスト評価値を取得する間隔を密にするためには、フォーカスレンズ105の移動速度(スキャン速度)を低速に設定する必要がある。
但し、コントラスト評価値が最大となる合焦近傍でスキャン速度を低速に設定すれば十分であり、ぼけ状態の場合には、コントラスト評価値の取得間隔を密にする必要はない。よって、素早く合焦近傍までフォーカスレンズ105を移動することによって合焦位置を検出するために要する合焦時間を短縮することができる。
コントラストAFにおいては、合焦近傍ではスキャン速度を低速として、間隔を密としてコントラスト評価値を取得する。一方、ぼけ状態においてはスキャン速度を高速として、間隔を粗くしてコントラスト評価値を取得するようにして、合焦時間を短縮している。
合焦時間を短縮するため、つまり、ぼけ状態と合焦近傍とにおいてスキャン速度を切り替えるため、コントラスト情報の1つである合焦度が用いられる。スキャン速度の切り替えに合焦度を用いることによって、被写体のコントラストによる影響を低減することができる。
被写体が低コントラストの場合には、合焦度の分母である評価領域における撮像信号の輝度レベルの最大値と最小値との差が小さく、かつ合焦度の分子である評価領域の全ラインにおける高周波成分の最大値も小さい。一方、被写体が高コントラストの場合には、合焦度の分母である評価領域の撮像信号の輝度レベルの最大値と最小値との差が大きく、かつ合焦度の分子である評価領域の全ラインにおける高周波成分のピーク値も大きい。
評価領域の全ラインにおける高周波成分のピーク値を評価領域の撮像信号の輝度レベルの最大値と最小値との差で除算することによって、合焦度を被写体のコントラストに影響を受けないように正規化することができる。これによって、例えば、どのような被写体についても、合焦位置の合焦度を”1”とした場合に、ぼけ状態から合焦近傍となる位置の合焦度を”0.6”とすることができる。この結果、被写体による影響を低減して合焦度合を判定することができる。
ところが、合焦度は評価領域の高周波成分の最大値を用いているので、高周波成分の変動およびノイズによる影響が大きく、合焦位置を精度よく正確に検出する用途には適さないことがある。
ここで、合焦度を用いたコントラストAFについて説明する。合焦度を、合焦度合に応じてスキャン速度を変化させる指標として用いることによって合焦時間を短縮させることができる。
図3は、図1に示すフォーカスレンズ(第3レンズ群)の位置と合焦度との関係を示す図である。
図3において、横軸はフォーカスレンズの位置を示し、縦軸は合焦度を示す。いま、合焦位置から最も離れたフォーカスレンズ位置をA0とする。フォーカスレンズ位置A0の場合には、CPU121(つまり、合焦度判定部141)は合焦度が所定の第1の閾値(例えば、合焦度の最大値の2/3)以下であるとぼけ状態であると判定する。そして、CPU121はスキャン速度を高速とする。そして、CPU121はスキャン動作を行い、合焦度が所定の第2の閾値(図3に示す合焦度B1)となるフォーカスレンズ位置A1となるとスキャン速度を低速に設定する。これによって、CPU121は、コントラスト評価値の取得間隔を合焦位置検出可能なコントラスト評価値の取得間隔に変更する。
このように、合焦度が第1の閾値以下の場合には、CPU121はスキャン速度を高速に設定して、合焦度が第2の閾値以上となると、スキャン速度を低速に設定して、合焦時間を短縮する。
図4は、図1に示すカメラで行われる合焦動作を説明するための図である。
図4において、横軸は時間を示し、縦軸はフォーカスレンズ位置を示す。そして、図中点線は合焦度を用いない場合のフォーカスレンズの制御を示し、実線は合焦度を用いた場合のフォーカスレンズの制御を示す。
いま、合焦位置(例えば、2m)から離れたフォーカスレンズ位置(例えば、無限位置)をA0として、この位置A0を時間0に対応づける。フォーカスレンズ位置A0からスキャン動作を開始して、CPU121は合焦度が第1の閾値以下であることを確認する。そして、CPU121はスキャン速度を高速に設定してスキャン動作を行う。
