JP6631327B2 - 光源ユニット、及び道路照明器具 - Google Patents

光源ユニット、及び道路照明器具 Download PDF

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Description

本発明は、光源ユニット、及び道路照明器具に関する。
トンネル照明の照明方式として、対称照明方式、及び非対称照明方式が知られており、この非対称照明方式の1つとしてプロビーム照明方式が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
対称照明方式は、照明器具の配光が道路縦断方向(道路走行方向)に対して、略対称になっている照明方式である。非対称照明方式は、照明器具の配光が道路縦断方向に対して非対称になっている照明方式である。プロビーム照明方式は、照明器具の正面よりも道路の交通方向にずれた箇所に配光のピークがある照明方式である。
従来、プロビーム照明方式を実現する照明器具は、特許文献1、及び特許文献2に示されているように、筐体に対してLEDの実装基板が所定の角度を有し、或いはLEDを収容した器具本体が器具取付面に対して傾斜することで、プロビームの配光を得ている。
特開2014−7072号公報 特開2013−143319号公報
しかしながら、従来の照明器具では、照明器具の製造、組立工程において、器具本体への実装基板の取り付けや組み立て、及び器具本体の各部の組み立ての精度に配光特性が影響を受けやすい、という問題がある。
なお、この問題は、トンネルの照明に限らず、非対称照明方式の道路照明に共通する課題である。
そこで、本発明は、器具本体の組み立て精度の影響を受け難くいプロビーム配光が得られる光源ユニット、及び道路照明器具を提供することを目的とする。
本発明は、発光素子と、前記発光素子の光を制御するレンズと、を有し、道路を照明する照明器具に設けられる光源ユニットであって、前記レンズは、出射面の側に凹む凹状の入射面を有し、前記入射面は、前記発光素子の光軸と交差する部分において前記発光素子の光を前記道路の走行方向の側に屈折させることを特徴とする。
本発明は、上記光源ユニットにおいて、前記入射面は、前記光軸と交差する第1入射面と、前記第1入射面よりも前記走行方向の側に配置された第2入射面と、を備え、前記第2入射面は、前記出射面の側に凹む段差部を挟んで前記第1入射面に繋がっていることを特徴とする。
本発明は、上記光源ユニットにおいて、前記段差部の面は、前記発光素子からの光が直接入射しない傾斜面である、ことを特徴とする。
本発明は、上記光源ユニットにおいて、前記第1入射面の面積は、前記発光素子の面積よりも大きく形成されていることを特徴とする。
本発明は、上記光源ユニットにおいて、第2入射面の面積は、前記第1入射面よりも小さい、ことを特徴とする。
本発明は、上記光源ユニットにおいて、前記出射面は、前記発光素子の光軸と交差し、かつ、前記道路の走行方向の側に光を屈折させて出射する第1出射面を含むことを特徴とする。
本発明は、上記光源ユニットにおいて、複数の前記発光素子が実装される実装基板を備え、前記レンズは、それぞれの前記発光素子に設けられていることを特徴とする。
本発明は、上記光源ユニットにおいて、前記実装基板はレジスト面を有し、前記レジスト面が拡散反射面であることを特徴とする。
本発明は、道路をプロビーム照明方式で照明する道路照明器具であって、上記のいずれかに記載の道路照明用光源ユニットを備える、ことを特徴とする。
本発明では、レンズの入射面は、発光素子の光を、この走行方向の側に屈折させる第1入射面を含んでいるので、当該レンズによってプロビーム配光が簡単に得られる。特に、レンズの配光制御によってプロビーム配光が得られるので、器具本体の組み立て精度の影響を受け難いプロビーム配光が実現できる。
これ加えて、第1入射面が発光素子の光軸と交差しているので、比較的光度が高い光軸上の光線を用いて、効率良くプロビーム配光を実現できる。
