JP6542048B2 - 耐火被覆構造体および耐火被覆方法 - Google Patents

耐火被覆構造体および耐火被覆方法 Download PDF

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Description

本発明は、耐火被覆構造体および耐火被覆方法に関する。
従来、耐火エリア外に設置された既存設備の耐火性能を向上させるためには、当該既存設備に耐火性能を有する被覆構造体(以下、「耐火被覆構造体」とする。)を追設する必要がある。このような耐火被覆構造体の一例としては、耐火性能を向上させたい設備に巻きつけられる耐火断熱材からなる耐火被覆構造体がある(特許文献1)。また、他の例としては、金属製外装材に予め耐火被覆マットを裏打ちし、箱状に組み立てることによって緊急遮断装置を覆うようにする耐火断熱被覆構造がある(特許文献2)。
特開平7−135716号公報 特開平8−207183号公報
しかしながら、耐火断熱材の巻きつけによる耐火被覆構造体は、設備の耐火性能を向上させることができるとしても、設備を被覆する耐火被覆構造体を定期的に取り外すことが容易ではない。また、耐火被覆マットを裏打ちした耐火被覆構造体は、組み立ての際に生じる複数の目地部から内部に熱が侵入しやすく、さらに貫通部が在る場合、内部の計装品を一定時間(例えば、3時間程度)、当該計装品の機能を保持した状態で保護することができなかった。
本発明の実施形態は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、設備を被覆する被覆構造体の取り付けおよび取り外しが容易で、当該被覆構造体の取り付けによって事後的に設備の耐火性能を向上させ、火災時においても内部の計装品を一定の時間、その機能を保持した状態で保護する耐火被覆構造体および耐火被覆方法を提供することを目的とする。
本実施形態に係る耐火被覆構造体は、上述した課題を解決するために、予め取り付けられる基礎部と着脱自在な、設備の周囲を非接触に取り囲む複数の耐火壁を具備し、前記耐火壁の少なくとも1個は、開口部が設けられた本体部と、前記開口部を塞ぐ蓋部と、前記本体部と前記蓋部とを着脱自在に取り付ける取付具とを少なくとも備えて構成されることを特徴とする。
本実施形態に係る耐火被覆方法は、上述した課題を解決するために、設備の近傍に位置する床面または壁面に予め取り付けられる基礎部と着脱自在であって前記設備の周囲を非接触に取り囲み互いに連結した複数の耐火壁を具備し、前記耐火壁の少なくとも1個は、開口部が設けられた本体部と、前記開口部を塞ぐ蓋部と、前記本体部と前記蓋部とを着脱自在に取り付ける取付具とを備える耐火被覆構造体を用いて前記設備を耐火被覆する耐火被覆方法であって、前記耐火被覆方法は、前記本体部、前記蓋部および前記取付具を備える第1の耐火壁を、少なくとも1個含む前記複数の耐火壁を、前記設備の周囲を非接触に取り囲みつつ、前記第1の耐火壁の前記設備に対する外側が開放される位置となるように連結するステップと、連結された少なくとも1個の前記第1の耐火壁を含む複数の耐火壁を、前記第1の耐火壁の前記設備に対する外側が開放される前記位置に配設するステップと、配設された少なくとも1個の前記第1の耐火壁を含む連結された複数の耐火壁を、前記基礎部に取り付けるステップとを備え、前記蓋部を前記本体部から取り外すことにより、前記耐火壁の連結を外すことなく、さらに前記耐火壁を前記基礎部から外すことなく、前記設備に前記開口部からアクセスすることができることを特徴とする。
本実施形態によれば、被覆構造体の取り付けおよび取り外しが容易であり、当該被覆構造体の取り付けによって、事後的に設備の耐火性能を向上させることができる。
本実施形態に係る耐火被覆構造体の概略図であり、(A)が斜視図、(B)が蓋部を取り外している状態の正面図、(C)が左側面図。 本実施形態に係る耐火被覆構造体を蓋付耐火壁の断面構造を概略的に示す断面図。 本実施形態に係る耐火被覆構造体の有孔耐火壁の断面構造を概略的に示す断面図。 本実施形態に係る耐火被覆構造体の貫通孔被覆壁の断面構造を概略的に示す断面図。 第1の実施形態に係る耐火被覆構造体の概略図であり、(A)が底面および右側面を設置する設置面と設置状態を示す説明図、(B)が図5(A)に示されるVB−VB線断面図。 第2の実施形態に係る耐火被覆構造体の概略図であり、(A)が底面および右側面を設置する設置面と設置状態を示す説明図、(B)が図6(A)に示されるVIB−VIB線断面図。 第3の実施形態に係る耐火被覆構造体の異なる面を構成する二つの耐火壁の合わせ部を概略的に示す断面図。 第4の実施形態に係る耐火被覆構造体を構成する耐火壁の断面構造を概略的に示す断面図。 第4の実施形態に係る耐火被覆構造体を構成する耐火壁の吸熱部の断面構造を概略的に示す断面図。 ISO834の標準火災温度曲線に準じて行った試験での加熱条件を示す説明図(グラフ)。 第4の実施形態に係る耐火被覆構造体をISO834の標準火災温度に準じて加熱した際の当該耐火被覆構造体内部の雰囲気温度の推移を示す説明図(グラフ)。
以下、本発明の実施形態に係る耐火被覆構造体および耐火被覆方法について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明においては、上、下、左、右等の方向を示す言葉は、図示した状態または通常の使用状態を基準とする。また、内および外については、特に断りが無い限り、周囲が覆われる設備を基準とし、当該設備に近い側を内側、遠い側を外側とする。
本発明の実施形態に係る耐火被覆構造体は、事後的に設備の耐火性能を向上させたい場合に、当該設備の周囲を取り付けおよび取り外しが容易な耐火壁で覆う構造体である。周囲が覆われる設備としては、例えば、計測機器、当該計測機器の伝送器、増幅器等の当該計測機器に関連する付帯機器で構成される計装品、またはこれらの機器を制御する制御盤等、耐火性能を向上させたい様々な設備に対して適用できる。
図1は、本発明の実施形態に係る耐火被覆構造体の一例である耐火被覆構造体10(10A〜10D)の概略図であり、図1(A)が耐火性能を向上させたい設備1の周囲を覆う耐火被覆構造体10の斜視図、図1(B)が蓋部11cを取り外した状態にある耐火被覆構造体10の正面図、図1(C)が耐火被覆構造体10の左側面図である。
