JP6541744B2 - クリーニングブレード、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、本発明の一態様は、高品位な電子写真画像の安定した形成に資するプロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置の提供に向けたものである。
0.10≦DHs≦0.40 ・・・式(1)
DHs≧DHm ・・・式(2)
該硬化表面のAFM−IRスペクトルを測定したとき、該ウレタンゴム中のウレタン基由来のνC=Ofree(1724〜1736cm−1)のピーク強度Ifsと、ウレタン基水素結合由来のνC=Obond(1708〜1720cm−1)のピーク強度Ibsとのピーク強度比Ibs/Ifsが1.0以下であり、該直線上の0μm<L≦200μmの各位置における、該ウレタンゴム中のウレタン基由来のνC=Ofree(1724〜1736cm−1)のピーク強度If1と、ウレタン基水素結合由来のνC=Obond(1708〜1720cm−1)のピーク強度Ib1とのピーク強度比Ib1/If1のうちの最大値M1が、該ピーク強度比Ibs/Ifsよりも大きいことを特徴とするクリーニングブレードが提供される。
図1、図2および図3に、本発明の一態様に係るクリーニングブレードを示す。図1は、クリーニングブレードの構成を示す概略図である。該クリーニングブレードは、ウレタンゴムを含む弾性部材2と、弾性部材2を支持する支持部材3とから構成されている。弾性部材は、その自由端部分に、エッジと、該エッジを構成する第一の面および第二の面を有し、被クリーニング部材に当接されるエッジを形成する第一の面および第二の面のいずれか一方または両方が、被クリーニング部材に当接する硬化表面を有する。即ち、クリーニング性能の向上を実現する観点から、被クリーニング部材に当接されるクリーニングブレードのエッジの両側にある第一の面および第二の面の少なくとも一方の、被クリーニング部材に当接する面及びその表面近傍の内部に硬化領域が形成されている。図1において、クリーニングブレードの「長手方向」はX方向であり、「短手方向」及び「幅方向」は、それぞれ、Z方向及びY方向である。
支持部材を構成する材料は特に限定されず、例えば以下の材料を挙げることができる。鋼板、ステンレス鋼板、亜鉛めっき鋼板、クロムフリー鋼板の如き金属材料、6−ナイロン、6,6−ナイロンの如き樹脂材料等。また、支持部材の構造も特に限定されない。クリーニングブレードの弾性部材は、図2等に示すようにその一端が支持部材によって支持されている。
ウレタンゴムを含む弾性部材は、ウレタンゴムを含み、さらに、他の材料を含んでいても良い。他の材料の例としては、例えば以下の材料が挙げられる。エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、フッ素ゴム、シリコーンゴム、エピクロロヒドリンゴム、NBRの水素化物、多硫化ゴム等。
硬化領域を形成するための材料は、弾性部材を硬化することが可能なもの、または、弾性部材の表面上に硬化領域を形成することが可能なものであれば特に限定されず、例えばイソシアネート化合物やアクリル樹脂等が挙げられる。硬化領域を形成する材料は、溶剤等で希釈して用いてもよい。希釈に用いる溶剤としては、使用する材料を溶解するものであれば特に限定されず、例えば、トルエン、キシレン、酢酸ブチル、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン等が挙げられる。
