JP6546397B2 - 放射線発生用装置 - Google Patents

放射線発生用装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6546397B2
JP6546397B2 JP2015003612A JP2015003612A JP6546397B2 JP 6546397 B2 JP6546397 B2 JP 6546397B2 JP 2015003612 A JP2015003612 A JP 2015003612A JP 2015003612 A JP2015003612 A JP 2015003612A JP 6546397 B2 JP6546397 B2 JP 6546397B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
unit
support
radiation
respect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015003612A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015192853A (ja
Inventor
理 大村
理 大村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2015003612A priority Critical patent/JP6546397B2/ja
Priority to US14/644,562 priority patent/US9275770B2/en
Publication of JP2015192853A publication Critical patent/JP2015192853A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6546397B2 publication Critical patent/JP6546397B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21KTECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
    • G21K5/00Irradiation devices
    • G21K5/10Irradiation devices with provision for relative movement of beam source and object to be irradiated
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/44Constructional features of apparatus for radiation diagnosis
    • A61B6/4429Constructional features of apparatus for radiation diagnosis related to the mounting of source units and detector units
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/44Constructional features of apparatus for radiation diagnosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/44Constructional features of apparatus for radiation diagnosis
    • A61B6/4429Constructional features of apparatus for radiation diagnosis related to the mounting of source units and detector units
    • A61B6/4458Constructional features of apparatus for radiation diagnosis related to the mounting of source units and detector units the source unit or the detector unit being attached to robotic arms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N5/00Radiation therapy
    • A61N5/10X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy
    • A61N5/1077Beam delivery systems
    • A61N5/1078Fixed beam systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/44Constructional features of apparatus for radiation diagnosis
    • A61B6/4405Constructional features of apparatus for radiation diagnosis the apparatus being movable or portable, e.g. handheld or mounted on a trolley
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61GTRANSPORT, PERSONAL CONVEYANCES, OR ACCOMMODATION SPECIALLY ADAPTED FOR PATIENTS OR DISABLED PERSONS; OPERATING TABLES OR CHAIRS; CHAIRS FOR DENTISTRY; FUNERAL DEVICES
    • A61G7/00Beds specially adapted for nursing; Devices for lifting patients or disabled persons
    • A61G7/10Devices for lifting patients or disabled persons, e.g. special adaptations of hoists thereto
    • A61G7/1073Parts, details or accessories
    • A61G7/1074Devices foldable for storage

Description

本発明は、放射線発生用装置に関する。
近年、在宅医療用や、健診用の放射線発生用装置として、移動機構に放射線発生部を搭載して移動可能な放射線発生用装置が普及している。放射線発生用装置は、放射線発生部から放射線を発生させて撮影行う際の構成と、移動機構を用いて移動を行う際の構成と、2つの側面の構成を有するものである。
