JP6544009B2 - 照明器具 - Google Patents

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本発明は、道路を照明する照明器具に関する。
従来、発光素子と配光を制御するレンズとをそれぞれ有する複数の発光部を有した道路照明装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の技術では、異なる配光パターンで光を照射する複数の発光部を組み合わせて使用することで、設置場所ごとに特殊な形状のレンズを個々に設計することなく、各種の配光パターンに対応可能な照明器具が提案されている。
特開2014−78386号公報
しかしながら、道路から外れる光を減らしつつ、道路を効率良く照射するという点では不十分であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、道路から外れる光を減らしつつ、道路を効率良く照明できる照明器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、道路を照明する照明器具において、複数の発光素子を実装した基板を有し、前記基板の実装面は反射面であり、複数の前記発光素子には、それぞれに対応するレンズが設けられ、前記レンズは、前記発光素子の光軸上に前記発光素子の光の入射面、及び当該光の出射面を有し、前記発光素子の光を光軸方向に跳ね上げる跳上面と、前記道路に向かう側と反対の側に反射させる反射面とを、前記入射面、及び前記出射面を挟んで前記道路の幅方向のそれぞれに備え、前記反射面で反射した光の少なくとも一部は、隣接するレンズに入射し、又は前記基板の実装面で反射されることを特徴とする。

また本発明は、上記照明器具において、前記基板の実装面は拡散反射面である、ことを特徴とする。
また本発明は、上記照明器具において、複数の前記レンズを、前記基板を覆う板材に一体成型したことを特徴とする。
また本発明は、上記照明器具において、複数の前記発光素子の一部の発光素子には、複数の前記レンズと配光が異なる光学素子を設けた、ことを特徴とする。
また本発明は、上記照明器具において、前記レンズは、前記道路の進行方向に対して左右対称な形状である、ことを特徴とする。
また本発明は、上記照明器具において、前記レンズは、前記道路の進行方向を含む断面内に、前記発光素子の光の入射面には、発光素子の側に突出する凸部が設けられ、当該凸部により大きく外側に光を拡げ、前記入射面の当該凸部より外側は、当該凸部より大きく光を拡げない形状に形成されている、ことを特徴とする。
また本発明は、上記照明器具において、トンネルに設置され、当該トンネルの道路を照明することを特徴とする。
本発明によれば、道路から外れる光を減らしつつ、道路を効率良く照明できる。
本発明の実施形態に係るトンネル照明器具を示す正面図である。 トンネル照明器具の設置状態を示す図である。 図1のIII−III断面図である。 光源部を示す斜視図である。 光源部を示す分解斜視図である。 光源部を示す断面図である。 レンズ板を示す図である。 レンズ付LED基板が備える主レンズの1つを拡大して示す平面図である。 図8のA−A断面図である。 図8のB−B断面図である。 図7のC−C断面を視た図である。 図11の矢印Xで示した箇所の拡大図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。この実施形態では、道路を照明する照明器具の一例として、トンネル照明器具を例示する。
図1は、本実施形態に係るトンネル照明器具1を示す正面図である。図2は、トンネル照明器具1の設置状態を示す図である。なお、本明細書では、図1に示すように、紙面の手前に向けて垂直に向いた方向を正面方向、紙面上側、及び下側を上方向、及び下方向、紙面左側、及び右側を左方向、及び右方向と定義する。
トンネル照明器具1の構成の説明に先立って当該トンネル照明器具1の設置状態を説明する。
図2に示すように、トンネル照明器具1は、道路11が延びるトンネル10の壁面70又は天井面71(本実施形態では天井面71)に、道路11の縦断方向(交通方向)に沿って所定間隔で設置される。道路11は、平行に延びる2本の車道外側線12A、12Bで路面12が区画されている。本実施形態では、トンネル照明器具1は、直近側(手前側)の車道外側線12Aから幅L1だけ路面12に進入した位置に、灯具直下軸Kが遠方側(手前側と反対側)の車道外側線12Bから幅L2だけ手前側に位置する姿勢でトンネル10の天井面71に設置されている。