該弾性部材の自由端近傍における硬化領域は、第一の面及びまたは第二の面の表面のダイナミック硬度が内部のダイナミック硬度と同等以上である。被クリーニング部材に当接する弾性部材の当接面は、被クリーニング部材との接触状態を安定に確保する観点から、柔軟である必要がある。そのため、硬化表面のダイナミック硬度DHsは、0.10mN/μm2以上0.40mN/μm2以下である。DHsは、好ましくは、0.15mN/μm2以上0.35mN/μm2以下である。前記硬化表面のダイナミック硬度DHsは、0.40mN/μm2より大きいと、表面の硬度が大き過ぎ、エッジ欠けが発生する場合がある。また、硬化表面のダイナミック硬度DHsが0.10mN/μm2未満では、表面近傍の内部の硬度が大きくなっていても、当接幅が広くなりすぎてピーク圧が低下しクリーニング性能が低下する場合がある。なお、ここで、ピーク圧とは、当接部の単位面積あたりの当接圧の最大値をいう。
硬化領域の硬度は、以下の方法により測定することができる。測定機としては、島津製作所製「島津ダイナミック超微小硬度計 DUH−W211S」を用いることができる。圧子としては、115°三角すい圧子を用い、以下の計算式よりダイナミック硬度を求めることができる。
ダイナミック硬度:DH=α×P/D2
式中、αは、圧子形状による定数を、Pは、試験力(mN)を、また、Dは圧子のサンプルへの侵入量(押し込み深さ)(μm)を表す。
α:3.8584、
P:1.0mN、
負荷速度:0.03mN/sec、
保持時間:5秒、
測定環境:温度23℃、相対湿度55%、
測定サンプルのエージング:温度23℃、相対湿度55%の環境下で6時間以上放置。
硬化表面のAFM−IRスペクトルの、1724〜1736cm−1における、ウレタンゴム中のウレタン基由来のνC=Ofree(1724〜1736cm−1)のピーク強度Ifsと、1708〜1720cm−1における、ウレタン基水素結合由来のνC=Obond(1708〜1720cm−1)のピーク強度Ibsとのピーク強度比Ibs/Ifsが1.0以下である。
ウレタン基水素結合は、ウレタン樹脂のウレタン基(ウレタン結合部分)由来のハードセグメントがパッキングされることによって生成する結合である。この結合の量は、AFM−IRスペクトルにおける、1708〜1720cm−1に現れる、C=O伸縮ピークとして計測される。
ハードセグメントのパッキングが弱まると、νC=Obond(1708〜1720cm−1)は、当該スペクトルにおいては、ピークではなくて、ショルダーとして観察されるようになる。そして、ハードセグメントのパッキングが不十分である場合は、当該スペクトルにおいては、ウレタン基水素結合由来のピークは観測されない。
ウレタン結合が空間的に近接すると、水素結合に由来する相互作用により、ハードセグメントが凝集しあうため、ハードセグメントとソフトセグメントのミクロ相分離の程度がより大きくなる傾向がある。ハードセグメントが高度に凝集すると、結晶性が発現し、ウレタンゴムのガラス転移点(Tg)が大きくなる。前記硬化表面のピーク強度比Ibs/Ifsが1.0より大きいと、ガラス転移点(Tg)が高温側にシフトすることから低温領域の被クリーニング部材の当接部のゴム応答性が高くなり、電子写真画像形成装置の長期に亘る使用中にクリーニングブレードの異音(鳴き)が発生する。異音が発生した状態でしばらくそのままクリーニングブレードの使用を続けると、クリーニングブレードの先端が下流側にめくれることがある。よって、硬化表面におけるピーク強度比Ibs/Ifsは1.0以下にすることが必要であり、0.85以下が好ましい。硬化表面におけるピーク強度比Ibs/Ifsの下限値としては、特に限定されるものではないが、好ましくは、0.65以上、より好ましくは、0.75以上である。
この位置における、AFM−IRスペクトルの1724〜1736cm−1における、ウレタンゴム中のウレタン基由来のνC=Ofree(1724〜1736cm−1)のピーク強度If1と、1708〜1720cm−1における、ウレタン基水素結合由来のνC=Obond(1708〜1720cm−1)のピーク強度Ib1と、のピーク強度比Ib1/If1(以下、「内部1のピーク強度比」とも称す)のうちの最大値をM1と表示する。
