JP6540402B2 - シート調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート調整装置に関するものである。
従来、シート調整装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。このシート調整装置は、ロアレールに対するアッパレールの前後位置を調整可能なスライド機構と、アッパレールに支持されるシートのアッパレールに対する上下位置を調整可能なリフタ機構(上下調整機構)とを備える。そして、スライド機構は、シートに固定された駆動装置にトルクケーブルを介して連結された方向変換用ギヤボックスと、該方向変換用ギヤボックスに連結されたスライド駆動用ギヤボックスとを有する。スライド機構は、駆動装置の動力がトルクケーブル等を介してスライド駆動用ギヤボックスに伝達されることで、ロアレールに対してアッパレールを前後方向に移動させる。
特に、リフタ機構によるシートの上下位置の調整時に、駆動装置及び方向変換用ギヤボックス間に配索されるトルクケーブルがこれに追従すべく屈曲を強いられたりすることがないよう、方向変換用ギヤボックスを回動自在にすることが併せて提案されている。
すなわち、図6に示すように、上方に開口する断面略U字状のロアレール91には、その幅方向における範囲に収まる状態でアッパレール(図示略)が連結されるとともに、該アッパレールの前端部には、スライド駆動用ギヤボックス92及び金属板からなる取付ブラケット93が取着されている。
スライド駆動用ギヤボックス92は、ロアレール91の幅方向における範囲に収まっている。取付ブラケット93は、アッパレールから幅方向に延設されており、その先端部は、ロアレール91よりも外側に位置する。そして、当該先端部には、幅方向に開口する略円形の軸受孔93aが形成されている。
一方、方向変換用ギヤボックス94は、基本的に取付ブラケット93よりも更に外側に位置しており、軸受孔93aと同心でアッパレールに向かう幅方向に略円筒状のボス部94aが突設されている。方向変換用ギヤボックス94は、ボス部94aが軸受孔93aに挿通・軸支されることで取付ブラケット93に回動自在に連結されている。
特開2013−107624号公報
ところで、方向変換用ギヤボックス94は、取付ブラケット93を介してスライド駆動用ギヤボックス92に連結されていることで、取付ブラケット93の分だけロアレール91よりも幅方向においてより外側に位置している。このため、当該幅方向においてスライド機構の大型化を余儀なくされている。
本発明の目的は、幅方向においてより小型化することができるシート調整装置を提供することにある。
上記課題を解決するシート調整装置は、ロアレールに対するアッパレールの前後位置を調整可能なスライド機構と、前記アッパレールに支持されるシートの上下位置を調整可能な上下調整機構とを備え、前記スライド機構は、前記シートに固定された駆動装置にトルクケーブルを介して回転駆動される第1ギヤ、前記第1ギヤの下方で該第1ギヤに噛合して幅方向に延びる軸線の周りに回転可能な第1幅方向軸ギヤ、及び前記ロアレールに対して幅方向にずれた位置でそれら第1ギヤ及び第1幅方向軸ギヤを収容する第1ギヤハウジングを有する第1ギヤボックスと、前記第1幅方向軸ギヤに回転駆動されて幅方向に延びる軸線の周りに回転可能な第2幅方向軸ギヤ、前記第2幅方向軸ギヤの下方で該第2幅方向軸ギヤに噛合して前後方向に延びる軸線の周りに回転可能な第2ギヤ、及び前記ロアレールの幅方向の位置でそれら第2幅方向軸ギヤ及び第2ギヤを収容する第2ギヤハウジングを有する第2ギヤボックスと、前記第2ギヤと一体回転可能な状態で前記アッパレールに沿って前後方向に延設され、回転に伴って前記アッパレールを前後方向に移動させるスクリュとを備え、前記第1及び第2ギヤハウジングには、前記第1幅方向軸ギヤと同軸で相対回動自在に連結する被支持部及び支持部がそれぞれ一体に設けられる。
この構成によれば、前記上下調整機構により、前記シートの前記アッパレールに対する上下位置が調整される。このとき、前記シートと共に前記駆動装置の上下位置が変位することで、これに追従して前記トルクケーブルの姿勢が変化する。しかしながら、前記トルクケーブルに回転駆動される前記第1ギヤを収容する前記第1ギヤハウジングは、前記第2ギヤハウジングに相対回動自在に連結されていることで、前記トルクケーブルの姿勢の変化時に強いられる屈曲が緩和される。特に、前記第1ギヤハウジング及び前記第2ギヤハウジングには、それらを相対回動自在に連結する前記被支持部及び前記支持部がそれぞれ一体に設けられている。このため、例えば別設の部材を介して前記第1ギヤハウジング及び前記第2ギヤハウジングを相対回動自在に連結する場合に比べて、前記スライド機構を幅方向においてより小型化することができる。