なお、本明細書では、道路11が延びる方向(車両が走行する交通方向)を縦断方向Jと定義し、この縦断方向Jに直交する方向(すなわち道路幅の方向)を横断方向Mと定義する。
次いで、トンネル照明器具1の構成を説明する。
トンネル照明器具1は、図1に示すように、正面が開口した金属製の器具ケース20を備える。器具ケース20は、左右方向に長い正面視矩形の箱型に形成されており、正面開口20Aには、平板状の前面ガラス21が嵌め込まれている。前面ガラス21は、器具ケース20の上側面1Aに一対の蝶番22で開閉自在に結合され、器具ケース20の下側面1Bに一対のラッチ23で留められている。器具ケース20の正面開口20Aには、前面ガラス21との間をシールするシール部材としてのパッキン24が開口縁に沿って設けられている。
また器具ケース20の背面には、トンネル10内に設置するための金具25が取り付けられている。
このトンネル照明器具1は、前面ガラス21を道路11の路面12に対面させ、左側面1C、及び右側面1Dを結ぶ方向である左右方向を道路11の縦断方向Jに合わせた姿勢で、トンネル10に設置される。
器具ケース20の中には、光源部30と、電源端子台31と、電源ボックス32とが収められている。
光源部30は、発光素子の一例たるLED41(図5参照)を光源とするものであり、その詳細は後述する。電源端子台31は、器具ケース20の外から引き込まれた配線と、電源ボックス32の配線とを結線する。電源ボックス32は、光源部30を駆動する直流電力を生成するものであり、AC−DC変換器を内蔵し、外部から供給される商用の交流電力を直流電力に変換し光源部30に供給する。なお、電源ボックス32は、外部からの調光指示に基づいて直流電力(例えば直流電流)を可変し、光源部30の光量を可変してもよい。また器具ケース20には、停電時等に使用する非常用の電力としてバッテリーを内蔵してもよい。
図3は、図1のIII−III断面図である。図4は光源部30を示す斜視図であり、図5は光源部30を示す分解斜視図である。図6は、光源部30を示す断面図である。
光源部30は、図3に示すように、少なくとも1つ(本実施形態では、6つ)のレンズ付LED基板(光源ユニット)40と、このレンズ付LED基板40を取り付ける取付板金50とを備えている。取付板金50は、熱伝導性に優れたアルミニウム等の材料で正面視略矩形の板状に形成され、器具ケース20の背面部に立設された支持脚26に固定されて、前面ガラス21の近傍(正面開口20Aの近傍)に配置されている。レンズ付LED基板40を前面ガラス21の近傍に配置することで、レンズ付LED基板40の光が器具ケース20の内壁面で遮蔽されることを抑えて、効率良く光が取り出される。
各レンズ付LED基板40は、図4〜図6に示すように、発光素子の一例たるLED41が実装された基板42と、レンズ板60とを備え、基板42及びレンズ板60は重ねて取付板金50の表面50A(取付面)に取り付けられている。なお、図4、及び図5では、6つのレンズ付LED基板40のうち1つを図示し、他は省略している。
基板42は略矩形の回路実装基板であり、取付板金50の表面50Aに少なくとも1つ(本実施形態では、2つ)の固定具43(例えば、ねじ等)で固定されている。この基板42の表面には、LED41が複数個(本実施形態では、16個)実装されている。本実施形態では、LED41は、左右方向に2列、各列には8つずつ配置されている。なお、LED41の数や配置構成はこれに限定されるものではない。LED41は、基板42の面に略垂直な方向に光軸Fを有し、この光軸Fが正面方向(正面開口20A)を指向する姿勢で器具ケース20(図1)に収められている。これらのLED41によってトンネル照明器具1の光源が構成されている。
各LED41には、その放射光を制御する透過型の光制御体たるレンズ61が設けられている。このトンネル照明器具1では、各レンズ61は1つのレンズ板60として構成されている。複数のレンズ61を1つのユニットとすることで、LED41ごとにレンズ61を組み付ける手間が省け組立性の向上が図られる。
図7は、レンズ板60を示す図であり、図7(A)は正面図、図7(B)は右側面図、図7(C)は背面図、図7(D)は底面図である。
