JP2015055866A - 光配線部品および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線作業が容易で、配線歩留まりを高め得る光配線部品、およびかかる光配線部品を備えた信頼性の高い電子機器を提供すること。
【解決手段】光配線部品10は、複数のコア部14が形成された可撓性を有する光導波路シート1と、光導波路シート1の端部に設けられた複数のフェルール2と、フェルール2を保持するハウジング本体31(保持部)と、ハウジング本体31に設けられ、他の部品に対してハウジング本体31を固定するための突出部310(固定部)と、を備える複数のハウジング3と、を有する。また、光導波路シート1は、第1部分1aと、第1部分1aから枝分かれしてなる複数の第2部分1bと、を備えており、フェルール2およびハウジング3は、それぞれ第2部分1bごとに設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光配線部品および電子機器に関するものである。
光ファイバーや光導波路では、コア部の一端から導入された光が、クラッド部との境界で反射しながら他端に搬送される。光ファイバーや光導波路の入射側には半導体レーザー等の発光素子が配置され、出射側にはフォトダイオード等の受光素子が配置される。発光素子から入射された光はコア部を伝搬し、受光素子により受光され、受光した光の明滅パターンもしくはその強弱パターンに基づいて通信を行う。
このような光ファイバーや光導波路を、スーパーコンピューターや大規模サーバー等に使用することが検討されている。従来のスーパーコンピューターは、半導体素子や電子部品等が実装された電気回路基板をラック内に多数収納し、これらを相互に電気接続することにより構築されているが、このうち、例えば電気回路基板内における電気接続、電気回路基板間における電気接続、および、ラック間における電気接続を、それぞれ光ファイバーや光導波路を介した光接続によって代替することが検討されている。この代替により、情報伝送の大容量化、高速化、省エネルギー化等が図られ、スーパーコンピューターの性能が向上するものと期待されている。
この光接続を担う部材として、複数の光ファイバーを束ね、端部にコネクターを設けた光ファイバーシートが検討されている(例えば、特許文献1参照。)。
この光ファイバーシートにより電気配線を代替するためには、電気回路基板上に受発光素子およびコネクターを搭載しておく。そして、電気回路基板側のコネクターと光ファイバーシート側のコネクターとを嵌合させることにより、光接続する。
ところが、特許文献1に記載された光ファイバーシートは、光ファイバーをフィルム基材で挟み込むことにより形成されたものであるため、シートの可撓性に乏しく、また、光ファイバーの敷設の自由度にも自ずと限界がある。
また、特許文献1に記載された光ファイバーシートの端部では、4本ずつにまとめられた光ファイバーが部分的にテープ化されて、部分テープ光ファイバーを構成している。この部分テープ光ファイバーの端部には多心光コネクターが結線されており、これを介して光ファイバーシートを配設することができるようになっている。
ところが、光ファイバーシートでは、光ファイバー自体が可撓性に劣ることに加え、光ファイバー同士が相互に固定されているため、多心光コネクターを他の光学部品に配線する作業にあたって、部分テープ光ファイバー内の各光ファイバーには大きな負荷が加わる。その結果、光ファイバーが断線したり、光ファイバーとフィルム基材とが剥離したりするなどして、配線歩留まり、すなわち配線された光ファイバーシートの良品率が低下するおそれがある。
また、多心光コネクターを他の光学部品に配線する作業においては、クランプ等を使って両者を固定する必要があるが、そのような煩雑な作業では、光ファイバーに引張荷重がかかり易く、そのため光ファイバーシートに不具合が生じる確率が高くなる。
特開2004−126310号公報
本発明の目的は、配線作業が容易で、配線歩留まりを高め得る光配線部品、およびかかる光配線部品を備えた信頼性の高い電子機器を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(6)の本発明により達成される。
(1) 複数のコア部が形成された光導波路シートと、
前記光導波路シートの端部に設けられた複数のフェルールと、
前記フェルールを保持する保持部と、前記保持部に設けられ、他の部品に対して前記保持部を固定する固定部と、を備える複数のハウジングと、
を有することを特徴とする光配線部品。