なお、図1(A)に示されるxyzの直交座標系は、x軸が横(幅)方向、y軸が縦(奥行)方向、z軸が高さ方向を示している。従って、図1(A)において、x−y平面は床面2であり、x−z平面は耐火被覆構造体10を取り付ける基礎部としてのベース材3が取り付けられる取付面(耐火被覆構造体10の設置面)4である。
また、図1(図1(A)〜図1(C))では、図の明瞭性および簡略化の観点から、ベース材3を取付面4に固定したり、耐火壁11〜13同士を固定したり、耐火壁12と貫通孔被覆壁16とを固定したりする際に使用される、例えば、ビスやボルト等の固定具については、図示を省略している。
図1に例示される耐火被覆構造体10において、所定の空間をもって(耐火壁11〜13と非接触に)周囲を取り囲まれる設備1は、例えば、配管1aおよび1bが配設された計装品であり、取付面4で支持される台座5上に設置されている一例である。図1に例示される耐火被覆構造体10では、取付面4が耐火被覆構造体10(耐火壁11〜13)の設置面となっている。
耐火被覆構造体10は、例えば、取付面4に予め取り付けられるベース材3と着脱自在な、設備1の周囲を非接触に取り囲む複数の耐火壁11〜13を具備する。耐火壁11〜13は、例えば、掛け金、パッチン錠等の取付具14を介して、ベース材3と着脱自在に取り付けることができる。
耐火壁11(以下、「蓋付耐火壁11」と称する。)は、例えば、包囲される設備1にアクセス可能な開口部11aが設けられた本体部11bと、開口部11aを塞ぐ蓋部11cと、本体部11bと蓋部11cとを着脱自在に取り付ける取付具11dとを備えて構成される。
耐火壁12(以下、「有孔耐火壁12」と称する。)は、配管1a,1b等の管体が配設される設備1に対しても耐火性能を向上させることができるように、管体が貫通する貫通孔が設けられている。
耐火壁13(以下、「無孔耐火壁13」と称する。)は、有孔耐火壁12に対して、貫通孔が設けられていない耐火壁、すなわち、一般部を構成する耐火壁である。
また、耐火被覆構造体10において、有孔耐火壁12を適用する場合、有孔耐火壁12の厚さ方向に対して、貫通孔の最も外側の端部を取り囲んで覆い隠す、連結および分解自在な、耐火壁の一例である貫通孔被覆壁16を設置することができる。
貫通孔被覆壁16は、例えば、互いに連結可能な、例えば2個等の複数個の被覆壁ブロック16aおよび16bと、被覆壁ブロック16aと被覆壁ブロック16bとを連結および分離する取付具16cとを備えて構成される、連結および分解自在な耐火壁である。ここで、取付具16cは、取付具14と同様の機能を有する構成要素である。
耐火被覆構造体10では、例えば、有孔耐火壁12に対して、貫通孔被覆壁16を設置することによって、貫通孔被覆壁16を設置しない場合よりも、耐熱性能の低下をより小さく抑えることができる。
なお、貫通孔被覆壁16は、有孔耐火壁12の外表面に設置される場合に限らず、耐火壁11〜13と同様に耐火被覆構造体10の外壁を構成する耐火壁としても適用できる。貫通孔被覆壁16は、例えば、耐火性能を向上させたい設備1の近傍に位置する床面2の上に障害物を避けて耐火壁を設置する場合等に有益である。
続いて、耐火被覆構造体10を構成する、耐火壁11〜13および貫通孔被覆壁16の構造について説明する。
図2は蓋付耐火壁11の断面構造を概略的に示す断面図、図3は有孔耐火壁12の断面構造を概略的に示す断面図、図4は貫通孔被覆壁16の断面構造を概略的に示す断面図である。
蓋付耐火壁11の本体部11bおよび蓋部11c(図2)は、例えば、複数の異なる性質を有する層を備える積層体であって、少なくとも、外部からの熱に耐える耐熱層を構成する耐熱部21と、外部から伝わる熱を断つ断熱層を構成する断熱部22と、伝わる熱を吸収する吸熱層を構成する吸熱部23とを備え、耐熱部21、断熱部22、および吸熱部23の順に設備1に対する外側から内側に向かって積み重ねて(積層して)構成される。
耐熱部21は、例えば、ステンレス、チタン等の耐熱性と高い強度を有する耐熱性の金属等の物質で構成される。
断熱部22は、外部から伝わる熱を断つ断熱機能を有する各種の断熱材から適宜選択された断熱材によって構成される。断熱部22を構成する断熱材は、例えば、けい酸カルシウム断熱材等の無機成形板や、セラミックファイバーブランケット等の無機繊維材料などが適用できる。
吸熱部23は、外部から伝わる熱を吸収する吸熱機能を有する各種の吸熱材から適宜選択された吸熱材によって構成される。吸熱部23を構成する吸熱材は、例えば、2枚の防水性フィルム間に2次元的に区画形成されたセルの中に水または水を含浸させたポリマー等の液体またはゲル状の熱吸収機能を有する物質を充填して形成される吸熱パックが好適である。また、吸熱部23としては、前記吸熱パックの外側方向に対向する面にセラミックファイバーブランケット等の無機繊維断熱材を積層し、さらにその外側を金属箔付きガラスクロス等の外皮材で包み込んだ構成とするのがさらに好適である。
また、本体部11bおよび蓋部11cの、幅方向および奥行方向の両端面には、形状を整え、安定的に保つため、板状の整形部材24が取り付けられている。また、本体部11bにおいては、開口部11aの縁にも整形部材24が取り付けられている。本体部11bと蓋部11cとは、蓋部11cの凸状の突出部(タブ)24aが本体部11bの凹状の受け部24bに嵌まることで開口部11aを塞ぐことができる。さらに、突出部24aと受け部24bの嵌合により形成される目地部について外側から断熱材料で覆う構成とし、目地部の隙間へ熱が侵入することを抑制する構成とすることも有効である。
有孔耐火壁12(図3)の断面構造は、基本的には、本体部11bおよび蓋部11cと同様であり、外側から内側に向かって、耐熱部21、断熱部22、および吸熱部23を積み重ねて(積層して)構成される。ここで、貫通孔12a(図3)は、配管1a,1b等の管体が貫通する孔である。
なお、無孔耐火壁13(図1(C))は、有孔耐火壁12に対して、貫通孔12aが設けられていない構成なので、基本的な構造は、有孔耐火壁12と同様である。すなわち、無孔耐火壁13の断面構造は、有孔耐火壁12に対して、貫通孔12aと、貫通孔12aの縁に取り付けられる整形部材24とが省略された構成である。
貫通孔被覆壁16(図4)の断面構造についても、本体部11b、蓋部11c、有孔耐火壁12および無孔耐火壁13等の断面構造と同様である。すなわち、被覆壁ブロック16aおよび16bは、外側から内側に向かって、耐熱部21、断熱部22、および吸熱部23を積み重ねて(積層して)構成される。ここで、貫通孔17(図4)は、配管1a,1b等の管体が貫通する孔である。
