JP6547308B2 - 光配線部品、端面保護部材付き光配線部品および電子機器 - Google Patents

光配線部品、端面保護部材付き光配線部品および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、光配線部品、端面保護部材付き光配線部品および電子機器に関するものである。
スーパーコンピューターや大規模サーバーは、従来、半導体素子等の電子部品が実装された電気回路基板をラック内に多数収納し、これらを相互に電気接続することにより構築されている。
これに対し、近年、電気回路基板内における電気接続、電気回路基板間における電気接続、ラック間における電気接続といった接続部を、光配線を用いた光接続で代替することが検討されている。この代替により、情報伝送の大容量化、高速化、省エネルギー化等が図られ、性能向上が図られるものと期待されている。
この光配線としては、例えば、光ファイバにコネクタを取り付けた光配線部品が用いられる。
特許文献1には、複数の光ファイバを含むテープ形光ファイバコードと、このファイバコードの端部に取り付けられたMTコネクタ(JIS C5981に規定された構成を有する。)と、を備える光配線部品が開示されている。ファイバコードに含まれる光ファイバは、MTコネクタに形成された貫通孔に挿通されている。そして、光ファイバの端面がMTコネクタの端面に位置するように、光ファイバが保持されている。
一方、MTコネクタは、保持部材に対して機械的に接続されるようになっている。この保持部材にも、端面が露出するように光ファイバが挿通されている。そして、MTコネクタと保持部材とを機械的に接続することにより、MTコネクタに挿通された光ファイバの端面と保持部材に挿通された光ファイバの端面とが互いに対向し、光学的に接続されている。
特開2012−93536号公報
ところが、特許文献1に記載された接続形態では、MTコネクタと保持部材とを接続する作業を行う際、接続作業と解除作業とを何度も繰り返した場合には、光ファイバ同士が互いに接触したり、MTコネクタが取り付けられた光ファイバと保持部材とが接触したりするおそれがある。このような接触が生じると、光ファイバの端面に傷が付いたり異物が付着したりする。その結果、光ファイバに入射する光の入射効率や光ファイバから出射する光の出射効率が著しく低下し、ひいては、光ファイバ同士の光結合効率の著しい低下を招く。
本発明の目的は、他の光学部品との接続作業に伴う光結合効率の著しい低下を抑制可能な光配線部品、組み立て作業に伴う光結合効率の著しい低下を抑制可能な端面保護部材付き光配線部品、および、前記光配線部品または端面保護部材付き光配線部品を備えた信頼性の高い電子機器を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される。
(1) 長尺状のコア部と、前記コア部に対して光結合可能な光入出射面と、を備え、幅よりも厚さが小さい横断面形状を有する帯状の光導波路と、
コネクター本体と、前記コネクター本体に設けられ前記光導波路と光結合される他の光学部品に対向する対向面と、前記コネクター本体に設けられ前記対向面の反対側に位置する非対向面と、前記コネクター本体に設けられ前記光導波路を載置可能な載置面と、前記載置面を含む平面の一部が凹没されてなる凹部と、を備える光コネクターと、
前記光導波路が前記載置面に載置された状態で、前記光導波路と前記載置面とを接着する接着剤と、
を有し、
前記凹部の幅は、前記光導波路の幅よりも広くなっており、
前記載置面の法線方向からの平面視において、前記光入出射面が前記対向面よりも前記非対向面側に位置するように、前記光入出射面と前記対向面とが互いにずれていることを特徴とする光配線部品。
(2) 前記平面視において、前記光入出射面と前記凹部とが互いに重なっている上記(1)に記載の光配線部品。
(3) 前記光コネクターは、さらに、前記対向面を含む平面内および前記非対向面を含む平面内にそれぞれ開口し前記コネクター本体を貫通する貫通部を備えており、
前記載置面は、前記貫通部の内面の一部である上記(1)または(2)に記載の光配線部品。
(4) 前記光導波路は、層状をなし、かつ、互いに対向する2つの主面を備えており、
一方の前記主面は、前記接着剤を介して前記載置面に接着されており、
他方の前記主面は、前記貫通部の内面と離間している上記(3)に記載の光配線部品。
(5) 前記光導波路の幅をWとしたとき、前記コア部の延在方向における前記凹部の長さは、0.003W〜1Wである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の光配線部品。
(6) 前記凹部の深さは、前記凹部の長さの0.5〜30%である上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の光配線部品。
(7) 上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の光配線部品と、
前記他の光学部品として前記対向面に対向して設けられた端面保護部材と、
を有することを特徴とする端面保護部材付き光配線部品。
(8) 上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の光配線部品、または、上記(7)に記載の端面保護部材付き光配線部品を備えることを特徴とする電子機器。
