JP6536558B2 - 車両前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両前部構造に関する。
特許文献1の車両前部構造は、全体として車両前後方向に延びるフロントサイドメンバを備えている。このフロントサイドメンバは、車両前後方向に延びるリア部と、リア部の前端から車両前側斜め上側に向かって延びる傾斜部と、傾斜部の前端から前方へと向かって延びるフロント部とを備えている。
特開2003−231483号公報
特許文献1の車両前部構造におけるフロントサイドメンバは、車両前後方向の途中に傾斜部が設けられており、その傾斜部の車両前後方向の両端部で屈曲したような形状になっている。そのため、特許文献1の車両前部構造におけるフロントサイドメンバに対して車両前側から荷重が作用すると、フロントサイドメンバが傾斜部の車両前後方向の両端部で折れ曲がってしまい、フロントサイドメンバにおけるフロント部から傾斜部及びリア部に効率よく荷重を伝達できないおそれがある。仮にフロントサイドメンバにおける傾斜部やリア部に適切に荷重を伝達できないと、フロントサイドメンバにおけるフロント部が過度に変形してしまうことがあり、好ましくない。
上記課題を解決するため、本発明は、車両前後方向に延びるとともに前側の一部が車両前側に向かうほど上側に位置するように傾斜した傾斜部になっているフロントサイドメンバリアと、前記フロントサイドメンバリアの傾斜部に固定され、前記傾斜部から車両前側へと延びている筒状のフロントサイドメンバとを備えた車両前部構造であって、前記フロントサイドメンバの内周面には、板状の補強部材が固定されており、前記補強部材は、前記フロントサイドメンバの後端よりも車両後側へと延びる延出部を備え、前記延出部は、前記フロントサイドメンバリアに固定されている。
上記の構成によれば、車両前側からの荷重がフロントサイドメンバに作用した際、その荷重が補強部材における延出部を介してもフロントサイドメンバリアへと伝達される。したがって、補強部材の延出部がフロントサイドメンバリアに固定されていない場合に比べて、車両前側からの荷重をより効率的にフロントサイドメンバリアに伝達できる。
上記の車両前部構造において、前記フロントサイドメンバリアには、車幅方向に隣接して箱状のトルクボックスが固定されており、前記延出部、前記フロントサイドメンバリア、及び前記トルクボックスは、これらの壁部が3枚重なり合った位置で3枚が互いに固定されていてもよい。
上記の構成によれば、車両前側からの荷重が、補強部材の延出部を介してフロントサイドメンバリアだけでなくトルクボックスにも分散して伝達される。また、補強部材の延出部と、フロントサイドメンバリアと、トルクボックスとが3枚重なり合った位置で固定されているため、補強部材の延出部からの荷重を直接的にトルクボックスに伝達できる。したがって、車両前側からの荷重を効率良くトルクボックスにも伝達できる。
上記の車両前部構造において、前記フロントサイドメンバリアは、車両前後方向に延びる板状の下壁部と、前記下壁部の車幅方向両側の縁から上側に延びる一対の側壁部と、前記側壁部の上側の縁から車幅方向両外側へと延びる一対のフランジ部とを備え、前記トルクボックスは、底壁部と、当該底壁部の周縁から上側に向かって延びる周壁部と、前記周壁部のうち車両前側に位置する部分の上側の縁から車両前側へと延びる前壁部とを備え、前記補強部材の延出部と、前記フロントサイドメンバリアのフランジ部と、前記トルクボックスの前壁部とが3枚重なり合った位置で3枚が互いに固定されていてもよい。
上記の構成では、トルクボックスにおける周壁部と前壁部との境界に、略車幅方向に延びる稜線が形成されている。そして、トルクボックスにおいて稜線の近傍の部分は、稜線が形成されていない平板状の部分に比べて強度が高く、変形が生じにくい。上記の構成によれば、補強部材の延出部がトルクボックスの上壁部に固定されている。そのため、車両前側からの荷重が補強部材の延出部からトルクボックスの前壁部に作用しても、その前壁部よりも車両後側のトルクボックスの上記稜線の近傍部分で荷重が効率よく受け止められる。したがって、トルクボックスの周壁部や底壁部等の箱状部分に変形が生じることが抑制される。
上記の車両前部構造において、前記フロントサイドメンバは、四角筒形状になっており、前記補強部材は、板状の下面部と、当該下面部の車幅方向両側の縁から上側に向かって延びている一対の側面部とを備え、前記補強部材の前記側面部は、前記フロントサイドメンバの内周面における側面に固定されていてもよい。
