JP2008299302A - 音響再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的小さな雑音がある場合であっても、目的とする楽曲や音声など任意の音響を聴者が明瞭に聞くことができるようにする補助音響を出力可能な音響再生装置を提供する。
【解決手段】一定の周波数を有する第1の音響と、この第1の音響よりも周波数の高い第2の音響を一定間隔で交互に切替ながら、いずれか一方の前記スピーカから前記第1の音響を出力している場合には、他方の前記スピーカからは前記第2の音響を出力させると共に、前記第2の音響を出力させる際に、最初の一定期間は前記第1の音響よりも周波数の高い音響として出力させ、その後前記第1の音響よりも更に周波数の高い音響として出力させることとした。
【選択図】図3

Description

本発明は、音響再生装置に関し、より詳細には、楽曲や音声を、聴者に対してより明瞭に聞かせることのできる補助音響を出力する音響再生装置に関する。
従来、小学校や中学校などの教育施設には、比較的大人数が収容できる音楽室が設けられており、児童や生徒などが聴者となって、歌声を聴いたり、音楽を聴いたりする場合がある。
このような場所では、壁や天井の吸音特性や残響時間特性が最適となる形状とし、音楽室のいずれの位置にいる聴者にも歌声や音楽が良く届くようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−138078号公報
しかしながら、比較的大人数が収容できる音楽室では、比較的小さい音ではあるものの、聴者の話し声や手荷物を探る音などの耳障りな雑音が多く、楽曲や音声を明瞭に聞くことができない場合があった。
また、音響増幅機器類により楽曲や音声が増幅された音響となってスピーカ等より出力される場合であっても、聴者は周囲の雑音が気になり明瞭に聞くことができない場合があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、比較的小さな雑音がある場合であっても、目的とする楽曲や音声など任意の音響(以下、目的音という。)を聴者が明瞭に聞くことができるようにする補助音響を出力可能な音響再生装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明に係る音響再生装置では、左右のスピーカからそれぞれ所定の音響を出力させる音響再生装置であって、一定の周波数を有する第1の音響と、この第1の音響よりも周波数の高い第2の音響を一定間隔で交互に切替ながら、いずれか一方の前記スピーカから前記第1の音響を出力している場合には、他方の前記スピーカからは前記第2の音響を出力させると共に、前記第2の音響を出力させる際に、最初の一定期間は前記第1の音響よりも周波数の高い音響として出力させ、その後前記第1の音響よりも更に周波数の高い音響として出力させることとした。
また、本発明に係る音響再生装置には、以下の点にも特徴を有する。
(1)第1の音響よりも低い周波数を有し、デューティー比が0より大きく0.5以下のパルス波形を有する第3の音響を、第1の音響と第2の音響に重複させて出力させること。
(2)前記第3の音響を、前記第1の音響及び前記第2の音響よりも15〜30dBだけ小さく出力させるとともに、任意の楽曲及び/または効果音よりなる第4の音響を、前記第1の音響及び第2の音響よりも15〜40dBだけ大きい状態で第1及び第2の音響に重複させて出力させ、または、第3の各音響に重複させて出力させること。
請求項1に記載の音響再生装置では、一定の周波数を有する第1の音響と、この第1の音響よりも周波数の高い第2の音響を一定間隔で交互に切替ながら、いずれか一方の前記スピーカから前記第1の音響を出力している場合には、他方の前記スピーカからは前記第2の音響を出力させると共に、前記第2の音響を出力させる際に、最初の一定期間は前記第1の音響よりも周波数の高い音響として出力させ、その後前記第1の音響よりも更に周波数の高い音響として出力させることとしたため、聴者が、第1の音響及び第2の音響よりなる補助音響を聞きながら、目的音を聞くこととなり、比較的小さな雑音を気にすることなく、明瞭に目的音を聞くことができる。
また、請求項2に記載の音響再生装置では、20〜25Hzの周波数を有し、デューティー比が0より大きく0.5以下のパルス波形を有する第3の音響を出力させることとしたため、一旦気にならなくなった雑音が、再び気になり出すことを防止することができ、長時間に亘って比較的小さな雑音を気にすることなく、明瞭に目的音を聞くことができる。
また、請求項3に記載の音響再生装置では、前記第3の音響を、前記第1の音響及び前記第2の音響よりも15〜30dBだけ小さく出力させるとともに、任意の楽曲及び/または効果音よりなる第4の音響を、前記第1の音響及び第2の音響よりも15〜40dBだけ大きく出力させることとしたため、第1〜第3の音響と併せて、目的音である第4の音響を聴者が聞き取りやすい音圧で出力することができ、さらに雑音を気にすることなく、目的音を聞くことができる。
本発明は、左右のスピーカからそれぞれ所定の音響を出力させる音響再生装置であって、一定の周波数を有する第1の音響と、この第1の音響よりも周波数の高い第2の音響を一定間隔で交互に切替ながら、いずれか一方の前記スピーカから前記第1の音響を出力している場合には、他方の前記スピーカからは前記第2の音響を出力させると共に、前記第2の音響を出力させる際に、最初の一定期間は前記第1の音響よりも周波数の高い音響として出力させ、その後前記第1の音響よりも更に周波数の高い音響として出力させる音響再生装置を提供するものである。
具体的には、左右のスピーカからそれぞれ所定の音響を出力させる音響再生装置であって、75〜128Hzの周波数を有する第1の音響と、この第1の音響よりも4〜13Hzだけ周波数の高い第2の音響を0.5〜5秒間隔で交互に切替ながら、いずれか一方の前記スピーカから前記第1の音響を出力している場合には、他方の前記スピーカからは前記第2の音響を出力させると共に、前記第2の音響を出力させる際に、最初の45〜90秒間は前記第1の音響よりも4〜7Hzだけ周波数の高い音響として出力させ、その後前記第1の音響よりも8〜13Hzだけ周波数の高い音響として出力させる音響再生装置を提供するものである。
すなわち、聴者が目的音を聞いている状態において、聴者の周囲に多少の雑音がある場合でも、雑音を気にすることなく目的音が明瞭に聞こえることとなる補助音響を出力することのできる音響再生装置を提供する。付言すると、本発明に係る音響再生装置は、補助音響を出力することにより、いわゆるノイズキャンセラの如く機能するものである。
ここで音響とは、ヒトが聞くことのできる約20〜20000Hzの範囲の周波数を有する音や音の響きのことをいい、単一の周波数振動によるものや、周波数の変わる音声や音楽、さざ波や雑踏の音、ノイズ等も含む概念である。
また、スピーカとは、音響データの記録媒体に記録された音響データから生成される音響信号を、空気振動に変換して音響として出力可能な機器全般をいい、本明細書では、ダイナミックスピーカ、ヘッドホン、イヤホン等を含む。
また、音響データとは、音響信号生成手段にて音響信号が形成され、スピーカより第1〜第4の音響として出力可能なデータのことをいい、アナログデータ、デジタルデータ、MIDIデータ(標準MIDIファイル)、MP3データ等、そのデータの変換形式は特に限定されるものではない。また、データの暗号化の有無やデータの圧縮/非圧縮はいずれでもよく、併せて、圧縮形式についても限定されるものではない。
また、記録媒体とは、音響データを記録可能な媒体のことをいい、音響データを電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、同音響データを再生装置が読み取ることのできるものをいう。このような記録媒体のうち、後述するリラクゼーション支援装置から取り外し可能なものとしては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。
また、コンピュータに固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)やRAM(ランダムアクセスメモリ)等がある。
さらにここでは、音響データをネットワークを経由してダウンロードさせるサーバ等についても包含する概念である。
第1の音響は、左右スピーカのいずれか一方より出力される音響であり、例えば、75〜128Hzの周波数とすることができる。
ここで、第1の音響の周波数が、75Hzを下回ると、目的音が例えば楽曲であった場合、楽曲のベース音と干渉するため好ましくない。
また、第1の音響の周波数が、128Hzを上回ると、聴者が第1の音響を聞いた際に違和感を覚え、目的音から意識が逸れるおそれがあり、また、目的音が人の声を含むものであった場合、男性等の低い声に干渉するおそれがあるため好ましくない。