本発明によれば、他の光学部品との接続に供されたとき、接続作業に伴う光結合効率の著しい低下を抑制可能な光配線部品が得られる。
また、本発明によれば、端面保護部材と光配線部品とを組み立てるとき、組み立て作業に伴う光結合効率の著しい低下を抑制可能な端面保護部材付き光配線部品が得られる。
また、本発明によれば、上記光配線部品または上記端面保護部材付き光配線部品を備えているため信頼性の高い電子機器が得られる。
本発明の光配線部品の実施形態を示す斜視図である。 図1に示す光コネクターのうち他の光学部品に対向する対向面を示す正面図および図1のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図1に示す光配線部品に含まれる光コネクターのみを示す斜視図である。 図4に示す光コネクターのうち他の光学部品に対向する対向面を示す正面図および図4のC−C線断面図である。 図5のD−D線断面図である。 図1に示す光配線部品と他の光学部品とを接続する様子を説明するための図である。 図3に示す光配線部品に含まれる光導波路の一部を示す部分拡大斜視図である。 本発明の端面保護部材付き光配線部品の実施形態を示す分解断面図であって、組み立て作業の様子を説明した図である。
以下、本発明の光配線部品、端面保護部材付き光配線部品および電子機器について添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
<光配線部品>
まず、本発明の光配線部品の実施形態について説明する。
図1は、本発明の光配線部品の実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す光コネクターのうち他の光学部品に対向する対向面を示す正面図および図1のA−A線断面図、図3は、図2のB−B線断面図である。また、図4は、図1に示す光配線部品に含まれる光コネクターのみを示す斜視図、図5は、図4に示す光コネクターのうち他の光学部品に対向する対向面を示す正面図および図4のC−C線断面図、図6は、図5のD−D線断面図である。また、図7は、図1に示す光配線部品と他の光学部品とを接続する様子を説明するための図である。なお、以下の説明では、説明の便宜上、図2、5の上方を「上」、下方を「下」という。
図1に示す光配線部品10は、光導波路1と、光導波路1の端部に設けられた光コネクター5と、を有している。
図1に示す光導波路1は、長尺状をなし、かつ幅よりも厚さが小さい横断面形状を有する帯状のものである。この光導波路1では、長手方向の一端と他端との間で光信号を伝送することができる。
なお、本願の各図では、光配線部品10のうち、図2に示す光導波路1の左端近傍のみを図示しており、その他の部位の図示は省略している。光配線部品10のうち、図2に示す光導波路1の左端近傍以外の構成は、特に限定されないが、例えば左端近傍と同様の構成とすることができる。また、本明細書では、図2(b)における光導波路1の左端部を「先端部101」、左端の端面を「先端面102」ともいう。
このような光導波路1は、図2(b)に示すように、クラッド層11、コア層13およびクラッド層12が下方からこの順で積層された積層体を備えている。また、コア層13には、図3に示すように、並列に設けられた8本の長尺状のコア部14と、各コア部14の側面に隣接する側面クラッド部15と、が形成されている。なお、図3では、光導波路1のコア層13を透視して図示している。
これらのコア部14が、光導波路1において光信号を伝送する伝送路として機能する。各コア部14の先端面102は、各コア部14に対して光結合可能な光入出射面である。
光導波路1の先端部101には、図1に示すように、この先端部101を覆うようにして光コネクター5が設けられている。すなわち、光コネクター5は、コネクター本体51と、コネクター本体51に形成された貫通孔50(貫通部)と、を備えており、この貫通孔50内に光導波路1の先端部101が挿入されている。
図2(b)および図5(b)におけるこの光コネクター5の左端面は、光配線部品10を他の光学部品9と光接続するときにこの光学部品に対向する面となる。本明細書では、図2(b)および図5(b)における光コネクター5の左端面を「対向面52」といい、図2(b)および図5(b)における光コネクター5の右端面を「非対向面53」という。換言すれば、光コネクター5は、コネクター本体51と、コネクター本体51に設けられた対向面52と、コネクター本体51に設けられた非対向面53と、コネクター本体51に形成された貫通孔50と、を備えている。
貫通孔50は、コネクター本体51の対向面52を含む平面内から非対向面53を含む平面内にかけて貫通するように形成されている。また、貫通孔50は、その長手方向に直交する方向に沿って切断されたとき、長方形をなす切断面を有するように構成されている。
貫通孔50の内面のうち、上方に位置する内面を「上面501」とすると、上面501は、光導波路1を載置する載置面501aを含んでいる。この載置面501aには、接着剤6を介して光導波路1が接着されている。
また、載置面501aと凹部501bとの境界は、段差を伴っている。すなわち、載置面501aと凹部501bとは、載置面501aを含む平面に直交する段差面503を介して連結されている。
ところで、本実施形態では、平面視において、光導波路1の先端面102(光入出射面)が、光コネクター5の対向面52よりも右側(非対向面53側)にずれている。なお、平面視とは、載置面501aの法線方向からの平面視のことをいう。