放射線撮影をする際には、例えば、ベッドで寝ている被検者を撮影するために、放射線発生部を十分高い位置に支持する支持機構が必要である。また、被検者の撮影部位が四肢である場合、ベッド上のどの位置でも、放射線発生部と放射線検出器とのポジショニングを良好な状態に保つことができるように、支持機構には広い範囲の可動域が必要とされる。
特許文献1には、放射線発生部を支持する支持機構としてアームと、アームを支える支柱と、支柱およびアームを支える支持脚部および移動機構の車輪を有する装置が開示されている。
米国特許第6754306号明細書
しかしながら、特許文献1では、アームの長を伸縮可能な構成とした場合に、支柱の長さよりもアームを長く伸ばした状態で撮影を行った後、移動時の状態にするためにアームを伸ばした状態のまま支柱側に閉じようとすると、放射線発生部が地面や装置の支持脚部と干渉してしまう。このような干渉を回避するためには、アームの長さを干渉が生じない位置まで戻したのち、アームを折りたたむ操作が必要となる。撮影と移動を繰り返し行う場合、このようなアームの操作は操作者にとって負担となり得る。
本発明は、地面(水平面)に干渉することなくアームの操作を簡便にすることを可能にした放射線発生用装置を提供する。
本発明の一つの態様に係る放射線発生用装置は、放射線を発生させる放射線発生部と、前記放射線発生部を支持し長手方向に伸縮可能に構成されたアームと、前記アームを支持する支柱とを備え、前記支柱に対して前記アームが開閉可能である放射線発生用装置において、
前記アームの前記長手方向の長さが所定より長くなった場合に、前記放射線発生部と床面との間に所定の距離を確保するよう前記支柱に対する前記アームの開閉角度を制限する制限部を備える
ことを特徴とする。
本発明によれば、地面(水平面)に干渉することなくアームの操作を簡便にすることを可能にした放射線発生用装置の提供が可能になる。
第1実施形態の放射線発生用装置の構成を示す図。 第1実施形態のアームの内部構造を示す図。 第1実施形態の放射線発生用装置の制限部の動作を説明する図。 第1実施形態の放射線発生用装置の制限部の機能を説明する図。 第1実施形態の放射線発生用装置の制限部の機能を説明する図。 第2実施形態の放射線発生用装置の構成を示す図。 第2実施形態の放射線発生用装置の構成を示す図。 第2実施形態の放射線発生用装置の構成を示す図。 第3実施形態の放射線発生用装置の構成を示す図。 第3実施形態の放射線発生用装置の制御部の処理を説明する図。 第4実施形態の放射線発生用装置の制動部の機能を説明する図。 第4実施形態の放射線発生用装置の制御構成を示すブロック図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る放射線発生用装置の構成を示す図である。図1(a)は、移動時における放射線発生用装置の前方斜視図を示し、図1(b)は、撮影時における放射線発生用装置の前方斜視図を示している。
放射線発生用装置は、放射線を発生させる放射線発生部1と、放射線発生部1を支持するアーム2と、アーム2を支持する支柱4とを備え、支柱4に対してアーム2が開閉可能である。すなわち、支柱4に対してアーム2が回動可能である。放射線発生用装置は、アームの長さに応じて、支柱4に対するアーム2の開閉角度を制限する制限部を有することを特徴とするものである。制限部は、アームの長さに応じて、支柱4に対するアーム2の回動角度を制限すると言い換えることもできる。すなわち、制限部は、アーム2の長さと、支柱4に対するアーム2の開閉角度に応じて、アーム2を制動させる制動部として機能する。
図2は、放射線発生用装置の側面方向から見たアーム2の断面図を示している。アーム2は支柱4に対して開閉可能に支持されている固定アーム11と、固定アーム11に対して移動可能に保持されている可動アーム10と、を備える。制限部21は、固定アーム11に対して回転可能に支持されており、可動アーム10の移動に応じて支柱4に対する向きを変えて開閉角度を制限する。
アーム2と支柱4との間にはヒンジ部5が設けられており、ヒンジ部5は、アーム2と支柱4とを連結し、アーム2を支柱4に対して開閉可能にする。放射線発生用装置の移動時の状態ではアーム2は支柱4に閉じた状態であり(図1(a))、撮影時の状態ではアーム2は支柱4に対して開いた状態となる(図1(b))。
可動アーム10は、固定アーム11が支持されている一端側(ヒンジ部5側)の収縮位置と固定アーム11の他端側(先端側)の伸長位置との間を移動可能に保持されている。制限部21は、可動アーム10の収縮位置から伸長位置への移動に応じて支柱4に対する向きを変えて開閉角度を制限する。
アーム2は、アーム2の長さ方向に沿って可動アーム10を移動させるための移動部と、アーム2が伸縮した状態の位置を保持する位置保持部と、を有する。移動部はアーム2の長さを伸縮可能にする。これにより、放射線発生部1について広い範囲の可動域を確保することができ、様々な撮影部位に対応して、放射線発生部1の位置合わせを行うことができる。
支柱4は装置が起立している状態では地面(水平面)と垂直、もしくは、垂直に近い角度を成している。
回転部3は、放射線発生部1とアーム2の先端部との間に構成され、アーム2に対する放射線発生部1の回転角度を調整する。回転部3による回転角度の調整により、放射線発生部1の放射線照射方向を調整することができる。
支持脚部6は支柱4を支持する部材である。支持脚ヒンジ部7は、支柱4が固定されているベース部材100と支持脚部6とを連結し、支持脚ヒンジ部7は支持脚部6をベース部材100に対して開閉可能に支持する。尚、支持脚ヒンジ部7を設けずに支持脚部6およびベース部材100を一体化して構成することも可能である。
移動機構8により放射線発生用装置は移動可能である。移動機構8は、支柱4が固定されているベース部材100の下部と、支持脚部6の下部に取り付けられている複数のタイヤ、もしくはキャスタを地面(水平面)に設置した状態で回転することで放射線発生用装置の全体を移動させることが可能である。放射線発生用装置を移動する際に操作者はハンドル9を介して移動操作を行うことができる。
(アーム2の構成)
次に、アーム2の内部構成を説明する。図2に示すように、アーム2は、可動アーム10と固定アーム11とを有する。固定アーム11は中空構造を有しており、中空構造の内部には、可動アーム10の移動部および移動位置を保持するための保持部が設けられている。可動アーム10の一端(図2の右端)は、移動部と連結しており、可動アーム10の他端(図2の左端)には、回転部3を介して放射線発生部1が設けられている。
固定アーム11の一端(図2の右端)は、ヒンジ部5を介して、支柱4と連結している。ヒンジ部5の回転により、固定アーム11は支柱4に対して開閉可能である。また、固定アーム11の他端(図2の左端)には、可動アーム10が配置されており、可動アーム10は移動部により矢印200の方向に移動可能である。
(可動アーム10の移動部)
図2では、可動アーム10の移動部の構成としてリニアガイドレール12および摺動部13を用いている。リニアガイドレール12は固定アーム11内に固定されており、摺動部13は可動アーム10の外面に取り付けられており、リニアガイドレール12上を移動可能である。摺動部13がリニアガイドレール12上を直線に移動することにより、可動アーム10が固定アーム11に対して伸縮可能になっている。