本発明の実施形態に係るトンネル照明器具が設置されたトンネルの構成を示す断面図である。 トンネル照明器具の配置を示す平面図である。 トンネル照明器具の構成を概略的に示す平面図である。 図3のIIIa−IIIa断面線からトンネル照明器具をみた断面視図である。 図3の第1レンズを通るIIIb−IIIb断面線の断面から光源ユニットをみた断面視図である。 図5に示した第1レンズの光線図である。 図3の第1レンズを通るIIIc−IIIc断面線の断面から光源ユニットをみた断面視図である。 図7に示した第1レンズの光線図である。 図3の第2レンズを通るIIId−IIId断面線の断面から光源ユニットをみた断面視図である。 図9に示した第2レンズの光線図である。 図3の第2レンズを通るIIIe−IIIe断面線の断面から光源ユニットをみた断面視図である。 図11に示した第2レンズの光線図である。 図3における1つの第2レンズの部分を拡大した図である。 第1レンズの照度分布図である。 第2レンズの照度分布図である。 光源ユニットの照度分布図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るトンネル照明器具1が設置されたトンネル2の構成を示す断面図である。図2は、トンネル照明器具1の配置を示す平面図である。
トンネル2は、底面に幅員が例えば約7メートルの道路3と、道路3の走行方向Aに沿って道路3の両側に位置する壁面6A、6Aと、これら壁面6A、6Aをアーチ状に繋ぐ天井面9とを備えている。走行方向Aは、道路3を走行する車両の進行方向(前進方向)である。
トンネル照明器具1は、トンネル2の片側の壁面6Aに、道路3の路面から取付高さHの位置に設置されている。またトンネル照明器具1は、器具光軸Kaを道路3の路面に向けて設置され、道路3と、トンネル照明器具1からみて道路3の横断方向の正面側の壁面6Aと、横断方向の背面側の壁面6Aとを照明する。また、トンネル照明器具1は、図2に示すように、道路3の走行方向Aに沿って所定の取付間隔(スパン)Sで設置されている。
なお、道路3の横断方向のうち、正面側を正面側横断方向B1と称し、これと反対方向の背面側を背面側横断方向B2と称する。
また、トンネル照明器具1は、左右両側の壁面6A、6Aのそれぞれに配置されてもよい。
図3はトンネル照明器具1の構成を概略的に示す平面図である。図4は図3のIIIa−IIIa断面線からトンネル照明器具1をみた断面視図である。
図3、及び図4に示すように、トンネル照明器具1は、器具本体10と、この器具本体10に収められたトンネル照明用の光源ユニット12と、を備えている。
器具本体10は、耐食性に優れ、熱伝導率が高い材料(例えばアルミ合金など)から形成されたケース体である。この器具本体10は、走行方向Aに沿って延びる略直方体形状であり、上側の長辺11Aが正面側横断方向B1(図2)、下側の長辺11Bが背面側横断方向B2(図2)に向いた姿勢でトンネル2の壁面6Aに設置される。図2に示すように、器具本体10の上面には略矩形の出射開口14が形成されており、この出射開口14を臨む位置に光源ユニット12が収められている。この出射開口14はカバーガラス16で閉塞されている。
光源ユニット12は、複数(図示例では12個)のLED18と、実装基板20と、レンズユニット22と、を備えている。
LED18は、トンネル照明器具1の光源であり、トンネル照明に要求される色温度、波長、及び輝度を有している。またLED18には、略ランバート(Lambert)配光のLED素子が用いられる。
実装基板20は、これらのLED18が実装面20A(図4)に実装された基板である。LED18のそれぞれは、光軸Kの方向にバラツキが生じないように、同一の平面から成る実装面20Aに実装されている。この実装面20Aは、その全面にレジストが塗られたレジスト面であり、光を拡散反射させる拡散反射面に成されている。この拡散反射面は、レジストの材料の選択やレジスト表面の表面加工(例えばブラスト加工など)によって形成されている。
図4に示すように、LED18のそれぞれは、光軸Kが実装面20Aに垂直に成る姿勢で実装基板20に実装されており、また、この実装基板20は、LED18の光軸Kが出射開口14の開口面に略垂直に成る姿勢で器具本体10に組み付けられている。この器具本体10は、その底面10Aが実装基板20の取付面であり、この底面10Aが出射開口14の開口面に平行に成されている。したがって、底面10Aに実装基板20を載せることで、LED18の各々の光軸Kが出射開口14の開口面に対して垂直に揃えられる。そして、この光軸Kの方向がトンネル照明器具1の器具光軸Ka(図1)と一致することになる。なお、実装基板20はトンネル照明器具1の底面10Aに直接取り付ける構成に限らず、取付部品を介して取り付けられてもよい。