点線で示す合焦度を用いない場合のスキャン動作では、コントラスト評価値がピーク値となるまで、CPU121は高速でスキャン動作を行うことになる。このため、フォーカスレンズ105は合焦位置を高速で通り過ぎることになって合焦位置に対する行き過ぎ量が大きくなる。さらに、スキャン速度が高速状態で、合焦位置を通過するので、CPU121は合焦位置を正確に検出することができない。そして、CPU121は、フォーカスレンズ105をスキャン開始位置まで戻して、スキャン速度を低速に設定した後、再度スキャン動作を行うことになるので、合焦時間が時間t2となってしまう。
一方、実線で示す合焦度を用いたスキャン動作では、CPU121は合焦手前近傍のフォーカスレンズ位置A1までは高速でスキャン動作を行う。そして、CPU121はフォーカスレンズ位置A1からスキャン速度を低速に設定する。これによって、合焦位置手前において合焦位置検出可能なスキャン速度に設定されることになるので、無駄なフォーカスレンズの動作が少なくなって合焦時間が時間t1となる。この結果、合焦度を用いない場合のスキャン動作では合焦時間は時間t2となったが、合焦度を用いたスキャン動作では合焦時間を時間t1とすることができ、合焦時間を短縮することができる。
続いて、CPU121に備えられたコントラスト判定部142で行われるコントラスト判定について説明する。
まず、コントラスト判定部142は、前述のように撮像信号が示す画像に評価領域を設定する。なお、評価領域の設定に当たっては、例えば、撮影者が操作部132を用いて設定する。さらには、コントラスト判定部142は顔などの被写体認識に応じて評価領域を設定するようにしてもよい。
評価領域を設定した後、コントラスト判定部124はフィルタ処理を行って、評価領域における各ラインのコントラスト(輝度値の最大値と最小値の差)を順次得て積算する。なお、輝度値として通常G画素の出力を用いるが、R又はB画素の出力を用いるようにしてもよい。そして、コントラスト判定部142はコントラストの積算値を評価領域におけるライン数で除算して、評価領域におけるコントラストの平均値を求めて、当該平均値をコントラスト判定指標とする。
なお、評価領域においてライン間引きが行われている場合には、評価可能なライン数で求めた平均値をコントラスト判定指標とする。また、ここでは、コントラストの平均値をコントラスト判定指標としたが、他の指標を用いるようにしてもよい。例えば、評価領域全体のコントラストの最大値をコントラスト判定指標として用いるようにしてもよい。さらには、評価領域の各ラインについてコントラストが大きい上位のラインに用いて、当該ラインのコントラストの平均値をコントラスト判定指標として用いるようにしてもよい。
コントラスト判定部142には、予めコントラスト判定閾値が設定される。このコントラスト判定閾値を設定する際には、低コントラストの被写体(例えば、コントラスト比90:75)におけるコントラスト判定指標を予め計測して当該コントラスト判定指標をコントラスト判定閾値とする。
さらに、低コントラスト被写体を基準として合焦精度を満たすことが可能な露光時間を予め計測する。そして、当該露光時間に応じてAFの際の撮像周期を設定する。つまり、照度毎に合焦精度を満たすこと可能な露光時間を計測すれば、AFの際に適切な露光時間となる撮像周期を設定する。
コントラスト判定部142は、最も合焦精度を満たすことが難しい低コントラスト被写体のコントラスト判定指標をコントラスト判定閾値としてコントラスト判定を行う。そして、撮像周期設定部143は合焦度判定結果およびコントラスト判定結果に応じて撮像周期を設定する。なお、ここでは、低コントラスト被写体のコントラスト判定指標をコントラスト判定閾値としたが、他の被写体(例えば、顔)のコントラスト判定指標をコントラスト判定閾値として用いるようにしてもよい。
ここで、高コントラスト被写体(例えば、コントラスト比90:2)のコントラスト判定と撮像周期の設定とについて説明する。
図5は、図1に示すカメラで行われるコントラスト判定および撮像周期設定を説明するための図である。