(2) 前記光導波路シートは、第1部分と、前記第1部分から枝分かれしてなる複数の第2部分と、を備えており、
前記フェルールおよび前記ハウジングは、それぞれ前記第2部分ごとに設けられている上記(1)に記載の光配線部品。
(3) 前記第1部分および前記第2部分は、それぞれ帯状をなしているとともに、前記第2部分の幅は、前記第1部分の幅より狭くなっており、
前記光導波路シートは、前記第1部分の両端部に前記第2部分が設けられるよう構成されている上記(2)に記載の光配線部品。
(4) 前記保持部は、前記フェルールを収容することにより保持するよう構成されている上記(1)ないし(3)のいずれか1項に記載の光配線部品。
(5) 前記固定部は、スライドロック構造を有している上記(1)ないし(4)のいずれか1項に記載の光配線部品。
(6) 上記(1)ないし(5)のいずれか1項に記載の光配線部品を備えることを特徴とする電子機器。
本発明によれば、配線作業が容易で、配線歩留まりを高め得る光配線部品が得られる。
また、本発明によれば、信頼性の高い電子機器が得られる。
本発明の光配線部品の第1実施形態を示す平面図である。 図1に示す光導波路シートの内部透過図である。 図2に示す光導波路シートを部分的に拡大して示す斜視図である。 図1に示すフェルールを拡大して示す斜視図である。 図1に示すハウジングを分解した図である。 図5に示すハウジングを組み立てた状態を示す平面図である。 図6に示すハウジングの斜視図である。 本発明の光配線部品の第2実施形態を示す平面図である。 アダプターを介して本発明の光配線部品と別の光配線部品とを接続する様子を説明するための斜視図である。
以下、本発明の光配線部品および電子機器について添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
<光配線部品>
≪第1実施形態≫
まず、本発明の光配線部品の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の光配線部品の第1実施形態を示す平面図、図2は、図1に示す光導波路シートの内部透過図、図3は、図2に示す光導波路シートを部分的に拡大して示す斜視図である。
図1に示す光配線部品10は、光導波路シート1と、光導波路シート1の両端部に設けられた8つのフェルール2と、各フェルール2を保持するよう設けられた8つのハウジング3と、を有する。以下、光配線部品10の各部の構成について順次説明する。
(光導波路シート)
図1に示す光導波路シート1は、長尺状をなす帯状の光伝送路である。この光導波路シート1は、相対的に幅が広い第1部分1aと、第1部分1aから枝分かれし、第1部分1aよりも相対的に幅が狭い第2部分1bと、を備えている。
また、図1に示す光導波路シート1では、第1部分1aの長手方向の両端部から、それぞれ4つずつの第2部分1bが枝分かれしている。そして、これらの第2部分1bの端部に、それぞれ前述したフェルール2およびハウジング3が設けられている。
また、この光導波路シート1の内部には、図2に示すように、第1部分1aの一方の端部に設けられた第2部分1bから他方の端部に設けられた第2部分1bにかけて延在する複数のコア部14が形成されている。このコア部14の一端に光を入射すると、コア部14を光が伝搬し、他端から出射させることができる。
なお、図2では、各第2部分1bに4本のコア部14が形成されており、光導波路シート1全体では、全部で16本のコア部14が一方の端部から他方の端部まで延在している。
図3は、図2に示す光導波路シート1を部分的に拡大して示す斜視図である。図3に示す光導波路シート1は、下側から支持フィルム4、クラッド層11、コア層13、クラッド層12およびカバーフィルム5の5層が順次積層されてなる積層体で構成されている。このうち、コア層13には、長手方向の一複数のコア部14と、このコア部14に隣接する側面クラッド部15と、が形成されている。これにより、各コア部14は、クラッド部(側面クラッド部15および各クラッド層11、12)によって囲まれることとなり、光を伝搬することができる。
コア部14の屈折率は、クラッド部の屈折率より大きければよいが、その差は0.3%以上であるのが好ましく、0.5%以上であるのがより好ましい。一方、上限値は特に設定されないが、好ましくは5.5%程度とされる。屈折率差が前記下限値未満の場合、光を伝搬する効果が低下するおそれがあり、一方、屈折率差が前記上限値を上回る場合、光の伝送効率のそれ以上の向上は期待できない。