また、図4に例示される、被覆壁ブロック16aと被覆壁ブロック16bとを連結した貫通孔被覆壁16では、端部に位置する整形部材24の少なくとも一部に突出部(タブ)24aが設けられており、固定具を介して有孔耐火壁12の表面に固着容易な構成としている。
このように構成される蓋付耐火壁11を具備する耐火被覆構造体10では、蓋部11cが設けられた本体部11bに対して取り付け(結合)および取り外し(分離)が可能であるため、必要時には、耐火壁11〜13をベース材3から取り付けるおよび取り外すことなく、蓋部11cを本体部11bから取り外すことによって、耐火被覆構造体10によって周囲を包囲される設備1に開口部11aからアクセスすることができる。
また、耐火被覆構造体10では、耐火性能を向上させたい設備1の周囲を所定の空間をもって、すなわち、設備1の周囲を非接触に取り囲むため、耐火被覆構造体10の外部から伝わる熱が直接設備1に伝導せず、また、耐火被覆構造体10内部空間の雰囲気温度を低く抑え、設備1へ伝わる熱量を減少させるので、設備1に及ぶ熱の影響を軽減することができる。
さらに、耐火被覆構造体10では、設備1の周囲を非接触に取り囲むため、設備1に荷重をかけることなく、耐火性能を向上させることができる。
本実施形態に係る耐火被覆構造体は、基本的な構成としては、上述した構成を採用しているが、例えば、設置面4等の他の構造物との接面の構成、耐火壁11〜13が合わさる合わせ部の構成、および耐火壁11〜13の最も内側に位置する吸熱部の構成等において、幾つかの形態を有している。以下、各実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
図5は、第1の実施形態に係る耐火被覆構造体の一例である耐火被覆構造体10Aの概略図であり、図5(A)が耐火被覆構造体10Aの底面(無孔耐火壁13)および右側面(有孔耐火壁12)を設置する設置面4と設置状態を示す説明図、図5(B)がVB−VB線(図5(A))を切断線とする断面図(VB−VB線断面図)である。
耐火被覆構造体10Aは、例えば、背面(設置面4)側が開口する直方体として形成され、5枚等、複数枚の平板状の耐火壁11〜13を固定具18で連結した耐火壁11〜13を設置面4に取り付けることによって、設備1(図1)の周囲を非接触に取り囲む。
連結した耐火壁11〜13の設置面4への固定は、耐火壁11〜13および設置面4に予め取り付けられるベース材3の少なくとも一方に取り付けられた取付具14によって密着性高く固定することができる。
図5(A)に例示される耐火被覆構造体10Aは、取付具14がパチン錠である例である。図5(A)に例示される耐火被覆構造体10Aでは、例えば、フック14aを有するパチン錠の受け部がベース材3に、フック14aと係合するアーム14bと、パチン錠の開閉時に動かすレバー14cとを有するパチン錠の本体部が有孔耐火壁12に、取り付けられている。
耐火被覆構造体10Aを設置面4へ固定する(取り付ける)際には、取付具14としてのパチン錠を、フック14aにアーム14bを引っ掛けてレバー14cを押し下げる。一方、耐火被覆構造体10Aを設置面4から解放する(取り外す)際には、レバー14cを引き上げてフック14aに引っ掛けられているアーム14bをフック14aから外す。
次に、耐火被覆構造体10Aを用いた耐火被覆方法(以下、「第1の耐火被覆方法」とする。)について説明する。
第1の耐火被覆方法は、耐火被覆構造体10Aを設置面4に取り付けることで、耐火壁11〜13によって、設備1(図1)の周囲を非接触に取り囲み、設備1の耐火性能を高める設備1の被覆方法である。
第1の耐火被覆方法では、まず、耐火被覆する設備1(図1)の種類、台座5(図1)等の設備1を支持する支持部材の取り付けられる位置、蓋付耐火壁11の位置等を考慮し、複数枚の耐火壁11〜13を固定具18で連結する。複数枚の耐火壁11〜13を連結する際には、蓋付耐火壁11の外側が開放される位置となるように蓋付耐火壁11の位置を決める。これは、耐火被覆構造体10Aを設置した後に、設備1へのアクセス口となる開口部11aが、人のアクセス可能な位置となるようにするためである。
例えば、図1に例示される配管1aおよび1bが配設される設備1を耐火被覆する場合、正面に位置する1枚の蓋付耐火壁11と、上面および右側面に位置する2枚の有孔耐火壁12と、底面および左側面に位置する2枚の無孔耐火壁13とを設備1の周囲を非接触に取り囲んで配置する。
耐火壁11〜13を配置するにあたり、設置面4となる位置を考慮して、耐火壁11〜13および設置面4に予め取り付けられるベース材3の少なくとも一方に取付具14を取り付けておく。
続いて、固定具18で連結した耐火壁11〜13を設置面4に設置し、取付具14で固定する(取り付ける)。また、有孔耐火壁12の配管1a,1bが貫通する貫通孔12a(図3)からの熱侵入を低減するため、有孔耐火壁12の外表面に配管1a,1bを避けて貫通孔被覆壁16(被覆壁ブロック16aおよび16b)を取り付ける。さらに、必要に応じて、貫通孔被覆壁16と配管1a,1bとの隙間に遮熱シール材を張り付けて当該隙間をより確実に塞ぐ。
固定具18で連結した耐火壁11〜13の設置面4への設置が完了すると、耐火被覆構造体10Aによる設備1の耐火被覆は完了する。設備1の耐火被覆が完了した後に、設備1へのアクセスの必要性が生じた場合、蓋付耐火壁11の蓋部11cを本体部11bから取り外すことで、開口部11aを開けることができ、開口部11aから設備1へのアクセスが可能になる。
耐火被覆構造体10Aおよび第1の耐火被覆方法によれば、設備1の周囲を耐火被覆構造体10Aで覆うことで、事後的に設備1の耐火性能を向上させることができる。また、耐火被覆構造体10Aを構成する耐火壁11〜13の取り付けおよび取り外しは容易なので、耐火被覆構造体10Aの取り付けおよび取り外しを容易化することができる。さらに、耐火被覆構造体10Aの本体部(耐火壁)に貫通孔が設けられている場合についても所定の耐火性能を維持可能に考慮されており、設備1が配管等の管体が布設される計装品であっても適用できる。
