JP6537920B2 - 金型保護方法および装置、型締装置 - Google Patents
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Description
以下、図8を参照して、従来の一般的な金型保護動作について説明する。
この図8において、横軸は移動金型の位置を示し、右に行くにしたがって固定金型に近づいていく。縦軸は型締モータのトルクを示す。
図9は、減速区間で異物を挟み込んだ場合の型締モータのトルクの変化を実機で測定した例を示す。図9において、減速区間内の位置P2は、移動金型が異物と接触した位置である。
図1は、本発明の一実施形態による金型保護方法が適用される射出成形機1の概要を示す図である。図1において、参照番号2は射出成形機1の射出装置を示す。参照番号3は射出成形機1の型締装置を示している。
フレーム11の一端側には、固定ダイプレート(固定盤)20が固定されている。フレーム11の他端側には、受圧盤24が配置されている。固定ダイプレート20と、受圧盤24の間には、移動ダイプレート(移動盤)22がフレーム11上を移動可能に設置されている。固定ダイプレート20には固定金型21が取り付けられ、移動ダイプレート22には移動金型23が取り付けられている。金型19は、固定金型21と移動金型23とを有しており、この金型19によって、つまり固定金型21と移動金型23とを合わせることによって成形品のキャビティが形成されている。
図2には、上下、左右にそれぞれ設けられているトグルリンクのうち、上側のトグルリンクおよび下側のそれぞれ一方のトグルリンクが示されている、いずれも同一に構成されるものである。
次に、図2において、参照番号26は、トグルリンク機構28と連結されるクロスヘッドを示している。
クロスヘッド26には、第3リンク32の一端部がトグルピン38を介して連結されている。第3リンク32の他端部は、第1リンク30とトグルピン39を介して連結されている。
図2では、トグルリンク機構28の第1リンク30と第2リンク31が伸び、金型19が閉じられた状態が示されている。
本実施形態による金型保護装置50は、型閉動作の過程で、型締モータ40に流れる電流値に基づいて型締モータ40が実際に出力する実動作トルクを測定する実動作トルク測定部60と、型閉動作中の型締モータ40の出力トルクを理論上から求める理論トルク算出部62と、この理論トルクに修正を加えるための補正係数増減部61と、を備えている。
図2において、本実施形態のようなトグルリンク式の型締装置3の場合、型締モータ40によって動く主要部分は、プーリ25a、25bとタイミングベルト29からなるベルト伝動機構およびボールねじ27などの回転部の他、クロスヘッド26と、移動ダイプレート22である。
ここで、Tt:理論動作トルク
Ti:イナーシャによるトルク
Ts:摺動抵抗によるトルク
である。
イナーシャによるトルクTiは、次の(2)式で表されるように、動く主要部各部のイナーシャと加速度の積の和をとったものとなる。
ここで、αXH:クロスヘッド26の加速度
JXH:クロスヘッド26のイナーシャ
CXH:クロスヘッド26のイナーシャに対する補正係数
αMP:移動ダイプレート22の加速度
JMP:移動ダイプレート22のイナーシャ
CMP:移動ダイプレート22のイナーシャに対する補正係数
αR :回転部の加速度
JR :回転部のイナーシャ
CR :回転部のイナーシャに対する補正係数
である。
摺動抵抗によるトルクTsは、次の(3)式で表される。
Ts=[(WMP+WMO)・RV+WXH]・μ・CS・PB・1/2πR …(3)
ここで、
WMP:移動ダイプレート22の重量
WMO: 移動金型の重量
WXH:クロスヘッド26の重量
RV:移動ダイプレート22の速度比
μ:可動部摩擦係数
CS:摺動抵抗トルクに対する補正係数
PB:ボールネジのリード
R:減速比
摺動抵抗によるトルクTsは、主要な各可動部の重量に摩擦係数とボールねじのリードを掛けたものになる。ただし、移動ダイプレート22の重量(移動金型23の重量を含む)については、トグルリンク機構28の影響を受けるため、移動ダイプレート22のクロスヘッド26に対する速度比との積により求められる。
この図5において、横軸は移動金型23の位置を示し、右に行くにしたがって固定金型21に近づいていく。縦軸は型締モータ40のトルクを示す。実線で示す曲線110は、型閉動作試験で記録した実動作トルクの波形を示しており、鎖線で示す曲線112は、理論トルクTtの変化を示す波形である。
この補正は、イナーシャによるトルクTiについては、(2)式の補正係数CXH、CMP、CRの値を適宜増減させ、摺動抵抗によるトルクTsについては、(3)式の補正係数CSの値を増減させることより、理論トルクTtの波形112が実動作トルクの波形110に近似するように補正を行う。この場合、イナーシャによるトルクTiの補正は、トルクの振幅を加減するのに有効であり、摺動抵抗によるトルクTsの補正は、曲線を縦軸の±方向にシフトさせるのに有効である。