上記を換言すれば、光導波路1の先端面102が、光コネクター5の対向面52よりも非対向面53側に後退しているといえる。これにより、例えば光配線部品10を図7に示すように他の光学部品9と接続するとき、光導波路1の先端面102が他の光学部品9と接触するのを防止することができる。図7に示す他の光学部品9は、光ファイバー91と、光ファイバー91の一端部を覆うように設けられた光コネクター92と、を備えている。
図7では、このような他の光学部品9が備える光ファイバー91の端面と光コネクター5の対向面52とを対向させつつ、図7に矢印で示すように、光配線部品10と他の光学部品9とを互いに近づけて接続する様子を図示している。この接続の際、光導波路1の先端面102が光コネクター5の対向面52よりも後退していることによって、先端面102に傷が付いたり異物が付着したりすることが防止される。その結果、光結合効率が著しく低下するのを防止することができる。
一方、図6に示すように、上面501は、載置面501aを含む平面の一部が凹没されてなる凹部501bも含んでいる。すなわち、凹部501bは、載置面501aを含む平面を上方に凹ませてなる部分である。したがって、上面501は、非対向面53側に位置する載置面501aと、載置面501aよりも対向面52側に位置する凹部501bと、を含んでいる。
このような凹部501bが設けられていることで、凹部501bと光導波路1との間には、載置面501aと光導波路1との間よりも厚い隙間が生じる。凹部501bと光導波路1との隙間を「隙間501c」とすると、本実施形態では、載置面501aと光導波路1との間を接着している接着剤6の一部が、隙間501cにもはみ出している。前述したように、隙間501cの厚さは、載置面501aと光導波路1との隙間の厚さよりも厚いため、はみ出した接着剤6は、隙間501c内に十分な量、溜まることができる。その結果、接着剤6がそれ以上、対向面52側にはみ出し難くなっている。
このように接着剤6のはみ出しが抑制されているため、上述したように光導波路1の先端面102が光コネクター5の対向面52よりも右側、すなわち、貫通孔50の内部に入り込んでいたとしても、接着剤6が光導波路1の先端面102側に回り込み難くなる。その結果、接着剤6が先端面102に付着するのを抑制し、光配線部品10と他の光学部品9との光結合効率が低下するのを抑制することができる。
ここで、従来の光配線部品では、光コネクターと他の光学部品とを接続する作業を行う際、接続作業と解除作業とを何度も繰り返した場合に、光導波路と他の光学部品とが互いに接触し、光導波路の先端面に傷が付いたり異物が付着したりすることがあった。このような問題が生じると、光導波路と他の光学部品との光結合効率が著しく低下し、光配線部品と他の光学部品とで行われる光通信のS/N比の低下を招く。
これに対し、本実施形態では、平面視において、光導波路1の先端面102と光コネクター5の対向面52よりも右側にずれており、先端面102と他の光学部品9とが互いに離れた位置関係となるため、先端面102に傷や異物が付くのを防止または抑制することができる。
しかしながら、その一方、光導波路1の先端面102が貫通孔50の内部に入り込んでいると、接着剤6と先端面102との距離が近くなることから、接着剤6が先端面102に付着する確率が高くなる。
そこで、本実施形態では、前述したように、光コネクター5に凹部501bを設けることによって、この確率の低下を図っている。すなわち、本実施形態では、光コネクター5に凹部501bを設けること、および、光導波路1の先端面102を後退させることによって、先端面102に傷や異物が付く確率と、先端面102に接着剤6が付着する確率の双方を低下させている。その結果、接続作業と解除作業とを繰り返した場合でも、光配線部品10と他の光学部品9との光結合効率の低下を抑制することができる。
なお、光導波路1の先端面102は、例えば、光導波路1の母材を切断した切断面を利用することができる。切断面は、通常、平滑な面になり易く、光入出射効率が高いので、上述したように傷が付いたり異物が付着したりするのを防ぐことができれば、他の光学部品9との光結合効率の低下を特に抑制することができる。換言すれば、本実施形態によれば、切断直後の良好な先端面102を、良好な状態で維持したまま、他の光学部品9との接続に供することができる。
また、光コネクター5の貫通孔50の上面501は、凹部501bを含んでいればよく、したがって凹部501bの位置は特に問わないものの、好ましくは図3に示すように、平面視において光導波路1の先端面102と凹部501bとが互いに重なる位置に設けられる。換言すれば、平面視において、先端面102と凹部501bとが互いに重なるように、光導波路1が配置される。
このような位置関係が満たされることにより、載置面501aと光導波路1との間からはみ出した接着剤6が、先端面102に至るのをより確実に防止することができる。すなわち、上述した位置関係が満たされることによって、先端面102の近傍に、より厚い隙間501cが形成されることになるため、隙間501cに接着剤6が溜まることによって、接着剤6がさらに先端面102に至るまではみ出すことが防止される。
以下、光配線部品10の構成についてさらに詳述する。
光導波路1は、前述したように、接着剤6を介して上面501に接着されている。これにより、光導波路1は、貫通孔50に挿入された状態で固定される。その結果、光導波路1を外力や環境変化等から保護することができるので、光配線部品10と他の光学部品9との光結合効率の低下をより確実に抑制することができる。