耐火被覆構造体10Aおよび第1の耐火被覆方法によれば、耐火被覆構造体10Aが蓋付耐火壁11を具備するので、本体部11bに対して取り付け(結合)および取り外し(分離)が可能な蓋部11cを、必要時には、耐火壁11〜13をベース材3から取り外すことなく、取り外す(分離する)ことができ、耐火被覆構造体10Aによって周囲を包囲される設備1に開口部11aからアクセスすることができる。
従って、設備1がプラントの計装品の場合であっても、既設の計装品に影響を与えることなく、定期的な点検を実施することができる。また、点検の結果、消耗、摩耗等によって交換の必要性が生じた場合にも、容易に交換することができるので、プラント運転期間中における計装品の耐火防護が可能となる。
また、耐火被覆構造体10Aおよび第1の耐火被覆方法によれば、耐火性能を向上させたい設備1の周囲を所定の空間をもって、すなわち、設備1の周囲を非接触に取り囲むため、耐火被覆構造体10Aの外部から伝わる熱が直接設備1に伝導せず、また、耐火被覆構造体10A内部空間の雰囲気温度を低く抑え、設備1へ伝わる熱量を減少させるので、設備1に及ぶ熱の影響を軽減することができる。
さらに、耐火被覆構造体10Aおよび第1の耐火被覆方法によれば、設備1の周囲を非接触に取り囲むため、設備1に荷重をかけることなく、耐火性能を向上させることができる。
なお、上述した耐火壁11〜13および貫通孔被覆壁16は、耐熱部21と断熱部22と吸熱部23とを、吸熱部23、断熱部22、および耐熱部21の順に内側から外側に向かって積み重ねた(積層した)例であるが、上述した例に限らない。耐火壁11〜13および貫通孔被覆壁16は、耐熱部21、断熱部22および吸熱部23とは別に、耐熱部、断熱部および吸熱部の少なくとも何れかをさらに備えていてもよい。また、耐熱部21、断熱部22および吸熱部23は、単層に限らず多層化されていても良い。
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る耐火被覆構造体は、例えば、第1の実施形態に係る耐火被覆構造体に対して、耐火壁と、例えば、取付面(設置面)となる床面または壁面等の当該耐火壁が接する他の構造物の面との間に断熱材が挿入される点で相違するが、その他の点では実質的に相違しない。そこで、第2の実施形態の説明では、本実施形態に係る耐火被覆構造体を取り付ける取付箇所を中心に説明し、上述した実施形態に係る耐火被覆構造体と実質的に相違しない構成要素には同じ符号を付して重複する説明を省略する。
図6は、第2の実施形態に係る耐火被覆構造体の一例である耐火被覆構造体10Bの概略図であり、図6(A)が耐火被覆構造体10Bの底面(無孔耐火壁13)および右側面(有孔耐火壁12)を設置する設置面4と設置状態を示す説明図、図6(B)がVIB−VIB線(図6(A))を切断線とする断面図(VIB−VIB線断面図)である。
耐火被覆構造体10Bでは、耐火被覆構造体10A等と同様に、例えば、予め固定具18によって連結された有孔耐火壁12および無孔耐火壁13が、設置面4に設置(固定)されるが、その際に、他の構造物の面である耐火被覆構造体10Bの設置面4と、耐火被覆構造体10Bの有孔耐火壁12および無孔耐火壁13との間に、熱を遮断する断熱材26を配設する。なお、床面2と有孔耐火壁12および無孔耐火壁13との間にも断熱材26を配設することもできる。
他の構造物との接面に断熱材26を配設した耐火被覆構造体10Bでは、設置面4や床面2の面上に形成される細かな凹凸があり、当該凹凸から外気の熱が侵入してきたとしても、断熱材26が侵入する熱を遮断し、耐火被覆構造体10Bが取り囲む設備1への影響を軽減することができる。
なお、耐火被覆構造体10Bを用いた耐火被覆方法(以下、「第2の耐火被覆方法」とする。)は、第1の耐火被覆方法に対して、ベース材3を取り付けた後であって、耐火被覆構造体10Bとしての耐火壁11〜13を設置する前に、設置面4等の他の構造物との接面に断熱材26を配設するステップをさらに備える点で相違するが、その他の点は第1の耐火被覆方法と実質的に相違しない。
耐火被覆構造体10Bおよび第2の耐火被覆方法によれば、耐火被覆構造体10Aおよび第1の耐火被覆方法と同様の効果を得ることができる。従って、設備1の周囲を耐火被覆構造体10Bで覆うことで、事後的に設備1の耐火性能を向上させることができ、また、必要時には、耐火壁11〜13をベース材3から取り外すことなく、耐火被覆構造体10Bによって周囲を包囲される設備1に開口部11aからアクセスすることができる。
また、耐火被覆構造体10Bおよび第2の耐火被覆方法によれば、熱を遮断する断熱材26を、例えば、設置面4や床面2等の耐火被覆構造体10Bを設置する他の構造物の接面との間に配設するので、他の構造物との接面に細かな凹凸があったとしても、断熱材26が当該凹凸からの熱の侵入を防ぐことができる。従って、耐火被覆構造体10Bに対する外気が耐火壁11〜13によって取り囲まれる設備1に及ぼす熱の影響をさらに軽減することができる。
なお、図6に例示される耐火被覆構造体10Bは、耐火被覆構造体10Aに対して、設置面4や床面2等の耐火被覆構造体10Bを設置する他の構造物の接面との間に断熱材26を配設した例であるが、本技術の適用対象は、耐火被覆構造体10Aに限定されるものではない。
[第3の実施形態]
第3の実施形態に係る耐火被覆構造体は、例えば、第2の実施形態に係る耐火被覆構造体に対して、耐火被覆構造体の互いに異なる面を構成して合わさる2つの耐火壁の合わせ面の構成が相違するが、その他の点では実質的に相違しない。そこで、第3の実施形態の説明では、耐火壁の合わせ面の構成を中心に説明し、上述した実施形態に係る耐火被覆構造体と実質的に相違しない構成要素には同じ符号を付して重複する説明を省略する。
図7は、第3の実施形態に係る耐火被覆構造体の一例である耐火被覆構造体10Cの異なる面を構成する二枚の耐火壁の合わせ部を概略的に示す断面図である。
図7に例示される耐火壁12および13は、それぞれ、耐火被覆構造体10Cの右側面および底面を構成する耐火壁である。耐火被覆構造体10Cでは、例えば、右側面の有孔耐火壁12および底面の無孔耐火壁13の合わせ面が、外側から内側に向かって、耐熱部21と断熱部22との境界面を1段目、断熱部22と吸熱部23との境界面を2段目とした階段状に構成される。
また、耐火被覆構造体10Cでは、例えば、有孔耐火壁12および無孔耐火壁13を合わせる際に表面に現れる目地を、熱を遮る遮熱シール材31で目張りし、合わせ面1段目(耐熱部21と断熱部22との境界面)と、この合わせ面1段目と合わさる断熱部22の端面との間に熱膨張性断熱材32を挿入し、合わせ面2段目(断熱部22と吸熱部23との境界面)と、この合わせ面2段目と合わさる吸熱部23の端面との間に断熱材26を挿入して構成される。