上記の構成によれば、補強部材の側面部がフロントサイドメンバの内周面における側面に固定されていることから、フロントサイドメンバに荷重が作用した際にフロントサイドメンバの断面形状が崩れてしまうことを適切に抑制できる。そして、上述したとおり、補強部材には延出部が設けられているため、同補強部材において適切に荷重を伝達できる。すなわち、上記の構成によれば、フロントサイドメンバの断面崩れの抑制とフロントサイドメンバリアへの荷重の伝達を、1つの補強部材によって適切に実現できる。
車両前部構造の斜視図。 車両前部構造の側面図。 図2における3−3線断面図。 車両前部構造の上面図。
以下、本発明の実施形態を図1〜図4に従って説明する。なお、以下の説明では、車両前部構造のうち車両右側の構造を例として説明する。
図1及び図2に示すように、車両前部構造のフロントサイドメンバリア10(以下、メンバリア10と略記する。)は、全体として、車両前後方向に延びている。メンバリア10は、車両前後方向に延びる直線部10aと、直線部10aの前端から車両前方斜め上側に延びる傾斜部10bとに大別できる。なお、メンバリア10における直線部10aの後端は、図示しないフロアサイドメンバの前端に接続されている。また、傾斜部10bの上側には、図示しない板状のダッシュパネル等が配置されている。
図3に示すように、メンバリア10は、断面ハット形状になっている。具体的には、メンバリア10は、車両前後方向に延びる板状の下壁部11を備えている。図2に示すように、下壁部11は、メンバリア10の直線部10aを構成する部分では、車両前後方向に延びている。また、下壁部11は、メンバリア10の傾斜部10bを構成する部分では、車両前側に向かうほど上側に位置するように傾斜している。
図3に示すように、下壁部11の車幅方向外側の縁からは、上側に向かって外側壁部12が延びている。外側壁部12は、下壁部11の車両前後方向の全域に亘って設けられている。また、外側壁部12の下壁部11からの延設長さは、車両前後方向において一定になっている。外側壁部12の上側の縁からは、車幅方向外側に向かって外側フランジ部13が延びている。外側フランジ部13は、外側壁部12の車両前後方向の全域に亘って設けられている。また、外側フランジ部13の外側壁部12からの延設長さ(車幅方向の寸法)は、車両前後方向において一定になっている。
図3に示すように、下壁部11の車幅方向内側の縁からは、上側に向かって内側壁部14が延びている。内側壁部14は、下壁部11の車両前後方向の全域に亘って設けられている。また、内側壁部14の下壁部11からの延設長さは、外側壁部12の下壁部11からの延設長さと同じになっている。内側壁部14の上側の縁からは、車幅方向内側(下壁部11に対しては車幅方向左の外側)に向かって内側フランジ部15が延びている。内側フランジ部15は、内側壁部14の車両前後方向の全域に亘って設けられている。また、内側フランジ部15の内側壁部14からの延設長さ(車幅方向の寸法)は、車両前後方向において一定になっている。
図1に示すように、メンバリア10における傾斜部10bには、フロントサイドメンバ20が固定されている。フロントサイドメンバ20は、四角筒形状になっている。フロントサイドメンバ20の車幅方向外側の外面から車幅方向内側の外面までの寸法は、メンバリア10における外側壁部12の内面から内側壁部14の内面までの寸法と略同じになっている。フロントサイドメンバ20の後側の端部は、メンバリア10の傾斜部10bにおける外側壁部12と内側壁部14との間に嵌め込まれている。そして、フロントサイドメンバ20の車幅方向外側の壁部とメンバリア10の傾斜部10bにおける外側壁部12とが溶接で固定されている。また、フロントサイドメンバ20の車幅方向内側の外面とメンバリア10の傾斜部10bにおける内側壁部14とが溶接で固定されている。なお、フロントサイドメンバ20は、所定形状に屈曲された板状のパネルを複数枚組み合わせて溶接で固定することにより四角筒形状に形成されたものであるが、図面では単純な四角筒形状に簡略化して図示している。
メンバリア10における傾斜部10bの車幅方向外側には、四角箱状のアウタトルクボックス30が固定されている。アウタトルクボックス30の底壁部31は、四角形板状になっている。底壁部31の車幅方向両側の縁、前側の縁、及び後側の縁からは、周壁部32が上側に向かって延びている。周壁部32は、底壁部31の周縁(4辺)の全周に亘って延設されている。周壁部32のうちの車幅方向内側に位置する部分の車幅方向内側の面は、メンバリア10における傾斜部10bの外側壁部12に当接している。アウタトルクボックス30の周壁部32とメンバリア10における傾斜部10bの外側壁部12とは、上記の当接箇所において溶接により固定されている。
アウタトルクボックス30の周壁部32のうち、車両前側に位置する部分の上縁からは車両前側に向かって前壁部33が延びている。前壁部33における車幅方向内側の端部の上面は、メンバリア10における傾斜部10bの外側フランジ部13の下面に当接している。そして、アウタトルクボックス30の前壁部33とメンバリア10における傾斜部10bの外側フランジ部13とは、上記の当接箇所において溶接により固定されている。
アウタトルクボックス30の周壁部32のうち、車両後側に位置する部分の上縁からは、車両後側に向かって後壁部34が延びている。後壁部34における車幅方向内側の端部の上面は、メンバリア10における傾斜部10bの外側フランジ部13の下面に当接している。そして、アウタトルクボックス30の後壁部34とメンバリア10における傾斜部10bの外側フランジ部13とは、上記の当接箇所において溶接により固定されている。
メンバリア10における傾斜部10bの車幅方向内側には、四角箱状のインナトルクボックス40が固定されている。インナトルクボックス40の底壁部41は、四角形板状になっている。底壁部41の車幅方向両側の縁、前側の縁、及び後側の縁からは、周壁部42が上側に向かって延びている。周壁部42は、底壁部41の周縁(4辺)の全周に亘って延設されている。周壁部42のうちの車幅方向外側に位置する部分の車幅方向外側の面は、メンバリア10における傾斜部10bの内側壁部14に当接している。インナトルクボックス40の周壁部42とメンバリア10における傾斜部10bの内側壁部14とは、上記の当接箇所において溶接により固定されている。
インナトルクボックス40の周壁部42のうち、車両前側に位置する部分の上縁からは車両前側に向かって前壁部43が延びている。前壁部43における車幅方向外側の端部の上面は、メンバリア10における傾斜部10bの内側フランジ部15の下面に当接している。そして、インナトルクボックス40の前壁部43とメンバリア10における傾斜部10bの内側フランジ部15とは、上記の当接箇所において溶接により固定されている。
インナトルクボックス40の周壁部42のうち、車両後側に位置する部分の上縁からは、車両後側に向かって後壁部44が延びている。後壁部44における車幅方向外側の端部の上面は、メンバリア10における傾斜部10bの内側フランジ部15の下面に当接している。そして、インナトルクボックス40の後壁部44とメンバリア10における傾斜部10bの内側フランジ部15とは、上記の当接箇所において溶接により固定されている。
図1に示すように、フロントサイドメンバ20の内周面には、板状の補強部材50が固定されている。補強部材50の本体部51は、長方形板状の下面部52を備えている。下面部52車幅方向の寸法は、フロントサイドメンバ20の内周面における車幅方向の寸法と略同じになっている。下面部52の車幅方向両側の縁からは、上側に向かって一対の側面部53が延びている。各側面部53は、下面部52に対して略直角に延びている。補強部材50の下面部52は、フロントサイドメンバ20の内周面における下面に溶接で固定されている。また、補強部材の各側面部53は、フロントサイドメンバ20の内周面における各側面に溶接で固定されている。図4に示すように、本体部51の後端縁は、フロントサイドメンバ20の後端縁(後側の開口縁)よりも後側に位置している。
図1に示すように、補強部材50は、本体部51の後端縁から後側に延びている延出部54を備えている。なお、上述のとおり、本体部51の後端縁は、フロントサイドメンバ20の後端縁よりも後側に位置しているため、この後端縁から後側に延びる延出部54も、フロントサイドメンバ20の後端縁よりも後側へと延びている。延出部54は、本体部51に対して屈曲していて、後側に向かうほど下側に位置するように傾斜している。
延出部54は、本体部51側の部分である基端部55と当該基端部55よりも後側の部分である先端部56とを備えている。延出部54における基端部55の車幅方向の寸法は、本体部51の車幅方向の寸法よりも短くなっていて、本体部51に対してくびれたようになっている。延出部54における先端部56の車幅方向の寸法は、基端部55の車幅方向よりも長くなっている。この実施形態では、先端部56の車幅方向の寸法は、メンバリア10における外側壁部12と内側壁部14との間隔よりも長くなっている。
図3に示すように、先端部56のうちの車幅方向の中央部56aは、下側に向かって突出している。中央部56aの車幅方向の寸法は、メンバリア10における外側壁部12と内側壁部14との間隔と略同じになっていて、中央部56aが外側壁部12と内側壁部14との間に嵌められている。
先端部56における中央部56aよりも車幅方向外側の外側端部56bは、メンバリア10の外側フランジ部13の上面に重ねられている。この実施形態では、外側端部56bは、アウタトルクボックス30の前壁部33とメンバリア10の外側フランジ部13とが重なっている部分に重ねられている。すなわち、補強部材50における延出部54の外側端部56bと、メンバリア10の外側フランジ部13と、アウタトルクボックス30の前壁部33とが3枚重なり合っている。そして、これらが3枚重なり合った位置で3枚が互いに溶接で固定されている。
先端部56における中央部56aよりも車幅方向内側の内側端部56cは、メンバリア10の内側フランジ部15の上面に重ねられている。この実施形態では、内側端部56cは、インナトルクボックス40の前壁部43とメンバリア10の内側フランジ部15とが重なっている部分に重ねられている。すなわち、補強部材50における延出部54の内側端部56cと、メンバリア10の内側フランジ部15と、インナトルクボックス40の前壁部43とが3枚重なり合っている。そして、これらが3枚重なり合った位置で3枚が互いに溶接で固定されている。
次に、上記実施形態の作用及び効果を説明する。
仮に、上記実施形態において補強部材50がフロントサイドメンバ20の内周面に固定されていないとする。このような場合において、フロントサイドメンバ20に対して車両前側から荷重が作用すると、フロントサイドメンバ20とメンバリア10の傾斜部10bとの溶接箇所に荷重が集中して作用する。そのため、フロントサイドメンバ20とメンバリア10の傾斜部10bとの溶接点に破断が生じるおそれがある。また、フロントサイドメンバ20とメンバリア10の傾斜部10bとは延設方向が交差していて、両者を全体としてみたときに屈曲したような形状になっている。そのため、フロントサイドメンバ20に対して車両前側から荷重作用すると、フロントサイドメンバ20とメンバリア10の傾斜部10bとの固定箇所(屈曲箇所)を基点として折れ曲がるように変形してしまうおそれがある。これらのような事態が生じると、フロントサイドメンバ20に作用した荷重を、メンバリア10へと伝達することができず、フロントサイドメンバ20に過度な変形等が生じる可能性がある。
この点、上記実施形態では、補強部材50の延出部54がフロントサイドメンバ20の後端よりも後側に延びていて、この延出部54がメンバリア10に固定されている。したがって、車両前側からの荷重がフロントサイドメンバ20に作用した際、その荷重が補強部材50の延出部54を介してメンバリア10へと伝達される。そのため、上記の例のように補強部材50が設けられていない場合に比較して、車両前側からの荷重をより効率的にメンバリア10へと伝達できる。しかも、補強部材50の側面部53は、フロントサイドメンバ20の内周面の各側面に固定されている。そのため、1つの補強部材50によって、フロントサイドメンバ20の断面崩れの抑制と、メンバリア10への荷重の伝達とを適切に実現できる。
また、上記実施形態では、補強部材50における延出部54の外側端部56bと、メンバリア10の外側フランジ部13と、アウタトルクボックス30の前壁部33とが3枚重なり合った位置でこれら3枚が互いに溶接で固定されている。そのため、車両前側からの荷重が、補強部材50の延出部54を介してメンバリア10だけでなくアウタトルクボックス30にも伝達される。しかも、上述したとおり、補強部材50における延出部54の外側端部56bが3枚重なり合った位置で溶接で固定されているため、補強部材50の延出部54からの荷重を、例えばメンバリア10の下壁部11や外側壁部12を介することなく直接的にアウタトルクボックス30へと伝達できる。したがって、車両前側からの荷重を効率よくアウタトルクボックス30へと伝達できる。
