JP6542530B2 - 減速機群及び減速機群の設計方法 - Google Patents

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Description

本発明は、偏心揺動型歯車装置としての機構を有する減速機の減速機群に関する。
産業用ロボットや工作機械といった様々な技術分野において、様々な減速機が用いられている(特許文献1を参照)。特許文献1は、筒状の筐体と、筐体内で揺動する揺動歯車と、揺動歯車を揺動させるクランク組立体と、を備える減速機を開示する。設計者は、特許文献1の開示技術に基づいて、顧客が要求する性能(例えば、トルクや減速比)に適合するように様々な減速機を設計することができる。
特開2010−286098号公報
設計者が、顧客の様々な要求に応じて、様々な減速機を設計するならば、設計者は、減速機の様々な部品について設計計算を行い、且つ、様々な図面を作成する必要がある。このことは、過大な設計労力に帰結する。加えて、減速機の製造を管理するロジスティクス部門の管理労力も、多すぎる部品の種類に起因して過大になることもある。
本発明は、設計及びロジスティクスに関する労力の軽減に貢献する技術を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る減速機群は、第1出力部を回転させる第1クランク組立体を有する複数の第1減速機を含む第1減速機群と、第2出力部を回転させる第2クランク組立体を有する複数の第2減速機を含む第2減速機群と、を備える。前記第1クランク組立体は、第1ジャーナルと前記第1ジャーナルに対して偏心した第1偏心部とを含む第1クランク軸を含む。前記第2クランク組立体は、第2ジャーナルと前記第2ジャーナルに対して偏心した第2偏心部とを含む第2クランク軸を含む。前記第1減速機群に含まれる前記第1減速機の前記第1クランク組立体は何れも、前記第1クランク軸に取り付けられる軸受の荷重許容量及び前記第1出力部の回転中心軸からの距離のうち少なくとも一方において、前記第2クランク組立体とは相違する。前記第1減速機群に含まれる前記第1減速機の前記第1クランク軸は何れも前記第2減速機群に含まれる前記第2減速機の前記第2クランク軸に形状的に一致する。
上記構成によれば、第1クランク軸は、第2クランク軸に形状的に一致するので、設計者は、クランク軸に関する設計作業を省略することができる。加えて、クランク軸の種類は低減されるので、クランク軸に関するロジスティクス業務も軽減される。
上記構成において、前記第1出力部は、第1主軸周りに回転してもよい。前記第1ジャーナルは、前記第1主軸から第1距離だけ離間した第1伝達軸周りに回転してもよい。前記第2出力部は、第2主軸周りに回転してもよい。前記第2ジャーナルは、前記第2主軸から前記第1距離とは異なる第2距離だけ離間した第2伝達軸周りに回転してもよい。
上記構成によれば、第2ジャーナルは、第2主軸から第1距離とは異なる第2距離だけ離間した第2伝達軸周りに回転するので、第1減速機と第2減速機との間で、寸法上の差異が存在する。しかしながら、第1クランク軸は、第2クランク軸に形状的に一致するので、設計者は、クランク軸に関する設計作業を省略することができる。加えて、クランク軸の種類は低減されるので、クランク軸に関するロジスティクス業務も軽減される。
上記構成において、前記第1減速機は、前記第1クランク軸によって揺動され、前記第1出力部を回転させる第1揺動歯車と、前記第1偏心部と前記第1揺動歯車との間に配置される第1歯車支持軸受を含んでもよい。前記第2減速機は、前記第2クランク軸によって揺動され、前記第2出力部を回転させる第2揺動歯車と、前記第2偏心部と前記第2揺動歯車との間に配置される第2歯車支持軸受を含んでもよい。前記第1歯車支持軸受は、前記第2歯車支持軸受と内径において等しく、且つ、外径において相違してもよい。
上記構成によれば、第1歯車支持軸受は、第2歯車支持軸受と内径において等しく、且つ、外径において相違するので、設計者は、第1減速機と第2減速機との間で性能的な差異を作り出すことができる。しかしながら、第1クランク軸は、第2クランク軸に形状的に一致するので、設計者は、クランク軸に関する設計作業を省略することができる。加えて、クランク軸の種類は低減されるので、クランク軸に関するロジスティクス業務も軽減される。
上記構成において、前記第1減速機は、前記第1ジャーナルに取り付けられる第1シャフト支持軸受を含んでもよい。前記第2減速機は、前記第2ジャーナルに取り付けられる第2シャフト支持軸受を含んでもよい。前記第1シャフト支持軸受は、前記第2シャフト支持軸受と内径において等しく、且つ、外径において相違してもよい。
上記構成によれば、第1シャフト支持軸受は、第2シャフト支持軸受と内径において等しく、且つ、外径において相違するので、設計者は、第1減速機と第2減速機との間で性能的な差異を作り出すことができる。しかしながら、第1クランク軸は、第2クランク軸に形状的に一致するので、設計者は、クランク軸に関する設計作業を省略することができる。加えて、クランク軸の種類は低減されるので、クランク軸に関するロジスティクス業務も軽減される。
上記構成において、前記第1クランク組立体は、前記第2クランク組立体と形状的に一致してもよい。
上記構成によれば、第1クランク組立体は、第2クランク組立体と形状的に一致するので、クランク組立体の製造に用いられる部品の種類が低減される。