熱膨張性断熱材32は、熱が加わると体積が膨張する材料であり、例えば、熱膨張性黒鉛を樹脂などと混合してシート状に成形加工したものなどである。耐火被覆構造体10Cにおいて熱膨張性断熱材32は、外部から熱が加わると、体積が膨張し、合わせ面1段目と断熱部22の端面に密着し隙間を塞いで熱の侵入ルートを塞ぐ。
断熱材26は、耐火被覆構造体10Cにおいて、外部から侵入した熱が吸熱部23を構成する吸熱材に直接加わるのを防止する。
このように構成される耐火被覆構造体10Cでは、外部から内部への熱侵入ルートとなり得る耐火壁11〜13または貫通孔被覆壁16同士の合わせ面が階段状に構成されているため、直線状に構成される場合よりも、外部から熱が侵入しにくく耐熱効果をより高めることができる。
さらに、有孔耐火壁12および無孔耐火壁13を合わせる際に表面に現れる目地を遮熱シール材31で目張りし、合わせ面1段目(耐熱部21と断熱部22との境界面)と、この合わせ面1段目と合わさる断熱部22の端面との間に熱膨張性断熱材32を挿入し、合わせ面2段目(断熱部22と吸熱部23との境界面)と、この合わせ面2段目と合わさる吸熱部23の端面との間に断熱材26を挿入することで、外部から内部へ熱がさらに侵入しにくくなり、耐熱効果をさらに高めることができる。
なお、耐火被覆構造体10Cを用いた耐火被覆方法(以下、「第3の耐火被覆方法」とする。)は、第2の耐火被覆方法に対して、二枚の耐火壁11〜13を合わせる際に、例えば、合わせ面1段目(耐熱部21と断熱部22との境界面)と、この合わせ面1段目と合わさる断熱部22の端面との間に熱膨張性断熱材32を挿入するステップと、合わせ面2段目(断熱部22と吸熱部23との境界面)と、この合わせ面2段目と合わさる吸熱部23の端面との間に断熱材26を挿入するステップと、二枚の耐火壁11〜13の表面に現れる目地を遮熱シール材31で目張りするステップとを備える点で相違するが、その他の点は第2の耐火被覆方法と実質的に相違しない。
耐火被覆構造体10Cおよび第3の耐火被覆方法によれば、耐火被覆構造体10A,10Bおよび第1,2の耐火被覆方法と同様の効果を得ることができる。従って、設備1の周囲を耐火被覆構造体10Cで覆うことで、事後的に設備1の耐火性能を向上させることができ、また、必要時には、耐火壁11〜13をベース材3から取り外すことなく、耐火被覆構造体10Bによって周囲を包囲される設備1に開口部11aからアクセスすることができる。
また、耐火被覆構造体10Cおよび第3の耐火被覆方法によれば、(1)各耐火壁11〜13を連結する際に耐火壁11〜13同士が合わさる合わせ面を階段状に構成し、(2)表面に現れる目地を遮熱シール材31で目張りし、(3)無孔耐火壁13(図7において底面)の合わせ面1段目(耐熱部21と断熱部22との境界面)と、この合わせ面1段目と接する有孔耐火壁12(図7において右側面)断熱部22の端面との間に熱膨張性断熱材32を挿入し、(4)無孔耐火壁13の合わせ面2段目(断熱部22と吸熱部23との境界面)と、この合わせ面2段目と接する有孔耐火壁12(図7において右側面)の吸熱部23の端面との間に断熱材26を挿入するので、耐火被覆構造体10Cに対する外気が耐火壁11〜13によって取り囲まれる設備1に及ぼす熱の影響をさらに軽減することができる。
なお、図7に例示される耐火被覆構造体10Cは、耐火被覆構造体10Bに対して、(1)各耐火壁11〜13を連結する際に耐火壁11〜13同士が合わさる合わせ面が階段状に構成され、(2)表面に現れる目地を遮熱シール材31で目張りされ、(3)無孔耐火壁13(図7において底面)の合わせ面1段目(耐熱部21と断熱部22との境界面)と、この合わせ面1段目と接する有孔耐火壁12(図7において右側面)断熱部22の端面との間に熱膨張性断熱材32を挿入して構成され、(4)無孔耐火壁13の合わせ面2段目(断熱部22と吸熱部23との境界面)と、この合わせ面2段目と接する有孔耐火壁12(図7において右側面)の吸熱部23の端面との間に断熱材26を挿入して構成される例であるが、必ずしも、上記(1)〜(4)の全てを適用して耐火被覆構造体10Cを構成する必要はない。
すなわち、上記(1)〜(4)のうち、何れか一つだけが適用されてもよい。この場合、上記(1)〜(4)の全てが適用されている場合よりも外部から伝熱する熱の影響を受けやすくはなるものの、何も適用されない場合よりも外部から伝熱する熱の影響を抑えることができる。
また、図7に例示される耐火被覆構造体10Cは、耐火被覆構造体10Bに対して、上記(1)〜(4)の全てを適用した例であるが、本技術の適用対象は、耐火被覆構造体10Bに限定されない。耐火壁11〜13の合わせ部を有する耐火被覆構造体10であれば、耐火被覆構造体10A等の耐火被覆構造体10B以外の耐火被覆構造体10に対しても適用できる。
さらに、前記(1)〜(4)は、耐火壁11〜13の合わせ部のみならず、蓋付耐火壁11の本体部11bと蓋部11cとの合わせ部に対して適用してもよい。
[第4の実施形態]
第4の実施形態に係る耐火被覆構造体は、例えば、第3の実施形態に係る耐火被覆構造体に対して、耐火壁の吸熱部が多層化されている点で相違するが、その他の点では実質的に相違しない。そこで、第4の実施形態の説明では、吸熱部を中心に説明し、上述した実施形態に係る耐火被覆構造体と実質的に相違しない構成要素には同じ符号を付して重複する説明を省略する。
図8は、耐火被覆構造体10Dを構成する耐火壁の一例である無孔耐火壁の13Dの断面構造を示す断面図である。
耐火被覆構造体10Dは、吸熱部23の代わりに吸熱部40を備える、例えば、無孔耐火壁13D等の耐火壁を具備し、当該耐火壁によって、設備1(図1)を取り囲んでいる。無孔耐火壁13Dは、無孔耐火壁13に対して、吸熱部23の代わりに吸熱部40を備える点で相違するが、その他の点は実質的に相違しない。
なお、図8では吸熱部23の代わりに吸熱部40を備える耐火壁の一例として、無孔耐火壁13に対して、吸熱部23の代わりに吸熱部40を備える無孔耐火壁の13Dの断面構造を例示しているが、本技術は、無孔耐火壁13に限らず、吸熱部23を備える耐火壁の全てに適用できる。例えば、蓋付耐火壁11(図2)、有孔耐火壁12(図3)および貫通孔被覆壁16(図4)等の吸熱部23を備える耐火壁に対しても適用できる。