ところで、補強部材50における延出部54からの荷重は、先ず、アウタトルクボックス30の前壁部33へと伝達され、その後、順に周壁部32、底壁部31へと伝達されると考えられる。ここで、特に、アウタトルクボックス30の底壁部31は平板状になっていて中央部が湾曲しやすいため、この底壁部31に過度な荷重が作用すると予想外の変形が生じる可能性がある。この点、上記実施形態では、アウタトルクボックス30における周壁部32と前壁部33との境界に、略車幅方向に延びる稜線が形成されている。そして、アウタトルクボックス30において上記稜線の近傍の部分は、例えば平板状の底壁部31の中央部に比べて強度が高く、変形が生じにくい。そのため、車両前側からの荷重が補強部材50の延出部54からアウタトルクボックス30の前壁部33に作用しても、その前壁部33よりも車両後側の上記稜線の近傍部分で荷重が効率よく受け止められる。したがって、アウタトルクボックス30の周壁部32や底壁部31等の箱状部分に変形が生じることが抑制される。
なお、上記の補強部材50における延出部54からアウタトルクボックス30への荷重の伝達に関する作用及び効果は、補強部材50における延出部54からインナトルクボックス40への荷重の伝達についても同様である。
上記実施形態において、延出部54における先端部56の中央部56aが下側に突出している。そのため、補強部材50の延出部54をメンバリア10に固定する際、先端部56の中央部56aを、メンバリア10の外側壁部12と内側壁部14との間に嵌め込むことで、容易に補強部材50のメンバリア10に対する車幅方向の位置決めを行うことができる。また、補強部材50の延出部54をメンバリア10に固定した状態においては、延出部54における先端部56の中央部56aが、メンバリア10の外側壁部12と内側壁部14との間を繋ぐように延びている。そのため、延出部54における先端部56の中央部56aが梁のように機能して、メンバリア10の傾斜部10bの補強効果も期待できる。
上述した一連の効果は、フロントサイドメンバ20を補強するための補強部材50によって実現される。したがって、フロントサイドメンバ20を補強するための部材とは別に、車両前側からの荷重を伝達するための部材を設ける場合に比較して、部品点数の増加や組付け工程の複雑化は最小限に抑えられる。
上記実施形態は、以下のように変更できる。
・補強部材50における外側端部56bは、メンバリア10の外側フランジ部13及びアウタトルクボックス30の前壁部33と共に3枚重なり合って固定されていなくてもよい。例えば、補強部材50における外側端部56bは、メンバリア10の外側フランジ部13のうち、アウタトルクボックス30の前壁部33や後壁部34が重なっていない部分に固定されていてもよい。
・さらに、補強部材50における外側端部56bは、メンバリア10の外側フランジ部13に固定されていなくてもよい。例えば、外側端部56bは、メンバリア10の外側壁部12や下壁部11に固定されていてもよい。なお、補強部材50における外側端部56bをメンバリア10の外側壁部12に固定する場合、補強部材50における外側端部56bと、メンバリア10の外側壁部12と、アウタトルクボックス30の周壁部32とが3枚重なり合った位置で3枚が互いに固定されているとよい。
・上記実施形態では、メンバリア10の外側フランジ部13の下側にアウタトルクボックス30の前壁部33が位置し、メンバリア10の外側フランジ部13の上側に補強部材50における外側端部56bが位置していたが、これら3枚の重なり順は適宜変更できる。例えば、メンバリア10の外側フランジ部13の上側に補強部材50における外側端部56bが位置し、その外側端部56bの上側にアウタトルクボックス30の壁部が位置していてもよい。アウタトルクボックス30の形状やメンバリア10の形状、その他周辺部材の形状等を勘案して適宜変更すればよい。
・補強部材50における外側端部56bのメンバリア10の外側フランジ部13に対する固定態様は溶接に限らない。例えばボルト及びナットによって固定してもよい。また、必要な強度が得られるならば、接着剤で固定してもよい。
・補強部材50における外側端部56b、メンバリア10の外側フランジ部13、及びアウタトルクボックス30の前壁部33に関する上記の各変更例は、補強部材50における内側端部56c、メンバリア10の内側フランジ部15、及びインナトルクボックス40の前壁部43に対しても同様に適用できる。
・アウタトルクボックス30及びインナトルクボックス40の形状は、全体として箱状になっていて、メンバリア10等からの荷重を受け止めることができるのであれば、適宜変更できる。例えば、アウタトルクボックス30において前壁部33や後壁部34を省略してもよい。また、例えば、アウタトルクボックス30の前壁部33の前側の縁から他の壁部が延びていてもよいし、周壁部32から前壁部33及び後壁部34以外の壁部が延びていてもよい。すなわち、アウタトルクボックス30及びインナトルクボックス40の周辺部材やこれら周辺部材に対する固定態様等を勘案して適宜変更すればよい。