本発明の他の局面に係る減速機は、出力部の回転中心軸と前記出力部を回転させるクランク組立体の伝達回転軸との間の距離関係及び前記クランク組立体の荷重許容量のうち少なくとも一方において、他のもう1つの減速機群に含まれる第2減速機とは相違する複数の第1減速機を備えた減速機群であって前記第1減速機は何れも、前記回転中心軸として規定される第1主軸周りに回転する第1出力部と、前記第1出力部を回転させる第1クランク組立体と、を備える。前記他のもう1つの減速機群に含まれる第2減速機何れも、回転運動を行うことによって、第2出力部を回転させる第2クランク組立体を有する。前記第1クランク組立体は何れも、第1ジャーナルと前記第1ジャーナルに対して偏心した第1偏心部とを有する第1クランク軸を含む。前記第2クランク組立体は何れも、第2ジャーナルと前記第2ジャーナルに対して偏心した第2偏心部とを含む第2クランク軸を含む。前記減速機群に含まれる前記第1減速機の前記第1クランク軸は何れも前記他のもう一つの減速機群に含まれる前記第2減速機の前記第2クランク軸に形状的に一致する。
上記構成によれば、第1クランク軸は、第2クランク軸に形状的に一致するので、設計者は、クランク軸に関する設計作業を省略することができる。加えて、クランク軸の種類は低減されるので、クランク軸に関するロジスティクス業務も軽減される。
本発明の更に他の局面に係る減速機の設計方法は、出力部の回転中心軸と前記出力部へ駆動力を伝達するクランク組立体の伝達回転軸との間の距離関係及び前記クランク組立体の荷重許容量のうち少なくとも一方において、他のもう1つの減速機群に含まれる減速機とは相違する複数の減速機を備えた第1減速機の設計に利用される。設計方法は、前記第1減速機群に含まれる減速機における、前記回転中心軸として規定される第1主軸周りに回転する第1出力部を設計する工程と、前記第1減速機群に含まれる減速機における、前記第1出力部を回転させる第1クランク組立体を設計する工程と、を備える。前記他のもう1つの減速機は、回転運動を行うことによって、第2出力部を回転させる第2クランク組立体を有する。前記第2クランク組立体は、第2ジャーナルと前記第2ジャーナルに対して偏心した第2偏心部とを含む第2クランク軸を含む。前記第1減速機群に含まれる減速機における前記第1クランク組立体を設計する工程は、前記第2クランク軸に形状的に一致する第1クランク軸を設計する段階を含む。
上記構成によれば、第1クランク組立体を設計する工程は、第2クランク軸に形状的に一致する第1クランク軸を設計する段階を含むので、設計者は、クランク軸に関する設計作業を省略することができる。
本発明は、設計及びロジスティクスに関する労力の軽減に貢献する。
第1実施形態の減速機の概略的な断面図である。 図1Aに示されるA−A線に沿う減速機の概略的な断面図である。 他のもう1つの減速機の概略的な断面図である。 第2実施形態の減速機の概略的な断面図である。 第3実施形態の減速機の概略的な断面図である。 減速機の例示的な設計手順を示すフローチャートである(第4実施形態)。
添付の図面を参照して、減速機の設計及び減速機の製造のためのロジスティクスに関する労力の軽減に貢献する技術に関する様々な実施形態が説明される。
<第1実施形態>
従来の設計技術では、設計者が、所定の減速比で回転する出力部の回転中心軸と、出力部へ駆動力を伝達するクランク組立体と、の間の距離関係において互いに相違する複数の減速機を設計するとき、設計者は、複数の減速機それぞれに専用のクランク軸を設計している。この結果、膨大な種類のクランク軸が作成されることとなっている。本発明者等は、様々な減速機の設計を研究し、出力部の回転中心軸とクランク組立体との間の距離において相違する複数の減速機に対して、共通の設計から作り出されたクランク軸が適用可能であることを見出した。第1実施形態において、形状的に一致するクランク軸が組み込まれた2つの減速機が説明される。
(減速機の構造)
図1A及び図1Bは、例示的な減速機100を示す。図1Aは、減速機100の概略的な断面図である。図1Bは、図1Aに示されるA−A線に沿う減速機100の概略的な断面図である。図1A及び図1Bを参照して、減速機100が説明される。
減速機100は、筐体筒200と、歯車部300と、3つのクランク組立体400と、を備える。筐体筒200は、歯車部300と、3つのクランク組立体400と、を収容する。本実施形態において、第1減速機は、減速機100によって例示される。
筐体筒200は、外筒部210と、キャリア部220と、2つの主軸受230と、を含む。キャリア部220は、外筒部210内に配置される。2つの主軸受230は、外筒部210とキャリア部220との間に配置される。2つの主軸受230は、外筒部210と、キャリア部220と、の間の相対的な回転運動を可能にする。本実施形態において、第1出力部は、外筒部210及びキャリア部220のうち一方によって例示される。
図1Aは、2つの主軸受230の回転中心軸として規定される主軸FMXを示す。外筒部210及びキャリア部220は、主軸FMXを取り囲む。外筒部210が固定されているならば、キャリア部220は、主軸FMX周りに回転する。キャリア部220が固定されているならば、外筒部210は、主軸FMX周りに回転する。すなわち、外筒部210及びキャリア部220のうち一方は、外筒部210及びキャリア部220のうち他方に対して、主軸FMX周りに相対的に回転することができる。本実施形態において、第1主軸は、主軸FMXによって例示される。
設計者は、外筒部210に様々な形状を与えることができる。したがって、本実施形態の原理は、外筒部210の特定の形状に限定されない。
設計者は、キャリア部220に様々な形状を与えることができる。したがって、本実施形態の原理は、キャリア部220の特定の形状に限定されない。
外筒部210は、外筒211と、複数の内歯ピン212と、を含む。外筒211は、キャリア部220、歯車部300及びクランク組立体400が収容される円筒状の内部空間を規定する。各内歯ピン212は、主軸FMXに略平行に延びる円柱状の部材である。各内歯ピン212は、外筒211の内壁に形成された溝部に嵌入される。したがって、各内歯ピン212は、外筒211によって適切に保持される。