図9は、耐火被覆構造体10Dにおける耐火壁が備える吸熱部40の断面構造を示す断面図である。
吸熱部40は、例えば、吸熱体41を複数個、層状に積み重ねて(積層して)構成され、吸熱体41と吸熱体41との間に吸熱体41を仕切る仕切板43が配設される。すなわち、吸熱部40は、吸熱部23(図2〜図4)に対して、吸熱部23(図2〜図4)に相当する吸熱材41a又は吸熱体41(吸熱材41aおよび筒体41b)を積層して構成される点で相違する。
吸熱体41は、熱を吸収する機能を有する吸熱材41aを、高さ方向と平行な断面が凹字状、高さ方向と平行な断面が口字状である有底の筒体41bに収容して構成される。吸熱材41aは、例えば、吸熱部23を構成する吸熱材と同様に、2枚の防水性フィルム間に2次元的に区画形成されたセルの中に液体またはゲル状の熱吸収機能を有する物質を充填して形成される吸熱材である。また、筒体41bは、例えば、ステンレス等の熱に強い金属によって形成される。
仕切板43は、吸熱部40において、任意の構成要素である。仕切板43は、各吸熱体41で吸熱材41a内の液体またはゲル状物質が気化して発生した蒸気Gを、個々の吸熱体41の内部に留める機能と熱の伝達を遅らせる機能とを有しており、例えば、ステンレス等の熱に強い金属によって形成される。
このように構成される吸熱部40では、熱が外部から加わると、熱源に近い吸熱体41から熱が加わり、熱源に近い吸熱体41から吸熱体41の内部で吸熱材41aが段階的に気化していき、やがて、吸熱材41aのセルが破裂する。セルの破裂に伴って、セル内に充填されていた物質が気化した蒸気Gが吸熱材41aを収容していた内部空間45に放出され、吸熱材41aの体積は縮小する。
図9に例示される吸熱部40では、各吸熱体41の開口部は、上部に隣接配置される仕切板43によって塞がれているため、内部空間45に放出された蒸気Gは、自己の吸熱体41の内部空間45に留まり、端部から徐々に放出される。従って、加熱に伴って生じる蒸気Gの熱量が他の吸熱体41の吸熱材41aに直接伝熱されるのを防ぐことができる。
このように、吸熱部40に仕切板43を配設することで、外から内に熱が伝わりをさらに遅らせることができ、耐火被覆構造体10D内に形成される内部空間の雰囲気温度の上昇をより遅く抑えることができる。すなわち、低い温度の環境を、より長い時間保つことができる。
なお、吸熱部40を構成するにあたり、仕切板43の配設を省略してもよい。図9に例示される吸熱体41では、底を有する筒状の形状のため、仕切板43が無くても、積層時に開口部が塞がれ、各吸熱体41で吸熱材41a内の液体またはゲル状物質が気化して発生した蒸気Gを、自己の吸熱体41内に留め、端部から徐々に放出することができる。
また、吸熱体41を構成するにあたり、筒体41bは底を有していないもの、すなわち、吸熱材41aの側方周囲を包囲する枠体でもよい。底を有していない筒体(枠体)41bと吸熱材41aとを備える例えば、吸熱材41aを積層可能な程度の厚さを持たせた金属板等の板状体を、吸熱材41aの側方周囲に固着させて形成することができる。
このような底を有していない筒体(枠体)41bに吸熱材41aの側方周囲に固着させて形成した吸熱体41を積み重ねて吸熱部40を構成する場合には、仕切板43を配設することが好ましい。
また、筒体41bは仕切板43と一体化されていてもよい。換言すれば、仕切板43を筒体41bの上蓋とする容器内に吸熱材41a収容して吸熱体41を構成してもよい。
なお、図8および図9に例示される耐火被覆構造体10Dは、耐火被覆構造体10Cに対して、耐火被覆構造体10Cが具備する耐火壁11〜13の吸熱部23の代わりに吸熱部40を備えて構成される例であるが、本技術の適用対象は、耐火被覆構造体10Cに限定されない。吸熱部23を備える耐火壁11〜13を具備している耐火被覆構造体10であれば、耐火被覆構造体10A,10B等の耐火被覆構造体10C以外の耐火被覆構造体10に対しても適用できる。
続いて、図8および図9に例示される耐火被覆構造体10Dの耐火性能を評価する耐火試験およびその試験結果について説明する。なお、当該耐火試験に供した耐火被覆構造体10Dの主な材料構成は、以下のとおりである。
耐熱部21:ステンレス鋼板(SUS304 厚さ:1.5mm)
断熱部22:セラミックファイバーブランケット(JIS R 3311:1号)
厚さ25mm
吸熱部40:(株)エーアンドエーマテリアル アクアカバー
厚さ32mm×1層(外側寄り)+厚さ13mm×4層
断熱材26:セラミックファイバーブランケット(JIS R 3311:1号)
取付面および床面:厚さ6mm、目地部:厚さ3mm
熱膨張性断熱材32:(株)古川テクノマテリアル ダンシール−D 厚さ2mm
図10は、国際標準化機構(ISO:International Organization for Standardization)によって規定された耐火試験に関する標準(standards)の一つである、ISO834の標準火災温度曲線に準じて行った試験での加熱条件C1を示す説明図(グラフ)である。
耐火被覆構造体10Dの耐火性能を評価する耐火試験は、ISO834の標準火災温度曲線C1(図10)に準じて60分〜180分間、加熱することで行い、加熱中の耐火被覆構造体10Dにおける内部の雰囲気温度を計測した。
図11は、耐火被覆構造体10DをISO834の標準火災温度に準じて加熱した際(図10に示される耐火試験実施時)の耐火被覆構造体10D内部の雰囲気温度の推移を示す説明図(グラフ)である。
図11に示されるグラフにおいて、横軸は加熱の時間(分)を示し、縦軸は温度(℃)を示している。また、線C2は、耐火被覆構造体10D内部の雰囲気温度(℃)の時間推移を示している。
図11に示されるように、耐火被覆構造体10D内部の雰囲気温度(℃)は、加熱開始後60分で100℃弱まで上昇するものの、60分〜180分の間では耐火被覆構造体10D内部の雰囲気温度を100℃程度に抑えられている。従って、ISO834の標準火災温度に準じて180分加熱を行った場合でも、加熱実施中の耐火被覆構造体10D内部の雰囲気温度は100℃程度以下の範囲内に抑えられている。
このように、耐火被覆構造体10Dは、ISO834の標準火災温度に準じて180分加熱を行った場合においても、加熱実施中の耐火被覆構造体10D内部の雰囲気温度を最高でも100℃程度に抑えることができるので、耐火被覆構造体10Dによって被覆する設備の表面温度を100℃程度以下に抑えることができ、被覆する設備に高い耐火性能を付与することができる。
なお、耐火被覆構造体10Dを用いた耐火被覆方法(以下、「第4の耐火被覆方法」とする。)は、第3の耐火被覆方法に対して、耐火被覆構造体10Cの代わりに耐火被覆構造体10Dを用いる点で相違するものの、設置の手順としては、実質的な相違はない。
以上、耐火被覆構造体10(10A〜10D)および第1〜4の耐火被覆方法によれば、設備1の周囲を耐火被覆構造体10で覆うことで、事後的に設備1の耐火性能を向上させることができる。また、耐火被覆構造体10を構成する耐火壁11〜13等の取り付けおよび取り外しは容易なので、耐火被覆構造体10の取り付けおよび取り外しを容易化することができる。
また、耐火被覆構造体10および第1〜4の耐火被覆方法によれば、蓋付耐火壁11を具備するので、本体部11bに対して取り付け(結合)および取り外し(分離)が可能な蓋部11cを、必要時には、耐火壁11〜13をベース材3から取り外すことなく、取り外す(分離する)ことができる。従って、耐火被覆構造体10および第1〜4の耐火被覆方法によれば、耐火壁11〜13をベース材3から取り外すことなく、蓋部11cを本体部11bから取り外すことによって、耐火被覆構造体10によって周囲を包囲される設備1に開口部11aからアクセスすることができ、既設の計装品に影響を与えることなく、点検や部品交換にも容易に対応することができる。
さらに、耐火被覆構造体10および第1〜4の耐火被覆方法によれば、設備1の周囲を非接触に取り囲むため、設備1に荷重をかけることなく、耐火性能を向上させることができ、設備1に及ぶ熱の影響をより軽減することができる。
耐火被覆構造体10Bおよび第2の耐火被覆方法によれば、例えば、設置面4や床面2等の他の構造物の接面との間に断熱材26を配設することによって、断熱材26が当該凹凸からの熱の侵入を防ぐことができ、耐火被覆構造体10Bに対する外気が耐火壁11〜13によって取り囲まれる設備1に及ぼす熱の影響をさらに軽減することができる。
耐火被覆構造体10Cおよび第3の耐火被覆方法によれば、(1)各耐火壁11〜13を連結する際に耐火壁11〜13同士が合わさる合わせ面を階段状に構成し、(2)表面に現れる目地を遮熱シール材31で目張りし、(3)無孔耐火壁13(図7において底面)の合わせ面1段目(耐熱部21と断熱部22との境界面)と、この合わせ面1段目と接する有孔耐火壁12(図7において右側面)断熱部22の端面との合わせ面に熱膨張性断熱材32を挿入し、(4)無孔耐火壁13の合わせ面2段目(断熱部22と吸熱部23との境界面)と、この合わせ面2段目と接する有孔耐火壁12(図7において右側面)の吸熱部23の端面との合わせ面に断熱材26を挿入しているので、耐火被覆構造体10Cに対する外気が耐火壁11〜13によって取り囲まれる設備1に及ぼす熱の影響をさらに軽減することができる。
耐火被覆構造体10Dおよび第4の耐火被覆方法によれば、耐火壁11〜13等の吸熱部40が多層化されているので、耐火被覆構造体10Dに対する外気が耐火壁11〜13によって取り囲まれる設備1に及ぼす熱の影響をさらに軽減することができる。
より具体的に説明すれば、耐火被覆構造体10DをISO834の標準火災温度に準じて180分加熱を行った場合においても、加熱実施中の耐火被覆構造体10D内部の雰囲気温度を最高でも100℃程度に抑えることができるので、耐火被覆構造体10Dによって被覆する設備1の表面温度を100℃程度以下に抑えることができ、被覆する設備1に高い耐火性能を付与することができる。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では、上述した実施例以外にも様々な形態で実施することが可能である。また、本発明は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、追加、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…設備、1a,1b…配管、2…床面(x−y平面)、3…ベース材(基礎部)、4…取付面(設置面)(x−z平面)、5…台座、10(10A〜10D)…耐火被覆構造体、11…蓋付耐火壁、11a…開口部、11b…本体部、11c…蓋部、11d…取付具、12…有孔耐火壁、12a…貫通孔、13,13D…無孔耐火壁、14…取付具、14a…係止フック、14b…係止アーム、14c…開閉レバー、16…貫通孔被覆壁、16a…被覆壁ブロック、16b…被覆壁ブロック、16c…取付具、17…貫通孔、18…固定具、21…耐熱部、22…断熱部、23…吸熱部、24…整形部材、24a…突出部(タブ)、24b…受け部、26…断熱材(第2の断熱部)、31…遮熱シール材、32…熱膨張性断熱材、40…吸熱部、41…吸熱体、41a…吸熱材、41b…筒体、43…仕切板、45…内部空間、G…吸熱材41aが気化した蒸気、C1…ISO834の標準火災温度曲線に準じて行った試験での加熱条件、C2…耐火被覆構造体10D内部の雰囲気温度(℃)の時間推移線。

Claims (12)

  1. 予め取り付けられる基礎部と着脱自在な、設備の周囲を非接触に取り囲む複数の耐火壁を具備し、
    前記耐火壁の少なくとも1個は、開口部が設けられた本体部と、前記開口部を塞ぐ蓋部と、前記本体部と前記蓋部とを着脱自在に取り付ける取付具とを備えて構成され、
    前記耐火壁の少なくとも1個は、管体が貫通する貫通孔が設けられた有孔耐火壁であり、
    前記有孔耐火壁の前記設備に対する最も外側の表面に接しつつ、前記管体の少なくとも一部を挟み込む貫通孔被覆壁をさらに具備し、
    前記貫通孔被覆壁は、互いに連結可能な複数の被覆壁ブロックを備えることを特徴とする耐火被覆構造体。
  2. 予め取り付けられる基礎部と着脱自在な、設備の周囲を非接触に取り囲む複数の耐火壁を具備し、
    前記耐火壁の少なくとも1個は、開口部が設けられた本体部と、前記開口部を塞ぐ蓋部と、前記本体部と前記蓋部とを着脱自在に取り付ける取付具とを備えて構成され、
    前記耐火壁は、複数の異なる性質を有する層を備える積層体であって、少なくとも、
    伝わる熱を吸収する吸熱層を構成する吸熱部と、
    伝わる熱を断つ断熱層を構成する断熱部と、
