JP6536348B2 - 力率調整装置および力率調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電力回路内の力率を調整する力率調整装置および力率調整方法において、とくに、コンデンサ投入のタイミングを適正化する技術に関する。
力率調整装置は、電力回路内の力率の変動に対応して、力率改善用のコンデンサの投入・遮断を自動的に行い、所望の力率になるように調整するものである。一方、設置したコンデンサには、経時劣化等による容量変化が生じることがあり、容量を算出するためには、複雑な測定や演算が必要であり、適時に容量を算出することが困難であった。
それに対し、コンデンサ投入前後の無効電力値の変化量をコンデンサ容量値として算出する力率調整装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−182057号公報(段落0046〜0053、図1〜図4)
しかしながら、電力回路は、高圧回路と、その二次側の低圧回路というように、複数次の回路が形成され、それぞれに自動力率装置が設置される場合がある。その場合、例えば、高圧回路と低圧回路のコンデンサ投入のタイミングが重なると、高圧回路側では過剰な調整が行われることになる。さらには、高圧回路の力率調整装置には低圧回路のコンデンサ投入による無効電力の変化量も加算され、高圧回路におけるコンデンサの容量を誤って算出する可能性がある。あるいは、コンデンサ投入と負荷の稼働のタイミングが重なりやすい運転状況においても、同様の可能性がある。その結果、コンデンサの無駄な投入や遮断が生じるとともに、以降に力率を調整する際、所望の力率に調整することが困難になるという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、複数次の回路でのコンデンサ投入のタイミングの重なり、あるいは、コンデンサ投入と負荷の稼働のタイミングの重なりを避け、コンデンサの無駄な遮断/投入を抑制する力率調整装置を得ることを目的としている。
本発明の力率調整装置は、力率改善用のコンデンサを有する電力回路に設置され、前記電力回路の力率変化に応じて前記コンデンサの投入および遮断を制御して、前記電力回路の力率を調整する力率調整装置であって、前記電力回路からの信号に基づき、前記力率および前記コンデンサの容量値を演算するための評価値を演算する評価値演算部と、前記力率が限度値を逸脱する状態が、待機時間に達するまで継続するか否かを判定する力率状態判定部と、前記力率状態判定部の判定結果に基づき、前記コンデンサの投入または遮断の動作を制御するコンデンサ動作制御部と、前記コンデンサの動作時点の前後における前記評価値の変化に基づいて、前記コンデンサの容量値を演算する容量値演算部と、前記容量値演算部によって演算された演算値の信頼性を判定する演算値判定部と、前記演算値判定部が信頼性ありと判定した演算値を記録値として保持する記録値保持部と、前記演算値判定部の判定結果に基づき、前記待機時間を初期設定された時間から変更するように調整する待機時間調整部と、を備え、前記演算値判定部は、前記記録値の有無、および前記記録値が保持されている場合は、前記記録値と前記演算値との同一性に基づき、前記演算値の信頼性を判定することを特徴とする。
本発明の力率調整方法は、力率改善用のコンデンサが設置された電力回路の力率変化に応じて、前記コンデンサの投入および遮断を制御して、前記電力回路の力率を調整する力率調整方法であって、前記電力回路からの信号に基づき、前記力率および前記コンデンサの容量値を演算するための評価値を演算する評価値演算ステップと、前記力率が限度値を逸脱する状態が、待機時間に達するまで継続するか否かを判定する力率状態判定ステップと、前記力率状態判定ステップでの判定結果に基づき、前記コンデンサを投入または遮断の動作を制御するコンデンサ動作制御ステップと、前記コンデンサの投入または遮断の動作時点の前後における前記評価値の変化に基づいて、前記コンデンサの容量値を演算する容量値演算ステップと、前記容量値演算ステップによって演算された演算値の信頼性を判定する演算値判定ステップと、前記演算値判定ステップで、信頼性ありと判定された演算値を記録値として保持する記録値保持ステップと、前記演算値判定ステップでの判定結果に基づき、前記待機時間を初期設定された時間から変更するように調整する待機時間調整ステップと、を含み、前記演算値判定ステップでは、前記記録値の有無、および前記記録値が保持されている場合は、前記記録値と前記演算値との同一性に基づき、前記演算値の信頼性を判定することを特徴とする。

本発明の力率調整装置あるいは力率調整方法によれば、コンデンサ容量の演算値の信頼性に基づいて、コンデンサ投入と他の力率変化要因とのタイミングが重ならないように、コンデンサ投入のタイミングを調整するので、コンデンサの無駄な遮断/投入を抑制することができる。
本発明の実施の形態1にかかる力率調整装置の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態1にかかる力率調整装置の設置対象である電力回路の構成を示す系統図である。 本発明の実施の形態1にかかる力率調整装置の動作の前半部分を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1にかかる力率調整装置の動作の後半部分を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1にかかる力率調整装置を高圧回路と低圧回路のそれぞれに設置した場合の、ある状況における動作(動作例1)を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1にかかる力率調整装置を高圧回路と低圧回路のそれぞれに設置した場合の、ある状況における動作(動作例2)を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1にかかる力率調整装置を高圧回路と低圧回路のそれぞれに設置した場合の、ある状況における動作(動作例3)を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1にかかる力率調整装置を電力回路に用いた場合の、ある状況における動作(動作例4)を示すタイミングチャートである。
実施の形態1.