複数の内歯ピン212は、主軸FMX周りに略一定間隔で配置される。各内歯ピン212の半周面は、外筒211の内壁から主軸FMXに向けて突出する。したがって、複数の内歯ピン212は、歯車部300と噛み合う内歯として機能する。
キャリア部220は、基部221と、端板部222と、位置決めピン223と、固定ボルト224と、を含む。キャリア部220は、全体的に、円筒形状をなす。基部221は、基板部225と、3つのシャフト部226と、を含む。3つのシャフト部226それぞれは、基板部225から端板部222に向けて延びる。3つのシャフト部226それぞれの先端面には、ネジ孔227及びリーマ孔228が形成される。位置決めピン223は、リーマ孔228へ挿入される。この結果、端板部222は、基部221に対して精度よく位置決めされる。固定ボルト224は、ネジ孔227に螺合する。この結果、端板部222は、基部221に適切に固定される。
歯車部300は、基板部225と端板部222との間に配置される。3つのシャフト部226は、歯車部300を貫通し、端板部222に接続される。
歯車部300は、2つの歯車310,320を含む。歯車310は、基板部225と歯車320との間に配置される。歯車320は、端板部222と歯車310との間に配置される。
歯車310は、形状及び大きさにおいて、歯車320と略等しい。歯車310,320は、内歯ピン212に噛み合いながら、外筒211内を周回移動する。したがって、歯車310,320の中心は、主軸FMX周りを周回することとなる。本実施形態において、第1揺動歯車は、歯車310,320のうち一方によって例示される。
歯車310の周回位相は、歯車320の周回位相から略180°ずれている。歯車310は、外筒部210の複数の内歯ピン212のうち半数に噛み合う間、歯車320は、複数の内歯ピン212のうち残りの半数に噛み合う。したがって、歯車部300は、外筒部210又はキャリア部220を回転させることができる。
本実施形態において、歯車部300は、2つの歯車310,320を含む。代替的に、設計者は、歯車部として、2を超える数の歯車を用いてもよい。更に代替的に、設計者は、歯車部として、1つの歯車を用いてもよい。
3つのクランク組立体400それぞれは、クランク軸410と、4つの軸受421,422,423,424と、伝達歯車430と、を含む。伝達歯車430は、一般的なスパーギアであってもよい。本実施形態の原理は、伝達歯車430の特定の種類に限定されない。
伝達歯車430は、駆動源(例えば、モータ)が発生させた駆動力を直接的又は間接的に受ける。設計者は、駆動源から伝達歯車430までの駆動力の伝達経路を、減速機100の使用環境や使用条件に応じて適切に設定してもよい。したがって、本実施形態の原理は、駆動源から伝達歯車430までの特定の駆動伝達経路に限定されない。
図1Aは、伝達軸FTXを示す。伝達軸FTXは、主軸FMXに対して略平行である。クランク軸410は、伝達軸FTX周りに回転する。図1Aは、伝達軸FTXと主軸FMXとの間の距離を記号「L1」で示す。本実施形態において、第1クランク組立体は、3つのクランク組立体400のうち1つによって例示される。第1伝達軸は、伝達軸FTXによって例示される。第1距離は、距離L1によって例示される。
クランク軸410は、2つのジャーナル411,412と、2つの偏心部413,414と、を含む。ジャーナル411,412は、伝達軸FTXに沿って延びる。ジャーナル411,412の中心軸は、伝達軸FTXに一致する。ジャーナル411,412は、伝達軸FTX周りに回転する。偏心部413,414は、ジャーナル411,412間に形成される。偏心部413,414それぞれは、伝達軸FTXから偏心している。本実施形態において、第1クランク軸は、クランク軸410によって例示される。第1ジャーナルは、ジャーナル411,412のうち一方によって例示される。第1偏心部は、偏心部413,414のうち一方によって例示される。
ジャーナル411は、軸受421に挿入される。軸受421は、ジャーナル411と端板部222との間に配置される。したがって、ジャーナル411は、端板部222と軸受421とによって支持される。ジャーナル412は、軸受422に挿入される。軸受422は、ジャーナル412と基部221との間に配置される。したがって、ジャーナル412は、基部221と軸受422とによって支持される。本実施形態において、第1シャフト支持軸受は、軸受421,422のうち一方によって例示される。
偏心部413は、軸受423に挿入される。軸受423は、偏心部413と歯車310との間に配置される。偏心部414は、軸受424に挿入される。軸受424は、偏心部414と歯車320との間に配置される。本実施形態において、第1歯車支持軸受は、軸受423,424のうち一方によって例示される。
伝達歯車430に駆動力が入力されると、クランク軸410は、伝達軸FTX周りに回転する。この結果、偏心部413,414は、伝達軸FTX周りに偏心回転する。クランク軸410は、軸受423,424を介して、歯車310,320へ駆動力を伝達する。軸受423,424を介して偏心部413,414に接続された歯車310,320は、外筒部210によって規定された円形空間内で揺動する。歯車310,320は、内歯ピン212に噛み合うので、外筒部210とキャリア部220との間で相対的な回転運動が引き起こされる。
(他のもう1つの減速機)
設計者は、図1A及び図1Bを参照して説明された減速機100の設計原理に基づいて、主軸と伝達軸との間の距離において相違する他のもう1つの減速機を設計することができる。