貫通孔50は、コネクター本体51を貫通するように形成された空洞(孔)であり、光コネクター5の対向面52を含む平面内および非対向面53を含む平面内にそれぞれ開口している。
貫通孔50の横断面形状(開口同士を結ぶ線と直交する方向での切断面形状)は、前述したような長方形に限定されず、正方形であってもよく、平行四辺形、六角形、八角形、長円形のようなその他の形状であってもよい。
凹部501bの長さL1、すなわち貫通孔50の開口同士を結ぶ方向における凹部501bの長さL1は、光配線部品10に使用する接着剤6の量や光導波路1と載置面501aとの隙間の厚さ等に応じて適宜調整されるものの、10〜1000μm程度であるのが好ましく、20〜800μm程度であるのがより好ましい。長さL1を前記範囲内に設定することにより、光導波路1の先端面102の位置精度が低下するのを抑制しつつ、接着剤6が先端面102に至るまではみ出すのを抑制することができる。
また、光導波路1の幅(コア部14の長手方向に直交する方向における長さ)をWとしたとき、凹部501bの長さL1は、0.003W〜1W程度であるのが好ましく、0.006W〜0.5W程度であるのがより好ましい。これにより、光導波路1を載置する位置を最適化することによって、光導波路1の先端面102が大きく撓まない程度の長さで凹部501bと光導波路1とが重なることになる。すなわち、凹部501bと光導波路1とが長い距離にわたって重なっている場合、光導波路1の自重によって光導波路1が撓むおそれがあるが、凹部501bの長さL1を前記範囲内に収めることにより、光導波路1の先端面102の撓みを光結合効率の著しい低下を招かない程度に抑えることができる。その結果、光導波路1の先端面102の位置精度の低下を十分に抑制しつつ、接着剤6のはみ出しも十分に抑制することができる。
一方、凹部501bの幅W1は、光導波路1の幅Wより狭くてもよいが、広く設定されるのが好ましい。これにより、光導波路1を載置する位置を最適化することによって、光導波路1の最先端部103では、光導波路1の厚さ方向のみでなく、幅方向にも空間を伴わせることができる。すなわち、光導波路1の最先端部103の側面全体と貫通孔50の内面との間に隙間を設けることができる。その結果、光導波路1の幅方向に位置する空間にも接着剤6のはみ出しを許容することができるので、接着剤6が光導波路1の幅方向の側面に回り込むのを防止し、接着剤6が先端面102に至るまではみ出すのをより確実に抑制することができる。
この場合、光導波路1の幅Wに対する凹部501bの幅W1の割合は、光配線部品10に使用する接着剤6の量や光導波路1と載置面501aとの隙間の厚さ等に応じて適宜調整されるものの、1.01W〜3W程度であるのが好ましく、1.1W〜2W程度であるのがより好ましい。これにより、上述した効果をより高めることができる。
また、凹部501bの凹没深さdは、接着剤6を貯留し得る量に影響するので、凹部501bの長さL1に応じて適宜設定されるものの、3〜100μm程度であるのが好ましく、5〜80μm程度であるのがより好ましい。
一方、凹没深さdは、凹部501bの長さL1の0.5〜30%程度であるのが好ましく、1〜20%程度であるのがより好ましい。
凹部501bの凹没深さdを前記範囲内に設定することで、それぞれ十分な量の接着剤6を貯留し得ることになるので、接着剤6のはみ出しを抑制し易くなるとともに、多量の接着剤6が溜まることによって光導波路1の先端面102の位置精度が低下するのを抑制することができる。すなわち、接着剤6のはみ出し防止と、光導波路1の先端面102の位置精度低下の抑制と、を両立させることができる。
また、前述したように、光導波路1の先端面102は、光コネクター5の対向面52よりも非対向面53側に後退しているが、この後退量L2は、3〜100μm程度であるのが好ましく、5〜50μm程度であるのがより好ましい。後退量L2がこの程度であれば、仮に、先端面102と他の光学部品9の光結合面との間に後退量L2に相当する長さの隙間(空気層)が生じたとしても、光結合効率の低下を最小限に留めることができる。そして、後退量L2がこの程度確保できれば、光コネクター5の対向面52と他の光学部品9とを突き合わせて接続する際に、光導波路1の先端面102が他の光学部品9と接触する確率を十分に下げることができる。
一方、この後退量L2は、凹部501bの長さL1の1〜70%程度であるのが好ましく、3〜50%程度であるのが好ましい。これにより、光導波路1の先端面102と他の光学部品9とが接触する確率を下げる効果と、凹部501bに余分な接着剤6を貯留してそれ以上のはみ出しを抑制する効果とを、両立させることができる。その結果、光配線部品10と他の光学部品9との光結合効率の低下を抑制し、高品質な光通信を実現することができる。
また、貫通孔50の内面のうち、下方に位置する内面を「下面502」とすると、光導波路1は、空間を隔てて下面502と離間している。すなわち、光導波路1は、貫通孔50のうち、上面501側に片寄せされた状態で、光コネクター5に対して固定されている。
換言すると、光導波路1は前述したように帯状をなしているので、互いに対向する(表裏の関係にある)2つの主面を備えている。したがって、2つの主面のうち、一方の主面が接着剤6を介して貫通孔50の上面501に接着されているのに対し、他方の主面は貫通孔50の下面502との間に空間を隔てている。