図5において、横軸はデフォーカス量を示し、縦軸は所定の露光時間におけるコントラスト判定指標を示す。図中実線は低コントラスト被写体のコントラスト判定指標を示し、実線以外の線分は高コントラスト被写体のコントラスト判定指標を示す。そして、点線は適露光、破線は”−1段”の露光、1点鎖線は”−2段”の露光、2点鎖線は”−3段”の露光を示す。
AFの際における撮像周期の設定を行う際には、コントラスト判定指標がコントラスト判定閾値以上であるか否かが判定される。図5に示す例では、適露光(点線)、”−1段”露光(破線)、および”−2段”露光(1点鎖線)がコントラスト判定閾値を超えているので、撮像周期設定部143は撮像周期を短く(例えば、120fps)設定する。一方、”−3段”露光(2点鎖線)はコントラスト判定閾値未満であるので、撮像周期設定部143は撮像周期を長く(例えば、60fps)に設定する。
なお、コントラスト判定閾値を複数設定するようにしてもよい。例えば、撮像周期をさらに長く(例えば、30fps)に設定する際に用いられるコントラスト判定閾値を設定すれば、3つの撮像周期からコントラスト判定閾値に応じていずれかが選択されることになる。
このように、被写体のコントラストを判定指標として用いて、AFの際の撮像周期を設定するようにしたので、被写体に応じて、”−1段”又は”−2段”の短い露光時間で撮像周期を設定してもコントラスト判定指標およびコントラスト判定閾値によって合焦可能であるか否かを判定することができる。その結果、撮像周期を短くして、かつAFに要する時間を短縮することができる。
続いて、デフォーカス量に応じてコントラストが変化する被写体(例えば、顔)に対するコントラスト判定について説明する。
ぼけ状態に応じてコントラストが変化する被写体は、ぼけた際には低コントラストとなり、合焦の際には高コントラストとなる。このため、AF動作開始の際において、被写体がぼけ状態であると、被写体は低コントラストであると判定されて、撮像周期が長く設定される。そこで、ここでは、ぼけ状態を合焦度を用いて判定する。
図6は、ぼけ状態に応じてコントラストが変化する被写体におけるコントラスト判定指標とデフォーカス量との関係を示す図である。
図6において、横軸はデフォーカス量を示し、縦軸はコントラスト判定指標を示す。図中破線は、ぼけ状態において低コントラストであり、合焦近傍において高コントラスト被写体のコントラスト判定指標である。また、実線は低コントラスト被写体を基準とするコントラスト判定閾値である。
図示の例において、ぼけ状態(図6に示すデフォーカス量A1)からAF動作を開始すると、CPU121は被写体を低コントラスト被写体と判定するので、撮像周期を長く設定する。この結果、AF時間を短縮することができない。
そこで、ここでは、前述の合焦度を用いて合焦度合いに応じてコントラスト判定閾値を変更する。ぼけ状態でデフォーカス量が大きい場合には、コントラスト判定閾値を、図5で説明した低コントラスト被写体を基準としたコントラスト判定閾値より小さく設定する。一方、デフォーカス量が小さい合焦近傍である場合には(図6に示すデフォーカス量A2)、図5で説明したコントラスト判定閾値が用いられる。つまり、図5で説明したコントラスト判定閾値を第1の判定閾値とすると、デフォーカス量が大きい場合には、コントラスト判定閾値として、第1の判定閾値よりも小さい第2の判定閾値が設定される。
但し、上記の手法では、ぼけ状態に拘わらず、低コントラストである被写体とぼけ状態から合焦近傍になるにつれてコントラストが高くなる被写体とを区別することができない。そこで、ここでは、被写体のぼけ状態に応じてコントラストが変化する被写体であるか否かを判定するため、スキャン動作の際にコントラスト判定指標を算出して、その変化量に応じて被写体の判定を行う。
例えば、ぼけ状態から合焦近傍になるにつれてコントラスト判定指標が単調増加する場合には、CPU121はぼけ状態から合焦近傍になるにつれてコントラストが高くなる被写体であると判定する。一方、コントラスト判定指標が単調増加でない場合には、CPU121は低コントラスト被写体であると判定する。
