JP3133884B2 - 力率調整装置 - Google Patents

力率調整装置

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JP3133884B2
JP3133884B2 JP05328405A JP32840593A JP3133884B2 JP 3133884 B2 JP3133884 B2 JP 3133884B2 JP 05328405 A JP05328405 A JP 05328405A JP 32840593 A JP32840593 A JP 32840593A JP 3133884 B2 JP3133884 B2 JP 3133884B2
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capacitor
power
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reactive power
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清熊 山崎
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/30Reactive power compensation

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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電力系統における無
効電力、無効電流あるいは力率を検出し、それらの検出
値に基づいて電力系統に力率改善用コンデンサを投入ま
たは遮断して力率を改善するための力率調整装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図25は例えば特公昭60−47823
号公報に示された従来の力率調整装置を示すブロック図
である。図において、100は力率調整装置を示し、こ
の力率調整装置100は、電力系統1に接続された計器
用変圧器2と計器用変流器3との検出値に基づいて無効
電力を検出する無効電力検出装置4と、増幅回路5を介
した無効電力検出装置4の出力信号が投入点設定装置7
の出力より高ければ出力を生じる第1の比較回路6と、
増幅回路5を介した無効電力検出装置4の出力信号が遮
断点設定装置9の出力より低ければ出力を生じる第2の
比較回路8と、運転状態状態時には運転状態信号発生装
置11に切り替えると共にテスト状態時にはテスト状態
信号発生装置12に切り替えて接続されそれぞれ出力を
生じる第1のテストスイッチ10と、投入テスト時には
投入端子15に切り替えると共に遮断テスト時には遮断
端子16に切り替えて接続されそれぞれ出力を生じる第
2のテストスイッチ14とを備える。
【0003】また、アンドゲート17a、17b、17
c、及びオアゲート17dを有し、運転状態時に第1の
比較回路6の出力と運転状態信号発生装置11の出力、
テスト状態時にテスト状態信号発生装置12の出力と投
入端子15の出力、テスト状態時に無効電力検出装置4
の出力信号の代わりに投入端子15の出力が印加された
第1の比較回路6の出力とテスト状態信号発生装置12
の出力とがそれぞれ所定時間継続印加された場合にそれ
ぞれゲートを所定時間開く第1のゲート回路17と、ア
ンドゲート18a、18b、18c、及びオアゲート1
8dを有し、運転状態時に第2の比較回路8の出力と運
転状態信号発生装置11の出力、テスト状態時にテスト
状態信号発生装置12の出力と遮断端子16の出力、テ
スト状態時に無効電力検出装置4の出力信号の代わりに
遮断端子16の出力が印加された第2の比較回路8の出
力とテスト状態信号発生装置12の出力とがそれぞれ所
定時間継続印加された場合にそれぞれゲートを所定時間
開く第2のゲート回路18とを備える。
【0004】さらに、第1と第2のゲート回路17と1
8のオアゲート17dと18dの出力のオア出力を得る
オアゲート19からの入力時にリセット状態が解除され
タイマ設定装置21で設定された時間経過後に出力端子
22に出力を発生してその後再びリセット状態に戻るタ
イマ回路20と、第1のゲート回路17のゲート開放時
に電力系統1に接続するコンデンサを選択する第1の順
序制御回路23と、第2のゲート回路18のゲート開放
時に電力系統1から切り離すコンデンサを選択する第2
の順序制御回路24と、第1の順序制御回路23で選択
されたコンデンサに対応するリレーを付勢すると共に第
2の順序制御回路24で選択されたコンデンサに対応す
るリレーを消勢するリレー回路25とを備えている。
【0005】なお、26a、26b〜26nはリレー回
路25のリレー接点を示し、リレー接点26a、26b
〜26nにより制御回路部50を介して電磁接触器60
a、60b〜60nにて力率改善用コンデンサ62a、
62b〜62nを入切する。また、61a、61b〜6
1nは電磁接触器60a、60b〜60nに接続された
直列リアクトル、70a、70bは電力系統1に接続さ
れた変圧器、71a、71bは変圧器70a、70bに
接続された負荷を示す。
【0006】上記構成において、電力系統1には計器用
変圧器2と計器用変流器3とが接続され、電力系統1の
電圧と電流が検出され、無効電力検出装置4は上記電
圧、電流とにより無効電力を検出し、検出した無効電力
に比例した出力を生じる。増幅回路5は無効電力検出装
置4の出力を増幅する。第1の比較回路6は増幅回路5
の出力と投入点設定装置7の出力とを比較し、増幅回路
5の出力が投入点設定装置7の出力よりも高ければ出力
を生じる。第2の比較回路8は増幅回路5の出力と遮断
点設定装置9の出力とを比較し、増幅回路5の出力が遮
断点設定装置9の出力より低ければ出力を生じる。タイ
マ回路20はオアゲート19からの入力時にリセット状
態が解かれ、タイマ設定装置21で設定された時間経過
後に出力を発生して、その後再びリセット状態に戻るも
のである。
【0007】第1の順序回路23は第1のゲート回路1
7の出力、すなわち上記第1の比較回路6の出力とタイ
マ回路20の出力によって付勢され、電力系統1に接続
するコンデンサを第1〜第nのコンデンサから選択す
る。第2の順序回路24は第2のゲート回路18の出
力、すなわち上記第2の比較回路8の出力とタイマ回路
20の出力によって付勢され、電力系統1から切り離す
コンデンサを選択する。リレー回路25は第1の順序回
路23で選択されたコンデンサに該当するリレーを付勢
し、第2の順序回路24で選択されたコンデンサに該当
するリレーを消勢する。リレー接点26a〜26nは第
1〜第nのコンデンサに対応し、リレー回路25で付勢
もしくは消勢される。
【0008】また、特開昭61ー294526号公報に
は、電力系統の無効電力及び力率を遅れ及び進み側に個
々に設けられた無効電力及び力率の設定値と比較し、制
御後の予測無効電力及び予測力率が現状の極性と異なる
場合にのみ上記設定値内に入るかどうかの判定をした
後、コンデンサの自動制御を行うことにより、電力系統
のきめ細かな力率改善を行う技術が開示されている。
【0009】さらに、特開平2ー23036号公報に
は、投入点及び遮断点を、コンデンサ容量、計器用変圧
器及び計器用変流器の合成変成比、負荷率等に基づき予
め設定していたのでは煩わしい演算を必要とし、また、
設定値が固定であるためコンデンサが等容量でなければ
調整制御ができないという点から、合成変成比等の値を
設定するのみで自動的にコンデンサ用開閉器の投入点及
び遮断点を自動的に設定でき、異なる容量のコンデンサ
に対応できると共に設定操作が簡単でハンチング動作等
を防止できる技術が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の力率調整装置は
以上のように構成されているので、図25に示す従来の
力率調整装置においては、力率改善用コンデンサの投入
点設定値あるいは遮断点設定値を決定するのに、コンデ
ンサ容量、変流比、変圧比等を考慮した計算式により計
算する必要があり、投入点設定値及び遮断点設定値を設
定することが煩わしく、間違いも多々生じるという問題
点があった。また、上述した特開昭61ー294526
号公報では、電力系統のきめ細かな力率改善を行うこと
ができるものの、電力系統の無効電力及び力率を遅れ及
び進み側に個々に設けられた無効電力及び力率の設定値
と比較し、制御後の予測無効電力及び予測力率が現状の
極性と異なる場合にのみ上記設定値内に入るかどうかの
判定をした後、コンデンサの制御を行うようになされ、
無効電力、有効電力及び力率検出回路等を備える必要が
あり、設定値及び比較演算が煩わしいものとなってい
た。さらに、特開平2ー23036号公報では、異なる
容量のコンデンサにも対応できるものの、上述したのと
同様に、無効電力、有効電力及び力率検出回路等を備え
る必要があり、設定値及び比較演算が煩わしいものとな
っていた。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、設定する項目を目標力率と軽負
荷遮断電力値のみとすると共に、無効電力、有効電力、
及び力率検出回路等を不要として、力率改善用コンデン
サの投入点設定値あるいは遮断点設定値の設定が簡単に
行い得る力率調整装置を得ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る力率調整装置は、目標力率と軽負荷遮断電力値を設定
する設定部と、電力系統における電圧と電流を計測し、
その計測値から有効電力、無効電力を演算し、上記設定
された目標力率に基づいて電力系統へコンデンサを投入
するコンデンサ投入点設定値を演算すると共に、電力系
統からコンデンサを切り離すコンデンサ遮断点設定
を、「コンデンサ遮断点設定値=有効電力×√(1/目
標力率 2 −1)−k×コンデンサ容量」により演算し
(kは任意の定数)、演算した有効電力値が上記軽負荷
遮点電力値を超過し、かつ演算した無効電力値が上記コ
ンデンサ投入点設定値を超過すれば上記電力系統にコン
デンサを投入する制御信号を出力すると共に、演算した
無効電力値が上記コンデンサ遮断点設定値を超過すれば
上記電力系統コンデンサを遮断する制御信号を出力す
る演算処理装置と、上記制御信号に基づいて電力系統に
コンデンサを投入または切り離す制御出力リレー部とを
備えたものである。
【0013】また、請求項2に係る力率調整装置は、上
記演算処理装置により、制御するコンデンサの各回路毎
に投入/遮断回数を計数し、所定の回数になったら警報
制御信号を出力すると共に、該警報制御信号に基づいて
警報を出力する警報出力回路を備えたことを特徴とする
ものである。
【0014】また、請求項3に係る力率調整装置は、上
記演算処理装置により求められる有効電力値のうちの最
小値を記憶するメモリを備え、上記演算処理装置は、演
算した有効電力値のうちの最小値を求め、上記メモリに
記憶された値と比較して小さい方を上記メモリに記憶さ
せ、その最小値を上記軽負荷遮断電力設定値として採用
し、軽負荷遮断制御を行うことを特徴とするものであ
る。
【0015】また、請求項4に係る力率調整装置は、上
記演算処理装置により、コンデンサ投入点設定値または
遮断点設定値を設定した目標力率とし、コンデンサ遮断
点設定値または投入点設定値を、コンデンサを電力系統
