JP6539299B2 - 冷却システム - Google Patents
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Description
図2に示すように、本発明の実施形態に係る車両1は、ラジエータ水温センサ101と、エンジン水温センサ102と、エンジン油温センサ103と、吸気温センサ104と、吸入空気量センサ105と、エンジントルクセンサ106と、エンジン回転速度センサ107と、トランスミッション油温センサ108と、トランスミッショントルクセンサ109と、トランスミッション回転速度センサ110と、モータトルクセンサ111と、モータ回転速度センサ112と、冷媒圧センサ113と、外気温センサ114と、室内温センサ115と、エアコン操作部116と、車輪ごとに設けられた車輪速センサ117と、走行モード操作部118と、電流計119と、電圧計120と、を備える。
エンジン油温センサ103は、エンジン20の潤滑油の温度(すなわちエンジン油温)を検出し、検出されたエンジン油温をECU200へ出力するセンサである。
吸気温センサ104は、エンジン20の吸気の温度(すなわち吸気温)を検出し、検出された吸気温度をECU200へ出力するセンサである。
吸入空気量センサ105は、エンジン20に吸気される吸入空気量を検出し、検出された吸入空気量をECU200へ出力するセンサである。
エンジントルクセンサ106は、エンジン20の出力軸のトルク(すなわちエンジントルク)を検出し、検出されたエンジントルクをECU200へ出力するセンサである。
エンジン回転速度センサ107は、エンジン20の出力軸の回転速度(すなわちエンジン回転速度)を検出し、検出されたエンジン回転速度をECU200へ出力するセンサである。
これらのセンサ101〜107の検出結果が、それぞれ、動力源の負荷である動力源負荷に相当する。すなわち、各センサ101〜107の検出結果は、動力源であるエンジン20の負荷が大きくなるほど自身も大きくなる動力源負荷関連パラメータであるといえる。
トランスミッショントルクセンサ109は、トランスミッション30のトルク(すなわちトランスミッショントルク)を検出し、検出されたトランスミッショントルクをECU200へ出力するセンサである。
トランスミッション回転速度センサ110は、トランスミッションの回転速度(すなわちトランスミッション回転速度)を検出し、検出されたトランスミッション回転速度をECU200へ出力するセンサである。
モータ回転速度センサ112は、モータ40の回転速度(すなわちモータ回転速度)うを検出し、検出されたモータ回転速度をECU200へ出力するセンサである。
これらのセンサ111,112の検出結果が、それぞれ、動力源の負荷である動力源負荷に相当する。すなわち、各センサ101〜107の検出結果は、動力源であるモータ40の負荷が大きくなるほど自身も大きくなる動力源負荷関連パラメータであるといえる。
外気温センサ114は、外気の温度(すなわち外気温)を検出し、検出された外気温をECU200へ出力するセンサである。
室内温センサ115は、車両1の車室内の温度(すなわち室内温)を検出し、検出された室内温をECU200へ出力するセンサである。
エアコン操作部116は、車両1の車室内に設けられてエアコン装置50の作動条件を設定するためのボタン等であり、操作結果をECU200へ出力する。
冷媒圧センサ113の検出結果が、エアコン装置50の負荷であるエアコン負荷に相当する。すなわち、冷媒圧センサ113の検出結果は、エアコン装置50の負荷が大きくなるほど自身も大きくなるエアコン負荷関連パラメータであるといえる。
走行モード操作部118は、車両1の車室内に設けられて車両1の走行モードを設定するためのボタン等であり、操作結果をECC200へ出力する。走行モードとしては、通常のノーマルモード、ノーマルモードよりも高走行性能のスポーツモード、ノーマルモードよりも低燃費のエコモード等が挙げられる。
電流計120は、バッテリ70から放電される電流を検出し、検出された電流値をECU200へ出力する。
また、車両1は、ECU(Electrical Control Unit)200を備える。ECU200は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力回路等によって構成されており、各種センサの検出結果等に基づいて車両1の各装置を制御する制御装置である。本実施形態において、ECU200は、燃費、商品性及び機能保証という観点に基づいて、シャッターグリル63の開要求及び閉要求をシャッターグリル装置60のシャッターグリル制御部65へ出力する。
≪機能:空力性能向上≫
・制約による開要求時以外は閉要求を出力する。
≪機能:暖機性能向上(放熱抑制)≫
・トランスミッション油温が閉判定閾値未満である場合に閉要求を出力する。
・エンジン水温が閉判定閾値未満である場合に閉要求を出力する。
≪機能:エンジン高水温回避≫
・エンジン水温が開判定閾値以上である場合に開要求を出力する。
・ラジエータ水温及びエンジン水温に基づくラジエータ10のファン作動直前に開要求を出力する。
≪機能:トランスミッション高油温回避≫
・トランスミッション油温が開判定閾値(トランスミッション30の効率が低下する温度)以上である場合に開要求を出力する。
≪機能:エンジン高吸気温回避≫
・エンジン20の吸気温が開判定閾値以上である場合に開要求を出力する。
≪機能:燃費デバイス阻害回避≫
・VTC(Valve Timing Control)作動禁止領域で開要求を出力する。
・アイドル回転アップ領域で開要求を出力する。
・エンジン水温が高水温である場合におけるVTEC(Variable valve Timing and lift Electronic Control system)作動禁止領域で開要求を出力する。
≪機能:エアコン商品性確保≫
・エアコン装置50の冷媒が高圧である場合におけるラジエータ10のファンのHi要求時に開要求を出力する。
≪機能:エアコン装置50のコンプレッサのトルク推定精度悪化回避≫
・エアコン装置50の冷媒が高圧かつ低車速である場合におけるラジエータ10のファンのLo要求時に開要求を出力する。
≪機能:コーキング防止≫
・車両1がターボチャージャー搭載車である場合に、当該ターボチャージャーのコンプレッサ(図示せず)で圧縮された後の空気の温度(吸気温)がコ―キング発生温度以上である場合に開要求を出力する。
≪機能:エンジン高油温回避≫
・ラジエータ10のファンのHi要求時においてエンジン油温が開判定閾値以上である場合に開要求を出力する。
≪機能:エンジン高水温回避≫
・エンジン水温がエンジンルーム2内の部品の耐熱温度以上である場合に開要求を出力する。
≪機能:トランスミッション高油温回避≫
・トランスミッション油温が開判定閾値以上である場合に開要求を出力する。
また、ECU200は、冷媒圧、外気温等、これからのエンジンルーム2内の温度上昇に関連するパラメータに基づいて、開要求及び閉要求を出力する。
また、ECU200は、エンジン20の制御状態に基づいて、開要求及び閉要求を出力する。
図2に示すように、本発明の実施形態に係る冷却システム3は、エンジンルーム2内のラジエータ10、エンジン20等を冷却するためのシステムであって、ラジエータ10と、ラジエータファン10Aと、ラジエータファン制御部10Bと、コンデンサ50Aと、シャッターグリル装置60と、を備える。
ラジエータ10は、後記するシャッターグリル63の後方に設けられており、エンジン20用の冷媒が流通し、流通する冷媒と外気との間で熱交換(放熱)を行う冷媒用の熱交換器である。
ラジエータファン10Aは、前方のラジエータ10と後方のエンジン20との間に設けられている。ラジエータファン10Aは、後記するラジエータファン制御部10Bの制御によって回転し、開口部1aから導入される空気をエンジン20等に送風することによって、前方のラジエータ10及び後方のエンジン20等を冷却する。また、ラジエータファン10Aは、制御部65の制御によって停止した状態においても、車両1の走行に伴う導風によって自然に回転する。ラジエータファン10Aのラジエータファン制御部10Bの制御による回転速度は、ラジエータファン10Aの停止状態における自然な回転速度よりも大きく設定されている。なお、「ラジエータファン10Aが送風する」とは、ラジエータファン10Aの回転によって当該ラジエータファン10Aの下流側に設けられたエンジン20に空気が送られることだけでなく、ラジエータファン10Aの回転によって当該ラジエータファン10Aの上流側の空気がラジエータファン10Aに吸い込まれることによって、ラジエータファン10Aの上流側に設けられたコンデンサ50A及びラジエータ10に空気が送られることも含む。
ラジエータファン制御部10Bは、ラジエータ水温センサ101の検出結果等に基づいて、ラジエータファン10Aを制御する。
コンデンサ50Aは、前方のシャッターグリル63と後方のラジエータ10との間に設けられている。コンデンサ50Aは、エアコン装置50のエアコン冷媒が流通し、流通するエアコン冷媒と外気との間で熱交換(放熱)を行うエアコン冷媒用の熱交換器である。
シャッターグリル装置60は、エンジンルーム2内に導風するための開口部1aに設けられて当該開口部1aを開閉する装置である。シャッターグリル装置60は、導風口に設けられたモータ61と、伝達機構62と、シャッターグリル63と、リターンスプリング64と、シャッターグリル制御部65と、を備える。本実施形態では、モータ61、伝達機構62、シャッターグリル63及びリターンスプリング64のセットが、上下2箇所の開口部1aに対応して2組設けられている。
モータ61は、シャッターグリル63を開閉させるための駆動力(回転力)を発生する動力源である。
伝達機構62は、複数のギヤ等によって構成されており、モータ61によって発生した回転力をシャッターグリル63へ伝達する。
シャッターグリル63は、車両1の前面に形成された開口部1aに設けられており、当該開口部1aを開閉するシャッター本体である。シャッターグリル63は、上下方向に配置された複数の羽根を備えており、かかる複数の羽根が略鉛直方向を向いて開口部1aを塞ぐ閉状態と、かかる複数の羽根が略水平方向を向いて開口部1aを開放する開状態と、の2つの状態を呈することができる。また、シャッターグリル63は、閉状態においてエンジン20等へ導風可能な開口部(図示せず)を備える。
リターンスプリング64は、シャッターグリル63を閉方向へ付勢する付勢手段である。本実施形態において、リターンスプリング64は、伝達機構63の出力軸に取り付けられたぜんまいバネである。
シャッターグリル制御部65は、ECU200によって出力された開要求及び閉要求を取得し、取得された開要求及び閉要求に基づいてモータ61を制御し、シャッターグリル63を開閉させる。
ラジエータファン制御部10Bは、ラジエータ水温センサ101の検出結果等に基づいて、ラジエータファン10Aを制御し、シャッターグリル制御部65は、ラジエータ水温センサ101の検出結果等に基づいて、シャッターグリル63を制御する。本実施形態において、ラジエータファン制御部10Bは、ラジエータファン10Aを停止、作動の2段階で制御することができる。また、ラジエータファン制御部10Bは、ラジエータファン10Aを停止、Lo作動(低出力低回転)、Hi作動(高出力高回転)の3段階で制御することができる。
続いて、本発明の実施形態に係るシャッターグリル装置60の動作例について説明する。以下の動作例において、シャッターグリル装置60は、動力源負荷及びエアコン負荷として、それぞれエンジン水温及びエアコン冷媒圧力を採用する。また、制御の初期状態として、シャッターグリル63は閉じられており、ラジエータファン10Aは停止しているものとする。
第一の動作例において、シャッターグリル制御部65及びラジエータファン制御部10Bは、エンジン水温センサ102及び冷媒圧センサ113の検出結果に基づいて、シャッターグリル63を開閉制御するとともに、ラジエータ10Aを停止/作動の2段階で制御する。
図4に示すように、エンジン水温が所定温度未満であり、かつ、エアコン冷媒圧力が所定圧力未満である場合(ステップS11でNo、かつ、ステップS12でNo)には、シャッターグリル制御部65は、シャッターグリル63を閉じ、ラジエータファン制御部10Bは、ラジエータファン10Aを停止させる(ステップS14A)。
すなわち、シャッターグリル制御部65及びラジエータファン制御部10Bは、エンジン水温及びエアコン冷媒圧力が高い場合であっても、所定時間が経過するまでは、シャッターグリル63を閉じた状態でラジエータファン10Aの作動による冷却を行う。これにより、空力性能と冷却性能とを両立することができる。また、エンジン20を冷却しすぎず、暖気性能も兼ね備えることができる。
同様に、エンジン水温が所定温度以上である場合(ステップS11でYes)にも、シャッターグリル制御部65は、グリルシャッター63を開け、ラジエータファン制御部10Bは、ラジエータファン10Aを作動させる(ステップS14C)。
第二の動作例において、シャッターグリル制御部65及びラジエータファン制御部10Bは、エンジン水温センサ102及び冷媒圧センサ113の検出結果に基づいて、シャッターグリル63を開閉制御するとともに、ラジエータ10Aを停止/Lo作動/Hi作動の3段階で制御する。
図5に示すように、エンジン水温が所定温度未満であり、かつ、エアコン冷媒圧力が第一の所定圧力未満である場合(ステップS21でNo、かつ、ステップS22でNo)には、シャッターグリル制御部65は、シャッターグリル63を閉じ、ラジエータファン制御部10Bは、ラジエータファン10Aを停止させる(ステップS25A)。
すなわち、制御部65は、エンジン水温が高い場合であっても、エアコン冷媒圧力が第一の所定圧力以上第二の所定圧力未満である場合には、シャッターグリル63を閉じた状態でラジエータファン10AのLo作動による冷却を行う。これにより、空力性能と冷却性能とを両立することができる。また、エンジン20を冷却しすぎず、暖気性能も兼ね備えることができる。
すなわち、シャッターグリル制御部65及びラジエータファン制御部10Bは、エンジン水温及びエアコン冷媒圧力が高い場合であっても、所定時間が経過するまでは、シャッターグリル63を閉じた状態でラジエータファン10AのHi作動による冷却を行う。これにより、空力性能と冷却性能とを両立することができる。また、エンジン20を冷却しすぎず、暖気性能も兼ね備えることができる。
同様に、エンジン水温が所定温度以上である場合(ステップS21でYes)にも、シャッターグリル制御部65は、グリルシャッター63を開け、ラジエータファン制御部10Bは、ラジエータファン10AをHi作動(高出力高回転速度)させる(ステップS25D)。
第三の動作例において、シャッターグリル制御部65及びラジエータファン制御部10Bは、エンジン水温センサ102及び冷媒圧センサ113の検出結果並びにエアコン操作部116の操作結果に基づいて、シャッターグリル63を開閉制御するとともに、ラジエータ10Aを停止/Lo作動/Hi作動の3段階で制御する。
図6に示すように、エンジン水温が所定温度未満であり、かつ、エアコン冷媒圧力が第一の所定圧力未満である場合(ステップS31でNo、かつ、ステップS32でNo)には、シャッターグリル制御部65は、シャッターグリル63を閉じ、ラジエータファン制御部10Bは、ラジエータファン10Aを停止させる(ステップS36A)。
すなわち、制御部65は、エンジン水温が高い場合であっても、エアコン冷媒圧力が第一の所定圧力以上第二の所定圧力未満である場合には、シャッターグリル63を閉じた状態でラジエータファン10AのLo作動による冷却を行う。これにより、空力性能と冷却性能とを両立することができる。また、エンジン20を冷却しすぎず、暖気性能も兼ね備えることができる。
すなわち、シャッターグリル制御部65及びラジエータファン制御部10Bは、エンジン水温及びエアコン冷媒圧力が高い場合であっても、エアコン強作動要求が無い場合には、所定時間が経過するまでは、シャッターグリル63を閉じた状態でラジエータファン10AのHi作動による冷却を行う。これにより、空力性能と冷却性能とを両立することができる。また、エンジン20を冷却しすぎず、暖気性能も兼ね備えることができる。
同様に、エンジン水温が所定温度未満であり、エアコン冷媒圧力が第一の所定圧力以上であり、かつ、エアコン冷媒圧力が第二の所定圧力以上である場合(ステップS31でNo、ステップS32でYes、かつ、ステップS33でYes)において、エアコン強作動要求がある場合(ステップS34でYes)にも、シャッターグリル制御部65は、シャッターグリル63を開け、ラジエータファン制御部10Bは、ラジエータファン10AをHi作動(高出力高回転速度)させる(ステップS36D)。
ここで、エアコン装置50の強作動要求としては、エアコン操作部116の操作結果、外気温センサ114及び室内温センサ115の検出結果の温度差等に基づくものが挙げられる。
同様に、エンジン水温が所定温度以上である場合(ステップS31でYes)にも、シャッターグリル制御部65は、グリルシャッター63を開け、ラジエータファン制御部10Bは、ラジエータファン10AをHi作動(高出力高回転速度)させる(ステップS36D)。
第四の動作例において、シャッターグリル制御部65及びラジエータファン制御部10Bは、エンジン水温センサ102及び冷媒圧センサ113の検出結果並びにエアコン操作部116の操作結果及びSOCの算出結果に基づいて、シャッターグリル63を開閉制御するとともに、ラジエータ10Aを停止/作動の2段階で制御する。
図7に示すように、エンジン水温が所定温度未満であり、かつ、エアコンがONである場合(ステップS41でNo、かつ、ステップS42でNo)には、シャッターグリル制御部65は、シャッターグリル63を閉じ、ラジエータファン制御部10Bは、ラジエータファン10Aを停止させる。(ステップS45A)。
同様に、エンジン水温が所定温度未満であり、エアコンがOFFであり、かつ、エアコン冷媒圧力が所定圧力未満である場合(ステップS41でNo、ステップS42でYes、ステップS43でNo)にも、シャッターグリル制御部65は、シャッターグリル63を閉じ、ラジエータファン制御部10Bは、ラジエータファン10Aを停止させる(ステップS45A)。
同様に、エンジン水温が所定温度未満であり、エアコンがOFFであり、かつ、エアコン冷媒圧力が所定圧力以上であり、かつ、SOCが所定値未満である場合(ステップS41でNo、ステップS42でYes、ステップS43でYes、ステップS44でNo)にも、シャッターグリル制御部65は、シャッターグリル63を閉じ、ラジエータファン制御部10Bは、ラジエータファン10Aを停止させる(ステップS45A)。
すなわち、シャッターグリル制御部65及びラジエータファン制御部10Bは、エンジン水温及びエアコン冷媒圧力が高い場合であっても、SOCが所定値未満である場合には、シャッターグリル63を閉じた状態でラジエータファン10Aも停止させる。
第五の動作例において、シャッターグリル制御部65及びラジエータファン制御部10Bは、エンジン水温センサ102及び冷媒圧センサ113の検出結果並びに走行モード操作部118の操作結果及び車速の算出結果に基づいて、シャッターグリル63を開閉制御するとともに、ラジエータ10Aを停止/作動の2段階で制御する。
図8に示すように、エンジン水温が第一の所定温度未満であり、かつ、エアコン冷媒圧力が所定圧力未満である場合(ステップS51でNo、かつ、ステップS52でNo)には、シャッターグリル制御部65は、シャッターグリル63を閉じ、ラジエータファン制御部10Bは、ラジエータファン10Aを停止させる(ステップS57A)。
すなわち、シャッターグリル制御部65及びラジエータファン制御部10Bは、エンジン水温及びエアコン冷媒圧力が高い場合であっても、所定時間が経過するまでは、シャッターグリル63を閉じた状態でラジエータファン10Aの作動による冷却を行う。これにより、空力性能と冷却性能とを両立することができる。また、エンジン20を冷却しすぎず、暖気性能も兼ね備えることができる。
同様に、エンジン水温が第一の所定温度以上であり、走行モードがスポーツモードであり、かつ、エンジン水温が第二の所定温度未満(第二の所定温度>第一の所定温度)である場合(ステップS51でYes、ステップS54でYes、かつ、ステップS55でNo)にも、シャッターグリル制御部65は、シャッターグリル63を閉じ、ラジエータファン制御部10Bは、ラジエータファン10Aを作動させる(ステップS57B)。
すなわち、シャッターグリル制御部65及びラジエータファン制御部10Bは、エンジン水温及びエアコン冷媒圧力が高い場合であっても、走行モードがスポーツモードであってエンジン水温が第二の所定温度未満である場合には、シャッターグリル63を閉じた状態でラジエータファン10Aの作動による冷却を行う。これにより、空力性能と冷却性能とを両立することができる。また、エンジン20を冷却しすぎず、暖気性能も兼ね備えることができる。
同様に、エンジン水温が第一の所定温度以上であり、走行モードがスポーツモードであり、エンジン水温が第二の所定温度以上であり、かつ、車速が所定速度以上である場合(ステップS51でYes、ステップS54でYes、ステップS55でYes、かつ、ステップS56でYes)にも、シャッターグリル制御部65は、シャッターグリル63を閉じ、ラジエータファン制御部10Bは、ラジエータファン10Aを作動させる(ステップS57B)。
すなわち、シャッターグリル制御部65及びラジエータファン制御部10Bは、エンジン水温及びエアコン冷媒圧力が高い場合であっても、走行モードがスポーツモードであって、エンジン水温が第二の所定温度以上であり、かつ車速が所定速度以上である場合には、シャッターグリル63を閉じた状態でラジエータファン10Aの作動による冷却を行う。これにより、空力性能と冷却性能とを両立することができる。また、エンジン20を冷却しすぎず、暖気性能も兼ね備えることができる。
同様に、エンジン水温が第一の所定温度以上であり、走行モードがスポーツモードではない(ノーマルモード又はエコモードである)場合(ステップS51でYes、かつ、ステップS54でNo)にも、シャッターグリル制御部65は、シャッターグリル63を開け、ラジエータファン制御部10Bは、ラジエータファン10Aを作動させる(ステップS57C)。
同様に、エンジン水温が第一の所定温度以上であり、走行モードがスポーツモードであり、エンジン水温が第二の所定温度以上であり、かつ、車速が所定速度未満である場合(ステップS51でYes、ステップS54でYes、ステップS55でYes、かつ、ステップS56でNo)にも、シャッターグリル制御部65は、シャッターグリル63を開け、ラジエータファン制御部10Bは、ラジエータファン10Aを作動させる(ステップS57C)。
例えば、第一〜第五の動作例は、適宜組み合わせることが可能である。
また、第一〜第五の動作例において、エンジン水温以外の動力源負荷を用いる構成であってもよい。
また、第三の動作例において、ステップS33,S36Bを省略する構成であってもよい。この場合には、ステップS32でYesの場合には、本フローは、ステップS34に移行する。また、ステップS36A,S36C,S36Dにおいて、ラジエータファン10Aは、停止/作動の2段階で制御される。
また、シャッターグリル制御部65とラジエータファン制御部10Bとは、同一のCPU、ROM、RAM及び入出力回路等によって一体的に構成されていてもよい。
1a 開口部(導風口)
2 エンジンルーム(動力室)
3 冷却システム
10 ラジエータ
10A ラジエータファン
10B ラジエータファン制御部
20 エンジン(動力源)
50 エアコン装置(エアコン)
50A コンデンサ
60 シャッターグリル装置
63 シャッターグリル
65 シャッターグリル制御部
70 バッテリ
Claims (8)
- 車両の動力源が設けられた動力室に導風するための導風口に設けられたシャッターグリルと、
前記動力源を冷却するための冷媒を放熱するラジエータと、
前記ラジエータ及び前記動力源に送風するラジエータファンと、
前記シャッターグリルを開閉制御するシャッターグリル制御部と、
前記ラジエータファンを制御するラジエータファン制御部と、
を備え、
前記シャッターグリル制御部及び前記ラジエータファン制御部は、前記動力源の動力源負荷が所定動力源負荷以下である場合において、エアコンのエアコン負荷が所定エアコン負荷以上であるときに、前記シャッターグリルを閉じた状態で前記ラジエータファンを作動させるとともに、前記シャッターグリルを閉じて前記ラジエータファンを作動させている時間が所定時間を経過した場合に、前記ラジエータファンを作動させつつ前記シャッターグリルを開く
ことを特徴とする冷却システム。 - 車両の動力源が設けられた動力室に導風するための導風口に設けられたシャッターグリルと、
前記動力源を冷却するための冷媒を放熱するラジエータと、
前記ラジエータ及び前記動力源に送風するラジエータファンと、
前記シャッターグリルを開閉制御するシャッターグリル制御部と、
前記ラジエータファンを制御するラジエータファン制御部と、
を備え、
前記シャッターグリル制御部及び前記ラジエータファン制御部は、前記動力源の動力源負荷が所定動力源負荷以下である場合において、エアコンのエアコン負荷が所定エアコン負荷以上であるときに、前記シャッターグリルを閉じた状態で前記ラジエータファンを作動させるとともに、前記シャッターグリルを閉じた状態で前記ラジエータファンを作動させている場合に、前記エアコンの作動量が所定作動量以上であるときに、前記ラジエータファンを作動させつつ前記シャッターグリルを開く
ことを特徴とする冷却システム。 - 車両の動力源が設けられた動力室に導風するための導風口に設けられたシャッターグリルと、
前記動力源を冷却するための冷媒を放熱するラジエータと、
前記ラジエータ及び前記動力源に送風するラジエータファンと、
前記シャッターグリルを開閉制御するシャッターグリル制御部と、
前記ラジエータファンを制御するラジエータファン制御部と、
を備え、
前記シャッターグリル制御部及び前記ラジエータファン制御部は、前記動力源の動力源負荷が所定動力源負荷以下である場合において、エアコンのエアコン負荷が所定エアコン負荷以上であるときに、前記シャッターグリルを閉じた状態で前記ラジエータファンを作動させるとともに、前記エアコンが作動しておらず、前記エアコン負荷が前記所定エアコン負荷以上である場合において、前記エアコンに電力を供給するバッテリの容量が所定容量以上であるときに、前記シャッターグリルを閉じた状態で前記ラジエータファンを作動させる
ことを特徴とする冷却システム。 - 車両の動力源が設けられた動力室に導風するための導風口に設けられたシャッターグリルと、
前記動力源を冷却するための冷媒を放熱するラジエータと、
前記ラジエータ及び前記動力源に送風するラジエータファンと、
前記シャッターグリルを開閉制御するシャッターグリル制御部と、
前記ラジエータファンを制御するラジエータファン制御部と、
を備え、
前記シャッターグリル制御部及び前記ラジエータファン制御部は、前記動力源の動力源負荷が所定動力源負荷よりも大きい場合に、前記シャッターグリルを開いた状態で前記ラジエータファンを作動させ、前記動力源負荷が前記所定動力源負荷以下である場合において、エアコンのエアコン負荷が所定エアコン負荷以上であるときに、前記シャッターグリルを閉じた状態で前記ラジエータファンを作動させ、
前記動力源負荷は、前記ラジエータにおける前記冷媒の温度である
ことを特徴とする冷却システム。 - 前記シャッターグリル制御部及び前記ラジエータファン制御部は、前記シャッターグリルを閉じて前記ラジエータファンを作動させている時間が所定時間を経過した場合に、前記ラジエータファンを作動させつつ前記シャッターグリルを開く
ことを特徴とする請求項4に記載の冷却システム。 - 前記シャッターグリル制御部及び前記ラジエータファン制御部は、前記シャッターグリルを閉じた状態で前記ラジエータファンを作動させている場合に、前記エアコンの作動量が所定作動量以上であるときに、前記ラジエータファンを作動させつつ前記シャッターグリルを開く
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の冷却システム。 - 前記シャッターグリル制御部及び前記ラジエータファン制御部は、前記エアコンが作動しておらず、前記エアコン負荷が前記所定エアコン負荷以上である場合において、前記エアコンに電力を供給するバッテリの容量が所定容量以上であるときに、前記シャッターグリルを閉じた状態で前記ラジエータファンを作動させる
ことを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の冷却システム。 - 前記シャッターグリル制御部及び前記ラジエータファン制御部は、前記動力源負荷が前記所定動力源負荷よりも大きい第二の所定動力源負荷以下である場合において、前記車両の走行モードがスポーツモードに切り替わったときに、前記シャッターグリルを閉じた状態で前記ラジエータファンを作動させる
ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項4、請求項5及び請求項6のいずれか一項に記載の冷却システム。
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