尚、移動部の構成は図2に示す構成に限定されるものではなく、可動アーム10の移動を実現することができるものであればよい。例えば、リニアガイドレール12が可動アーム10の外面に固定され、摺動部13が固定アーム11内に取り付けられていてもよい。また、移動部の構成としては、リニアガイドレール12、摺動部13の他に、カムフォロアとガイドレールの組合せや、ラック・ピニオンを使用したものでも良い。
(可動アーム10の保持部)
次に、移動位置を保持するための保持部について説明する。スライドガイド14は中空構造を有しており、可動アーム10上に配置されている。スライドガイド14の内部には圧縮ばね15が設けられており、圧縮ばね15の先端にはロック部材16が取付けられている。ロック部材16は、スライドガイド14の端部から出っ張るように構成されており、ロック部材16は圧縮ばね15の弾性力により固定アーム11の内面に押しあてられる。
固定アーム11の内面には、所定の間隔ごとに開口部230が形成されており、開口部230に対してロック部材16が係合することにより、可動アーム10の位置が保持(固定)される。すなわち、可動アーム10は固定アーム11に対して固定される。
可動アーム10は中空構造を有しており、プーリ17は可動アーム10内に配置されている。ロック解除ハンドル18はロック部材16の係合解除操作を行うための操作部であり、ロック部材16とロック解除ハンドル18との間は、プーリ17を介してワイヤ19により連結されている。
ロック解除ハンドル18は、可動アーム10上の回転支点220を中心に矢印210の方向に回転可能である。図2に示す状態からロック解除ハンドル18を反時計方向に回転させると、ワイヤ19には横方向(矢印200の左方向)の引張力が作用する。この横方向の引張力はプーリ17によってロック部材16を上昇させる上向き方向の引張力に変換される。ロック部材16に上向きの引張力が作用することで、ロック部材16は開口部230から外れて係合は解除される。係合解除の状態で、可動アーム10は固定アーム11に対して移動可能になる。
また、ロック解除ハンドル18を時計方向に回転させると、ワイヤ19に作用する横方向(矢印200の左方向)の引張力は無くなり、ロック部材16はワイヤ19からの引張力の影響を受けることなく圧縮ばね15の弾性力により固定アーム11の内面に押し当てられた状態となる。可動アーム10を横方向(矢印200方向)に動かしながら、アーム2の長さが撮影に適した長さになったところで、ロック部材16と開口部230とが係合するように調整することで、アーム2の長さを所望の長さに設定することが可能になる。
(制限部の構成)
次に、アームの長さに応じて、支柱4に対するアーム2の開閉角度を制限する制限部21の構成について説明する。制限部21の一端は弾性部材を介して固定アーム11と連結し、制限部21の他端は、収縮位置に位置する可動アーム10と接触するように構成されている。可動アーム10の収縮位置から伸長位置への移動に応じて、制限部21は、弾性部材の力により回転して、支柱4に対する向きを変えて開閉角度を制限する。つまり、可動アーム10の位置、すなわちアーム2の長さに応じて、制限部21が制御される。アーム2の長さに応じて、制限部21は支柱4に対するアーム2の開閉角度を制限する。すなわち、制限部21は、アームの長さに応じて、支柱4に対するアーム2を閉じる方向の角度を制限する。具体的には、アーム2の長さが所定より長ければ、制限部21は支柱4に対するアーム2の開閉角度を制限する。アーム2の長さが所定より短ければ、制限部21は支柱4に対するアーム2の開閉角度を制限しない、すなわちアーム2の開閉角度の制限を解除する。
図2において、固定アーム11には軸20が設けられている。制限部21は軸20を中心に回転可能に構成されている部材である。引張ばね22は、固定アーム11と制限部21とを連結する。制限部21には、引張ばね22により制限部21を軸20の回りに回転させるための引張力が作用している。固定アーム11と制限部21との間の相対的な角度は、可動アーム10の移動に応じて変化するように構成されている。また、支柱4に対する制限部21の向きは、可動アーム10の移動に応じて変化するように構成されている。
図2に示すように、軸20よりも制限部21の上方側は固定アーム11の内部に張り出しており、可動アーム10が伸びた状態(伸長位置)から縮んだ状態(収縮位置)に戻されるとき、可動アーム10と制限部21とが接触するように構成されている。また、軸20よりも制限部21の下方側は固定アーム11の外部に張り出しており、アーム2が支柱4に対して閉じる方向に回転する際、制限部21と支柱4とが接触するように構成されている。
図3は、制限部21の動作を説明する図であり、装置側面方向から見たアーム2(可動アーム10、固定アーム11)の断面図を示している。図3(a)は、アーム2の長さが伸びた状態(伸長位置に位置する状態)を示しており、図3(b)は、アーム2の長さが縮んだ状態(収縮位置に位置する状態)を示している。
アーム2の長さが伸びた状態(伸長位置に位置する状態)になると、可動アーム10の端部と制限部21とは接触しなくなり、制限部21には引張ばね22からの引張力が作用して、図3(a)に示すように、制限部21は矢印320の方向に回転する。固定アーム11から張り出した制限部21の先端部は、支柱4側に向いた位置で保持される。引張ばね22の引張力と、固定アーム11に設けられている不図示のストッパとにより、制限部21の向きは保持される。
アーム2が縮んだ状態(収縮位置に位置する状態)になると、可動アーム10の端部と制限部21とが接触した状態になる(図3(b))。制限部21が可動アーム10と接触することにより、制限部21には矢印330の方向に回転する力が作用する。制限部21には引張ばね22からの引張力も作用しているが、可動アーム10から受ける力の方が大きいため、可動アーム10の移動に従って、制限部21は矢印330の方向に回転する。
図4Aおよび図4Bは、制限部21の機能を説明する図であり、図4Aは図3(a)に示したアーム2の状態に対応し、図4Bは図3(b)に示したアーム2の状態に対応する。可動アーム10が伸長位置へ移動した状態で、アーム2が支柱4に対して閉じる方向の移動する場合、制限部21が支柱4と接触することにより、支柱4に対するアーム2の開閉角度は制限され、放射線発生部1は地面(水平面)と接触しない位置に保持される。
アーム2が伸長位置へ移動した状態で、図4A(a)のようにアーム2を開いた状態から図4A(b)のようにアーム2を閉じた状態とする場合、制限部21が支柱4と接触するため、支柱4に対してアーム2を完全に閉じることができなくなる。制限部21は、支柱4に対するアーム2の開閉角度を制限する。
一方、制限部21は、可動アーム10の伸長位置から収縮位置への移動に応じて、支柱4に対する向きを回転の前の向きに戻して、開閉角度の制限を解除する。アーム2が収縮位置へ移動した状態で、図4B(a)のようにアーム2を開いた状態から図4B(b)のようにアーム2を閉じた状態とする場合、制限部21は支柱4と接触しないため、支柱4に対してアーム2を完全に閉じることができる。すなわち、可動アーム10が収縮位置へ移動した状態で、アーム2が支柱4に対して閉じる方向の移動する場合、アーム2は制限部21による開閉角度の制限を受けることなく移動が可能であり、放射線発生部1はアーム2により地面(水平面)と接触しない位置に保持される。
