JP5968026B2 - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮影された画像に撮影情報を付加するデジタルスチルカメラ等の撮像装置に関する。
撮影光学系により結像された被写体光を撮像素子で撮像するとともに、撮影画像におけるデフォーカス量分布を検出し、画像データに対してデフォーカス量分布に基づく処理を施すという技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2008−15754号公報
しかしながら、特許文献1で開示されている技術は、撮影時の絞り設定値に応じた被写界深度のデフォーカス量分布に基づく処理を施す為、必ずしも撮影者所望の処理を施すことが出来ないという問題が起こりえた。特許文献1は、撮影時の絞り設定値だけで、つまり、単1の絞り設定時で得られた情報に基づいて画像データに対してデフォーカス量分布に基づく処理を施していた。
そこで、本発明は上記課題を解決し、画像品位を向上させることを目的にする。
上記目的を達成する為に、本発明の撮像装置は、撮影光学系により結像された被写体光を撮像する撮像素子と、フォーカス量分布を生成するデフォーカス量分布生成手段と、前記前記撮像素子により撮像された撮影画像を記録する記録手段と、像処理を行う画像処理手段と、を有する撮像装置であって、前記デフォーカス量分布生成手段は、前記撮影画像取得たタイミングのFナンバーと異なるFナンバーで取得したからデフォーカス量分布を生成し、前記記録手段は、当該デフォーカス量分布生成手段が生成したデフォーカス量分布を前記記録する撮影画像に関連付けて記録し、前記画像処理手段は、前記関連付けて記録されているデフォーカス量分布を用いて前記記録されている撮影画像に画像処理を行うことができる構成とした。
本発明の撮像装置によれば、撮影後に作成者所望の処理を施せる為、画像品位を向上させる事が出来る。
撮像装置の構成図である 撮像素子の撮像用画素の平面図と断面図である 撮像素子の焦点検出用画素1の平面図と断面図である 撮像素子の焦点検出用画素2の平面図と断面図である 本発明の第1の実施形態のデフォーカスマップ作成フロー図である F値による被写界深度の違いを説明する図である 本発明の第2の実施形態のデフォーカスマップ作成フロー図である 本発明の画像処理方法を説明する図である
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
〔第1の実施形態〕
図1〜図6は本発明の第1の実施形態に係わる図である。以下、図を用いて第1の実施形態の作用を説明する。
(焦点算出装置の構成)
図1は本発明の撮像装置としてのデジタルスチルカメラの構成図で、撮影光学系により結像された被写体光を撮像する撮像素子を有したカメラ本体138と、別体の撮影レンズ137とで構成されており、カメラ本体138に対して撮影レンズ137が交換可能な電子カメラを示している。
まず、撮影レンズ137の構成について説明する。101は、撮影光学系(結像光学系)の先端に配置された第1レンズ群で、光軸方向に進退可能に保持される。102は、絞りで、その開口径を調節することで撮影時の光量調節を行なう。103は第2レンズ群である。そして、絞り102及び第2レンズ群103は1体となって光軸方向に進退し、前記第1レンズ群101の進退動作との連動により、変倍作用(ズーム機能)をなす。
105は、第3レンズ群で、光軸方向の進退により、焦点検出を行なう。111は、ズームアクチュエータで、不図示のカム筒を回動することで、第1レンズ群111ないし第2レンズ群103を光軸方向に進退駆動し、変倍操作を行なう。112は、絞りアクチュエータで、絞り102の開口径を制御して被写体光の撮影光量を調節する。114は、フォーカスアクチュエータで、第3レンズ群105を光軸方向に進退駆動して焦点検出を行なう。
136は、カメラ通信回路で、レンズに関する光学情報をカメラに渡したり、カメラに関する情報を受け取ったりする。レンズに関する光学情報とは、ズーム状態、絞り状態、フォーカス状態、レンズ枠情報等のことである。カメラ通信回路136は、カメラ側に設けられたレンズ通信回路135に、これらの情報を渡す。