なお、前記屈折率差とは、コア部14の屈折率をA、クラッド部の屈折率をBとしたとき、次式で表される。
屈折率差(%)=|A/B−1|×100
また、光導波路シート1の幅方向におけるコア部14の屈折率分布は、いかなる形状の分布であってもよい。具体的には、屈折率が不連続的に変化したいわゆるステップインデックス(SI)型の分布であってもよく、屈折率が連続的に変化したいわゆるグレーデッドインデックス(GI)型の分布であってもよい。SI型の分布であれば屈折率分布の形成が容易であり、GI型の分布であれば屈折率の高い領域に伝搬光が集まる確率が高くなるため伝送効率が向上する。
また、光導波路シート1では、図2に示すように、コア部14同士が同一平面上で交差している。このようにコア部14同士を交差させることにより、光導波路シート1の一方の端部から他方の端部にかけてコア部14をより短い距離で延在させることができるので、コア部14における伝送損失の増大やパルス信号の鈍りといった問題を抑えることができる。
なお、コア部14のパターンは、図2に示すものに限定されない。コア部14同士は交差していなくてもよく、あるいは途中で分岐していてもよい。
また、コア部14の横断面形状は特に限定されず、例えば、真円、楕円形、長円形等の円形、三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形であってもよいが、四角形(矩形状)であることにより、安定した品質のコア部14を効率よく製造することができる。
また、コア部14の高さ(コア層13の厚さ)は、特に限定されないが、1〜200μm程度であるのが好ましく、5〜100μm程度であるのがより好ましく、10〜70μm程度であるのがさらに好ましい。これにより、光導波路シート1の伝送効率の低下を抑えつつコア部14の薄型化を図ることができる。
上述したようなコア層13の構成材料(主材料)は、例えば、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、エポキシ系樹脂やオキセタン系樹脂のような環状エーテル系樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリベンゾオキサゾール、ポリシラン、ポリシラザン、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリウレタン、ポリオレフィン系樹脂、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、PETやPBTのようなポリエステル、ポリエチレンサクシネート、ポリサルフォン、ポリエーテル、また、ベンゾシクロブテン系樹脂やノルボルネン系樹脂等の環状オレフィン系樹脂のような各種樹脂材料の他、石英ガラス、ホウケイ酸ガラスのようなガラス材料等を用いることができる。なお、樹脂材料は、異なる組成のものを組み合わせた複合材料であってもよい。
また、これらの中でも特に(メタ)アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリイミド系樹脂、フッ素系樹脂、およびポリオレフィン系樹脂からなる群から選択される少なくとも1種が好ましく、(メタ)アクリル系樹脂またはエポキシ系樹脂がより好ましい。これらの樹脂材料は、光の透過性が高いことから、特に伝送損失の小さい光導波路シート1が得られる。また、これらの樹脂材料は、柔軟性に富むことから、取り回しの良好な光導波路シート1の実現に寄与する。
一方、クラッド層11、12は、コア層13の下部および上部に位置する。
クラッド層11、12の平均厚さは、コア層13の平均厚さの0.05〜1.5倍程度であるのが好ましく、0.1〜1.25倍程度であるのがより好ましい。具体的には、クラッド層11、12の平均厚さは、それぞれ1〜200μm程度であるのが好ましく、3〜100μm程度であるのがより好ましく、5〜60μm程度であるのがさらに好ましい。これにより、光導波路シート1が必要以上に厚膜化するのを防止しつつ、クラッド部としての機能が確保される。
また、クラッド層11、12の構成材料としては、例えば、前述したコア層13の構成材料と同様の材料を用いることができるが、特に(メタ)アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリイミド系樹脂、フッ素系樹脂、およびポリオレフィン系樹脂からなる群から選択される少なくとも1種であるのが好ましく、(メタ)アクリル系樹脂またはエポキシ系樹脂がより好ましい。
また、光導波路シート1の厚さ方向における屈折率分布についても、SI型、GI型の分布であってもよい。