上記シート調整装置について、前記第2ギヤボックスは、前記第2幅方向軸ギヤの上方で該第2幅方向軸ギヤに噛合するとともに前記第1幅方向軸ギヤに一体回転するように連結された中継ギヤを有し、前記中継ギヤにより、前記第1ギヤボックスが前記ロアレールよりも上方に位置するように上方にずらされることが好ましい。
この構成によれば、前記第1ギヤボックスは、前記ロアレールよりも上方に位置することで、該ロアレールを考慮することなく幅方向における前記第2ギヤボックスとの離間距離をより短縮することができる。このため、前記スライド機構を幅方向においていっそう小型化することができる。
上記シート調整装置について、前記支持部は、前記第1幅方向軸ギヤの軸線を中心とする径方向に対向配置された一対の支持片を有し、前記被支持部は、前記両支持片の前記第1幅方向軸ギヤの軸線を中心とする周方向の寸法よりも大きい当該方向の間隔の隙間で径方向に二分され、前記両支持片と嵌り合うことでそれら両支持片に軸線方向に移動不能に軸支される一対の被支持突部を有し、前記第1ギヤボックスは、前記上下調整機構による前記シートの上下位置の調整に伴う回動範囲で、前記両隙間が前記両支持片に未到達になるように設定されることが好ましい。
この構成によれば、前記上下調整機構による前記シートの上下位置の調整に伴う前記第1ギヤボックスの回動時、前記両隙間が前記両支持片に到達することがないことで、前記第1ギヤボックスが前記第2ギヤボックスから外れることが抑制される。一方、前記第1ギヤボックスを前記第2ギヤボックスに組み付ける際には、前記両支持片の位置に前記両隙間を一致させた姿勢でそれら両隙間から前記両支持片を挿入した後に回転させることで、前記被両支持突部が前記両支持片と嵌り合う。このように、前記スライド機構の組付性をより向上させることができる。
本発明は、幅方向においてより小型化できる効果がある。
シート調整装置の一実施形態が適用されるパワーシートの斜視図。 同実施形態のシート調整装置についてその構造を上下位置の調整動作と併せて示す側面図。 図2の3−3線に沿った断面図。 (a)、(b)は、同実施形態のシート調整装置についてその構造を示す分解斜視図。 同実施形態のシート調整装置についてその構造を示す側面図であって、(a)、(b)は、シートが調整範囲の最下方位置及び最下方位置にあるときに対応する状態を示す。 従来形態のシート調整装置についてその構造を示す断面図。
以下、シート調整装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、車両のフロアには、シートの幅方向に並設されて前後方向に延在する対のロアレール1が固定されるとともに、両ロアレール1の各々には、アッパレール2が前後方向に移動可能に連結されている。
両アッパレール2の各々には、板材からなるブラケット3が立設されている。そして、両ブラケット3の各々には、前部及び後部に配設されたフロントリンク4及びリアリンク5を介して乗員の着座部を形成するシート6が支持されている。従って、ブラケット3(アッパレール2)、フロントリンク4、リアリンク5及びシート6は、該シート6を媒介節(連接節)とする4節回転連鎖を構成する。
そして、シート6は、両側のロアレール1及びアッパレール2を相対移動させることでその前後位置が調整可能であるとともに、両側のフロントリンク4及びリアリンク5を昇降(回動)させることでその上下位置が調整可能である。フロントリンク4及びリアリンク5等は、上下調整機構としてのリフタ機構M1を構成する。これにより、当該シート6の着座者は、例えばその体格に合わせて目線の位置を調整可能である。
シート6の片側(シートの前方に向かって右側)の側部には、駆動装置10が取着されている。この駆動装置10は、例えばブラシモータからなる回転モータ(図示略)に駆動連結されている。
次に、シート6の前後位置の調整に係る構造について説明する。
