JP2016107688A - 車両のステアリング装置 - Google Patents

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真也 盛永
宗一郎 岩永
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Abstract

【課題】手動チルト機構用のステアリング装置をベースに、体格や車両搭載性を略維持したまま電動チルト機構を構成し得るステアリング装置を提供する。【解決手段】チルトシャフト3の軸Csを中心とする第1の内歯を有する固定内歯歯車51と、チルトブラケットに対し回動可能に支持されると共にリンク機構4に連結され、軸Csを中心とする第2の内歯を有する可動内歯歯車52と、軸Csを中心に回転する軸部を有すると共に、軸Csに対してオフセットした軸Ccを中心に回転する円板カム部53cを有する偏心カムシャフト53と、円板カム部の軸を中心に回転可能に支持され、固定内歯歯車及び可動内歯歯車に常時噛合する外歯を有する外歯歯車54を備え、チルトシャフト3が電動モータによって回転駆動される。【選択図】図4

Description

本発明は、車両のステアリング装置に関し、特に、車体に対しステアリングコラムを揺動可能に支持し所望のチルト位置に調整するステアリング装置に係る。
ステアリングホイールの操作位置を所望のチルト位置に調整する機構として、電動のチルト機構が知られており、例えば下記の特許文献1には、「チルト・テレスコピック機構の駆動方式に関係なく、ステアリングコラムを共通使用することができるステアリング装置を提供すること」を目的とし(特許文献1の段落〔0005〕に記載)、「ステアリングホイールが取着されるステアリングシャフトと、前記ステアリングシャフトを回転可能に収容支持するステアリングコラムと、前記ステアリングコラムにステアリング位置調整機構を取り付けるためのブラケットを備えるステアリング装置において、前記ステアリングコラムは、前記ブラケットが着脱自在に構成」された装置が提案されている(同段落〔0006〕に記載)。更に、「前記ブラケットは、手動式チルト・テレスコピック機構を取り付けるためのサポートブラケット又は電動式チルト・テレスコピック機構を取り付けるためのベースブラケットである」と記載され(同段落〔0007〕)、「前記サポートブラケットの取付部と、前記ベースブラケットの取付部を共通化」することが記載されている(同段落〔0009〕)。
また、下記の特許文献2には、上記特許文献1に記載のチルト機構部は「従前の手動チルト機構と電動チルト機構の構造を踏襲しているので、電動チルト機構は従前同様大型であり、車両への搭載が困難である」とし、「手動チルト機構との互換性を有し、車両への搭載が容易な小型の電動チルト機構を構成し得るステアリング装置を提供すること」を目的とし(特許文献2の段落〔0006〕及び〔0007〕に記載)、「前記ステアリングコラムを保持し、前記固定ブラケットに対し相対移動可能に支持されるチルトブラケットと、前記車体の横方向に延在し、前記固定ブラケットに対し前記ステアリングコラムの軸方向に相対移動可能に支持されるチルトシャフトと、該チルトシャフトの軸を中心に前記チルトブラケットを回転駆動し前記固定ブラケットに対する前記チルトブラケットの相対位置を調整する駆動ユニットとを備える」ことが提案され、「前記駆動ユニットは、前記チルトシャフトに一端が固定されるクランク部材と、前記チルトブラケットに固定される電動モータと、該電動モータの出力を減速して前記クランク部材の他端を回転駆動する減速機を備えたもの」が提案されている(同段落〔0008〕及び〔0009〕に記載)。
特開2006―264547号公報 特開2013―163458号公報
