JP6540383B2 - エレベータの群管理制御装置及び群管理制御方法 - Google Patents
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Description
群管理制御装置は、
各号機について割当に関する評価値を求め、
当該評価値が最も小さい号機を新規行先階呼びに割り当てるように構成されている。
群管理制御装置は、
各号機について、
新規行先階呼びを当該号機に割り当てた場合の、現在から、当該号機に割り当てられた全ての行先階呼びに応答し終えるまでの走行距離及び経過時間である第1走行距離及び第1経過時間と、
新規行先階呼びを当該号機に割り当てない場合の、現在から、当該号機に割り当てられた全ての行先階呼びに応答し終えるまでの走行距離及び経過時間である第2走行距離及び第2経過時間と、を求めるとともに、
第1経過時間が経過した時から、現在を基準として所定期間が経過する時までの間に走行する距離の予想値である第1予想走行距離を、所定の単位時間当たり走行距離に基づいて求めるとともに、
第2経過時間が経過した時から、現在を基準として所定期間が経過する時までの間に走行する距離の予想値である第2予想走行距離を、所定の単位時間当たり走行距離に基づいて求め
さらに、第1走行距離と第1予想走行距離とを加算して得られる走行距離から、第2走行距離と第2予想走行距離とを加算して得られる走行距離を減算した値に比例する比例値を求め、
この比例値を、当該号機における割当に関する評価値の一のパラメータとして用いる。
本発明の実施形態に係るエレベータの群管理制御装置が適用されたエレベータシステムについて、図面を参照して説明する。
1−1.エレベータシステムの概要
本実施形態に係るエレベータシステムの構成を説明する。図1は、実施形態1に係るエレベータシステムの構成を示すブロック図である。本実施形態に係るエレベータシステムは、群管理制御装置10、複数台の行先階登録装置20、複数台のエレベータ制御装置30−1〜30−3、及び複数台のエレベータ40−1〜40−3(1号機〜3号機。以下適宜「号機」という)を有する。
群管理制御装置10は、行先階登録装置20において登録された行先階を、複数のエレベータ40−1〜40−3のうちのいずれかのエレベータ(号機)に割り当てる制御を行う。
行先階登録装置20は、利用者が行先階の登録を行うための装置である。行先階登録装置20は、所定の制御を行う制御部と、利用者が行先階を入力するための操作部と、制御部からの表示信号に基づく表示を行う表示部とを備える(図示せず)。
エレベータ制御装置30−1〜30−3は、群管理制御装置10からの制御信号にしたがって、対応するエレベータ40−1〜40−3をそれぞれ駆動制御する。また、エレベータ制御装置30−1〜30−3はそれぞれ、対応するエレベータ40−1〜40−3のかご41の位置、走行方向、ドアの開閉状態、荷重等を含むかご状態を検知して、検知したかご状態を示す情報を含むかご状態信号を群管理制御装置10に出力する。なお、複数台のエレベータ制御装置30−1〜30−3は同一の構成を有する。そのため、各エレベータ制御装置を以下適宜「エレベータ制御装置30」という。
2−1.動作の概要
本実施形態に係るエレベータの群管理システムの動作の概要について説明する。本システムは、行先階登録装置20によって利用者の行先階の登録を受け付ける。行先階登録装置20で登録を受け付けると、群管理制御装置10によって、登録された行先階を、複数台のエレベータ40−1〜40−3のうちのいずれかのエレベータに割り当てる。さらに、エレベータ制御装置30によって、登録された行先階を割り当てた割当号機を、行先階の登録が行われた登録階と登録された行先階を順に運行するように運行制御する。また、登録を受け付けた行先階登録装置20は、行先階が割り当てられた号機の情報を取得し、登録された行先階の割当号機の表示を行う。
群管理制御装置10の動作について説明する。
行先階登録装置20は、操作部において、利用者による行先階の登録操作を受け付ける。行先階登録装置20の制御部は、利用者により登録された行先階を示す行先階情報と、その行先階を登録する操作が行われた行先階登録装置20の設置階を示す出発階情報と、当該行先階登録装置20を識別する識別情報とを含む割当依頼信号を生成する。行先階登録装置20の制御部は、生成した割当依頼信号を、群管理制御装置10に出力する。
本実施形態の群管理制御装置10は、割当号機の決定のためのアルゴリズムとして、適応呼び割当(ACA)アルゴリズムを採用している。その場合において、本実施形態では、ACAにおける割当に関する評価値を求める際のパラメータ(ペナルティ値)として、所定期間T内におけるかご41の走行距離(平均走行距離)に基づく値を採用する。
Di=(d1+d2)/T