このような光導波路シート1は、剛直なものであってもよいが、好ましくは、一定の可撓性を有し、湾曲させた状態でも使用可能なものである。このような光導波路シート1は、狭い空間にも自在に配線可能であることから、取り回し易いものとなる。これにより、配線作業が容易で、配線歩留まりの高い光配線部品10が得られる。
具体的には、光導波路シート1を湾曲させる試験を行い、湾曲前の挿入損失に対する湾曲後の挿入損失の増分(曲げ損失)を算出したとき、これが1dB以下であるのが好ましく、0.5dB以下であるのがより好ましい。このような光導波路シート1は、狭い空間に敷設された場合でも、高品質の光通信を行い得るものとなる。
なお、このような曲げ損失は、社団法人 日本電子回路工業会が規定した「高分子光導波路の試験方法(JPCA−PE02−05−01S−2008)」の4.6.4曲げ損失の測定方法の測定1に準拠して測定される。なお、このときの曲げ半径は5mm、測定波長は850nmとする。
また、光導波路シート1の可撓性は、曲げこわさで定量化できる。光導波路シート1を厚さ方向に曲げたときの曲げこわさは、20〜500MPa程度であるのが好ましく、50〜400MPa程度であるのがより好ましく、100〜300MPa程度であるのがさらに好ましい。このような光導波路シート1は、比較的小さい曲率半径で曲げるときも、手で容易に曲げることができ、取り回しが容易なものとなる。
なお、光導波路シート1の曲げこわさは、JIS K 7106に規定の方法(片持ちばりによるプラスチックの曲げこわさ試験方法)に準拠して測定される。
さらに、光導波路シート1は、容易に曲げられるとともに、繰り返し曲げたときでも伝送損失の低下が小さいものである。具体的には、光導波路シート1に引張力を加えながら湾曲させる試験を行い、湾曲前の挿入損失に対する湾曲後の挿入損失の増分を算出したとき、これが1dB以下であるのが好ましく、0.5dB以下であるのがより好ましい。このような光導波路シート1は、配線作業に伴って曲げ操作と伸張操作とが繰り返された場合でも、高品質の光通信を行い得るものとなる。したがって、光導波路シート1は、配線作業においても断線等の不具合を生じ難いものとなり、信頼性の高い配線作業を行い得るものとなる。すなわち、配線歩留まりの高い光配線部品10が得られる。
なお、このような繰り返し曲げ試験は、社団法人 日本電子回路工業会が規定した「高分子光導波路の試験方法(JPCA−PE02−05−01S−2008)」の6.1.2耐折試験に準拠して行われる。なお、このときの引張荷重は5N、回転速さは毎分90回、屈曲角度は135°、屈曲回数は1000回、曲げ半径は2mm、測定波長は850nmとする。
また、光導波路シート1の第1部分1aの幅は、コア層13に形成されるコア部14の本数や光導波路シート1に設定する可撓性等に応じて適宜設定されるが、一例として2〜200mm程度とされる。
一方、第1部分1aの長さは、光配線部品10の用途に応じて適宜設定されるが、一例として30〜3000mm程度とされる。
また、第2部分1bの幅は、第1部分1aから枝分れさせる本数に応じて適宜設定されるが、一例として0.5〜100mm程度とされる。
一方、第2部分1bの長さは、配線経路に応じて適宜設定されるが、一例として20〜1000mm程度とされる。
また、第1部分1aの一端から枝分れする第2部分1bの本数は、特に限定されないが、例えば2〜100本程度とされる。
(フェルール)
第2部分1bの端部には、フェルール2が設けられている。
図4は、図1に示すフェルールを拡大して示す斜視図である。なお、図4では、第2部分1bのうち、第1部分1a側(図4の右側)を「基端側」といい、その反対側(図4の左側)を「先端側」という。また、第2部分1bの先端側の端面を「先端面」という。
フェルール2は、図4に示すように、その先端面21に開口する一対のガイド孔22と、これら一対のガイド孔22の間に位置する光導波路孔23と、を備えている。また、フェルール2の基端側には、フェルール2の外周を突出させたフランジ部20が形成されている。
一対のガイド孔22には、それぞれ図示しないガイドピンが挿入可能になっており、ガイドピンの一端側をガイド孔22に挿入するとともに、ガイドピンの他端側を図示しない他の光学部品(例えば他のフェルール)のガイド孔に挿入することで、フェルール2と他の光学部品とを互いに位置合わせすることができる。
光導波路孔23は、先端面21とそれと反対側に位置する基端面との間を貫通するよう形成されており、その中には第2部分1bの先端部が挿入されている。そして、第2部分1bの先端面とフェルール2の先端面21とがほぼ同一面になるよう構成されている。