上記特許文献1に記載のステアリング装置は、特許文献2で説明されているように「電動チルト機構は従前同様大型であり、車両への搭載が困難である」のに対し、特許文献2に記載のステアリング装置は、手動チルト機構との互換性を有し、「従来に比し少ない部品点数で簡単且つ組み付け容易な小型の電動チルト機構を構成することができる」(特許文献2の段落〔0012〕に記載)。然しながら、クランク部材等によっては減速比に限りがあり、減速機が必要となる。また、電動チルト機構用のチルトシャフトを支持するための長穴とは形状が異なる手動チルト機構用の長穴を形成した固定ブラケットを用意する必要がある(同段落〔0026〕に記載)。従って、更なる改良の余地があり、駆動ユニット等を上記と異なる構成とすれば、固定ブラケット等に対する変更を最小限に抑えた状態で、手動チルト機構との互換性を有する電動チルト機構を構成することができる。
そこで、本発明は、ステアリングコラムを所望のチルト位置に調整する車両のステアリング装置において、手動チルト機構用のステアリング装置をベースに、体格や車両搭載性を略維持したまま電動チルト機構を構成し得るステアリング装置を提供することを課題とする。
上記の課題を達成するため、本発明は、車体に固定される固定ブラケットと、前記車体に対し揺動可能に支持されるステアリングコラムを備え、該ステアリングコラムを前記固定ブラケットに対し所望の傾斜角度のチルト位置に調整する車両のステアリング装置において、前記ステアリングコラムを保持し、前記固定ブラケットに対し相対移動可能に支持されるチルトブラケットと、該チルトブラケットに回動可能に支持され前記車体の横方向に延在するチルトシャフトと、該チルトシャフトと前記固定ブラケットとを連結するリンク機構と、前記チルトブラケットに支持され、前記チルトシャフトを回転駆動し前記リンク機構を介して前記固定ブラケットに対する前記チルトブラケットの相対位置を調整する駆動ユニットとを備え、該駆動ユニットが、前記チルトブラケットに固定され前記チルトシャフトを回転駆動する電動モータと、前記チルトブラケットに固定され、前記チルトシャフトの軸を中心とする第1の内歯を有する固定内歯歯車と、前記チルトブラケットに対し回動可能に支持されると共に前記リンク機構に連結され、前記チルトシャフトの軸を中心とする第2の内歯を有する可動内歯歯車と、前記チルトシャフトに連結され、前記チルトシャフトの軸を中心に回転する軸部を有すると共に、前記チルトシャフトの軸に対してオフセットした軸を中心に回転する円板カム部を有する偏心カムシャフトと、該偏心カムシャフトの円板カム部の軸を中心に回転可能に支持され、前記固定内歯歯車及び前記可動内歯歯車に常時噛合する外歯を有する外歯歯車とを備えることとしたものである。
上記のステアリング装置において、前記可動内歯歯車の第2の内歯の歯数が、前記固定内歯歯車の第1の内歯の歯数より1多く設定されている構成とするとよい。また、前記リンク機構は、前記固定ブラケットに一端部が回転可能に支持される第1のリンクと、該第1のリンクの他端部に対し一端部が回転可能に連結される第2のリンクとを備え、該第2のリンクが前記可動内歯歯車に一体的に形成されている構成とするとよい。
上記のステアリング装置において、前記駆動ユニットが、前記電動モータの出力を減速して前記チルトシャフトを回転駆動する減速機を備えたものとしてもよい。前記減速機は、前記電動モータの出力軸に固定される第1のウォームギヤと、該第1のウォームギヤに噛合する第1のウォームホイールを備えると共に、該第1のウォームホイールの回転軸部に固定される第2のウォームギヤと、該第2のウォームギヤに噛合する第2のウォームホイールを備え、該第2のウォームホイールが前記チルトシャフトに連結されるように構成することができる。