このようにして、合焦度に応じてコントラスト判定閾値を変更することによって、ぼけた際に低コントラストとなり、合焦近傍の際に高コントラストとなる被写体に対して、撮像周期を適切に設定することができる。また、ぼけ状態によってコントラストが変化しない被写体についても、コントラスト判定指標の変化量を求めて、かつぼけ状態に応じて複数のコントラスト判定閾値を設定することによってコントラスト判定を行うことができる。
図7は、図1に示すカメラで行われるAFモードの際の動作を説明するためのフローチャートである。なお、図示のフローチャートに係る処理は、CPU121の制御下で行われる。
AFモードを開始すると、CPU121は操作部132によってレリーズスイッチが半押されたか否か(SW1がONであるか否か)を判定する(ステップS102)。SW1がOFFであると(ステップS102において、NO)、CPU121は待機する。
一方、SW1がONとなると(ステップS102において、YES)、CPU121は撮像信号が示す画像において被写体(例えば、顔)認識を行う(ステップS103)。そして、CPU121は被写体認識結果に応じて画像に評価領域を設定する(ステップS104)。なお、被写体認識できなかった場合又は被写体認識結果を用いない場合には、CPU121は画像の所定の領域(例えば、中央部分)に評価領域を設定する。
続いて、CPU121の制御下で、コントラスト信号処理回路123は評価領域においてコントラスト情報の1つである合焦度を取得する(ステップS105)。そして、CPU121は合焦度判定部141によって合焦度に応じて合焦度判定を行って、合焦度判定結果を得る(ステップS106)。
次に、CPU121は合焦度判定結果に応じてコントラスト判定閾値を設定する(ステップS107)。ここでは、コントラスト判定閾値として、第1の判定閾値MM_th1および第2の判定閾値MM_th2が設定される。
続いて、CPU121はコントラスト判定部142によって、前述のようにして求めたコントラスト判定指標MMと第1の判定閾値MM_th1とを比較して、MM≧MM_th1であるか否かを判定する(ステップS108)。MM≧MM_th1であると(ステップS108において、YES)、CPU121は撮像周期設定部143によって撮像周期を”A”に設定する(ステップS109)。
一方、MM<MM_th1であると(ステップS108において、NO)、CPU121はコントラスト判定部142によってコントラスト判定指標MMと第2の判定閾値MM_th2とを比較して、MM≧MM_th2であるか否かを判定する(ステップS110)。MM≧MM_th2であると(ステップS110において、YES)、CPU121は撮像周期設定部143によって撮像周期を”B”に設定する(ステップS111)。ここでは、A<Bである。一方、MM<MM_th2であると(ステップS110において、NO)、CPU121は撮像周期設定部143によって撮像周期を”C”に設定する(ステップS112)。ここでは、B<Cである。
ステップS109、S111、又はS112の処理の後、CPU121は撮像素子駆動回路122によって、設定した撮像周期に撮像素子107の駆動を切り替える(ステップS113)。そして、CPU121は、後述するAF処理を行って(ステップS114)、AFモードを終了する。
図8は、図7に示すAF処理を説明するためのフローチャートである。
AF処理を開始すると、CPU121はフォーカス駆動回路125を制御してフォーカスレンズ105を光軸に沿って駆動するスキャン動作を開始する(ステップS202)。なお、スキャン動作におけるスキャン速度は撮像周期に応じて、前述のように設定される。
続いて、CPU121はコントラスト信号処理回路124によってコントラスト情報を取得する(ステップS203)。そして、CPU121はコントラスト情報に応じてコントラストが時間の経過とともに単調増加であるか否かを判定する(ステップS204)。
コントラストが単調増加であると(ステップS204において、YES)、CPU121はコントラスト信号処理回路124によって合焦度を求める(ステップS205)。そして、CPU121は合焦度判定部141によって合焦度が所定の値(所定の合焦閾値)以上であるか否かを判定する(ステップS206)。