レンズ板60は、図7に示すように、透明樹脂製の平板部62を有し、その平板部62の表面62Aにレンズ61が一体に成形されている。レンズ板60は、略矩形状を成し、その外周部には、取付板金50に設けた係合穴51(図5)にスライドして係合するフック(係合部)63がレンズ板60の四隅に一体に形成されている。
レンズ板60が備えるレンズ61には、図7に示すように、配光パターンが異なる主レンズ61Aと、副レンズ61Bとが含まれ、これら主レンズ61A、及び副レンズ61Bの配光制御によって、目標の照度分布で道路が照明される。
主レンズ61Aは、目標の照度分布を得るように配光制御する。副レンズ61Bは、主レンズ61Aによって得られる照度分布との合成によって目標の照度分布が得られるように配光制御する。
これら主レンズ61A、及び副レンズ61Bはともに、道路11の縦断方向Jに延びた範囲を照射するように配光制御する。一方で、道路11の横断方向Mにおいては、主レンズ61Aが主に道路11の道路幅内を照明するのに対し、副レンズ61Bは、トンネル照明器具1の照射方向に位置する正面側(図2)の壁面70から、道路11の中央より車道外側線12Bに近い側を照明する。
このように、壁面70の照明がレンズ61の全部によって画一的に行われるのではなく、その一部の副レンズ61Bの配光制御によって行われることで、道路11の基本的な照明を主レンズ61Aで実現しつつ、副レンズ61Bでは壁面70の照明を、当該道路11の主レンズ61Aによる基本的な照明に合わせて簡単、かつ正確に実現できる。
上述のとおり、このレンズ板60には、それぞれのレンズ61が、2列に基板42に配列されたLED41に合わせて配列されている。各列においては、図7に示すように、道路11の路面12に近い側の先端部Qに副レンズ61Bが配置され、残りの箇所に主レンズ61Aが配置されている。
図8はレンズ付LED基板40が備える主レンズ61Aの1つを拡大して示す平面図である。また図9は図8のA−A断面図であり、図10は図8のB−B断面図である。なお、図9は、トンネル照明器具1の設置状態においては、道路11の縦断方向Jを含む面(以下、「縦断方向断面」と言う)で主レンズ61Aを切った断面図に相当する。また同様に図10は道路11の横断方向Mを含む面(以下、「横断方向断面」と言う)で主レンズ61Aを切った断面図に相当する。
主レンズ61Aは、図8〜図10に示すように、凸形状の出射面75を有し、図9、及び図10に示すように、LED41の対向面には出射面75の側に凹む凹部76が形成されており、この凹部76に入射面77が形成されている。この凹部76には、LED41が入り込み、入射面77に対して所定の位置に対面配置される。
主レンズ61Aは、入射面77、及び出射面75による光の屈折制御によって、LED41の放射光を道路11の縦断方向Jに拡げ、かつ、道路11の横断方向Mには、道路幅に合わせて集光するように制御する。
詳述すると、主レンズ61Aは、図9に示すように、縦断方向断面においては、左右に面対称な形状を成し、その対称面内に光軸Fが位置するようにLED41が配置される。これにより、道路11の縦断方向Jについては、トンネル照明器具1からみて対称な照度分布で道路11が照明される。
縦断方向断面において、主レンズ61Aの入射面77は、出射面75の側に凹む凹面形状(すなわち、凹レンズ)を成し、全体として、入射面77に入射した光が光軸Fから離れる方向に屈折して出射面75に入射し、出射面75に入射した光は光軸Fから離れる方向に屈折する。すなわち、縦断方向断面については、主レンズ61Aの入射面77、及び出射面75での屈折によって、LED41の放射光が道路11の縦断方向Jに拡げられて照射される。
ここで、LED41には、青色LEDと黄色蛍光体の組み合わせで白色光を放射するタイプのLEDが用いられている。このタイプのLEDにおいては、照射野の周縁部が黄色味を帯びる、いわゆるイエローリングが発生し得ることが知られている。
詳述すると、このLED41に用いられているタイプのLEDは、青色光を放射する多数のLEDを、黄色の蛍光を放射する蛍光体によって覆って面状の出射面が構成され、青色光、及び黄色蛍光を混色した白色光を出射面から放射している。このタイプのLEDでは、光軸Fと成す角度θが大きくなるほど黄色蛍光成分が増え、光出射面の周縁部から放射する光では、この黄色蛍光成分が過剰になって上記イエローリングが発生する。そして、係る出射面の光が拡げられると、照射野における周縁部の黄色味を帯びた範囲も拡張されて目立ち易くなる。