図1〜図4は、本発明の実施の形態1にかかる力率調整装置(APFC(Automatic Power Factor Controller)と称することあり)の構成あるいは力率調整方法を説明するためのもので、図1は力率調整装置の構成を説明するためのブロック図、図2は高圧回路とその二次回路である低圧回路のそれぞれに力率調整装置を設置した際の電力回路の構成を示す系統図、図3と図4は力率調整装置の動作、つまり力率調整方法を説明するためのフローチャートのそれぞれ前半部分と後半部分である。
また、図5〜図7は、本発明の実施の形態1にかかる力率調整装置を電力回路に設置した際の様々な状況における動作例を示すタイミングチャートで、図5は動作例1として高圧回路と低圧回路のそれぞれで、同じタイミングで力率が変化した場合の動作を示すタイミングチャート、図6は動作例2として高圧回路と低圧回路のそれぞれで、同じタイミングで力率が変化した場合の別の動作を示すタイミングチャート、図7は動作例3として高圧回路と低圧回路のコンデンサの投入タイミングが重なった場合における動作を示すタミングチャート、図8は動作例4としてコンデンサの投入と力率変動要因である負荷の稼働タイミングが重なった場合の動作を示すタイミングチャートである。
はじめに、図1〜4を用いて力率調整装置の基本的な構成と動作について説明する。
本発明の実施の形態1にかかる力率調整装置100は、図1に示すように、ユーザーによる入力操作X21を受け付け、設定値を操作する設定操作部200と、変圧器出力X31および変流器出力X32を検出して評価値を演算する計測演算部300と、設定操作部200で設定された設定値と、計測演算部で演算された評価値に基づき、力率を調整するための動作を制御する力率調整動作制御部400と、を備えている。
設定操作部200は、ユーザーが入力操作X21を行うための操作部210と、回路内の力率の遅れあるいは進みの限度を設定する力率限度設定部220と、力率演算値が限度値Lpfを超えたと判断(力率遅れあるいは力率進み)されてからコンデンサを投入するまでの時間(継続して力率遅れあるいは力率進みと判定される時間:待機時間Pw)の初期値Pw0を設定する待機時間設定部230と、当該力率調整装置100が、後述する電力回路中の高圧側(変圧器の一次側:下流側に他のAPFCがある)に設置されるのか、低圧側(変圧器の二次側:下流側に他のAPFCがない)に設置されるのであるか(VT設定値)の設定を行うVT設定部240と、を有している。
計測演算部300は、電力系統に設けられた図示しない計器用変圧器からの変圧器出力X31を検出して所定の変換比で変換し、アナログの電圧信号として出力する電圧検出部310と、図示しない計器用変流器からの変流器出力X32を検出して所定の変換比で変換し、アナログの電流信号として出力する電流検出部320と、電圧信号および電流信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号に変換した電圧値及び電流値から、皮相電力、有効電力、無効電力、力率等の電力状態を示す値やコンデンサ容量の演算に必要な評価値等を演算する評価値演算部330と、を有している。
力率調整動作制御部400は、評価値演算部330で演算した力率と力率限度設定部220で設定した限度値Lpfを比較し、力率が限度を超えて遅れているか(力率遅れ)否か、あるいは進んでいるか(力率進み)否かを判定する力率状態判定部410と、力率遅れあるいは力率進みが待機時間Pwの間継続したか否かを判断する力率状態継続性判定部430と、評価値演算部330で演算した無効電力をコンデンサ投入前後で比較し、その変化量からコンデンサ容量(容量値Ec)を自動で演算する容量値演算部440と、容量値演算部440で演算した容量値Ecの信頼性を判定する演算値判定部450と、演算値判定部450が信頼性ありと判定した容量値Ecを記録値として保持する記録値保持部460と、VT設定値と演算値判定部450の判定結果に基づいて、待機時間Pwを調整する待機時間調整部420と、を有している。
さらに、力率調整装置100は、力率進みあるいは遅れが待機時間Pw継続したと判断されると、記録値保持部460に保持された記録値、および力率進みあるいは遅れの状況に基づき、複数あるコンデンサ40−1〜40-n(まとめてコンデンサ40)のうちの最適なコンデンサ40−iを選定して、投入・遮断動作を制御するコンデンサ動作制御部600と、設定操作部200で設定された内容、計測演算部で演算された各種の値、力率調整動作制御部400で演算した容量値(記録値と区別するため、演算値と称する。)や保持された記録値、およびコンデンサの投入・遮断状態等の表示を行う表示部500と、を備えている。
力率調整装置100は、三相3線式回路では、一相−二相間の線間電圧、二相−三相間の線間電圧、一相の線電流、三相の線電流の計測値に基づいて有効電力と無効電力とを演算する。また、三相4線式回路では、零相−二相間の線間電圧、二相の線電流をさらに計測して有効電力と無効電力とを演算する。演算に用いる計算式等は特許文献1(特開平7−182057号公報)に記載されたものと同様であり、詳細な説明は省略する。ただし、本実施の形態1にかかる力率調整装置100では、コンデンサ容量の演算については、上記演算方法に限ることなく、特許文献1の背景技術として記載された演算法、あるいはそれ以外の演算法を適用することも可能である。
ここで、コンデンサ容量の演算と、コンデンサ投入および負荷の稼働のタイミングの重なりについて説明する。なお、電力回路には、並列した複数の二次回路が存在する場合や、三次回路を含む複数次の回路を含む場合もある。しかし、本実施の形態1にかかる力率調整装置100の説明においては、説明を容易にするため、電力回路は一次回路である高圧回路20と、その二次回路であるひとつの低圧回路30とで構成されている場合について記載する。しかしながら、本発明の実施の形態1にかかる力率調整装置100は、並列した複数の二次回路が存在する場合や、三次回路を含む複数次の回路を含む場合にも適用できることは言うまでもない。
図2に示すように、電力回路は、例えば、受電点において22kVで供給された電圧を変圧器11によって6.6kVに変圧した高圧回路20、および高圧回路20に設けられた変圧器21により、0.2kVに変圧した低圧回路30とからなる。高圧回路20内には、負荷50Hや力率改善用のコンデンサ40Hが配置されるとともに、高圧回路20と変圧器11との間には、高圧用の力率調整装置100Hが設置されている。また、低圧回路30内には、負荷50L(個々を特定する際は、負荷50Lのように表記する。)や力率改善用のコンデンサ40L(同、コンデンサ40Lのように表記する。)が配置されるとともに、低圧回路30と変圧器21との間には、低圧用の力率調整装置100Lが設置されている。なお、符号に続く「H」、「L」は、低圧、高圧を区別するためのもので、区別しない場合は省略する。