係るトンネル照明器具1の設置状態においては、LED18が走行方向Aに正対し、LED18の光軸Kは、道路3の走行方向Aに直交し、かつ、道路3の路面を指向する。なお、所望のプロビーム配光が得られる限りにおいて、LED18の光軸Kが走行方向Aの直交方向から多少ずれもよいことは勿論である。
レンズユニット22は、LED18の各々の放射光を制御する光学ユニットであり、ベース板30と、複数の第1レンズ32と、複数の第2レンズ34とを備えている。
ベース板30は、図4に示すように、実装基板20の実装面20Aを覆う矩形板状の板材である。第1レンズ32、及び第2レンズ34は、いずれもLED18の放射光を制御するレンズであり、ベース板30に格子状に設けられている。これらベース板30、第1レンズ32、及び第2レンズ34は、例えば樹脂材を材料とした樹脂成型により一体に成型されている。
なお、器具本体10には、光源ユニット12の他にも、LED18に電力を供給する電源回路や、調光制御等を実行する制御回路、通信回路などの部材も設けられている。
トンネル照明器具1の配光は、光源ユニット12の配光によって決定されており、この光源ユニット12はプロビーム配光を有している。
プロビーム配光は、トンネル照明器具1からみて正面側横断方向B1(図2)よりも車両の走行方向Aの側に寄った箇所に光度のピークがある配光である。このプロビーム配光のトンネル照明器具1は、トンネル2の内部に設置され、先行車の背面を照明する。これにより、後続車の運転者においては、先行車に対する視認性が改善されるので、交通量の多いトンネルの照明などに用いられる。
光源ユニット12において、プロビーム配光は、上記レンズユニット22の第1レンズ32、及び第2レンズ34の制御によって実現されている。すなわち、第1レンズ32、及び第2レンズ34は、いずれもLED18の放射光を屈折により制御し、正面側横断方向B1から走行方向Aの側に移動した箇所に光度のピークを得ている。以下、かかる第1レンズ32、及び第2レンズ34について説明する。
図5は図3の第1レンズ32を通るIIIb−IIIb断面線の断面から光源ユニット12をみた断面視図である。図6は図5に示した第1レンズ32の光線図である。また、図7は図3の第1レンズ32を通るIIIc−IIIc断面線の断面から光源ユニット12をみた断面視図である。図8は図7に示した第1レンズ32の光線図である。
なお、図3においてIIIb−IIIb断面線で切った平面は、走行方向Aに平行、かつ第1レンズ32が覆うLED18の光軸Kを含む面(以下、「走行方向断面」と言う)である。また図3においてIIIc−IIIc断面線で切った平面は、正面側横断方向B1及び背面側横断方向B2に平行、かつ第1レンズ32が覆うLED18の光軸Kを含む面(以下、「横断方向断面」と言う)である。
さて図5、及び図7に示すように、第1レンズ32は、ベース板30の上面30Aに凸状に膨出した出射面42を有し、また、ベース板30の底面30Bには、LED18を覆う位置に、出射面42の側に凹んだ凹状の入射面44を有している。そして、この入射面44は、図5に示すように、走行方向断面において、第1入射面46Aと、第2入射面46Bと、段差面46Cとを含んで形成されている。
詳述すると、第1入射面46Aは、図6に示すように、走行方向断面において、直下のLED18から入射する放射光Maの進行方向を走行方向Aの側に向けて屈折させる。当該屈折により、正面側横断方向B1よりも走行方向Aの側に偏った照度分布が得られる。
また図5に示すように、出射面42には、第1入射面46Aで屈折した放射光Maを、走行方向断面において更に走行方向Aの側に屈折させる第1出射面48が形成されている。
そして、これら第1入射面46A、及び第1出射面48の屈折制御によって所望の配光形状のプロビーム配光が得られている。
係る第1入射面46Aは、図5に示すように、走行方向断面において、法線方向Nが光軸Kよりも走行方向Aの側に傾いた面によって形成され、また、第1出射面48は、法線方向Nが光軸Kよりも走行方向Aの逆方向の側に傾いた面によって形成されている。そして、第1入射面46A、及び第1出射面48の係る面形状によって、上述の屈折作用が得られている。
また、この第1入射面46Aは、図5に示すように、少なくとも光軸Kと交差する位置に形成されており、これに対応して、第1出射面48も光軸Kと交差する位置に形成されている。したがって、これら第1入射面46A、及び第1出射面48は、光軸K上、及び光軸K近傍の比較的光度が高い放射光Maを屈折させてプロビーム配光を形成するので、正面側横断方向B1よりも走行方向Aの側に移動した箇所に光度のピークを簡単かつ確実に形成できる。
なお、光軸K近傍の光を屈折させプロビーム配光を形成するためには第1入射面46A及び第1出射面48は、LED18の面積よりも大きく形成することが望ましい。LED18の面積は、光軸Kに垂直な平面視における発光面積である。
上記第2入射面46Bは、図5に示すように、第1入射面46Aよりも走行方向Aの側に配置されている面である。段差面46Cは、第1入射面46A、及び第2入射面46Bを繋ぐ面である。この段差面46Cは、入射面44の中に、LED18からみて出射面42の側に凹む段差部50を形成する面である。
第2入射面46Bが段差部50を挟んで第1入射面46Aに繋がることで、当該第2入射面46Bは、第1入射面46Aの段差部50の側の端部46A1よりもLED18から遠くに離れた位置、換言すれば、出射面42に近づいた位置に配置される。
したがって、段差部50が設けられていない場合に比べ、第2入射面46Bの箇所における入射面44と出射面42の間の厚みが小さくなるので、第1レンズ32の成型が容易となる。また、第1入射面46A、及び第2入射面46Bの2つの面で配光を制御できるので、1つの面で制御する場合に比べ、設計の自由度が増し、光学設計が容易となる。これに加え、第2入射面46Bと同じ光の入射面積を、段差部50を設けずに実現する場合、第1レンズ32の寸法を少なくとも走行方向Aの側に拡大する必要がある。すなわち、第1レンズ32に段差部50が設けられることで、第2入射面がLED18から離れることで第2入射面46Bの入射面積が拡大して、一定の立体角を有するLED18からの光束が制御しやすくなり、なおかつ、走行方向Aにおける第1レンズ32のコンパクト化も実現される。
段差部50の段差面46Cは、図6に示すように、LED18の放射光が直接入射しない傾斜面に形成されている。段差面46Cへの放射光の入射が防止されることで、照度ムラの発生が抑えられる。
ここで、第1入射面46Aの段差部50の側の端部46A1を光軸Kに近付けるほど、第2入射面46Bの光の入射面積が大きくなる。しかしながら、段差面46Cを光軸Kに近づけると照度ムラの原因になり、また第2入射面46Bの光の入射面積が第1入射面46Aよりも大きくなると、同じ特性の配光を維持するためには、第2入射面46Bの曲率の変化などにより、寧ろ第1レンズ32が拡大してしまう。
そこで、図5に示すように、第2入射面46Bの光の入射面積は、第1入射面46Aよりも小さく成されており、第1レンズ32の大型化を防止し、コンパクトなレンズを実現している。
図5に示すように、入射面44には、走行方向断面において、第2入射面46Bよりも走行方向Aの側に、跳ね上げ入射面47が設けられている。跳ね上げ入射面47は、図6に示すように、光軸Kよりも走行方向Aの側に進行して入射する放射光であって、光軸Kと成す角度が所定値以上の放射光Mb1の進行方向を、光軸Kの側に跳ね上げるように屈折させる。
一方、入射面44には、走行方向断面において、第1入射面46Aよりも走行方向Aの反対方向の側にも跳ね上げ入射面49が設けられている。図6に示すように、この跳ね上げ入射面49は、光軸Kよりも走行方向Aの反対方向の側に進行して入射する放射光であって、光軸Kと成す角度が所定値以上の放射光Mb2の進行方向を、光軸Kの側に跳ね上げるように屈折させる。
これら跳ね上げ入射面47、及び跳ね上げ入射面49により放射光Mb1、及びMb2がベース板30に入射することを防ぎ、制御できない光やベース板30の側面から器具内へ漏れる光を減らすことができるので、LED18の利用効率が高められる。
次いで第1レンズ32の横断方向断面の構成について詳述する。
横断方向断面における光源ユニット12の光線が道路3の横断方向を照射しており、この第1レンズ32は、横断方向断面において、左右両側の壁面6A、6A、及び、それらの間の道路3に亘る範囲を照射している。そして、第1レンズ32の入射面44,及び出射面42は、LED18の光をこの横断方向の照射範囲に収めるように屈折させる形状に形成されている。