図2は、図1A及び図1Bを参照して説明された設計原理に基づいて構築された他のもう1つの減速機100Aを示す。図2は、減速機100Aの概略的な断面図である。図1A及び図2を参照して、減速機100Aが説明される。
減速機100Aは、筐体筒200Aと、歯車部300Aと、クランク組立体400Aと、を備える。筐体筒200Aは、歯車部300Aと、クランク組立体400Aと、を収容する。本実施形態において、第2減速機は、減速機100Aによって例示される。
筐体筒200Aは、外筒部210Aと、キャリア部220Aと、2つの主軸受230Aと、を含む。キャリア部220Aは、外筒部210A内に配置される。2つの主軸受230Aは、外筒部210Aとキャリア部220Aとの間に配置される。2つの主軸受230Aは、外筒部210Aと、キャリア部220Aと、の間の相対的な回転運動を可能にする。本実施形態において、第2出力部は、外筒部210A及びキャリア部220Aのうち一方によって例示される。
図2は、2つの主軸受230Aの回転中心軸として規定される主軸SMXを示す。外筒部210Aが固定されているならば、キャリア部220Aは、主軸SMX周りに回転する。キャリア部220Aが固定されているならば、外筒部210Aは、主軸SMX周りに回転する。すなわち、外筒部210A及びキャリア部220Aのうち一方は、外筒部210A及びキャリア部220Aのうち他方に対して、主軸SMX周りに相対的に回転することができる。本実施形態において、第2主軸は、主軸SMXによって例示される。
設計者は、外筒部210Aに様々な形状を与えることができる。したがって、本実施形態の原理は、外筒部210Aの特定の形状に限定されない。
設計者は、キャリア部220Aに様々な形状を与えることができる。したがって、本実施形態の原理は、キャリア部220Aの特定の形状に限定されない。
外筒部210Aは、外筒211Aと、複数の内歯ピン212Aと、を含む。減速機100A内の内歯ピン212Aは、減速機100内の内歯ピン212よりも多くてもよい。外筒211Aは、キャリア部220A、歯車部300A及びクランク組立体400Aが収容される円筒状の内部空間を規定する。各内歯ピン212Aは、主軸SMXに略平行に延びる円柱状の部材である。各内歯ピン212Aは、外筒211Aの内壁に形成された溝部に嵌入される。したがって、各内歯ピン212Aは、外筒211Aによって適切に保持される。
複数の内歯ピン212Aは、主軸SMX周りに略一定間隔で配置される。各内歯ピン212Aの半周面は、外筒211Aの内壁から主軸SMXに向けて突出する。したがって、複数の内歯ピン212Aは、歯車部300Aと噛み合う内歯として機能する。
キャリア部220Aは、基部221Aと、端板部222Aと、を含む。キャリア部220Aは、全体的に、円筒形状をなす。基部221Aは、基板部225Aと、シャフト部226Aと、を含む。シャフト部226Aは、基板部225Aから端板部222Aに向けて延びる。減速機100Aと同様に、端板部222Aは、ネジ及びピンによって、シャフト部226Aの先端面に固定されてもよい。
歯車部300Aは、基板部225Aと端板部222Aとの間に配置される。シャフト部226Aは、歯車部300Aを貫通し、端板部222Aに接続される。
歯車部300Aは、2つの歯車310A,320Aを含む。歯車310Aは、基板部225Aと歯車320Aとの間に配置される。歯車320Aは、端板部222Aと歯車310Aとの間に配置される。
歯車310Aは、形状及び大きさにおいて、歯車320Aと同様である。歯車310A,320Aは、内歯ピン212Aに噛み合いながら、外筒211A内を周回移動する。したがって、歯車310A,320Aの中心は、主軸SMX周りを周回することとなる。本実施形態において、第2揺動歯車は、歯車310A,320Aのうち一方によって例示される。
歯車310Aの周回位相は、歯車320Aの周回位相から略180°ずれている。歯車310Aは、外筒部210Aの複数の内歯ピン212Aのうち半数に噛み合う間、歯車320Aは、複数の内歯ピン212Aのうち残りの半数に噛み合う。したがって、歯車部300Aは、外筒部210A又はキャリア部220Aを回転させることができる。
本実施形態において、歯車部300Aは、2つの歯車310A,320Aを含む。代替的に、設計者は、歯車部として、2を超える数の歯車を用いてもよい。更に代替的に、設計者は、歯車部として、1つの歯車を用いてもよい。
クランク組立体400Aは、クランク軸410Aと、4つの軸受421A,422A,423A,424Aと、伝達歯車430Aと、を含む。伝達歯車430Aは、一般的なスパーギアであってもよい。本実施形態の原理は、伝達歯車430Aの特定の種類に限定されない。
図2は、伝達軸STXを示す。伝達軸STXは、主軸SMXに対して略平行である。クランク軸410Aは、伝達軸STX周りに回転する。図2は、伝達軸STXと主軸SMXとの間の距離を記号「L2」で示す。距離L2は、距離L1よりも大きい。本実施形態において、第2クランク組立体は、クランク組立体400Aによって例示される。第2伝達軸は、伝達軸STXによって例示される。第2距離は、距離L2によって例示される。
クランク軸410Aは、2つのジャーナル411A,412Aと、2つの偏心部413A,414Aと、を含む。ジャーナル411A,412Aは、伝達軸STXに沿って延びる。ジャーナル411A,412Aの中心軸は、伝達軸STXに一致する。ジャーナル411A,412Aは、伝達軸STX周りに回転する。偏心部413A,414Aは、ジャーナル411A,412A間に形成される。偏心部413A,414Aそれぞれは、伝達軸STXから偏心している。本実施形態において、第2クランク軸は、クランク軸410Aによって例示される。第2ジャーナルは、ジャーナル411A,412Aのうち一方によって例示される。第2偏心部は、偏心部413A,414Aのうち一方によって例示される。