コンデンサ容量(容量値Ec)は、コンデンサ投入前の所定期間(動作時点の前:前半計測時間Pm)の無効電力の平均値と、コンデンサ投入後の所定期間(動作時点の後:後半計測時間Pm(PmとPmを区別しない場合は、単にPmと記す。))の無効電力の平均値を比較して演算している。計測時間Pmとしては、信頼性等を考慮すると数秒から数十秒程度が必要であり、例えば、本実施の形態では、適宜変更可能ではあるが、16秒に定めている。
そして、電力回路のある地点における無効電力は、その地点よりも下流側にあるコンデンサや負荷等の力率変動要因の挙動に影響される。そのため、力率変動要因が図2に示すような電力回路の末端にある場合は、低圧回路30と、高圧回路20の力率がほぼ同時に変動し、低圧回路30と高圧回路20の力率が限度値Lpfを超えるタイミングが重なることが多々ある。そのような場合、例えば、高圧側の力率調整装置100Hが、高圧回路20のコンデンサ40Hを投入してから16秒間のうち(計測時間Pm内)に、低圧側の力率調整装置100Lが低圧回路30のコンデンサ40Lを投入してしまうことが考えられる。
すると、高圧回路20で投入されたあるコンデンサ40Hの容量の演算結果(容量値EcH)と、実際のコンデンサ40Hの容量が異なることとなり、誤った容量が記録される。さらに、高圧回路20の力率がコンデンサ40Hによる寄与よりも大きく変化するため、投入後に遮断する必要が生じ、無駄な投入・遮断動作が発生するとともに、電力回路としても過剰な力率変動が生じてしまう。
あるいは、力率調整装置100が力率改善のためにコンデンサを投入してから16秒間の間に、新たな負荷が稼働することがある。そのような場合も、投入されたあるコンデンサ40の容量の演算結果(容量値Ec)と、実際のコンデンサ40の容量が異なることとなり、誤った容量が記録される。さらに、回路の力率がコンデンサ40による寄与よりも大きく変化するため、投入後に遮断する必要が生じ、無駄な投入・遮断動作が発生するとともに、電力回路としても過剰な力率変動が生じてしまう。
そこで、本発明の実施の形態1にかかる力率調整装置100は、演算した容量値Ecを記録値保持部460に記録された記録値、および直前に演算された演算値と比較することで、容量値Ecの信頼性を判定するようにした。そして、信頼性が確かでない場合には、次回の投入あるいは遮断時に、その信頼性を損なうと想定される変動要因のタイミングと計測時間Pmが重ならない(タイミングをずらす)ように、待機時間Pwを調整するようにした。
つぎに、図3、図4のフローチャートを用いて力率調整装置100の基本動作、つまり力率調整方法の手順について説明する。
なお、力率については、遅れる場合もあれば、進む場合もある。しかし、以下の動作説明においては、説明を簡単にするため、力率遅れが生じる場合、つまり、対応としてはコンデンサ40を投入する場合についてのみ記載する。しかし、その技術思想は、力率が進みすぎてコンデンサを遮断する動作を行う場合にも適用できることは言うまでもない。また、本フローチャートは、対象となる力率調整装置100が、例えば、図2に示す電力回路内のどの位置に設置されたものであるかに関係なく適用できるものである。そのため、説明においては、必ずしも同時に動作するわけではないが、同じフローで高圧側に設置された力率調整装置100Hでの動作と、低圧側に設置された力率調整装置100Lの動作を並行して説明する。
力率状態判定部410により、演算した力率が遅れと判定されれば(ステップS300で「Yes」)、力率状態継続性判定部430は、力率遅れが待機時間調整部で調整した待機時間Pw継続したかを判定(ステップS310)する。なお、待機時間Pwは、対象となるコンデンサの初回投入時は、待機時間設定部230で設定した初期値Pw0となっている。力率遅れが、待機時間Pw継続していれば(ステップS310で「Yes」)、VT設定値が高圧であるか低圧であるかを判定し(ステップS320)、低圧の場合(ステップS320で「No」)は、コンデンサ動作制御部600にコンデンサ40Lを投入し(ステップS400)、容量値Ecを演算する(ステップS410)よう指示を出す。これは、低圧側に設置されている力率調整装置100Lの場合、それよりも高圧側(上流側)のコンデンサ40Hの動作による力率の影響を受けないので、投入のタイミングが重なっても、コンデンサ容量の誤認識が発生しないからである。
一方、高圧の場合(ステップS320で「Yes」)は、はじめに記録値保持部460に容量値が0kvarか否か、つまり対象となるコンデンサ40Hに、容量値Ecとして記録された値(記録値)があるか否かを判定する(ステップS330)。記録値がない場合(ステップS330で「Yes」)は、当該コンデンサ40Hの投入が1回目ではないと判断でき、待機時間Pwを初期値Pw0に20秒を追加した時間に調整する。そして、力率遅れが待機時間Pw継続したか否かを判定(ステップS350)する。
これは、記録値がないと、後述する容量値Ecの信頼性の判定ができないため、その投入によって演算される容量値Ecの信頼性を高めるためである。つまり、当該コンデンサ40Hの投入が1回目の場合は、下流側にあるコンデンサ40Lのような力率変動要因とタイミングが重なる可能性が不明であるため、安全を見て、計測時間Pmとタイミングが重ならないよう、待機時間Pwを無条件で初期値Pw0と異なる値にしたものである。
ここで、ステップS350において継続しないと判定(「No))されたならば、初期値Pw0から追加された20秒の間に、例えば、下流側の低圧回路30のコンデンサ40Lが投入されていると判断できる。そこで、待機時間Pwを初期値Pw0にリセットし(ステップS360)、コンデンサ40Hは投入せずフローを終了する。一方、ステップS350においても、力率遅れが継続していると判定された場合は、コンデンサ40Hを投入し(ステップS400)、容量値Ecを演算する(ステップS410)。この場合、待機時間Pwは上述したように、計測時間Pmと重ならないように、タイミングをずらすように調整しているので、例えば、下流側の低圧回路30でコンデンサ40Lが投入されたとしても、高圧回路20のコンデンサ容量の演算には影響しない。
一方、記録値が保持されている場合(ステップS330で「No」)は、当該コンデンサ40Hの投入が1回目ではないと判断でき、コンデンサ動作制御部600からの信号をもとにコンデンサ40Hを投入し(ステップS400)、容量値Ecを演算する(ステップS410)。そして、後述するフローでコンデンサ投入のタイミングが重なっているか否かを判定する。なお、直前の投入において演算した容量値Ecの信頼性が高いと判定されていた場合は、ステップS310における待機時間Pwは初期値Pw0である。一方、信頼性が低いと判定されていた場合は、タイミングをずらすために調整された値となっている。
そして、図4に示すように後半のフローで、今回の投入で演算した容量値Ecの信頼性が高いか否か、つまり、コンデンサ投入のタイミングが重なっているか否かを判定し、それに基づき待機時間Pwの調整を行う。はじめに、演算値判定部450で、記録値保持部460に記録されている容量値Ecと容量値演算部440で演算した演算値が同一であるか否かを判定する(ステップS500)。同一でない場合、待機時間調整部420で、待機時間Pwを初期値にリセットし(ステップS520)、記録値保持部460に記録しているコンデンサ容量の記録値が0kvarであるか否か、つまり当該コンデンサ40の記録値があるか否かを判定する(ステップS520)。