図2に示すように、各ロアレール1には、前後方向に貫通する雌ねじ部を有するスライド駆動用のナット部材11が固定されており、各アッパレール2には、ナット部材11の雌ねじ部と螺合する雄ねじ部を有して前後方向に延在するスライド駆動用のリードスクリュ12が軸支されている。
また、各アッパレール2の前端部には、第2ギヤボックスとしてのスライド駆動用ギヤボックス20が取着されている。すなわち、図3に示すように、ロアレール1は、上方に開口する断面略U字状に成形されており、その幅方向における範囲に収まるアッパレール2にスライド駆動用ギヤボックス20が取着されている。このスライド駆動用ギヤボックス20も、ロアレール1の幅方向における範囲に収まっており、ロアレール1内に下端部が収容された第2ギヤハウジングとしての樹脂材からなる略箱形のスライド駆動用ギヤハウジング21を有する。幅方向において、スライド駆動用ギヤハウジング21は、ロアレールの位置に配置されており、その中心は、ロアレール1の中心に略一致する。スライド駆動用ギヤボックス20は、スライド駆動用ギヤハウジング21において適宜のブラケットを介してアッパレール2の前端部に取着される。
スライド駆動用ギヤハウジング21内には、3つのハスバ歯車22,23,24が配置されている。第2ギヤとしてのハスバ歯車22は、ロアレール1内に収まるスライド駆動用ギヤハウジング21の下端部に配置されており、リードスクリュ12の前端部に一体回転するように連結されている。第2幅方向軸ギヤとしてのハスバ歯車23は、ハスバ歯車22の上方で幅方向に延びる軸線の周りにスライド駆動用ギヤハウジング21に軸支されており、ハスバ歯車22,24に噛合する。このハスバ歯車23の中心部には、これと同軸で幅方向に延在する略棒状の連結ロッド25の先端部が一体回転するように嵌挿されている。この連結ロッド25は、当該ハスバ歯車23の回転をシート6の反対側のハスバ歯車(23)に伝達するためのものである。中継ギヤとしてのハスバ歯車24は、ハスバ歯車23の上方でその軸線と平行に幅方向に延びる軸線の周りにスライド駆動用ギヤハウジング21に軸支されている。
なお、図4(a)に示すように、スライド駆動用ギヤハウジング21には、ハスバ歯車24の軸線を通る前後方向両端から幅方向外側に向かって支持部としての一対の支持片26が一体に突設されている。両支持片26は、ハスバ歯車24の軸線を中心とする略円弧柱状の延出片26aと、両延出片26aの先端から互いに相反する前後方向に突出する略円弧板状の掛止片26bとを有する。
図2に示すように、片側(シート前方に向かって右側)のスライド駆動用ギヤボックス20には、第1ギヤボックスとしての方向変換用ギヤボックス30が並設されている。すなわち、図4(b)に示すように、方向変換用ギヤボックス30は、スライド駆動用ギヤボックス20の幅方向外側に隣接配置された第1ギヤハウジングとしての樹脂材からなる略箱形の方向変換用ギヤハウジング31を有する。そして、この方向変換用ギヤハウジング31には、スライド駆動用ギヤハウジング21の両支持片26と同心で幅方向内側に向かって被支持部としての一対の被支持突部32が一体に突設されている。両被支持突部32の各々は、ハスバ歯車24の軸線を中心とする略円弧柱状の延出片32aと、該延出片32aの先端から径方向内側に突出する略円弧板状の被掛止片32bとを有する。
延出片32aは、その内径が掛止片26bの外径と同等に設定されるとともに、突出長が掛止片26bの板厚と同等に設定されている。一方、被掛止片32bは、その内径が延出片26aの外径と同等に設定されるとともに、板厚が延出片26aの突出長と同等に設定されている。つまり、方向変換用ギヤハウジング31(方向変換用ギヤボックス30)は、両被支持突部32が両支持片26と互い違いに嵌り合うことで、ハスバ歯車24の軸線周りにスライド駆動用ギヤハウジング21(スライド駆動用ギヤボックス20)に回動自在に、且つ、軸線方向に移動不能に連結されている。幅方向において、方向変換用ギヤハウジング31がロアレールの位置に対してずれて配置されることはいうまでもない。
なお、両被支持突部32は、概ね前後方向に二分されており、それらの間に形成される上部及び下部の隙間Cの周方向の間隔は、支持片26の当該周方向の寸法よりも若干大きく設定されている。従って、方向変換用ギヤボックス30をスライド駆動用ギヤボックス20に組み付ける際には、例えば方向変換用ギヤボックス30を本来の姿勢から略90°だけ前後方向に傾けて、両隙間Cの位置を前後方向に一致させる。この状態で、両隙間Cに両支持片26を挿入するとともに、方向変換用ギヤボックス30を略90°だけ逆向きの前後方向に傾けて(回動させて)、方向変換用ギヤボックス30を本来の姿勢に戻す。以上により、前述のように両被支持突部32が両支持片26と互い違いに嵌り合って方向変換用ギヤハウジング31がスライド駆動用ギヤハウジング21に回動自在に連結される。