なお、フェルール2は、例えば、社団法人日本電子回路工業会のPMT光コネクタの詳細規格(JPCA−PE03−01−07S−2006)に規定されたPMTフェルール、JIS C 5981に規定されたMTフェルール、2次元配列型MTフェルール、小型MTフェルール(Mini−MTフェルール)等に準ずる構造を有していてもよい。
(ハウジング)
ハウジング3は、フェルール2を保持するとともに、後述するアダプターに対して固定するものである。
図5は、図1に示すハウジングを分解した図、図6は、図5に示すハウジングを組み立てた状態を示す平面図、図7は、図6に示すハウジングの斜視図である。
なお、図5では、第2部分1bのうち、第1部分1a側(図5の右側)を「基端側」といい、その反対側(図5の左側)を「先端側」という。また、第2部分1bの先端側の端面を「先端面」という。
ハウジング3は、組み立て時にフェルール2を収容することで保持するハウジング本体31と、ハウジング本体31を囲むように設けられ、かつハウジング本体31に対して摺動自在に設けられた着脱操作筒32と、を備えるカップリング33と、カップリング33の基端側に設けられ、組み立て時にカップリング33に連結されるゴムブーツ34と、を有する。
カップリング33とゴムブーツ34とが組み立てられると、図7に示すように、基端から先端にかけて貫通する挿入孔335が形成されている。そして、組み立て時には、この挿入孔335内に、前述した第2部分1bの先端部およびフェルール2が収容される。また、それとともに、図5に示すフェルール2の基端側に設けられたピンクランプ35、ピンクランプ35の基端側に設けられたコイルスプリング36、およびコイルスプリング36の基端側に設けられたスプリング押し37も、この挿入孔335に収容される。ピンクランプ35、コイルスプリング36およびスプリング押し37には、それぞれ貫通孔が形成されており、この貫通孔内に第2部分1bが挿通されている。
このようなハウジング本体31では、挿入孔335内にフェルール2が収容されることによって、フェルール2が保持される。このため、ハウジング本体31は、フェルール2を保持する保持部として機能する。
また、前述したフェルール2は、その基端側に配置されたコイルスプリング36の反発力によって、ピンクランプ35とともに先端側に付勢されている。一方、フェルール2の基端側には、前述したフランジ部20が形成されており、そのフランジ部20の先端側端面は、ハウジング本体31の挿入孔335の内側に突出形成された図示しない突起部に当接するよう構成されている。これにより、フェルール2が先端側に付勢されたとしても、フェルール2がそれ以上先端側に移動することが規制されている。したがって、フェルール2が挿入孔335を突き抜けてしまうのを防止することができる。
一方、スプリング押し37は、ゴムブーツ34により、それ以上基端側に移動しないよう規制されている。これにより、コイルスプリング36の移動も規制し、フェルール2が確実に付勢されることとなる。
また、先端側に付勢されたフェルール2は、その先端部がハウジング本体31から突出するよう構成されている。これにより、一対のガイド孔22や光導波路孔23もハウジング本体31から突出した位置に開口するため、フェルール2を他の光学部品と確実に接続することができる。
なお、このようなハウジング3は、例えばJIS C 5982に規定されたF13形多心光ファイバコネクタ(MPOコネクタ)に準ずる構造を有していてもよい。
また、コイルスプリング36は、各種弾性部材で代替することができる。
≪第2実施形態≫
次に、本発明の光配線部品の第2実施形態について説明する。
図8は、本発明の光配線部品の第2実施形態を示す平面図である。
以下、第2実施形態について説明するが、以下の説明では第1実施形態との相違点について説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
第2実施形態は、光導波路シート1の形状が異なる以外、第1実施形態と同様である。
図8に示す光導波路シート1は、第1部分1aと、その右端部から2つに枝分れした第2部分1bと、を備えている。また、図8に示す光導波路シート1のうち、第1部分1aの左端部にはハウジング3が設けられている。一方、光導波路シート1のうち、第2部分1bの右端部にもハウジング3が設けられている。