・また、アウタトルクボックス30及びインナトルクボックス40のメンバリア10に対する固定箇所も適宜変更できる。例えば、アウタトルクボックス30の底壁部31や周壁部32から車幅方向内側に向けて壁部が延びていて、この壁部がメンバリア10の下壁部11の下面に固定されていてもよい。
・メンバリア10の形状は、必ずしも断面ハット形状でなくてもよい。例えば、下壁部11、外側壁部12、及び内側壁部14に代えて、車幅方向の中央部が下側に向かって突出する断面円弧形状の壁部を採用してもよい。
・フロントサイドメンバ20の形状も筒状であって内部に補強部材50が固定できるのであれば、四角筒形状に限らない。例えば、三角形筒状や五角以上の多角形筒状であってもよいし、円筒状であってもよい。
・補強部材50における基端部55は、本体部51に対してくびれていなくてもよい。補強部材50を製造するにあたって、本体部51に対して延出部54を屈曲させる際には、基端部55がくびれていた方が屈曲加工を行いやすい。その一方で、補強部材50が基端部55を基点として変形することを抑制するという観点では、基端部55はくびれていない方がよい。このように、補強部材50の加工容易性や補強部材50に作用するであろう荷重の大きさ等を勘案して、基端部55の形状(くびれの有無等)を適宜設計すればよい。
・補強部材50における本体部51の形状は問わない。板状の補強部材50がフロントサイドメンバ20の内周面に固定されていれば、フロントサイドメンバ20の強度の向上は望める。
10…フロントサイドメンバリア(メンバリア)、10a…直線部、10b…傾斜部、11…下壁部、12…外側壁部、13…外側フランジ部、14…内側壁部、15…内側フランジ部、20…フロントサイドメンバ、30…アウタトルクボックス、31…底壁部、32…周壁部、33…前壁部、34…後壁部、40…インナトルクボックス、41…底壁部、42…周壁部、43…前壁部、44…後壁部、50…補強部材、51…本体部、52…下面部、53…側面部、54…延出部、55…基端部、56…先端部、56a…中央部、56b…外側端部、56c…内側端部。

Claims (3)

  1. 車両前後方向に延びるとともに前側の一部が車両前側に向かうほど上側に位置するように傾斜した傾斜部になっているフロントサイドメンバリアと、前記フロントサイドメンバリアの傾斜部に固定され、前記傾斜部から車両前側へと延びている筒状のフロントサイドメンバとを備えた車両前部構造であって、
    前記フロントサイドメンバリアには、車幅方向に隣接して箱状のトルクボックスが固定されており、
    前記フロントサイドメンバの内周面には、板状の補強部材が固定されており、
    前記補強部材は、前記フロントサイドメンバの後端よりも車両後側へと延びる延出部を備え、
    前記延出部、前記フロントサイドメンバリア、及び前記トルクボックスは、これらの壁部が3枚重なり合った位置で3枚が互いに固定されている
    ことを特徴とする車両前部構造。
  2. 前記フロントサイドメンバリアは、車両前後方向に延びる板状の下壁部と、前記下壁部の車幅方向両側の縁から上側に延びる一対の側壁部と、前記側壁部の上側の縁から車幅方向両外側へと延びる一対のフランジ部とを備え、
    前記トルクボックスは、底壁部と、当該底壁部の周縁から上側に向かって延びる周壁部と、前記周壁部のうち車両前側に位置する部分の上側の縁から車両前側へと延びる前壁部とを備え、
    前記補強部材の延出部と、前記フロントサイドメンバリアのフランジ部と、前記トルクボックスの前壁部とが3枚重なり合った位置で3枚が互いに固定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両前部構造。
  3. 前記フロントサイドメンバは、四角筒形状になっており、
    前記補強部材は、板状の下面部と、当該下面部の車幅方向両側の縁から上側に向かって延びている一対の側面部とを備え、
    前記補強部材の前記側面部は、前記フロントサイドメンバの内周面における側面に固定されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両前部構造。
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