    熱に耐える耐熱層を構成する耐熱部とを備え、
    前記吸熱部、前記断熱部、および前記耐熱部の順に前記設備に対する内側から外側に向かって積み重ねて構成され、
    前記吸熱部は、筒体の内部に伝わる熱を吸収する吸熱材を収容して構成される吸熱体を、複数個、層状に積み重ねて構成されることを特徴とする耐火被覆構造体。
  3. 予め取り付けられる基礎部と着脱自在な、設備の周囲を非接触に取り囲む複数の耐火壁を具備し、
    前記耐火壁の少なくとも1個は、開口部が設けられた本体部と、前記開口部を塞ぐ蓋部と、前記本体部と前記蓋部とを着脱自在に取り付ける取付具とを備えて構成され、
    前記耐火壁は、複数の異なる性質を有する層を備える積層体であって、少なくとも、
    伝わる熱を吸収する吸熱層を構成する吸熱部と、
    伝わる熱を断つ断熱層を構成する断熱部と、
    熱に耐える耐熱層を構成する耐熱部とを備え、
    前記吸熱部、前記断熱部、および前記耐熱部の順に前記設備に対する内側から外側に向かって積み重ねて構成され、
    前記吸熱部は、側方周囲を包囲する枠体の内部に熱を吸収する吸熱材を配設して構成される枠付き吸熱材を、複数個、層状に積み重ねて構成されることを特徴とする耐火被覆構造体。
  4. 前記吸熱部は、層状に積み重ねられて隣り合う二つの前記枠付き吸熱材の間、並びに層状に積み重ねられた前記枠付き吸熱材で構成される枠付き吸熱材積層体の積み重ね方向に対する一端および他端の少なくとも何れかに仕切板をさらに挿入して構成されることを特徴とする請求項3記載の耐火被覆構造体。
  5. 予め取り付けられる基礎部と着脱自在な、設備の周囲を非接触に取り囲む複数の耐火壁を具備し、
    前記耐火壁の少なくとも1個は、開口部が設けられた本体部と、前記開口部を塞ぐ蓋部と、前記本体部と前記蓋部とを着脱自在に取り付ける取付具とを備えて構成され、
    前記複数の耐火壁のうち、互いに異なる面を構成する第1の耐火壁および第2の耐火壁の合わせ面は、前記設備に対する外側から内側に向かって、前記耐熱部と前記断熱部との境界面を1段目、前記断熱部と前記吸熱部との境界面を2段目とした階段状に構成されており、
    前記第1の耐火壁の合わせ面1段目と、前記第1の耐火壁の合わせ面1段目と接する前記第2の耐火壁の前記断熱部の端面との合わせ面に、熱が加わると膨張する熱膨張性断熱材が挿入されることを特徴とする耐火被覆構造体。
  6. 予め取り付けられる基礎部と着脱自在な、設備の周囲を非接触に取り囲む複数の耐火壁を具備し、
    前記耐火壁の少なくとも1個は、開口部が設けられた本体部と、前記開口部を塞ぐ蓋部と、前記本体部と前記蓋部とを着脱自在に取り付ける取付具とを備えて構成され、
    前記複数の耐火壁のうち、互いに異なる面を構成する第1の耐火壁および第2の耐火壁の合わせ面は、前記設備に対する外側から内側に向かって、前記耐熱部と前記断熱部との境界面を1段目、前記断熱部と前記吸熱部との境界面を2段目とした階段状に構成されており、
    前記第1の耐火壁の合わせ面2段目と、前記第1の耐火壁の合わせ面2段目と接する前記第2の耐火壁の前記吸熱部の端面との合わせ面に、断熱材が挿入されることを特徴とする耐火被覆構造体。
  7. 設備の近傍に位置する床面または壁面に予め取り付けられる基礎部と着脱自在であって前記設備の周囲を非接触に取り囲み互いに連結した複数の耐火壁を具備し、
    前記耐火壁の少なくとも1個は、開口部が設けられた本体部と、前記開口部を塞ぐ蓋部と、前記本体部と前記蓋部とを着脱自在に取り付ける取付具とを備え、
    前記蓋部を前記本体部から取り外すことにより、前記耐火壁の連結を外すことなく、さらに前記耐火壁を前記基礎部から外すことなく、前記設備に前記開口部からアクセスすることができることを特徴とする耐火被覆構造体。
  8. 前記耐火壁は、複数の異なる性質を有する層を備える積層体であって、少なくとも、
    伝わる熱を吸収する吸熱層を構成する吸熱部と、
    伝わる熱を断つ断熱層を構成する断熱部と、
    熱に耐える耐熱層を構成する耐熱部とを備え、
    前記吸熱部、前記断熱部、および前記耐熱部の順に前記設備に対する内側から外側に向かって積み重ねて構成されることを特徴とする請求項7に記載の耐火被覆構造体。
  9. 前記複数の耐火壁のうち、互いに異なる面を構成する二つの耐火壁を合わせた際に形成される目地を、熱を遮る遮熱シール材で目張りして構成されることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の耐火被覆構造体。
  10. 前記複数の耐火壁のうち、互いに異なる面を構成する第1の耐火壁および第2の耐火壁の合わせ面は、階段状に構成されることを特徴とする請求項7から9の何れか1項に記載の耐火被覆構造体。
  11. 他の構造物と接する前記耐火壁との間に、第2の断熱部をさらに具備して構成されることを特徴とする請求項7から10の何れか1項に記載の耐火被覆構造体。
  12. 設備の近傍に位置する床面または壁面に予め取り付けられる基礎部と着脱自在であって前記設備の周囲を非接触に取り囲み互いに連結した複数の耐火壁を具備し、前記耐火壁の少なくとも1個は、開口部が設けられた本体部と、前記開口部を塞ぐ蓋部と、前記本体部と前記蓋部とを着脱自在に取り付ける取付具とを備える耐火被覆構造体を用いて前記設備を耐火被覆する耐火被覆方法であって、
    前記耐火被覆方法は、前記本体部、前記蓋部および前記取付具を備える第1の耐火壁を、少なくとも1個含む前記複数の耐火壁を、前記設備の周囲を非接触に取り囲みつつ、前記第1の耐火壁の前記設備に対する外側が開放される位置となるように連結するステップと、
    連結された少なくとも1個の前記第1の耐火壁を含む複数の耐火壁を、前記第1の耐火壁の前記設備に対する外側が開放される前記位置に配設するステップと、
    配設された少なくとも1個の前記第1の耐火壁を含む連結された複数の耐火壁を、前記基礎部に取り付けるステップとを備え
    前記蓋部を前記本体部から取り外すことにより、前記耐火壁の連結を外すことなく、さらに前記耐火壁を前記基礎部から外すことなく、前記設備に前記開口部からアクセスすることができることを特徴とする耐火被覆方法。
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