また、図8に示す光導波路シート1では、コア部14同士が交差していない。したがって、この光導波路シート1では、第1部分1aに8本のコア部14が形成されているとともに、各第2部分1bにはそれぞれ4本のコア部が形成されている。このような光導波路シート1を備える光配線部品10は、例えば1カ所から2カ所へデータを振り分けるといった用途に好ましく用いられる。
なお、上述したような第2実施形態においても、第1実施形態と同様の作用、効果が得られる。
<光配線部品と他の部品との接続>
次に、各実施形態に係る光配線部品10と、別に用意された光配線部品9とを、アダプター(他の部品)8を介して接続する手順について説明する。
図9は、アダプターを介して本発明の光配線部品と別の光配線部品とを接続する様子を説明するための斜視図である。
アダプター8の右側に位置する光配線部品10は、前述した各実施形態に係る光配線部品10と同等である。
一方、図9に示すアダプター8の左側に位置する光配線部品9は、光配線部品10の接続相手となるものである。図9に示す光配線部品9は、フェルールのガイド孔にガイドピン24の一端側が挿入されている以外、光配線部品10と同等である。
これらの光配線部品10と光配線部品9とがアダプター8を介して接続される。アダプター8には、ハウジング本体31を挿入可能なハウジング挿入部81が貫通形成されている。また、ハウジング挿入部81のうち、両端部の内壁には、それぞれ一対のフック82が設けられている。これら一対のフック82は、弾性を有しており、外力の付加によって互いに離間する方向に移動し得るよう構成されている。
ハウジング挿入部81の一端側から光配線部品10を挿入すると、光配線部品10の挿入に伴って、ハウジング本体31の外側面に押し退けられ、図示しない一対のフックは互いに離間することとなる。一方、光配線部品10のハウジング本体31の外側面には、前述したフックが係合可能な突出部310が形成されている。光配線部品10の挿入に伴って、一対のフックがこの突出部310を乗り越えると、一対のフックが弾性力によって互いに接近し、その結果、一対のフックが突出部310に係合する。これにより、ハウジング挿入部81に光配線部品10が固定される。すなわち、ハウジング本体31は、これをアダプター8に対してスライドさせる(挿入する)ことで固定可能な状態に移行し得る「スライドロック構造」として、突出部(固定部)310を備えている。このようなスライドロック構造によれば、前述したようにして固定されたハウジング3において、着脱操作筒32をアダプター8から離間する方向に引くと、固定状態を容易に解除することができ、ハウジング3をアダプター8から離脱させることができる。
同様に、ハウジング挿入部81の他端側から光配線部品9を挿入すると、光配線部品9の挿入に伴って、ハウジング本体31の外側面に押し退け、図9に示す一対のフック82が互いに離間することとなる。一方、光配線部品9のハウジング本体31の外側面には、フック82が係合可能な図示しない突出部が形成されている。光配線部品9の挿入に伴って、一対のフック82がこの突出部を乗り越えると、一対のフック82が弾性力によって互いに接近し、その結果、一対のフック82が突出部に係合する。これにより、ハウジング挿入部81に光配線部品9が固定される。
以上のようにしてハウジング挿入部81に光配線部品10および光配線部品9が挿入され、固定されると、フェルール2の先端面21同士が相互に押し当てられる。また、光配線部品9に設けられたガイドピン24は、光配線部品10のガイド孔22に挿入される。その結果、光配線部品10に含まれる光導波路シート1と光配線部品9に含まれる図示しない光導波路とが、光学的に接続される。
このように光配線部品10は、十分な可撓性を有するとともに、繰り返し湾曲させても伝送損失の増大を抑え得るものであるため、取り回しが容易であり、配線作業に伴う不具合が発生し難いため、配線歩留まりの高いものとなる。また、ハウジング本体31がスライドロック構造を備えている場合、光配線部品10とアダプター8との間で容易に脱着操作することができるので、配線作業をさらに効率よく行うことができる。
また、光配線部品10のハウジング本体31がハウジング挿入部81に挿入されると、ハウジング本体31とアダプター8とが固定されるとともに、着脱操作筒32の端面はアダプター8に当接する。これにより、着脱操作筒32は、フェルール2とアダプター8との接続部を覆い隠し、外光の侵入を防ぐことができる。
なお、アダプター8は、例えばJIS C 5982に規定されたF13形多心光ファイバコネクタ(MPOコネクタ)に準ずる構造を有していてもよい。