このイエローリングの対策としては、照射野で黄色味が目立つ(黄色蛍光成分が過多となる)光成分Saを含む上記角度を角度θa(図9)とすると、LED41の放射光のうち、角度θa以上の光成分Saを遮蔽することが考えられる。しかしながら、そうすると光成分Saの分だけ光の利用効率が低下してしまう。
そこで、この主レンズ61Aでは、角度θa以下の光成分Sbを縦断方向Jの遠方に大きく拡げ、角度θa以上の光成分Saが照射する箇所にも届かせることで、当該箇所における黄色味を抑えることとしている。
具体的には、図9に示すように、主レンズ61Aの入射面77は、縦断方向断面において、LED41の角度θa以下の光成分Sbが入射する凸部77Aと、その外側の両側に設けられ、角度θa以上の光成分Saが入射するサイド部77Bとを有している。
入射面77の凸部77Aは、LED41の側に大きく突出することで曲率が大きく(曲がり具合がきつく)成されており、凸部77Aに入射した光成分Sbは、光軸Fから離れる方向に大きく屈折して、外側に大きく拡げられ、光成分Saが照射する箇所にも届くようになっている。
一方、入射面77のサイド部77Bは、縦断方向断面において、光成分Saを光軸Fに近づく方向に屈折する(すなわち、光成分Saを光軸Fの方向に跳ね上げる)曲面形状に形成されており、少なくとも凸部77Aよりは大きく光を拡げない形状となされている。
これにより、サイド部77Bに入射する光成分Saが光軸Fの方向に出射され、凸部77Aによって拡げられた光成分Sbと重なることで、当該光成分Sbと混合されて黄色蛍光が目立たなくなり、また、当該光成分Saが道路11の照明に有効に利用されることとなる。
次いで、主レンズ61Aの道路11の横断方向断面の構成を説明する。
主レンズ61Aは、図10に示すように、横断方向断面において、入射面77がLED41の側に凸な凸面形状(すなわち凸レンズ)に形成されている。すなわち、入射面77に入射した光は光軸Fに近づくように屈折されて出射面75に入射し、これら入射面77、及び出射面75での屈折によって、道路の幅に合わせた照射野が得られるように集光される。
また横断方向断面において、主レンズ61Aの凹部76には、入射面77から凹部76の開口端に亘る周面78を有し、この周面78には、光軸Fと成す角度が大きな光成分、すなわち道路11の横断方向Mの遠方を指向する光成分が入射する。具体的には、主レンズ61Aの周面78のうち、道路11の横断方向Mの正面の側に向けて配置される正面側周面78Aには、光軸Fと成す角度が角度θc以上の光成分Scが入射する。また周面78のうち、道路11の横断方向Mの背面の側に向けて配置される背面側周面78Bには、光軸Fと成す角度が角度θd以上の光成分Sdが入射する。なお、角度θc、θdのそれぞれの値は道路11の道路幅等に応じて適宜に設定される。
これら光成分Sc、Sdに対して主レンズ61Aが何ら制御を行わなければ、光成分Scは、道路11の横断方向Mの正面の側の遠方を指向し、光成分Sdは横断方向Mの背面の側の遠方に向かい、それぞれが道路11を大きく外れた箇所を照射するため、道路11の外が過度に照明されてしまい、また、その分、道路11の照明に利用される光量が低下する。
そこで、この主レンズ61Aは、図10に示すように、横断方向断面において、周面78に入射した光成分Sc、Sdを光軸Fに近付く方向に跳ね上げ(折り曲げ)、これら光成分Sc、Sdが道路11を照らすように制御する2つの跳上面79A、79Bを備えている。
跳上面79Aは、主レンズ61Aが設置されたときに正面の側の壁面70を指向する光成分Scを、光軸Fに近付くように反射によって跳ね上げ、道路11の道路幅内を照射する光成分Seを得る反射面(第一反射面)である。
跳上面79Bは、背面の側の壁面70を指向する光成分Sdを、光軸Fに近づくように屈折によって跳ね上げ、道路11の道路幅内を照射する光成分Sfを得る面である。
ここで、主レンズ61Aの横断方向断面において、図10に示すように、出射面75の端部75Aと跳上面79A、79Bの先端82とが離間し、これらの間は略平坦面80となっている。この略平坦面80には、正面側周面78A、及び背面側周面78Bに入射した光成分Sc、Sdのうち、跳上面79A、79Bに入射しない光成分Sgが入射する。この光成分Sgも、道路11の横断方向Mの遠方に向かうことから、何ら対策を施さなければ、道路11を外れた箇所を照らし、正面、及び背面の側の壁面70の照度が過剰になってしまう。