本実施形態の構成によれば、アーム2が伸びた状態で、アーム2を支柱4に対して閉じようとしても、制限部21が支柱4と接触することにより、支柱4に対するアーム2の開閉角度を制限することが可能になる。また、開閉角度を制限することにより、放射線発生部1が地面(水平面)と接触するような干渉を回避するための距離を確保することができる。このため、アーム2の長さを干渉が生じない位置まで戻したのち、アームを折りたたむ操作を行うという操作者の負担を軽減することができ、放射線発生部1の広い可動域を確保しつつ、地面(水平面)や装置の支持部と干渉することなくアームの操作を簡便にすることが可能な放射線発生用装置の提供が可能になる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態で説明した制限部が開閉角度を制限する構成に加えて、更に、制限部21と支柱4とが接触した状態でアーム2の位置を固定する固定部を更に備える放射線発生用装置の構成を説明する。固定部の固定により、アーム2が支柱4に対して開く方向の動きは固定される。
以下に参照する図5〜図7において、第1実施形態と同一の構成については、同一の参照番号を付するものとし、重複した説明は省略するものとする。
(実施例1)
実施例1では、固定部には磁石が配置されている構成を説明する。図5は放射線発生用装置の側面方向から見たアーム2の断面図を示しており、図5においては、固定部の構成として強磁性体を用いる構成を説明する。図5(a)はアーム2が伸びた状態で、支柱4に対して閉じた状態を示しており、制限部21が支柱4と接触することにより、アーム2の支柱4に対する開閉角度は制限される。図5(b)はアーム2が支柱4に対して開いている状態を示している。
図5に示す構成において、支柱4と接触する制限部21の接触部、または、接触部の近傍には強磁性体500が設けられている。支柱4には磁石23が設けられている。制限部21が支柱4と接触する際に、制限部21に設けられている強磁性体500と磁石23とが接触して、アーム2が支柱4に対して開く方向の動きを固定することができる。
制限部21の強磁性体として、支柱4側の磁石23と異なる極性の磁石を用いることでアーム2が開く方向の動きを固定することができる。これにより、伸長したアーム2の開閉角度が制限部を構成する制限部21により制限された状態で、アーム2を支柱4に対して固定することができる。また、制限部21の強磁性体500と支柱4の磁石23とを固定する磁力よりも強い力を加えてアーム2を支柱4に対して開く方向に操作すれば、磁力による固定は解除され、アーム2の開閉操作が可能となる。
(実施例2)
実施例2では、固定部として、スナッチロックと、スナッチロックと係合する係合部材と、が配置されている構成を説明する。図6は放射線発生用装置の側面方向から見たアーム2の断面図を示しており、図6においては、固定部の構成としてスナッチロックを用いた構成を説明する。
図6(a)はアーム2が支柱4に対して開いた状態を示しており、図6(b)は、アーム2が伸びた状態で、アーム2が支柱4に対して閉じた状態を示している。制限部21が支柱4と接触することにより、アーム2の支柱4に対する開閉角度は制限される。
図6に示す構成において、支柱4と接触する制限部21の端部には円柱形状に形成された係合部材24が設けられている。支柱4にはスナッチロック25が設けられている。制限部21が支柱4と接触する際に、制限部21に設けられている係合部材24と支柱4のスナッチロック25とが係合することにより、アーム2が支柱4に対して開く方向の動きを固定することができる。
具体的には、図6(a)に示す状態から図6(b)に示す状態にアーム2を閉じると、係合部材24がスナッチロック25の溝部25−1に嵌るように構成されている。
スナッチロック25には、溝部25−1の入口部分に回転可能に構成された爪部25−2が設けられている。また、スナッチロック25の溝部25−1の内周部にはロック動作カム部(不図示)が設けられており、ロック動作カム部の動作により爪部25−2が回転動作(開いた状態から閉じた状態への回転動作、以下、閉動作ともいう)を行う。係合部材24が溝部25−1に嵌ると、係合部材24によりロック動作カム部が動作する。そして、ロック動作カム部の動作により爪部25−2が回転動作(閉動作)をして、溝部25−1の入口を塞ぎ、係合部材24の位置を固定する。これにより、制限部21に設けられている係合部材24と支柱4のスナッチロック25とが係合することにより、アーム2が支柱4に対して開く方向の動きを固定することができる。
次に、スナッチロック25による固定を解除(ロック解除)するための解除部の構成を説明する。放射線発生用装置は、係合を解除するための操作部と、操作部から入力された力を前記固定部に伝達する伝達部と、を更に備える。固定部は、伝達された力により動作して係合を解除する。
図6に示す構成において、操作部26は、支柱4に設けられており、上下方向に移動可能に構成されている。スナッチロック25には、ロック解除カム部(不図示)が設けられており、ロック解除カム部の動作により爪部25−2が回転動作(閉じた状態から開いた状態への回転動作、以下、開動作ともいう)を行う。ロック解除カム部と操作部26とは、ワイヤ28により連結されている。
ロック動作カム部が動作して爪部25−2が閉じた状態になるとき、ロック動作カム部の動作によりワイヤ28には水平方向(図6(b)の右方向)の引張力が作用し、この引張力はプーリ27により下向きの引張力に変換されて操作部26に伝達される。操作部26は、下向きの引張力により下方向に移動した状態となる(図6(b))。
操作部26を上方向に引っ張ると、引張力は伝達部(ワイヤ28)に伝達され、上方向の引張力はプーリ27を介して水平方向の引張力に変換されてロック解除カム部に伝達される。ロック解除カム部は伝達部(ワイヤ28)を介して伝達された引張力により動作する。そして、ロック解除カム部の動作により爪部25−2が回転動作(開動作)をして、溝部25−1の入口は開放される。これにより、アーム2を支柱4に対して開く方向の操作が可能となる。
尚、スナッチロックを用いた固定部および解除部の構成は、図6に示した構成例に限定されるものではなく、係合部材24を支柱4側に設け、スナッチロック25をアーム2側に設けてもよい。この場合、解除部を構成する操作部26もアーム2側に設ければよい。アーム2側に操作部26を設けることにより、アーム2側でロック解除操作を行うことができ、操作性をより一層向上させることが可能になる。
(実施例3)
実施例3では、固定部の構成として、溝部(凹部)が形成された部材と、溝部と係合する凸部が形成された部材と、を有する構成を説明する。図7は放射線発生用装置の側面方向から見たアーム2の断面を示しており、図7においては、固定部の構成として、凸部が形成された部材(爪部)と、溝部(凹部)を有する制限部21を用いる構成を説明する。
図7(a)はアーム2が伸びた状態で、アーム2が支柱4に対して閉じた状態を示しており、制限部21が支柱4と接触することにより、アーム2の支柱4に対する開閉角度は制限される。図7(b)はアーム2が支柱4に対して閉じた状態を示している。