このような状態では、仮に、光配線部品10が置かれた環境の変化によって、接着剤6や光導波路1に体積変化が生じた場合でも、光導波路1と下面502との間の空間によって、その体積変化を吸収することができる。このため、体積変化に伴って大きな応力が発生するのを防止し、応力集中に伴う光導波路1の伝送効率の低下等を防止することができる。
光導波路1と貫通孔50の下面502との距離L3は、光導波路1の平均厚さtの1〜1500%程度であるのが好ましく、3〜1000%程度であるのがより好ましい。距離L3を前記範囲内に設定することにより、仮に光導波路1が膨張したとしても、距離L3の空間によってその体積変化を十分に吸収することができる。その結果、応力集中に伴う光導波路1の伝送効率の低下等を防止することができる。
なお、本発明は、必ずしも、光導波路1と貫通孔50の下面502との間が離間していることを必須とするものではない。例えば、光導波路1と下面502との間も接着剤等を介して接着されていてもよい。また、接着剤等を用いないものの、光導波路1と下面502とが接触している状態であってもよい。
また、図2、5に示すように、本実施形態に係る凹部501bは、光コネクター5の対向面52を含む平面内に露出している。このような構造の光コネクター5は、例えば機械加工等により凹部501bを容易に形成し得ることから、製造が容易なものである。また、凹部501bに接着剤6が溜まった場合でも、接着剤6に光を当てやすかったり、接着剤6が外気に触れ易くなるため、接着剤6の硬化反応が速やかに進み易いという観点においても、上述した構造の光コネクター5は有用である。
したがって、本発明では、前述したように、必ずしも、凹部501bが対向面52を含む平面内に露出していなくてもよい。この場合、例えば、凹部501bが対向面52にも非対向面53にも露出しない位置に設けられていてもよい。
(光コネクター)
光コネクター5は、前述したように、コネクター本体51と、コネクター本体51に形成された貫通孔50と、を備えている。
この光コネクター5は、各種コネクター規格に準拠した部位を含んでいてもよい。かかるコネクター規格としては、例えば小型(Mini)MTコネクター、JIS C 5981に規定されたMTコネクター、16MTコネクター、2次元配列型MTコネクター、MPOコネクター、MPXコネクター等が挙げられる。
本実施形態に係る光コネクター5のコネクター本体51の対向面52を含む平面内には、図1、4に示すように、2つのガイド孔511が開口している。このガイド孔511は、光コネクター5を貫通している。
これらのガイド孔511には、光配線部品10を他の光学部品9と接続する際、図示しないガイドピンが挿入される。これにより、光配線部品10と他の光学部品9とを位置合わせする際に、互いの位置をより正確に合わせることができ、かつ、両者を互いに固定することができる。すなわち、ガイド孔511は、光配線部品10を他の光学部品9と接続するための接続機構として機能する。
なお、ガイド孔511は、光コネクター5を貫通せず、非対向面53を含む平面内に開口していなくてもよい。
また、上記接続機構に代えて、爪による係止を利用した係止機構や接着剤等を用いるようにしてもよい。
また、貫通孔50の形状は、図示した形状に限定されない。例えば、図2に示す光コネクター5では、載置面501aと下面502との距離は一定であるが、光コネクター5の形状はこれに限定されず、例えば、対向面52側から非対向面53側に向かうにつれて徐々に距離が大きくなるような形状であってもよい。
光コネクター5の構成材料としては、例えば、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、オレフィン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂のような各種樹脂材料、ステンレス鋼、アルミニウム合金のような各種金属材料等が挙げられる。
また、本実施形態に係る貫通孔50(貫通部)は、その側面が完全に閉じられているが、本発明に係る貫通部は、かかる構成に限定されない。例えば、コネクター本体51が、複数の部位に分割されていてもよい。すなわち、これらの複数の部位が組み立てられ、互いに固定された状態でコネクター本体51が構成されていてもよい。また、例えば、コネクター本体51が、貫通孔50の下面502を含む部位を除去されてなるものであってもよい。この場合、貫通孔50の下面が開放された状態となる。
なお、光導波路1を外力や環境変化等から保護するという観点からは、貫通孔50の側面が閉じられているのが好ましい。
(光導波路)
図8は、図3に示す光配線部品に含まれる光導波路の一部を示す部分拡大斜視図である。図8では、説明の便宜のため、図3に示す光導波路1のうち、2本のコア部14の近傍を拡大して図示している。
図8に示す2本のコア部14は、それぞれクラッド部(側面クラッド部15および各クラッド層11、12)で囲まれており、コア部14に光を閉じ込めて伝搬することができる。
コア部14の横断面における屈折率分布は、いかなる分布であってもよい。この屈折率分布は、屈折率が不連続的に変化したいわゆるステップインデックス(SI)型の分布であってもよく、屈折率が連続的に変化したいわゆるグレーデッドインデックス(GI)型の分布であってもよい。SI型の分布であれば屈折率分布の形成が容易であり、GI型の分布であれば屈折率の高い領域に信号光が集まる確率が高くなるため伝送効率が向上する。