この問題を解決する1つの手法としては、主レンズ61Aの横断方向断面において、略平坦面80から出射する光を主レンズ61Aとは別の他の部材で遮蔽する手法が考えられる。しかしながら、この光を遮蔽する分、光の利用効率が低下し、また他の部材の組み付け作業時には、主レンズ61Aとの正確な位置合わせも必要となるから、組み付け作業が煩雑になってしまう。
そこで、この主レンズ61Aは、横断方向断面において、略平坦面80に入射する光成分Sgを出射面75で制御したり、他の部材で遮蔽したりするのではなく、この光成分Sgを基板42の側に反射させ、基板42による拡散反射、及び隣接する主レンズ61Aへの入射によって道路11の照明に用いる構成としている。
具体的には、主レンズ61Aの横断方向断面において、略平坦面80は、正面側周面78A、及び背面側周面78Bから直接入射してくる光成分Sgを、LED41を実装した基板42の側に全反射する全反射面に成されている。
基板42のLED41の実装面84には、レジストを塗布するレジスト処理が施されている。レジストには高い反射率が得られる白色物質が使用され、光を効率良く拡散反射する反射面に形成されている。
これにより、略平坦面80で全反射された光成分Sgは、基板42の実装面84で拡散反射され、或いは、隣接する主レンズ61Aに入射し、道路11を照明する光として利用され、LED41の光が効率良く利用されることとなる。
なお、略平坦面80は、正面側周面78A、及び背面側周面78Bから直接入射してくる光成分Sgの光束の全てを全反射するものでなくとも良く、当該光成分Sgによって壁面70が過度に明るくならない限りは、光成分Sgの光束の一部を透過していても良い。
図11は図7のC−C断面を視た図である。図12は図11の矢印Xで示した箇所の拡大図である。
これらの図に示すように、レンズ板60の平板部62には、主レンズ61Aのそれぞれの間に表裏に貫通した貫通孔87が形成されている。この貫通孔87は、横断方向断面において、隣り合う主レンズ61Aの略平坦面80同士の間に形成されている。これら貫通孔87を通じて、略平坦面80の全反射によって基板42の実装面84で拡散反射された光が効率良く道路11に向けて照射されることとなる。
また、図12に示すように、貫通孔87は、主レンズ61Aの凹部76と跳上面79Aの下端部88の側で連通する。これにより、LED41の発熱が凹部76に籠もることなく貫通孔87を通じて外部に放熱される。
ところで、上述のとおり、主レンズ61Aは、壁面70が過度に照らされるのを防止すべく、横断方向断面において道路11を大きく外れる光を当該道路11の路面に配光する。しかしながら、道路11を外れる光の殆どが道路11の路面に配光されると、壁面70の明るさが不足することがある。そこで、壁面70の明るさの不足を補うために、レンズ板60には、上記副レンズ61Bが設けられている。
副レンズ61Bは、図11に示すように、横断方向断面において、道路11の正面の側には、全反射面として形成された略平坦面80が形成されておらず、この略平坦面80まで出射面75が拡張されて全体として凸レンズ形状に成されている。副レンズ61Bにあっては、道路11の横断方向Mの正面の壁面70にLED41の放射光を配光するように出射面75、及び入射面77が形成されており、これにより、壁面70の明るさの不足が補われる。なお、レンズ板60における副レンズ61Bの数は任意である。
以上説明したように、本実施形態によれば、複数のLED41のそれぞれに対応する主レンズ61Aは、LED41の光を光軸F方向に跳ね上げる跳上面79A、79Bと、道路11に向かう側と反対の側に反射させる略平坦面80とを、出射面75を挟んだ道路11の横断方向のそれぞれに備え、略平坦面80で反射した光の少なくとも一部は、隣接する主レンズ61Aに入射し、基板42の実装面84で反射される構成とした。
これにより、道路11の横断方向Mにおいて、道路11を大きく外れた箇所の照射が抑えられ、当該外れた箇所を指向する光が隣接する主レンズ61Aへの入射、及び基板42の実装面84での反射を通じて道路11の照明に有効に利用される。
また本実施形態によれば、基板42の実装面84を拡散反射面とした。
これにより、実装面84で反射した光が道路11の全体に拡散されるので、照度ムラの発生が防止される。
また本実施形態によれば、複数のレンズ61(主レンズ61A、及び副レンズ61B)を、基板42を覆う板材たる平板部62に一体成型した。
これにより、基板42の各LED41のそれぞれに対し、各レンズ61を一度に位置決め固定できる。
また本実施形態によれば、複数のLED41の一部のLED41には、主レンズ61Aと配光が異なる光学素子たる副レンズ61Bを設けた。