図7に示す構成において、制限部21には、先端部に凹部形状の溝部29が設けられている。支柱4には軸31を中心として回転可能な爪部30が設けられている。爪部30には、制限部21側の先端部に凸部が形成されている。図7(b)に示す状態から図7(a)に示す状態にアーム2を閉じると、爪部30の凸部が制限部21の溝部29に嵌るように構成されている。
爪部30の凸部には、制限部21と接触する端部に傾斜部(テーパ)が形成されている。アーム2の長さは可動アーム10の移動量に応じて可変であり、可動アーム10の移動量に応じて、固定アーム11と制限部21との間の相対的な角度は変化するように構成されている。このため、可動アーム10の移動量によって、爪部30に対する制限部21の角度も変わり得る。このような角度の変化が生じる場合でも、傾斜部(テーパ)が形成されていることにより、傾斜部(テーパ)に沿って制限部21の移動を導くことができ、爪部30と制限部21との接触を円滑にし、爪部30の凸部と制限部21の溝部29との係合を確実に行うことが可能になる。
図7に示す構成において、操作部26は、支柱4に設けられており、上下方向に移動可能に構成されている。爪部30と操作部26とは、伝達部(ワイヤ28)により連結されている。爪部30の凸部と制限部21の溝部29とが係合した状態になると、爪部30の矢印700方向の回転動作により伝達部(ワイヤ28)には水平方向(図7(a)の右方向)の引張力が作用し、この引張力はプーリ27により下向きの引張力に変換されて操作部26に伝達される。操作部26は、下向きの引張力により下方向に移動した状態となる(図7(a))。図7(a)に示す状態で、凸部と溝部29とが係合することにより、アーム2が支柱4に対して開く方向の動きを固定することができる。
操作部26を上方向に引っ張ると、引張力は伝達部(ワイヤ28)に伝達され、上方向の引張力はプーリ27を介して水平方向(図7(b)の左方向)の引張力に変換されて爪部30に伝達される。爪部30はワイヤ28を介して伝達された引張力により矢印710方向に回転する。爪部30の矢印710方向の回転動作により、凸部と溝部29との係合が解除され、アーム2を支柱4に対して開く方向の操作が可能となる。
尚、爪部30の凸部および制限部21の溝部29を用いた固定部および解除部の構成は、図7に示した構成例に限定されるものではなく、溝部29を支柱4側の爪部30に設け、凸部を制限部21側に設けてもよい。この場合、解除部を構成する操作部26もアーム2側に設ければよい。アーム2側に操作部26を設けることにより、アーム2側でロック解除操作を行うことができ、操作性をより一層向上させることが可能になる。
本実施形態によれば、伸長したアーム2の開閉角度が制限部を構成する制限部21により制限された状態で、アーム2を支柱4に対して固定することができる。従来、操作者は、回診撮影時において、患者の撮影が終わったら、アーム2を縮めてからアーム2を支柱4に対して閉じた状態にして装置を移動させ、次の患者の撮影を開始する際には、アーム2を開き、アーム2を伸ばし放射線発生部1の位置合わせ(ポジショニング)を行っていたが、アーム2を縮めずにアーム2を支柱に対して固定することができるため、放射線発生部1の位置が安定した状態で装置を移動させることが可能になる。
また、撮影を行う際には、固定を解除することで、アーム2の長さを伸ばす操作をすることなく、迅速に撮影を行うことが可能になる。これにより、アーム2の伸縮による放射線発生部1の位置合わせ時間を削減することができ、操作性がさらに向上した放射線発生用装置を提供することができる。
(第3実施形態)
次に、図8、図9を用いて、第3実施形態に係る放射線発生用装置の構成を説明する。第3実施形態では、伸長したアーム2の開閉角度が制限部21により制限され状態になったとき、操作者に報知する構成を説明する。放射線発生用装置は、支柱4と制限部21との接触を検出する検出部32と、検出部32の検出結果を報知する表示部33と、検出部32の検出結果に応じて表示部33の表示を制御する制御部34と、を更に備える。
図8は、第3実施形態の放射線発生用装置の側面方向から見たアーム2と支柱4の断面図を示している。図8に示す構成において、検出部32は支柱4と制限部21との接触を検出する。表示部33は検出部32の検出結果を操作者に報知する。表示部33は、画面表示により操作者に対して検出部32の検出結果を報知するが、この画面表示による報知の構成の他に、例えば、操作者の視覚を介して、光により報知するランプ、音を発することにより報知するスピーカを用いることが可能である。また、振動を発して操作者の触覚を介して報知するリニアアクチュエータを用いることも可能である。表示部33、ランプ、スピーカ、およびリニアアクチュエータのうち少なくともいずれか一つの構成は、検出部32の検出結果を操作者に報知する報知部として機能する。
制御部34は、検出部32および表示部33と有線または無線で通信が可能なように接続されており、検出部32の検出結果に従って表示部33の表示を制御する。制御部34は、検出部32の検知結果に基づき、表示部33の表示内容を変更することが可能である。例えば、検出部32の検知結果が接触を示す場合、制御部34は、検出部32の検出結果に従って、アーム2と制限部21との接触を報知するように表示部33の表示内容を変更する表示制御を行う。また、検出部32の検知結果が非接触(接触が解除されていること)を示す場合、制御部34は、検出部32の検出結果に従って、アーム2と制限部21との接触が解除されていることを報知するように表示部33の表示内容を変更する表示制御を行う。
図9は、操作者がアーム2を操作する際の制御部34の処理の流れを説明する図である。ステップS1では、操作者がアーム2を操作する(閉操作)。操作者は、アーム2を伸ばした状態で、支柱4に対してアーム2を閉じる方向に回転させる操作を行う。
ステップS2では、制御部34は、検出部32によりアーム2と制限部21との接触が検出されたか否かを判定する。接触が検出されない場合(S2−No)、処理をステップS1に戻す。ステップS2の判定で、接触が検出された場合(S2−Yes)、処理をステップS3に進める。
ステップS3では、制御部34は、検出部32の検出結果に従って、アーム2と制限部21との接触を報知するように表示部33の表示内容を変更する表示制御を行う。このとき、伸長したアーム2の開閉角度が制限部を構成する制限部21により制限された状態で、アーム2は支柱4に対して固定された状態となる。制御部34の表示制御により表示部33の表示は非接触(接触が解除されていること)を報知する表示内容から接触を報知する表示内容に変更される。
ステップS4では、操作者がアーム2を操作する(開操作)。操作者は、アーム2を伸ばした状態のまま、支柱4に対してアーム2が開く方向に回転させる操作を行う。
ステップS5では、制御部34は、検出部32によりアーム2と制限部21との接触が検出されたか否かを判定する。接触が検出された場合(S5−Yes)、処理をステップS4に戻す。ステップS5の判定で、接触が検出されない場合(S5−No)、処理をステップS6に進める。