図3に示すように、方向変換用ギヤハウジング31は、ロアレール1よりも上方に位置しており、該ロアレール1の幅方向における範囲に一部が重なるように配置されている。そして、方向変換用ギヤハウジング31内には、2つのハスバ歯車33,34が配置されている。第1幅方向軸ギヤとしてのハスバ歯車33は、ハスバ歯車24と同軸で幅方向に延びる軸線の周りに方向変換用ギヤハウジング31に軸支されており、その軸部33aは、幅方向内側に突出してハスバ歯車24に一体回転するように嵌挿されている。第1ギヤとしてのハスバ歯車34は、ハスバ歯車33の上方で概ね前後方向に延びる軸線の周りに方向変換用ギヤハウジング31に軸支されており、ハスバ歯車33に噛合する。
従って、ハスバ歯車34が回転すると、その回転がハスバ歯車33との間で90°方向変換されてハスバ歯車24に伝達される。そして、ハスバ歯車24の回転は、ハスバ歯車23に伝達されるとともに、該ハスバ歯車23の回転は、ハスバ歯車22との間で90°方向変換されてリードスクリュ12に伝達される。なお、ハスバ歯車23の回転は、連結ロッド25を介してシート6の反対側のハスバ歯車(23)に伝達されるとともに、当該ハスバ歯車(23)の回転は、これに噛合するハスバ歯車(22)との間で90°方向変換されてリードスクリュ(12)に伝達される。
各リードスクリュ12が回転することにより、該リードスクリュ12及びナット部材11のねじ作用でリードスクリュ12の回転運動がナット部材11に対するリードスクリュ12の直線運動に変換されて、ロアレール1に対してアッパレール2が前後方向に移動する。ナット部材11、リードスクリュ12、スライド駆動用ギヤボックス20、連結ロッド25及び方向変換用ギヤボックス30は、スライド機構M2を構成する。
なお、ハスバ歯車34は、その中央部に同軸にトルクケーブル13の先端部が嵌挿されている。図2に示すように、このトルクケーブル13は、方向変換用ギヤボックス30及び駆動装置10間に亘って概ね前後方向に延在している。このトルクケーブル13は、駆動装置10に駆動連結されており、該駆動装置10に回転駆動されてハスバ歯車34と共に回転する。
既述のように、シート6は、フロントリンク4及びリアリンク5を介して各ブラケット3に支持されている。従って、シート6は、フロントリンク4及びリアリンク5(図2において、便宜的に直線で図示)を昇降(回動)させることで、駆動装置10と共に上下方向に移動する。このとき、方向変換用ギヤボックス30がハスバ歯車33等の軸線周りに回動することで、駆動装置10の移動に追従してトルクケーブル13が移動する。
具体的には、フロントリンク4には、ブラケット3側の支持軸とは異なる位置で、略棒状のリンク(図示略)の一方の端部が幅方向に延びる軸線周りに回動自在に連結されている。当該リンクの他方の端部は、ハスバ歯車33の軸線とは異なる位置で幅方向に延びる軸線周りに方向変換用ギヤボックス30に回動自在に連結されている。この方向変換用ギヤボックス30が、ハスバ歯車33の軸線周りにスライド駆動用ギヤボックス20に対し回動自在であることは既述のとおりである。
従って、フロントリンク4、方向変換用ギヤボックス30、並びに実質的に一体化されたアッパレール2及びブラケット3は、前述のリンクと共に該リンクを媒介節(連接節)とする4節回転連鎖を構成する。そして、リフタ機構M1の作動に伴いフロントリンク4が揺動すると、これに追従して方向変換用ギヤボックス30がハスバ歯車33の軸線周りに揺動する。以上により、リフタ機構M1の作動に伴う駆動装置10の移動に追従して、方向変換用ギヤボックス30に連結されたトルクケーブル13が移動する。
なお、図5(a)に示すように、シート6がリフタ機構M1による上下位置の調整範囲の最下方位置にあるとき、方向変換用ギヤハウジング31は、両隙間Cの対向方向が上下方向、即ち両支持片26の対向方向(前後方向)に直交する方向に略一致している。そして、図5(b)に示すように、シート6がリフタ機構M1による上下位置の調整範囲の最上方位置にあるときには、これに追従する方向変換用ギヤハウジング31の回動に伴って、両隙間Cが両支持片26に近付くものの、それら両支持片26に未到達になるように設定されている。