これにより、主レンズ61Aの配光を副レンズ61Bで補い、照明対象や環境に柔軟に対応した照明を実現できる。またトンネル照明器具1に適用することで、壁面70を適切な明るさで照明できる。
また本実施形態によれば、主レンズ61Aは、道路11の縦断方向J(進行方向)に対して左右対称な凹レンズ形状とした。これにより、道路11の縦断方向Jの遠方まで光が照射されるので、道路11に沿って設置するトンネル照明器具1の配置間隔を拡げることができる。
また本実施形態によれば、主レンズ61Aは、道路11の縦断方向J(進行方向)を含む断面内に、LED41の側に突出する凸部77Aが入射面77に設けられ、当該凸部77Aにより大きく外側に光を拡げ、入射面77の当該凸部77Aより外側は、当該凸部77Aより大きく光を拡げない形状に形成した。
これにより、凸部77Aに入射した光成分Sbと、凸部77Aの外側に入射した光成分Saとを混合して照射することができ、LED41に起因する照射野の色ムラを抑えることができる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を例示したものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、上述した実施形態において、発光素子の一例として、LED41を例示したが、これに限らず、例えば有機EL等の任意の発光素子を用いることができる。
例えば、本発明は、トンネル照明器具1に限らず、道路を照明する照明器具であれば、道路灯等の任意の形態の照明器具に適用できる。
1 トンネル照明器具(照明器具)
10 トンネル
11 道路
12 路面
40 レンズ付LED基板
41 LED(発光素子)
42 基板
60 レンズ板
61 レンズ
61A 主レンズ
61B 副レンズ
62 平板部
70 壁面
75 出射面
76 凹部
77 入射面
77A 凸部
77B サイド部
78 周面
78A 正面側周面
78B 背面側周面
79A、79B 跳上面
80 略平坦面(反射面)
84 実装面
87 貫通孔
F 光軸
J 道路の縦断方向(進行方向)
M 道路の横断方向(幅方向)

Claims (7)

  1. 道路を照明する照明器具において、
    複数の発光素子を実装した基板を有し、
    前記基板の実装面は反射面であり、
    複数の前記発光素子には、それぞれに対応するレンズが設けられ、
    前記レンズは、
    前記発光素子の光軸上に前記発光素子の光の入射面、及び当該光の出射面を有し、
    前記発光素子の光を光軸方向に跳ね上げる跳上面と、前記道路に向かう側と反対の側に反射させる反射面とを、前記入射面、及び前記出射面を挟んで前記道路の幅方向のそれぞれに備え、
    前記反射面で反射した光の少なくとも一部は、隣接するレンズに入射し、又は前記基板の実装面で反射されることを特徴とする照明器具。
  2. 前記基板の実装面は拡散反射面である、ことを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
  3. 複数の前記レンズを、前記基板を覆う板材に一体成型したことを特徴とする請求項1または2に記載の照明器具。
  4. 複数の前記発光素子の一部の発光素子には、複数の前記レンズと配光が異なる光学素子を設けた、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の照明器具。
  5. 前記レンズは、前記道路の進行方向に対して左右対称な形状である、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の照明器具。
  6. 前記レンズは、前記道路の進行方向を含む断面内に、前記発光素子の光の入射面には、発光素子の側に突出する凸部が設けられ、当該凸部により大きく外側に光を拡げ、前記入射面の当該凸部より外側は、当該凸部より大きく光を拡げない形状に形成されている、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の照明器具。
  7. トンネルに設置され、当該トンネルの道路を照明することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の照明器具。
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