また、コア部14は、平面視で直線状であっても曲線状であってもよい。さらに、コア部14は途中で分岐または交差していてもよい。
なお、コア部14の横断面形状は特に限定されず、例えば、真円、楕円形、長円形等の円形、三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形であってもよいが、四角形(矩形状)であることにより、コア部14を形成し易い利点がある。
コア部14の幅および高さ(コア層13の厚さ)は、特に限定されないが、それぞれ1〜200μm程度であるのが好ましく、5〜100μm程度であるのがより好ましく、10〜70μm程度であるのがさらに好ましい。これにより、光導波路1の伝送効率の低下を抑えつつコア部14の高密度化を図ることができる。
一方、図3に示すように複数のコア部14が並列しているとき、コア部14同士の間に位置する側面クラッド部15の幅は、5〜250μm程度であるのが好ましく、10〜200μm程度であるのがより好ましく、10〜120μm程度であるのがさらに好ましい。これにより、コア部14同士の間で光信号が混在(クロストーク)するのを防止しつつコア部14の高密度化を図ることができる。
上述したようなコア層13の構成材料(主材料)は、例えば、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、エポキシ系樹脂やオキセタン系樹脂のような環状エーテル系樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリベンゾオキサゾール、ポリシラン、ポリシラザン、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリウレタン、ポリオレフィン系樹脂、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、PETやPBTのようなポリエステル、ポリエチレンサクシネート、ポリサルフォン、ポリエーテル、また、ベンゾシクロブテン系樹脂やノルボルネン系樹脂等の環状オレフィン系樹脂のような各種樹脂材料の他、石英ガラス、ホウケイ酸ガラスのようなガラス材料等を用いることができる。なお、樹脂材料は、異なる組成のものを組み合わせた複合材料であってもよい。
クラッド層11、12の平均厚さは、コア層13の平均厚さの0.05〜1.5倍程度であるのが好ましく、0.1〜1.25倍程度であるのがより好ましい。具体的には、クラッド層11、12の平均厚さは、それぞれ1〜200μm程度であるのが好ましく、3〜100μm程度であるのがより好ましく、5〜60μm程度であるのがさらに好ましい。これにより、光導波路1が必要以上に厚膜化するのを防止しつつ、クラッド部としての機能が確保される。
また、クラッド層11、12の構成材料としては、例えば、前述したコア層13の構成材料と同様の材料を用いることができるが、特に(メタ)アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリイミド系樹脂、フッ素系樹脂、およびポリオレフィン系樹脂からなる群から選択される少なくとも1種であるのが好ましく、(メタ)アクリル系樹脂またはエポキシ系樹脂がより好ましい。
光導波路1の幅は、特に限定されないが、1〜100mm程度であるのが好ましく、2〜10mm程度であるのがより好ましい。
また、光導波路1中に形成されるコア部14の数は、特に限定されないが、1〜100本程度であるのが好ましい。なお、コア部14の数が多い場合は、必要に応じて、光導波路1を多層化してもよい。具体的には、図8に示す光導波路1の上に、さらにコア層とクラッド層とを交互に重ねることにより多層化することができる。
また、図8に示す光導波路1は、さらに、最下層として支持フィルム2を、最上層としてカバーフィルム3を、それぞれ備えている。
支持フィルム2およびカバーフィルム3の構成材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン、ポリプロピレンのようなポリオレフィン、ポリイミド、ポリアミド等の各種樹脂材料が挙げられる。
また、支持フィルム2およびカバーフィルム3の平均厚さは、特に限定されないが、5〜500μm程度であるのが好ましく、10〜400μm程度であるのがより好ましい。これにより、支持フィルム2およびカバーフィルム3は、適度な剛性を有するものとなるため、コア層13を確実に支持するとともに、外力や外部環境からコア層13を確実に保護することができる。
なお、支持フィルム2やカバーフィルム3は、それぞれ必要に応じて設けられればよく、省略されていてもよい。
(接着剤)
接着剤6としては、例えば、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、ウレタン系接着剤、シリコーン系接着剤、オレフィン系接着剤、各種ホットメルト接着剤(ポリエステル系、変性オレフィン系)等が挙げられる。
接着剤6の硬化物の引張弾性率(ヤング率)は、好ましくは100〜20000MPa程度とされ、より好ましくは300〜15000MPa程度とされ、さらに好ましくは500〜12500MPa程度とされ、特に好ましくは1000〜10000MPa程度とされる。接着剤6の硬化物の引張弾性率を前記範囲内に設定することにより、光コネクター5に対して光導波路1をより確実に固定しつつ、光導波路1中に熱応力等が集中するのを抑制し、伝送損失の増大を抑えることができる。