第1の音響を、75〜128Hzの範囲内、さらに好ましくは、100〜110Hzの範囲内とすることにより、聴者に違和感を覚えさせることがなく、男性等の低い声に干渉することのない第1の音響とすることができる。
特に、第1の音響を100〜110Hzとした場合には、聴者にとって最も違和感のない第1の音響とすることができるため更に好ましい。
第2の音響は、左右スピーカのいずれか他方より出力される音響であり、第1の音響よりも4〜13Hzだけ高い周波数を有する。
すなわち、第1の音響と、第2の音響との周波数差は、4〜13Hzとしている。
補助音響は、少なくとも、第1の音響と第2の音響とを備えるものである。
この第2の音響の周波数差は、4Hzを下回ると第1の音響と協働することで、脳内でδ波と呼ばれる深い睡眠状態の際に現れるべき脳波が誘導されてしまい、聴者が目的音を聞くことを妨げるおそれがあるため好ましくない。
また、第2の音響の周波数差が13Hzを上回ると、第1の音響と協働することで、脳内でβ波と呼ばれる覚醒状態の際に現れるべき脳波が誘導されてしまい、リラックスして目的音を聞くことができないおそれがあるため好ましくない。
第2の音響の周波数を、第1の音響との周波数差が4〜13Hzとなるように高くすることで、脳をリラックスするのに適した状態とすることができると共に、雑音を気にすることなく集中して目的音を明瞭に聞くことができる。
そして、本発明の特徴として、音響再生装置は、第1の音響と、第2の音響とを0.5〜5秒間隔で交互に切替ながら、いずれか一方の前記スピーカから前記第1の音響を出力している場合には、他方の前記スピーカからは前記第2の音響を出力させるようにしている。
すなわち、第1の音響と、第2の音響とを、0.5〜5秒間隔、さらに好ましくは1〜2.5秒間隔で出力するスピーカの左右を切り替えるようにして補助音響を構成している。
一般に、ヒトの脳は、自ずと左右のバランスをとるように機能する。それゆえ、例えば、右の耳に第1の音響を聴取させ、左の耳に第2の音響を聴取させた状態で長時間経過すると、脳内で左右の偏りが徐々に顕在化し、ストレスを感じるようになる。
そこで、第1の音響と、第2の音響とを0.5〜5秒間隔、さらに好ましくは1〜2.5秒間隔で左右切り替えるようにすることで、この偏りを防止し、ストレスが生じるのを回避するようにしている。
ここで、第1の音響と、第2の音響との左右切替タイミングが、0.5秒を下回ると、雑音の中で目的音を明瞭に聞くことができなくなるおそれがあり好ましくない。
また、左右切替タイミングが、5秒を上回ると、脳内で左右の耳から聞こえる音響に対して偏りが生じるため、ストレスが生じるおそれがあり好ましくない。
左右切替タイミングを、好ましくは1〜2.5秒の範囲内とすることにより、雑音の中で目的音を明瞭に聞くことができると共に、左右の耳から聞こえる音響に対しての偏りを防止してストレスが生じるのを回避することができる。
すなわち、雑音を気にすることなく、集中して目的音を明瞭に聞くことのできる環境をさらに良好なものとすることができる。
また、第1の音響及び第2の音響の波形は、特に限定されるものではなく、正弦波、矩形波、三角波などいずれであっても良いが、好ましくは正弦波とするのが良い。
正弦波とすることにより、第1の音響及び第2の音響に滑らかさを生起することができ、聴者が第1の音響及び第2の音響を聴取した際に生じるストレスをさらに低減することができる。
また、音響再生装置は、第2の音響を出力させる際に、最初の45〜90秒間は前記第1の音響よりも4〜7Hzだけ周波数の高い音響として出力させ、その後前記第1の音響よりも8〜13Hzだけ周波数の高い音響として出力させるようにしても良い。
すなわち、最初の45〜90秒間は、周波数差を4〜7Hzに保ち、その後周波数差を8〜13Hzとすると良い。
音響このように出力することで、まず雑音から意識を速やかに逸らせ、次いで、目的音が明瞭に聞こえる状態に移行させる。
これにより、聴者は、比較的短時間で雑音を気にすることなく、集中して、目的音を明瞭に聞くことができる。
ここで、周波数差が4〜7Hzの状態が45秒を下回ると、雑音から意識が逸れず、目的音が明瞭に聞こえないおそれがある。
また、周波数差が4〜7Hzの状態が90秒を越えても、雑音から意識を逸らす更なる効果を望むことができず、むしろ、目的音を明瞭に聞くことのできる時間を浪費することとなるため好ましくない。
周波数差が4〜7Hzの状態は45〜90秒、より好ましくは50〜70秒とすることにより、速やかに雑音から意識を逸らせることができ、しかも、できるだけ早く目的音を明瞭に聞くことができる。
また、音響再生装置からは、20〜25Hzの周波数を有し、デューティー比が0より大きく0.5以下のパルス波形を有する第3の音響を出力させるように構成しても良い。
前述のように、聴者は、聴者が第1の音響と、第2の音響とを同時に左右別個の耳から聞くことにより、速やかに雑音から意識を逸らせ、目的音を明瞭に聞くことができるが、時間の経過とともに慣れが生じて、再度雑音が気になり出す場合がある。
これは、第1の音響及び第2の音響が一定の周波数からなることに起因すると考えられる。
そこで、20〜25Hzの周波数を有し、デューティー比が0より大きく0.5以下のパルス波形を有する第3の音響を出力することにより、脳に極僅かな負荷を与えて慣れを回避するようにし、目的音を長時間に亘って明瞭に聞くことができるようにしている。
換言すると、補助音響を第1〜第3の音響で構成すると共に、第3の音響は、20〜28ミリ秒間出力される音響が1秒間に20〜25回繰り返されてなるものとしている。
デューティー比が0となると、パルス波形とならないため好ましくない。
また、デューティー比が0.5を上回ると、パルス波1サイクルあたりの音響の長さが長すぎて連続音に近い状態となり、聴者にとって耳障りになるおそれがあるため、好ましくない。
なお、この第3の音響は、左右両方のスピーカから出力するように構成するのが望ましい。
また、第3の音響を、前記第1の音響及び前記第2の音響よりも15〜30dBだけ小さく出力させるとともに、任意の楽曲及び/または効果音よりなる第4の音響を、第1の音響及び第2の音響よりも15〜40dBだけ大きく出力させるように構成しても良い。
すなわち、目的音を第4の音響として、第1〜第3の音響(補助音響)と共に音響再生装置のスピーカより出力するようにしても良い。
また、付言すると、各音響の音圧を、第3の音響<第1の音響及び第2の音響<第4の音響となるように、上述の音圧レベルの範囲で調整すると良い。
このような構成とすることにより、聴者は目的音(第4の音響)をさらに明瞭に聞くことができる。
ここで、まず、第3の音響の音圧は、第1の音響及び第2の音響の音圧よりも15〜30dBだけ小さく出力させるのが好ましい。
第3の音響の音圧と、第1及び第2の音響の音圧との差が、15dBよりも小さいと、第3の音響が顕著に目立つこととなり、好ましくない。
また、第3の音響の音圧と、第1及び第2の音響の音圧との差が30dBよりも大きいと、第3の音響の効果が薄れ、一旦気にならなくなった雑音が再度気になり出すおそれがあり好ましくない。
また、第4の音響の音圧は、第1の音響及び第2の音響の音圧よりも15〜40dBだけ大きく出力すると良い。
第4の音響の音圧と、第1及び第2の音響の音圧との差が、15dBよりも小さいと、第4の音響に比して第1及び第2の音響が目立つこととなり、聴者が意識を第4の音響に向け辛くなるため好ましくない。
また、第4の音響の音圧と、第1及び第2の音響の音圧との差が、40dBよりも大きいと、聴者に対し第4の音響を明瞭に聞かせることが困難になるため好ましくない。
すなわち、第3の音響の音圧は、第1の音響及び第2の音響の音圧よりも15〜30dBだけ小さく出力し、しかも、第4の音響の音圧は、第1の音響及び第2の音響の音圧よりも15〜40dBだけ大きく出力するという関係を保つことで、聴者は、雑音を気にすることなく、目的音(第4の音響)を更に明瞭に聞くことができる。
以下、本実施形態に係る音響再生装置について、図面を参照しながら詳説する。
図1は、音響再生装置Bの全体図である。音響再生装置Bは、左右スピーカ5,6と、再生装置本体7とで構成している。
左右スピーカ5,6は、ダイナミック型のスピーカーであり、ボイスコイルに配設した振動板で空気を振動させて、ヒトの耳に聞こえる音を発生させる構造としている。
また、左右スピーカ5,6には、それぞれ左音響信号伝達ケーブル8及び右音響信号伝達ケーブル9が備えられており、再生装置本体7より出力された音響信号を左右スピーカ5,6に伝達する役割を担っている。
この左右音響信号伝達ケーブル8,9の再生装置本体側先端部には、音響信号出力オス端子12が形成されており、この音響信号出力オス端子12を再生装置本体7に接続することにより、音響信号を左右音響信号伝達ケーブル8,9を介して左右スピーカ5,6に伝達することができるようにしている。
さらに、左右スピーカ5,6には、アンプ(図示せず)が内蔵されており、電源ケーブル10のプラグ11をコンセントに挿入することで、音響信号を増幅して音響を出力することができるようにしている。
再生装置本体7は、左右スピーカ5,6を振動させる音響信号が所定の形式で変換された音響データを再生できるデジタルオーディオプレーヤであり、音響データを記録した記録媒体から音響信号を生成可能に構成している。
具体的に説明すると、再生装置本体7は、略直方体の筐体を有しており、再生装置本体7の前面パネル13にTFT液晶パネルよりなる液晶表示部40を備えている。
また、前面パネル13には、5つのキー14からなる操作部15を形成しており、同操作部15は、再生装置本体7に予め記憶させた複数の制御プログラムを選択したり、実行にあたっての指示を入力する入力手段として機能する。
また、再生装置本体7の側面部には、外部入出力端子16を備えている。この外部入出力端子16は、再生装置本体7に周辺拡張機器類を接続するために設けられているものであり、例えば、充電ケーブルや、パソコン等と接続することができる。
そして、これらの液晶表示部40や各キー14、外部入出力端子16は、再生装置本体7の内部に配設した回路基板17に接続されており、同回路基板17に予め記憶させた処理プログラム等により機能するようにしている。
また、再生装置本体7の上部18には、前述の音響信号出力オス端子12と嵌合可能な音響信号出力メス端子19を備えている。
音響信号出力メス端子19からは、再生装置本体7で生成された音響信号が出力され、音響信号出力オス端子12を介して左右スピーカ5,6に音響信号が伝達できるようにしている。
次に、図3を用いて、再生装置本体7の内部に配設した回路基板17について説明する。図3は、回路基板17のブロック図である。
回路基板17は、再生装置本体7の制御手段として機能するCPU30、読み出し専用メモリとしてのROM31、読み書き可能メモリとしてのRAM32を備えている。
CPU30には、ROM31、RAM32などが接続されており、ROM31に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。
ROM31には、音響信号の生成に係るCPU30の制御プログラムや、音響再生装置Bの使用者が行う再生装置本体7の操作を簡便化するためのインターフェースプログラム(いわゆるオペレーションシステム)などが記憶されている。
RAM32は、CPV30の一時記憶領域として、前述のプログラム上で必要な種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。
また、回路基板17には、音響データ記録用RAM33、外部入出力端子16、キー入力用スイッチ34、液晶表示部40、コーデック回路部35を備えている。これらの音響データ記録用RAM33、外部入出力端子16、キー入力用スイッチ34、液晶表示部40、コーデック回路部35は、それぞれCPU30に接続されている。
音響データ記録用RAM33は、音響データを記録した記録媒体として機能するものであり、前述の第1〜第4の音響を出力するための音響データが、所定の変換形式によって記憶されている。また、この音響データ記録用RAM33は、CPU30により音響データの読み出しを可能とすると共に、CPU30による音響データの書き込みも可能としている。
すなわち、外部入出力端子16や、コーデック回路部35からCPU30へ送られた音響データを、音響データ記録用RAM33に書き込むこともできる。
外部入出力端子16は、充電ケーブルや、パソコン等の周辺拡張機器類と、再生装置本体7とを接続するためのUSB(Universal Serial Bus)規格の端子であり、周辺拡張機器類と、再生装置本体7との間で、音響データや電源の供給を行うことができるようにしている。
キー入力用スイッチ34は、回路基板17上に前面パネル13に対向させて配設したスイッチであり、操作部15に配設した各キー14に対応する位置にそれぞれ配設している。
キー入力用スイッチ34は、各キー14を押下している間にON動作するスイッチであり、CPU30は、ON動作をしたキー入力用スイッチ34を検知することにより、いずれのキー14が押されたかを判別できるようにしている。
液晶表示部40は、音響データ記録用RAM33に記憶されている音響データのタイトル表示や、音響データの再生状況など、前述のプログラム等の処理状態(処理結果)を使用者に対して表示するものである。
コーデック回路部35は、前述の音響データ記録用RAM33に所定の形式で記録された音響データを音響信号に変換する、音響信号生成手段の一部を成すものである。
つまり、コーデック回路部35とCPU30とROM31とRAM32とは、それぞれ協働することにより、音響データ記録用RAM33に記録した音響データより音響信号を形成する音響信号生成手段として機能する。
コーデック回路部35には、オーディオ回路部36が接続されている。オーディオ回路部36には音響信号出力メス端子19が接続されており、コーデック回路部35より送信された音響信号は、音響信号出力メス端子19を介して音響信号出力オス端子12へ伝達される。
このようにして、本実施形態に係る音響再生装置Bでは、第1〜第4の音響を再生するようにしている。
次に、音響再生装置Bの左右スピーカ5,6から出力される音響について、図3及び図4を用いて説明する。
なお、本実施形態では、左右スピーカ5,6から出力する音響は、音響の出力を開始してから60秒までは周波数差を6Hzの状態とし、60秒以降は周波数差を7Hzの状態した。
また、第1の音響と第2の音響とは、2秒間隔で交互に切替ながら、いずれか一方のスピーカから第1の音響を出力している場合には、スピーカからは前記第2の音響を出力させるようにした。
第1の音響は107Hzのサイン波であり、第2の音響は113Hzのサイン波である。
そして、この第1及び第2の音響を、図3に示すように左右それぞれのスピーカより出力するのである。図3は、左右それぞれのスピーカより出力される音響の波形を示した説明図である。まず、図3の上段に、第1〜第4の音響を再生し始めてから2秒までの間の波形の一部を示す。縦軸は音圧で、横軸は時間(t:単位は秒)である。
図3の上段にも示すように、本実施形態では、0<t<2において、第1の音響を左スピーカ6より出力する一方、第2の音響を右スピーカ5から出力している。
併せて、左スピーカ6及び右スピーカ5からは、同時に第3の音響としてのパルス波(デューティー比:0.1)と第4の音響(目的音)としての比較的穏やかなクラシック音楽とを出力している。
この際、第1及び第2の音響の音圧と、第3の音響の音圧との関係は、第3の音響の音圧が、第1の音響及び第2の音響の音圧よりも15〜30dBだけ小さくなるように出力している。
また、第1及び第2の音響の音圧と、第4の音響の音圧との関係は、第4の音響の音圧が、第1の音響及び第2の音響の音圧よりも15〜40dBだけ大きくなるように出力している。
このような音圧の関係とすることにより、聴者にとって耳障りになることなく、しかも、聴者は周囲の雑音を気にせずに目的音である第4の音響を明瞭に聞くことができる。
次に、図3の中段に示すように、2≦t<4において、第1の音響を右スピーカ5より出力する一方、第2の音響を左スピーカ6から出力している。
この際も、前述の第1〜第4の音響の音圧の関係は保っているのは勿論である。
この際、第3の音響及び第4の音響は、出力するスピーカの左右を切り替えても良く、また、切り替えなくとも良い。
次に、図3の下段に示すように、4≦t<6において、前述の0<t<2と同様に第1の音響を左スピーカ6より出力する一方、第2の音響を右スピーカ5から出力している。
このように第1の音響と第2の音響とを0.5〜5秒の範囲内の所定の間隔で出力するスピーカを切り替えることにより、脳内で左右の偏りが徐々に顕在化してストレスが生じるのを防ぐことができる。
ところで、第4の音響が通常の楽曲である場合、比較的静かなメロディの箇所では、通常のメロディの箇所に比して音圧が低くなることがある。
通常のメロディの箇所では、聴者の意識が最も音圧の高い第4の音響に向いているので、第1〜第3の音響(以下、脳波誘導音ともいう。)は、実際は聞こえていても気付かない状態である。
しかしながら、第4の音響の音圧が低くなった際に、補助音響の音圧の調整を行わない場合、補助音響と第4の音響との音圧差が小さくなって、聴者が補助音響に気付いてしまうおそれがある。
聴者が補助音響に気付くと、第4の音響から意識が(注意が)逸れることとなり、第4の音響を明瞭に聞くことができない場合がある。
そこで、本実施形態では、第4の音響の音圧が低くなった場合にも、前述の音圧の関係を保つようにして、補助音響の音圧を低下させている。
すなわち、図4に示すように、第4の音響の音圧が時間と共に低下した場合にも、第1及び第2の音響の音圧と、第3の音響の音圧との関係は、第3の音響の音圧が、第1の音響及び第2の音響の音圧よりも15〜30dBだけ小さくなるように出力しつつ、第1及び第2の音響の音圧と、第4の音響の音圧との関係は、第4の音響の音圧が、第1の音響及び第2の音響の音圧よりも15〜40dBだけ大きくなるように出力している。