合焦度が合焦閾値未満であると(ステップS206において、NO)、CPU121はステップS202の処理に戻ってスキャン動作を継続する。一方、合焦度が合焦閾値以上であると(ステップS206において、YES)、CPU121はコントラスト判定閾値を変更して、コントラスト判定閾値を第3の判定閾値MM_th3とする(ステップS207)。ここでは、第3の判定閾値MM_th3<第2の判定閾値MM_th2である。
なお、コントラストが単調増加でないと(ステップS204において、NO)、CPU121はステップS207の処理に進む。
続いて、CPU121はコントラスト判定指標MMと第3の判定閾値MM_th3とを比較して、MM≧MM_th3であるか否かを判定する(ステップS208)。MM<MM_th3であると(ステップS208において、NO)、CPU121は撮像周期設定部143によって撮像周期を現在の撮像周期より長く(例えば、フレームレートを半分)する(ステップS209)。そして、CPU121は撮像周期の変更に応じてスキャン速度を遅く(例えば、半分)する(ステップS210)。
続いて、CPU121はスキャン動作においてコントラスト評価値がピークを取得したか否か(つまり、ピークに達したか否か)を判定する(ステップS211)。なお、MM≧MM_th3であると(ステップS208において、YES)、CPU121はステップS211の処理に進む。
コントラスト評価値がピークを取得していないと(ステップS211において、NO)、COU121は再度ステップS211の処理を行ってスキャン動作を継続する。一方、コントラスト評価値がピークを取得すると(ステップS211において、YES)、COU121は合焦位置を算出する(ステップS212)。そして、CPU121は、前述のように、合焦位置に応じてコントラスト評価値が最大となるフォーカスレンズ位置を求めて、フォーカス駆動回路125を制御して合焦位置に対応するフォーカスレンズ位置にフォーカスレンズ105を駆動する(ステップS213)。その後、CPU121はAF処理を終了して、図7で説明したAFモードを終了する。
図9は、図1に示すカメラで行われるAF追従モードを説明するためのフローチャートである。
なお、AF追従モードとは、被写体に対してAF動作を継続するモードをいう。また、図9において、図7に示すフローチャートのステップと同一のステップについては同一の参照符号を付して説明を省略する。
AF追従モードでは、ステップS102において、SW1がOFFであると(ステップS102において、NO)、CPU121はAF追従モードを終了する。
ステップS113において、設定した撮像周期に撮像素子107の駆動を切り替えた後、CPU121は、フォーカス駆動回路125を制御してウォブリング動作を開始する(ステップS314)。ここで、ウォブリング動作とは所定の周期で光軸方向の前後に周期的にフォーカスレンズ105を駆動しつつ、コントラスト評価値がピークをとる方向にフォーカスレンズ105を駆動する手法である。このウォブリング動作によって、常に特定の被写体に対してAFを継続することができる。
続いて、CPU121はコントラスト評価値がピークを取得したか否かの合焦判定を行う(ステップS315)。そして、CPU121は合焦OKであるか否かを判定する(ステップS316)。合焦NGであると(ステップS316において、NO)、CPU121はステップS314の処理に戻ってウォブリング動作を継続する。
一方、合焦OKであると(ステップS316において、YES)、CPU121はフォーカス駆動回路125を制御して合焦位置にフォーカスレンズ105を駆動する(ステップS317)。そして、CPU121はフォーカスレンズ105の駆動を一旦停止して、再起動検出を行う(ステップS318)。ここで、再起動検出とは、被写体が動いて被写体が合焦状態から変化していないか否かを検出して、合焦状態が変化するとAF動作を再起動することをいう。なお、CPU121はコントラスト評価値が減少したか否かに応じて合焦状態の変化を検出する。
続いて、CPU121は再起動を行うか否かを判定する(ステップS319)。再起動を行わないと判定すると(ステップS319において、NO)、CPU121はステップS318の処理に戻って、再起動検出を行う。一方、再起動を行うと判定すると(ステップS319において、YES)、CPU121はステップS102の処理に戻ってSW1がONであるか否かを判定する。
このように、本発明の実施の形態では、被写体のコントラストとぼけ状態に応じて撮像素子107の撮像周期を設定するようにしたので、合焦時間を短縮することができる。
なお、図示のカメラでは、CPU121は焦点調節を行った後、撮像素子107の出力に応じて得られた画像をフラッシュメモリ133に記録する。
上述の実施の形態においては、撮像装置としてデジタルカメラを例に挙げて説明したが、デジタルカメラに限らず、例えば、デジタルビデオカメラ又はデジタルSLRにも本発明の実施の形態を適用することができる。
上述の説明から明らかなように、図1に示す例では、コントラスト信号処理回路124が第1の算出手段として機能し、CPU121が第2の算出手段、第1の設定手段、および第2の設定手段として機能する。また、CPU121、フォーカス駆動回路125、フォーカスアクチュエータ114、およびフォーカスレンズ105が焦点調節手段として機能する。
さらに、撮影光学系、撮像素子107、および撮像素子駆動回路122は撮像手段として機能し、CPU121および画像処理回路123は記録手段として機能する。なお、少なくともCPU15、コントラスト信号処理回路124、フォーカス駆動回路125、フォーカスアクチュエータ114、およびフォーカスレンズ105が焦点調節装置を構成する。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法を焦点調節装置に実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、当該制御プログラムを焦点調節装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 第1レンズ群
107 撮像素子
121 CPU
122 撮像素子駆動回路
123 画像処理回路
124 コントラスト信号処理回路
125 フォーカス駆動回路
141 合焦度判定部
142 コントラスト判定部
143 撮像周期設定部

Claims (7)

  1. 被写体を撮像する際に、撮像光学系に備えられたフォーカスレンズを前記撮像光学系の光軸に沿って駆動しつつ、前記撮像光学系を介して得られた画像に応じて前記被写体に対する焦点調節を行って前記フォーカスレンズの合焦位置を得る焦点調節装置であって、
    前記画像に基づいて、少なくとも前記被写体のコントラストを示すコントラスト情報を求める第1の算出手段と、
    前記画像に基づいて前記被写体に対する合焦の度合を示す合焦度を求める第2の算出手段と、
    前記合焦度に応じてコントラスト判定閾値を設定し、前記フォーカスレンズを光軸に沿って駆動するスキャン動作中に、前記コントラスト情報が示すコントラストが時間の経過とともに単調増加している場合、前記合焦度が所定の合焦閾値以上であれば、前記コントラスト判定閾値を変更し、前記合焦度が前記合焦閾値未満であれば、前記コントラスト判定閾値を変更せず、前記コントラスト情報が示すコントラストが単調増加していない場合、前記合焦度が前記合焦閾値以上であるか否かに拘わらず、前記コントラスト判定閾値を変更する第1の設定手段と、
    前記コントラスト情報および前記コントラスト判定閾値に応じて、前記被写体を撮像する際の撮像周期を設定する第2の設定手段と、
    前記コントラスト情報および前記合焦度に基づいて前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対する焦点調節を行う焦点調節手段と、
    を有することを特徴とする焦点調節装置。
  2. 前記第2の設定手段は前記コントラスト情報が示すコントラストが前記コントラスト判定閾値以上であると、前記撮像周期を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