また、図9に示すハウジング本体31は、ロック構造としてスライドロック構造を備えているが、例えばレバーロック構造、フリクションロック構造、レバー付きフリクションロック構造等のロック構造で代替することもできる。
また、本実施形態では、突出部310が「固定部」である場合について説明したが、固定部の形態はこれに限定されず、例えば、アダプター8に設けられている一対のフック82をハウジング本体31に設けるとともに、突出部310をアダプター8に設けるようにした形態であってもよい。
<電子機器>
上述したような本発明の光配線部品は、前述したように、アダプターを介して別の光配線部品と接続する際、取り回しが容易であり、接続作業に伴う不具合も発生し難いものである。したがって、本発明の光配線部品を備えることにより、高品質の光通信を行い得る信頼性の高い電子機器(本発明の電子機器)が得られる。
本発明の光配線部品を備える電子機器としては、例えば、携帯電話、ゲーム機、ルーター装置、WDM装置、パソコン、テレビ、ホーム・サーバー等の電子機器類が挙げられる。これらの電子機器では、いずれも、例えばLSI等の演算装置とRAM等の記憶装置との間で、大容量のデータを高速に伝送する必要がある。したがって、このような電子機器が本発明の光配線部品を備えることにより、電気配線に特有なノイズ、信号劣化等の不具合が解消され、その性能の飛躍的な向上が期待できる。
さらに、光導波路部分では、電気配線に比べて発熱量が大幅に削減される。このため、冷却に要する電力を削減することができ、電子機器全体の消費電力を削減することができる。
以上、本発明の光配線部品および電子機器を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、前記各実施形態の説明では、1層のコア層を含む光導波路シートについて説明しているが、光導波路シートは複数層のコア層を含む多層構造のものであってもよい。この場合、フェルールとして、2次元配列型のフェルールを用いるようにすればよい。
また、フェルールやハウジングは、光導波路シートの少なくとも一方の端部に設けられていればよく、他方の端部には設けられていなくてもよい。
また、ハウジングの構造は、各図に図示したものに限定されない。例えば、スプリング押しとゴムブーツとが一体化されていてもよい。
1 光導波路シート
1a 第1部分
1b 第2部分
10 光配線部品
11 クラッド層
12 クラッド層
13 コア層
14 コア部
15 側面クラッド部
2 フェルール
20 フランジ部
21 先端面
22 ガイド孔
23 光導波路孔
24 ガイドピン
3 ハウジング
31 ハウジング本体
310 突出部
32 着脱操作筒
33 カップリング
335 挿入孔
34 ゴムブーツ
35 ピンクランプ
36 コイルスプリング
37 スプリング押し
4 支持フィルム
5 カバーフィルム
8 アダプター
81 ハウジング挿入部
82 フック
9 光配線部品

Claims (6)

  1. 複数のコア部が形成された光導波路シートと、
    前記光導波路シートの端部に設けられた複数のフェルールと、
    前記フェルールを保持する保持部と、前記保持部に設けられ、他の部品に対して前記保持部を固定する固定部と、を備える複数のハウジングと、
    を有することを特徴とする光配線部品。
  2. 前記光導波路シートは、第1部分と、前記第1部分から枝分かれしてなる複数の第2部分と、を備えており、
    前記フェルールおよび前記ハウジングは、それぞれ前記第2部分ごとに設けられている請求項1に記載の光配線部品。
  3. 前記第1部分および前記第2部分は、それぞれ帯状をなしているとともに、前記第2部分の幅は、前記第1部分の幅より狭くなっており、
    前記光導波路シートは、前記第1部分の両端部に前記第2部分が設けられるよう構成されている請求項2に記載の光配線部品。
  4. 前記保持部は、前記フェルールを収容することにより保持するよう構成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光配線部品。
  5. 前記固定部は、スライドロック構造を有している請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光配線部品。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光配線部品を備えることを特徴とする電子機器。
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