型閉動作中に異物を挟み込む等の金型の異常を検知する基準となる異常検知トルクは、補正後の理論トルク曲線112に、所定の許容値を加えて得られる。図6では、参照番号120で示すのが、異常検知トルクである。以上のようにして求められた異常検知トルクのデータは、図4において、記憶装置70に保存される。
以下、図7を参照して、本実施形態による金型保護動作について説明する。
上述したように補正された理論トルクTiの波形112で表される各位置での理論トルクの値と比較される。
なお、型閉を定速で行う区間で、異常が生じた場合でも、異常をすぐさま検知できることは同様である。
Claims (5)
- 一方の金型が取り付けられる固定盤と、前記固定盤と対抗するように配置され、他方の金型が取り付けられる移動盤と、前記移動盤を前後進させて金型の開閉と型締めを行う型締機構と、前記型締機構を駆動するサーボモータを有する駆動機構と、前記サーボモータを制御する制御装置と、を有する型締装置における金型保護方法であって、
予め型閉動作試験を実施し、前記サーボモータが型閉動作の過程で実際に出力する実動作トルクを記録し、
前記サーボモータが型閉動作の過程で出力する力学理論上の理論トルクを算出し、前記実動作トルクに近似するように、前記理論トルクを補正し、
実際の成形工程の型閉動作では、補正された前記理論トルクと型閉動作時の実動作トルクとを比較し、前記実動作トルクと理論トルクの差が所定のしきい値を超えたことを検知することにより、金型に異常が生じたと判定し、金型保護動作を行うことを特徴とする金型保護方法。
- 前記型締機構は、前記サーボモータにより駆動されるクロスヘッドを有するトグルリンク式の型締機構からなり、
前記理論トルクは、前記型締機構の回転部、前記クロスヘッドおよび前記移動盤の各部のイナーシャによるトルクと、前記各部の摺動抵抗によるトルクと、から算出されることを特徴とする請求項1に記載の金型保護方法。 - 前記理論トルクは、前記型締機構の回転部、前記クロスヘッドおよび前記移動盤の各部のイナーシャによるトルクと、前記各部の摺動抵抗によるトルクにそれぞれ補正係数を設定し、これらの補正係数を増減させることにより、前記理論トルクを補正することを特徴とする請求項2に記載の金型保護方法。
- 一方の金型が取り付けられる固定盤と、
前記固定盤と対抗するように配置され、他方の金型が取り付けられる移動盤と、
前記移動盤を前後進させて金型の開閉と型締めを行う型締機構と、
前記型締機構を駆動するサーボモータを有する駆動機構と、
前記サーボモータを制御する制御装置と、を有する型締装置に用いられる金型保護装置であって、
前記サーボモータが型閉動作の過程で実際に出力する実動作トルクを測定するトルク測定手段と、
前記サーボモータが型閉動作の過程で出力する力学理論上の理論トルクを算出する理論トルク算出手段と、
予め型閉動作試験を実施して記録した前記サーボモータの実動作トルクに近似するように、前記理論トルクを補正する補正手段と、
補正された前記理論トルクと、実際の型閉動作時の実動作トルクとを比較し、前記実動作トルクと理論トルクの差が所定のしきい値を超えたことを検知することにより、金型に異常が生じたことを検知する金型異常検知手段と、
を具備したことを特徴とする金型保護装置。 - 一方の金型が取り付けられる固定盤と、
前記固定盤と対抗するように配置され、他方の金型が取り付けられる移動盤と、
前記移動盤を前後進させて金型の開閉と型締めを行う型締機構と、
前記型締機構を駆動するサーボモータを有する駆動機構と、
前記サーボモータを制御する制御装置と、
前記サーボモータが型閉動作の過程で実際に出力する実動作トルクを測定するトルク測定手段と、
前記サーボモータが型閉動作の過程で出力する力学理論上の理論トルクを算出する理論トルク算出手段と、
予め型閉動作試験を実施して記録した前記サーボモータの実動作トルクに近似するように、前記理論トルクを補正する補正手段と、
補正された前記理論トルクと、実際の型閉動作時の実動作トルクとを比較し、前記実動作トルクと理論トルクの差が所定のしきい値を超えたことを検知することにより、金型に異常が生じたことを検知する金型異常検知手段と、
を具備したことを特徴とする型締装置。
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JP2015152557A JP6537920B2 (ja) | 2015-07-31 | 2015-07-31 | 金型保護方法および装置、型締装置 |
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JP2017030238A JP2017030238A (ja) | 2017-02-09 |
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