本発明は上述のように構成されているので以下の効果を奏する。即ち、本発明のステアリング装置においては、上記の構成に成るチルトブラケット、チルトシャフト、リンク機構及び駆動ユニットを備え、この駆動ユニットが、チルトブラケットに固定されチルトシャフトを回転駆動する電動モータと、チルトブラケットに固定され、チルトシャフトの軸を中心とする第1の内歯を有する固定内歯歯車と、チルトブラケットに対し回動可能に支持されると共にリンク機構に連結され、チルトシャフトの軸を中心とする第2の内歯を有する可動内歯歯車と、チルトシャフトに連結され、チルトシャフトの軸を中心に回転する軸部を有すると共に、チルトシャフトの軸に対してオフセットした軸を中心に回転する円板カム部を有する偏心カムシャフトと、円板カム部の軸を中心に回転可能に支持され、固定内歯歯車及び可動内歯歯車に常時噛合する外歯を有する外歯歯車とを備えたものであるので、手動チルト機構用のステアリング装置をベースに、体格や車両搭載性を略維持したまま容易に電動チルト機構を構成することができ、ステアリングコラムに係る基本構成を共通化し、手動チルト機構と電動チルト機構を選択的に構成することもできる。特に、上記の駆動ユニットの構成においては、可動内歯歯車からの入力に対して偏心カムシャフトが回転しないセルフロック特性を有するため、ステアリングホイールに荷重が入力されても操作位置が変化することはなく、運転者が意図しないチルト作動を確実に防止することができる。
特に、上記の駆動ユニットにおいて、可動内歯歯車の第2の内歯の歯数が、固定内歯歯車の第1の内歯の歯数より1多く設定されている構成とすれば、大きな減速比の差動歯車機構を構成することができ、電動モータの小型化が可能となる。また、リンク機構は、固定ブラケットに一端部が回転可能に支持される第1のリンクと、第1のリンクの他端部に対し一端部が回転可能に連結される第2のリンクとを備えたものとし、第2のリンクが可動内歯歯車に一体的に形成されている構成とすれば、少ない部品点数で小型に形成することができる。
更に、上記の駆動ユニットにおいて、電動モータの出力を減速してチルトシャフトを回転駆動する減速機を備えたものとし、この減速機が、上記の第1及び第2のウォームギヤと第1及び第2のウォームホイールを備えると共に、第2のウォームホイールがチルトシャフトに連結されるように構成すれば、電動モータの一層の小型化が可能となる。
本発明の一実施形態に係るステアリング装置を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るステアリング装置を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るステアリング装置のリンク機構及び駆動ユニット部分を拡大して示す側面図である。 本発明の一実施形態に供する駆動ユニットを示すもので、図1のA−A線断面図である。 本発明の一実施形態に供する駆動ユニットを示すもので、図2のB−B線断面図である。 本発明の一実施形態に供する駆動ユニットの一部を分解して示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るステアリング装置のチルトアップ位置の状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るステアリング装置のチルトダウン位置の状態を示す側面図である。
以下、本発明の望ましい実施形態を図面を参照して説明する。図1乃至図6は本発明の一実施形態に係るステアリング装置の構成を示すもので、車体(図示せず)に対しステアリングコラム10が揺動可能に支持されており、ステアリングコラム10をアッパブラケット1a(固定ブラケット)に対し所望の傾斜角度のチルト位置に調整し得るように構成されている。ステアリングコラム10の車体への支持構造は、車体に固定されたアッパブラケット1aに対し、チルトブラケット2が相対移動可能に支持されており、このチルトブラケット2にステアリングコラム10の中間部が保持され、車体の前方に配置された揺動中心(Ct)を中心に回転(揺動)し得るように支持されている。
ステアリングコラム10は、ステアリングシャフト11と、これを囲繞するように同軸上に配置されるメインチューブ12を有し、ステアリングシャフト11の後端にステアリングホイール(図示せず)が支持され、その前端が転舵機構(図示せず)に連結される。ステアリングシャフト11は、後端部にステアリングホイール(図示せず)が接続される筒状のアッパシャフト11aと、このアッパシャフト11aの前端部と連結されるロアシャフト(図示せず)から成り、ロアシャフトの前端部が転舵機構(図示せず)に接続されている。この転舵機構はステアリングホイールの操作に応じて駆動されて車輪操舵機構(図示せず)を介して操舵輪(図示せず)を転舵するように構成されている。