記録値がない場合は、演算値を記録値として保持する(ステップS700)。一方、記録値がある場合は、演算値の信頼性を判定するため、演算値が記録値と異なるのが2回連続であるかを判定し(ステップS530)、2回連続の場合(ステップS530で「Yes」)、今回の演算値が当該コンデンサに対する前回(直前)の演算値と同一であるか判定する(ステップS540)。今回の演算値が前回の演算値と同一の場合(ステップS540で「Yes」)、記録値よりも演算値の方が正確であると判断し、記録値保持部460に、演算値を新たな記録値として保持する(記録値更新:ステップS700)。
一方、今回の演算値が前回の演算値と同一でない場合(ステップS540で「No」)、または演算値が記録値と異なるのが2回連続でない場合(ステップS530で「No」)、今回の演算値の信頼性は低いと判断し、記録値更新(ステップS700)は行わない。そこで、次回の投入の際の他の力率変動要因とタイミングが重ならないようにするため、高圧側の場合は(ステップS600で「Yes」)、待機時間Pwを初期値Pw0に60秒追加した時間(Pw2)に調整する(ステップS610)。低圧側の場合(ステップS600で「No」)、待機時間Pwを初期値Pw0に40秒追加した時間(Pw3)に調整する(ステップS620)。
なお、高圧側と低圧側の力率調整装置100間のタイミングをずらすだけであれば、高圧側のみをずらすだけでよい。しかし、本実施の形態1にかかる力率調整装置100においては、高圧側だけでなく低圧側に設置された場合(VT設定値が低の場合)でも、待機時間Pwを調整するようにした。これは、動作例4で説明するように、始業時などの負荷50の稼働タイミングが一定である場合において、ある回路におけるコンデンサ40の投入と、負荷50の稼働のタイミングが毎回重なるような状況を回避するためである。
ここで、ステップS340における調整後の待機時間をPw1とすると、待機時間Pw2、待機時間Pw3、および待機時間Pw1の差は、計測時間Pmより長い20秒以上になるように設定した。これにより、低圧回路30側の力率調整装置100L、高圧回路20側の力率調整装置100Hにおける記録値や演算値の信頼性がどのような組合せになった場合であっても、互いの待機時間Pwは計測時間Pmよりも長い時間離れたものとなる。つまり、力率調整装置100Lと力率調整装置100H間が連携せず、各自独立して制御していても、ある力率変化に対する2つの力率調整装置100によるコンデンサ40の投入タイミングをずらすことができる。
なお、演算値と記録値の同一性判定(ステップS500)における、同一の定義は、演算値と記録値とを比較した場合の変化量が、±10%の範囲内である場合とした。同様に、前回の演算値と今回の演算値の同一性(ステップS540)における、同一の定義も、前回値に対する今回値の変化量が、±10%の範囲内である場合とした。そして、前回演算値と今回演算値が同一と判定した場合は、前回値と今回値の平均値を記録値として保持することとした。
以上より、複数次の回路でのコンデンサ投入のタイミングの重なり、あるいは、コンデンサ投入と負荷の稼働のタイミングの重なりを避け、コンデンサの無駄な遮断/投入を抑制することができる。それにより、力率の進みすぎや遅れすぎといった力率の過剰な変化を抑制し、正常範囲に保持することが可能となる。さらに、コンデンサ容量の信頼性を判定し、正確に評価することができる。
<動作例1>
以下、図2に示す電力回路における具体的な状況ごとの動作例について説明する。はじめに動作例1として、高圧回路20と低圧回路30ともに、対象となるコンデンサ40の記録値が無い場合の高圧回路20と低圧回路30における力率変化とコンデンサ投入のタイミングについて、図5のタイミングチャートを用いて説明する。
図5(a)、(b)は、それぞれ高圧回路20と低圧回路30の力率演算値、図5(c)、(d)は、それぞれ高圧回路20のコンデンサ40Hと低圧回路30のコンデンサ40Lの開/閉(遮断/投入)状態を示す。初期値Pw0は、待機時間設定部230で設定した5分、待機時間Pw1は、待機時間調整部420により初期値Pw0に20秒を追加するよう調整した5分20秒である。
図5(a)、(b)に示すように、時間が進むにつれ、高圧回路20の力率演算値と低圧回路30の力率演算値が増大して(遅れて)いき、タイミングt1において力率限度値Lpfを上回った。すると、t1から遅れ継続時間のカウントを開始する。タイミングt2において力率遅れが初期値(Pw0)である待機時間Pw継続すると(ステップS310で「Yes」)、低圧回路30では(ステップS320で「Yes」)、図5(d)に示すように、コンデンサ40Lが投入される(ステップS400)。そして、その際の無効電力等の変化に応じた容量値EcLが演算され、記録値が更新される(ステップS500〜S520→ステップS700)。
一方、高圧回路では(ステップS320で「No」)、記録値が無いため(ステップS330で「Yes」)、待機時間Pwは、初期値Pw0に20秒が追加され(ステップS340)、タイミングt2においては、力率遅れの継続時間がまだ待機時間Pw1に達していないため、コンデンサ投入動作は行わない(ステップS350で待機)。そして、タイミングt2で低圧回路30がコンデンサ投入されるため、継続時間が待機時間Pw1に達するタイミングt3に至るまでに、高圧回路20の力率には、低圧回路30のコンデンサ40Lの容量値EcLに対応する寄与分RcLが影響する。そして、タイミングt3に達するまでに限度値を下回り、コンデンサ投入動作を行わず、初期状態に戻る(ステップS350→ステップS360)。
このとき、もし、タイミングt2で高圧回路20のコンデンサ40Hが投入されていれば、高圧回路20における力率は過剰に変化し、さらにコンデンサ容量として、寄与分RcLを誤差として含んだ状態で算出されることになる。しかし、本実施の形態1にかかる力率調整装置100を用いれば、高圧回路20と低圧回路30でのコンデンサ投入タイミングの重なりを防止し、上述した問題を回避できる。
その後、低圧回路30側では変化はなく、高圧回路20の力率のみが増大する状況になり、タイミングt4において力率限度値Lpfを上回り、t4ら遅れ継続時間のカウントを開始する。タイミングt5おいて力率遅れが高圧回路20の待機時間Pw1継続すると(ステップS350で「Yes」)、図5(c)に示すように、コンデンサ40Hが投入される(ステップS400)。そして、その際の無効電力等の変化に応じた容量値EcHが演算され、信頼性の高い容量値が記録値として保持される(ステップS500〜S520→ステップS700)。
<動作例2>