また、第1レンズ32は、図7に示すように、横断方向断面において、出射面42の一方の端部に実装基板方向反射面56を備えている。実装基板方向反射面56は、横断方向の照射範囲の外に向かう放射光Mc(図8)を、実装基板20の実装面20Aに向けて反射させる。実装面20Aの表面は、上述のとおり、拡散反射面に形成されたレジスト面なので、このレジスト面で放射光Mcが拡散反射され、照射範囲内の照明に利用される。
さらに第1レンズ32は、図7に示すように、横断方向断面において、出射面42の他方の端部に全反射面58を備えている。全反射面58は、横断方向の照射範囲の外に向かう放射光Md(図8)を全反射させ、横断方向の照射範囲に向ける。
これら実装基板方向反射面56、及び全反射面58によって光の利用効率が高められる。
なお、器具本体10の内壁面を正反射面に形成し、光源ユニット12から当該器具本体10の内壁面に入射する光を正反射させてトンネル照明に利用することもできる。
ここで、前掲図1に示すように、トンネル照明器具1は、横断方向断面において、道路3を上方から斜めに照明しており、器具光軸Kaよりも背面側横断方向B2に出射された光Mfは、トンネル照明器具1の直下近傍の路面から背面側の壁面6Aの間の範囲を照射する。この範囲の照明においては、トンネル照明器具1の直下近傍から背面側の壁面6Aにかけて、連続的になだらかに(緩やかに)に光度を変化させる必要がある。そこで、図7に示すように、第1レンズ32の入射面44には、上記光Mfの元となる放射光Mg(図8)が入射する箇所に凹状入射面59が設けられている。この凹状入射面59は、出射面42の側に凹む凹形状の面であり、当該凹形状によって放射光Mgが横断方向に拡げられるので、上述した、なだらかな光度の変化が形成される。
一方、この第1レンズ32は、横断方向断面において、トンネル照明器具1から最も遠くなる正面側の壁面6A側の路面に向かって光を強く集めている。このため、図7に示すように、第1レンズ32の入射面44には、横断方向断面において、光軸Kと交差する箇所に凸レンズ面57が設けられている。凸レンズ面57は、出射面42の側と反対の側に凸状に膨出し凸レンズを形成する面であり、これにより、幅が狭く勾配が強い光度のピークが形成される。
図9は図3の第2レンズ34を通るIIId−IIId断面線の断面から光源ユニット12をみた断面視図である。図10は図9に示した第2レンズ34の光線図である。また、図11は図3の第2レンズ34を通るIIIe−IIIe断面線の断面から光源ユニット12をみた断面視図である。図12は図11に示した第2レンズ34の光線図である。
図13は、図3における1つの第2レンズ34を拡大した図である。
第2レンズ34は、第1レンズ32と同様にプロビーム配光を形成するものであり、図9、及び図10に示すように、走行方向断面において、第1レンズ32と同じ構成を備えている。
また第2レンズ34は、横断方向断面においても、図11、及び図12に示すように、第1レンズ32と同様に、実装基板方向反射面56、及び全反射面58を備えている。
一方、第2レンズ34は、横断方向断面において、光軸K、及び光軸K近傍の光度が高い光で、第1レンズ32に比べて比較的広い範囲を照射しており、第1レンズ32の凸レンズ面57に代えて、図11に示すように、凹レンズ面70が形成されている。この凹レンズ面70は、第1レンズ32の凹状入射面59に相当する箇所を含んで形成されており、トンネル照明器具1の直下から背面側の壁面6Aにわたって、なだらかに光度が変化するように成されている。
一方、この第2レンズ34は、横断方向断面において、第1レンズ32に比べ、背面側横断方向B2(すなわち、トンネル照明器具1からみて手前側)に寄った位置に光度のピークを配置し、トンネル照明器具1の直下から背面側の壁面6Aの照度を確保する。
具体的には、図13に示すように、第2レンズ34の出射面42には、平面視において、走行方向Aに並ぶ2つの凸形状レンズ要素72A、72Bが含まれている。これらの凸形状レンズ要素72A、72Bは、平面視楕円型のレンズであり、それぞれの長軸74A、74Bが走行方向Aに延びている。これらの長軸74A、74Bは、凸形状レンズ要素72A、72Bのレンズ外側の端部72A1、72B1が、光軸Kからみて背面側横断方向B2に位置するように、走行方向Aに対して傾斜している。これにより、第1レンズ32に比べて多くの出射光が背面側横断方向B2の側を照射し、トンネル照明器具1の直下から背面側の壁面6Aの照度が確保される。
なお、この第2レンズ34の入射面44は、図11に示すように、横断方向断面からみた場合、背面側横断方向B2よりも正面側横断方向B1が高くなるように全体的に傾斜している。これによっても、第1レンズ32に比べて多くの出射光が背面側横断方向B2の側を照射する。
図14は第1レンズ32の照度分布図であり、図15は第2レンズ34の照度分布図である。図16はレンズユニット22(光源ユニット12)の照度分布図である。より具体的には、図14は、レンズユニット22における全ての第2レンズ34が第1レンズ32に置き換えられた場合の照度分布図である。図15は、レンズユニット22における全ての第1レンズ32が第2レンズ34に置き換えられた場合の照度分布図である。
これら図14〜図16の照度分布図において、トンネル照明器具1は、道路3の縁近傍に配置され、主に道路3と、この道路3を挟んで正面側横断方向B1の側に位置する壁面6Aとを照明している。
図14、及び図15に示すように、第1レンズ32、及び第2レンズ34は、正面側横断方向B1よりも走行方向Aの側に偏った照度分布を形成し、また、ピーク照度位置Qも、正面側横断方向B1から走行方向Aに移動した所に位置する。横断方向において、第2レンズ34のピーク照度位置Qは、第1レンズ32よりもトンネル照明器具1の近くに配置される。
そして、図16に示すように、これら第1レンズ32、及び第2レンズ34の両方を備えたレンズユニット22により、正面側横断方向B1よりも走行方向Aの側に照度分布が偏ったプロビーム配光が形成される。さらに、横断方向において、トンネル照明器具1の近傍で、なだらかに照度が変化する照度分布が得られる。
以上説明したように、本実施形態によれば、上述した効果を奏する。
上述したトンネル照明器具1では、光源ユニット12がレンズユニット22を備え、このレンズユニット22が、第1レンズ32、及び第2レンズ34を備える。そして、これら第1レンズ32、及び第2レンズ34の入射面44は、LED18の放射光を、この走行方向Aの側に屈折させる第1入射面46Aを備えており、レンズの配光によってプロビーム配光が得られている。したがって、器具本体10の組み立て精度の影響を受け難いプロビーム配光が実現できる。
これ加えて、第1入射面46Aは、LED18の光軸Kと交差しているので、比較的光度が高い光軸K上の光を用いて、効率良くプロブーム配光を実現できる。
また上述した入射面44は、第1入射面46Aよりも走行方向Aの側に配置された第2入射面46Bを備えている。そして、この第2入射面46Bは、出射面42の側に凹む段差部50を挟んで第1入射面46Aと繋がっている。
この構成によれば、段差部50が設けられていない場合に比べ、第2入射面46Bの箇所における入射面44と出射面42の間の厚みが小さくなり、第1レンズ32、及び第2レンズ34の成型が容易となる。また、第1入射面46A、及び第2入射面46Bの2つの面で配光を制御できるので、1つの面で制御する場合に比べ、設計の自由度が増し、光学設計が容易となる。これに加え、段差部50が設けられていない場合に比べて第2入射面46BがLED18から離れることで第2入射面46Bの入射面積が大きくなるので、一定の立体角を有するLED18からの光束が制御しやすくなり、係る光束制御を段差部50を設けずに実現する場合に比べ第1レンズ32、及び第2レンズ34がコンパクトになる。
また、段差部50の段差面46Cは、LED18の放射光が直接入射しない傾斜面に形成されている。段差面46Cへの放射光の入射が防止されることで、照度ムラの発生が抑えられる。
また、第1入射面46Aの面積は、LED18の面積よりも大きく形成されているので、光軸K近傍の光を屈折させプロビーム配光を確実に形成できる。
また、第2入射面46Bの入射面積が第1入射面46Aよりも小さく形成されているので、第1レンズ32の大型化を防止し、第1レンズ32、及び第2レンズ34がコンパクト化できる。
また出射面42は、LED18の光軸Kと交差し、かつ、道路3の走行方向Aの側に屈折させて光を出射する第1出射面48を含んでいる。