本実施形態の固定ブラケットとしては、図1及び図2に示すように、車体後方でステアリングコラム10を上下方向に移動可能に支持するアッパブラケット1aと、車体前方でステアリングコラム10を揺動中心(Ct)を中心に回転可能に支持するロアブラケット1bがあるが、単に固定ブラケットというときはアッパブラケット1aを指す。尚、アッパブラケット1aは図2に示すように一体的に形成されているが、図2の上下方向に二分割して(例えば溶接により)結合したものとしてもよい。また、チルトブラケット2は図4に示すようにU字形状に形成され、その両脚部2a、2bがステアリングコラム10の中間部に(例えば溶接にて)固定されている。更に、チルトブラケット2の一方の脚部2aには、図4に示すように、車体の横方向に延在するようにチルトシャフト3が軸受3dを介して回動可能に支持されており、図1及び図3に示すように、チルトシャフト3とアッパブラケット1aとを連結するリンク機構4が設けられている。尚、チルトブラケット2の他方の脚部2bには、チルトシャフト3とは別体のチルトシャフト3xが回動可能に支持されている。
本実施形態のチルトシャフト3は、図4及び図6に示すように形成されており、後述するように、可動内歯歯車52の回転中心孔とスプライン結合する突条が外周面に形成された軸部3aと、第2のウォームホイール62wの回転中心孔とスプライン結合する突条が外周面に形成された軸部3bと、ナット59と螺合する螺子部3cを有する。また、本実施形態のリンク機構4は、(U字状の)チルトブラケット2を構成する脚部2a、2bの各々に、第1及び第2のリンクが設けられており、脚部2b側は、図3に示すように、アッパブラケット1aに一端部が回転可能に支持される第1のリンク41と、第1のリンク41の他端部に対し一端部が回転可能に連結される第2のリンク42を備えているが、脚部2a側の第2のリンクは、可動内歯歯車52(図6に示し、後述する)に一体的に形成されたリンク部52aで構成されている。
そして、本実施形態の駆動ユニット5がチルトブラケット2の連結部2c(U字形状の内側)に配置され、螺子等でチルトブラケット2に支持されている。この駆動ユニット5は、チルトシャフト3を回転駆動しリンク機構4を介してアッパブラケット1aに対するチルトブラケット2の相対位置を調整するもので、図3乃至図6に示すように構成されている。即ち、駆動ユニット5は、チルトブラケット2に固定されチルトシャフト3を回転駆動する電動モータ50を有し、チルトブラケット2に固定され、チルトシャフト3の軸を中心とする第1の内歯を有する固定内歯歯車51と、チルトブラケット2に対し回動可能に支持されると共にリンク機構4に連結され、チルトシャフト3の軸を中心とする第2の内歯を有する可動内歯歯車52と、チルトシャフト3の軸(Cs)を中心に回転する軸部53a、53bを有すると共に、チルトシャフト3の軸に対してオフセットした軸(Cc)を中心に回転する円板カム部53cを有する偏心カムシャフト53と、円板カム部53cの軸を中心に回転可能に支持され、固定内歯歯車51及び可動内歯歯車52に常時噛合する外歯を有する外歯歯車54を有している。
可動内歯歯車52に形成される第2の内歯の歯数(Zb)は、固定内歯歯車51に形成される第1の内歯の歯数(Za)より1多く設定されている(Zb=Za+1)。また、図6に示すように、可動内歯歯車52にはレバー形状のリンク部52aが一体的に形成されており、このリンク部52aによって(脚部2a側の)第2のリンクが構成されている。前述のように、固定内歯歯車51及び可動内歯歯車52は偏心カムシャフト53の軸部53a、53bの中心軸(Cs)と同軸に配置され、外歯歯車54は円板カム部53cの中心軸(オフセットした軸Cc)と同軸に配置される。尚、軸部53a、53bの軸(Cs)と円板カム部53cの中心軸(Cc)のオフセット量は、外歯歯車54が固定内歯歯車51及び可動内歯歯車52と噛合するように設定されている。
