JP6539547B2 - 音源処理装置、音響装置及び部屋 - Google Patents

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Description

本発明は、音源処理装置、音響装置及び部屋に関し、より詳しくは、各々複数のコンテンツを含む複数系統の音源信号を切り替えて再生する場合に、コンテンツの欠落が発生しないように切り替える音源処理装置、該音源処理装置を用いて音響を再現する音響装置、及び該音響装置を用いて聴取者に音響を呈示する部屋に関する。
コンテンツの切り替えに関する従来技術として、特許文献1に開示された音声出力装置が知られている。特許文献1に開示された音声出力装置は、音声信号に基づいて音声出力を行う音声出力部と、音声データを含み得るコンテンツデータを再生するコンテンツ再生部と、コンテンツ再生部がコンテンツデータを再生しているときは、コンテンツ再生部の出力信号を選択して音声出力部に供給し、コンテンツ再生部がコンテンツデータを再生していないときは、外部入力信号を選択して音声出力部に供給する選択部とを備えている。
また、コンテンツ再生部が、音声データを含まないコンテンツデータ、例えば静止画像データを再生している場合には、外部入力信号を選択して音声出力部に供給する。
特許文献1では、このように構成された音声出力装置により、内部音源の出力があるときは自動的に内部音源に切り替わり、外部音源よりも内部音源が優先され、内部音源の出力に基づく音声出力が行われるので、外部音源から内部音源への切り替えに手間がかからないとしている。
他方、音響(サウンド、楽曲)の応用形態として、近年、ハイパーソニック効果が注目されている。ハイパーソニック効果とは、人間の可聴域上限をこえる超高周波成分を豊かに含み高度に複雑に変化する音であるハイパーソニック・サウンドが、基幹脳を活性化する現象に基づく複合的な心身賦活反応の総称である。ハイパーソニック・サウンドにより、領域脳血流の増大、脳波α波の増強、免疫活性の上昇、ストレス性ホルモンの減少などがもたらされるとされ、うつ病などの現代病の治療、あるいは認知高齢者に対する音楽療法などへの応用も注目されつつある。
上記のハイパーソニック効果を企図した音響装置として、特許文献2に開示された音発生装置が知られている。特許文献2に開示された音発生装置は、可聴周波数範囲の音と共に可聴周波数範囲を超える周波数範囲を有する音を発生する発生手段と、発生手段から発生した音を人間に対して印加する印加手段とを備え、10kHzを超える所定の周波数範囲に、ミクロな時間領域において変化する非定常なゆらぎを有している。そして、発生手段から発生される音を、可聴周波数範囲の第1の音成分と、可聴周波数範囲を超える周波数範囲の第2の音成分とに周波数分離するようにろ波してそれぞれ出力するフィルタ手段を備え、印加手段は、フィルタ手段から出力される第1の音成分を人間の聴覚のみに印加する第1の印加手段と、フィルタ手段から出力される第2の音成分を人間の全身に印加する第2の印加手段とを備えている。
特許文献2では、このように構成された音発生装置を用いて第1の音成分と第2の音成分を人間に印加することにより、人間の脳血流を増大させて心身の状態を改善向上させ、人間の緊張をといて人間をリラックスさせることができるとしている。
特開2014−064207号公報 特許第3933565号公報
ところで、聴取者に音響を呈示する場合、分野等の異なるソース(音源)の音源信号を切り替えることが、しばしば要求される。例えば、ある空間(部屋)において、そこに集う老若男女等の集団の属性に応じ、楽曲の分野を異ならせたい場合などである。このような場合には、音源信号を切り替える音源処理装置が必要となる。
他方、特定の空間において、特定の属性の集団に対し音響を呈示する場合にも、音源信号を切り替えることが要求される場合がある。そのような例として、特定の空間において、上記のハイパーソニック・サウンドを呈示する場合が挙げられる。例えば、オフィス他各種の室内環境で、心理的、生理的な効果を期待して、あるいは知的生産性の向上を期待し、ハイパーソニック・サウンドを呈示する場合、また、認知症高齢者の周辺症状の緩和を期待して、デイルーム等の高齢者施設において、ハイパーソニック・サウンドを呈示する場合等が挙げられる。ここで、認知症高齢者の「周辺症状」とは、脳の神経細胞が壊れることによって直接起こる症状である「中核症状」に対して、周囲の人との関わりのなかで起きてくる症状をいう。以下、ハイパーソニック・サウンドの呈示において、音源信号の切り換えが必要になる場合の理由について説明する。
ハイパーソニック・サウンドの音源には、一般に、自然の音(例えば、熱帯雨林の背景音など)、あるいはガムラン(インドネシアの民族音楽)やチェンバロなどの楽器音等が用いられている。これらの音は、高音側の可聴域外(以下、「可聴域外」とは、高音側の可聴域外をさすものとする)の周波数範囲に、ゆらぎが豊富に含まれているからである。
しかしながら、これらの例からもわかるように、ハイパーソニック・サウンドの音源のバリエーションは極めて限られている。
一方、特定の空間において、ある目的をもってハイパーソニック・サウンドを呈示する場合、少なくとも聴取者にその空間に留まってもらう必要がある。しかしながら、上記のように、ハイパーソニック・サウンドは音源が限られているため、聴取者をしてなじみがないなどの理由により飽きが生じてハイパーソニック・サウンドへの集中力が減退し、さらにはその空間からの退出等が懸念される。以下、この懸念について、認知症高齢者に対し、デイルームでハイパーソニック・サウンドを呈示する場合を例示して、より詳細に説明する。
認知症高齢者にとって心地よい音楽は、なじみのある音楽であるとの報告がある(例えば、「認知症高齢者の音楽療法に関する基礎的研究」、風間書房、2006)。さらに、なじみのある音楽は、患者が若かった頃の歌謡曲や演歌など歌詞のついた楽曲が多い。しかしながら、既存の歌謡曲や演歌等の音源は昔に録音されたものが多いため、音源の周波数成分が可聴域内に制限されているものがほとんどである。このような楽曲は高齢者の興味、関心を惹きつけ、音楽に集中させる効果はあるが、人の耳に聞こえない高周波音を含まないため、ハイパーソニック効果は期待できない。以下、周波数成分が可聴域内に制限されている楽曲を「可聴域内楽曲」という場合がある。
そこで、高齢者になじみのある可聴域内楽曲と、ハイパーソニック・サウンドの両者を交互に切り替え、交互に呈示する方法が考えられる。しかしながら、両者を単に無関係に再生させておいて切り替える方法では、両者の切り替えに際して、可聴域内楽曲の途中から始まったり、可聴域内楽曲の途中で突然切り替わったりする、すなわち可聴域内楽曲において欠落が発生し、聴取者にストレスを与え、また、音響に対する集中という観点から、かえって逆効果になる可能性もある。
この点、特許文献1に開示された音声出力装置でも、音声データを含まないコンテンツデータの再生中には外部音源に切り替えることについて言及されているが、特許文献1では、切り替える契機として、個々のコンテンツデータの開始、あるいは終了とは無関係に音声データの有無を判定しているだけである。したがって、個々のコンテンツデータの欠落を抑制して再生するという点については、何ら配慮されていない。
また、特許文献2に開示された音発生装置では、一般的な聴取者を対象としてハイパーソニック・サウンドを呈示する方法を開示するのみで、ハイパーソニック・サウンドの具体的な応用に伴う聴取者の属性等について配慮されているわけではない。従って、可聴周波数範囲の一般的なコンテンツと、ハイパーソニック・サウンドとの切り替えという技術思想には至っていない。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、各々複数のコンテンツを含む複数系統の音源信号を切り替えて再生する場合に、コンテンツの欠落が発生しないように切り替える音源処理装置、音響装置及び部屋を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の音源処理装置は、無音区間を挟んで複数の単位音源信号が配列された第1の音源信号の前記無音区間を検出しつつ前記第1の音源信号を出力する信号処理部と、前記第1の音源信号と異なる第2の音源信号と前記信号処理部から出力される前記第1の音源信号とのいずれかを選択して切り替える信号切替部と、前記信号切替部で前記第1の音源信号が選択されている場合でかつ前記信号処理部が予め定められた期間以上の前記無音区間を検出した場合に、前記第2の音源信号に切り替えるように前記信号切替部を制御し、前記信号切替部で前記第2の音源信号が選択されている場合でかつ前記信号処理部が予め定められた期間以上の前記無音区間を検出した場合に、前記第1の音源信号に切り替えるように前記信号切替部を制御する制御部と、を含む。
請求項1に係る音源処理装置では、信号処理部が第1の音源信号の無音区間を検出し、制御部が、信号処理部で予め定められた期間以上の無音区間を検出した場合に、第1の音源信号から第2の音源信号への切り替え、及び第2の音源信号から第1の音源信号への切り替えを実行するように信号切替部を制御する。そのため、複数の単位音源信号を含む第1の音源信号と第2の音源信号とを切り替えて再生する場合に、少なくとも第1の音源信号に含まれる単位音源信号の欠落が発生しないように切替がなされる。
請求項2に記載の音源処理装置は、請求項1に記載の音源処理装置において、前記第2の音源信号をフェードインまたはフェードアウトさせる振幅調整部をさらに含み、前記第2の音源信号は、前記振幅調整部から出力される音源信号であり、前記制御部は、前記信号切替部で前記第1の音源信号が選択されている場合でかつ前記信号処理部が予め定められた期間以上の前記無音区間を検出した場合に、前記第2の音源信号がフェードインされるように前記振幅調整部をさらに制御し、前記信号切替部で前記第2の音源信号が選択されている場合でかつ前記信号処理部が予め定められた期間以上の前記無音区間を検出した場合に、前記第2の音源信号がフェードアウトされるように前記振幅調整部をさらに制御する。
請求項2に記載の音源処理装置では、信号処理部で予め定められた期間以上の無音区間を検出した場合に、第1の音源信号から第2の音源信号への切り替えにおいて第2の音源信号をフェードインさせ、第2の音源信号から第1の音源信号への切り替えにおいて第2の音源信号をフェードアウトさせる。そのため、第2の音源信号が唐突に始まったり、唐突に終わったりすることが抑制される。
請求項3に記載の音源処理装置は、請求項1又は請求項2に記載の音源処理装置において、前記第2の音源信号は、当初より可聴域外の周波数成分を含む音源信号であり、前記複数の単位音源信号の各々は、可聴域内の周波数成分のみを含む原音信号と前記原音信号に基づいて生成された可聴域外の周波数成分を含む付加音信号とを合成した音源信号である。
請求項3に記載の音源処理装置では、第2の音源信号を当初より可聴域外の周波数成分を含む音源信号とし、第1の音源信号の単位音源信号を原音信号に基づいて生成された可聴域外の周波数成分を付加した音源信号としている。そのため、ハイパーソニック効果をもたらす音響システムの構築に用いることができる。また、元々可聴域外の周波数成分を含まない原音信号をハイパーソニック効果をもたらす音源信号に変換することができる。
請求項4に記載の音源処理装置は、請求項3に記載の音源処理装置において、前記第2の音源信号が記録された記録媒体を再生して前記第2の音源信号を生成し前記信号切替部に入力させる再生部をさらに含み、前記信号処理部は、複数の前記原音信号を入力する入力端子、前記入力端子から入力された複数の前記原音信号の各々に含まれる周波数成分を逓倍して逓倍信号を生成する逓倍回路、前記逓倍信号の周波数成分のうち可聴域内の周波数成分を遮断して前記付加音信号を生成する高域通過濾波器、及び前記付加音信号と前記原音信号とを加算して前記複数の単位音源信号の各々を生成する加算回路を含み、前記複数の単位音源信号を連続して配列し前記第1の音源信号として出力する音源生成回路を備える。
請求項4に記載の音源処理装置では、第2の音源信号が、記録媒体を再生部で再生して生成され、第1の音源信号が、音源生成回路において、原音信号に含まれる可聴域内の周波数成分を逓倍して得られた可聴域外の周波数成分を含む単位音源信号を配列して生成される。そのため、ハイパーソニック効果をもたらす第2の音源信号の選択肢が増える。また、第1の音源信号についても、よりハイパーソニック効果の大きい音源信号とすることができる。
請求項5に記載の音源処理装置は、請求項4に記載の音源処理装置において、前記音源生成回路は、前記入力端子から入力された複数の前記原音信号を前記無音区間に相当する時間以上遅延させる遅延回路を含み、前記加算回路は前記遅延回路で遅延された前記付加音信号と前記遅延回路で遅延された前記原音信号とを加算して前記複数の単位音源信号の各々を生成する。
請求項5に記載の音源処理装置では、音源生成回路が、原音信号を遅延させる遅延回路を含む。そのため、第1の音源信号と第2の音源信号との切替において、音源生成回路における処理による遅延時間を補償することができる。
請求項6に記載の音源処理装置は、請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の音源処理装置において、前記原音信号が高齢者が好む楽曲の信号であり、前記第2の音源信号が可聴域外の周波数成分に1/fゆらぎを含む信号である。
請求項6に記載の音源処理装置では、第2の音源信号を可聴域外の周波数成分に1/fゆらぎを含む音源信号とし、第1の音源信号を高齢者が好む楽曲の周波数成分に可聴域外の周波数成分を付加した音源信号としている。そのため、第2の音源信号をよりハイパーソニック効果の大きい音源信号とすることができる。また、第1の音源信号により高齢者の興味・関心を惹き付けつけ、音響に集中させることができる。すなわち、ハイパーソニック・サウンドの呈示において、第1の音源信号と第2の音源信号との相乗効果のより大きい音響システムの構築に用いることができる。
上記目的を達成するために、請求項7に記載の音響装置は、前記信号切替部で選択された前記第1の音源信号と前記第2の音源信号とのいずれかの音源信号を出力する出力部をさらに含む請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の音源処理装置と、前記出力部に接続されたスピーカと、を含む。
請求項7に記載の音響装置は、上記音源処理装置にスピーカが接続されて構成されている。そのため、複数の単位音源信号を含む第1の音源信号と第2の音源信号とを切り替えて再生する場合に、少なくとも第1の音源信号に含まれる単位音源信号の欠落が発生しないようにして音響を呈示することができる。その結果、聴取者に与えるストレスを軽減することができる。
請求項8に記載の音響装置は、請求項7に記載の音響装置において、前記出力部は、入力された音源信号のうち可聴域内の周波数成分のみを濾波して出力する第1の出力部、及び入力された音源信号のうち可聴域外の周波数成分のみを濾波して出力する第2の出力部を備え、前記スピーカは、前記第1の出力部に接続された第1のスピーカ、及び前記第2の出力部に接続された第2のスピーカとを備える。
請求項8に記載の音響装置では、可聴域内の周波数成分のみの音響と可聴域外の周波数成分のみの音響とが分離して呈示される。そのため、例えばハイパーソニック効果等を考慮して、各周波数成分の音像を定位させる場合の自由度が増す。
上記目的を達成するために、請求項9に記載の部屋は、請求項7又は請求項8に記載の音響装置を備え、前記スピーカで再生される前記第1の音源信号に基づく音響と前記第2の音源信号に基づく音響とを交互に切り替えて聴取者に呈示する。
請求項9に記載の部屋では、上記音響装置を用いて第1の音響信号と第2の音響信号とを切り替え、聴取者に呈示する。そのため、音響を聴取する上でのストレスが軽減されたサウンド空間、例えばハイパーソニック・サウンド空間を造ることができる。
本発明によれば、各々複数のコンテンツを含む複数系統の音源信号を切り替えて再生する場合に、コンテンツの欠落が発生しないように切り替える音源処理装置、音響装置及び部屋を提供することができる。
第1の実施の形態に係る音源処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る音源処理装置の制御系の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態に係る音源信号を説明するための図である。 第1の実施の形態に係る音源信号B生成部の構成の一例を示すブロック図、及び音源信号B生成部の動作を説明するための周波数スペクトルである。 第1の実施の形態に係る音源処理装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 第1の実施の形態に係る音源信号切替処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る音源処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る倍音発生部の構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る音源処理装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 第3の実施の形態に係る音源処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1ないし図6を参照して、本実施の形態に係る音源処理装置10について説明する。
図1に示すように、音源処理装置10は、信号処理部A12、信号処理部B14、信号切替部16、及び制御部18を含んで構成されている。また、音源処理装置10は、入力端子IN1及びIN2を備え、入力端子IN1には音源信号A50が、入力端子IN2には音源信号B52が、各々接続されている。また、音源処理装置10は、出力端子OUTを備え、出力端子OUTには、スピーカ54が接続されている。
音源信号A及び音源信号Bは、切り替えて出力したい2系統の音源信号であり、例えば、各々分野(例えば、楽曲における、歌謡曲、クラシック、ジャズ等のジャンル)の異なる複数のコンテンツを含む2系統の音源の信号等であり、内容は特に限定されない。そして、音源処理装置10は、信号処理部B14によって、音源信号Bのコンテンツ間に存在する無音区間を検出して、少なくとも音源信号Bのコンテンツ(コンテンツB)に欠落が発生しないように音源信号Aと音源信号Bとを切り替える。その際、音源信号Aのコンテンツ(コンテンツA)の欠落は許容する(欠落に対する対策は行わない)。なお、以下の説明において、「コンテンツ」とは、1曲の楽曲等、音源信号のまとまった1つの単位をさす。
本実施の形態では、音源信号Aとしては、元々(当初より)可聴域内の周波数成分と可聴域外の周波数成分とを含む音源信号、つまりハイパーソニック・サウンドのような音源信号を想定している。また、音源信号Bとしては、可聴域内楽曲の呈示を前提に、該可聴域内楽曲に対して、可聴域外の周波数成分を付加した音源信号を想定している。むろん、音源信号Aの内容と音源信号Bの内容の組み合わせはこれに限られず、目的等に応じて適宜に組み合わせてよい。なお、本実施の形態では、音源信号A及び音源信号Bは、各々再生機器(プレーヤー)等によって再生されることによって、あるいは有線放送のようなストリーミング音源を受け取ることによって、連続的に供給される形態としている。
上記のように、本実施の形態では、音源信号A及び音源信号Bとして可聴域外周波数成分まで含む音源信号を想定しているので、本実施の形態に係る音源処理装置10及び関連する音響機器(サウンド・システム)は、可聴域から可聴域より高周波数の音源まで再生可能な音響機器を用いる。すなわち、音源信号A及び音源信号Bを再生する再生機器には、96kHz、あるいは192kHz等の高いサンプリング周波数で信号を再生できるDVD−Audioプレーヤー、Blu−ray(登録商標) Audioプレーヤー、サウンドカードなどを用いる。また、音源処理装置10において、必要に応じ設けられる増幅器も可聴域外までの帯域を有するものを用い、スピーカ54も1ウエイに限らず必要に応じ2ウエイ、あるいは3ウエイとし、可聴域外周波数を再生可能なツイータを用いる場合もある。
信号処理部A12は、音源信号Aと音源信号Bとの切り替え(以下、「音源信号切替処理」という場合がある)において、音源信号AからのコンテンツAをフェードイン、フェードアウトさせる処理部を含んでいる。該処理部は、具体的にはレベル(振幅)調整器等によって構成される。なお、フェードイン、フェードアウトは、音源信号Aの切り換えが唐突になることを抑制するための処理であり、単に切り替えればよい場合には、信号処理部A12は省略し、音源信号A50と信号切替部16とを直結してもよい。
信号処理部B14は、音源信号Bに含まれるコンテンツBとコンテンツBとの間の無音区間を検出する検出部を含んでいる。該検出部で検出された無音区間に関する情報は、制御部18へ送られる。本実施の形態では、この無音区間を用いて、音源信号Bから音源信号Aへの切り替え、音源信号Aから音源信号Bへの切り換えが制御される。
信号切替部16は、信号処理部A12からの信号及び信号処理部B14からの信号のいずれかを選択するスイッチである。
制御部18は、音源処理装置10の全体を制御する。すなわち、信号処理部B14から受け取った無音区間の情報に基づいて信号切替部16を制御し、本実施の形態に係る音源信号切替処理を制御する。また、信号処理部A12を制御して、コンテンツAをフェードイン、フェードアウトさせる。
図2を参照して、制御部18を含む音源処理装置10の制御系の構成について説明する。
制御部18は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)100、ROM(Read Only Memory)102、及びRAM(Random Access Memory)104を含んで構成されている。CPU100は、音源処理装置10の全体を統括、制御し、ROM102は、音源処理装置10の制御プログラム、あるいは後述する音源信号切替処理プログラム等を予め記憶する記憶手段であり、RAM104は、制御プログラム等のプログラムの実行時のワークエリア等として用いられる記憶手段である。CPU100、ROM102、及びRAM104は、バスBUSによって相互に接続されている。
バスBUSには、信号処理部A12、信号処理部B14、及び信号切替部16が接続されており、信号処理部A12、信号処理部B14、及び信号切替部16の各々は、バスBUSを介してCPU100の制御を受ける。
次に、図3を参照して、本実施の形態で想定する音源信号について説明する。図3(a)は、本実施の形態で想定する音源信号SSの種類を示した図であり、図3(b)は、本実施の形態に係る音源信号切替処理を実行した結果である、音源信号A(コンテンツA)と音源信号B(コンテンツB)との切替の一態様を示した図である。
図3(a)に示すように、本実施の形態では、音源信号SSを4種類に分類している。
すなわち、音源信号SS1は、可聴域内周波数成分と共に初めから可聴域外周波数成分を含む、チェンバロ、自然音などの音源信号である。いわゆる、ハイパーソニック・サウンドは、この音源信号SS1に属している。また、本実施の形態に係る音源信号Aには、この音源信号SS1を採用している。なお、図3(a)に示すように、本実施の形態では、可聴域の周波数の上限を20kHzとしている。しかしながら、この上限は、考え方によって22kHzとされる場合もあり、ある程度幅のある値である。
一方、音源信号SS4は、可聴域内周波数成分のみを含む音源信号であり、上記可聴域内楽曲は、この音源信号SS4に属している。音源信号SS2は、この音源信号SS4に、人工的に作成した可聴域外周波数成分の音源信号を合成した音源信号である。本実施の形態に係る音源信号Bには、この音源信号SS2を採用している。音源信号SS3は、音源信号SS1の可聴域外周波数成分をカットした音源信号であり、ハイパーソニック・サウンドの効果を確認する場合の比較対象等に用いられる音源信号である。
図3(a)に示すように、本実施の形態では、さらに、可聴域内周波数成分と可聴域外周波数成分とを含む音源信号SS1及びSS2を、FRS(Full Range Sound)、可聴域内周波数成分のみの音源信号SS3及びSS4を、HCS(High Cut Sound)と分類している。
図3(b)は、音源信号Aと音源信号Bの各々のコンテンツ(楽曲)を例示すると共に、本実施の形態に係る音源信号切替処理の一例を示す図である。すなわち、図3(b)において、例えば、No.1の「楽曲1」は音源信号B(つまり、音源信号SS2)に属するコンテンツBの一例であり、No.2の「自然音1」は音源信号A(つまり、音源信号SS1)に属する信号である。本実施の形態における「自然音」とは、自然豊かな環境で採取した川のせせらぎなどの水の音、風の音、虫の音、あるいはこれらの複合音等をさす。本実施の形態に係る音源信号切替処理が実行されると、一例として、図3(b)に示すような態様で、音源信号Aと音源信号Bとが切り替わる。なお、音源信号切替処理の詳細については後述する。
次に、図4を参照して、音源信号Bの生成方法について説明する。図4(a)は、本実施の形態に係る音源信号B生成部520の構成の一例を示している。音源信号B生成部520は、図1に示す音源信号Bの具体的な構成の一例である。先述したように、本実施の形態に係る音源信号Bは、可聴域内楽曲に、人工的に生成した可聴域外周波数成分を付加しており、音源信号B生成部520は、この可聴域外周波数成分を生成する具体的な構成を含むものである。図4(b)ないし(e)は、音源信号B生成部520の動作を説明するために示す、節点N5ないしN8における周波数スペクトルである。
ここで、本発明においては、可聴域内楽曲(一般的には、可聴域内周波数成分のみを含むコンテンツ)に付加する可聴域外周波数成分の生成方法については、特に限定されるものではなく、可聴域内周波数成分とは無関係の可聴域外周波数成分を付加してもよいが、本実施の形態においては、可聴域内周波数成分に基づいて生成された可聴域外周波数成分を付加している。可聴域内周波数成分とは無関係の可聴域外周波数成分を付加して生成した音源信号より、可聴域内周波数成分に基づいて生成された可聴域外周波数成分を付加した音源信号の方が、より大きなハイパーソニック効果が得られることがわかっている。
図4(a)に示すように、音源信号B生成部520は、逓倍部522、HPF(High Pass Filter)524、及び加算部526を備えている。そして、入力端子INには原音信号源530が接続され、OUT1及びOUT2の2系統の出力端子を有している。原音信号源530は、可聴域内楽曲の信号源であり、具体的には、可聴域内楽曲が連続的に再生されている信号源、例えば、CD再生機器、あるいは有線放送のような信号源である。
原音信号源530から入力された原音信号は、図4(b)に示すように、可聴域周波数の上限周波数faまでの周波数成分を含んでいる(節点N5)。
逓倍部522は、原音信号に含まれる周波数成分を逓倍、すなわち整数倍する部位であり、本実施の形態では逓倍数を、一例として2倍としている。つまり、本実施の形態に係る逓倍部522は、倍音発生部である。逓倍部522の出力である節点N6の周波数スペクトルは、図4(c)に示すように、可聴域周波数の下限から2×faまでの周波数成分を含む周波数スペクトルとなる。このように、本実施の形態に係る逓倍部522は、可聴域内楽曲の可聴域内周波数成分に、該可聴域内周波数成分に基づいて生成された可聴域外周波数成分を付加する方法の一例である。なお、逓倍部522における逓倍数は2倍に限られず、音響信号の呈示目的等に応じて自由に設定してよい。
HPF524は、逓倍部522の出力信号の周波数成分から可聴域内周波数成分を遮断するフィルタであり、HPF524の出力である節点N7の周波数スペクトルは、図4(d)に示すように、周波数fa以下の周波数成分がカットされた周波数スペクトルとなる。HPF524で周波数fa以下の周波数成分をカットするのは、以下で説明する加算部526で周波数fa以下の周波数成分を含む原音信号と加算する場合に、同じ帯域の周波数成分が重複しないようにするためである。
加算部526は、原音信号とHPF524の出力信号とを加算する部位であり、加算された後の節点N8における周波数スペクトルは、図4(e)に示すように、可聴域内周波数成分から可聴域外周波数成分を含む周波数スペクトルとなる。このようにして、可聴域内楽曲に対し可聴域外周波数成分を付加した、本実施の形態に係る音源信号Bが生成される。生成された音源信号Bは、FRSとして、図4(a)に示す出力端子OUT2から出力される。図4(a)に示すように、音源信号B生成部520は、原音信号、つまり、可聴域内楽曲を出力する出力端子OUT1も有している。従って、音源処理装置10は、音源信号Bとして、可聴域内楽曲に可聴域外周波数成分を付加したものだけでなく、可聴域内楽曲そのもの(HCS)も呈示することができるように構成されている。
次に、図5に示すタイミングチャートを参照して、音源処理装置10の動作について説明する。図5は、音源処理装置10及び音源信号B生成部520の各部の動作波形を示した図である。なお、図5では、信号切替部16における初期値として、音源信号Bが選択されており、信号処理部A12によって音源信号Aに対するレベルが0、あるいは0近傍に設定されているものとする。
図5(a)は、原音信号の波形であり、図4(a)における節点N5の波形である。図5(a)に示すように、原音信号には、可聴域内楽曲であるコンテンツM1ないしM5が含まれており、各コンテンツの間には、無音区間(ブランク)tb1が設けられている。無音区間tb1の長さは特に限定されないが、一例として、3秒程度とされる。図5(a)に示すtb1はこの約3秒の標準無音区間である。一方、無音区間tb2は、tb1より短い無音区間の一例を示している(tb2<tb1)。
図5(b)は、音源信号B生成部520において生成された音源信号B(音源信号SS2)のコンテンツB1ないしB5の波形であり、図4(a)における節点N8(図1における節点N1)の波形である。図5(c)は、信号処理部A12によって生成された音源信号A(音源信号SS1)のコンテンツA1、A2の波形であり、図1における節点N3の波形である。なお、本実施の形態においては、音源信号Aとして、例えば川のせせらぎなどの自然音が連続して再生されているような場合を想定している。従って、コンテンツA1、A2は、音源信号Aの一部が切り取られたものとなっている。
先述したように、信号処理部B14は、入力端子IN2から入力された音源信号Bの無音区間を監視しており、監視している無音区間が予め定められた閾値ts(<tb1)になった場合に、切替トリガを制御部18に送る。例えば、コンテンツB1とB2との間の無音区間tb1について、閾値tsになったことを検出した信号処理部B14は、切替トリガを制御部18に送る。
切替トリガを受け取った制御部18は、図5(d)に示すように、音源信号Bの選択から音源信号Aの選択に切り替わるように、信号切替部16を制御する。それと共に、図5(c)に示すように、音源信号Aを、フェードイン時間tfiの間にフェードインさせるように、信号処理部A12を制御する。その結果、図5(e)に示すように、出力端子OUT(節点N4)の波形は、コンテンツB1から、A1に切り替わる。なお、本実施の形態では、フェードイン時間tfiをtfi=tb1−tsとしているが、むろんこれに限られず、tb1−tsの範囲内で自由に設定してよい。
次に、信号処理部B14は,コンテンツB2とB3との間の無音区間tb1の監視において無音区間が閾値tsになった場合に、切替トリガを制御部18に送る。切替トリガを受け取った制御部18は、図5(c)に示すように、音源信号Aをフェードアウト時間tfoの間にフェードアウトさせるように、信号処理部A12を制御する。それと共に、図5(d)に示すように、音源信号Aの選択から音源信号Bの選択に切り替わるように、信号切替部16を制御する。その結果、図5(e)に示すように、出力端子OUT(節点N4)の波形は、コンテンツA1からB3に切り替わる。なお、本実施の形態では、フェードアウト時間tfoをtfo=tb1−tsとしているが、むろんこれに限られず、tb1−tsの範囲内で自由に設定してよい。また、フェードアウト時間tfoはフェードイン時間ffiと異なっていてもよいし、同じであってもよい。
図5(a)に示す、原音信号のコンテンツM3とM4との間の無音区間tb2のように、無音区間tbが閾値tsよりも小さい場合(tb2<ts)には、音源信号BのコンテンツBから音源信号AのコンテンツAへの切り替えは行われず、コンテンツB3に続けてコンテンツB4が選択される。その結果、図5(e)に示すように、出力端子OUT(節点N4)の波形は、コンテンツB3に続けてコンテンツB4が出力されたものとなる。
次に、コンテンツB4とB5との間で、閾値tsの無音区間が検出されると、上記コンテンツB1とB2との間の無音区間tb1の検出と同様、図5(d)に示すように、信号切替部16において音源信号Bの選択から音源信号Aの選択に切り替えられる。その結果、出力端子OUT(節点N4)からコンテンツA2が出力される。
以上のように動作して、音源処理装置10から、図5(e)に示すように、コンテンツB1、A1、B3、B4、A2が選択され、この順に出力端子OUTから出力され、スピーカ54によって音響に変換される。むろん、この場合のスピーカ54は、可聴域内周波数から、所定の可聴域外の上限周波数(例えば、2×fa)までの帯域の音源信号を再生可能なスピーカである。
以上のような音源処理装置10の動作によって本実施の形態に係る音源信号切替処理が行われ、その結果、音源信号A(コンテンツA)と音源信号B(コンテンツB)とが、図3(b)に示す一例のように切り替わる。
つぎに、図6を参照して、本実施の形態に係る音源信号切替処理プログラムについて説明する。図6に示す処理は、CPU100がROM102等の記憶手段から本音源信号切替処理プログラムを読み込み、実行する。なお、本実施の形態では、本音源信号切替処理プログラムをROM102等に予め記憶させておく形態としているが、これに限られない。たとえば、本音源信号切替処理プログラムがコンピュータにより読み取り可能な可搬型の記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線または無線による通信手段を介して配信される形態等を適用してもよい。
また、本実施の形態では、本音源信号切替処理を、プログラムを実行することによるコンピュータを利用したソフトウエア構成により実現しているが、これに限られない。たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を採用したハードウエア構成や、ハードウエア構成とソフトウエア構成との組み合わせによって実現してもよい。
図6に示すように、まずステップS100で、音源信号Bを選択するように信号切替部16を制御する。このステップは、本実施の形態に係る音源処理装置10の初期動作であり、例えば、音源処理装置10の電源オンと同時に、信号切替部16で信号処理部B14からの出力を選択するようにしておいてもよい。
次のステップS102で、音源信号切替処理が終了したか否か判定し、当該判定が否定判定となった場合にはステップS104に移行すると共に、肯定判定となった場合には、本音源信号切替処理プログラムを終了する。
ステップS104では、無音区間tbを監視するように信号処理部B14を制御する。
次のステップS106では、無音区間tbが閾値ts以上であるか否か判定する。当該判定が肯定判定となった場合にはステップS108に移行すると共に、否定判定となった場合にはステップS104に戻り、無音区間tbの監視を継続する。
ステップS108では、音源信号B側から音源信号A側に切り替えるように信号切替部16を制御する。
次のステップS110では、音源信号AのコンテンツAに対しフェードインするように、信号処理部A12を制御する。
次のステップS112では、無音区間tbを監視するように信号処理部B14を制御する。
次のステップS114では、無音区間tbが閾値ts以上であるか否か判定する。当該判定が肯定判定となった場合にはステップS116に移行すると共に、否定判定となった場合にはステップS112に戻り、無音区間tbの監視を継続する。
次のステップS116では、音源信号AのコンテンツAに対し、フェードアウトするように、信号処理部A12を制御する。
次の、ステップS118では、音源信号A側から音源信号B側に切り替えるように信号切替部16を制御し、ステップS100に戻る。
以上のように、本実施の形態に係る音源処理装置10によれば、少なくともコンテンツBの欠落が発生しないように(必ずコンテンツBの最初から始まり、最後まで再生されるように)コンテンツA(音源信号A)とコンテンツB(音源信号B)とを切り替えることが可能となるので、聴覚上の不自然さが抑制される。
従って、例えば、認知症高齢者に対し、高齢者になじみのある可聴域内楽曲(コンテンツB)と、ハイパーソニック・サウンド(コンテンツA)とを切り替えて呈示する音響システムに用いた場合、少なくとも可聴域内楽曲の欠落が発生しないように呈示することができるので、ハイパーソニック効果の付与と共に高齢者に与えるストレスも軽減することができる。その結果、呈示音響に対する高齢者の興味・関心を惹きつけ、呈示音響に対する集中を維持させることが可能となるので、ハイパーソニック効果を確保しつつコンテンツ(音源)のバリエーションを拡大することができる。
その際、コンテンツA(音源信号A)については、コンテンツの途中から始まったり、途中で終わったりする可能性が高い。しかしながら、本実施の形態では、コンテンツAとして、そもそも聴取者の興味を惹きにくいコンテンツを想定しており、また、コンテンツAとして、例えば自然の音のように、始まりと終わりが判別し難いコンテンツを選択しておくことにより、不自然さを緩和することができる。
[第2の実施の形態]
図7ないし図9を参照して、本実施の形態に係る音源処理装置10aについて説明する。音源処理装置10aは、音源処理装置10の音源信号B生成部520に相当する構成を内蔵した点と、出力信号の周波数を2系統に分離した点が、音源処理装置10と異なる。
従って、同じ構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
音源処理装置10aの構成の一例を、図7に示す。図7に示すように、音源処理装置10aは、信号処理部A12a、信号処理部B14a、信号切替部16、制御部18、LPF(Low Pass Filter)20、及びHPF22を含んで構成されている。
音源処理装置10aの制御部18は、信号処理部A12a、信号処理部B14a、及び信号切替部16を制御している。図7中の矢印付点線が制御信号の流れを示しているが、C1が付された矢印付点線は、無音検出部142から制御部18に送られる切替トリガ信号(後述)の流れを、C2が付された矢印付点線は、制御部18から送られる信号処理部A12a(レベル調整部120)の制御信号の流れを各々示している。
信号処理部A12aは、レベル調整部120を備え、入力端子IN3から入力された音源信号A50のコンテンツAの信号のレベル(振幅)を調整する。
信号処理部B14aは、入力端子IN4から入力された可聴域内周波数成分のみを含むコンテンツ(例えば、可聴域内楽曲)からなる音源信号C56から、可聴域外周波数成分を含むコンテンツBを生成する。本実施の形態に係る音源信号Cは、可聴域内楽曲等のコンテンツM(一般的には、音源信号SS4に相当する周波数成分を含むコンテンツ)が連続的に再生されている音源信号、例えば有線放送のような音源信号である。信号処理部B14aは、倍音発生部140、無音検出部142、遅延部144、及び加算部146を含んで構成されている。
無音検出部142は、音源信号Cから受け取った連続するコンテンツMの無音区間tbを監視する部位である。音源処理装置10と同様に、本実施の形態でも無音区間tbに閾値tsを設けており、無音検出部142は、音源信号Cの無音区間tbを監視し、無音区間tbが閾値tsとなった場合に、音源信号Aと音源信号Cとを切り替える契機である切替トリガを制御部18に送る。
遅延部144は、入力端子IN4から入力されたコンテンツMを、予め定められた時間だけ遅延させる部位である。本実施の形態では、遅延部144の遅延時間を、コンテンツM間の無音区間tb1としている。
倍音発生部140は、可聴域内周波数成分のみを含むコンテンツMの周波数成分を2倍して、可聴域外周波数成分を発生させる部位である。
図8に、本実施の形態に係る倍音発生部140の構成の一例を示す。図8に示すように、倍音発生部140は、逓倍部150及びHPF152を備えている。
逓倍部150は、入力端子IN5から入力されたコンテンツMの周波数成分を2逓倍する部位であり、HPF152は、2逓倍されたコンテンツMの周波数成分のうち、可聴域内周波数成分をカットする部位である。
加算部146は、遅延部144で遅延された可聴域内周波数成分のみを含むコンテンツMと、倍音発生部140で発生した可聴域外周波数成分の信号とを加算する部位である。
本実施の形態では、倍音発生部140と加算部146とを含む部位が、音源信号B(コンテンツB)を生成する部位を構成しており、その動作は、図4(a)に示す音源信号B生成部520と同様となっている。すなわち、節点N11(図7参照)における周波数スペクトルは図4(b)と同様であり、節点N9(図8参照)における周波数スペクトルは図4(c)と同様であり、節点N12における周波数スペクトルは図4(d)と同様であり、節点N13における周波数スペクトルは図4(e)と同様である。
なお、本実施の形態では、可聴域内周波数成分に、該可聴域内周波数成分の倍音を付加してコンテンツBを生成しているが、これに限られず、他の方法を用いて発生させた可聴域外周波数成分を用いてコンテンツBを生成してもよい。例えば、音源信号SS1(ハイパーソニック・サウンド)の可聴域外周波数成分のみをフィルタで抜き出し、抜き出した可聴域外周波数成分を、可聴域内楽曲等の可聴域内周波数成分に付加してコンテンツBを生成してもよい。
次に、図9に示すタイミングチャートを参照して、音源処理装置10aの動作について説明する。図9に示すタイミングチャートは、図5に示すタイミングチャートと基本的に同じものであり、図9(b)〜(f)が、各々図5(a)〜(e)に対応している。
図9(a)は、節点N10における波形を示している。図9(a)に示すように、入力端子IN4から入力される音源信号Cには、無音区間tb1(又はtb2)を挟んで、複数のコンテンツMが含まれている(図9(a)では、コンテンツM1ないしM5で示している)。
図9(b)は、節点N11における波形を示している。図9(b)に示すように、遅延部144は、コンテンツM1ないしM5の各々を、無音区間tb1に相当する遅延時間だけ遅延させる。
図9(c)は、節点N13における波形を示している。加算部146において、遅延時間tb1だけ遅延した音源信号B(コンテンツB1ないしB5)が生成される。
図9(d)は、節点N14の波形を示している。図9(d)に示すように、音源信号Aから連続的に供給されるコンテンツを、信号処理部A12aによって切り取り、コンテンツA(図9(d)では、コンテンツA1、A2を示している)を生成する。
図9(e)は、信号切替部16におけるコンテンツAとコンテンツBとの切替の状態を示している。
図9(f)は、節点N15の波形を示している。図9(f)に示すように、最終的に、コンテンツB1、A1、B3、B4、A2の順に選択されて信号切替部16から出力され(切替出力信号)、図5(e)と同様の波形となる。この間における各部の動作は図5と同様なので、詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、さらに、信号切替部16の出力である切替出力信号を2系統に分離する、周波数fa(可聴域の上限周波数)をクロスオーバー周波数とするLPF20及びHPF22を備えている。LPF20は、切替出力信号から可聴域内周波数成分(すなわち、周波数fa以下の周波数成分)を濾波するフィルタであり、LPF20の出力は、出力端子OUT3から出力される。出力端子OUT3にはスピーカ54aが接続されており、スピーカ54aから可聴域内周波数の音響が呈示される。一方、HPF22は、切替出力信号から可聴域外周波数成分(すなわち、周波数fa以上の周波数成分)を濾波するフィルタであり、HPF22の出力は、出力端子OUT4から出力される。出力端子OUT4にはスピーカ54bが接続されており、スピーカ54bから可聴域外周波数の音響が呈示される。
以上のように、本実施の形態に係る音源処理装置10aによれば、少なくともコンテンツBの欠落が発生しないように(必ずコンテンツの最初から始まり、最後まで再生されるように)コンテンツAとコンテンツBとを切り替えることが可能となっている。従って、聴覚上の不自然さが抑制される。
また、本実施の形態に係る音源処理装置10aによれば、元々可聴域内周波数成分のみを含む音源信号、例えば可聴域内楽曲等の音源信号の周波数成分に、該可聴域内周波数成分に基づいた可聴域外周波数成分を付加することができる。つまり、音源信号SS4に基づいて、音源信号SS4の周波数成分と相関のある可聴域外周波数成分を付加し、音源信号SS2、あるいは音源信号SS2の1種であるコンテンツBを生成することができる。
コンテンツBは、例えば、認知症高齢者に対しハイパーソニック・サウンドを呈示する場合に好適に利用することができる。コンテンツBにもハイパーソニック効果があることがわかっているが、このコンテンツBより、当初から可聴域外周波数成分を含むコンテンツA(音源信号SS1)の方が、より効果的であることもわかっている。しかしながら、上述したように、コンテンツAは一般に高齢者にはなじみが薄く、興味を惹起するという点で劣っている。
そこで、コンテンツAとコンテンツBとを交互に呈示することが考えられるが、高齢者の好むコンテンツBが途中から始まったり、途切れたりしたのでは高齢者にストレスを与えてしまい、音響呈示に惹きつけるという観点からかえって逆効果となることが想定される。その点、本実施の形態に係る音源処理装置10aによれば、少なくともコンテンツBが途中から始まったり、途切れたりすることがないので、上記のような問題を抑制することができる。つまり、コンテンツBの欠落を抑制しつつ、コンテンツAとコンテンツBとを交互に呈示することにより、各々の特徴を生かした相補的な効果が期待できる。
また、本実施の形態では、音源信号CとしてCD等の媒体に限らず、有線放送等も利用して可聴域外周波数成分を含むコンテンツBの生成が可能なので、コンテンツのバリエーションをさらに増やすことができる。
また、音源信号Cが、有線放送などのストリーミング音源ではなく、CDプレーヤーやメモリーオーディオプレーヤーなど、再生−停止が可能な機構を備えた再生機器で再生する音源の場合には、閾値tsの無音区間検出後にプレーヤーの再生を一旦止めて、音源信号Aを再生し、一定時間経過後に音源信号Aをフェードアウトさせて、音源信号Bの再生を開始させるように構成することもできる。
さらに、音源処理装置10aでは、可聴域内周波数成分と可聴域外周波数成分とが分離して出力されるので、例えば、ある部屋における各々の周波数成分の呈示位置を個々に設定したいような場合に好適である。なお、本実施の形態では、出力を可聴域内周波数成分と可聴域外周波数成分とに分離して出力(つまり、2ウエイで出力)しているが、むろん、音源処理装置10のように、信号切替部16からの切替出力信号をそのまま出力(つまり、1ウエイで出力)してもよい。
なお、本実施の形態では、遅延部144における遅延時間をコンテンツBの無音区間tb1と等しくしているが、遅延部144を設ける理由は、倍音発生部140における処理時間の遅れを補償するためなので、これに限られず、例えばtb1以上の遅延時間としてもよい。また、音源信号Cのバリエーションに対応するため等の理由から、遅延部144に可変遅延線等を用い、遅延部144における遅延時間を可変としてもよい。
また、上記実施の形態では、可聴域外周波数成分を含まない音源信号CのコンテンツM(可聴域内楽曲等)に、信号処理部B14aによって発生させた可聴域外周波数成分の音源信号を付加してコンテンツB(音源信号B)を生成し、再生する形態を例示して説明したが、これに限られない。例えば、本実施の形態に係る音源処理装置10aを用いる目的等に応じ、コンテンツMそのものを再生する形態としてもよい。この場合には、信号処理部14aの倍音発生部140にオン/オフスイッチを設けておき、コンテンツMを再生したい場合には、倍音発生部140をオフにすればよい。
[第3の実施の形態]
図10を参照して、本実施の形態に係る音源処理装置10bについて説明する。本実施の形態は、音源処理装置10の信号切替部16を、1対の可変減衰器と加算部に置き換えた形態である。従って、同じ構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図10に示すように、音源処理装置10bは、信号処理部A12、信号処理部B14、可変減衰器A24、可変減衰器B26、及び加算部146aを含んで構成されている。そして、音源信号A50が入力端子IN6を介して信号処理部A12に接続され、音源信号B52が入力端子IN7を介して信号処理部B14に接続されている。音源信号AにはコンテンツAが含まれ、音源信号BにはコンテンツBが含まれている。一方、出力端子OUT6には、スピーカ54が接続されている。
信号処理部A12は、音源処理装置10の場合と同様に、コンテンツAに対してフェードイン処理、フェードアウト処理を施す。また、信号処理部B14は、コンテンツB間の無音区間tbを監視し、監視結果を切替トリガとして制御部18に送る。
制御部18は、信号処理部A12、信号処理部B14、可変減衰器A24、及び可変減衰器B26を制御し、信号処理部B14からの切替トリガに基づいて、音源信号切替処理を行い、コンテンツAとコンテンツBとを切り替える。
本実施の形態に係る音源処理装置10bでは、コンテンツAとコンテンツBとの切り替えに際し、可変減衰器A24の減衰量を小さくし、可変減衰器B26の減衰量を大きくして、コンテンツBからコンテンツAへの切り替えを行う。また、可変減衰器A24の減衰量を大きくし、可変減衰器B26の減衰量を小さくして、コンテンツAからコンテンツBへの切り替えを行う。そして、可変減衰器A24の出力と可変減衰器B26の出力とが、加算部146aで加算され、出力端子OUT6から出力される。出力端子OUT6にはスピーカ54が接続されており、このスピーカ54から、コンテンツAとコンテンツBとが切り替えられた音響が呈示される。
以上のように、本実施の形態に係る音源処理装置10bによれば、スイッチ等の可動部品を使用せずに構成することができるので、信頼性がより向上する。また、可変減衰器A24により、コンテンツAに対するフェードイン処理、フェードアウト処理を行うことが可能になるので、部品点数を削減することができる。
10、10a、10b 音源処理装置
12、12a 信号処理部A
14、14a 信号処理部B
16 信号切替部
18 制御部
20 LPF
22 HPF
24 可変減衰器A
26 可変減衰器B
50 音源信号A
52 音源信号B
54、54a、54b スピーカ
56 音源信号C
100 CPU
102 ROM
104 RAM
120 レベル調整部
140 倍音発生部
142 無音検出部
144 遅延部
146、146a 加算部
150 逓倍部
152 HPF
520 音源信号B生成部
522 逓倍部
524 HPF
526 加算部
530 原音信号源
IN、IN1〜IN7 入力端子
OUT、OUT1〜OUT6 出力端子
M1〜M5 コンテンツ
N1〜N15 節点
A1、A2 コンテンツA
B1〜B5 コンテンツB
SS、SS1〜SS4 音源信号
tb、tb1、tb2 無音区間
tfi フェードイン時間
tfo フェードアウト時間
ts 閾値

Claims (9)

  1. 無音区間を挟んで複数の単位音源信号が配列された第1の音源信号の前記無音区間を検出しつつ前記第1の音源信号を出力する信号処理部と、
    前記第1の音源信号と異なる第2の音源信号と前記信号処理部から出力される前記第1の音源信号とのいずれかを選択して切り替える信号切替部と、
    前記信号切替部で前記第1の音源信号が選択されている場合でかつ前記信号処理部が予め定められた期間以上の前記無音区間を検出した場合に、前記第2の音源信号に切り替えるように前記信号切替部を制御し、前記信号切替部で前記第2の音源信号が選択されている場合でかつ前記信号処理部が予め定められた期間以上の前記無音区間を検出した場合に、前記第1の音源信号に切り替えるように前記信号切替部を制御する制御部と、
    を含む音源処理装置。
  2. 前記第2の音源信号をフェードインまたはフェードアウトさせる振幅調整部をさらに含み、
    前記第2の音源信号は、前記振幅調整部から出力される音源信号であり、
    前記制御部は、前記信号切替部で前記第1の音源信号が選択されている場合でかつ前記信号処理部が予め定められた期間以上の前記無音区間を検出した場合に、前記第2の音源信号がフェードインされるように前記振幅調整部をさらに制御し、前記信号切替部で前記第2の音源信号が選択されている場合でかつ前記信号処理部が予め定められた期間以上の前記無音区間を検出した場合に、前記第2の音源信号がフェードアウトされるように前記振幅調整部をさらに制御する
    請求項1に記載の音源処理装置。
  3. 前記第2の音源信号は、当初より可聴域外の周波数成分を含む音源信号であり、
    前記複数の単位音源信号の各々は、可聴域内の周波数成分のみを含む原音信号と前記原音信号に基づいて生成された可聴域外の周波数成分を含む付加音信号とを合成した音源信号である
    請求項1又は請求項2に記載の音源処理装置。
  4. 前記第2の音源信号が記録された記録媒体を再生して前記第2の音源信号を生成し前記信号切替部に入力させる再生部をさらに含み、
    前記信号処理部は、複数の前記原音信号を入力する入力端子、前記入力端子から入力された複数の前記原音信号の各々に含まれる周波数成分を逓倍して逓倍信号を生成する逓倍回路、前記逓倍信号の周波数成分のうち可聴域内の周波数成分を遮断して前記付加音信号を生成する高域通過濾波器、及び前記付加音信号と前記原音信号とを加算して前記複数の単位音源信号の各々を生成する加算回路を含み、前記複数の単位音源信号を連続して配列し前記第1の音源信号として出力する音源生成回路を備える
    請求項3に記載の音源処理装置。
  5. 前記音源生成回路は、前記入力端子から入力された複数の前記原音信号を前記無音区間に相当する時間以上遅延させる遅延回路を含み、前記加算回路は前記遅延回路で遅延された前記付加音信号と前記遅延回路で遅延された前記原音信号とを加算して前記複数の単位音源信号の各々を生成する
    請求項4に記載の音源処理装置。
  6. 前記原音信号が高齢者が好む楽曲の信号であり、
    前記第2の音源信号が可聴域外の周波数成分に1/fゆらぎを含む信号である
    請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の音源処理装置。
  7. 前記信号切替部で選択された前記第1の音源信号と前記第2の音源信号とのいずれかの音源信号を出力する出力部をさらに含む請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の音源処理装置と、
    前記出力部に接続されたスピーカと、
    を含む音響装置。
  8. 前記出力部は、入力された音源信号のうち可聴域内の周波数成分のみを濾波して出力する第1の出力部、及び入力された音源信号のうち可聴域外の周波数成分のみを濾波して出力する第2の出力部を備え、
    前記スピーカは、前記第1の出力部に接続された第1のスピーカ、及び前記第2の出力部に接続された第2のスピーカとを備える
    請求項7に記載の音響装置。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の音響装置を備え、
    前記スピーカで再生される前記第1の音源信号に基づく音響と前記第2の音源信号に基づく音響とを交互に切り替えて聴取者に呈示する
    部屋。
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