ステップS6では、制御部34は、検出部32の検出結果に従って、アーム2と制限部21との接触が解除されていることを報知するように表示部33の表示内容を変更する表示制御を行う。制御部34の表示制御により表示部33の表示は接触を報知する表示内容から非接触(接触が解除されていること)を報知する表示内容に変更される。
本実施形態によれば、操作者は、報知によりアーム2の開閉角度が制限される状態にあるか否かを容易に確認することができる。例えば、アーム2が伸長した状態でアーム2を支柱4に対して閉じようとしても、操作者は、報知表示により、制限部の制限部21により開閉が制限される角度以上でアーム2を閉じることができないことが認識可能となる。操作者は、アーム2の操作を行う際のアーム2の開閉角度の制限に関する確認作業の負担が軽減される。これにより、操作者によるアーム2の操作はさらに簡便になり、操作性が向上した放射線発生用装置の提供が可能になる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係る放射線発生用装置の構成を説明する。本実施形態の放射線発生用装置は、放射線を発生させる放射線発生部1と、放射線発生部1を支持するアーム2と、アーム2を支持する支柱4とを備え、支柱4に対してアーム2が開閉可能である。第4実施形態では、アーム2の長さと支柱4に対するアーム2の開閉角度に応じて、アーム2を制動させる制動部50(図10)を説明する。本実施形態では、上述した制限部21の機能が制動部50に置き換えられた形態を示す。本実施形態の制動部50(制限部21)は、アーム2の長さに応じて、アーム2が床面に接触しないように、支柱4に対するアーム2の開閉角度を制限する。すなわち、制動部50(制限部21)は、アーム2の長さに応じて、アーム2により支持されている放射線発生部1が床面(地面、水平面)に接触しないように、支柱4に対するアーム2の開閉角度を制限する。
図10に示すように、アーム2と支柱4との間にはヒンジ部5が設けられており、ヒンジ部5は、アーム2と支柱4とを連結し、アーム2を支柱4に対して開閉可能にする。ヒンジ部5は、アーム2の開閉角度を電気的に制御する制動部50を有している。制動部50は、アーム2を制動させる機能、すなわちアーム2の回転運動に対してブレーキをかける機能を有している。
具体的には、ヒンジ部5は、アーム2を閉じる方向に対してアーム2を制動させる制動部50を有している。制動部50は、アーム2の長さと支柱4に対するアーム2の開閉角度に応じて、アーム2に対して制動トルクを作用する。なお、制動部50に通電する電流の大きさを調整することにより、制動特性を適宜設定することができる。図10(a)に示すように、支柱4の内部には、制御部60が配置されており、制御部60は制動部50に通電する電流の大きさを制御する。制御部60は電流制御により、制動部50の制動特性を制御することが可能である。
図10(a)において、アーム2の内部には、アーム2の長さ(並進方向の移動距離)を検出するアーム長さ検出部70が設けられている。アーム長さ検出部70は、例えば、リニアスケールや、レーザ距離計などを用いて構成することが可能である。また、ヒンジ部5の回転軸には、ヒンジ部5の回転を介して、アーム2の開閉角度を検出することが可能な回転検出部71が設けられている。
図11は、第4実施形態の制御構成を示すブロック図である。アーム長さ検出部70および回転検出部71は、フレキシブルケーブルなどによる機内配線により、支柱4の内部に配置されている制御部60に接続されており、アーム長さ検出部70および回転検出部71で検出された各検出結果が制御部60に入力される。制御部60はアーム長さ検出部70および回転検出部71から入力される検出結果に基づいて、制動部50に通電する電流の大きさを制御する。
制御部60の制御に基づいて、制動部50は、アーム2の長さと、支柱4に対するアーム2の開閉角度とに応じて、制動部50に通電する電流を所定の閾値よりも大きくして、アーム2を制動させる。例えば、図10(b)に示すように、アーム2の長さ(L)が所定より長い状態であり、且つ、アーム2の開閉角度(θ)が所定より小さい状態である場合、制動部50は支柱4に対するアーム2の開閉角度を制限する。アーム2の長さが所定値より短い場合、制動部50は支柱4に対するアーム2の開閉角度を制限しない、すなわち制動部50は制動を解除する。このとき、制御部60が制動部50に通電する電流は所定の閾値以下である。
本実施形態の構成によれば、アーム2が伸びた状態で、アーム2を支柱4に対して閉じようとしても、制動部50がアーム2を制動させることにより、支柱4に対するアーム2の開閉角度を制限することが可能になる。また、開閉角度を制限することにより、放射線発生部1が地面(水平面)と接触するような干渉を回避するための距離を確保することができる。このため、アーム2の長さを干渉が生じない位置まで戻したのち、アームを折りたたむ操作を行うという操作者の負担を軽減することができ、放射線発生部1の広い可動域を確保しつつ、地面(水平面)や装置の支持部と干渉することなくアーム2の操作を簡便にすることが可能な放射線発生用装置の提供が可能になる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 放射線発生部、2 アーム、4 支柱、
6 支持脚部、21 制限部、 50 制動部

Claims (17)

  1. 放射線を発生させる放射線発生部と、前記放射線発生部を支持し長手方向に伸縮可能に構成されたアームと、前記アームを支持する支柱とを備え、前記支柱に対して前記アームが開閉可能である放射線発生用装置において、
    前記アームの前記長手方向の長さが所定より長くなった場合に、前記放射線発生部と床面との間に所定の距離を確保するよう前記支柱に対する前記アームの開閉角度を制限する制限部を備える
    ことを特徴とする放射線発生用装置。
  2. 前記制限部は、前記アームの長さに応じて、前記支柱に対する前記アームを閉じる方向の角度を制限することを特徴とする請求項1に記載の放射線発生用装置。
  3. 前記アームの長さが所定より短ければ、前記制限部は前記支柱に対する前記アームの開閉角度の制限を解除することを特徴とする請求項1に記載の放射線発生用装置。
  4. 前記アームは、
    前記支柱に対して開閉可能に支持されている固定アームと、
    前記固定アームに対して、収縮位置から伸長位置へ長手方向に移動可能に保持されている可動アームと、を備え、
    前記制限部は、
    前記固定アームに対して回転可能に支持されており、前記可動アームの前記長手方向の移動に応じて前記支柱に対する向きを変えて前記開閉角度を制限することを特徴とする請求項1に記載の放射線発生用装置。
  5. 前記可動アームは、
    前記固定アームの一端側の収縮位置と前記固定アームの他端側の伸長位置との間を移動可能に保持されており、
    前記制限部は、
    前記可動アームの前記収縮位置から前記伸長位置への移動に応じて前記支柱に対する向きを変えて前記開閉角度を制限することを特徴とする請求項に記載の放射線発生用装置。
  6. 前記制限部の一端は弾性部材を介して前記固定アームと連結し、
    前記制限部の他端は前記収縮位置に位置する前記可動アームと接触し、
    前記制限部は、前記可動アームの前記収縮位置から前記伸長位置への移動に応じて、前記弾性部材の力により回転して、前記支柱に対する向きを変えて前記開閉角度を制限することを特徴とする請求項に記載の放射線発生用装置。
  7. 前記可動アームが前記伸長位置へ移動した状態で、前記アームが前記支柱に対して閉じる方向の移動する場合、前記制限部は前記支柱と接触して、前記支柱に対する前記アームの開閉角度を制限し、
    前記放射線発生部は地面と接触しない位置に保持されることを特徴とする請求項に記載の放射線発生用装置。
  8. 前記制限部は、前記可動アームの前記伸長位置から前記収縮位置への移動に応じて、前記支柱に対する向きを前記回転の前の向きに戻して、前記開閉角度の制限を解除することを特徴とする請求項に記載の放射線発生用装置。
  9. 前記可動アームが前記収縮位置へ移動した状態で、前記アームが前記支柱に対して閉じる方向の移動する場合、前記アームは前記制限部による前記開閉角度の制限を受けることなく前記移動が可能であり、
    前記放射線発生部は前記アームにより地面と接触しない位置に保持されることを特徴とする請求項に記載の放射線発生用装置。
  10. 前記制限部と前記支柱とが接触した状態で前記アームの位置を固定する固定部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の放射線発生用装置。
  11. 前記固定部の固定により、前記アームが前記支柱に対して開く方向の動きは固定されることを特徴とする請求項10に記載の放射線発生用装置。
  12. 前記固定部には磁石が配置されていることを特徴とする請求項10または11に記載の放射線発生用装置。
  13. 前記固定部は、
    溝部が形成された部材と、
    前記溝部と係合する凸部が形成された部材と、
    を有することを特徴とする請求項10または11に記載の放射線発生用装置。
  14. 前記係合を解除するための操作部と、
    前記操作部から入力された力を前記固定部に伝達する伝達部と、
    を更に備え、
    前記固定部は、前記伝達された力により動作して前記係合を解除することを特徴とする請求項13に記載の放射線発生用装置。
  15. 前記制限部は、前記アームの長さと、前記支柱に対する前記アームの開閉角度に応じて、前記アームを制動させる制動部であることを特徴とする請求項1に記載の放射線発生用装置。
  16. 放射線を発生させる放射線発生部と、前記放射線発生部を支持し長手方向に伸縮可能に構成されたアームと、前記アームを支持する支柱とを備え、前記支柱に対して前記アームが開閉可能である放射線発生用装置において、
    前記アームの前記長手方向の長さが所定より長くなった場合に、前記アームにより支持された前記放射線発生部が床面に接触しないように、前記支柱に対する前記アームの開閉角度を制限する制限部を備える
    ことを特徴とする放射線発生用装置。
  17. 前記支柱と前記制限部との接触を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果を報知する表示部と、
    前記検出部の検出結果に応じて前記表示部の表示を制御する制御部と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の放射線発生用装置。
JP2015003612A 2014-03-20 2015-01-09 放射線発生用装置 Expired - Fee Related JP6546397B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015003612A JP6546397B2 (ja) 2014-03-20 2015-01-09 放射線発生用装置
US14/644,562 US9275770B2 (en) 2014-03-20 2015-03-11 X-ray radiation generation apparatus with arm angle restriction unit

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014059080 2014-03-20
JP2014059080 2014-03-20
JP2015003612A JP6546397B2 (ja) 2014-03-20 2015-01-09 放射線発生用装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015192853A JP2015192853A (ja) 2015-11-05
JP6546397B2 true JP6546397B2 (ja) 2019-07-17

Family

ID=54142758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015003612A Expired - Fee Related JP6546397B2 (ja) 2014-03-20 2015-01-09 放射線発生用装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9275770B2 (ja)
JP (1) JP6546397B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6145899B2 (ja) * 2015-07-16 2017-06-14 富士フイルム株式会社 放射線画像撮影装置
JP6479987B2 (ja) * 2015-07-27 2019-03-06 富士フイルム株式会社 放射線照射装置
JP6066388B1 (ja) * 2015-11-26 2017-01-25 富士フイルム株式会社 放射線照射装置
DE102016013315A1 (de) 2016-11-08 2018-05-09 RayScan Technologies GmbH Messsystem und Verfahren zum Betreiben eines Messsystems
JP7071083B2 (ja) 2017-10-06 2022-05-18 キヤノン株式会社 放射線撮影装置
CN108379747A (zh) * 2018-04-07 2018-08-10 孝感鑫财智能科技有限公司 一种智能美容设备
JP6762994B2 (ja) 2018-07-31 2020-09-30 キヤノン株式会社 放射線撮影装置
WO2021078304A1 (en) * 2019-10-24 2021-04-29 Shanghai United Imaging Healthcare Co., Ltd. Radiation systems, methods, and devices
GB2623375A (en) * 2022-10-14 2024-04-17 Xstrahl Ltd Improvements in or relating to medical device apparatus

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2212510C3 (de) * 1972-03-15 1975-12-11 Siemens Ag, 1000 Berlin Und 8000 Muenchen Fahrbares Röntgenuntersuchungsgerät