次に、カメラ本体138について説明する。106は、光学的ローパスフィルタで、撮影画像の偽色やモアレを軽減するための光学素子である。107は、C−MOSセンサとその周辺回路で構成された撮像素子である。撮像素子107は、横方向m画素、縦方向n画素の受光ピクセル上に、ベイヤー配列の原色カラーモザイクフィルタがオンチップで形成された、2次元単板カラーセンサが用いられる。139は、シャッターユニットで、静止画撮影時の露光時間制御を行なう。140は、シャッター139を動かすためにシャッターアクチュエータである。
121は、CPUで、カメラ本体の種々の制御を司るカメラ内CPUで、演算部、ROM、RAM、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェイス回路等を有し、ROMに記憶された所定のプログラムに基づいて、カメラが有する各種回路を駆動し、撮影、画像処理、ボケ復元処理、記録等の1連の動作を実行する。
また、CPU121では、本発明のデフォーカス量分布生成手段や記録手段に関する演算処理が行われる。デフォーカス量分布生成手段では、位相差AFやコントラストAF(TV−AF)が行われる。
124は、撮像素子駆動回路で、撮像素子107の撮像動作を制御するとともに、取得した画像信号をA/D変換してCPU121に送信する。125は、画像処理回路で、撮像素子107が取得した画像のγ変換、カラー補間、JPEG圧縮等の処理を行なう。
126は、フォーカス駆動回路で、焦点検出結果に基づいてフォーカスアクチュエータ114を駆動制御し、第3レンズ群105を光軸方向に進退駆動して焦点検出を行なう。128は、絞り駆動回路で、絞りアクチュエータ112を駆動制御して絞り102の開口を制御する。129は、ズーム駆動回路で、撮影者のズーム操作に応じてズームアクチュエータ111を駆動する。135は、レンズ通信回路、撮影レンズ137内のカメラ通信回路136と通信を行なう。145は、シャッター駆動回路で、シャッターアクチュエータ140を駆動する。
133は、着脱可能なフラッシュメモリで、本発明の記録手段を用いて、本発明のデフォーカス量分布生成手段で生成されたデフォーカス量分布が関連付けられた撮影画像が記録される。144は、カメラ内メモリであり、CPU121で行なう演算に必要な各種データが保存されている。
ここで、本発明のデフォーカス量分布生成手段で用いられる位相差AFについて説明する。CPU121は、1対の像信号に対して相関演算を行うことで、それらの相対的な位置ずれを示す位相差を算出し、位相差に基づいて撮影レンズ1の焦点状態(焦点ずれ量)を算出(検出)する。そして、CPU121は、焦点ずれ量に基づいて、合焦状態を得るためにフォーカスレンズを移動させる量を算出する。
例えば、特登録4861057号公報に開示の位相差AFが本発明の位相差AFに適用できる。
次に、本発明のデフォーカス量分布生成手段で用いられるコントラストAFについて説明する。コントラストAFとは、フォーカスレンズを駆動しながらイメージセンサで撮像された被写体像のコントラスト評価を行うことで合焦位置を検出する焦点検出方式である。
例えば、特開平10−42173号公報に開示のコントラストAFが本発明のコントラストAFに適用できる。
次に、本発明のデフォーカス量分布生成手段で用いられる撮像面位相差AFについて説明する。本実施形態では、デフォーカス量分布生成手段で用いられるAF(オートフォーカス)として、撮像面位相差AFについて説明している。しかし、前述したコントラストAF、もしくは位相差AFを用いても同様の効果を得ることが出来る。図2、図3ないし図4は、本発明の撮像用画素と撮像面位相差AFでの焦点検出用画素の構造を説明する図である。
(撮像用画素の構造)