ジャーナル411Aは、軸受421Aに挿入される。軸受421Aは、ジャーナル411Aと端板部222Aとの間に配置される。したがって、ジャーナル411Aは、端板部222Aと軸受421Aとによって支持される。ジャーナル412Aは、軸受422Aに挿入される。軸受422Aは、ジャーナル412Aと基部221Aとの間に配置される。したがって、ジャーナル412Aは、基部221Aと軸受422Aとによって支持される。
偏心部413Aは、軸受423Aに挿入される。軸受423Aは、偏心部413Aと歯車310Aとの間に配置される。偏心部414Aは、軸受424Aに挿入される。軸受424Aは、偏心部414Aと歯車320Aとの間に配置される。
伝達歯車430Aに駆動力が入力されると、クランク軸410Aは、伝達軸STX周りに回転する。この結果、偏心部413A,414Aは、伝達軸STX周りに偏心回転する。軸受423A,424Aを介して偏心部413A,414Aに接続された歯車310A,320Aは、外筒部210Aによって規定された円形空間内で揺動する。歯車310A,320Aは、内歯ピン212Aに噛み合うので、外筒部210Aとキャリア部220Aとの間で相対的な回転運動が引き起こされる。
設計者は、減速機100Aを設計した後、減速機100を設計してもよい。このとき、設計者は、クランク軸410Aの寸法や形状を表す設計データを、クランク軸410の設計に転用してもよい。この結果、減速機100のクランク軸410は、減速機100Aのクランク軸410Aと形状的及び材質的に一致することとなる。すなわち、クランク軸410の全長は、クランク軸410Aの全長に一致する。ジャーナル411,412の長さ寸法は、ジャーナル411A,412Aの長さ寸法にそれぞれ一致する。ジャーナル411,412の直径寸法は、ジャーナル411A,412Aの直径寸法にそれぞれ一致する。ジャーナル411に施与される軸加工(たとえば、伝達歯車430との接続に用いられるスプライン加工)は、ジャーナル411Aに施与される軸加工(たとえば、伝達歯車430Aとの接続に用いられるスプライン加工)と同一である。偏心部413,414の長さ寸法は、偏心部413A,414Aの長さ寸法にそれぞれ一致する。偏心部413,414の直径寸法は、偏心部413A,414Aの直径寸法にそれぞれ一致する。伝達軸FTXに対する偏心部413,414の偏心量は、伝達軸STXに対する偏心部413A,414Aの偏心量に一致する。偏心部414に対する偏心部413の偏心方向は、偏心部414Aに対する偏心部413Aの偏心方向に一致する。
設計者は、クランク軸410を除く部位(筐体筒200,歯車部300,軸受421,422,423,424や伝達歯車430)の形状及び大きさを、減速機100に要求される条件(たとえば、減速比や最大トルク)に合わせて決定してもよい。必要に応じて、設計者は、軸受421,422,423,424としてそれぞれ利用される軸受の型式番号を、軸受421A,422A,423A,424Aとしてそれぞれ利用される軸受の型式番号に一致させてもよい。この結果、減速機100,100Aは、少ない種類の軸受の使用下で製造される。
設計者は、軸受に加えて、伝達歯車430,430Aとの間での共通化を図ってもよい。この場合、クランク組立体400は、クランク組立体400Aに形状的及び構造的に一致することとなる。
<第2実施形態>
設計者は、第1実施形態に関連して説明された設計原理にしたがって、新たな減速機を設計するとき、新たな減速機のクランク組立体に求められる荷重許容量が、既存の減速機のクランク組立体の荷重許容量よりも高いことを見出すこともある。大きな軸受がクランク組立体に組み込まれるならば、クランク組立体は、高い荷重許容量を発揮することができる。したがって、設計者は、クランク軸の設計データを変更することなく、大きな軸受を使用し、高い荷重許容量を有する減速機を設計することができる。第2実施形態において、大きな軸受が組み込まれたクランク組立体を有する減速機が説明される。
図3は、第1実施形態に関連して説明された設計原理に基づいて構築された他のもう1つの減速機100Bを示す。図3は、減速機100Bの概略的な断面図である。図1A及び図3を参照して、減速機100Bが説明される。
減速機100Bは、筐体筒200Bと、歯車部300Bと、クランク組立体400Bと、を備える。筐体筒200Bは、歯車部300Bと、クランク組立体400Bと、を収容する。本実施形態において、第2減速機は、減速機100Bによって例示される。
筐体筒200Bは、外筒部210Bと、キャリア部220Bと、2つの主軸受230Bと、を含む。外筒部210Bは、構造、大きさ、形状及び材質において、図1Aを参照して説明された外筒部210と一致してもよい。代替的に、設計者は、外筒部210Bに、外筒部210とは異なる構造、大きさ、形状及び/又は材質を設定してもよい。本実施形態の原理は、外筒部210Bの特定の構造、特定の大きさ、特定の形状及び/又は特定の材質に限定されない。
設計者は、図1Aを参照して説明された主軸受230として用いられる軸受に割り当てられた型式番号によって特定される軸受を、主軸受230Bとして利用してもよい。代替的に、設計者は、図1Aを参照して説明された主軸受230とは異なる型式番号の軸受を、主軸受230Bとして利用してもよい。本実施形態の原理は、主軸受230Bの特定の種類に限定されない。
歯車部300Bは、2つの歯車310B,320Bを含む。歯車310B,320Bは、図1Aを参照して説明された歯車310,320と同様の揺動動作を行う。したがって、第1実施形態の説明は、歯車310B,320Bの動作に援用される。