なお、接着剤6の引張弾性率は、JIS K 7127に規定された方法に準拠し、温度25℃で測定される。
また、接着剤6の硬化物のガラス転移温度は、30〜260℃程度であるのが好ましく、35〜200℃程度であるのがより好ましい。接着剤6の硬化物のガラス転移温度を前記範囲内に設定することにより、光配線部品10の耐熱性をより高めることができる。
なお、接着剤6の硬化物のガラス転移温度は、動的粘弾性測定法(DMA法)により測定することができる。
また、各図では、光コネクター5の載置面501aと光導波路1との間に設けられた接着剤6の一部が、凹部501bと光導波路1との隙間501cにはみ出している様子を図示しているが、接着剤6がこのようにはみ出すことは必須ではない。すなわち、凹部501bを設けることにより、仮に接着剤6が隙間501cにはみ出したとしても、光導波路1の先端面102に至るまではみ出すことを防止するという効果が得られるものの、接着剤6の供給量や載置面501aと光導波路1との隙間の大きさによっては、はみ出さない場合もある。
なお、接着剤6は、載置面501aの全面に設けられている必要はなく、例えば図3に示すように、載置面501aのうち非対向面53側の一部においては接着剤6が設けられていない部位があってもよい。このように接着剤6が設けられていない部位では、光導波路1が拘束されないため、光導波路1が厚さ方向にある程度撓むことが許容される。このため、光導波路1がその厚さ方向に曲げられたときでも、光導波路1の一部に応力が集中し易くなるのを防ぐことができる。その結果、光導波路1が曲げられたときでも、伝送損失の増大等を抑制することができる。
<端面保護部材付き光配線部品>
次に、本発明の端面保護部材付き光導波路の実施形態について説明する。
図9は、本発明の端面保護部材付き光配線部品の実施形態を示す分解断面図であって、組み立て作業の様子を説明した図である。
以下、端面保護部材付き光配線部品の実施形態について説明するが、以下の説明では、光配線部品の実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。なお、図9において光配線部品の実施形態と同様の構成部分については、先に説明したのと同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
端面保護部材付き光配線部品の実施形態は、レンズ8(端面保護部材)が付加されている以外、前述した光配線部品の各実施形態と同様である。
図9に示す端面保護部材付き光配線部品100は、光配線部品10と、光コネクター5の対向面52に対向するように設けられたレンズ8と、を有する。
光配線部品10は、前述したように、光コネクター5が凹部501bを有するとともに、光導波路1の先端面102が光コネクター5の対向面52よりも非対向面53側に後退しているため、接着剤6のはみ出しによる光入出射効率の低下を抑制するとともに、この光配線部品10とレンズ8とを組み立てて端面保護部材付き光配線部品100を製造する際、光導波路1の先端面102がレンズ8と接触するのを防止することができる。これにより、先端面102に傷が付いたり異物や接着剤6が付着したりすることが防止される。その結果、光結合効率が著しく低下するのを防止することができる。
また、レンズ8が付加されることにより、光導波路1から出射する光あるいは光導波路1に入射する光を集光することができる。これによっても、端面保護部材付き光配線部品100と他の光学部品との光結合効率の低下を防止することができる。
ここで、レンズ8は、凸レンズとして機能するレンズ本体80と、レンズ本体80の光軸の外側に設けられ、レンズ本体80を側方から支持する支持部81と、支持部81に設けられた面であって、端面保護部材付き光配線部品100を他の光学部品(他の第2光学部品)と接続する際に他の光学部品に対向する第1面811と、支持部81に設けられた面であって、対向面52の反対側に位置する第2面812と、を備えている。
本実施形態では、レンズ8の第2面812と光コネクター5の対向面52とが接するように、レンズ8と光配線部品10とが組み立てられる。
また、図9に示すレンズ8では、レンズ8のレンズ面800が、第1面811よりも第2面812側に位置し、かつ、第2面812よりも第1面811側に位置している。すなわち、レンズ8のレンズ面800は、第1面811を含む平面および第2面812を含む平面よりも内側に後退している。このため、レンズ8においても、レンズ面800は他の光学部品と接触し難くなり、レンズ面800に傷が付いたり異物が付着したりすることが防止される。その結果、レンズ8と光配線部品10との光結合効率およびレンズ8と他の光学部品との光結合効率が著しく低下するのを防止することができる。
したがって、本実施形態に係る端面保護部材付き光配線部品100は、他の光学部品と接続する際に、光結合効率の著しい低下を防止し得るものである。
なお、レンズ8の形状は、図示したものに限定されず、いかなる形状であってもよい。例えば、支持部81は必要に応じて設けられればよく、レンズ本体80を支持し得る他の手段で代替可能である。
また、レンズ面800は、上述した効果の観点から、第1面811を含む平面よりも内側(第2面812側)に位置しているのが好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1面811を含む平面よりも外側にはみ出していてもよい。