つぎに、動作例2として、高圧回路20と低圧回路30ともに、対象となるコンデンサの記録値が無いが、コンデンサ投入を判断する継続時間が重なる状況について、説明する。動作例1との違いは、高圧回路20における継続時間のカウント中に低圧回路30のコンデンサの投入があった際、高圧回路20の力率が、低圧回路の影響を受けながらも、限度値Lpfを上回った状態が継続した場合である。動作例1と同様に、図6のタイミングチャートを用いて説明する。
図6(a)、(b)は、図5と同様、高圧回路20と低圧回路30の力率演算値、図6(c)、(d)も、図5と同様、コンデンサ40Hとコンデンサ40Lの開/閉(遮断/投入)状態を示す。初期値Pw0、待機時間Pw1についても、図5と同様、それぞれ初期値Pw0である5分と、初期値Pw0に20秒を追加するよう調整した待機時間Pwである。
図6(a)、(b)に示すように、時間が進むにつれ、高圧回路20の力率演算値と低圧回路30の力率演算値が増大して(遅れて)いき、タイミングt1において力率限度値Lpfを上回り、t1から遅れ継続時間のカウントを開始する。タイミングt2において力率遅れが初期値Pw0である待機時間Pw継続すると(ステップS310で「Yes」)、低圧回路30では(ステップS320で「Yes」)、図6(d)に示すように、コンデンサ40Lが投入される(ステップS400)。そして、その際の無効電力等の変化に応じた容量値EcLが演算され、記録値が更新される(ステップS500〜S520→ステップS700)。
一方、高圧回路では(ステップS320で「No」)、記録値が無いため(ステップS330で「Yes」)、待機時間Pwは、初期値に20秒が追加され(ステップS340)、タイミングt2においては、力率遅れの継続時間がまだPw1に達していないため、コンデンサ投入動作は行わない(ステップS350で待機)。しかし、タイミングt2で低圧回路30がコンデンサ投入され、その影響により、力率がRcL変化したとしても、限度値Lpfを下回らないため、継続時間のカウントを継続する。そして、タイミングt3に達したときに、継続時間が待機時間Pw1に達し、図6(c)に示すように、コンデンサ40Hが投入される(ステップS350→S400)。そして、その際の無効電力等の変化に応じた容量値EcHが演算され、新たに記録値が保持される(ステップS500〜S520→ステップS700)。
高圧回路20における継続時間のカウントと、低圧回路30における継続時間には、図6に示すように重なる部分がある。しかし、タイミングt3とタイミングt2の差が、容量値を算出するための計測時間Pmよりも長くなるように待機時間Pwを調整したので、高圧回路20のコンデンサ40Hの容量値EcHに、低圧回路30のコンデンサによる寄与分RcLが誤差として含まれることを回避できる。このとき、もし、タイミングt2で高圧回路20のコンデンサ40Hが投入されていれば、高圧回路20における力率は過剰に変化し、さらにコンデンサ容量として、RcL分の誤差を含んだ状態で算出されることになる。しかし、本実施の形態1にかかる力率調整装置100を用いれば、高圧回路20と低圧回路30でのコンデンサ投入タイミングの重なりを防止し、上述した問題を回避できる。
<動作例3>
つぎに、動作例3として、高圧回路20と低圧回路30ともに、対象となるコンデンサ40の記録値が保持されており、コンデンサ投入のタイミングが重なってしまった状況について、図7のタイミングチャートを用いて説明する。
図7(a)、(b)は、高圧回路20と低圧回路30の力率演算値、図7(c)、(d)は高圧回路20側の2つのコンデンサ40H−1、40H−2の開/閉(遮断/投入)状態を、図7(e)、(f)は低圧回路30側の2つのコンデンサ40L−1、40L−2の開/閉(遮断/投入)状態を示す。初期値Pw0は、動作例1、2と同様に5分、待機時間Pw2は、ステップS610で初期値Pw0に60秒追加するよう調整された6分である。
図7(a)、(b)に示すように、時間が進むにつれ、高圧回路20の力率演算値と低圧回路30の力率演算値が増大して(遅れて)いき、タイミングt1において力率限度値Lpfを上回り、t1から遅れ継続時間のカウントを開始する。タイミングt2において力率遅れが低圧回路30の待機時間(初期値Pw0)継続すると(ステップS310で「Yes」)、低圧回路30では(ステップS320で「Yes」)、図7(e)に示すように、コンデンサ40L−1が投入される(ステップS400)。そして、その際の無効電力等の変化に応じた容量値EcL1が演算され、記録値が更新される(ステップS500〜S520→ステップS700)。
一方、高圧回路でも(ステップS320で「No」)、記録値があるため(ステップS330で「No」)、待機時間Pwは、初期値であるPw0のままであり、図7(c)に示すように、コンデンサ40H−1が投入される(ステップS400)。そして、その際の無効電力等の変化に応じた容量値EcH1が演算される。しかし、容量値EcH1には、高圧回路20のコンデンサ40H−1の寄与分RcH1だけでなく、低圧回路30のコンデンサ40L−1の寄与分RcL1も含まれている。
つまり、タイミングt2で演算された容量値EcH1には、誤差が含まれている。しかし、そのような場合、演算値は記録値と異なることになり(ステップS500で「No」〜ステップS530)、その演算値を用いて直ちに記録値が更新されることはない。その場合、演算値が記録値と異なるのが2回連続で(ステップS530で「Yes」)、かつ今回演算値が前回演算値と同一(ステップS540で「Yes」)となるまで記録値は変更しない。
一方、演算値が記録値と異なるのが2回連続ではない場合(ステップS530で「No」)、あるいは、今回演算値と前回演算値とが同一でない場合(ステップS540で「No」)は、待機時間Pwを初期値Pw0に60秒追加した時間(Pw2)に調整する。
これにより、以降、例えばt3時点で、高圧回路20と低圧回路30で同時に力率が限度値Lpfを超えた場合でも、動作例2のタイミングt1〜t3と同様に動作する。つまり、タイミングt3において力率限度値Lpfを上回り、t3から力率遅れの継続時間のカウントを開始する。タイミングt4において力率遅れが待機時間(初期値Pw0)継続すると(ステップS310で「Yes」)、低圧回路30では(ステップS320で「Yes」)、図7(f)に示すように、コンデンサ40L−2が投入される(ステップS400)。そして、その際の無効電力等の変化に応じた信頼性の高い容量値EcL2が演算される(ステップS410)。
一方、高圧回路では(ステップS320で「No」)、記録値はあるが、待機時間Pwは初期値Pw0に60秒が追加された値(待機時間Pw2)に調整されているので、タイミングt4においては、力率遅れの継続時間がまだPw2に達していないため、コンデンサ投入動作は行わない(ステップS310で待機)。しかし、タイミングt4で低圧回路30がコンデンサ投入され、その影響により、力率が寄与分RcL2変化したとしても、限度値Lpfを下回らないため、継続時間のカウントを継続する。そして、タイミングt5に達したときに、継続時間が待機時間Pw2に達し、図7(d)に示すように、コンデンサ40H−2が投入される(ステップS310〜S330→S400)。そして、その際の無効電力等の変化に応じた信頼性の高い容量値EcH2が演算される(ステップS410)。
つまり、高圧回路20における継続時間のカウントと、低圧回路30における継続時間に重なる部分があっても、タイミングt4とタイミングt5の差が、容量値を算出するための計測時間Pmよりも長くなるように待機時間Pwを調整したので、高圧回路20のコンデンサの容量値EcH2に、低圧回路30のコンデンサによる寄与分RcL2が誤差として含まれることを回避できる。つまり、動作例2で説明したのと同様に、タイミングt4で高圧回路20のコンデンサ40Hが投入されていれば、高圧回路20における力率は過剰に変化し、さらにコンデンサ容量として、RcL2分の誤差を含んだ状態で算出されることになる。しかし、本実施の形態1にかかる力率調整装置100を用いれば、高圧回路20と低圧回路30でのコンデンサ投入タイミングの重なりを防止し、上述した問題を回避できる。
つまり、当該コンデンサ40の投入が2回目以降の場合、コンデンサ容量の演算値が記録値と異なる場合に、記録値と演算値の同一性、あるいは連続する2回の演算値の同一性を判定するようにした。その結果、コンデンサ容量の誤認識を防ぐことができる。とくに、記録値と演算値が異なった場合でも、記録値と異なる連続した演算値が同一の場合には、その演算値が正しいと判断するようにしたので、実際にコンデンサ40の容量値が変化した場合においても、変化後の容量値Ecを信頼性の高い値と認識し更新することができる。さらには、以降の動作における待機時間Pwに追加時間を加えるよう調整することで、次回のコンデンサ投入タイミングの重なりを防止し、コンデンサ遮断の遅れによる力率の進み過ぎを防止する。
<動作例4>
上記動作例1〜3においては、低圧回路30が高圧回路20に影響を与える例について説明した。本動作例4では、ある電力回路において、コンデンサの投入と負荷の稼働のタイミングが頻繁に重なる状況での動作例について説明する。コンデンサ40の投入と負荷50の稼働のタイミングが頻繁に重なる状況としては、例えば、始業時に複数の負荷50を順次稼働させていった場合に、力率変化に対応するコンデンサ40の投入のタイミングと、負荷50の起動タイミングが重なるような状況が考えられる。なお、説明を簡単にするため、図2に示す電力回路のうち、高圧回路20あるいは低圧回路30のいずれか一方の力率調整装置100のみが動作する場合の力率変化とコンデンサ投入、負荷の稼働のタイミングについて、図8のタイミングチャートを用いて説明する。
図8(a)は、ある電力回路の力率演算値、図8(b)、(c)は、それぞれ当該電力回路のコンデンサ40−1と40−iの開/閉(遮断/投入)状態、図8(d)、(e)、(f)は、それぞれ当該電力回路の負荷50−1、50−2、および50−jの起動/停止状態を示す。初期値Pw0は、待機時間設定部230で設定した5分、待機時間Pwxは、待機時間調整部420により初期値Pw0に60秒を追加するよう調整した6分である。なお、待機時間Pwxは、高圧回路20であれば、図4のフローチャートで説明した待機時間Pw2、低圧回路側であれば待機時間Pw3に対応する。
図8(a)に示すように、時間が進むにつれ、電力回路の力率演算値がやや増大していく中、図8(d)に示すように、タイミングt1において負荷50−1が起動し、負荷50−1の寄与分Rm1力率が増大するとともに、力率の増大率が大きくなっていった。そして、タイミングt2において力率限度値Lpfを上回り、t2から力率遅れの継続時間のカウントを開始する。タイミングt3において力率遅れが(待機時間Pw(初期値Pw0)継続することになる(ステップS310で「Yes」)。すると、図8(b)に示すように、コンデンサ40−1が投入され(ステップS400)、図8(a)に示すように、コンデンサ40−1の寄与分Rc1に応じた力率が改善される。
一方、図8(e)に示すように、タイミングt3から間もなくして、負荷50−2が起動し、負荷50−2の寄与分Rm2に応じた力率遅れ(増大)が生じる。このとき、タイミングt3とt4の間隔が計測時間Pm(16秒)以下の場合、容量値演算部440では、容量値Ec1の演算において、t4以降の値も用いることになる。つまり、コンデンサ40−1の寄与分Rc1から、計測時間Pmが重なる割合に応じて負荷50−2の寄与分Rm2が差し引かれた値が容量値Ec1として演算される(ステップS410)ことになる。
つまり、タイミングt3で演算された容量値Ec1には、誤差が含まれる可能性がある。しかし、そのような場合、演算値は記録値と異なることになり(ステップS500で「No」〜ステップS530)、その演算値が直ちに記録値として保持されることはない。その場合、演算値が記録値と異なるのが2回連続で(ステップS530で「Yes」)、かつ今回演算値が前回演算値と同一(ステップS540で「Yes」)となるまで記録値は変更しない。
さらに、演算値が記録値と異なるのが2回連続ではない場合(ステップS530で「No」)、あるいは、今回演算値と前回演算値とが同一でない場合(ステップS540で「No」)は、待機時間Pwを初期値Pw0に60秒追加した時間(Pwx)に調整する。そのため、以降の時点において、例えば、始業時などの負荷50の稼働タイミングが一定の場合に、毎回ある負荷50の起動タイミングと、それ以前の負荷50の稼働に対応するコンデンサ投入のタイミングとが重なるような場合、ステップS610あるいはステップS620による待機時間Pwの調整により、タイミングの重なりを防止することができる。
例えば、図8(a)に示すように、図示しない負荷の起動により、力率遅れが進み、タイミングt5において力率限度値Lpfを上回り、タイミングt5から遅れ継続時間のカウントを開始する。そして、図8(f)に示すように、待機時間Pwxに達する前のタイミングt6において、前述のある負荷50に相当する負荷50−jが起動し、負荷50−jの寄与分Rmjに応じて力率遅れが増大する。しかし、待機時間Pwxは、初期値Pw0に対して、計測時間Pm(16秒)よりも長い、60秒(あるいは40秒)もの追加を行っている。そのため、電力回路のコンデンサ40−iは、図8(c)に示すように、力率遅れの継続時間がPwxに達したタイミングt7で投入される(ステップS400)。
その際、例えば、負荷50−jが起動するタイミングt6とタイミングt5との間隔が、負荷50−2の起動タイミングとタイミングt2の間隔と同じようになる、つまり、習慣的に同様に実施される場合がある。しかし、待機時間Pwxは、初期値Pw0に対して、計測時間Pm(16秒)の2倍以上長い、60秒(あるいはステップS620なら40秒)もの追加を行っている。そのため、コンデンサ40−iの容量値Eciの演算に必要な時間は、タイミングt7の前後16秒(計測時間Pm)間であるので、同様のタイミングであれば、演算値に、負荷50−jの寄与分Rmjの影響が入ることはない。その結果、コンデンサ投入の寄与分に対応する信頼性の高い容量値Eciが演算される(ステップS410)。