クランク組立体400Bは、クランク軸410Bと、4つの軸受421B,422B,423B,424Bと、伝達歯車430Bと、を含む。伝達歯車430Bは、一般的なスパーギアであってもよい。本実施形態の原理は、伝達歯車430Bの特定の種類に限定されない。
クランク軸410Bは、2つのジャーナル411B,412Bと、2つの偏心部413B,414Bと、を含む。クランク軸410Bは、図1Aを参照して説明されたクランク軸410と形状的及び材質的に同一である。したがって、ジャーナル411Bは、図1Aを参照して説明されたジャーナル411に形状的に一致する。ジャーナル412Bは、図1Aを参照して説明されたジャーナル412に形状的に一致する。偏心部413Bは、図1Aを参照して説明された偏心部413に形状的に一致する。偏心部414Bは、図1Aを参照して説明された偏心部414に形状的に一致する。本実施形態において、第2クランク軸は、クランク軸410Bによって例示される。第2ジャーナルは、ジャーナル411B,412Bのうち一方によって例示される。第2偏心部は、偏心部413B,414Bのうち一方によって例示される。
ジャーナル411Bは、軸受421Bに挿入される。ジャーナル412Bは、軸受422Bに挿入される。偏心部413Bは、軸受423Bに挿入される。偏心部414Bは、軸受424Bに挿入される。
軸受421Bは、図1Aを参照して説明された軸受421と、内径において等しい。その一方で、軸受421Bは、図1Aを参照して説明された軸受421よりも大きな外径寸法を有する。設計者は、軸受421Bが、ジャーナル411Bとキャリア部220Bとの間で適切に挟持されるように、キャリア部220Bを設計してもよい。軸受422Bは、図1Aを参照して説明された軸受422と、内径において等しい。その一方で、軸受422Bは、図1Aを参照して説明された軸受422よりも大きな外径寸法を有する。設計者は、軸受422Bが、ジャーナル412Bとキャリア部220Bとの間で適切に挟持されるように、キャリア部220Bを設計してもよい。本実施形態において、第1シャフト支持軸受は、軸受421,422のうち一方によって例示される。第2シャフト支持軸受は、軸受421B,422Bのうち一方によって例示される。
軸受423Bは、図1Aを参照して説明された軸受423と、内径において等しい。その一方で、軸受423Bは、図1Aを参照して説明された軸受423よりも大きな外径寸法を有する。設計者は、軸受423Bが、偏心部413Bと歯車310Bとの間で適切に挟持されるように、歯車310Bを設計してもよい。軸受424Bは、図1Aを参照して説明された軸受424と、内径において等しい。その一方で、軸受424Bは、図1Aを参照して説明された軸受424よりも大きな外径寸法を有する。設計者は、軸受424Bが、偏心部414Bと歯車320Bとの間で適切に挟持されるように、歯車320Bを設計してもよい。本実施形態において、第1歯車支持軸受は、軸受423,424のうち一方によって例示される。第2歯車支持軸受は、軸受423B,424Bのうち一方によって例示される。
本実施形態において、軸受421B,422Bの組は、軸受421,422の組よりも大きな外径寸法を有し、且つ、軸受423B,424Bの組は、軸受423,424の組よりも大きな外径寸法を有する。代替的に、ジャーナルに配置される軸受及び偏心部に配置される軸受のうち一方が、2つの減速機間で外径寸法において相違する一方で、ジャーナルに配置される軸受及び偏心部に配置される軸受のうち他方が、2つの減速機間で形状的に一致してもよい。
<第3実施形態>
設計者は、第2実施形態に関連して説明された設計原理にしたがって、大きさにおいて異なる軸受をクランク組立体に組み込むことができる。代替的に、又は、加えて、設計者は、減速機の設計に要求される条件に応じて、種類において相違する軸受をクランク組立体に組み込んでもよい。第3実施形態において、種類において異なる軸受が組み込まれたクランク組立体を有する減速機が説明される。
図4は、第1実施形態に関連して説明された設計原理に基づいて構築された他のもう1つの減速機100Cを示す。図4は、減速機100Cの概略的な断面図である。第2実施形態及び第3実施形態の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第2実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第2実施形態の説明は、これらの要素に援用される。図1A及び図4を参照して、減速機100Cが説明される。
第2実施形態と同様に、減速機100Cは、筐体筒200Bと、歯車部300Bと、を備える。第2実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
減速機100Cは、クランク組立体400Cを更に備える。筐体筒200Bは、歯車部300Bと、クランク組立体400Cと、を収容する。本実施形態において、第2減速機は、減速機100Cによって例示される。
第2実施形態と同様に、クランク組立体400Cは、クランク軸410Bと、軸受423B,424Bと、伝達歯車430Bと、を含む。第2実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
クランク組立体400Cは、軸受421C,422Cを更に含む。軸受421C,422Cは、図1Aを参照して説明された軸受421,422と、内径においてそれぞれ等しい。その一方で、第2実施形態に関連して説明された設計原理にしたがって、軸受421C,422Cは、図1Aを参照して説明された軸受421,422よりも大きな外径寸法をそれぞれ有してもよい。代替的に、軸受421C,422Cは、外径寸法においても、軸受421,422に一致してもよい。本実施形態の原理は、軸受421C,422Cの特定の外径寸法に限定されない。