つまり、リフタ機構M1による調整範囲(駆動域)に相当する方向変換用ギヤボックス30の回動範囲では、両隙間Cが両支持片26に到達することがない。
次に、本実施形態の作用について説明する。
リフタ機構M1により、シート6のアッパレール2に対する上下位置が調整されるとき、シート6と共に駆動装置10の上下位置が変位することで、これに追従してトルクケーブル13の姿勢が変化する。しかしながら、トルクケーブル13に回転駆動されるハスバ歯車33を収容する方向変換用ギヤハウジング31は、スライド駆動用ギヤハウジング21に相対回動自在に連結されていることで、トルクケーブル13の姿勢の変化時に強いられる屈曲が緩和される。特に、方向変換用ギヤハウジング31及びスライド駆動用ギヤハウジング21には、それらを相対回動自在に連結する両被支持突部32及び両支持片26がそれぞれ一体に設けられている。このため、例えば別設の部材(取付ブラケット)を介して方向変換用ギヤハウジング31及びスライド駆動用ギヤハウジング21を相対回動自在に連結する場合に比べて、スライド機構M2を幅方向においてより小型化することができる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、方向変換用ギヤハウジング31及びスライド駆動用ギヤハウジング21には、それらを相対回動自在に連結する両被支持突部32及び両支持片26がそれぞれ一体に設けられている。このため、例えば別設の部材を介して方向変換用ギヤハウジング31及びスライド駆動用ギヤハウジング21を相対回動自在に連結する場合に比べて、スライド機構M2を幅方向においてより小型化することができる。あるいは、別設の部材(取付ブラケット)が不要になることで、部品点数及びコストを削減することができる。
(2)本実施形態では、スライド駆動用ギヤボックス20は、ハスバ歯車23の上方で該ハスバ歯車23に噛合するとともにハスバ歯車33に一体回転するように連結されたハスバ歯車24を有する。このハスバ歯車24により、方向変換用ギヤボックス30がロアレール1よりも上方に位置するように上方にずらされている。このため、方向変換用ギヤボックス30は、ロアレール1を考慮することなく幅方向におけるスライド駆動用ギヤボックス20との離間距離をより短縮することができる。このため、スライド機構M2を幅方向においていっそう小型化することができる。
(3)本実施形態では、リフタ機構M1によるシート6の上下位置の調整に伴う方向変換用ギヤボックス30の回動時、当該回動範囲では両隙間Cが両支持片26に到達することがないことで、方向変換用ギヤボックス30がスライド駆動用ギヤボックス20から外れることが抑制される。一方、方向変換用ギヤボックス30をスライド駆動用ギヤボックス20に組み付ける際には、両支持片26の位置に両隙間Cを一致させた姿勢でそれら両隙間Cから両支持片26を挿入した後に回転させることで、両被支持突部32が両支持片26と嵌り合う。このように、スライド機構M2の組付性をより向上させることができる。
(4)本実施形態では、ロアレール1の直上のハスバ歯車23に、連動用の連結ロッド25を嵌挿した。従って、シート6の反対側のスライド駆動用ギヤボックス(20)のハスバ歯車24及びその配置スペースを省略すれば、当該側のスライド駆動用ギヤボックス(20)を上下方向により小型化することができる。
(5)本実施形態では、スライド機構M2を幅方向においてより小型化できることで、当該幅方向において車両のボデーとの隙間を確保することができる。
(6)本実施形態では、リフタ機構M1の作動に伴うフロントリンク4の揺動に追従して方向変換用ギヤボックス30を揺動させたことで、該方向変換用ギヤボックス30に接続されるトルクケーブル13が屈曲を強いられたり、その長さが過不足になったりすることを抑制できる。特に、トルクケーブル13の長さを、不足分を考慮して長めにする必要がないことから、該トルクケーブル13が長くなることによるコストの増加、質量増加、摺動音増加による高騒音化、摺動抵抗増加による低効率化を抑制できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、ハスバ歯車34,33間、ハスバ歯車24,23間、及びハスバ歯車23,22間の各々の回転伝達は、等速であってもよいし、減速又は増速を伴ってもよい。
・前記実施形態においては、各支持片26の周方向の寸法に対して各被支持突部32の周方向の寸法を十分に大きく設定して、それらを嵌め合わせたが、それらの当該寸法の関係は逆であってもよい。
・前記実施形態において、ハスバ歯車24を省略して、ハスバ歯車33の軸部33aをハスバ歯車23に一体回転するように嵌挿してもよい。この場合、ハスバ歯車24の分だけ下方に変位する方向変換用ギヤボックス30がロアレール1と干渉することがないよう、方向変換用ギヤボックス30を幅方向外側にずらして支持すればよい。あるいは、方向変換用ギヤボックス30の下方への変位を僅少又は皆無にすべく、ハスバ歯車23のギヤ径を大きくしてもよい。
・前記実施形態において、ハスバ歯車34,33に代えてねじ歯車を採用してもよい。同様に、ハスバ歯車22〜24に代えてねじ歯車を採用してもよい。
・前記実施形態において、リフタ機構M1に代えて、アッパレール2に対するシート6の前端部の上下位置を調整する上下調整機構としてのチルト機構を採用してもよい。
C…隙間、M1…リフタ機構(上下調整機構)、M2…スライド機構、1…ロアレール、2…アッパレール、6…シート、10…駆動装置、11…ナット部材、12…リードスクリュ(スクリュ)、13…トルクケーブル、20…スライド駆動用ギヤボックス(第2ギヤボックス)、21…スライド駆動用ギヤハウジング(第2ギヤハウジング)、22…ハスバ歯車(第2ギヤ)、23…ハスバ歯車(第2幅方向軸ギヤ)、24…ハスバ歯車(中継ギヤ)、26…支持片(支持部)、30…方向変換用ギヤボックス(第1ギヤボックス)、31…方向変換用ギヤハウジング(第1ギヤハウジング)、32…被支持突部(被支持部)、33…ハスバ歯車(第1幅方向軸ギヤ)、34…ハスバ歯車(第1ギヤ)。

Claims (3)

  1. ロアレールに対するアッパレールの前後位置を調整可能なスライド機構と、
    前記アッパレールに支持されるシートの上下位置を調整可能な上下調整機構とを備え、
    前記スライド機構は、
    前記シートに固定された駆動装置にトルクケーブルを介して回転駆動される第1ギヤ、前記第1ギヤの下方で該第1ギヤに噛合して幅方向に延びる軸線の周りに回転可能な第1幅方向軸ギヤ、及び前記ロアレールに対して幅方向にずれた位置でそれら第1ギヤ及び第1幅方向軸ギヤを収容する第1ギヤハウジングを有する第1ギヤボックスと、
    前記第1幅方向軸ギヤに回転駆動されて幅方向に延びる軸線の周りに回転可能な第2幅方向軸ギヤ、前記第2幅方向軸ギヤの下方で該第2幅方向軸ギヤに噛合して前後方向に延びる軸線の周りに回転可能な第2ギヤ、及び前記ロアレールの幅方向の位置でそれら第2幅方向軸ギヤ及び第2ギヤを収容する第2ギヤハウジングを有する第2ギヤボックスと、
    前記第2ギヤと一体回転可能な状態で前記アッパレールに沿って前後方向に延設され、回転に伴って前記アッパレールを前後方向に移動させるスクリュとを備え、
    前記第1及び第2ギヤハウジングには、前記第1幅方向軸ギヤと同軸で相対回動自在に連結する被支持部及び支持部がそれぞれ一体に設けられた、シート調整装置。
  2. 請求項1に記載のシート調整装置において、
    前記第2ギヤボックスは、前記第2幅方向軸ギヤの上方で該第2幅方向軸ギヤに噛合するとともに前記第1幅方向軸ギヤに一体回転するように連結された中継ギヤを有し、
    前記中継ギヤにより、前記第1ギヤボックスが前記ロアレールよりも上方に位置するように上方にずらされた、シート調整装置。
  3. 請求項1又は2に記載のシート調整装置において、
    前記支持部は、前記第1幅方向軸ギヤの軸線を中心とする径方向に対向配置された一対の支持片を有し、
    前記被支持部は、前記両支持片の前記第1幅方向軸ギヤの軸線を中心とする周方向の寸法よりも大きい当該方向の間隔の隙間で径方向に二分され、前記両支持片と嵌り合うことでそれら両支持片に軸線方向に移動不能に軸支される一対の被支持突部を有し、
    前記第1ギヤボックスは、前記上下調整機構による前記シートの上下位置の調整に伴う回動範囲で、前記両隙間が前記両支持片に未到達になるように設定された、シート調整装置。
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