この第1出射面48も、第1入射面46Aと同様に、光軸K上の比較的光度が高い放射光を屈折させてプロビーム配光を形成するので、プロビーム配光を効率良く形成できる。また、第1入射面46A、及び第1出射面48の2つの面でプロビーム配光を制御することで、設計の自由度が増し、正確なプロビーム配光が簡単に得られる。
また光源ユニット12は、複数のLED18が実装される実装基板20を備え、第1レンズ32、及び第2レンズ34のいずれかが、それぞれのLED18に設けられている。
これにより、各LED18の放射光を確実に配光できる。
また、実装基板20の実装面20Aの表面がレジスト面であり、このレジスト面が拡散反射面に形成されている。
これにより、LED18の光の利用効率が高められる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様の例示であり、本発明の要旨の範囲において任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、上述した実施形態において、例えば有機ELなどの発光素子をLED18の代わりに用いてもよい。
また本発明は、トンネル2を照明するトンネル照明器具1に限らず、道路3をプロビーム照明方式で照明する道路照明器具に適用できる。
1 トンネル照明器具(道路照明器具)
2 トンネル
3 道路
6A 壁面
10 器具本体
12 光源ユニット
18 LED(発光素子)
20 実装基板
20A 実装面(レジスト面)
22 レンズユニット
30 ベース板
32 第1レンズ(レンズ)
34 第2レンズ(レンズ)
42 出射面
44 入射面
46A 第1入射面
46B 第2入射面
46C 段差面
47 跳ね上げ入射面
48 第1出射面
50 段差部
A 走行方向
B1 正面側横断方向
B2 背面側横断方向
K 光軸
Ka 器具光軸
N 法線方向
Q ピーク照度位置

Claims (9)

  1. 発光素子と、前記発光素子の光を制御するレンズと、を有し、道路を照明する照明器具に設けられる光源ユニットであって、
    前記レンズは、出射面の側に凹む凹状の入射面を有し、
    前記入射面は、
    前記発光素子の光軸と交差する部分において前記発光素子の光を前記道路の走行方向の側に屈折させる
    ことを特徴とする光源ユニット。
  2. 前記入射面は、
    前記発光素子の光軸と交差する第1入射面と、
    前記第1入射面よりも前記走行方向の側に配置された第2入射面と、を備え、
    前記第2入射面は、前記出射面の側に凹む段差部を挟んで前記第1入射面に繋がっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源ユニット。
  3. 前記段差部の面は、前記発光素子からの光が直接入射しない傾斜面である、ことを特徴とする請求項2に記載の光源ユニット。
  4. 前記第1入射面の面積は、前記発光素子の面積よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項2または3記載の光源ユニット。
  5. 前記第2入射面の面積は、前記第1入射面よりも小さい、ことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の光源ユニット。
  6. 前記出射面は、
    前記発光素子の光軸と交差し、かつ、前記道路の走行方向の側に光を屈折させて出射する第1出射面を含む
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光源ユニット。
  7. 複数の前記発光素子が実装される実装基板を備え、
    前記レンズは、それぞれの前記発光素子に設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光源ユニット。
  8. 前記実装基板はレジスト面を有し、
    前記レジスト面が拡散反射面である
    ことを特徴とする請求項7に記載の光源ユニット。
  9. 道路をプロビーム照明方式で照明する道路照明器具であって、
    請求項1〜8のいずれかに記載の光源ユニットを備える、ことを特徴とする道路照明器具。
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