Di´=(d1´+d2´)/T
COST(i)=C1(Wi´−Wi)+C2(Si´−Si)+C3(Di´−Di)
走行距離を考慮した号機割当動作の具体例について説明する。図4は、新規行先階呼びを割り当てない場合のエレベータの運行線図の例を示す図である。具体的に、図4(a)は、i号機への行先階呼びの割当状態を模式的に示す図であり、図4(b)は、i号機の運行線図を示す。
割当て済みの行先階呼びにのみ応答する場合、i号機は、まず、現在位置の3階から、call1の出発階である1階まで下降し、call1に係る利用者の乗車のため1階で停車時間ts1の間停車する。次に、i号機は、1階から、call1の行先階である4階まで上昇し、call1に係る利用者の降車のため、4階で停車時間ts4の間停車する。次に、i号機は、4階から、call2の行先階である7階まで上昇する。
t2=T−t1
d2=Lo×t2
Di=(d1+d2)/T
新規行先階呼びcall3を割り当てた場合、i号機は、割当済のcall2の行先階である7階でcall2に係る利用者の降車のため停車時間ts7の間停車する。次に、i号機は、7階から、call3の出発階である9階まで上昇し、call3に係る利用者の乗車のため、9階で停車時間ts9の間停車する。次に、i号機は、9階から、call3の行先階である6階まで下降し、6階でcall3に係る利用者の降車のため停車時間ts6の間停車する。
t2´=T−t1´
d2´=Lo×t2´
Di´=(d1´+d2´)/T
本実施形態のエレベータの群管理制御装置10は、新規行先階呼びを複数台のエレベータのいずれかの号機に割り当てる。
群管理制御装置10は、
各号機について割当に関する評価値COST(i)を求め、
当該評価値COST(i)が最も小さい号機を新規行先階呼びに割り当てるように構成されている。
群管理制御装置10は、
各号機について、
新規行先階呼びを当該号機に割り当てた場合の、現在から、当該号機に割り当てられた全ての行先階呼びに応答し終えるまでの走行距離d1´(第1走行距離)及び時間t1´(第1経過時間)と、
新規行先階呼びを当該号機に割り当てない場合の、現在から、当該号機に割り当てられた全ての行先階呼びに応答し終えるまでの走行距離d1(第2走行距離)及び時間t1(第2経過時間)と、を求めるとともに、
時間t1´(第1経過時間)が経過した時から、現在を基準として所定期間Tが経過する時までの間に走行する距離の予想値である走行距離d2´(第1予想走行距離)を、所定の単位時間当たり走行距離に基づいて求めるとともに、
時間t1(第2経過時間)が経過した時から、現在を基準として所定期間Tが経過する時までの間に走行する距離の予想値である走行距離d2(第2予想走行距離)を、所定の単位時間当たり走行距離に基づいて求め
さらに、走行距離d1´(第1走行距離)と走行距離d2´(第1予想走行距離)とを加算して得られる走行距離から、走行距離d1(第2走行距離)と走行距離d2(第2予想走行距離)とを加算して得られる走行距離を減算した値に比例する比例値(Di´−Di)を求め、
この比例値(Di´−Di)を、当該号機における割当に関する評価値COST(i)の一のパラメータとして用いる。
所定期間Tは、ビルの最低階と最高階との間を2往復するのに要する時間よりも長い時間である。
所定の単位時間当たり走行距離は、新規行先階呼びの発生毎に、当該新規行先階呼びの発生前の一定時間Tc2(第1所定時間)の間の実走行距離に基づいて設定される。
所定の単位時間当たり走行距離は、一定時間Tc1(第2所定時間)経過毎に、一定時間の間の実走行距離に基づいて設定される。
利用者の行先階を取得して新規行先階呼びを生成する行先階登録装置20(行先階取得装置)と、
行先階登録装置20で取得された新規行先階呼びを複数台のエレベータ40のいずれかの号機に割り当てる群管理制御装置10と、を備える。
前記各実施形態では、群管理制御装置10や行先階登録装置20の制御部は、CPU、MPU等を利用して構成され、記憶部から読み出したプログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、各種の機能を実現している。つまり、制御部は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現されている。しかし、制御部は、例えば、ハードウェア(電子回路)のみ、FPGA、ASIC等を利用して構成してもよい。
11 制御部
12 記憶部
13 入出力インタフェース
20 行先階登録装置
30、30−1〜30−3 エレベータ制御装置
40、40−1〜40−3 エレベータ
41 かご
42 巻上機
43 釣合おもり
Claims (8)
- 利用者の行先階及び出発階が特定された新規行先階呼びを複数台のエレベータのいずれかの号機に割り当てるエレベータの群管理制御装置であって、