つまり、演算値が記録値と異なる際、2回連続して同一の演算値が出た場合は記録値を更新する一方、それ以外の場合は、待機時間Pwを初期値Pw0に追加補正するようにした。これにより、電力回路内のコンデンサ投入と負荷の稼働タイミングが重なった場合のコンデンサ容量の誤認識を防止し、コンデンサの無駄な遮断と投入を防止できる。
なお、本実施の形態1においては、演算値が記録値と異なる際、2回連続して同一の演算値が出た場合以外の、初期値Pw0に追加する時間をそれぞれ60秒(高圧の場合:ステップS610)と40秒(低圧の場合:ステップS620)としているが、高圧回路と低圧回路のコンデンサ投入のタイミングが重ならなければよいので、それぞれの補正時間の差が、計測時間Pmよりも長ければ何秒でも、コンデンサ投入のタイミングの重なりを防止できる。さらには、初期値に対していずれの追加時間も計測時間Pmの2倍以上にしたことで、習慣的な負荷起動とコンデンサ投入のタイミング重なりがあった場合、前後どちらに重なっていた場合にも、以降の投入時のコンデンサと負荷のタイミングの重なりを防止することができる。
その際、本実施の形態においては、待機時間Pwは、初期値Pw0に追加するよう調整する例のみ示したが、これに限ることはなく、タイミングをずらすことができるのなら、初期値Pw0より短くなる調整を行うことも可能である。
また、本実施の形態1においては、コンデンサ容量の演算値が、2回連続で記録値と異なった(さらに演算値どうしが同一)場合、連続する2つの演算値を平均した値をコンデンサ容量記録値として採用するとしたが、これに限ることはない。こういった状況の場合、コンデンサ容量に実際に変化が生じていると考えられ、連続する2つの演算値の内、後から演算した値を使用するようにしてもよく、そうすることで、変化時の最新の容量値Ecを記録値として保持することができる。
同様に、本実施の形態1においては、コンデンサ容量の演算値が記録値と同一の場合は、わざわざ記録値を更新することはしなかったが、最新の演算値に更新するようにしてもよく、そうすることで、最新の容量値Ecを記録値として保持することができる。
以上のように、本発明の実施の形態1にかかる力率調整装置100によれば、力率改善用のコンデンサ40を有する電力回路に設置され、電力回路の力率変化に応じてコンデンサ40の投入および遮断を制御して、電力回路の力率を調整する力率調整装置100であって、電力回路からの信号(例えば、変圧器出力X31、変流器出力X32)に基づき、力率およびコンデンサ40の容量値Ecを演算するための評価値(例えば、無効電力)を演算する評価値演算部330と、力率が限度値Lpfを逸脱する状態が、待機時間Pwに達するまで継続するか否かを判定する力率状態判定部(力率状態判定部410、力率状態継続性判定部430)と、力率状態判定部の判定結果に基づき、コンデンサ40の投入または遮断の動作を制御するコンデンサ動作制御部600と、コンデンサ40の動作時点の前後における評価値の変化に基づいて、コンデンサ40の容量値Ecを演算する容量値演算部440と、容量値演算部440が演算した演算値の信頼性を判定する演算値判定部450と、演算値判定部450が信頼性ありと判定した演算値を記録値として保持する記録値保持部460と、演算値判定部450の判定結果に基づき、待機時間Pwを初期設定された時間(初期値Pw0)から変更するように調整する待機時間調整部420と、を備え、演算値判定部450は、記録値の有無、および記録値が保持されている場合は、記録値と演算値との同一性に基づき、演算値の信頼性を判定するように構成したので、演算値の信頼性に基づいて、コンデンサ投入と他の力率変化要因とのタイミングが重ならないように、コンデンサ投入のタイミングを調整するので、コンデンサ40の無駄な遮断/投入を抑制することができる。さらに、信頼性の高い演算値を記録値として保持でき、コンデンサ40の状態を正確に管理でき、力率状態に応じて適切なコンデンサ40を選定することができる。
とくに、演算値判定部450は、演算値と記録値が異なる状況が連続して生じた場合、記録値と異なる連続する2つの演算値間の同一性に基づいて、連続する2つの演算値の信頼性を判定するようにしたので、単なる誤差が生じたのか、あるいは、実際にコンデンサ40の状態に変化が生じたかを区別でき、変化後の容量を正確に把握することができる。
また、待機時間調整部420は、電力回路における当該力率調整装置100の下流側に他の力率調整装置があるとの情報が入力された場合(VT設定値が高圧の場合)、他の力率調整装置があるとの情報が入力されない場合よりも長くなるように、待機時間Pwを調整するように構成したので、下流側の操作の影響を抑制し、無駄なコンデンサ動作を回避できる。
さらに、待機時間調整部420は、待機時間Pwが、初期設定された時間(初期値Pw0)に対して、動作時点の前後のそれぞれで評価値の演算に必要な信号(例えば、変圧器出力X31、変流器出力X32)を計測する時間(計測時間Pm)以上の間隔を有するように、待機時間Pwを調整するように構成したので、演算値に影響の出るタイミングの重なりをより確実に回避し、さらに信頼性の高い容量値Ecを得ることができる。
以上のように、本発明の実施の形態1にかかる力率調整方法によれば、力率改善用のコンデンサ40が設置された電力回路の力率変化に応じてコンデンサ40の投入および遮断を制御して、電力回路の力率を調整する力率調整方法であって、電力回路からの信号(例えば、変圧器出力X31、変流器出力X32)に基づき、力率およびコンデンサ40の容量値Ecを演算するための評価値(例えば、無効電力)を演算する評価値演算ステップと、力率が限度値Lpfを逸脱する状態が、待機時間Pwに達するまで継続するか否かを判定する力率状態判定ステップ(ステップS310、S350)と、力率状態判定ステップの判定結果に基づき、コンデンサ40の投入または遮断の動作を制御するコンデンサ動作制御ステップ(ステップS400)と、コンデンサ40の動作時点の前後における評価値の変化に基づいて、コンデンサ40の容量値Ecを演算する容量値演算ステップ(ステップS410)と、演算値の信頼性を判定する演算値判定ステップ(ステップS500〜540)と、演算値判定ステップで信頼性ありと判定した演算値を記録値として保持する記録値保持ステップ(ステップS700)と、演算値判定ステップの判定結果に基づき、待機時間Pwを初期設定された時間(初期値Pw0)から変更するように調整する待機時間調整ステップ(ステップS340、ステップS600〜S620)と、を含み、演算値判定ステップでは、記録値の有無、および記録値が保持されている場合は、記録値と演算値との同一性に基づき、演算値の信頼性を判定するように構成したので、演算値の信頼性に基づいて、コンデンサ投入と他の力率変化要因とのタイミングが重ならないように、コンデンサ投入のタイミングを調整するので、コンデンサ40の無駄な遮断/投入を抑制することができる。さらに、信頼性の高い演算値を記録値として保持でき、コンデンサ40の状態を正確に管理でき、力率状態に応じて適切なコンデンサを選定することができる。