この内部1のピーク強度比の最大値M1が、前記硬化表面のピーク強度比Ibs/Ifsよりも大きいことにより低温環境におけるクリーニング性が良化する。
すなわち、内部1のピーク強度比の最大値M1が、硬化表面のピーク強度比よりも大きいことにより、クリーニングブレードを被クリーニング部材に当接した際に必要とする当接圧が確保され、当接部の面積が多少大きくなってもピーク圧が下がりにくい。その結果として、クリーニングブレードは優れたクリーニング性能を発揮する。
なお、前記最大値M1を示す位置は、前記直線上においてエッジからの距離Lが、20μm以上100μm以下の範囲内にあることが好ましく、20μm以上50μm以下の範囲内にあることがより好ましい。
該弾性部材の自由端近傍における硬化領域のウレタン基水素結合量はAFM−IRにおいて測定できる。AFM−IR測定はAnasysInstruments社製nanoIRを用いて行うことができる。
AFM−IRとは、赤外線をパルス状で試料に照射し、赤外線吸収による試料の熱膨張と収縮を走査型プローブ顕微鏡の探針の振動として捉える分析手法であり、吸収を生じる振動モードの量は探針の振動の大きさとして検出される。
照射する赤外線の波数を掃引することで試料面内の任意の点で赤外分光スペクトルを得ることが出来る。また、照射する赤外線の波長を固定して試料面内を走査することで特定波長の振動モードを含む組成分布を可視化できる。測定する波数域は1000〜1800cm−1である。
得られたIRスペクトルにおいて、1724〜1736cm−1の最大ピーク強度をIf(free)とし、1708〜1720cm−1の最大ピーク強度をIb(bond)として、ピーク強度の強度比Ib/IfをC=O伸縮ピークの「ウレタン基水素結合量」と定義する。ただし、IRスペクトルが1710〜1720cm−1でピークを持たず肩として観測される場合は、1716cm−1の値をIb(bond)として用いる。
[クリーニングブレード前駆体の製造]
該クリーニングブレードの製造方法は、公知の方法の中から適したものを選択すればよく、特に限定されない。また、弾性部材の製造方法は、金型成形法や遠心成形法等の公知の方法の中から適したものを選択すればよい。例えば、弾性部材を形成するためのキャビティを備えたクリーニングブレード用金型内に、弾性部材との接触部分に接着剤を塗布した支持部材を配置する。一方、ポリイソシアネートとポリオールを部分的に重合したプレポリマーならびにポリオール、鎖延長剤、触媒、その他添加剤を含む硬化剤を注型機内に投入し、ミキシングチャンバー内で、一定比率にて混合、攪拌し、ポリウレタンエラストマー等の原料組成物を得る。この原料組成物を上記金型内に注入して支持部材の接着剤塗布面上に硬化成型物(弾性部材)を形成し、反応硬化後に脱型する。必要に応じて、弾性部材を所定の寸法や、弾性部材の当接部のエッジ寸法精度を確保するために適宜切断して、支持部材と弾性部材が一体的に成形されたクリーニングブレード前駆体を製造することができる。
次に、前記クリーニングブレード前駆体の弾性部材における硬化領域の形成は、高硬度を所望する領域に、硬化領域形成用の材料を塗布して硬化させることによって行うことができる。この硬化領域形成用の材料は必要に応じて希釈溶剤で希釈して使用され、ディッピング、スプレー、ディスペンサ、刷毛塗り、ローラ塗布等、公知の手段で塗布することができる。
該クリーニングブレードは、電子写真画像形成装置に着脱可能に構成されているプロセスカートリッジに組み込んで使用することができる。具体的には、例えば、被清掃部材としての像担持体と、該像担持体の表面をクリーニング可能に配置されているクリーニングブレードとを具備しているプロセスカートリッジにおいて、該クリーニングブレードとして本態様に係るクリーニングブレードを用いることができる。かかるプロセスカートリッジは、高品位な電子写真の安定的な形成に資するものである。