JPS602505U (ja) * 1983-06-20 1985-01-10 株式会社 日立メデイコ 電動移動形x線装置
US4752948A (en) * 1986-12-01 1988-06-21 University Of Chicago Mobile radiography alignment device
FR2679124B1 (fr) * 1991-07-19 1993-11-19 General Electric Cgr Sa Mobile radiologique.
US5388142A (en) * 1991-11-27 1995-02-07 X-Cel X-Ray Corporation Portable radiographic device
JPH0576406U (ja) * 1992-03-26 1993-10-19 株式会社日立メディコ 移動形x線装置
US5680436A (en) * 1994-11-07 1997-10-21 Nyzen; Richard C. Apparatus for mounting a cylindrical item, such as an x-ray tube, to a surface
US5712482A (en) * 1996-08-05 1998-01-27 Physics Technology, Inc. Portable electronic radiographic imaging apparatus
US6754306B2 (en) 2001-11-21 2004-06-22 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Portable medical digital radiography assembly
US6665894B2 (en) * 2002-05-08 2003-12-23 Millennium Medical Products, Inc. Control apparatus and control method for a storable patient lift and transfer device
US8770796B2 (en) * 2004-02-24 2014-07-08 Musco Corporation Energy efficient high intensity lighting fixture and method and system for efficient, effective, and energy saving high intensity lighting
US7585109B2 (en) * 2007-11-21 2009-09-08 X-Cel X-Ray Arm linkage system for a radiographic device
US7785006B2 (en) * 2008-03-06 2010-08-31 Kim Ik-Han Medical diagnostic apparatus with length-adjustable arm structure
CN102421363B (zh) * 2009-05-08 2014-05-07 株式会社岛津制作所 X射线透视摄影台
JP5506481B2 (ja) * 2010-03-19 2014-05-28 株式会社日立メディコ 移動型x線装置
JP2012152466A (ja) 2011-01-27 2012-08-16 Canon Inc X線撮影装置及び制御方法
JP2014073322A (ja) 2012-10-05 2014-04-24 Canon Inc 放射線発生装置
JP2014155620A (ja) 2013-02-15 2014-08-28 Canon Inc 移動型x線発生装置
JP2015163414A (ja) * 2014-02-28 2015-09-10 ファナック株式会社 2つの部材の相対回転運動を規制する固定装置を備えるロボット、及び固定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015192853A (ja) 2015-11-05
US20150270022A1 (en) 2015-09-24
US9275770B2 (en) 2016-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6546397B2 (ja) 放射線発生用装置
US20140098943A1 (en) Mobile x-ray imaging apparatus
US8998487B2 (en) X-ray imaging apparatus
JP2014073322A (ja) 放射線発生装置
US9121805B2 (en) Radiation generating apparatus, radiographing apparatus, and computer readable storage medium storing program
US10166000B2 (en) Radiographic apparatus
US9084582B2 (en) Radiation imaging apparatus and method of controlling radiation imaging apparatus
KR101446220B1 (ko) 아암 위치 조절이 용이한 이동형 엑스선 촬영 장치
JP6502493B2 (ja) 放射線画像撮影装置
JP6342151B2 (ja) 移動型x線診断装置
JP6708301B2 (ja) 放射線撮影装置
WO2014192111A1 (ja) X線撮影装置
JP2016047308A (ja) 移動型x線診断装置
JP2015181580A (ja) 放射線発生用装置
US10265034B2 (en) Mobile X-ray imaging apparatus
KR101351983B1 (ko) 치과용 파노라마 촬영장치
KR102193930B1 (ko) 엑스레이 촬영 장치
JP4992653B2 (ja) X線可動絞り及び回診用x線撮影装置
JP5537718B1 (ja) 移動型x線診断装置
JP6362852B2 (ja) 移動型x線診断装置
JP6282826B2 (ja) 移動型x線診断装置
JP2014023690A (ja) X線撮影制御装置およびx線撮影制御方法
JP6858666B2 (ja) 移動型x線装置
JP2012085900A (ja) X線透視撮影装置
JP2013027543A (ja) アクセサリー装着装置およびこのアクセサリー装着装置を備えたアクセサリー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190621

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6546397

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees