JP6595669B2 - シャッターグリル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のシャッターグリル装置に関する。
車両の車体前部のグリル開口部に設けられたシャッタ機構の開閉動作に基づいて、エンジンルーム内に流れ込む空気の流量を制御可能な装置が知られている。特許文献1に記載の装置は、シャッタ機構の前回の作動時間及び休止時間に基づいて、今回の必要休止時間を算出する。
特開2014−80072号公報
本発明は、開閉動作によって車両の空力性能、動力室内の暖気性能及び動力室内の冷却性能を実現するとともに、これらの性能の中で特に動力室内の冷却性能を向上することが可能なシャッターグリル装置を提供することを課題とする。
前記の課題を解決するために、本発明のシャッターグリル装置は、車両の動力源が設けられた動力室に導風するための導風口に設けられたシャッターグリルと、開要求及び閉要求に基づいて前記シャッターグリルを開閉制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記シャッターグリルを開制御した場合に前記車両の走行距離の積算を開始し、前記シャッターグリルを開制御してから前記車両が所定距離を走行した場合に積算された前記走行距離をリセットし、前記開要求を取得している場合には前記シャッターグリルの開制御を継続し、前記開要求を取得していない場合には当該シャッターグリルの閉制御を許可することを特徴とする。
かかる構成によると、シャッターグリルの開閉制御を行うにあたって、車両の走行距離が所定距離に達した場合にシャッターグリルの閉制御を許可することによって、開閉動作によって車両の空力性能、動力室内の暖気性能及び動力室内の冷却性能を実現するとともに、これらの性能の中で特に動力室内の冷却性能を向上することができる。
前記制御部は、前記シャッターグリルを開制御した場合に計時を開始し、前記シャッターグリルを開制御してからインターバル時間を経過した場合に計時結果をリセットし、前記開要求を取得している場合には前記シャッターグリルの開制御を継続し、前記開要求を取得していない場合には当該シャッターグリルの閉制御を許可する構成であってもよい。
かかる構成によると、車速が非常に低い場合(ゼロ相当)であっても、シャッターグリルの閉制御を好適に許可することができる。
また、本発明のシャッターグリル装置は、車両の動力源が設けられた動力室に導風するための導風口に設けられたシャッターグリルと、前記シャッターグリルを開閉制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記シャッターグリルを開制御してから前記車両が所定距離を走行した場合に当該シャッターグリルの閉制御を許可し、前記シャッターグリルを閉制御した後は前記走行距離に関わらずに当該シャッターグリルの開制御を許可することを特徴とする。
前記制御部は、前記シャッターグリルを開制御してからインターバル時間を経過した場合にも、当該シャッターグリルの閉制御を許可し、前記シャッターグリルを閉制御した後は前記インターバル時間に関わらずに当該シャッターグリルの開制御を許可する構成であってもよい。
本発明によると、シャッターグリル装置の開閉動作によって車両の空力性能、動力室内の暖気性能及び動力室内の冷却性能を実現するとともに、これらの性能の中で特に動力室内の冷却性能を向上することができる。
本発明の参考形態及び実施形態に係るシャッターグリル装置が適用された車両を示す模式図である。 本発明の参考形態及び実施形態に係るシャッターグリル装置が適用された車両のシステム構成を示す図である。 車速と第一のインターバルとの関係の一例を示すグラフである。 車両の生涯走行距離とシャッターグリルの生涯作動回数と作動頻度係数との関係の一例を示すグラフである。 作動頻度係数と第一のインターバル時間との関係の一例を示すグラフである。 本発明の参考形態に係るシャッターグリル装置の第一の動作例を説明するためのタイミング図である。 本発明の参考形態に係るシャッターグリル装置の第二の動作例を説明するためのタイミング図である。 本発明の実施形態に係るシャッターグリル装置の動作例を説明するためのタイミング図である。 本発明の実施形態に係るシャッターグリル装置の動作例を説明するためのフローチャートである。
次に、本発明の参考形態及び実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図1中に矢印で示される、「前後」は、車両の前後方向を示し、「左右」は、運転席から見た左右方向(車幅方向)をそれぞれ示している。
<参考形態>
図1に示すように、本発明の参考形態に係る車両1の前部には、当該車両1の動力源が設けられるエンジンルーム(動力室)2が構成されている。車両1は、エンジンルーム2内に設けられたラジエータ10、エンジン(第一の動力源)20、トランスミッション30、モータ(第二の動力源)40及びエアコン装置50と、車両1の前端面に形成された開口部(導風口)1aに設けられて当該開口部1aを開閉するシャッターグリル装置60と、を備える。すなわち、車両1は、動力源としてエンジン20及びモータ40の両方を有するハイブリッド車両である。エンジンルーム2内に設けられたラジエータ10、エンジン20、トランスミッション30、モータ40及びエアコン装置50は、シャッターグリル装置60が開状態である状態において、車両1の走行中に開口部1aからエンジンルーム2内に導風される外気によって冷却される。
<センサ等>
図2に示すように、本発明の参考形態に係る車両1は、ラジエータ水温センサ101と、エンジン水温センサ102と、エンジン油温センサ103と、吸気温センサ104と、吸入空気量センサ105と、エンジントルクセンサ106と、エンジン回転速度センサ107と、トランスミッション油温センサ108と、トランスミッショントルクセンサ109と、トランスミッション回転速度センサ110と、モータトルクセンサ111と、モータ回転速度センサ112と、冷媒圧センサ113と、外気温センサ114と、室内温センサ115と、エアコン操作部116と、車輪ごとに設けられた車輪速センサ117と、を備える。
ラジエータ水温センサ101は、ラジエータ10を通過して熱交換した後の冷却水の温度(すなわちラジエータ水温)を検出し、検出されたラジエータ水温を後記するECU200へ出力するセンサである。
エンジン水温センサ102は、エンジン20の冷却水の温度(すなわちエンジン水温)を検出し、検出されたエンジン水温をECU200へ出力するセンサである。
エンジン油温センサ103は、エンジン20の潤滑油の温度(すなわちエンジン油温)を検出し、検出されたエンジン油温をECU200へ出力するセンサである。
吸気温センサ104は、エンジン20の吸気の温度(すなわち吸気温)を検出し、検出された吸気温度をECU200へ出力するセンサである。
吸入空気量センサ105は、エンジン20に吸気される吸入空気量を検出し、検出された吸入空気量をECU200へ出力するセンサである。
エンジントルクセンサ106は、エンジン20の出力軸のトルク(すなわちエンジントルク)を検出し、検出されたエンジントルクをECU200へ出力するセンサである。
エンジン回転速度センサ107は、エンジン20の出力軸の回転速度(すなわちエンジン回転速度)を検出し、検出されたエンジン回転速度をECU200へ出力するセンサである。
トランスミッション油温センサ108は、トランスミッション30の潤滑油の温度(すなわちトランスミッション油温)を検出し、検出されたトランスミッション油温をECU200へ出力するセンサである。
トランスミッショントルクセンサ109は、トランスミッション30のトルク(すなわちトランスミッショントルク)を検出し、検出されたトランスミッショントルクをECU200へ出力するセンサである。
トランスミッション回転速度センサ110は、トランスミッションの回転速度(すなわちトランスミッション回転速度)を検出し、検出されたトランスミッション回転速度をECU200へ出力するセンサである。
モータトルクセンサ111は、モータ40のトルク(すなわちモータトルク)を検出し、検出されたモータトルクをECU200へ出力するセンサである。
モータ回転速度センサ112は、モータ40の回転速度(すなわちモータ回転速度)うを検出し、検出されたモータ回転速度をECU200へ出力するセンサである。
冷媒圧センサ113は、エアコン装置50のコンプレッサ通過後の圧力(すなわち冷媒圧)を検出し、検出された冷媒圧をECU200へ出力するセンサである。
外気温センサ114は、外気の温度(すなわち外気温)を検出し、検出された外気温をECU200へ出力するセンサである。
室内温センサ115は、車両1の車室内の温度(すなわち室内温)を検出し、検出された室内温をECU200へ出力するセンサである。
エアコン操作部116は、車両1の車室内に設けられてエアコン装置50の作動条件を設定するためのボタン等であり、操作結果をECU200へ出力する。
車輪速センサ117は、車両1の車輪の回転速度(すなわち車輪速)を検出するセンサであり、検出された車輪速をECU200へ出力する。
<ECU>
また、車両1は、ECU(Electrical Control Unit)200を備える。ECU200は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力回路等によって構成されており、各種センサの検出結果等に基づいて車両1の各装置を制御する制御装置である。本参考形態において、ECU200は、燃費、商品性及び機能保証という観点に基づいて、シャッターグリル63の開要求及び閉要求をシャッターグリル装置60の制御部65へ出力する。
<燃費のための開閉要求>
≪機能:空力性能向上≫
・制約による開要求時以外は閉要求を出力する。
≪機能:暖機性能向上(放熱抑制)≫
・トランスミッション油温が閉判定閾値未満である場合に閉要求を出力する。
・エンジン水温が閉判定閾値未満である場合に閉要求を出力する。
≪機能:エンジン高水温回避≫
・エンジン水温が開判定閾値以上である場合に開要求を出力する。
・ラジエータ水温及びエンジン水温に基づくラジエータ10のファン作動直前に開要求を出力する。
≪機能:トランスミッション高油温回避≫
・トランスミッション油温が開判定閾値(トランスミッション30の効率が低下する温度)以上である場合に開要求を出力する。
≪機能:エンジン高吸気温回避≫
・エンジン20の吸気温が開判定閾値以上である場合に開要求を出力する。
≪機能:燃費デバイス阻害回避≫
・VTC(Valve Timing Control)作動禁止領域で開要求を出力する。
・アイドル回転アップ領域で開要求を出力する。
・エンジン水温が高水温である場合におけるVTEC(Variable valve Timing and lift Electronic Control system)作動禁止領域で開要求を出力する。
<商品性のための開閉要求>
≪機能:エアコン商品性確保≫
・エアコン装置50の冷媒が高圧である場合におけるラジエータ10のファンのHi要求時に開要求を出力する。
≪機能:エアコン装置50のコンプレッサのトルク推定精度悪化回避≫
・エアコン装置50の冷媒が高圧かつ低車速である場合におけるラジエータ10のファンのLo要求時に開要求を出力する。
≪機能:コーキング防止≫
・車両1がターボチャージャー搭載車である場合に、当該ターボチャージャーのコンプレッサ(図示せず)で圧縮された後の空気の温度(吸気温)がコ―キング発生温度以上である場合に開要求を出力する。
<機能保証のための開閉要求>
≪機能:エンジン高油温回避≫
・ラジエータ10のファンのHi要求時においてエンジン油温が開判定閾値以上である場合に開要求を出力する。
≪機能:エンジン高水温回避≫
・エンジン水温がエンジンルーム2内の部品の耐熱温度以上である場合に開要求を出力する。
≪機能:トランスミッション高油温回避≫
・トランスミッション油温が開判定閾値以上である場合に開要求を出力する。
すなわち、ECU200は、エンジンルーム2内の各装置の現時点の温度(ラジエータ水温、エンジン水温、エンジン油温、トランスミッション油温等)に基づいて、温度が開判定閾値以上である場合に開要求を出力し、温度が閉判定閾値未満である場合に閉要求を出力する。
また、ECU200は、冷媒圧、外気温等、これからのエンジンルーム2内の温度上昇に関連するパラメータに基づいて、開要求及び閉要求を出力する。
また、ECU200は、エンジン20の制御状態に基づいて、開要求及び閉要求を出力する。
ECU200は、各パラメータに関して定期的に開要求及び閉要求を出力すべきかを判定し、判定結果に基づいて開要求及び閉要求のいずれかを出力する。なお、本参考形態では、ECU200を一つの制御装置として説明しているが、エンジンECU等、複数の制御装置に分かれている構成であってもよい。
<シャッターグリル装置>
シャッターグリル装置60は、エンジンルーム2内に導風するための開口部1aに設けられて当該開口部1aを開閉する装置である。シャッターグリル装置60は、導風口に設けられたモータ61と、伝達機構62と、シャッターグリル63と、リターンスプリング64と、制御部65と、を備える。
本参考形態において、モータ61、伝達機構62、リターンスプリング64及び制御部65は、ユニット化されている。すなわち、モータ61、伝達機構62及び制御部65は、図示しない筐体内に収容されており、リターンスプリング64は、筐体から突出する伝達機構62の出力軸に取り付けられている。
≪モータ≫
モータ61は、シャッターグリル63を開閉させるための駆動力(回転力)を発生する動力源である。
≪伝達機構≫
伝達機構62は、複数のギヤ等によって構成されており、モータ61によって発生した回転力をシャッターグリル63へ伝達する。
≪シャッターグリル≫
シャッターグリル63は、車両1の前面に形成された開口部1aに設けられており、当該開口部1aを開閉するシャッター本体である。シャッターグリル63は、上下方向に配置された複数の羽根を備えており、かかる複数の羽根が略鉛直方向を向いて開口部1aを塞ぐ閉状態と、かかる複数の羽根が略水平方向を向いて開口部1aを開放する開状態と、の2つの状態を呈することができる。
≪リターンスプリング≫
リターンスプリング64は、シャッターグリル63を開方向へ付勢する付勢手段である。本参考形態において、リターンスプリング64は、伝達機構63の出力軸に取り付けられたぜんまいバネである。
本参考形態において、シャッターグリル装置60は、常開型のシャッターである。すなわち、シャッターグリル63は、モータ61が駆動していない状態において、リターンスプリング64の付勢力によって、開状態を呈する。また、シャッターグリル63は、モータ61が駆動している状態において、リターンスプリング64の付勢力に抗するモータ61の回転力によって、閉状態を呈する。したがって、シャッターグリル装置60は、シャッターグリル63を閉じる時及び閉状態を維持する間に電力を必要とするが、シャッタグリル63を開く時及び開状態を維持する間に電力を必要としない。
シャッターグリル63が閉状態の車両1が走行すると、外気は閉状態のシャッターグリル63に当たり、エンジンルーム2内には導風されない。かかる状態では、車両1の空力性能が向上するとともに、エンジンルーム2内の暖機性能が向上する。
シャッターグリル63が開状態の車両1が走行すると、外気が開状態のシャッターグリル63を介してエンジンルーム2内に導風される。かかる状態では、エンジンルーム2内の冷却性能が向上する。
≪制御部≫
制御部65は、ECU200によって出力された開要求及び閉要求を取得し、取得された開要求及び閉要求に基づいてモータ61を制御し、シャッターグリル63を開閉させる。また、制御部65は、シャッターグリル63を開制御してから第一のインターバル時間の間は当該シャッターグリル63の閉制御を禁止するとともに、シャッターグリル63を閉制御してから第二のインターバル時間の間は当該シャッターグリル63の開制御を禁止する。換言すると、制御部65は、開制御が行われてから第一のインターバル時間経過後にシャッターグリル63の閉制御を可能とし、また、閉制御が行われてから第二のインターバル時間経過後にシャッターグリル63の開制御を可能とする。ここで、第一のインターバル時間は、第二のインターバル時間よりも長く設定されている。
以下、第二のインターバル時間が実質的にゼロである場合を例にとって説明する。本参考形態において、制御部65は、CPU、ROM、RAM、入出力回路等によって構成されており、機能部として、開閉判定部65aと、閉指示禁止判定部65bと、開閉制御部65cと、計時部65dと、を備える。
≪開閉判定部≫
開閉判定部65aは、ECU200によって出力された開要求及び閉要求を取得し、取得された開要求及び閉要求に基づいて、シャッターグリル63を開くか閉じるかを判定する。所定時間内に取得された要求に開要求が含まれている場合には、開閉判定部65aは、シャッターグリル63を開くと判定し、開指示を開閉制御部65cへ出力する。前記所定時間内に取得された要求に開要求が含まれておらず閉要求のみが含まれている場合には、開閉判定部65aは、シャッターグリル63を閉じると判定し、閉指示を閉指示禁止判定部65bへ出力する。ここで、所定時間は、後記する第一のインターバル時間よりも十分に短い時間に設定されている。