また、本発明の一態様に係る電子写真画像形成装置は、感光体の如き像担持体と、該像担持体の表面をクリーニング可能に配置されたクリーニングブレードとを具備し、該クリーニングブレードが本態様に係るクリーニングブレードである。かかる電子写真画像形成装置は、高品位な電子写真画像を安定して形成し得るものである。
この実施例においては、図1に示す一体成型タイプのクリーニングブレードを製造して評価した。
厚さ1.6mmの亜鉛めっき鋼板を用意し、これを加工して、図2の符号3で示す、断面がL字形状の支持部材を得た。なお、この支持部材の弾性部材が接触する箇所に、ポリウレタン樹脂接着用の接着剤(商品名;ケムロック219、ロード・コーポレーション社製)を塗布した。
表1中の成分1の欄に示す種類と量の材料を80℃で3時間、攪拌しながら反応させてNCOが8.50質量%のプレポリマーを得た。このプレポリマーに、表1中の成分2の欄に示す種類と量の材料からなる硬化剤212.9gを混合して、イソシアネート基に対する水酸基のモル比(α値)0.60のポリウレタンエラストマー組成物を調製し、これを弾性部材用原料とした。
上記支持部材の接着剤塗布箇所をキャビティ内に突出する様に配置したクリーニングブレード用成形金型内に、前記ポリウレタンエラストマー組成物を注入し、130℃で2分間硬化させた後に脱型して、弾性部材と支持部材との一体成型体を得た。この一体成型体を、硬化領域形成前に切断して、エッジの角度90度、弾性部材の短手方向(下面5)、厚み方向(立面6)および長手方向の距離をそれぞれ7.5mm、1.8mmおよび240mmとした。
硬化領域形成用材料として変性MDI:カルボジイミド変性MDI(商品名;ミリオネートMTL、東ソー社製)を準備した。この硬化領域形成用材料を70℃に加熱し、この材料中に、支持部材に対向する側の表面(図2中の符号11)を除く他の5表面が浸漬するように前記一体成型体の弾性部材を20秒間浸漬して、各表面上に前記材料を塗工した。尚、塗工する際の残存イソシアネート量は0.8であり、弾性部材の成形完了から硬化領域の形成開始までの経過時間(以下、「放置時間」とも称す)を1時間として塗工した。その後、溶剤として酢酸ブチルを浸したスポンジにて、弾性部材の表面上の硬化領域形成用材料を拭きとった。次いで、弾性部材中に含浸した硬化領域形成用材料が、更に弾性部材の内部に拡散して硬化する様に、電気炉内において温度100℃で10分間熱処理を行った。このようにして、弾性部材の5つの表面(第一の面、第二の面、第一の面に対向する面、長手方向の両端面)及びそれら表面下の内部に硬化領域が形成されたクリーニングブレードNo.1を得た。
前記硬化領域の硬度測定方法によって、第一の面および第二の面において硬度を測定し、ダイナミック硬度DHsを求めた。また、エッジの角度を二等分する直線上のダイナミック硬度のうちの最大値DHmを測定した。
前記硬化領域のウレタン基水素結合量の測定方法によって、第一の面および第二の面においてウレタン基水素結合量を測定し、硬化表面のウレタン基水素結合量を求め、第一の面の測定値をウレタン基水素結合量とした。また、弾性部材の長手方向に直交する断面内において、エッジの角度を二等分する直線上の、該エッジからの距離Lが、0μm<L≦300μmの各位置における内部のウレタン基水素結合量を測定した。更に、ウレタン基水素結合量の最大値M1及びその位置の距離L、並びに最大値M2を求め、最大値M1/最大値M2の値を算出した。尚、表4において、ウレタン基水素結合量は単に「水素結合量」と表示した。
クリーニングブレードNo.1をカラーレーザービームプリンター(商品名;HP LaserJet Enterprise Color M553dn、ヒューレット・パッカード社製)のブラックカートリッジに被クリーニング部材である感光ドラムのクリーニングブレードとして組み込んだ。次いで、低温環境(温度0℃)下で印刷可能枚数である1万5000枚の画像形成を行った(以下、「通常評価」と称す。)。更に、現像機を新しいブラックカートリッジの現像機に付け替え、再度印刷可能枚数である1万5000枚の画像形成を行った(以下、「2倍評価」と称す。)。また、廃トナーは適時カートリッジの背面に穴を開けて吸い出しながら、評価を行った。得られた画像について以下の評価基準により性能をランク付けした。
ランクA:クリーニングブレード起因の画像不良(画像上スジ)が通常評価でも2倍評価でも発生しない。
ランクB:クリーニングブレード起因の画像不良(画像上スジ)が通常評価では発生せず、2倍評価で軽微に発生するが、実使用上は問題ない。
ランクC:クリーニングブレード起因の画像不良(画像上スジ)が通常評価では発生しないが、2倍評価では画像不良が発生する。
ランクD:クリーニングブレード起因の画像不良(画像上スジ)が通常評価でも2倍評価でも軽微に発生するが、実使用上は問題ない。
ランクE:クリーニングブレード起因の画像不良(画像上スジ)が通常評価でも2倍評価でも発生する。
上記、クリーニング性能の評価では、めくれや異音の発生はしなかったが、参考として通常使用よりも厳しい環境下におけるクリーニングブレードのめくれ評価を下記の通り実施した。
ランクA:めくれ及び異音(ビビり音)は発生しない。
ランクB:めくれは発生しないが、異音(ビビり音)がわずかに発生する。
ランクC:めくれは発生しないが、異音(ビビり音)が発生する。
ランクD:めくれは発生する。
上記、クリーニング性能の評価では、トルク上昇は生じかったが、参考として通常使用よりも厳しい環境下におけるクリーニングブレードのトルク評価を下記の通り実施した。
ランクA:トルクは上昇しない。
ランクB:トルクの上昇は10%未満である。
ランクC:トルクの上昇は10%以上20%未満である。
ランクD:トルクの上昇は20%以上である。
硬化領域の形成における、硬化領域形成用材料の温度、浸漬時間、並びに、電気炉の温度及び熱処理時間、残存イソシアネート量、放置時間を表2に示す条件に変更した。また、硬化領域の形成における、浸漬面を4面(当接面、頂面、長手方向の両端面)とした。これら以外は、実施例1と同様にして、クリーニングブレードNo.2を得た。
硬化領域の形成における、硬化領域形成用材料の温度、浸漬時間、並びに、電気炉の温度及び熱処理時間、残存イソシアネート量、放置時間を表2に示す条件に変更した以外は、実施例1と同様にして、クリーニングブレードNo.3〜No.12を得た。
実施例1と同様にして支持部材と弾性部材の一体成型体を製造した。次いで、硬化領域形成前に、この弾性部材の短手方向が所定寸法になるように切断した。次に実施例1と同様の硬化領域形成用材料を用い、硬化領域形成条件を表3に示す条件に変更して硬化領域を形成した。具体的には、硬化領域形成用材料を温度80℃に加熱し、ディスペンサを用いて弾性部材の立面(第二の面)に塗布した。このときの残存イソシアネート量は0.8であり、放置時間は1時間であった。この一体成型体を温度25℃、相対湿度50%の環境下に10分間放置した後、電気炉内にて温度100℃で10分間熱処理を行った。次に、冷却を行い、長手方向の距離が240mmとなるように弾性部材を切断してクリーニングブレードNo.13を得た。硬化領域の形成は弾性部材の立面(第二の面)のみの1面である。
この比較例は弾性部材に硬化領域を形成しない例である。実施例1と同様にして支持部材と弾性部材の一体成型体を製造した。次いで、この弾性部材の短手方向が7.5mm及び長手方向が240mmになるように切断して、クリーニングブレードNo.H1を得た。