へ投入する前後で上記演算した無効電力値の変化量を上
記コンデンサ投入点設定値から減算もしくはコンデンサ
遮断点設定値に加算して求めるようにし、上記無効電力
値の変化量の演算を上記コンデンサを電力系統へ投入す
る前後の上記演算した有効電力値の変化量が所定の範囲
内の時にのみ採用することを特徴とするものである。
【0016】また、請求項5に係る力率調整装置は、上
記演算処理装置により、上記コンデンサを投入し、投入
前後の無効電力値の差を算出して上記無効電力値の変化
量をコンデンサ容量値とし、その変化量が所定の範囲を
超えて減少した場合はコンデンサ劣化警報として出力す
ることを特徴とするものである。
【0017】また、請求項6に係る力率調整装置は、上
記演算処理装置により、上記無効電力値の変化量の演算
を、コンデンサ制御が複数個の時に、制御時間間隔が所
定期間より短く連続し、手動制御による入制御と切制御
が所定期間より短く連続する時には行わないことを特徴
とするものである。
【0018】また、請求項7に係る力率調整装置は、上
記演算処理装置により、上記演算した無効電力値の増加
量を算出し、所定値を超えて増加していれば設定してい
るタイマ時間を変化させてコンデンサを電力系統へ投入
させることを特徴とするものである。
【0019】また、請求項8に係る力率調整装置は、上
記演算処理装置により、投入制御の順序は、自動制御モ
ードにあるコンデンサで切になっているコンデンサの中
からコンデンサ投入後の遅れの無効電力が0もしくは最
小の進み無効電力値となるよう上記計測値より演算して
求めた遅れの無効電力の値に見合う量のコンデンサを1
つ選択して投入し、遮断制御の順序は、現在自動制御に
て投入中のコンデンサの中から上記計測値より演算して
求めた進みの無効電力値と設定した目標力率から算出し
た現在の有効電力値に基づく目標無効電力値との和が等
しくなる容量値のコンデンサを1つ選択して遮断するこ
とを特徴とするものである。
【0020】また、請求項9に係る力率調整装置は、上
記演算処理装置により、コンデンサ投入前後の無効電力
値の変化量によりコンデンサ容量値を算出し、遮断制御
では、該容量値が0kvarであるコンデンサを一番最
初の遮断順位とすると共に、未算出のコンデンサを一番
最後の遮断順位とし、かつ投入制御では、容量値が0k
varのコンデンサを除外し、未算出のコンデンサを一
番最後に投入することを特徴とするものである。
【0021】また、請求項10に係る力率調整装置は、
上記演算処理装置により、上記無効電力及び有効電力等
の演算用に計測する際、三相3線式回路で、一相−二相
間の線間電圧ドットV12(ドットはベクトル表記を示
す)と三相−二相間の線間電圧ドットV32との下記に示
す積の値が負の時は正相順、該積の値が正の時は逆相順
として判定する
【数5】 ことを特徴とするものである。
【0022】また、請求項11に係る力率調整装置は、
上記演算処理装置により、三相3線式回路では、一相−
二相間の線間電圧ドットV12(ドットはベクトル表記を
示す)、二相−三相間の線間電圧ドットV32、一相の線
電流ドットI1 、三相の線電流ドットI3 の計測値に基
づいて有効電力W3 と無効電力var3 とを下式により
演算すると共に、三相4線式回路では、零相−二相間の
線間電圧ドットV2 、二相の線電流I2 をさらに計測し
て有効電力W4 と無効電力var4 とを下式により演算
する
【数6】 ことを特徴とするものである。
【0023】また、請求項12に係る力率調整装置は、
上記演算処理装置の入力回路を、電力系統における電圧
と電流の計測値を所定の変換比で変換する変換回路とそ
の変換回路からのアナログ信号をディジタル信号に変換
するA/Dコンバータとを介して入力する構成とし、上
記変換回路とA/Dコンバータとのオフセット誤差の調
整に基準信号を入力し、調整前の0ラインと調整後の0
ラインとの差をBi、基準信号の振幅値をVN とした
時、下式に示す基準信号の波形1周期の振幅値の総和が
0となるBiを求めて0点調整を行うと共に、フルスケ
ール誤差の調整については上記基準信号を入力し、該基
準信号との振幅比をAとした時、波形1周期の実効値が
上記基準信号の値と同じになる下記に示す振幅比Aを求
めてフルスケール調整を行う
【数7】 ことを特徴とするものである。
【0024】また、請求項13に係る力率調整装置は、
上記演算処理装置により、上記無効電力及び有効電力等
の演算用に計測する際、三相3線式回路で、一相−二相
間の線間電圧ドットV12(ドットはベクトル表記を示
す)と三相−二相間の線間電圧ドットV32との下記に示
す積の値が負の時は、一相の線電流ドットI1 、三相の
線電流ドットI3 の計測値に基づいて有効電力WA と無
効電力varA とを下式に示す三相分検出用の式を用い
て演算すると共に、0である時は、下記に示す一相分検
出用の式を用いて有効電力WB と無効電力varB とを
演算する
【数8】 ことを特徴とするものである。
【0025】また、請求項14に係る力率調整装置は、
制御出力対象回路毎に投入禁止/遮断禁止信号を入力す
る入力回路を備え、上記演算処理装置により、入力のあ
った回路に対応する投入または遮断の制御出力を禁止す
ることを特徴とするものである。
【0026】また、請求項15に係る力率調整装置は、
上記演算処理装置により、コンデンサ投入前後の無効電
力値の変化量によりコンデンサ容量値を算出し、この時
コンデンサを投入する前の遅れ無効電力より投入後の遅
れ無効電力が大きい時には、計測値に基づく無効電力の
値にかかわらず、投入したコンデンサを遮断し、無条件
に次のコンデンサを投入することを特徴とするものであ
る。
【0027】また、請求項16に係る力率調整装置は、
上記演算処理装置により、コンデンサ投入前後の無条件
電力値の変化量によりコンデンサ容量値を算出し、その
容量値が0kvarの時は投入した直後の投入条件判定
用のタイマ時間継続を通常の時より短くすることを特徴
とするものである。
【0028】さらに、請求項17に係る力率調整装置
は、上記演算処理装置により、上記無効電力及び有効電
力等の演算用に計測する際、一相−二相間の線間電圧V
12と三相−二相間の線間電圧V32との計測値を用いて三
相−一相間の線間電圧V31を演算し、(|V23|/|V
12|)≦0.5 ならば単相2線式、(|V31|/|V12
|≧1.5 ならば単相3線式、上記以外ならば三相3線
式と判定することを特徴とするものである。
【0029】
【作用】この発明の請求項1に係る力率調整装置におい
ては、設定する項目を目標力率と軽負荷遮断電力値のみ
とし、電力系統における電圧と電流を計測し、その計測
値から有効電力、無効電力を演算し、上記設定された目
標力率に基づいて電力系統へコンデンサを投入するコン
デンサ投入点設定値と電力系統からコンデンサを切り離
すコンデンサ遮断点設定値を演算し、演算した有効電力
値が上記軽負荷遮点電力値を超過し、かつ演算した無効
電力値が上記コンデンサ投入点設定値を超過すれば上記
電力系統にコンデンサを投入すると共に、演算した無効
電力値が上記コンデンサ遮断点設定値を超過すれば上記
電力系統のコンデンサを遮断するようにしたので、投入
点設定あるいは遮断点設定をする場合に煩わしい設定が
不要となり設定ミスを防ぎハンチング等の不都合を防止
することができ、また、無効電力、有効電力、力率検出
回路も不要であり安価な装置の提供を可能にする。
【0030】また、請求項2に係る力率調整装置におい
ては、制御するコンデンサの各回路毎に投入/遮断回数
を計数して所定値以上のとき警報を出力するようにした
ので、予防保全に役立ち、また、保守に好適なものとな
る。
【0031】また、請求項3に係る力率調整装置におい
ては、演算処理装置により求められる有効電力値のうち
の最小値をメモリに記憶させ、演算した有効電力値のう
ちの最小値を求め、上記メモリに記憶された値と比較し
て小さい方を上記メモリに記憶させ、その最小値を軽負
荷遮断電力設定値として採用し、軽負荷遮断制御を行う
ようにしたので、夜間等の軽負荷時にコンデンサが投入
しっ放しになって力率の進みすぎ、あるいは軽負荷時の
コンデンサ焼損、リアクトル焼損等を防ぐ軽負荷遮断制
御を設定をしなくても行い得、また、軽負荷遮断電力値
がすぐわかるので、ベース分としての投入に必要なコン
デンサ容量もすぐわかるなど設定・操作の簡単なものと
なる。
【0032】また、請求項4に係る力率調整装置におい
ては、コンデンサ投入点設定値または遮断点設定値を設
定した目標力率とし、コンデンサ遮断点設定値または投
入点設定値を、コンデンサを電力系統へ投入する前後で
上記演算した無効電力値の変化量を上記コンデンサ投入
点設定値から減算もしくはコンデンサ遮断点設定値に加
算して求めるようにし、上記無効電力値の変化量の演算
を上記コンデンサを電力系統へ投入する前後の上記演算
した有効電力値の変化量が所定の範囲内の時にのみ採用
するようにすることにより、制御するコンデンサの容量
を設定する必要がないため専門知識がいらないので簡単
に誰にも使い易くなり、設定も不要なので設定用のスイ
ッチも不要となる。
【0033】また、請求項5に係る力率調整装置におい
ては、コンデンサの投入前後の無効電力値の差を算出し
てその無効電力値の変化量をコンデンサ容量値とし、そ
の変化量が所定の範囲を超えて減少した場合はコンデン
サ劣化警報として出力するようにしたので、コンデンサ
の予防保全に役立ち保全・保守上でも大きなメリットを
与える。
【0034】また、請求項6に係る力率調整装置におい
ては、無効電力値の変化量の演算を、コンデンサ制御が
複数個の時に、制御時間間隔が所定期間より短く連続
し、手動制御による入制御と切制御が所定期間より短く
連続する時には行わないようにしたので、誤算出の防止
を図り、容量値演算の精度を向上させる。
【0035】また、請求項7に係る力率調整装置におい
ては、演算した無効電力値の増加量を算出し、所定値を
超えて増加していれば設定しているタイマ時間を変化さ
せてコンデンサを電力系統へ投入させるようにしたの
で、急激な負荷立上げ時(操業始業時あるいは昼休憩明
け時)に全数投入されるのに時間が長くかかり、無効電
力量が増える等の不具合や、逆に、負荷の急激な停止時
に全数遮断されるのに時間が長くかかり、進みすぎる不
具合により電圧上昇により機器の寿命を縮めたり、遅れ
による電気料金の力率割増になるといった不具合を解決
するのに役立つ。
【0036】また、請求項8に係る力率調整装置におい
ては、投入制御の順序は、自動制御モードにあるコンデ
ンサで切になっているコンデンサの中からコンデンサ投
入後の遅れの無効電力が0もしくは最小の進み無効電力
値となるよう上記計測値より演算して求めた遅れの無効
電力の値に見合う量のコンデンサを1つ選択して投入
し、遮断制御の順序は、現在自動制御にて投入中のコン
デンサの中から上記計測値より演算して求めた進みの無
効電力値と設定した目標力率から算出した現在の有効電
力値に基づく目標無効電力値との和が等しくなる容量値
のコンデンサを1つ選択して遮断するようにしたので、
現時点における最適な容量のコンデンサをサーチして制
御することができるため、力率のよい制御が実現でき、
電気料金の節約が図れ、また、制御順位の設定もなくな
り操作も簡単になる。
【0037】また、請求項9に係る力率調整装置におい
ては、コンデンサ投入前後の無効電力値の変化量により
コンデンサ容量値を算出し、遮断制御では、該容量値が
0kvarであるコンデンサを一番最初の遮断順位とす
ると共に、未算出のコンデンサを一番最後の遮断順位と
し、かつ投入制御では、容量値が0kvarのコンデン
サを除外し、未算出のコンデンサを一番最後に投入する
ようにしたので、効率のよい制御が実現でき、未投入で
ある回路でも判別し次回から制御しないようにするなど
設定をしなくとも判別することができ、操作・設定が簡
単なものとなる。
【0038】また、請求項10に係る力率調整装置にお
いては、無効電力及び有効電力等の演算用に計測する
際、三相3線式回路で、一相−二相間の線間電圧ドット
12(ドットはベクトル表記を示す)と三相−二相間の
線間電圧ドットV32とのベクトル積の値が負の時は正相
順、該積の値が正の時は逆相順として判定するようにし
たので、逆相順検出用に専用機器もしくは位相検出用の
特別な回路も必要とせず、さらには結線誤りの検出を可
能にする。
【0039】また、請求項11に係る力率調整装置にお
いては、三相3線式回路では、一相−二相間の線間電圧
ドットV12(ドットはベクトル表記を示す)、二相−三
相間の線間電圧ドットV32、一相の線電流ドットI1
三相の線電流ドットI3 の計測値に基づいて有効電力W
3 と無効電力var3 とを演算すると共に、三相4線式
回路では、零相−二相間の線間電圧ドットV2 、二相の
線電流I2 をさらに計測して有効電力W4 と無効電力v
ar4 とを演算するようにしたので、三相3線式回路用
と三相4線式回路用とで入力結線用接続端子の共用化、
内部計測回路の共用化を図り、三相4線式回路用に零相
−二相間の線間電圧ドットV2 、二相の線電流I2 の入
力結線用接続端子、内部計測回路を付加すればよいので
共用化した安価な結線のわかりやすい装置を提供する。
【0040】また、請求項12に係る力率調整装置にお
いては、演算処理装置の入力回路を、電力系統における
電圧と電流の計測値を所定の変換比で変換する変換回路
とその変換回路からのアナログ信号をディジタル信号に
変換するA/Dコンバータとを介して入力する構成と
し、上記変換回路とA/Dコンバータとのオフセット誤
差の調整に基準信号を入力し、調整前の0ラインと調整
後の0ラインとの差をBi、基準信号の振幅値をVN
した時、基準信号の波形1周期の振幅値の総和が0とな
るBiを求めて0点調整を行うと共に、フルスケール誤
差の調整については上記基準信号を入力し、該基準信号
との振幅比をAとした時、波形1周期の実効値が上記基
準信号の値と同じになる振幅比Aを求めてフルスケール
調整を行うようにしたので、煩わしいボリューム調整が
なくなり、測定機器も不用となり、しかも演算で1周期
分にて行うため瞬時に調整がおわるなど大きなメリット
がある。
【0041】また、請求項13に係る力率調整装置にお
いては、無効電力及び有効電力等の演算用に計測する
際、三相3線式回路で、一相−二相間の線間電圧ドット
12(ドットはベクトル表記を示す)と三相−二相間の
線間電圧ドットV32との積の値が負の時は、一相の線電
流ドットI1 、三相の線電流ドットI3 の計測値に基づ
いて有効電力WA と無効電力varA とを三相分検出用
の式を用いて演算すると共に、0である時は、一相分検
出用の式を用いて有効電力WB と無効電力varB とを
演算するようにしたので、計測回路に計器用変圧器と計
器用変流器が各1個しか使用されていないような平衡回
路においても内部で自動判別を行い、何ら設定すること
なく判別し、精度よく検出し、力率調整を行うことを可
能にする。
【0042】また、請求項14に係る力率調整装置にお
いては、制御出力対象回路毎に投入禁止/遮断禁止信号
を入力する入力回路を備え、演算処理装置により、入力
のあった回路に対応する投入または遮断の制御出力を禁
止するようにしたので、装置外部や遠方で操作しても確
実に把握でき重複制御をすることもないし、また、制御
したことのアンサーバック信号をとることができるなど
確実な制御が実現できる。
【0043】また、請求項15に係る力率調整装置にお
いては、コンデンサ投入前後の無効電力値の変化量によ
りコンデンサ容量値を算出し、この時コンデンサを投入
する前の遅れ無効電力より投入後の遅れ無効電力が大き
い時には、計測値に基づく無効電力の値にかかわらず、
投入したコンデンサを遮断し、無条件に次のコンデンサ
を投入するようにしたので、故障した回路や取り払った
回路へ制御信号を出力して投入してもすぐ遮断し切り離
すので安全な装置を提供する。
【0044】また、請求項16に係る力率調整装置にお
いては、コンデンサ投入前後の無条件電力値の変化量に
よりコンデンサ容量値を算出し、その容量値が0kva
rの時は投入した直後の投入条件判定用のタイマ時間継
続を通常の時より短くするようにしたので、未投入回路
や装置外部で操作した回路へ制御信号を出力しても、遅
れ無効電力量を少なくするように次をすぐ投入して制御
をするので、力率もよくなり、ひいては電気料金も低減
も図れるなど大きなメリットを有する。
【0045】さらに、請求項17に係る力率調整装置に
おいては、無効電力及び有効電力等の演算用に計測する
際、一相−二相間の線間電圧V12と三相−二相間の線間
電圧V32との計測値を用いて三相−一相間の線間電圧V
31を演算し、(|V23|/|V12|)≦0.5 ならば単
相2線式、(|V31|/|V12|≧1.5 ならば単相3
線式、上記以外ならば三相3線式と判定するようにした
ので、検出する回路を自動判別するのでわざわざ設定す
る煩わしさがなく、操作・設定の簡単なわかりやすい装
置を提供する。
【0046】
【実施例】
実施例1.以下、この発明を図示実施例に基づいて説明
する。図1はこの発明に係る力率調整装置の構成図であ
る。図1において、実施例1に係る力率調整装置100
Aは、電力系統1に設けられた計器用変圧器2からの検
出電圧及び計器用変流器3からの検出電流をそれぞれ所
定の変換比で変換する第1の変換回路101及び第2の
変換回路102と、第1の変換回路101及び第2の変
換回路102からのアナログ信号をディジタル信号に変
換するA/Dコンバータ103と、A/Dコンバータ1
03を介した検出電圧と検出電流、及び後述する目標力
率設定値と軽負荷遮断電力設定値に基づいて電力系統1
への力率改善用コンデンサの投入及び遮断を制御する信
号を出力する演算処理装置104と、演算処理装置10
4からの制御信号に基づいて電力系統1への力率改善用
コンデンサの投入及び遮断を制御する制御出力リレー部
106と、演算処理装置104の演算処理結果を表示す
る表示部107と、演算処理装置104に目標力率と軽
負荷遮断電力設定値を出力する設定部108とを備えて
いる。
【0047】ここで、上記軽負荷遮断電力設定値とは、
有効電力値の大小に拘わらず投入/遮断設定値が同じで
あったり、力率改善用コンデンサ容量が同じであるとき
に、軽負荷であっても力率改善用コンデンサが投入され
たままとなって大幅な進み過ぎとなることを防ぐため
に、力率改善用コンデンサを遮断するための有効電力値
の設定値を示すものである。なお、この実施例1の動作
においては、図1に示す警報出力回路105とE2 PR
OM109を必要としない。
【0048】また、図2は上記力率調整装置100Aの
出力によって力率改善用コンデンサを投入または遮断制
御するための構成を示し、図25に示す従来例と同様
に、力率調整装置100Aの出力によって制御回路部5
0を介して電磁接触器60a、60b〜60nにて力率
改善用コンデンサ62a、62b〜62nを入切する。
また、61a、61b〜61nは電磁接触器60a、6
0b〜60nに接続された直流リアクトル、70a、7
0bは電力系統1に接続された変圧器、71a、71b
は変圧器70a、70bに接続された負荷を示す。
【0049】さらに、図3は上記演算処理装置104に
書き込まれたプログラムの演算処理内容を示すフローチ
ャートを示す。力率調整装置100Aは、設定部108
で設定された目標力率及び軽負荷遮断電力設定値の値を
もとに、演算処理装置104にて投入点及び軽負荷遮断
点を算出すると共に(ステップS1)、計器用変圧器2
からの検出電圧と計器用変流器3からの検出電流をそれ
ぞれ第1の変換回路101と第2の変換回路102で変
換した後、A/Dコンバータ103でアナログ信号をデ
ィジタル信号に変換して演算処理装置104にて検出電
圧及び検出電流をもとに皮相電力、有効電力、無効電
力、及び力率を演算する(ステップS2)。
【0050】これらの数値は表示部107へ表示される
とともに、演算処理装置104にて上記算出した有効電
力値が上記算出した軽負荷遮断点を超過したかどうかを
比較し(ステップS3)、超過していなければ、コンデ
ンサ遮断信号を制御出力リレー部106へ出力し(ステ
ップS6)、軽負荷遮断点を超過していれば、無効電力
が遮断点を超過しているかどうかを比較して(ステップ
S5)、超過していれば、ステップS6にてコンデンサ
遮断信号を制御出力リレー部106へ出力する。一方、
無効電力が投入点を超過していれば(ステップS7)、
コンデンサ投入信号をステップS8にて制御出力リレー
部106へ出力する。なお、これらの信号は表示部10
7へ表示される。
【0051】ここで、上記ステップS3あるいはステッ
プS5、ステップS7で判定している軽負荷遮断点、投
入点、及び遮断点の設定値について図4に基づいて説明
する。図4において、300は縦軸で無効電力を示し、
上側は進みで、下側は遅れ側を示し、301は横軸で、
有効電力を示す。304は目標力率で、設定部108で
設定し、0点と結んだ線が投入点303となる。また、
309は設定部108で設定される軽負荷遮断電力設定
値なる有効電力値で、縦に結んだ線を軽負荷遮断点31
0とする。一方、投入点303にコンデンサ容量にある
定数を乗じた値307を減算した値を遮断点302の設
定値として制御を行う。
【0052】また、図4において、306は無効電力
で、設定部108で設定した目標力率304と計測値よ
り算出した有効電力305より、無効電力306は、 無効電力=有効電力×√(1/目標力率2 −1) として求める。この無効電力306の値からコンデンサ
容量にある定数(一般的には1.2倍)を乗じて求めた
値307を減算した値を遮断点302の設定値として求
める。
【0053】従って、上記実施例1によれば、設定する
項目を目標力率と軽負荷遮断電力設定値のみとすること
により、わかりやすく専門的知識も不要となり煩わしさ
がなくなり、また、無効電力、有効電力、力率検出回路
も不要であり、安価な装置を提供できるなど大きな効果
がある。すなわち、設定する項目を目標力率と軽負荷遮
断電力値のみとし、電力系統における電圧と電流を計測
し、その計測値から有効電力、無効電力、力率を演算
し、上記設定された目標力率と軽負荷遮断電力値に基づ
いて電力系統へコンデンサを投入するコンデンサ投入点
設定値と電力系統からコンデンサを切り離すコンデンサ
遮断点設定値及び軽負荷遮断点設定値を演算してコンデ
ンサの投入及び遮断制御を行うようにしたので、投入点
設定あるいは遮断点設定をする場合に煩わしい設定が不
要となり設定ミスを防ぎハンチング等の不都合を防止す
ることができ、また、無効電力、有効電力、力率検出回
路も不要であり安価な装置を提供できる。
【0054】実施例2.次に、実施例2では、上述した
実施例1の構成に加えて、図1に示す警報出力回路10
5と演算処理装置104の内蔵メモリまたはE2 PRO
M109とを備えて、図3に示す演算処理装置104に
よるフローチャートに従って、コンデンサ投入/遮断を
発生させた回数を各々回路毎に計数し、その回数を上記
内蔵メモリまたはE2 PROM109に記憶または表示
部107へ表示し、所定の回数になったら警報出力回路
105へ出力するようにすることにより、コンデンサ投
入/遮断回数がわかるので予防保全に役立つと共に、保
守においても大きなメリットが得られる。すなわち、コ
ンデンサ投入回数は投入時の突入電流などにより寿命が
あるといわれ、また、開閉装置には開閉寿命があるの
で、コンデンサ投入/遮断回数によって寿命を予知で
き、予防保全と保守上の点でメリットがある。
【0055】実施例3.次に、実施例3では、図4にお
ける軽負荷遮断点310の設定値を、図1に示す演算処
理装置104にて計測値から演算した有効電力値のうち
の最小値を求め、その最小値を上記軽負荷遮断点310
の設定値として採用し、軽負荷遮断制御を行う。ここ
で、有効電力の最小値の求め方の例としては、図3のス
テップS2において、有効電力を演算するが、その演算
した値をメモリ等(例えば図1に示すE2 PROM10
9)に記憶しておき、次に演算した値と比較して小さい
方の値をメモリ等に記憶し、これをくり返す方法を採用
する。
【0056】従って、上記実施例3によれば、夜間等の
軽負荷時にコンデンサが投入しっ放しになって力率の進
みすぎ、あるいは軽負荷時のコンデンサ焼損、リアクト
ル焼損等を防ぐ軽負荷遮断制御を行うことが設定をしな
くても行えるし、また、軽負荷電力値がすぐわかるの
で、ベース分としての投入に必要なコンデンサ容量もす
ぐわかるなど設定・操作の簡単な使いやすい装置を提供
できる。
【0057】実施例4.次に、実施例4では、コンデン
サ投入点設定値(もしくは遮断点設定値)は設定した目
標力率とし、コンデンサ遮断点設定値(もしくは投入点
設定値)は、コンデンサを電力系統へ投入する前後で上
記演算した無効電力値の変化量を上記コンデンサ投入点
設定値から減算(もしくはコンデンサ遮断点設定値に加
算)して算出するようにし、無効電力値の変化量の演算
は上記コンデンサを電力系統へ投入する前後の上記演算
した有効電力値の変化量がある所定の範囲内の時にのみ
採用するようにする。
【0058】ここで、力率改善用コンデンサの投入量は
次にようにして求まる。図5は力率改善の働きを示すベ
クトル図である。それぞれの記号は W :負荷の電力(KW) P0 :力率改善前の負荷(KVA) Q0 :力率改善前の位相角 Qc :コンデンサ投入量(KVA) P1 :力率改善後の負荷(KVA) Q1 :力率改善後の位相角 であり、この図5からコンデンサ投入量はQc=P0si
nθ0−P1sinθ1となる。このことから力率改善前
(すなわちコンデンサ投入前)の無効電力から力率改善
後(コンデンサ投入後)の無効電力を減算するとコンデ
ンサ投入量がわかる。
【0059】図3のステップS2で無効電力値を演算
し、コンデンサの投入前後でのこの算出した無効電力値
の変化量をコンデンサ容量値とし、この値にある定数を
乗じた値を図4の307の値として採用し、設定した目
標力率304から算出した投入点設定値303から減算
し、遮断点設定値302を演算する。
【0060】また、図5において、負荷の電力Wは、コ
ンデンサ投入前後において変化していないのが条件であ
るため、上記と同様にして、図3のステップS2で有効
電力を演算しており、これをステップS9にて判定し、
有効電力の値が変化していないもしくは微小な変化であ
れば投入前後の無効電力値の差をコンデンサ容量として
算出し(ステップS10)、メモリ(例えばE2 PRO
M109)へ記憶し(ステップS11)、この値に定数
を乗じて図4の307の値としてコンデンサ遮断点30
2として算出する(ステップS12)。
【0061】従って、上記実施例4によれば、コンデン
サ投入点設定値または遮断点設定値を設定した目標力率
とし、コンデンサ遮断点設定値または投入点設定値を、
コンデンサを電力系統へ投入する前後で上記演算した無
効電力値の変化量を上記コンデンサ投入点設定値から減
算もしくはコンデンサ遮断点設定値に加算して求めるよ
うにし、上記無効電力値の変化量の演算を上記コンデン
サを電力系統へ投入する前後の上記演算した有効電力値
の変化量が所定の範囲内の時にのみ採用するようにする
ことにより、制御するコンデンサの容量を設定する必要
がないため専門知識がいらないので簡単に誰にも使い易
くなり、設定も不要なので設定用のスイッチも不要で安
価な装置を提供できる。
【0062】実施例5.次に、実施例5では、上記のよ
うにして演算処理装置104で算出した無効電力値の変
化量をコンデンサ容量値とし表示部107で表示し、さ
らに、この変化量がある所定の範囲を超えて減少した場
合には、コンデンサ容量ぬけ、その他によるコンデンサ
劣化警報として警報出力回路105へ出力するようにす
ることにより、コンデンサの予防保全に役立ち保全・保
守上でも大きなメリットがある。
【0063】実施例6.次に、実施例6では、上記算出
した無効電力値の変化量は、図6に示す如く、コンデン
サ制御が複数個の時、1バンクのみの投入で(ステップ
S9001)、制御時間間隔が所定期間(例えば1分
間)より短くなく(ステップS9002)、手動制御に
よる入/切制御がない(ステップS9003)時にのみ
ステップS10で容量算出する。すなわち、上記無効電
力値の変化量算出は、コンデンサ制御が複数個の時、制
御時間間隔がある所定期間より短く、連続する時、入制
御と切制御がある所定期間より短く連続する時には行わ
ないようにすることにより、誤算出の防止を図り、容量
値演算の精度を向上させる効果がある。
【0064】実施例7.次に、実施例7では、上記演算
した無効電力値の増加量を算出し、所定値を超えて増加
していれば、設定するタイマ時間を短く変化させてコン
デンサを電力系統へ投入させていくようにすることによ
り、急激な負荷立上げ時(操業始業時あるいは昼休憩あ
け時)に全数投入されるのに時間が長くかかり無効電力
量が増える等の不具合や、逆に、負荷の急激な停止時に
全数遮断されるのに時間が長くかかり進みすぎる不具合
により電圧上昇することによって機器の寿命を縮めた
り、遅れによる電気料金の力率割増になるといった不具
合を解決する。
【0065】すなわち、図3のステップS2にて算出し
た無効電力値の増加量をも演算処理装置104にて算出
し、ステップS3、ステップS5、ステップS7にて条
件判定を行い、次のステップS6ないしステップS8に
てコンデンサの投入・遮断を行っているが、このステッ
プS3、S5、S7における条件判定を行う時に、図示
していないが、ある所定時間(通常タイマ時間と呼ばれ
1分とか5分である)継続して条件を満足していない
と、投入もしくは遮断を行わないようにする。
【0066】これを図3に示すステップと同一部分は同
一符号を付して示す図7にて説明する。図7に示すステ
ップS3にて有効電力値が軽負荷遮断点を超過したかど
うかを判定するが、ステップS3001にてこの超過し
た有効電力の増加率を算出し非常にはやく増加すれば例
えば10秒(ステップS3002)、また、ゆるやかで
あれば例えば1分(ステップS3003)継続してから
次のステップへ進む。上記同様にステップS5での無効
電力も遮断点判定についてもステップS5001ないし
S5003及びステップS7での無効電力の投入点判定
ステップS7001ないしS7003も同様である。
【0067】従って、上記実施例7によれば、演算した
無効電力値の増加量を算出し、所定値を超えて増加して
いれば設定しているタイマ時間を変化させてコンデンサ
を電力系統へ投入させるようにしたので、急激な負荷立
上げ時(操業始業時あるいは昼休憩明け時)に全数投入
されるのに時間が長くかかり、無効電力量が増える等の
不具合や、逆に、負荷の急激な停止時に全数遮断される
のに時間が長くかかり、進みすぎる不具合により電圧上
昇により機器の寿命を縮めたり、遅れによる電気料金の
力率割増になるといった不具合を解決するのに役立つ。
【0068】実施例8.次に、実施例8では、投入制御
の順序は、自動制御モードにあるコンデンサで切になっ
ているコンデンサの中から上記演算して求めた遅れの無
効電力の値に見合う量、つまり、コンデンサ投入後の遅
れの無効電力が0もしくは最小の進み無効電力値となる
よう、コンデンサを1つ選択して投入し、遮断制御は、
上記演算して求めた進みの無効電力値と設定した目標力
率から算出した現在の有効電力値から算出した目標無効
電力値との値が現在、自動制御にて投入中のコンデンサ
の中から容量値が等しくなるコンデンサを1つ選択して
遮断するようにすることにより、現時点における最適な
容量のコンデンサをサーチして制御することができ、力
率の良い制御を実現し、電気料金の節約を図り、また、
制御順位の設定もなくし、操作も簡単にする。
【0069】投入制御の順序について図8及び図9に基
づいて説明する。まず、自動制御モードに設定部108
で設定したコンデンサ回路でしかも切制御になっている
ものをサーチし(ステップS8001)、計測値より算
出した計測無効電力値と等しい値のコンデンサ容量値で
あるコンデンサがあれば(ステップS8002)、これ
を投入順序として選択し投入する。もし、無いのであれ
ば、お互いの値が最も近く、しかもコンデンサ容量値の
方が大きい方を選択し(ステップS8004,S800
5)、投入する。これは、投入しても無効電力が進みに
なるが、最も少なく進みになるようにするためである。
それでも無いのであれば、最も近い値の容量のコンデン
サを選択し(ステップS8006)、投入する。
【0070】図9において、3061は計測無効電力点
で、3062という値で、その時点の有効電力値も算出
し、305とわかる。次に、設定目標力率304と有効
電力305より設定目標無効電力は306と求められ
る。図3のステップS7で行っているのは、この306
の値と3062の値を比較している。そして、図8のス
テップS8002,S8004で行っているのは、上記
計測無効電力値3062とコンデンサ容量値とを比較
し、コンデンサ投入後の遅れ無効電力を0kvarもし
くは最小の進み無効電力値となるように投入制御しよう
としている。
【0071】次に、遮断制御の順序について図10及び
図11に基づいて説明する。自動制御モードに設定部1
08で設定したコンデンサ回路でしかも入制御になって
いるものをサーチし(ステップS6001)、計測値か
ら算出した計測無効電力値と上記演算して求めた目標無
効電力値と各々絶対値の和を求め、この値とコンデンサ
容量に所定値を乗じて(例えば1.2倍)得た値とを比
較(ステップS6002)し、等しくなる容量値のコン
デンサを遮断(ステップS6003)する。もし、無い
のであれば、お互いの値が最も近く、しかも計測値と目
標値の和の方が大きい時の容量値のコンデンサを選択し
(ステップS6004,S6005)、遮断する。
【0072】図11において、3063は計測無効電力
点で308という値である。目標無効電力306は上記
同様な手順で求める。この306と308の絶対値を加
算した値とコンデンサ容量に所定値を乗じて得た値30
7とを比較(ステップS6002,S6004)する。
このことは図3ステップS5で行っていることである。
【0073】従って、上記実施例8によれば、投入制御
の順序は、自動制御モードにあるコンデンサで切になっ
ているコンデンサの中からコンデンサ投入後の遅れの無
効電力が0もしくは最小の進み無効電力値となるよう上
記計測値より演算して求めた遅れの無効電力の値に見合
う量のコンデンサを1つ選択して投入し、遮断制御の順
序は、現在自動制御にて投入中のコンデンサの中から上
記計測値より演算して求めた進みの無効電力値と設定し
た目標力率から算出した現在の有効電力値に基づく目標
無効電力値との和が等しくなる容量値のコンデンサを1
つ選択して遮断するようにしたので、現時点における最
適な容量のコンデンサをサーチして制御することができ
るため、力率のよい制御が実現でき、電気料金の節約が
図れ、また、制御順位の設定もなくなり操作も簡単にな
る。
【0074】実施例9.次に、実施例9では、コンデン
サ投入前後の無効電力値の変化量によりコンデンサ容量
値を算出し、この時に容量値が0KVAR、すなわち無
効電力に変化なしと算出したコンデンサは遮断順位を一
番最初とし、また、上記の如く、実施例4や実施例6に
よりコンデンサ容量値未算出のコンデンサは遮断順位を
一番最後とし、また、投入制御では容量値0KVARは
除外し、未算出のコンデンサは一番最後に投入するよう
にすることにより、効率のよい制御を実現し、未投入で
ある回路でも判別し次回から制御しないようにするなど
設定をしなくとも判別するようにして、操作・設定が簡
単なわかりやすい装置を提供する。ここで、0KVAR
とは制御用コンデンサが未投入であることで、これを1
回投入/遮断を行えば、未投入と判断し次から制御を行
わないということである。
【0075】コンデンサ投入前後の無効電力値の変化量
によりコンデンサ容量値を算出するが、この時に算出し
た容量値が0KVARであるコンデンサ及び算出できな
かったコンデンサの制御順序について図12及び図13
に基づいて説明する。遮断順序について、図12におい
て設定部108で自動制御モードに設定したコンデンサ
回路でしかも入制御になっているものをサーチし(ステ
ップS6001a)、そのうちの容量値0KVARをサ
ーチし(ステップS6001b)、これを一番最初に遮
断し(ステップS6a)、次に、容量値未算出のコンデ
ンサをサーチし(ステップS6001c)、あれば一番
最後に遮断する(ステップS6001d)。なお、容量
値未算出となるのはコンデンサ投入前後で有効電力値の
変化量が大きかったり、複数個制御であったり、制御間
隔が短い場合である。
【0076】投入順序について、図13において設定部
108で自動制御モードに設定したコンデンサ回路でし
かも切制御になっているものをサーチし(ステップS8
001a)、そのうちの容量値0KVARを除外して
(ステップS8001b)、コンデンサ容量値未算出の
コンデンサをサーチし(ステップS8001c)、あれ
ば一番最後に投入する(ステップS8001d,S8
a)。
【0077】従って、上記実施例9によれば、コンデン
サ投入前後の無効電力値の変化量によりコンデンサ容量
値を算出し、遮断制御では、該容量値が0kvarであ
るコンデンサを一番最初の遮断順位とすると共に、未算
出のコンデンサを一番最後の遮断順位とし、かつ投入制
御では、容量値が0kvarのコンデンサを除外し、未
算出のコンデンサを一番最後に投入するようにしたの
で、効率のよい制御が実現でき、未投入である回路でも
判別し次回から制御しないようにするなど設定をしなく
とも判別することができ、操作・設定が簡単なものとな
る。
【0078】実施例10.次に、実施例10では、上記
無効電力及び有効電力等の演算用に計測する際、三相3
線式回路で、一相−二相間の線間電圧ドットV12(ドッ
トはベクトル表記を示す)と三相−二相間の線間電圧ド
ットV32とのベクトル積の値が負の時は正相順、該積の
値が正の時は逆相順として判定するようにすることによ
り、逆相順検出用に専用機器もしくは位相検出用の特別
な回路も必要とせず、さらには結線誤りの検出を可能に
する。
【0079】一般的に3相であれば、1相→2相→3相
の順に相回転をして受電をしているが、これが3相→2
相→1相として受電することもまれではなく、これでは
逆の動作をしてしまう。これを防ぐために、相回転順を
検出してやるのが目的であり、しかも、特別な入力回路
や演算回路を設けずに実現し、さらに、ソフトウェアで
やれば何も必要とならずコストもかからないということ
になる。
【0080】すなわち、図1において、計器用変圧器2
aでドットV12の電圧、計器用変圧器2bでドットV12
の電圧を計測している。この各線間電圧をベクトルで図
示したので図14である。そして、電圧ドットV32を9
0゜位相をずらせたのがjドットV32で、下式(1)に
示すベクトル積は図14では負になり、これは正相順で
あり、図15は逆相順で、式(1)に示す積は正とな
り、相順を判定できる。
【0081】
【数9】
【0082】従って、上記実施例10によれば、無効電
力及び有効電力等の演算用に計測する際、三相3線式回
路で、一相−二相間の線間電圧ドットV12と三相−二相
間の線間電圧ドットV32とのベクトル積の値が負の時は
正相順、該積の値が正の時は逆相順として判定するよう
にしたので、逆相順検出用に専用機器もしくは位相検出
用の特別な回路も必要とせず、さらには結線誤りの検出
を可能にする。
【0083】実施例11.次に、実施例11では、電気
系統1の有効電力と無効電力を演算する際、三相3線式
回路においては、一相−二相間の電圧ドットV12、二相
−三相間の電圧ドットV32、一相の電流ドットI1 、三
相の電流ドットI3 により有効電力W3 と無効電力va
3 を算出し、三相4線式回路においては、零相−二相
間の電圧ドットV2 、二相の電流ドットI2 をさらに計
測することにより、有効電力W4 と無効電力var4
算出するようにして、三相3線で計測している電圧、電
流要素にドットV2 とドットI2 を余分に計測すること
により三相4線回路にも適用できるようにすることによ
り、三相3線式回路用と三相4線式回路用とで入力結線
用接続端子の共用化、内部計測回路の共用化を図り、三
相4線式回路用にドットV2 とドットI2 の入力結線用
接続端子、内部計測回路を付加して共用化した安価な結
線のわかりやすい装置を提供する。
【0084】すなわち、三相3線式回路での計測につい
て図16に基づいて説明すると、電力系統1の電圧は、
計器用変圧器2aで一相−二相の電圧ドットV12、計器
用変圧器2bで二相−三相の電圧ドットV32を計測し、
電流は、計器用変流器3aで一相の電流ドットI1 、計
器用変流器3cで三相の電流ドットI3 を計測し、有効
電力W3 と無効電力var3 とを式(2)、(3)によ
り算出する。
【0085】
【数10】
【0086】次に、三相4線式回路での計測について図
17に基づいて説明すると、電力系統1aの電圧は、計
器用変圧器2e、2f、2gと力率調整装置100Aの
第1の変換回路101a、101b、101cにより一
相−二相の電圧ドットV12、二相−三相の電圧ドットV
32、零相−二相の電圧ドットV2 を計測し、電流は、計
器用変流器3a、3b、3cで一相の電流ドットI1
二相の電流ドットI2、三相の電流ドットI3 を計測
し、有効電力W4 と無効電力var4 とを式(4)、
(5)により算出する。
【0087】
【数11】
【0088】力率は、有効電力/√(有効電力2 +無効
電力2 )により求めるので、計測する要素にはかかわら
ない。以上のことから三相3線式回路と三相4線式回路
での計測要素の異なりは、電圧でドットV2 、電流でド
ットI2 を、三相4線式回路で余分に計測することであ
り、三相3線式回路用と三相4線式回路用とで入力結線
用接続端子の共用化、内部計測回路の共用化を図り、三
相4線回路用にドットV2 とドットI2 の入力結線用接
続端子、内部計測回路を付加すれば良いので、共用化し
た安価な結線のわかりやすい装置を提供することができ
る。
【0089】従って、上記実施例11によれば、三相3
線式回路では、一相−二相間の線間電圧ドットV12、二
相−三相間の線間電圧ドットV32、一相の線電流ドット
1、三相の線電流ドットI3 の計測値に基づいて有効
電力W3 と無効電力var3とを演算すると共に、三相
4線式回路では、零相−二相間の線間電圧ドットV2
二相の線電流I2 をさらに計測して有効電力W4 と無効
電力var4 とを演算するようにしたので、三相3線式
回路用と三相4線式回路用とで入力結線用接続端子の共
用化、内部計測回路の共用化を図り、三相4線式回路用
に零相−二相間の線間電圧ドットV2 、二相の線電流I
2 の入力結線用接続端子、内部計測回路を付加すればよ
いので共用化した安価な結線のわかりやすい装置を提供
することができる。
【0090】実施例12.次に、実施例12では、図1
7に示す第1と第2の変換回路101と102、A/D
コンバータ103のオフセット誤差の調整に基準信号を
入力し、波形1周期の総和が「0」(正負の面積が同一
になる)となるように0点調整を行い、また、フルスケ
ール誤差の調整についても基準信号を入力し、波形1周
期の絶対値の平均(すなわち実効値)が基準入力信号値
と同じになるようにフルスケール調整を行うことによ
り、煩わしいボリューム調整をなくし、測定機器を不用
とし、しかも瞬時に調整が終わるようにする。
【0091】図17に示す入力回路の第1の変換回路1
01、第2の変換回路102、A/Dコンバータ103
a、103bの0点調整について図18に基づき、ま
た、フルスケール調整について図19に基づいて説明す
る。すなわち、計器用変圧器2、計器用変流器3が0V
あるいは0Aを計測しても第1の変換回路101、第2
の変換回路102、A/Dコンバータ103a、103
bにはオフセット誤差があり、必ずしもA/Dコンバー
タ103a、103bの出力は0にならない。同様に、
計器用変圧器2がフルスケール(通常AC110V)、
計器用変流器3がフルスケール(通常AC5A)を計測
しても、第1の変換回路101、第2の変換回路、A/
Dコンバータ103a、103bにはフルスケール誤差
があり、必ずしもA/Dコンバータ103a、103b
の出力はAC110V,AC5Aに相当する値とはなら
ない。以上のことより、オフセット誤差をなくする0点
調整、フルスケール誤差をなくするフルスケール調整を
する必要が生じてくる。
【0092】まず、図18により0点調整について説明
する。10002は0点調整用の基準信号1周期分、1
0000はオフセット誤差を含む0点調整前の0ライ
ン、10001は0点調整後の0ラインである。100
02の基準信号としてはAC110VあるいはAC5A
を使用し、これを計器用変圧器2の出力値もしくは計器
用変流器3の出力として力率調整装置100Aへ入力し
て行う。上記基準信号10002の1周期分を計測し、
正側の半周期分の面積と負側の半周期分の面積が等しく
なるような0点、すなわち0ライン10001を求める
ことが0点調整である。
【0093】すなわち、0点調整は、図18において、
式(6)に示すように、時々刻々変化する基準信号10
002の振幅値VN と、調整前の0ライン10000と
調整後の0ライン10001との1周期分の差Biとの
1周期分の和が0となるようなBiを求め、調整前の0
ライン10000からBiだけ移動させた調整後の0ラ
イン10001を求めることである。
【0094】
【数12】
【0095】次に、図19によりフルスケール調整につ
いて説明する。10002は上記基準信号で、AC11
0VあるいはAC5Aを使用し力率調整装置100Aへ
入力する。10001は上記0点調整後の0ラインであ
る。基準信号10002の1周期の絶対値の平均(すな
わち実効値)を算出し、この算出した値が基準信号の値
と等しくなるようにする。すなわち、電圧では式
(7)、電流では式(8)となるような基準信号との振
幅比A1 及びA2 を求めフルスケール調整を行う。
【0096】
【数13】
【0097】従って、上記実施例12によれば、第1と
第2の変換回路101と102、A/Dコンバータ10
3のオフセット誤差の調整に基準信号を入力し、波形1
周期の総和が「0」(正負の面積が同一になる)となる
ようなBiを求め0点調整を行い、また、フルスケール
誤差の調整についても基準信号を入力し、波形1周期の
絶対値の平均(すなわち実効値)が基準入力信号値と同
じになるようなA1 及びA2 を求めフルスケール調整を
行うことにより、煩わしいボリューム調整をなくし、測
定機器を不用とし、しかも瞬時に調整が終わるなど大き
なメリットがある。
【0098】実施例13.次に、実施例13では、無効
電力、有効電力等の演算用に計測している各線間の電圧
ドットV12とドットV32を用いてそれらの積の値が負の
ときは三相分検出用の式を用い、0であれば一相分検出
用の式を用いるようにすることにより、計測回路に計器
用変圧器及び計器用変流器が各1個しか使用されていな
いような平衡回路においても内部で自動判別を行い、何
ら設定することなく判別して精度よく検出し、力率調整
を行うものである。
【0099】すなわち、図1に示す構成において、電力
系統1の電圧は、計器用変圧器2aで一相−二相の電圧
ドットV12を計測し、電流は、計器用変流器3aで一相
の電流ドットI1 を、計器用変流器3bで一相の電流ド
ットI3 計測し、有効電力WA と無効電力varA とを
式(9)、(10)により算出する。また、図20に示
す如く、計器用変圧器2aと計器用変流器3bを各1個
しか使用していない電力系統1、特に三相平衡回路では
このように使用することが多く、この場合には、有効電
力WB と無効電力varB とを式(11)、(12)に
より算出する。
【0100】
【数14】
【0101】この式(9)と(10)を用いるか式(1
1)と(12)を用いるかを判定するのに、図1におい
て、計器用変圧器2aで一相−二相の電圧ドットV12
計器用変圧器2bで二相−三相の電圧ドットV32の電圧
を計測し、この各線間電圧をベクトル図で図示したのが
図14であり、ドットV32を90°位相をずらせたのが
j×ドットV32で、前述した式(1)に示す積は図14
では負になる。一方、図20の如くドットV32の入力な
い時は0となる。また、図15では、図1において、逆
相順でドットV12とj×ドットV32の式(1)に示す積
は正となる。この式(1)に示す積の正または負によ
り、式(9)と(10)を用いるか式(11)と(1
2)を用いるかを演算処理装置104は判定する。
【0102】従って、上記実施例13によれば、無効電
力、有効電力等の演算用に計測している各線間の電圧ド
ットV12とドットV32を用いてそれらの積の値が負のと
きは三相分検出用の式を用い、0であれば一相分検出用
の式を用いるようにすることにより、計測回路に計器用
変圧器及び計器用変流器が各1個しか使用されていない
ような平衡回路においても内部で自動判別を行い、何ら
設定することなく判別して精度よく検出し、力率調整を
行うことができる。
【0103】実施例14.次に、実施例14では、制御
出力対象回路毎に投入禁止/遮断禁止入力回路を設け、
入力のあった回路については投入もしくは遮断の該当の
制御出力を禁止することにより、装置外部や遠方で操作
しても確実に把握でき重複制御をすることもなく、ま
た、制御したことのアンサーバック信号をとることがで
きるなど確実な制御を実現する。
【0104】すなわち、図21に示す如く、力率調整装
置100Aに、投入禁止/遮断禁止入力回路120を制
御出力リレー部106に対応させて各回路毎に設け、力
率調整装置100Aの外から各回路毎に投入禁止もしく
は遮断禁止信号を入力することにより、演算処理装置1
04によって、投入禁止/遮断禁止入力各回路120を
経由してどの回路かを判定し、制御条件が発生した時
に、入力があった回路へは制御信号を出力しないように
する。例えば図21において、制御回路部50にて手動
投入したら、この投入した補助接点を図21に示す当該
回路の投入禁止/遮断禁止入力回路120へ入力する
か、開閉器60aであればその補助接点を入力すること
により、既に投入した回路への重複制御指令がなくな
る。さらには、制御出力リレー部106から制御した回
路が動作したかどうかのアンサーバックがとれる。
【0105】従って、上記実施例14によれば、制御出
力対象回路毎に投入禁止/遮断禁止入力回路を設け、入
力のあった回路については投入もしくは遮断の該当の制
御出力を禁止することにより、装置外部や遠方で操作し
ても確実に把握でき重複制御をすることもなく、また、
制御したことのアンサーバック信号をとることができる
など確実な制御が実現できる。
【0106】実施例15.次に、実施例15では、コン
デンサ投入前後の無効電力値の変化量によりコンデンサ
容量値を算出し、この時、コンデンサを投入する前の遅
れ無効電力より投入後の遅れ無効電力が大きい時には、
計測無効電力の値にかかわらず、今投入したコンデンサ
を遮断し、無条件に次のコンデンサを投入するようにす
ることにより、故障した回路や取り払った回路へ制御信
号を出力して投入してもすぐ遮断し切り離して安全な装
置を提供する。
【0107】すなわち、図3と同一ステップは同一符号
を付して示す図22において、演算した無効電力が投入
点を下回っていれば(ステップS7)、コンデンサ投入
信号をステップS8にて出力し、その時、ステップS9
にて、コンデンサ投入前後で有効電力が変化していなけ
れば、コンデンサ容量を算出するためにステップS10
aで無効電力値の投入前後の変化量を求める。
【0108】ここで、ステップS10bにて投入前の無
効電力の値が投入後の無効電力の値より大きければ、そ
の値をメモリ(E2 PROM109)へ記憶するが(ス
テップS11)、前記算出した値が等しいもしくは小さ
ければその投入したコンデンサを遮断とする(ステップ
S10c)。したがって、投入しても効果のない回路
(故障、コンデンサの接続のない回路)をすぐ切り離
し、次の回路投入へ移る。
【0109】従って、上記実施例15によれば、コンデ
ンサ投入前後の無効電力値の変化量によりコンデンサ容
量値を算出し、この時、コンデンサを投入する前の遅れ
無効電力より投入後の遅れ無効電力が大きい時には、計
測無効電力の値にかかわらず、今投入したコンデンサを
遮断し、無条件に次のコンデンサを投入するようにする
ことにより、故障した回路や取り払った回路へ制御信号
を出力して投入してもすぐ遮断し切り離すので安全な装
置を提供することができる。
【0110】実施例16.次に、実施例16では、コン
デンサ投入前後の無条件電力値の変化量によりコンデン
サ容量値を算出し、容量0kvarは投入した直後の投
入条件判定用のタイマ時間継続を通常の時より短くする
ことにより、未投入回路や装置外部で操作した回路へ制
御信号を出力しても、遅れ無効電力量を少なくするよう
に次をすぐ投入して制御して力率も良くし、ひいては電
気料金の低減も図るものである。
【0111】すなわち、図3と同一ステップは同一符号
を付して示す図23において、演算した無効電力が投入
点を下回っていれば(ステップS7)、コンデンサ投入
信号をステップS8にて出力するが、その時、前記ステ
ップS7の条件をある時間継続したかを前回投入したコ
ンデンサ容量によって判定する(ステップS7a、S7
b、S7c)。つまり、前回投入したコンデンサの容量
が0か否かをステップS7aで判定し、0ならばステッ
プS7cで設定したタイマ時間例えば1/4の時間継続
すればステップS8へ移行し、0以外であればステップ
S7bで設定したタイマ時間継続した時にステップS8
のコンデンサ投入信号を出力する。
【0112】その後、ステップS9にてコンデンサ投入
前後において有効電力が変化していなければ、コンデン
サ容量を算出するために、ステップS10aで無効電力
値の投入前後の変化量を算出する。そして、ステップS
10bにて投入前の無効電力の値が投入後の無効電力の
値より大きければ、その差の値をコンデンサ容量として
(ステップS10d)メモリへ記憶する(ステップS1
1)。また、逆に、投入前の無効電力の値が投入後の無
効電力の値より小さければ、コンデンサ容量値しOkv
arとし(ステップS10e)メモリへ記憶する(ステ
ップS11)。
【0113】従って、上記実施例16によれば、コンデ
ンサ投入前後の無条件電力値の変化量によりコンデンサ
容量値を算出し、容量0kvarは投入した直後の投入
条件判定用のタイマ時間継続を通常の時より短くするこ
とにより、未投入回路や装置外部で操作した回路へ制御
信号を出力しても、遅れ無効電力量を少なくするよう
に、次をすぐ投入して制御をするので、力率もよくな
り、ひいては電気料金の低減も図れるなど大きな効果が
ある。
【0114】実施例17.さらに、実施例17では、上
記無効電力、有効電力等の演算用に計測している各線間
電圧V12とV32を用いて、(|V23|/|V12|)≦
0.5 ならば単相2線、(|V31|/|V12|≧1.5
ならば単相3線、前記以外ならば三相3線と判定するよ
うにすることにより、検出する回路を自動判別するので
わざわざ設定する煩わしさがなく、操作・設定の簡単な
わかりやすい装置を提供する。
【0115】図1において、計器用変圧器2aでV12
電圧、計器用変圧器2bでV32の電圧を計測している。
図11のステップS800がこれにあたり、前記計測し
た値よりV31をステップS801で算出する。そして、
(|V23|/|V12|)≦0.5 ならば(ステップS8
02)、計測回路は単相2線(ステップS803)と
し、(|V31|/|V12|)≧1.5 ならば(ステップ
S804)、計測回路は単相3線(ステップS805)
とし、上記以外であれば三相3線と判定し、さらにV12
×jV32により正相順か逆相順を判定する(ステップS
806、S807、S808)。このように、計測する
回路の相線を判別することにより有効電力、無効電力を
求める計算式を選択し、各々求める。
【0116】従って、上記実施例17によれば、無効電
力、有効電力等の演算用に計測している各線間電圧V12
とV32を用いて、(|V23|/|V12|)≦0.5 なら
ば単相2線、(|V31|/|V12|≧1.5 ならば単相
3線、前記以外ならば三相3線と判定するようにするこ
とにより、検出する回路を自動判別するので、わざわざ
設定する煩わしさがなく、操作・設定の簡単なわかりや
すい装置を提供できるというメリットがある。
【0117】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1に係
る力率調整装置によれば、設定する項目を目標力率と軽
負荷遮断電力値のみとし、電力系統における電圧と電流
を計測し、その計測値から有効電力、無効電力を演算
し、上記設定された目標力率に基づいて電力系統へコン
デンサを投入するコンデンサ投入点設定値と電力系統か
らコンデンサを切り離すコンデンサ遮断点設定値を演算
し、演算した有効電力値が上記軽負荷遮点電力値を超過
し、かつ演算した無効電力値が上記コンデンサ投入点設
定値を超過すれば上記電力系統にコンデンサを投入する
と共に、演算した無効電力値が上記コンデンサ遮断点設
定値を超過すれば上記電力系統のコンデンサを遮断する
ようにしたので、投入点設定あるいは遮断点設定をする
場合に煩わしい設定が不要となり設定ミスを防ぎハンチ
ング等の不都合を防止することができ、また、無効電
力、有効電力、力率検出回路も不要であり安価な装置の
提供が可能になるという効果を奏する。
【0118】また、請求項2に係る力率調整装置によれ
ば、制御するコンデンサの各回路毎に投入/遮断回数を
計数して所定値以上のとき警報を出力するようにしたの
で、予防保全に役立ち、また、保守に好適なものとなる
という効果を奏する。
【0119】また、請求項3に係る力率調整装置によれ
ば、演算処理装置により求められる有効電力値のうちの
最小値をメモリに記憶させ、演算した有効電力値のうち
の最小値を求め、上記メモリに記憶された値と比較して
小さい方を上記メモリに記憶させ、その最小値を軽負荷
遮断電力設定値として採用し、軽負荷遮断制御を行うよ
うにしたので、夜間等の軽負荷時にコンデンサが投入し
っ放しになって力率の進みすぎ、あるいは軽負荷時のコ
ンデンサ焼損、リアクトル焼損等を防ぐ軽負荷遮断制御
を設定をしなくても行い得、また、軽負荷遮断電力値が
すぐわかるので、ベース分としての投入に必要なコンデ
ンサ容量もすぐわかるなど設定・操作の簡単なものとな
るという効果を奏する。
【0120】また、請求項4に係る力率調整装置によれ
ば、コンデンサ投入点設定値または遮断点設定値を設定
した目標力率とし、コンデンサ遮断点設定値または投入
点設定値を、コンデンサを電力系統へ投入する前後で上
記演算した無効電力値の変化量を上記コンデンサ投入点
設定値から減算もしくはコンデンサ遮断点設定値に加算
して求めるようにし、上記無効電力値の変化量の演算を
上記コンデンサを電力系統へ投入する前後の上記演算し
た有効電力値の変化量が所定の範囲内の時にのみ採用す
るようにすることにより、制御するコンデンサの容量を
設定する必要がないため専門知識がいらないので簡単に
誰にも使い易くなり、設定も不要なので設定用のスイッ
チも不要となるという効果を奏する。
【0121】また、請求項5に係る力率調整装置によれ
ば、コンデンサの投入前後の無効電力値の差を算出して
その無効電力値の変化量をコンデンサ容量値とし、その
変化量が所定の範囲を超えて減少した場合はコンデンサ
劣化警報として出力するようにしたので、コンデンサの
予防保全に役立ち保全・保守上でも大きなメリットを与
えるという効果を奏する。
【0122】また、請求項6に係る力率調整装置によれ
ば、無効電力値の変化量の演算を、コンデンサ制御が複
数個の時に、制御時間間隔が所定期間より短く連続し、
手動制御による入制御と切制御が所定期間より短く連続
する時には行わないようにしたので、誤算出の防止を図
り、容量値演算の精度を向上させるという効果を奏す
る。
【0123】また、請求項7に係る力率調整装置によれ
ば、演算した無効電力値の増加量を算出し、所定値を超
えて増加していれば設定しているタイマ時間を変化させ
てコンデンサを電力系統へ投入させるようにしたので、
急激な負荷立上げ時(操業始業時あるいは昼休憩明け
時)に全数投入されるのに時間が長くかかり、無効電力
量が増える等の不具合や、逆に、負荷の急激な停止時に
全数遮断されるのに時間が長くかかり、進みすぎる不具
合により電圧上昇により機器の寿命を縮めたり、遅れに
よる電気料金の力率割増になるといった不具合を解決す
るのに役立つという効果を奏する。
【0124】また、請求項8に係る力率調整装置によれ
ば、投入制御の順序は、自動制御モードにあるコンデン
サで切になっているコンデンサの中からコンデンサ投入
後の遅れの無効電力が0もしくは最小の進み無効電力値
となるよう上記計測値より演算して求めた遅れの無効電
力の値に見合う量のコンデンサを1つ選択して投入し、
遮断制御の順序は、現在自動制御にて投入中のコンデン
サの中から上記計測値より演算して求めた進みの無効電
力値と設定した目標力率から算出した現在の有効電力値
に基づく目標無効電力値との和が等しくなる容量値のコ
ンデンサを1つ選択して遮断するようにしたので、現時
点における最適な容量のコンデンサをサーチして制御す
ることができるため、力率のよい制御が実現でき、電気
料金の節約が図れ、また、制御順位の設定もなくなり操
作も簡単になるという効果を奏する。
【0125】また、請求項9に係る力率調整装置によれ
ば、コンデンサ投入前後の無効電力値の変化量によりコ
ンデンサ容量値を算出し、遮断制御では、該容量値が0
kvarであるコンデンサを一番最初の遮断順位とする
と共に、未算出のコンデンサを一番最後の遮断順位と
し、かつ投入制御では、容量値が0kvarのコンデン
サを除外し、未算出のコンデンサを一番最後に投入する
ようにしたので、効率のよい制御が実現でき、未投入で
ある回路でも判別し次回から制御しないようにするなど
設定をしなくとも判別することができ、操作・設定が簡
単なものとなるという効果を奏する。
【0126】また、請求項10に係る力率調整装置によ
れば、無効電力及び有効電力等の演算用に計測する際、
三相3線式回路で、一相−二相間の線間電圧ドットV12
(ドットはベクトル表記を示す)と三相−二相間の線間
電圧ドットV32とのベクトル積の値が負の時は正相順、
該積の値が正の時は逆相順として判定するようにしたの
で、逆相順検出用に専用機器もしくは位相検出用の特別
な回路も必要とせず、さらには結線誤りの検出を可能に
するという効果を奏する。
【0127】また、請求項11に係る力率調整装置によ
れば、三相3線式回路では、一相−二相間の線間電圧ド
ットV12、二相−三相間の線間電圧ドットV32、一相の
線電流ドットI1 、三相の線電流ドットI3 の計測値に
基づいて有効電力W3 と無効電力var3 とを演算する
と共に、三相4線式回路では、零相−二相間の線間電圧
ドットV2 、二相の線電流I2 をさらに計測して有効電
力W4 と無効電力var4 とを演算するようにしたの
で、三相3線式回路用と三相4線式回路用とで入力結線
用接続端子の共用化、内部計測回路の共用化を図り、三
相4線式回路用に零相−二相間の線間電圧ドットV2
二相の線電流I2 の入力結線用接続端子、内部計測回路
を付加すればよいので共用化した安価な結線のわかりや
すい装置を提供することができるという効果を奏する。
【0128】また、請求項12に係る力率調整装置によ
れば、演算処理装置の入力回路を、電力系統における電
圧と電流の計測値を所定の変換比で変換する変換回路と
その変換回路からのアナログ信号をディジタル信号に変
換するA/Dコンバータとを介して入力する構成とし、
上記変換回路とA/Dコンバータとのオフセット誤差の
調整に基準信号を入力し、調整前の0ラインと調整後の
0ラインとの差をBi、基準信号の振幅値をVN とした
時、基準信号の波形1周期の振幅値の総和が0となるB
iを求めて0点調整を行うと共に、フルスケール誤差の
調整については上記基準信号を入力し、該基準信号との
振幅比をAとした時、波形1周期の実効値が上記基準信
号の値と同じになる振幅比Aを求めてフルスケール調整
を行うようにしたので、煩わしいボリューム調整がなく
なり、測定機器も不用となり、しかも演算で1周期分に
て行うため瞬時に調整がおわるなど大きなメリットがあ
るという効果を奏する。
【0129】また、請求項13に係る力率調整装置によ
れば、無効電力及び有効電力等の演算用に計測する際、
三相3線式回路で、一相−二相間の線間電圧ドットV12
と三相−二相間の線間電圧ドットV32との積の値が負の
時は、一相の線電流ドットI1 、三相の線電流ドットI
3 の計測値に基づいて有効電力WA と無効電力varA
とを三相分検出用の式を用いて演算すると共に、0であ
る時は、一相分検出用の式を用いて有効電力WB と無効
電力varB とを演算するようにしたので、計測回路に
計器用変圧器と計器用変流器が各1個しか使用されてい
ないような平衡回路においても内部で自動判別を行い、
何ら設定することなく判別し、精度よく検出し、力率調
整を行うことを可能にするという効果を奏する。
【0130】また、請求項14に係る力率調整装置によ
れば、制御出力対象回路毎に投入禁止/遮断禁止信号を
入力する入力回路を備え、演算処理装置により、入力の
あった回路に対応する投入または遮断の制御出力を禁止
するようにしたので、装置外部や遠方で操作しても確実
に把握でき重複制御をすることもないし、また、制御し
たことのアンサーバック信号をとることができるなど確
実な制御が実現できるという効果を奏する。
【0131】また、請求項15に係る力率調整装置によ
れば、コンデンサ投入前後の無効電力値の変化量により
コンデンサ容量値を算出し、この時コンデンサを投入す
る前の遅れ無効電力より投入後の遅れ無効電力が大きい
時には、計測値に基づく無効電力の値にかかわらず、投
入したコンデンサを遮断し、無条件に次のコンデンサを
投入するようにしたので、故障した回路や取り払った回
路へ制御信号を出力して投入してもすぐ遮断し切り離す
ので安全な装置を提供するという効果を奏する。
【0132】また、請求項16に係る力率調整装置によ
れば、コンデンサ投入前後の無条件電力値の変化量によ
りコンデンサ容量値を算出し、その容量値が0kvar
の時は投入した直後の投入条件判定用のタイマ時間継続
を通常の時より短くするようにしたので、未投入回路や
装置外部で操作した回路へ制御信号を出力しても、遅れ
無効電力量を少なくするように次をすぐ投入して制御を
するので、力率もよくなり、ひいては電気料金も低減も
図れるなど大きなメリットを有するという効果を奏す
る。
【0133】さらに、請求項17に係る力率調整装置に
よれば、無効電力及び有効電力等の演算用に計測する
際、一相−二相間の線間電圧V12と三相−二相間の線間
電圧V32との計測値を用いて三相−一相間の線間電圧V
31を演算し、(|V23|/|V12|)≦0.5 ならば単
相2線式、(|V31|/|V12|≧1.5 ならば単相3
線式、上記以外ならば三相3線式と判定するようにした
ので、検出する回路を自動判別するのでわざわざ設定す
る煩わしさがなく、操作・設定の簡単なわかりやすい装
置を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る力率調整装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】この発明に係る力率調整装置の出力によって力
率改善用コンデンサを投入又は遮断制御す制御回路の構
成図である。
【図3】この発明に係る力率調整装置内の演算処理装置
の動作を示すフローチャートである。
【図4】この発明に係る力率調整装置の各設定値の関係
を示す説明図である。
【図5】この発明の実施例4に係る無効電力とコンデン
サ容量の関係を示す説明図である。
【図6】この発明の実施例6に係るコンデンサ容量算出
のフローチャートである。
【図7】この発明の実施例7に係る投入遮断制御のフロ
ーチャートである。
【図8】この発明の実施例8に係る投入制御のフローチ
ャートである。
【図9】この発明の実施例8に係る投入制御と各設定値
の関係を示す説明図である。
【図10】この発明の実施例8に係る遮断制御のフロー
チャートである。
【図11】この発明の実施例8に係る遮断制御と各設定
値の関係を示す説明図である。
【図12】この発明の実施例9に係る遮断制御(容量
0)のフローチャートである。
【図13】この発明の実施例9に係る投入制御(容量
0)のフローチャート図である。
【図14】この発明の実施例10に係る正相順のベクト
ル図である。
【図15】この発明の実施例10に係る逆相順のベクト
ル図である。
【図16】この発明の実施例11に係る三相3線式回路
の計測回路接続図である。
【図17】この発明の実施例11に係る三相4線式回路
の計測回路接続図である。
【図18】この発明の実施例12に係る力率調整装置の
0点調整を示す説明図である。
【図19】この発明の実施例12に係る力率調整装置の
フルスケール調整を示す説明図である。
【図20】この発明の実施例13に係る力率調整装置の
構成を示すブロック図である。
【図21】この発明の実施例14に係る力率調整装置の
構成を示すブロック図である。
【図22】この発明の実施例15に係る投入制御のフロ
ーチャートである。
【図23】この発明の実施例16に係る投入制御/容量
算出のフローチャートである。
【図24】この発明の実施例17に係る計測回路検出の
フローチャートである。
【図25】従来例に係る力率調整装置を示すブロック図
である。
【符号の説明】
100A 力率調整装置 101 第1の変換回路 102 第2の変換回路 103 A/Dコンバータ 104 演算処理装置 105 警報出力回路 106 制御出力リレー部 107 表示部 108 設定部 109 E2 PROM 300 無効電力 301 有効電力 302 遮断点 303 投入点 304 目標力率 310 軽負荷遮断点設定値 307 (コンデンサ容量)×(所定値)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05F 1/70

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標力率と軽負荷遮断電力値を設定する
    設定部と、電力系統における電圧と電流を計測し、その
    計測値から有効電力、無効電力を演算し、上記設定され
    た目標力率に基づいて電力系統へコンデンサを投入する
    コンデンサ投入点設定値を演算すると共に、電力系統か
    らコンデンサを切り離すコンデンサ遮断点設定値を、
    「コンデンサ遮断点設定値=有効電力×√(1/目標力
    2 −1)−k×コンデンサ容量」により演算し(kは
    任意の定数)、演算した有効電力値が上記軽負荷遮点電
    力値を超過し、かつ演算した無効電力値が上記コンデン
    サ投入点設定値を超過すれば上記電力系統にコンデンサ
    を投入する制御信号を出力すると共に、演算した無効電
    力値が上記コンデンサ遮断点設定値を超過すれば上記電
    力系統コンデンサを遮断する制御信号を出力する演算
    処理装置と、上記制御信号に基づいて電力系統にコンデ
    ンサを投入または切り離す制御出力リレー部とを備えた
    力率調整装置。
  2. 【請求項2】 上記演算処理装置は、制御するコンデン
    サの各回路毎に投入/遮断回数を計数し、所定の回数に
    なったら警報制御信号を出力すると共に、該警報制御信
    号に基づいて警報を出力する警報出力回路を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の力率調整装置。
  3. 【請求項3】 上記演算処理装置により求められる有効
    電力値のうちの最小値を記憶するメモリを備え、上記演
    算処理装置は、演算した有効電力値のうちの最小値を求
    め、上記メモリに記憶された値と比較して小さい方を上
    記メモリに記憶させ、その最小値を上記軽負荷遮断電力
    設定値として採用し、軽負荷遮断制御を行うことを特徴
    とする請求項1記載の力率調整装置。
  4. 【請求項4】 上記演算処理装置は、コンデンサ投入点
    設定値または遮断点設定値を設定した目標力率とし、コ
    ンデンサ遮断点設定値または投入点設定値を、コンデン
    サを電力系統へ投入する前後で上記演算した無効電力値
    の変化量を上記コンデンサ投入点設定値から減算もしく
    はコンデンサ遮断点設定値に加算して求めるようにし、
    上記無効電力値の変化量の演算を上記コンデンサを電力
    系統へ投入する前後の上記演算した有効電力値の変化量
    が所定の範囲内の時にのみ採用することを特徴とする請
    求項1記載の力率調整装置。
  5. 【請求項5】 上記演算処理装置は、上記コンデンサを
    投入し、投入前後の無効電力値の差を算出して上記無効
    電力値の変化量をコンデンサ容量値とし、その変化量が
    所定の範囲を超えて減少した場合はコンデンサ劣化警報
    として出力することを特徴とする請求項4記載の力率調
    整装置。
  6. 【請求項6】 上記演算処理装置は、上記無効電力値の
    変化量の演算を、コンデンサ制御が複数個の時に、制御
    時間間隔が所定期間より短く連続し、手動制御による入
    制御と切制御が所定期間より短く連続する時には行わな
    いことを特徴とする請求項4または5記載の力率調整装
    置。
  7. 【請求項7】 上記演算処理装置は、上記演算した無効
    電力値の増加量を算出し、所定値を超えて増加していれ
    ば設定しているタイマ時間を変化させてコンデンサを電
    力系統へ投入させることを特徴とする請求項1記載の力
    率調整装置。
  8. 【請求項8】 上記演算処理装置は、投入制御の順序
    は、自動制御モードにあるコンデンサで切になっている
    コンデンサの中からコンデンサ投入後の遅れの無効電力
    が0もしくは最小の進み無効電力値となるよう上記計測
    値より演算して求めた遅れの無効電力の値に見合う量の
    コンデンサを1つ選択して投入し、遮断制御の順序は、
    現在自動制御にて投入中のコンデンサの中から上記計測
    値より演算して求めた進みの無効電力値と設定した目標
    力率から算出した現在の有効電力値に基づく目標無効電
    力値との和が等しくなる容量値のコンデンサを1つ選択
    して遮断することを特徴とする請求項1記載の力率調整
    装置。
  9. 【請求項9】 上記演算処理装置は、コンデンサ投入前
    後の無効電力値の変化量によりコンデンサ容量値を算出
    し、遮断制御では、該容量値が0kvarであるコンデ
    ンサを一番最初の遮断順位とすると共に、未算出のコン
    デンサを一番最後の遮断順位とし、かつ投入制御では、
    容量値が0kvarのコンデンサを除外し、未算出のコ
    ンデンサを一番最後に投入することを特徴とする請求項
    1記載の力率調整装置。
  10. 【請求項10】 上記演算処理装置は、上記無効電力及
    び有効電力等の演算用に計測する際、三相3線式回路
    で、一相−二相間の線間電圧ドットV12(ドットはベク
    トル表記を示す)と三相−二相間の線間電圧ドットV32
    との下記に示す積の値が負の時は正相順、該積の値が正
    の時は逆相順として判定する 【数1】 ことを特徴とする請求項1記載の力率調整装置。
  11. 【請求項11】 上記演算処理装置は、三相3線式回路
    では、一相−二相間の線間電圧ドットV12(ドットはベ
    クトル表記を示す)、二相−三相間の線間電圧ドットV
    32、一相の線電流ドットI1 、三相の線電流ドットI3
    の計測値に基づいて有効電力W3 と無効電力var3
    を下式により演算すると共に、三相4線式回路では、零
    相−二相間の線間電圧ドットV2 、二相の線電流I2
    さらに計測して有効電力W4 と無効電力var4 とを下
    式により演算する 【数2】 ことを特徴とする請求項1記載の力率調整装置。
  12. 【請求項12】 上記演算処理装置は、電力系統におけ
    る電圧と電流の計測値を所定の変換比で変換する変換回
    路とその変換回路からのアナログ信号をディジタル信号
    に変換するA/Dコンバータとを介して入力する構成と
    し、上記変換回路とA/Dコンバータとのオフセット誤
    差の調整に基準信号を入力し、調整前の0ラインと調整
    後の0ラインとの差をBi、基準信号の振幅値をVN
    した時、下式に示す基準信号の波形1周期の振幅値の総
    和が0となるBiを求めて0点調整を行うと共に、フル
    スケール誤差の調整については上記基準信号を入力し、
    該基準信号との振幅比をAとした時、波形1周期の実効
    値が上記基準信号の値と同じになる下記に示す振幅比A
    を求めてフルスケール調整を行う 【数3】 ことを特徴とする請求項1記載の力率調整装置。
  13. 【請求項13】 上記演算処理装置は、上記無効電力及
    び有効電力等の演算用に計測する際、三相3線式回路
    で、一相−二相間の線間電圧ドットV12(ドットはベク
    トル表記を示す)と三相−二相間の線間電圧ドットV32
    との下記に示す積の値が負の時は、一相の線電流ドット
    1 、三相の線電流ドットI3 の計測値に基づいて有効
    電力WA と無効電力varA とを下式に示す三相分検出
    用の式を用いて演算すると共に、0である時は、下記に
    示す一相分検出用の式を用いて有効電力WB と無効電力
    varB とを演算する 【数4】 ことを特徴とする請求項1記載の力率調整装置。
  14. 【請求項14】 制御出力対象回路毎に投入禁止/遮断
    禁止信号を入力する入力回路を備え、上記演算処理装置
    は、入力のあった回路に対応する投入または遮断の制御
    出力を禁止することを特徴とする請求項1記載の力率自
    動調整装置。
  15. 【請求項15】 上記演算処理装置は、コンデンサ投入
    前後の無効電力値の変化量によりコンデンサ容量値を算
    出し、この時コンデンサを投入する前の遅れ無効電力よ
    り投入後の遅れ無効電力が大きい時には、計測値に基づ
    く無効電力の値にかかわらず、投入したコンデンサを遮
    断し、無条件に次のコンデンサを投入することを特徴と
    する請求項1記載の力率調整装置。
  16. 【請求項16】 上記演算処理装置は、コンデンサ投入
    前後の無条件電力値の変化量によりコンデンサ容量値を
    算出し、その容量値が0kvarの時は投入した直後の
    投入条件判定用のタイマ時間継続を通常の時より短くす
    ることを特徴とする請求項1記載の力率調整装置。
  17. 【請求項17】 上記演算処理装置は、上記無効電力及
    び有効電力等の演算用に計測する際、一相−二相間の線
    間電圧V12と三相−二相間の線間電圧V32との計測値を
    用いて三相−一相間の線間電圧V31を演算し、(|V23
    |/|V12|)≦0.5 ならば単相2線式、(|V31
    /|V12|≧1.5 ならば単相3線式、上記以外ならば
    三相3線式と判定することを特徴とする請求項1記載の
    力率調整装置。
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