このように音圧を調整することで、聴者に補助音響を気付かせることなく、第4の音響に意識を向け、雑音を気にしないようにすることができる。
そして、スピーカからの音響の出力開始後60秒を越えた時点から、第1の音響を105Hzのサイン波、第2の音響を112Hzのサイン波とし、第4の音響が明瞭に聞こえるようにしている。
すなわち、スピーカからの音響の出力開始後60秒までは聴者が雑音を気にしなくなる状態に導き、60秒を越えてから第4の音響が明瞭に聞こえるようにしている。
したがって、スピーカからの音響の出力開始直後から第1及び第2の音響の周波数差を7ヘルツとした場合に比して、雑音を気にすることなく、しかも、速やかに第4の音響が明瞭に聞こえるようにすることができる。
なお、60秒以降の第1及び第2の音響の周波数差を7ヘルツとした状態においても、図3で示した如く、第1の音響と第2の音響は、出力する左右のスピーカを切り替えるようにしている。併せて、前述の音圧の関係もまた保つようにしている。
上述してきた如く第1〜第4の音響を構成することにより、長時間に亘り左右異なる周波数の音響を聞いても、脳内で偏りが顕在化することなく、しかも、雑音を気にすることなく、速やかに第4の音響が明瞭に聞こえるようにすることができる。
なお、第1〜第4の音響を所定の記録形式で記録して音響データ記録媒体を形成し、この記録された音響データを再生することのできる音響再生装置に前記音響データ記録媒体を供し、出力した音響を聴者に聞かせることで、聴者の脳内にα波やθ波を誘導させ、リラクゼーション効果を生起するようにしても良い。
最後に、上述した各実施の形態の説明は本発明の一例であり、本発明は上述の実施の形態に限定されることはない。このため、上述した各実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
本実施形態では、音響再生装置にダイナミックスピーカ型の左右スピーカ5,6を接続して第1〜第4の音響を出力したが、例えば、ステレオヘッドホンやステレオイヤホンとすることにより、第4の音響を更に明瞭に聴くことができると共に、聴者の脳内にα波やθ波を効果的に誘導させ、リラクゼーション効果を生起することができる。
また、本実施形態に係る音響再生装置を設置する場所は、音楽室に限られる者ではなく、視聴覚室や講堂、ホール、映画館、居室などあらゆる場所に設置することができ、また、設置せずに携帯できるようにしても良い。
音響再生装置の全体図である。 音響再生装置に内蔵した回路基板のブロック図である。 左右それぞれのスピーカより出力される音響の波形を示した説明図である。 左右それぞれのスピーカより出力される音響の波形を示した説明図である。
符号の説明
B 音響再生装置
5 右スピーカ
6 左スピーカ
7 再生装置本体
8 左音響信号伝達ケーブル
9 右音響信号伝達ケーブル
12 音響信号出力オス端子
17 回路基板
19 音響信号出力メス端子
30 CPU
31 ROM
32 RAM
33 音響データ記録用RAM
35 コーデック回路部
36 オーディオ回路部

Claims (3)

  1. 左右のスピーカからそれぞれ所定の音響を出力させる音響再生装置であって、
    一定の周波数を有する第1の音響と、この第1の音響よりも周波数の高い第2の音響を一定間隔で交互に切替ながら、いずれか一方の前記スピーカから前記第1の音響を出力している場合には、他方の前記スピーカからは前記第2の音響を出力させると共に、
    前記第2の音響を出力させる際に、最初の一定期間は前記第1の音響よりも周波数の高い音響として出力させ、その後前記第1の音響よりも更に周波数の高い音響として出力させる音響再生装置。
  2. 第1の音響よりも低い周波数を有し、デューティー比が0より大きく0.5以下のパルス波形を有する第3の音響を、第1の音響と第2の音響に重複させて出力させることを特徴とする請求項1に記載の音響再生装置。
  3. 前記第3の音響を、前記第1の音響及び前記第2の音響よりも15〜30dBだけ小さく出力させるとともに、
    任意の楽曲及び/または効果音よりなる第4の音響を、前記第1の音響及び第2の音響よりも15〜40dBだけ大きい状態で第1及び第2の音響に重複させて出力させ、または、第3の各音響に重複させて出力させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の音響再生装置。
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