前記群管理制御装置は、
各号機について割当に関する評価値を求め、
当該評価値が最も小さい号機を前記新規行先階呼びに割り当てるように構成されており、
前記群管理制御装置は、
各号機について、
前記新規行先階呼びを当該号機に割り当てた場合の、現在から、当該号機に割り当てられた全ての行先階呼びに応答し終えるまでの走行距離及び経過時間である第1走行距離及び第1経過時間と、
前記新規行先階呼びを当該号機に割り当てない場合の、現在から、当該号機に割り当てられた全ての行先階呼びに応答し終えるまでの走行距離及び経過時間である第2走行距離及び第2経過時間と、を求めるとともに、
前記第1経過時間が経過した時から、現在を基準として所定期間が経過する時までの間に走行する距離の予想値である第1予想走行距離を、所定の単位時間当たり走行距離に基づいて求めるとともに、
前記第2経過時間が経過した時から、現在を基準として前記所定期間が経過する時までの間に走行する距離の予想値である第2予想走行距離を、前記所定の単位時間当たり走行距離に基づいて求め
さらに、前記第1走行距離と前記第1予想走行距離とを加算して得られる走行距離から、前記第2走行距離と前記第2予想走行距離とを加算して得られる走行距離を減算した値に比例する比例値を求め、
この比例値を、当該号機における割当に関する評価値の一のパラメータとして用いる、
エレベータの群管理制御装置。 - 前記割当に関する評価値は、複数のパラメータに基づいて求められ、
前記比例値は、前記複数のパラメータのうちの一のパラメータであり、
前記比例値は、前記減算した値に所定係数を乗じることで求められ、
前記所定係数の大きさが、エレベータが利用される時間帯に応じて変更される、
請求項1記載のエレベータの群管理制御装置。 - 前記時間帯は、エレベータ利用に関するピーク時間帯と閑散時間帯とに区分され、
前記所定係数の大きさは、ピーク時間帯よりも閑散時間帯の方が大きい、
請求項2記載のエレベータの群管理制御装置。 - 前記所定期間は、ビルの最低階と最高階との間を2往復するのに要する時間よりも長い時間である、
請求項1から3のいずれか1項に記載のエレベータの群管理制御装置。 - 前記所定の単位時間当たり走行距離は、新規行先階呼びの発生毎に、当該新規行先階呼びの発生前の第1所定時間の間の走行距離に基づいて設定される、
請求項1から4のいずれか1項に記載のエレベータの群管理制御装置。 - 前記所定の単位時間当たり走行距離は、第2所定時間経過毎に、前記第2所定時間の間の走行距離に基づいて設定される、
請求項1から4のいずれか1項に記載のエレベータの群管理制御装置。 - 利用者の行先階を取得して新規行先階呼びを生成する行先階取得装置と、
前記行先階取得装置で取得された新規行先階呼びを複数台のエレベータのいずれかの号機に割り当てる請求項1から6のいずれか1項に記載の郡管理制御装置と、を備える、
エレベータの群管理システム。 - 利用者の行先階及び出発階が特定された新規行先階呼びを複数台のエレベータのいずれかの号機に割り当てるエレベータの群管理制御方法であって、
各号機について割当に関する評価値を求め、
当該評価値が最も小さい号機を前記新規行先階呼びに割り当てる場合において、
各号機について、
前記新規行先階呼びを当該号機に割り当てた場合の、現在から、当該号機に割り当てられた全ての行先階呼びに応答し終えるまでの走行距離及び経過時間である第1走行距離及び第1経過時間と、
前記新規行先階呼びを当該号機に割り当てない場合の、現在から、当該号機に割り当てられた全ての行先階呼びに応答し終えるまでの走行距離及び経過時間である第2走行距離及び第2経過時間と、を求めるとともに、
前記第1経過時間が経過した時から、現在を基準として所定期間が経過する時までの間に走行する距離の予想値である第1予想走行距離を、所定の単位時間当たり走行距離に基づいて求めるとともに、
前記第2経過時間が経過した時から、現在を基準として前記所定期間が経過する時までの間に走行する距離の予想値である第2予想走行距離を、前記所定の単位時間当たり走行距離に基づいて求め
さらに、前記第1走行距離と前記第1予想走行距離とを加算して得られる走行距離から、前記第2走行距離と前記第2予想走行距離とを加算して得られる走行距離を減算した値に比例する比例値を求め、
エレベータの群管理制御方法。
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JP2015169391A JP6540383B2 (ja) | 2015-08-28 | 2015-08-28 | エレベータの群管理制御装置及び群管理制御方法 |
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