また、開閉判定部65aは、開指示を出力しているときには、次にシャッターグリル63を閉じると判定するまでは開指示を出力し続け、閉指示を出力しているときには、次にシャッターグリル63を開くと判定するまでは閉指示を出力し続ける。
≪閉指示禁止判定部≫
閉指示禁止判定部65bは、シャッターグリルの閉指示を許可するか禁止するかを判定する機能部であって、シャッターグリル63を開制御してから第一のインターバル時間の間は当該シャッターグリル63の閉制御を禁止する。本参考形態において、閉指示禁止判定部65bは、計時部65dから出力された閉指示禁止信号を取得した場合には、次に閉指示許可信号を取得するまでの間、シャッターグリル63の閉制御を禁止する。また、閉指示禁止判定部65bは、計時部65dから出力された閉指示許可信号を取得した場合には、次に閉指示禁止信号を取得するまでの間、シャッターグリル63の閉制御を許可する。すなわち、後記する計時部65dによって計時される第一のインターバル時間内に閉指示が取得された場合には、閉指示禁止判定部65bは、閉指示を禁止し、当該閉指示を開閉制御部65cへ出力しない。一方、第一のインターバル時間外に閉指示が取得された場合には、閉指示禁止判定部65bは、当該閉指示を開閉制御部65cへ出力する。
なお、閉指示禁止判定部65bは、第一のインターバル時間経過後にシャッターグリル63を閉制御してもすぐに開制御する必要があると予想される場合には、シャッターグリル63の閉制御の禁止を延長することができる。かかる制御手法に関しては、後記する第二の動作例において説明する。
≪開閉制御部≫
開閉制御部65cは、開閉判定部65aから出力された指示を取得し、取得された指示に基づいて、モータ61を制御する。
開閉判定部65aから出力された開指示を取得した場合には、開閉制御部65cは、当当該開指示をモータ61へ出力する。モータ61は、開指示を取得し、取得された開指示に基いて回転する。シャッターグリル63は、かかる回転によって開状態となる。かかる開状態は、次にモータ61が閉指示を取得するまで継続される。
開閉判定部65aから出力された閉指示を取得した場合には、開閉制御部65bは、当該閉指示をモータ61へ出力する。モータ61は、閉指示を取得し、取得された閉指示に基づいて動作を中止する。シャッターグリル63は、リターンスプリング64の付勢力によって閉状態となる。かかる閉状態は、次にモータ61が開指示を取得するまで継続される。
また、開閉制御部65bは、シャッターグリル63の開閉状態を表すフラグを設定し、記憶している。フラグ「0」は、閉状態を表し、フラグ「1」は、開状態を表す。
モータ61は、動作を中止している状態(フラグ「0」)において開指示を取得すると、フラグを「1」に設定するとともに、その旨を示す信号(タイマ開始信号)を計時部65dへ出力する。
また、モータ61は、動作状態(フラグ「1」)において閉指示を取得すると、フラグを「0」に設定する。
≪計時部≫
計時部65dは、タイマ開始信号を取得すると、図示しないタイマを用いて第一のインターバル時間を計時するとともに、閉指示禁止信号を閉指示禁止判定部65bへ出力する。また、計時部65dは、第一のインターバル時間の経時が終了すると、閉指示許可信号を閉指示禁止判定部65bへ出力する。
<第一のインターバル時間の設定手法>
ここで、第一のインターバル時間の設定手法の例について説明する。
1.所定値
車両1が所定年数で所定距離を走行した場合に、当該車両1の生涯平均車速と、シャッターグリル63の開閉回数が所定回数を超えないための開閉インターバル時間と、の関係をシミュレーション、実験等によって予め得る。計時部65dには、得られた関係から、車両1が実際に市場に出た際の市場平均車速の下限値に対応する開閉インターバル時間が、第一のインターバル時間(例えば、90秒)として予め設定されている。
2.車速に基づく第一のインターバル時間の設定
「1.所定値」の場合と同様に、車両1が所定年数で所定距離を走行した場合に、当該車両1の生涯平均車速と、シャッターグリル63の開閉回数が所定回数を超えないための開閉インターバル時間と、の関係をシミュレーション、実験等によって予め得る。計時部65dには、このようにして得られた車速と開閉インターバル時間(第一のインターバル時間)との関係性(図3参照)が、予め記憶されている。
計時部65dは、ECU200から出力された車速(車輪速センサ117の検出結果に基づいて算出)を取得し、取得された車速に基づいて図3に示す関係性を参照することによって、該当する第一のインターバル時間を読み出し、読み出された第一のインターバル時間を用いる。
図3に示すように、第一のインターバル時間は、車速が低いほど当該第一のインターバル時間が長くなるように設定されている。これは、低車速である場合には、シャッターグリル63が開状態であってもエンジンルーム2内の各装置が冷却されにくいための措置である。
3.シャッターグリル63の積算作動回数に基づく第一のインターバル時間の設定
計時部65dには、車両1の生涯走行距離とシャッターグリル63の生涯作動回数との関係性(図4参照)が、予め記憶されている。また、計時部65dには、図4における作動頻度係数と第一のインターバル時間との関係性(図5参照)が、予め記憶されている。
計時部65dは、ECU200から出力された生涯走行距離と、開閉制御部65cから出力された又は当該計時部65dがカウントした生涯作動回数と、に基づいて図4に示す関係性を参照することによって、該当する作動頻度係数を読み出す。
続いて、計時部65dは、読み出された作動頻度係数に基づいて図5に示す関係性を参照することによって、該当する第一のインターバル時間を読み出し、読み出された第一のインターバル時間を用いる。
図4及び図5に示すように、第一のインターバル時間は、生涯走行距離が一定である場合には、生涯作動回数が大きいほど当該第一のインターバル時間が長くなるとともに、生涯作動回数が一定である場合には、生涯走行距離が短いほど当該第一のインターバル時間が長くなるように設定されている。なお、図4において、作動頻度係数「2」と「3」との間の線が、生涯走行距離に対する作動回数の上限目標である。そのため、図5において、作動頻度係数に対する第一のインターバル時間を表す線の傾きが、作動頻度係数「1」「2」の領域よりも作動頻度係数「3」「4」の領域において大きくなっている。
かかる設定によると、シャッターグリル63の作動頻度が高い場合には、第一のインターバル時間を長く設定して作動回数を抑制し、シャッターグリル装置60の製品寿命を確保することができる。
<動作例>
続いて、本発明の参考形態に係るシャッターグリル装置60の動作例について説明する。以下の第一の動作例及び第二の動作例では、簡略化のため、第一のインターバル時間が所定値であるとともに、ラジエータ水温センサ101によって検出されたラジエータ水温に基づく開要求及び閉要求のみがECU200から出力される場合を例にとって説明する。なお、シャッターグリル63の開閉状態は、開閉判定部65aの開閉指示の出力状態ではなく、開閉制御部65cの開閉指示の出力状態と一致する。
<第一の動作例>
第一の動作例は、エンジンルーム2内の各種装置が比較的低負荷である場合の動作例である。図6に示すように、時刻t11よりも前において、シャッターグリル63が閉状態の車両1が走行すると、ラジエータ水温が上昇する。
時刻t11において、ラジエータ水温が開判定閾値以上になると、ECU200は、開要求を開閉判定部65aへ出力する。開閉判定部65aは、開要求を取得し、取得された開要求に基づいて開指示を開閉制御部65cへ出力する。開閉制御部65cは、開指示を取得し、取得された開指示をモータ61へ出力してシャッターグリル63を開状態とするとともに、タイマ開始信号を計時部65dへ出力して計時部65dに第一のインターバル時間を計時させる。
シャッターグリル63が開状態の車両1が走行すると、ラジエータ水温が低下する。
第一のインターバル時間が経過する前の時刻t12において、ラジエータ水温が閉判定閾値未満になると、ECU200は、閉要求を開閉判定部65aへ出力する。開閉判定部65aは、閉要求を取得し、取得された閉要求に基づいて閉指示を閉指示禁止判定部65bへ出力する。閉指示禁止判定部65bは、閉指示を取得するが、第一のインターバル時間が計時中であるため、当該閉指示を開閉制御部65cへ出力しない。
第一のインターバル時間が経過した時刻t13において、ラジエータ水温は閉判定閾値未満であるので、ECU200は、引き続き閉要求を開閉判定部65aへ出力している。開閉判定部65aは、閉要求を取得し、取得された閉要求に基づいて閉指示を閉指示禁止判定部65bへ出力する。閉指示禁止判定部65bは、閉指示を取得し、第一のインターバル時間の経過後であるので閉指示を許可すると判定し、当該閉指示を開閉制御部65cへ出力する。開閉制御部65cは、閉指示を取得し、取得された閉指示をモータ61へ出力してシャッターグリル63を閉状態とする。
かかる動作例によると、シャッターグリル63を閉じるタイミングを時刻t13−t12だけ遅らせることができ、ひいてはシャッターグリル63の開閉回数を低減することができる。
なお、ECU200が複数種類のパラメータに基づいてそれぞれ開要求及び閉要求を室力している場合であっても、開閉判定部65aが時刻t12〜t13の間に開指示を出力することは殆ど無いため、閉指示禁止判定部65bは、開閉判定部65aから出力された閉指示を第一のインターバル時間の間だけ開閉制御部65cへ転送するのを待機させる閉指示待機部であるともいえる。
<第二の動作例>
第二の動作例は、エンジンルーム2内の各種装置が比較的高負荷である場合の動作例である。図7に示すように、時刻t21よりも前において、シャッターグリル63が閉状態の車両1が走行すると、ラジエータ水温が上昇する。
時刻t21において、ラジエータ水温が開判定閾値以上になると、ECU200は、開要求を開閉判定部65aへ出力する。開閉判定部65aは、開要求を取得し、取得された開要求に基づいて開指示を開閉制御部65cへ出力する。開閉制御部65cは、開指示を取得し、取得された開指示をモータ61へ出力してシャッターグリル63を開状態とするとともに、タイマ開始信号を計時部65dへ出力して計時部65dに第一のインターバル時間を計時させる。
シャッターグリル63が開状態の車両1が走行すると、ラジエータ水温が低下する。
第一のインターバル時間が経過する前の時刻t22において、ラジエータ水温が閉判定閾値未満になると、ECU200は、閉要求を開閉判定部65aへ出力する。開閉判定部65aは、閉要求を取得し、取得された閉要求に基づいて閉指示を閉指示禁止判定部65bへ出力する。閉指示禁止判定部65bは、閉指示を取得するが、第一のインターバル時間が計時中であるため、当該閉指示を開閉制御部65cへ出力しない。
第一のインターバル時間が経過した時刻t23において、ラジエータ水温は閉判定閾値未満であるので、ECU200は、引き続き閉要求を開閉判定部65aへ出力している。開閉判定部65aは、閉要求を取得し、取得された閉要求に基づいて閉指示を閉指示禁止判定部65bへ出力する。一方、ECU200は、エンジン推定発熱量を算出し、算出されたエンジン推定発熱量を閉指示禁止判定部65bへ出力している。閉指示禁止判定部65bは、閉指示及びエンジン推定発熱量を取得し、第一のインターバル時間の経過後であるため、エンジン推定発熱量が予め設定された閾値以上であるか否かを判定する。このタイミングでは、エンジン推定発熱量が閾値以上であるので、シャッターグリル63の閉制御の禁止を延長し、閉指示を開閉制御部65cへ出力しない。
その後、時刻t25において、エンジン推定発熱量が前記閾値未満となると、閉指示禁止判定部65bは、シャッターグリル63の閉制御の禁止を解除する。すなわち、閉制御の禁止は、エンジン推定発熱量が閾値未満となるまで延長して継続される。時刻t25において、ラジエータ水温は閉判定閾値未満であるので、ECU200は、引き続き閉要求を開閉判定部65aへ出力している。開閉判定部65aは、閉要求を取得し、取得された閉要求に基づいて閉指示を閉指示禁止判定部65bへ出力する。閉指示禁止判定部65bは、閉指示を取得し、第一のインターバル時間が経過しているとともにエンジン推定発熱量が閾値未満であるので閉指示を許可すると判定し、当該閉指示を開閉制御部65cへ出力する。開閉制御部65cは、閉指示を取得し、取得された閉指示をモータ61へ出力してシャッターグリル63を閉状態とする。
第二の動作例において、仮に、エンジン推定発熱量を考慮せずに第一のインターバル時間経過後に閉指示禁止判定部65bが閉指示を許可する場合には、図7における開閉判定部の出力、計時部のタイマ、開閉制御部の出力及びラジエータ水温のグラフの点線部分のように、時刻t23においてシャッターグリル63を閉状態としても、エンジン20の発熱によって、時刻t25よりも前の時刻t24においてラジエータ水温が開判定閾値以上となってシャッターグリル63を開状態とすることとなる。このような場合には、時刻t23,t24におけるシャッターグリル63の開閉動作が無駄になる。これに対し、第二の動作例では、エンジン推定発熱量に基づいてシャッターグリル63の閉制御の禁止を延長して継続するので、このようなシャッターグリル63の無駄な開閉動作を抑制することができる。
このように、シャッターグリル63の閉制御の禁止を延長するためのパラメータとしては、例えば以下に示すパラメータの一つ又は二つ以上を組み合わせたものが使用可能である。
・エンジン20(又は、エンジン20及びトランスミッション30)の負荷率又は推定発熱量
・モータ40(又は、モータ40を含むPCU(Power Control Unit)の負荷率又は推定発熱量
・エアコン装置50の負荷率
・外気温(外気温とエンジンルーム2の温度(例えば、エンジンルーム2内の各装置の温度)又は室内温との温度差を含む)
例えば、エンジン20の推定発熱量は、エンジン20の出力、吸入空気量、エンジントルク及びエンジン回転速度に基づいて算出可能である。
また、モータ40の推定発熱量は、モータ40のモータトルク及びモータ回転速度に基づいて算出可能である。
また、エアコン装置50の負荷率は、エアコン装置50の冷媒圧、外気温、室内温及び当該エアコン装置50の設定内容に基づいて算出可能である。
すなわち、制御部65は、シャッターグリル63を開制御してから第一のインターバル時間の経過後において、外気温、エンジンルーム2に設けられた装置の負荷、又は、エンジンルーム2に設けられた装置の推定発熱量に関するパラメータが閾値以上である場合には、シャッターグリル63の閉制御の禁止を延長して継続し、前記パラメータが閾値未満となったときに、シャッターグリル63の閉制御の禁止を解除する。
また、制御部65は、外気温、エンジンルーム2に設けられた装置の負荷、又は、エンジンルーム2に設けられた装置の推定発熱量に関するパラメータのうちの複数のパラメータを用い、一つのパラメータが当該パラメータの閾値以上である場合には、シャッターグリル63の閉制御の禁止を延長して継続し、全てのパラメータが当該パラメータの閾値未満となったときに、シャッターグリル63の閉制御の禁止を解除する構成であってもよい。
なお、各装置の負荷率又は推定発熱量に関しては、各センサの検出結果を取得したECU200が算出してもよく、各センサの検出結果をECU200から転送された閉指示禁止判定部65bが算出してもよい。
かかる動作例によると、シャッターグリル63を閉じるタイミングを時刻t23−t22に加えてさらに時刻t25−t23だけ遅らせることができるとともに、シャッターグリル63を開いた直後にシャッターグリル63を閉じるという無駄をなくすことができ、ひいてはシャッターグリル63の開閉回数を低減することができる。
本発明の参考形態に係るシャッターグリル装置60は、開制御の後に閉制御が禁止される第一のインターバル時間が閉制御の後に開制御が禁止される第二のインターバル時間(本参考形態では、実質的にゼロ)よりも長く設定されているので、開閉動作によって車両1の空力性能、エンジンルーム2内の暖気性能及びエンジンルーム2内の冷却性能を実現するとともに、これらの性能の中で特にエンジンルーム2内の冷却性能を向上することができる。
また、シャッターグリル装置60は、リターンスプリング64による機械式の常開型であるので、閉じるときのみに電力が必要であって開くときの電力を不要とし、省エネ及び低コスト化を実現することができる。
また、シャッターグリル装置60は、車速が低いほど第一のインターバル時間が長くなるように当該第一のインターバル時間を設定する場合には、低車速走行時においてもエンジンルーム2内の各装置を好適に冷却することができる。
また、シャッターグリル装置60は、第一のインターバル時間がシャッターグリル63の生涯開閉耐久回数目標と生涯作動回数予測とに基づいて予め設定されている場合には、シャッターグリル63の開閉による効果を好適に発揮しつつ、開閉動作回数を抑えて製品寿命を延ばすことができる。
また、シャッターグリル装置60は、車両1の生涯走行距離とシャッターグリル63の生涯作動回数とに基づいて第一のインターバル時間を設定する場合には、例えばシャッタグリルの生涯作動回数が多い場合には第一のインターバル時間を長く設定し、開閉動作回数を抑えて製品寿命を延ばすことができる。
また、シャッターグリル装置60は、第一のインターバル時間の経過後において、外気温、エンジンルーム2内に設けられた装置の負荷、又は、エンジンルーム2内に設けられた装置の推定発熱量に関するパラメータが閾値以上である場合には、シャッターグリル63の閉制御の禁止を継続するので、より好適に開閉動作回数を抑えて製品寿命を延ばすことができる。
また、シャッターグリル装置60は、第一のインターバル時間の経過後において、閉制御に続いて開制御が必要であると予想される場合には、シャッターグリル63の閉制御の禁止を継続するので、より好適に開閉動作回数を抑えて製品寿命を延ばすことができる。
<実施形態>
続いて、本発明の実施形態に係るシャッターグリル装置について、参考形態に係るシャッターグリル装置60との相違点を中心に説明する。
図2に示すように、本発明の実施形態に係るシャッターグリル装置60において、制御部65は、シャッターグリル63を開制御してから車両1が所定距離を走行した場合にシャッターグリル63の閉制御を許可する。換言すると、制御部65は、制御部65は、シャッターグリル63を開制御してからの車両1の走行距離が所定距離未満である場合には、シャッターグリル63の閉制御を禁止する。
ここで、図8に示すように、車両1が高車速で走行している場合には、車両1は、シャッターグリル63を開制御してから短時間(時刻t31〜時刻t32)で所定距離を走行する。また、車両1が中車速で走行している場合には、車両1は、シャッターグリル63を開制御してから中程度の時間(時刻t31〜時刻t33)で所定距離を走行する。また、車両1が低車速で走行している場合には、車両1は、シャッターグリル63を開制御してから長時間(時刻t31〜時刻t34)で所定距離を走行する。
すなわち、制御部65は、車両1の走行距離が所定距離に達した場合にシャッターグリル63の閉制御を許可することによって、参考形態において車速が低いほど第一のインターバル時間が長くなるように当該第一のインターバル時間を設定したのと同様の作用効果を奏することができる。
本実施形態において、ECU200は、車輪速センサ117の検出結果と、予め記憶された車輪径と、に基づいて車速を算出し、算出された車速を閉指示禁止判定部65bへ出力する。閉指示禁止判定部65bは、ECU200から出力された車速を取得し、取得された車速に基づいて、シャッターグリル63を開制御してからの車両1の走行距離を算出する。
なお、ECU200が、算出された車速に基づいて車両1の走行距離を算出し、算出された走行距離を閉指示禁止判定部65bへ出力する構成であってもよい。この場合には、閉指示禁止判定部65bは、ECU200から出力された走行距離を取得し、かかる走行距離に基づいてシャッターグリル63を開制御してからの車両1の走行距離を算出する。
また、制御部65は、シャッターグリル63を開制御してからインターバル時間を経過した場合にも、シャッターグリル63の閉制御を許可する。ここで、インターバル時間は、車速がほぼゼロに相当する場合にシャッターグリル63の閉制御を許可するために設定されている時間(時刻t31〜時刻t35)であり、低車速において車両1が所定距離を走行する時間(時刻t31〜時刻t34)よりも長く設定されている。
<動作例>
続いて、本発明の実施形態に係るシャッターグリル装置60の動作例について、図9を参照して説明する(適宜図2等参照)。
図9に示すように、まず、開閉判定部65aが、ECU200によって出力された開要求及び閉要求に基づいて、シャッターグリル63の開閉判定を行う(ステップS1)。本動作例において、開閉判定部65aは、ECU200によって出力された開要求を取得しているときには、開判定とし、ECU200から開要求が出力されていないとき(すなわち、開要求を取得していないとき)には、閉判定とする。
ステップS1で開判定の場合には、開閉判定部65aが、開指示を閉指示禁止判定部65b及び開閉制御部65cへ出力し、開閉制御部65cが、開指示をモータ61へ出力する(シャッターグリル63の開制御、ステップS11)。
続いて、閉指示禁止判定部65bが、シャッターグリル63を開制御してからの車両1の走行距離の積算を開始するとともに、計時部65dが、シャッターグリル63を開制御してからの計時を開始する(ステップS12)。
ここで、閉指示禁止判定部65bは、車両1の走行距離の積算値が所定距離に達するまで走行距離の積算を継続し、計時部65dは、計時結果がインターバル時間に達するまで計時を継続する(ステップS13でNo、かつ、ステップS14でNo)。走行距離の積算及び計時の少なくとも一方が継続されている期間中、開閉制御部65cは、シャッターグリル63を閉制御することができない。
車両1の走行距離の積算値が所定距離に達した場合(ステップS13でYes)、又は、計時結果がインターバル時間に達した場合(ステップS14でYes)には、閉指示禁止判定部65bは、車両1の走行距離の積算を終了して走行距離をリセットし、計時部65dは、計時を終了して計時結果(タイマ)をリセットする(ステップS15)。走行距離及び計時結果にリセットによって、開閉判定部65bは、シャッターグリル63の閉制御が可能となる。
続いて、ステップS15の後に、開閉判定部65aが開要求を取得している場合(ステップS16でYes)には、開閉制御部65cは、引き続き、開指示をモータ61へ出力する(ステップS17)。一方、ステップS15の後に、開閉判定部65aが開要求を取得していない場合(ステップS16でNo)には、開閉判定部65aは、ステップS1に戻って開閉判定を行う。この場合には、閉判定となる。
一方、ステップS1で閉判定の場合には、開閉制御部65aが、閉指示を開閉制御部65cへ出力し、開閉制御部65cが、閉指示をモータ61へ出力する(シャッターグリル63の閉制御、ステップS21)。
続いて、ステップS21の後に、開閉判定部65aが開要求を取得していない場合(ステップS22でNo)には、開閉制御部65cは、引き続き、閉指示をモータ61へ出力する(ステップS23)。一方、ステップS21の後に、開閉判定部65aが開要求を取得している場合(ステップS22でYes)には、開閉判定部65aは、ステップS1に戻って開閉判定を行う。この場合には、開判定となる。
本発明の実施形態に係るシャッターグリル装置60は、車両1の走行距離が所定距離に達した場合にシャッターグリル63の閉制御を許可することによって、参考形態において車速が低いほど第一のインターバル時間が長くなるように当該第一のインターバル時間を設定したのと同様の作用効果を奏することができる。すなわち、シャッターグリル装置60は、開閉動作によって車両1の空力性能、エンジンルーム2内の暖気性能及びエンジンルーム2内の冷却性能を実現するとともに、これらの性能の中で特にエンジンルーム2内の冷却性能を向上することができる。
シャッターグリル装置60は、車両1の走行距離に基づいてシャッターグリル63の閉制御を許可するタイミングを決めるので、車両1の車速が変化する場合に第一のインターバル時間を持ち代える参考形態と比較して、シャッターグリル63の閉制御を許可するタイミングを簡易な手法で決定することができる。
また、シャッターグリル装置60は、シャッターグリル63を開制御してからインターバル時間を経過した場合にも、シャッターグリル63の閉制御を許可するので、車速が非常に低い場合(ゼロ相当)であっても、シャッターグリル63の閉制御を好適に許可することができる。
以上、本発明の参考形態及び実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、制御部65は、シャッターグリル63を開制御してから第一のインターバル時間の間は当該シャッターグリル63の閉制御を禁止するとともに、シャッターグリル63を閉制御してから第二のインターバル時間の間は当該シャッターグリル63の開制御を禁止する構成であってもよい。この場合には、開閉判定部65aと開閉制御部65cとの間に、閉指示禁止判定部65bと同様の開指示禁止判定部を設けるとともに、計時部65dと同様の当該開始時禁止判定部用の計時部を設けることによって、第二のインターバル時間の間にシャッターグリル63の開制御を禁止することができる。
第二のインターバル時間の設定手法に関しては、第一のインターバル時間よりも短いという制限を守る範囲内で、第一のインターバル時間と同様に車速等による設定手法を採用することが可能である。
また、シャッターグリル装置60の開閉制御手法は、前記したように開状態(全開)と閉状態(全閉)の二択に限定されず、段階的又は無段階の開閉制御であってもよい。
また、シャッターグリル装置60は、リターンスプリング64による機械的な常開型に限定されない。例えば、シャッターグリル装置60は、リターンスプリング64を省略し、常開型のシャッターではなくサーボモータ等でシャッターの開閉を制御する装置であってもよい。
また、実施形態において、車両1の走行距離の算出手法は、前記したものに限定されない。
1 車両
1a 開口部(導風口)
2 エンジンルーム(動力室)
60 シャッターグリル装置
63 シャッターグリル
65 制御部

Claims (4)

  1. 車両の動力源が設けられた動力室に導風するための導風口に設けられたシャッターグリルと、
    開要求及び閉要求に基づいて前記シャッターグリルを開閉制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記シャッターグリルを開制御した場合に前記車両の走行距離の積算を開始し、前記シャッターグリルを開制御してから前記車両が所定距離を走行した場合に積算された前記走行距離をリセットし、前記開要求を取得している場合には前記シャッターグリルの開制御を継続し、前記開要求を取得していない場合には当該シャッターグリルの閉制御を許可する
    ことを特徴とするシャッターグリル装置。
  2. 前記制御部は、前記シャッターグリルを開制御した場合に計時を開始し、前記シャッターグリルを開制御してからインターバル時間を経過した場合に計時結果をリセットし、前記開要求を取得している場合には前記シャッターグリルの開制御を継続し、前記開要求を取得していない場合には当該シャッターグリルの閉制御を許可する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシャッターグリル装置。
  3. 車両の動力源が設けられた動力室に導風するための導風口に設けられたシャッターグリルと、
    前記シャッターグリルを開閉制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記シャッターグリルを開制御してから前記車両が所定距離を走行した場合に当該シャッターグリルの閉制御を許可し、前記シャッターグリルを閉制御した後は前記走行距離に関わらずに当該シャッターグリルの開制御を許可する
    ことを特徴とするシャッターグリル装置。
  4. 前記制御部は、前記シャッターグリルを開制御してからインターバル時間を経過した場合にも、当該シャッターグリルの閉制御を許可し、前記シャッターグリルを閉制御した後は前記インターバル時間に関わらずに当該シャッターグリルの開制御を許可する
    ことを特徴とする請求項3に記載のシャッターグリル装置。
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