図2は、撮像用画素の構造を説明する図であり、撮像用画素の1部分を拡大した平面図と断面図を示している。なお、本実施形態においては、図2記載の2行×2列の4画素のうち、対角2画素にG(緑色)の分光感度を有する画素を配置し、他の2画素にR(赤色)とB(青色)の分光感度を有する画素を各1個配置した、ベイヤー配列が採用されている。ベイヤー配列の間に、後述する構造の焦点検出用画素が所定の規則にて分散配置される。図2(a)は撮像素子の中央に位置する2行×2列の撮像用画素の平面図である。ベイヤー配列では対角方向にG画素が、他の2画素にR画素とB画素が配置される。そして、2行×2列の構造が繰り返し配置される。図2(a)の断面A−Aを図2(b)に示す。MLは各撮像用画素の最前面に配置されたオンチップマイクロレンズ、CFRはR(Red)のカラーフィルタ、CFGはG(Green)のカラーフィルタである。PDはC−MOSセンサの光電変換部を模式的に示したもの、CLはC−MOSセンサ内の各種信号を伝達する信号線を形成するための配線層である。TLは撮影レンズを模式的に示したものである。
ここで、撮像用画素のオンチップマイクロレンズMLと光電変換部PDは、撮影レンズTLを通過した光束を可能な限り有効に取り込むように構成されている。換言すると、撮影レンズTLの射出瞳EP(瞳領域ともいう)と光電変換部PDは、マイクロレンズMLにより共役関係にあり、かつ光電変換部の有効面積は大面積に設計される。また、図2(b)ではR画素の入射光束について説明したが、G画素及びB画素も同1の構造となっている。従って、撮像用のRGB各画素の受光可能な領域は大径となり、被写体からの光束を効率よく取り込んで画像信号のS/Nを向上させている。
(焦点検出用画素1の構造)
図3は、焦点検出用画素1の構造を説明する図であり、撮影レンズTLの図3(b)中x方向に瞳分割を行なうための焦点検出用画素の1部分を拡大した平面図と断面図を示している。図3(a)は、撮像素子の中央に位置する焦点検出用画素を含む2行×2列の焦点検出用画素の平面図である。画像信号を得る場合、人間の画像認識特性は輝度情報に敏感である為、G画素が欠損すると画質劣化が認められやすい。その為、G画素は輝度情報の主成分をなす。1方でR画素もしくはB画素は、色情報を取得する撮像用画素であるが、人間は色情報には鈍感であるため、色情報を取得するR画素もしくはB画素は多少の欠損が生じても画質劣化に気づきにくい。
そこで、本実施形態においては、2行×2列の撮像用画素のうち、G画素は撮像用画素として残してR画素とB画素に相当する位置に、ある割合で焦点検出用画素を配列している。これを図3(a)においてSHA及びSHBで示す。図3(a)の断面B−Bを図3(b)に示す。マイクロレンズMLと、光電変換部PDは図2(b)に示した撮像用画素と同1構造である。また、撮像素子で瞳分割を行なうため、配線層CLの開口部はマイクロレンズMLの中心線に対してx方向に偏倚している。
具体的には、焦点検出用画素SHAの開口部OPHAは−x方向に偏倚しているため、図3(b)の撮影レンズTLの紙面左側の射出瞳EPHAを通過した光束を受光する。同様に、画素SHBの開口部OPHBは+x方向に偏倚しているため、図3(b)の撮影レンズTLの紙面右側の射出瞳EPHBを通過した光束を受光する。ここで、焦点検出用画素SHAをx方向に規則的に配列し、これらの焦点検出用画素群SHAで取得した第1の像信号を像信号Aとする。
また、焦点検出用画素SHBもx方向に規則的に配列し、これらの焦点検出用画素群SHBで取得した第2の像信号を像信号Bとする。すると、像信号Aと像信号Bの相対的な像ずれ量から撮影レンズのデフォーカス量が算出できる。これに基づいて、撮影レンズの焦点ずれ量を調節する。
(焦点検出用画素2の構造)
図4は、焦点検出用画素2の構造を説明する図であり、図3と同様に、撮影レンズTLの図4(b)中x方向に瞳分割を行なうための焦点検出用画素の1部分を拡大した平面図と断面図を示している。図4(a)は、撮像素子中央に位置する焦点検出用画素を含む2行×4列の焦点検出用画素の平面図である。図4(a)の断面C−Cを図4(b)に示す。マイクロレンズMLと、光電変換部PDは図3(b)に示した撮像用画素と同1構造である。また、1つの撮像素子で瞳分割を行なうため、図4(a)中のRGBの各画素は、光電変換部PDが2分割されている。
具体的には、焦点検出用画素DAの光電変換部PDAは+x方向に偏倚しているため、図4(b)の撮影レンズTLの紙面右側の射出瞳EPDAを通過した光束を受光する。同様に、画素DBの光電変換部PDBは−x方向に偏倚しているため、図4(b)の撮影レンズTLの紙面左側の射出瞳EPDBを通過した光束を受光する。ここで、焦点検出用画素DAをx方向に規則的に配列し、これらの焦点検出用画素群DAで取得した第1の像信号を像信号A´とする。また、焦点検出用画素DBもx方向に規則的に配列し、これらの焦点検出用画素群DBで取得した第2の像信号を像信号B´とする。すると、像信号A´と像信号B´の相対的な像ずれ量から撮影レンズのデフォーカス量が算出できる。これに基づいて、撮影レンズのデフォーカス量(焦点ずれ量)を調節する。
しかし、例えば、特開平01−216306のように撮像素子の受光部を2分割して、位相差検出方式を用いて焦点ずれ量を検出する技術が公開されており、本発明はこのような受光部を分割するような撮像素子においても同様の結果を得ることができる。
図3記載のSHA、SHBは、それぞれ第1の画素群、第2の画素群である。これらは、ベイヤー配列の間に、所定の規則にて分散配置される。第1の画素群、第2の画素群から得られた被写体像の位相差を用いて、CPU121でこの画素群におけるデフォーカス量(焦点ずれ量)が算出される。
撮像用画素の間に、焦点検出用画素を離散的に配置する技術や、この焦点検出用画素を用いて焦点検出を行う技術は、特開2000−20691号公報で開示されていて公知の技術であるため、説明は省略する。
そして2次元平面上に配置された各焦点検出用画素の出力に基づいてこの平面のデフォーカス量分布が求められる。
(デフォーカス量分布生成の演算フロー)
次に、本発明の第1の実施形態のフローについて、図5を用いて説明する。図5は本発明の第1の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
撮影者がカメラの電源スイッチをオン操作すると、CPU121はカメラ内の各アクチュエータや撮像素子の動作確認を行なう。更に、メモリ内容や実行プログラムの初期化を行ない、選択されている焦点検出位置などの測距に必要な情報を読み出すと共に、撮影準備動作を実行する。
ステップS001では、レンズ通信回路135を介して撮影レンズ内のカメラ通信回路136とレンズ通信を行なう。レンズ通信によりレンズの動作確認を行い、レンズ内のメモリ内容や実行プログラムの初期化を行なうと共に、準備動作を実行させる。また、焦点検出や撮像に必要なレンズの諸特性データを取得し、カメラ内メモリ144に保存する。動作が完了するとステップS002へと進む。
ステップS002では、撮影者によって撮影指示がされた(S1オン)か否かを判別し、撮影指示されていなければステップS002にて撮影待機状態を維持する。ステップS002で撮影指示されるとステップS003に移行する。
ステップS003では、撮像素子の撮像動作を開始して、撮像面位相差AFの為の画像を取得する。
ステップS004では、位相差検出方式を用いて被写体の位相差に基づき、焦点ずれ量を検出する撮像面位相差AFを行う。なお、本実施形態では撮像面位相差AFを使用しているが、その他のAF方式(コントラストAF、位相差AF)を用いても同様な効果を得ることが出来る。
ステップS005では、撮影者によって撮影指示がされた(S2オン)か否かを判別し、撮影指示されていなければステップS005にて撮影待機状態を維持する。ステップS005で撮影指示がされるとステップS006に移行する。
ステップS006では、ステップS001で取得した撮影レンズ情報(Fナンバーなど)に基づいて、撮像素子の撮像動作を開始して、撮影画像を取得する。
ステップS007では、ステップS006で取得した撮影画像が取得されたタイミング時のFナンバーと異なるFナンバー(撮影画像のFナンバーよりも大きなFナンバー、撮影画像のFナンバーよりも小さなFナンバー)を設定して、本発明のデフォーカス(DeF)量分布生成手段に用いるデフォーカス量分布生成用画像を取得する。本実施形態では、ステップS007で取得するデフォーカス量分布生成用画像は1枚で説明しているが、デフォーカス量分布生成用画像のFナンバーは撮影画像のFナンバーよりも、大きなFナンバーであっても小さなFナンバーであっても良い。また、取得するデフォーカス量分布生成用画像は複数枚であっても同様な効果を得ることが出来る。
つまり、撮影画像のFナンバーよりも大きなFナンバーで取得したデフォーカス量分布生成用画像、撮影画像のFナンバーよりも小さなFナンバーで取得したデフォーカス量分布生成用画像の2種類を用いても良い。
また、撮影画像のFナンバーよりも大きなFナンバーで取得したデフォーカス量分布生成用画像を複数枚を用いても良い。つまり、撮影画像のFナンバーよりも大きなFナンバーであるが各々異なる大きさのFナンバーで取得したデフォーカス量分布生成用画像を複数枚を用いても良い。
撮影画像のFナンバーよりも小さなFナンバーで取得したデフォーカス量分布生成用画像を複数枚を用いても良い。つまり、撮影画像のFナンバーよりも小さなFナンバーであるが各々異なる大きさのFナンバーで取得したデフォーカス量分布生成用画像を2種類以上を用いても良い。
ステップS008では、ステップS007で取得したデフォーカス量分布生成用画像を用いて、デフォーカス量分布を生成する。ステップS007で取得したデフォーカス量分布生成用画像を微小ブロックに分割し、微小ブロックごとにデフォーカス量を算出する。これにより、画面全体に渡り2次元状のデフォーカス量分布が得られる。本実施形態のように、撮影画像とは異なるFナンバーで取得したデフォーカス量分布生成用画像を用いることで、被写界深度の異なるデフォーカス量分布を生成することが出来る。本実施形態ではデフォーカス量分布を生成する際に使用する画像として、ステップS007で取得したデフォーカス量分布生成画像を用いたが、ステップS006で取得した撮影画像、もしくは、撮影画像が取得されたタイミング時のFナンバーと異なるFナンバーで取得したデフォーカス量分布生成用画像及び撮影画像の両方を用いても同様な効果を得ることが出来る。
ここで、図6を用いて、Fナンバーと被写界深度の関係を説明する。図6はFナンバーによる被写界深度の違いを示した図である。図中の「l」は撮像装置から主被写体までの距離(以下、主被写体距離という)を表す。同図において、主被写体距離lに対して被写体にピントが合っている状態で、距離lよりも撮像装置から遠い部分でピントが合う後方被写界深度を「Db」とし、距離lよりも近い部分でピントが合う前方被写界深度を「Da」とする。被写界深度を「D」、レンズの焦点距離を「F」、撮影レンズ部の絞りのFナンバーを「Fno」とし、許容錯乱円を「σ」とすると、撮影条件から、被写界深度は下式で表される。
Figure 0005968026
上式((1)、(2)、(3))から、Fナンバーが小さい場合には、被写界深度「D」が浅くなり(図7−A)、Fナンバーが大きい場合には被写界深度「D」が深くなる(図7−B)ことが分かる。また、主被写体距離が遠くなったとしても、被写界深度は深くなる。
ステップS009では、ステップS008で取得したデフォーカス量分布をステップS006で取得した撮影画像に関連付けて、着脱可能なフラッシュメモリ133に記録する。本実施形態では、記録手段133によって撮影画像にデフォーカス量分布を関連付けて記録したが、ステップS008で取得したデフォーカス量分布とステップS001で取得したレンズ情報を用いて、本発明の被写体距離分布生成手段を用いて被写体距離分布を生成し、本発明の記録手段133を用いて撮影画像に関連付けて記録したとしても同様の効果を得ることが出来る。以上のようにして、1連のフローが終了する。被写界深度「D」が浅い場合(図7−A)、主被写体付近の被写体距離分解能が高くなる。また、被写界深度「D」が深い場合(図7−B)に比べて、逆に被写体距離検知範囲が狭くなる。
以上のように、第1の実施形態によれば、撮影画像だけでなく、撮影時とは異なるFナンバーを設定して取得したデフォーカス量分布生成用画像からも(図5、図6を用いて説明した方法などで)デフォーカス量分布を生成して、撮影画像に関連づけて記録することが出来る。その為、撮影画像に処理を施す際、撮影者所望の処理を施すことが可能となる。
例えば、図8のような近景(人:主被写体)、中景(木)、遠景(山、雲)が写っている撮影画像が取得できた場合を考えてみる。この時、撮影時に明るいFナンバーで画像を取得していた場合、主被写体である近景の人にピントが合って、中景、遠景はボケた画像となる。そして、明るいFナンバーから生成されたデフォーカス量分布では、近景、中景、遠景の3つの状態で全てピントを合わせられない。そこで、撮影時よりも暗いFナンバーで取得した画像から生成されるデフォーカス量分布を用いることで、画像処理手段としてのCPU121にてパンフォーカス画像にする画像処理を精度よく行うことが出来る。
また、画像処理手段としてのCPU121にてパンフォーカス画像にする画像処理だけでなく、ボケた画像にするボケ処理(画像処理)を行うこともできる。例えば、撮影時に暗いFナンバーで画像を取得していた場合、全体にピントが合ったような画像となる。この時、撮影時よりも明るいFナンバーで取得したが図から生成されるデフォーカス量分布を用いることで、近景の主被写体にピントが合って、中景、遠景はボケた画像にするボケ処理を精度よく行うことが出来る。
パンフォーカスとは、写真撮影において被写界深度を深くする事によって、近距離から遠距離までピントを合わせる方法である。
ボケ表現の写真が、主たる被写体に対しスポットライトのように注意を集中させる効果があるのに対して、パンフォーカスの写真は全体に注意を分散させ、主たる被写体とその周囲の環境との関係を明確にするという効果を持つ。
なお、第1の実施形態では相関演算に像ずれ方式を用いたが、他の方法を用いたとしても同様の結果が得られる。
〔第2の実施形態〕
図7は本発明の第2の実施形態に係わるフローチャートである。以下第2の実施形態の作用を説明する。第2の実施形態は撮影シーンに応じて、デフォーカス量分布生成用画像を取得するか否かの判定を行う部分が第1の実施形態と異なる。
ステップS101からステップS106の動作は本発明の第1の実施形態の動作を示した図7のステップS001からステップS006と同じ動作の為、説明を省略する。
ステップS107では、ステップS104で取得した主被写体の撮影距離に応じて、デフォーカス量分布撮影用画像を取得するか否かを判定する。例えば、主被写体距離が遠いシーンでは、前述した被写界深度の式(1)、(2)、(3)から、Fナンバーが大きい場合だけでなく、Fナンバーが小さい場合においても被写界深度が深くなる。この場合、Fナンバーによるデフォーカス量分布の違いがほとんどない為、撮影画像のみを用いてデフォーカス量分布を生成する。
ステップS107でデフォーカス量分布生成用画像をさらに取得すると判定された場合には、ステップS108に移行する。また、ステップS107でデフォーカス量分布生成用画像を取得しないと判定された場合には、ステップS109に移行する。ここで、第2の実施形態では主被写体距離を用いて、デフォーカス量分布撮影用画像を取得するか否か判定したが。けれども、さらに主被写体距離が遠いシーンであると考えられる風景撮影モードが選択されたか否かに応じて、デフォーカス量分布撮影用画像を取得するか否かを判定したとしても同様の効果を得ることが出来る。
ステップS108は、ステップS107でデフォーカス量(DeF量)分布生成用画像をさらに取得すると判定された場合に行われる。なお、ステップS108の動作は第1の実施形態のフロー図7のステップS007と同様の為、説明を省略する。
ステップS109は、ステップS107でデフォーカス量分布生成用画像を取得しないと判定された場合、もしくはステップS108でデフォーカス量分布生成用画像を取得した後に行われる。ステップS107でデフォーカス量分布生成用画像を取得しないと判定された場合には、ステップS106で取得した画像からデフォーカス量分布を生成する。また、ステップS108でデフォーカス量分布生成用画像を取得した後にステップS109に移行した場合には、ステップS106で取得した画像とステップS108で取得した画像とからデフォーカス量分布を生成する。
ステップS110の動作は第1の実施形態の動作を示した図7のステップS009と同様の為、説明を省略する。以上のようにして、1連のフローが終了する。
以上の様に、第2の実施形態によれば、撮影シーンに応じて適切なデフォーカス量(DeF量)分布を生成することが出来る。なお、第2の実施形態では相関演算に像ずれ方式を用いたが、他の方法を用いたとしても同様の結果が得られる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
107 撮像素子
121 CPU
133 フラッシュメモリ
135 レンズ通信回路
136 カメラ通信回路
137 撮影レンズ
138 カメラ本体
144 カメラ内メモリ

Claims (8)

  1. 撮影光学系により結像された被写体光を撮像する撮像素子と、フォーカス量分布を生成するデフォーカス量分布生成手段と、前記前記撮像素子により撮像された撮影画像を記録する記録手段と、像処理を行う画像処理手段と、を有する撮像装置であって、
    前記デフォーカス量分布生成手段は、前記撮影画像取得たタイミングのFナンバーと異なるFナンバーで取得したからデフォーカス量分布を生成し、
    前記記録手段は、当該デフォーカス量分布生成手段が生成したデフォーカス量分布を前記記録する撮影画像に関連付けて記録し、
    前記画像処理手段は、前記関連付けて記録されているデフォーカス量分布を用いて前記記録されている撮影画像に画像処理を行うことができることを特徴とする撮像装置。
  2. 更に、前記デフォーカス量分布生成手段は、前記撮影画像が取得されたタイミングFナンバーで取得した画像を用いてデフォーカス量分布を生成し、前記記録手段は、前記デフォーカス量分布を前記撮影画像に関連付けて記録することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記デフォーカス量分布生成手段は、前記撮影画像が取得されたタイミングFナンバーよりも大きいFナンバーで取得した像又は前記撮影画像が取得されたタイミングFナンバーよりも小さいFナンバーで取得した像を用いてデフォーカス量分布を生成し、前記記録手段は、前記デフォーカス量分布を前記撮影画像に関連付けて記録することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記デフォーカス量分布生成手段は、前記撮影画像が取得されたタイミングFナンバーよりも大きいFナンバーで取得した像を用いてデフォーカス量分布を生成すると共に前記撮影画像が取得されたタイミングFナンバーよりも小さいFナンバーで取得した像を用いてデフォーカス量分布を生成し、前記記録手段は、前記2種類のデフォーカス量分布を前記撮影画像に関連付けて記録することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記撮影光学系の光学情報及び前記デフォーカス量分布を用いて被写体距離分布を生成する被写体距離分布手段を有し、前記記録手段は、前記被写体距離分布を前記撮影画像に関連付けて記録することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記デフォーカス量分布生成手段は、前記撮影画像が取得されたタイミングFナンバーよりも大きいFナンバーで取得したからデフォーカス量分布を生成し、前記記録手段は、前記デフォーカス量分布を前記撮影画像に関連付けて記録し、前記画像処理手段は、前記関連付けられて記録されているデフォーカス量分布を用いて前記撮影画像をパンフォーカス画像に画像処理を施すことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記デフォーカス量分布生成手段は、前記撮影画像が取得されたタイミングFナンバーよりも小さいFナンバーで取得したからデフォーカス量分布を生成し、前記記録手段は、前記デフォーカス量分布を前記撮影画像に関連付けて記録し、前記画像処理手段は、前記関連付けられて記録されているデフォーカス量分布を用いて前記撮影画像に対してボケ処理を行う画像処理を施すことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の撮像装置。
  8. 撮像素子で取得した撮影画像からデフォーカス量分布を生成し、前記デフォーカス量分布を用いて前記撮影画像に画像処理を行う撮像装置の制御方法であって、
    記録用の撮影画像取得したタイミングFナンバーと異なるFナンバーで取得したからデフォーカス量分布を生成し、前記記録用の撮影画像に関連付けて記録した前記デフォーカス量分布を用いて前記記録されている撮影画像に画像処理を行うことを特徴とする撮像装置の制御方法。
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