とくに、演算値判定ステップ(ステップS530〜540)では、演算値と記録値が異なる状況が連続して生じた場合、記録値と異なる連続する2つの演算値間の同一性に基づいて、連続する2つの演算値の信頼性を判定するようにしたので、単なる誤差が生じたのか、あるいは、実際にコンデンサ40の状態に変化が生じたかを区別でき、変化後の容量を正確に把握することができる。
また、待機時間調整ステップ(ステップS340、ステップS610〜S620)では、電力回路における当該力率調整方法の実施範囲の下流側に他の力率調整装方法が実施される可能性があるとの情報が入力された場合(VT設定値が高圧の場合)、他の力率調整装方法が実施される可能性があるとの情報が入力されない場合よりも長くなるように、待機時間Pwを調整するように構成したので、下流側の操作の影響を抑制し、無駄なコンデンサ動作を回避できる。
さらに、待機時間調整ステップ(ステップS340、ステップS600〜S620)では、待機時間Pwが、初期設定された時間(初期値Pw0)に対して、動作時点の前後のそれぞれで評価値の演算に必要な信号(例えば、変圧器出力X31、変流器出力X32)を計測する時間(計測時間Pm)以上の間隔を有するように、待機時間Pwを調整するように構成したので、演算値に影響の出るタイミングの重なりをより確実に回避し、さらに信頼性の高い容量値Ecを得ることができる。
11,21:変圧器、 20:高圧回路、 30:低圧回路、 40:コンデンサ、 50:負荷、
100:力率調整装置、 100H:高圧側力率調整装置、 100L:低圧側力率調整装置、
200:設定操作部、 210:操作部、 220:力率限度設定部、 230:待機時間設定部、 240:VT設定部、
300:計測演算部、 310:電圧検出部、 320:電流検出部、 330:評価値演算部、
400:力率調整動作制御部、 410:力率状態判定部、 420:待機時間調整部、 430:力率状態継続性判定部(力率状態判定部)、 440:容量値演算部、 450:演算値判定部、 460:記録値保持部、
500:表示部、 600:コンデンサ動作制御部、
Ec:容量値、 Lpf:力率限度値、 Pm:計測時間、 Pw:待機時間、 Pw0:(待機時間の)初期値、 Rc:コンデンサによる寄与分、 Rm:負荷による寄与分、
X21:入力操作、 X31:変圧器出力、 X32:変流器出力。

Claims (8)

  1. 力率改善用のコンデンサを有する電力回路に設置され、前記電力回路の力率変化に応じて前記コンデンサの投入および遮断を制御して、前記電力回路の力率を調整する力率調整装置であって、
    前記電力回路からの信号に基づき、前記力率および前記コンデンサの容量値を演算するための評価値を演算する評価値演算部と、
    前記力率が限度値を逸脱する状態が、待機時間に達するまで継続するか否かを判定する力率状態判定部と、
    前記力率状態判定部の判定結果に基づき、前記コンデンサの投入または遮断の動作を制御するコンデンサ動作制御部と、
    前記コンデンサの動作時点の前後における前記評価値の変化に基づいて、前記コンデンサの容量値を演算する容量値演算部と、
    前記容量値演算部によって演算された演算値の信頼性を判定する演算値判定部と、
    前記演算値判定部が信頼性ありと判定した演算値を記録値として保持する記録値保持部と、
    前記演算値判定部の判定結果に基づき、前記待機時間を初期設定された時間から変更するように調整する待機時間調整部と、を備え、
    前記演算値判定部は、前記記録値の有無、および前記記録値が保持されている場合は、前記記録値と前記演算値との同一性に基づき、前記演算値の信頼性を判定することを特徴とする力率調整装置。
  2. 前記演算値判定部は、前記演算値と前記記録値が異なる状況が連続して生じた場合、前記記録値と異なる連続する2つの演算値間の同一性に基づいて、前記連続する2つの演算値の信頼性を判定することを特徴とする請求項1に記載の力率調整装置。
  3. 前記待機時間調整部は、前記電力回路における当該力率調整装置の下流側に他の力率調整装置があるとの情報が入力された場合、前記情報が入力されない場合よりも長くなるように、前記待機時間を調整することを特徴とする請求項1または2に記載の力率調整装置。
  4. 前記待機時間調整部は、前記待機時間が、前記初期設定された時間に対して、前記動作時点の前後のそれぞれで前記評価値の演算に必要な前記信号を計測する時間以上の間隔を有するように、前記待機時間を調整することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の力率調整装置。
  5. 力率改善用のコンデンサが設置された電力回路の力率変化に応じて、前記コンデンサの投入および遮断を制御して、前記電力回路の力率を調整する力率調整方法であって、
    前記電力回路からの信号に基づき、前記力率および前記コンデンサの容量値を演算するための評価値を演算する評価値演算ステップと、
    前記力率が限度値を逸脱する状態が、待機時間に達するまで継続するか否かを判定する力率状態判定ステップと、
    前記力率状態判定ステップでの判定結果に基づき、前記コンデンサを投入または遮断の動作を制御するコンデンサ動作制御ステップと、
    前記コンデンサの投入または遮断の動作時点の前後における前記評価値の変化に基づいて、前記コンデンサの容量値を演算する容量値演算ステップと、
    前記容量値演算ステップによって演算された演算値の信頼性を判定する演算値判定ステップと、
    前記演算値判定ステップで、信頼性ありと判定された演算値を記録値として保持する記録値保持ステップと、
    前記演算値判定ステップでの判定結果に基づき、前記待機時間を初期設定された時間から変更するように調整する待機時間調整ステップと、を含み、
    前記演算値判定ステップでは、前記記録値の有無、および前記記録値が保持されている場合は、前記記録値と前記演算値との同一性に基づき、前記演算値の信頼性を判定することを特徴とする力率調整方法。
  6. 前記演算値判定ステップでは、前記演算値と前記記録値が異なる状況が連続して生じた場合、前記記録値と異なる連続する2つの演算値間の同一性に基づいて、前記連続する2つの演算値の信頼性を判定することを特徴とする請求項5に記載の力率調整方法。
  7. 前記待機時間調整ステップでは、前記電力回路における当該力率調整方法の実施範囲の下流側に他の力率調整方法が実施される可能性がある旨の情報が入力された場合、前記情報が入力されない場合よりも長くなるように、前記待機時間を調整することを特徴とする請求項5または6に記載の力率調整方法。
  8. 前記待機時間調整ステップでは、前記待機時間が、前記初期設定された時間に対して、前記動作時点の前後のそれぞれで前記評価値の演算に必要な前記信号を計測する時間以上の間隔を有するように、前記待機時間を調整することを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の力率調整方法。
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