設計者は、軸受421Cが、ジャーナル411Bとキャリア部220Bとの間で適切に挟持されるように、キャリア部220Bを設計してもよい。設計者は、軸受422Cが、ジャーナル412Bとキャリア部220Bとの間で適切に挟持されるように、キャリア部220Bを設計してもよい。本実施形態において、第1シャフト支持軸受は、軸受421,422のうち一方によって例示される。第2シャフト支持軸受は、軸受421C,422Cのうち一方によって例示される。
図1Aを参照して説明された減速機100に組み込まれた軸受421,422それぞれは、テーパ軸受である。一方、減速機100Cに組み込まれた軸受421C,422Cは、ニードル軸受である。したがって、設計者は、本実施形態の原理にしたがって、様々な種類の軸受を利用することができる。
<第4実施形態>
設計者は、様々な手法に基づいて、減速機を設計することができる。第4実施形態において、例示的な設計手順が説明される。
図5は、減速機の例示的な設計手順を示すフローチャートである。図5を参照して、減速機の例示的な設計手順が説明される。
(ステップS110)
設計者は、データベースから既存のクランク軸の設計データを選定する。その後、ステップS120が実行される。
(ステップS120)
設計者は、選定されたクランク軸に適合する軸受を選定する。その後、ステップS130が実行される。
(ステップS130)
設計者は、選定されたクランク軸及び軸受を用いて構築されたクランク組立体が、減速機に要求された条件(たとえば、荷重許容量)を充足するか否かを判定する。クランク組立体が、減速機に要求された条件を充足するならば、ステップS140が実行される。他の場合には、ステップS150が実行される。
(ステップS140)
設計者は、クランク組立体に適合するように筐体筒及び歯車部を設計する。
(ステップS150)
設計者は、クランク軸に適合し、且つ、減速機に要求された条件を充足する他の軸受が存在するか否かを検討する。設計者が、適切な軸受を見出すならば、ステップS120が実行される。他の場合には、ステップS160が実行される。
(ステップS160)
設計者は、クランク軸に関する他の設計データが存在するか否かを検討する。設計者が、他の設計データを見出すならば、ステップS110が実行される。他の場合には、ステップS170が実行される。
(ステップS170)
設計者は、クランク軸を新たに設計する。その後、ステップS120が実行される。
図5に示される設計手順は、既存のクランク軸の設計データの再利用を促すことができる。したがって、クランク軸に関する設計労力は、大幅に低減される。
図5に示される設計手順は、クランク軸の選定の後に、筐体筒や歯車部が設計される。代替的に、筐体筒や歯車部が、クランク軸の選定の前に設計されてもよい。この場合、筐体筒や歯車部に適合することが、クランク軸の選定のための条件として用いられる。したがって、本実施形態の原理は、筐体筒、歯車部及びクランク組立体間の特定の設計順序に限定されない。
上述の様々な実施形態の原理は、減速機に対する要求に適合するように、組み合わされてもよい。
上述の実施形態の原理は、様々な減速機の設計に好適に利用される。
100,100A,100B,100C・・・・・・・・・・減速機
210,210A,210B・・・・・・・・・・・・・・・外筒部
220,220A,220B・・・・・・・・・・・・・・・キャリア部
310,310A,310B・・・・・・・・・・・・・・・歯車
320,320A,320B・・・・・・・・・・・・・・・歯車
400,400A,400B,400C・・・・・・・・・・クランク組立体
410,410A,410B・・・・・・・・・・・・・・・クランク軸
411,411A,411B・・・・・・・・・・・・・・・ジャーナル
412,412A,412B・・・・・・・・・・・・・・・ジャーナル
413,413A,413B・・・・・・・・・・・・・・・偏心部
414,414A,414B・・・・・・・・・・・・・・・偏心部
421,421A,421B,421C・・・・・・・・・・軸受
422,422A,422B,422C・・・・・・・・・・軸受
423,423A,423B・・・・・・・・・・・・・・・軸受
424,424A,424B・・・・・・・・・・・・・・・軸受
FMX,SMX・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主軸
FTX,STX・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・伝達軸

Claims (11)

  1. 第1出力部を回転させる第1クランク組立体を有する複数の第1減速機を含む第1減速機群と、
    第2出力部を回転させる第2クランク組立体を有する複数の第2減速機を含む第2減速機群と、を備え、
    前記第1クランク組立体は、第1ジャーナルと前記第1ジャーナルに対して偏心した第1偏心部とを含む第1クランク軸を含み、
    前記第2クランク組立体は、第2ジャーナルと前記第2ジャーナルに対して偏心した第2偏心部とを含む第2クランク軸を含み、
    前記第1減速機群に含まれる前記第1減速機の前記第1クランク組立体は何れも、前記第1クランク軸に取り付けられる軸受の荷重許容量及び前記第1出力部の回転中心軸からの距離のうち少なくとも一方において、前記第2クランク組立体とは相違し、
    前記第1減速機群に含まれる前記第1減速機の前記第1クランク軸は何れも前記第2減速機群に含まれる前記第2減速機の前記第2クランク軸に形状的に一致する