而して、駆動ユニット5においては減速比Zbの差動歯車機構が構成されている。即ち、電動モータ50からの入力により偏心カムシャフト53が中心軸(Cs)回りに回転すると、外歯歯車54は固定内歯歯車51及び可動内歯歯車52と噛み合いながら中心軸(Cs)回りに公転し、可動内歯歯車52が中心軸(Cs)回りに回転する。このとき、偏心カムシャフト53の回転に対し可動内歯歯車52は大きく減速されて回転するため、小さな入力トルクにより駆動することが可能となる。尚、図6において、55及び56はブシュ、57はC字状の止め輪、58はワッシャ、59はナットを示し、62wは後述する第2のウォームホイールを示す。
更に、駆動ユニット5は、電動モータ50の出力を減速してチルトシャフト3を回転駆動する減速機6を備えている。本実施形態の減速機6は、電動モータ50の出力軸に固定される第1のウォームギヤ61gと、第1のウォームギヤ61gに噛合する第1のウォームホイール61wを備えると共に、第1のウォームホイール61wの回転軸部61sに固定される第2のウォームギヤ62gと、第2のウォームギヤ62gに噛合する第2のウォームホイール62wを備え、第2のウォームホイール62wがチルトシャフト3に連結されている。即ち、第1のウォームギヤ61gと第1のウォームホイール61wによって第1段の減速機構が構成され、第2のウォームギヤ62gと第2のウォームホイール62wによって第2段の減速機構が構成されている。
尚、本実施形態においては、前述のように大きな減速比の差動歯車機構が構成されているので、電動モータ50により偏心カムシャフト53を直接駆動する構成とすることもできるが、上記のように、更に、大きな減速比を設定し得るウォームギヤ及びウォームホイールの減速機構が用いられ、しかも2段減速構成とすることで電動モータ50の小型化を図っている。もっとも、要求仕様によっては、減速機構は1段のみとしてもよく、3段以上としてもよい。あるいは、平歯車による減速機構を用いることもできる。
本実施形態の駆動ユニット5は上記のように構成されているので、電動モータ50が駆動されると、その回転が減速機6によって適切に減速されて、上記の差動歯車機構が駆動され、可動内歯歯車52に形成された第2のリンク42が偏心カムシャフト53の中心軸(Cs)回りに揺動する。このとき、駆動ユニット5は(チルトブラケット2を介して)ステアリングコラム10に固定されており、また、アッパブラケット1aは車体に固定されているため、ステアリングコラム10はチルト中心(Ct)回りに揺動運動し、図5又は図6に示すようにチルト作動する。而して、ステアリングコラム10が所望のチルト位置となるように、アッパブラケット1aに対するチルトブラケット2の相対位置が調整される。尚、図5及び図6のNTは中立位置(チルトニュートラル位置)、TUはチルトアップ位置、TDはチルトダウン位置を示す。
そして、上記の差動歯車機構は、可動内歯歯車52からの入力に対して偏心カムシャフト53が回転しないセルフロック特性を有するため、ステアリングホイール(図示せず)に荷重が入力されてもステアリングホイールの操作位置が変化することはない。従って、乗降時や操舵時などの運転者による荷重入力に対し、ロック機構(例えばクラッチ等)を用いることなくステアリングホイールの操作位置を固定することができ、不意なチルト作動を防止することが可能となる。
上記の構成になる本実施形態のステアリング装置においては、アッパブラケット1aに若干の変更を加え、駆動ユニット5を手動チルト機構用のユニットに変更すれば、手動操作でチルト作動を行い得るステアリング装置を容易に構成することができる。尚、手動チルト機構用のユニットは従前のもの(例えば前掲の特許文献1に記載)と同様であるので説明を省略する。従って、電動チルト機構を備えたステアリング装置と同じ生産ラインで、手動チルト機構に組付ければ、従前と同様の手動チルト機構を備えたステアリング装置を製造することができる。特に、駆動ユニット5等の電動機構関連部品以外は部品の共通化が可能であり、手動チルト機構と電動チルト機構とを選択可能な構成とする際に、例えば、従前のような手動チルト機構への影響は生じないため、手動チルト機構への変更時のコストアップや車両搭載性の悪化を懸念する必要はない。