硬化領域の形成における、硬化領域形成用材料の温度、浸漬時間、並びに、電気炉の温度及び熱処理時間、残存イソシアネート量、放置時間を表2に示す条件に変更した以外は、実施例1と同様にして、クリーニングブレードNo.H2〜No.H6を得た。
実施例1〜13および比較例1〜6の評価結果を表4に示す。
2 弾性部材
3 支持部材
4 先端部(自由端部分)
5 弾性部材の下面(第一の面)
6 弾性部材の立面(第二の面)
7 エッジ
Claims (8)
- ウレタンゴムを含む弾性部材と、該弾性部材を支持する支持部材とを具備するクリーニングブレードであって、
該弾性部材の自由端部分に、エッジと、該エッジを構成する第一の面および第二の面を有し、
該第一の面および該第二の面のいずれか一方または両方が、硬化表面を有し、
該硬化表面のダイナミック硬度をDHs(mN/μm2)とし、
該弾性部材の長手方向に直交する断面内において、該エッジの角度を二等分する直線上の、該エッジからの距離Lが、0μm<L≦200μmの各位置におけるダイナミック硬度のうちの最大値をDHm(mN/μm2)としたとき、
下記数式(1)及び(2)で示される関係を満たし、
0.10≦DHs≦0.40 ・・・式(1)
DHs≧DHm ・・・式(2)
該硬化表面のAFM−IRスペクトルを測定したとき、
該ウレタンゴム中のウレタン基由来のνC=Ofree(1724〜1736cm−1)のピーク強度Ifsと、
ウレタン基水素結合由来のνC=Obond(1708〜1720cm−1)のピーク強度Ibsと、のピーク強度比Ibs/Ifsが1.0以下であり、
該直線上の0μm<L≦200μmの各位置における、該ウレタンゴム中のウレタン基由来のνC=Ofree(1724〜1736cm−1)のピーク強度If1と、
ウレタン基水素結合由来のνC=Obond(1708〜1720cm−1)のピーク強度Ib1と、のピーク強度比Ib1/If1のうちの最大値M1が、該ピーク強度比Ibs/Ifsよりも大きいことを特徴とするクリーニングブレード。 - 前記最大値M1を示す位置が、前記直線上の前記エッジから20μm以上100μm以下の距離にある請求項1に記載のクリーニングブレード。
- 前記最大値M1が前記ピーク強度比Ibs/Ifsの1.10倍以上である請求項1または2に記載のクリーニングブレード。
- 前記直線上の前記エッジからの距離Lが200μmを超える各位置における、ウレタンゴム中のウレタン基由来のνC=Ofree(1724〜1736cm−1)のピーク強度If2と、ウレタン基水素結合由来のνC=Obond(1708〜1720cm−1)のピーク強度Ib2とのピーク強度比Ib2/If2のうちの最大値をM2としたとき、前記最大値M1が該最大値M2の1.10倍以上である請求項1〜3のいずれか一項に記載のクリーニングブレード。
- 前記硬化表面が、前記第一の面及び前記第二の面の両方に存在する請求項1〜4のいずれか一項に記載のクリーニングブレード。
- 前記弾性部材の長手方向の両端面が硬化表面を有する請求項1〜5のいずれか一項に記載のクリーニングブレード。
- 電子写真画像形成装置に着脱可能に構成されているプロセスカートリッジであって、
像担持体と、該像担持体の表面をクリーニング可能に配置されたクリーニングブレードとを具備し、
該クリーニングブレードが、請求項1〜6のいずれか一項に記載のクリーニングブレードであることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 像担持体と、該像担持体の表面をクリーニング可能に配置されたクリーニングブレードとを具備している電子写真画像形成装置であって、
該クリーニングブレードが、請求項1〜6のいずれか一項に記載のクリーニングブレードであることを特徴とする電子写真画像形成装置。
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