    減速機群。
  2. 前記第1出力部は、第1主軸周りに回転し、
    前記第1ジャーナルは、前記第1主軸から第1距離だけ離間した第1伝達軸周りに回転し、
    前記第2出力部は、第2主軸周りに回転し、
    前記第2ジャーナルは、前記第2主軸から前記第1距離とは異なる第2距離だけ離間した第2伝達軸周りに回転する
    請求項1に記載の減速機群。
  3. 前記第1減速機は、前記第1クランク軸によって揺動され、前記第1出力部を回転させる第1揺動歯車と、前記第1偏心部と前記第1揺動歯車との間に配置される第1歯車支持軸受を含み、
    前記第2減速機は、前記第2クランク軸によって揺動され、前記第2出力部を回転させる第2揺動歯車と、前記第2偏心部と前記第2揺動歯車との間に配置される第2歯車支持軸受を含み、
    前記第1歯車支持軸受は、前記第2歯車支持軸受と内径において等しく、且つ、外径において相違する
    請求項1又は2に記載の減速機群。
  4. 前記第1減速機は、前記第1ジャーナルに取り付けられる第1シャフト支持軸受を含み、
    前記第2減速機は、前記第2ジャーナルに取り付けられる第2シャフト支持軸受を含み、
    前記第1シャフト支持軸受は、前記第2シャフト支持軸受と内径において等しく、且つ、外径において相違する
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の減速機群。
  5. 前記第1クランク組立体は、前記第2クランク組立体と形状的に一致する
    請求項1又は2に記載の減速機群。
  6. 出力部の回転中心軸と前記出力部を回転させるクランク組立体の伝達回転軸との間の距離関係及び前記クランク組立体の荷重許容量のうち少なくとも一方において、他のもう1つの減速機群に含まれる第2減速機とは相違する複数の第1減速機を備えた減速機群であって、
    前記第1減速機は何れも、前記回転中心軸として規定される第1主軸周りに回転する第1出力部と、
    前記第1出力部を回転させる第1クランク組立体と、を備え、
    前記他のもう1つの減速機群に含まれる第2減速機何れも、回転運動を行うことによって、第2出力部を回転させる第2クランク組立体を有し、
    前記第1クランク組立体は何れも、第1ジャーナルと前記第1ジャーナルに対して偏心した第1偏心部とを有する第1クランク軸を含み、
    前記第2クランク組立体は何れも、第2ジャーナルと前記第2ジャーナルに対して偏心した第2偏心部とを含む第2クランク軸を含み、
    前記減速機群に含まれる前記第1減速機の前記第1クランク軸は何れも前記他のもう一つの減速機群に含まれる前記第2減速機の前記第2クランク軸に形状的に一致する
    減速機
  7. 出力部の回転中心軸と前記出力部へ駆動力を伝達するクランク組立体の伝達回転軸との間の距離関係及び前記クランク組立体の荷重許容量のうち少なくとも一方において、他のもう1つの減速機群に含まれる減速機とは相違する複数の減速機を備えた第1減速機の設計方法であって、
    前記第1減速機群に含まれる減速機における、前記回転中心軸として規定される第1主軸周りに回転する第1出力部を設計する工程と、
    前記第1減速機群に含まれる減速機における、前記第1出力部を回転させる第1クランク組立体を設計する工程と、を備え、
    前記他のもう1つの減速機群に含まれる減速機は、回転運動を行うことによって、第2出力部を回転させる第2クランク組立体を有し、
    前記第2クランク組立体は、第2ジャーナルと前記第2ジャーナルに対して偏心した第2偏心部とを含む第2クランク軸を含み、
    前記第1減速機群に含まれる減速機における前記第1クランク組立体を設計する工程は、前記第2クランク軸に形状的に一致する第1クランク軸を設計する段階を含む
    減速機の設計方法。
  8. 前記第1出力部は、第1主軸周りに回転し、
    前記第1クランク組立体は、第1ジャーナルと前記第1ジャーナルに対して偏心した第1偏心部とを有する第1クランク軸を含み、
    前記第1ジャーナルは、前記第1主軸から第1距離だけ離間した第1伝達軸周りに回転し、
    前記第2出力部は、第2主軸周りに回転し、
    前記第2ジャーナルは、前記第2主軸から前記第1距離とは異なる第2距離だけ離間した第2伝達軸周りに回転する
    請求項7に記載の減速機群の設計方法。
  9. 前記第1減速機は、前記第1クランク軸によって揺動され、前記第1出力部を回転させる第1揺動歯車と、前記第1偏心部と前記第1揺動歯車との間に配置される第1歯車支持軸受を含み、
    前記他のもう1つの減速機群に属する減速機は、前記第2クランク軸によって揺動され、前記第2出力部を回転させる第2揺動歯車と、前記第2偏心部と前記第2揺動歯車との間に配置される第2歯車支持軸受を含み、
    前記第1歯車支持軸受は、前記第2歯車支持軸受と内径において等しく、且つ、外径において相違する
    請求項7又は8に記載の減速機群の設計方法。
  10. 前記第1減速機は、前記第1ジャーナルに取り付けられる第1シャフト支持軸受を含み、
    前記他のもう1つの減速機群に属する減速機は、前記第2ジャーナルに取り付けられる第2シャフト支持軸受を含み、
    前記第1シャフト支持軸受は、前記第2シャフト支持軸受と内径において等しく、且つ、外径において相違する
    請求項7乃至9のいずれか1項に記載の減速機群の設計方法。
  11. 前記第1クランク組立体は、前記第2クランク組立体と形状的に一致する
    請求項7又は8に記載の減速機群の設計方法。
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