1a アッパブラケット(固定ブラケット)
2 チルトブラケット
3 チルトシャフト
4 リンク機構
41 第1のリンク
42 第2のリンク
5 駆動ユニット
6 減速機
10 ステアリングコラム
50 電動モータ
51 固定内歯歯車
52 可動内歯歯車
53 偏心カムシャフト
54 外歯歯車

Claims (5)

  1. 車体に固定される固定ブラケットと、前記車体に対し揺動可能に支持されるステアリングコラムを備え、該ステアリングコラムを前記固定ブラケットに対し所望の傾斜角度のチルト位置に調整する車両のステアリング装置において、前記ステアリングコラムを保持し、前記固定ブラケットに対し相対移動可能に支持されるチルトブラケットと、該チルトブラケットに回動可能に支持され前記車体の横方向に延在するチルトシャフトと、該チルトシャフトと前記固定ブラケットとを連結するリンク機構と、前記チルトブラケットに支持され、前記チルトシャフトを回転駆動し前記リンク機構を介して前記固定ブラケットに対する前記チルトブラケットの相対位置を調整する駆動ユニットとを備え、該駆動ユニットが、前記チルトブラケットに固定され前記チルトシャフトを回転駆動する電動モータと、前記チルトブラケットに固定され、前記チルトシャフトの軸を中心とする第1の内歯を有する固定内歯歯車と、前記チルトブラケットに対し回動可能に支持されると共に前記リンク機構に連結され、前記チルトシャフトの軸を中心とする第2の内歯を有する可動内歯歯車と、前記チルトシャフトに連結され、前記チルトシャフトの軸を中心に回転する軸部を有すると共に、前記チルトシャフトの軸に対してオフセットした軸を中心に回転する円板カム部を有する偏心カムシャフトと、該偏心カムシャフトの円板カム部の軸を中心に回転可能に支持され、前記固定内歯歯車及び前記可動内歯歯車に常時噛合する外歯を有する外歯歯車とを備えたことを特徴とする車両のステアリング装置。
  2. 前記可動内歯歯車の第2の内歯の歯数が、前記固定内歯歯車の第1の内歯の歯数より1多く設定されていることを特徴とする請求項1記載の車両のステアリング装置。
  3. 前記リンク機構は、前記固定ブラケットに一端部が回転可能に支持される第1のリンクと、該第1のリンクの他端部に対し一端部が回転可能に連結される第2のリンクとを備え、該第2のリンクが前記可動内歯歯車に一体的に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の車両のステアリング装置。
  4. 前記駆動ユニットが、前記電動モータの出力を減速して前記チルトシャフトを回転駆動する減速機を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の車両のステアリング装置。
  5. 前記減速機が、前記電動モータの出力軸に固定される第1のウォームギヤと、該第1のウォームギヤに噛合する第1のウォームホイールを備えると共に、該第1のウォームホイールの回転軸部に固定される第2のウォームギヤと、該第2のウォームギヤに噛合する第2のウォームホイールを備え、該第2のウォームホイールが前記チルトシャフトに連結されることを特徴とする請請求項1乃至4の何れか一項に記載の車両のステアリング装置。
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JP7574579B2 (ja) 2020-08-31 2024-10-29 株式会社ジェイテクト ステアリング装置

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