また、レンズ面800は、図9に示すように、第2面812を含む平面よりも内側(第1面811側)に位置している必要はなく、第2面812を含む平面よりも外側にはみ出していてもよい。
このような本実施形態においても、前述した光配線部品の各実施形態と同様の作用、効果が得られる。
なお、レンズ8は、光導波路1の先端面102に対向する位置に設けられる任意の部材で代替可能である。すなわち、端面保護部材としては、レンズの他に、例えば単板、フィルム、フィルター、プリズム、導光路等が挙げられる。
<電子機器>
上述したような本発明の光配線部品は、前述したように、他の光学部品と接続しても光接続部における光結合効率の低下が抑えられる。したがって、本発明の光配線部品を備えることにより、高品質の光通信を行い得る信頼性の高い電子機器(本発明の電子機器)が得られる。
本発明の光配線部品を備える電子機器としては、例えば、携帯電話、ゲーム機、ルーター装置、WDM装置、パソコン、テレビ、ホーム・サーバー等の電子機器類が挙げられる。これらの電子機器では、いずれも、例えばLSI等の演算装置とRAM等の記憶装置との間で、大容量のデータを高速に伝送する必要がある。したがって、このような電子機器が本発明の光配線部品を備えることにより、電気配線に特有なノイズ、信号劣化等の不具合が解消され、その性能の飛躍的な向上が期待できる。
さらに、光導波路部分では、電気配線に比べて発熱量が大幅に削減される。このため、冷却に要する電力を削減することができ、電子機器全体の消費電力を削減することができる。
以上、本発明の光配線部品および電子機器を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、前記各実施形態では、光導波路の一端部に光コネクターが装着されているが、他端部にも同様の光コネクターが装着されていてもよく、これとは異なる光コネクターが装着されていてもよい。また、他端部には、光コネクターに代えて、各種の受発光素子が実装されていてもよい。
1 光導波路
2 支持フィルム
3 カバーフィルム
5 光コネクター
6 接着剤
8 レンズ(端面保護部材)
9 他の光学部品
10 光配線部品
11 クラッド層
12 クラッド層
13 コア層
14 コア部
15 側面クラッド部
50 貫通孔
51 コネクター本体
52 対向面
53 非対向面
80 レンズ本体
81 支持部
91 光ファイバー
92 光コネクター
100 端面保護部材付き光配線部品
101 先端部
102 先端面
103 最先端部
501 上面
501a 載置面
501b 凹部
501c 隙間
502 下面
503 段差面
511 ガイド孔
800 レンズ面
811 第1面
812 第2面

Claims (8)

  1. 長尺状のコア部と、前記コア部に対して光結合可能な光入出射面と、を備え、幅よりも厚さが小さい横断面形状を有する帯状の光導波路と、
    コネクター本体と、前記コネクター本体に設けられ前記光導波路と光結合される他の光学部品に対向する対向面と、前記コネクター本体に設けられ前記対向面の反対側に位置する非対向面と、前記コネクター本体に設けられ前記光導波路を載置可能な載置面と、前記載置面を含む平面の一部が凹没されてなる凹部と、を備える光コネクターと、
    前記光導波路が前記載置面に載置された状態で、前記光導波路と前記載置面とを接着する接着剤と、
    を有し、
    前記凹部の幅は、前記光導波路の幅よりも広くなっており、
    前記載置面の法線方向からの平面視において、前記光入出射面が前記対向面よりも前記非対向面側に位置するように、前記光入出射面と前記対向面とが互いにずれていることを特徴とする光配線部品。
  2. 前記平面視において、前記光入出射面と前記凹部とが互いに重なっている請求項1に記載の光配線部品。
  3. 前記光コネクターは、さらに、前記対向面を含む平面内および前記非対向面を含む平面内にそれぞれ開口し前記コネクター本体を貫通する貫通部を備えており、
    前記載置面は、前記貫通部の内面の一部である請求項1または2に記載の光配線部品。
  4. 前記光導波路は、層状をなし、かつ、互いに対向する2つの主面を備えており、
    一方の前記主面は、前記接着剤を介して前記載置面に接着されており、
    他方の前記主面は、前記貫通部の内面と離間している請求項3に記載の光配線部品。
  5. 前記光導波路の幅をWとしたとき、前記コア部の延在方向における前記凹部の長さは、0.003W〜1Wである請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光配線部品。
  6. 前記凹部の深さは、前記凹部の長さの0.5〜30%である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光配線部品。
  7. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の光配線部品と、
    前記他の光学部品として前記対向面に対向して設けられた端面保護部材と、
    を有することを特徴とする端面保護部材付き光配線部品。
  8. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の光配線部品、または、請求項に記載の端面保護部材付き光配線部品を備えることを特徴とする電子機器。
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