  3. 前記焦点調節手段は、前記第2の設定手段による前記撮像周期の変更に応じて、前記フォーカスレンズを駆動する速度であるスキャン速度を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の焦点調節装置。
  4. 前記焦点調節手段は、前記第2の設定手段によって前記撮像周期が長くなるように変更されると、前記スキャン速度を遅くなるように変更することを特徴とする請求項に記載の焦点調節装置。
  5. 前記被写体を撮像して画像を得る撮像手段と、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の焦点調節装置と、
    前記焦点調節装置で前記焦点調節が行われた後、前記撮像手段で得られた画像を記録する記録手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  6. 被写体を撮像する際に、撮像光学系に備えられたフォーカスレンズを前記撮像光学系の光軸に沿って駆動しつつ、前記撮像光学系を介して得られた画像に応じて前記被写体に対する焦点調節を行って前記フォーカスレンズの合焦位置を得る焦点調節装置の制御方法であって、
    前記画像に基づいて、少なくとも前記被写体のコントラストを示すコントラスト情報を求める第1の算出ステップと、
    前記画像に基づいて前記被写体に対する合焦の度合を示す合焦度を求める第2の算出ステップと、
    前記合焦度に応じてコントラスト判定閾値を設定し、前記フォーカスレンズを光軸に沿って駆動するスキャン動作中に、前記コントラスト情報が示すコントラストが時間の経過とともに単調増加している場合、前記合焦度が所定の合焦閾値以上であれば、前記コントラスト判定閾値を変更し、前記合焦度が前記合焦閾値未満であれば、前記コントラスト判定閾値を変更せず、前記コントラスト情報が示すコントラストが単調増加していない場合、前記合焦度が前記合焦閾値以上であるか否かに拘わらず、前記コントラスト判定閾値を変更する第1の設定ステップと、
    前記コントラスト情報および前記コントラスト判定閾値に応じて、前記被写体を撮像する際の撮像周期を設定する第2の設定ステップと、
    前記コントラスト情報および前記合焦度に基づいて前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対する焦点調節を行う焦点調節ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  7. 被写体を撮像する際に、撮像光学系に備えられたフォーカスレンズを前記撮像光学系の光軸に沿って駆動しつつ、前記撮像光学系を介して得られた画像に応じて前記被写体に対する焦点調節を行って前記フォーカスレンズの合焦位置を得る焦点調節装置で用いられる制御プログラムであって、
    前記焦点調節装置が備えるコンピュータに、
    前記画像に基づいて、少なくとも前記被写体のコントラストを示すコントラスト情報を求める第1の算出ステップと、
    前記画像に基づいて前記被写体に対する合焦の度合を示す合焦度を求める第2の算出ステップと、
    前記合焦度に応じてコントラスト判定閾値を設定し、前記フォーカスレンズを光軸に沿って駆動するスキャン動作中に、前記コントラスト情報が示すコントラストが時間の経過とともに単調増加している場合、前記合焦度が所定の合焦閾値以上であれば、前記コントラスト判定閾値を変更し、前記合焦度が前記合焦閾値未満であれば、前記コントラスト判定閾値を変更せず、前記コントラスト情報が示すコントラストが単調増加していない場合、前記合焦度が前記合焦閾値以上であるか否かに拘わらず、前記コントラスト判定閾値を変更する第1の設定ステップと、
    前記コントラスト情報および前記コントラスト判定閾値に応じて、前記被写体を撮像する際の撮像周期を設定する第2の設定ステップと、
    前記コントラスト情報および前記合焦度に基づいて前記フォーカスレンズを駆動して前記被写体に対する焦点調節を行う焦点調節ステップと、
    を実行させることを特徴とする制御プログラム。
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