JP6619975B2 - 音響呈示方法、音響信号再生装置、音響呈示装置、及び部屋 - Google Patents
音響呈示方法、音響信号再生装置、音響呈示装置、及び部屋 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6619975B2 JP6619975B2 JP2015170182A JP2015170182A JP6619975B2 JP 6619975 B2 JP6619975 B2 JP 6619975B2 JP 2015170182 A JP2015170182 A JP 2015170182A JP 2015170182 A JP2015170182 A JP 2015170182A JP 6619975 B2 JP6619975 B2 JP 6619975B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acoustic
- acoustic signal
- sound
- audible
- frequency component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
Description
ハイパーソニック・サウンドにより、領域脳血流の増大、脳波α波の増強、免疫活性の上昇、ストレス性ホルモンの減少などがもたらされるとされ、うつ病などの現代病の治療、あるいは認知症高齢者に対する音楽療法などへの応用も注目されつつある。
この報告に基づけば、高齢者になじみのある音楽は、高齢者が若かった頃の歌謡曲や演歌など、歌詞のついたものが多いと考えられる。ところが、既存の歌謡曲や演歌などの音源は昔に録音されたものが多いため、周波数帯域が可聴帯域に制限されているものがほとんどである。従って、このような音楽には高齢者の興味・関心を惹きつけ、音楽に集中させる効果はあるものの、人の耳に聞こえない高周波音を含まないために、脳深部を活性化させる効果、すなわちハイパーソニック効果は期待できない。
そのため、第2の音響信号で聴取者の関心を維持しつつ、第1の音響信号で聴取者に可聴域外音響の効果をもたらすことが可能となる。
図1ないし図4を参照して、本実施の形態に係る音響信号再生装置10について説明する。以下では、本発明に係る音響呈示方法、音響信号再生装置、音響呈示装置について、受動的音楽療法を前提とし(つまり、音楽の呈示に合わせた対象者の意図的な動作を伴うことなく)、可聴域内の周波数成分(可聴域内周波数成分)のみを含む音響信号(楽曲等)に基づく音響と、元々(当初より)可聴域内周波数成分と可聴域外の周波数成分(可聴域外周波数成分)とを含む音響信号(ハイパーソニック・サウンド等)に基づく音響とを組み合わせた音響を対象者に呈示する形態を例示して説明する。なお、以下の説明では、「可聴域外周波数」とは、可聴域の上限の周波数より大きい周波数をさすものとし、可聴域の上限周波数(周波数fa)を約20kHzとしている。ただし、この可聴域の上限周波数faは、考え方によって22kHzとされる場合もあり、ある程度幅のある値である。
音響信号源A12は、コンテンツ、つまり1つのまとまった音響信号の単位を複数含んで構成されている。以下、音響信号源A12に含まれるコンテンツを「コンテンツA」という。
すなわち、音響信号SS1は、可聴域内周波数成分と共に初めから可聴域外周波数成分を含む、チェンバロ、自然音などの音響信号である。いわゆる、ハイパーソニック・サウンドは、この音響信号SS1に属している。また、本実施の形態に係るコンテンツAには、この音響信号SS1を採用している。
図5及び図6を参照して、本実施の形態に係る音響信号再生装置10aについて説明する。音響信号再生装置10aは、可聴域内周波数成分のみを含む音響信号に可聴域外周波数成分を付加したコンテンツBを生成するコンテンツB生成部を有している点、及び出力端子として可聴域内用出力端子及び可聴域外用出力端子の2系統有している点で、先述の音響信号再生装置10と異なる。従って、音響信号再生装置10と同じ構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
音響信号源A12、再生部16、及び加算部18の構成、機能は、先述した音響信号再生装置10と同様である。本実施の形態に係る音響信号源B14aは、コンテンツB生成部140を備えている。
次に、図7ないし図11を参照して、本実施の形態に係る音響信号再生装置10aを用いた音響の呈示を、認知症高齢者の受動的音楽療法に実際に適用した事例について説明する。本実施例は、ハイパーソニック・サウンドを用いた受動的音楽療法によって認知症高齢者(以下、「被験者」)の周辺症状を緩和させることを目的とした試行治療であり、併せて周辺症状緩和の程度の効果測定も行っている。
そして、音響信号再生装置10aによって再生された音響が、デイルームDRにおいて聴取可能となっている。本試行治療において、被験者に求められる行動は、基本的に、デイルームに集合してもらい、再生された音響を聴いてもらうだけである。
FRS、HCSとも、サンプリング周波数を192kHz、量子化ビット数を16ビットとし、高周波音を含むか否か以外は同一条件とした。
本実施例のこの結果は、受動的音楽療法の認知症の周辺症状緩和への適用において、従来ほとんど報告がなかった内容である。
12 音響信号源A
14、14a 音響信号源B
16 再生部
18 加算部
20 制御部
22 LPF
24 HPF
50、50a、50b、50c、50d スピーカ
60 音響機材設置位置
62 テーブル
100 CPU
102 ROM
104 RAM
140 コンテンツB生成部
142 逓倍部
144 HPF
146 加算部
150 原音信号源
BUS バス
IN1、IN2 入力端子
OUT1〜OUT5 出力端子
Claims (9)
- 選択手段が、可聴域の下限から可聴域の上限より周波数が高い高周波数までの周波数成分を当初より含む複数の第1の音響信号から少なくとも1つを選択し、可聴域の下限から可聴域の上限までの可聴域内周波数成分の可聴域音響信号を含む複数の第2の音響信号から少なくとも1つを選択するステップと、
再生手段が、前記選択手段により選択された前記第1の音響信号と前記第2の音響信号とを交互に再生するステップと、
電気音響変換手段が、前記再生手段で再生された音響信号を音響に変換して呈示するステップと、を含む
音響呈示方法。 - 前記複数の第2の音響信号の各々が、前記可聴域音響信号に基づいて生成されると共に、可聴域内周波数成分を含まず、かつ可聴域の上限から可聴域の上限より周波数が高い高周波数までの可聴域外周波数成分を含む音響信号を合成した音響信号である
請求項1に記載の音響呈示方法。 - 前記複数の第1の音響信号の各々が可聴域外周波数成分に1/fゆらぎを含み、
前記可聴域音響信号が高齢者が好む楽曲の原音信号であり、
前記原音信号を逓倍して生成された可聴域外周波数成分と前記原音信号とを加算して前記複数の第2の音響信号の各々を生成するステップをさらに含む
請求項1又は請求項2に記載の音響呈示方法。 - 可聴域の下限から可聴域の上限より周波数が高い高周波数までの周波数成分を当初より含む複数の第1の音響信号を含む第1の音響信号源と、
可聴域の下限から可聴域の上限までの可聴域内周波数成分の可聴域音響信号を含む複数の第2の音響信号を含む第2の音響信号源と、
前記第1の音響信号源から前記第1の音響信号のいずれかを選択して出力させる第1の選択手段と、
前記第2の音響信号源から前記第2の音響信号のいずれかを選択して出力させる第2の選択手段と、
入力された音響信号を再生する再生手段と、
少なくとも1つの前記第1の音響信号が選択されるように前記第1の選択手段を制御すると共に少なくとも1つの前記第2の音響信号が選択されるように前記第2の選択手段を制御し、かつ選択された少なくとも1つの前記第1の音響信号と少なくとも1つの前記第2の音響信号とが交互に再生されるように、前記第1の選択手段の出力タイミングと前記第2の選択手段の出力タイミングとを調整して前記再生手段に入力させる制御手段と、
を含む音響信号再生装置。 - 前記複数の第2の音響信号の各々が、前記可聴域音響信号に基づいて生成されると共に、可聴域内周波数成分を含まず、かつ可聴域の上限から可聴域の上限より周波数が高い高周波数までの可聴域外周波数成分を含む音響信号を合成した音響信号である
請求項4に記載の音響信号再生装置。 - 前記複数の第1の音響信号の各々が可聴域外周波数成分に1/fゆらぎを含み、
前記可聴域音響信号が高齢者が好む楽曲の原音信号であり、
前記第2の音響信号源は、前記原音信号を逓倍して生成された可聴域外周波数成分と前記原音信号とを加算して前記複数の第2の音響信号の各々を生成する生成部を含む
請求項4又は請求項5に記載の音響信号再生装置。 - 前記再生手段で再生された音響信号を出力する出力部をさらに含む請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の音響信号再生装置と、
前記出力部に接続されたスピーカと、
を含む音響呈示装置。 - 前記出力部は、入力された音響信号のうち可聴域内周波数成分のみを濾波して出力する第1の出力部、及び入力された音響信号のうち可聴域外周波数成分のみを濾波して出力する第2の出力部を備え、
前記スピーカは、前記第1の出力部に接続された第1のスピーカ、及び前記第2の出力部に接続された第2のスピーカを備える
請求項7に記載の音響呈示装置。 - 請求項7又は請求項8に記載の音響呈示装置を備え、
前記スピーカで再生される前記第1の音響信号に基づく音響と前記第2の音響信号に基づく音響とを交互に聴取者に呈示する
部屋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015170182A JP6619975B2 (ja) | 2015-08-31 | 2015-08-31 | 音響呈示方法、音響信号再生装置、音響呈示装置、及び部屋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015170182A JP6619975B2 (ja) | 2015-08-31 | 2015-08-31 | 音響呈示方法、音響信号再生装置、音響呈示装置、及び部屋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017050596A JP2017050596A (ja) | 2017-03-09 |
JP6619975B2 true JP6619975B2 (ja) | 2019-12-11 |
Family
ID=58280352
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015170182A Expired - Fee Related JP6619975B2 (ja) | 2015-08-31 | 2015-08-31 | 音響呈示方法、音響信号再生装置、音響呈示装置、及び部屋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6619975B2 (ja) |
-
2015
- 2015-08-31 JP JP2015170182A patent/JP6619975B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017050596A (ja) | 2017-03-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10792462B2 (en) | Context-sensitive soundscape generation | |
US8965542B2 (en) | Digital playback device and method and apparatus for spectrally modifying a digital audio signal | |
Greaver et al. | Considerations for pediatric cochlear implant recipients with unilateral or asymmetric hearing loss: Assessment, device fitting, and habilitation | |
CA2900913A1 (en) | Smart pillows and processes for providing active noise cancellation and biofeedback | |
US9191764B2 (en) | Binaural audio signal-based applications | |
CN105999509A (zh) | 一种耳鸣治疗音乐的生成方法及耳鸣治疗系统 | |
Maijala et al. | Annoyance, perception, and physiological effects of wind turbine infrasound | |
Meehan et al. | The impact of single-sided deafness upon music appreciation | |
CN110743075A (zh) | 一种促进早产儿听觉语言大脑皮层发育的语音方法及系统 | |
CN107302731A (zh) | 一种基于骨传导的耳机及其降噪方法 | |
JP6619975B2 (ja) | 音響呈示方法、音響信号再生装置、音響呈示装置、及び部屋 | |
Aronsson et al. | Loud voice during environmental noise exposure in patients with vocal nodules | |
JP6539547B2 (ja) | 音源処理装置、音響装置及び部屋 | |
Levak et al. | Effects of noise on humans | |
McKinnon | Louder than hell: Power, volume and the brain | |
Carraturo et al. | Pupillometry reveals differences in cognitive demands of listening to face mask-attenuated speech | |
Özcan et al. | Nature sounds for the win: influencing the pleasantness perception of PICU soundscapes | |
JP4482624B2 (ja) | 擬似体内音声生成装置、擬似体内音声提供システム | |
Hay-McCutcheon et al. | Identification of acoustically similar and dissimilar vowels in profoundly deaf adults who use hearing aids and/or cochlear implants: Some preliminary findings | |
Galloway et al. | " Unmute" Bread: Listening, Improvising, and Performing with Sourdough in Quarantine | |
Kurshumlia et al. | When Loud Music Threats Human Well Being | |
Pradhan et al. | SLAAP: silencing loud alarms to attenuate PTSD: frequency-selective silencing device for digital filtering of alarm sounds to enhance ICU patient recovery | |
JP2006349772A (ja) | 音楽データ記録媒体 | |
Brodsky | Post-exposure effects of music-generated vibration and whole-body acoustic stimulation among symphony orchestra musicians | |
Rumsey | Hearing disorders and music |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180626 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190528 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190604 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191112 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6619975 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |