JP6534872B2 - 脱穀装置 - Google Patents

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Description

本発明は、脱穀装置、詳しくは、脱穀装置に設けられた送塵弁の開度(退避角度)を調節する開度調節部の構造に関する。
従来、扱室内における穀粒や藁屑等の脱穀処理物の滞留時間を調整する送塵弁が設けられた脱穀装置の一形態として、特許文献1に開示されたものがある。すなわち、特許文献1には、脱穀装置の扱胴の直上方に、その扱胴の軸線方向と交差する横方向に延伸する複数個の送塵弁を配置して、各送塵弁に、各送塵弁の開度(退避角度)を調節する開度調節部を連動連結している。開度調節部は、扱胴の上部を被覆する扱室カバーに、扱胴の軸線方向に延伸する支持片を設け、支持片に、揺動支軸を介して各送塵弁の一側部をそれぞれ枢支連結するとともに、各揺動支軸に、操作アームの基端部を連結し、各操作アームの先端部に、扱胴の軸線方向に延伸する連結片を連結して、連結片の一端に、雌ネジ部材を取り付け、雌ネジ部材に雄ネジロッドを介して電動モータを連動連結して構成している。
このように構成した開度調節部は、電動モータを正転駆動ないしは逆転駆動させることで、雄ネジロッドを正転ないしは逆転させて、雄ネジロッドに螺着している雌ネジ部材を介して連結片を直線的に進退移動させ、連結片の進退移動動作に連動させて各操作アームを揺動動作させ、各操作アームを揺動動作に連動させて各送塵弁を、それらの一側部を中心にして一体的に曲線的に揺動させて、各送塵弁の開度(退避角度)を調節可能としている。
特開平10-313656号公報
ところが、上記した送塵弁の開度調節構造では、雄ネジロッドに螺着している雌ネジ部材を介して連結片を直線的に進退移動させ、各送塵弁を、それらの一側部を中心にして一体的に曲線的に揺動させるものであるため、雄ネジロッドと各送塵弁との間に介設される各部材間には、機械的なこじれ(ねじれ)が発生して、送塵弁の開度調節が堅実にできなくなる虞がある。
そこで、本発明は、開度調節される送塵弁に機械的なこじれが発生するのを少なくして、送塵弁の開度調節を堅実に行うことができる脱穀装置を提供することを目的とする。
発明は、
扱室内に送塵弁を開度調節可能に配設して、送塵弁の開度の調節により穀粒や藁屑等の脱穀処理物の扱室内における滞留時間を調節するようにした脱穀装置であって、
回動駆動手段と、
回動駆動手段に連動連結した駆動側回動伝動手段と、
駆動側回動伝動手段に連動して回動する従動側回動伝動手段と、
従動側回動伝動手段に連動して回動する送塵弁と、
送塵弁の回動角を検出する回動角検出手段と、
回動角検出手段の検出結果に基づいて回動駆動手段を駆動制御する制御手段と、
を具備している。
このような発明では、送塵弁が開度調節される際に、回動力が回動駆動手段→駆動側回動伝動手段→従動側回動伝動手段→送塵弁に伝達される。つまり、開度調節される送塵弁に伝達される作用力は回動力のみである。そのため、回動駆動手段から送塵弁まで作用力が伝動される間に、機械的なこじれが発生するのを少なくすることができる。したがって、送塵弁の開度調節を堅実に行うことができる。
発明の他の態様は、上記の発明であって、
扱室の上部を被覆する扱室カバーに、支持手段を介して、回動駆動手段と駆動側回動伝動手段と回動角検出手段を一体的に取り付け可能とするとともに、これらの手段の扱室カバーに対する取付位置を一体的に微調整可能としている。
このような発明では、扱室の上部を被覆する扱室カバーに、支持手段を介して、回動駆動手段と駆動側回動伝動手段と回動角検出手段を一体的に取り付け可能としているため、これらの手段の一体的な取付・取外し作業(組付け・分解作業)が楽に行える。この際、これらの手段の扱室カバーに対する取付位置を一体的に微調整可能としているため、取付精度を向上させることができる。
発明の他の態様は、上記の発明であって、
扱室の上部を被覆する扱室カバーに、従動側回動伝動手段を機械的に固定可能として、従動側回動伝動手段を介して送塵弁を固定可能としている。
このような発明では、従動側回動伝動手段を機械的に固定することで送塵弁を固定可能としているため、電気的なトラブルの発生により回動駆動手段が駆動停止された場合でも、送塵弁を機械的に固定することで、脱穀作業を継続させることができる。
発明の他の態様は、上記の発明であって、
扱室カバーの内壁に、送塵弁の初期設定位置となる目印を設け、
この目印に送塵弁を符合させることで、送塵弁を初期設定位置に設定するとともに、
従動側回動伝動手段を機械的に固定することで、従動側回動伝動手段を介して送塵弁を固定し、
固定した従動側回動伝動手段に駆動側回動伝動手段を連動連結して、この連動連結状態での回動角検出手段の出力電圧を初期設定値として制御手段に記憶させるようにしている。
このような発明では、送塵弁を初期設定位置に設定する際に、回動駆動手段を回動駆動させて送塵弁を微調整する煩雑さがない。すなわち、送塵弁を初期設定位置に設定する際には、まず、送塵弁の初期設定位置となる目印に送塵弁を符合させることで、送塵弁を初期設定位置に設定する。続いて、従動側回動伝動手段を機械的に固定することで、従動側回動伝動手段を介して送塵弁を固定する。次に、固定した従動側回動伝動手段に駆動側回動伝動手段を連動連結して、この連動連結状態での回動角検出手段の出力電圧を初期設定値として制御手段に記憶させる。そして、回動駆動手段と駆動側回動伝動手段と回動角検出手段を一体的に組付けて、従動側回動伝動手段に駆動側回動伝動手段を連動連結する。このようにして、回動駆動手段を回動駆動させることなく、送塵弁を初期設定位置に簡単かつ堅実に設定することができる。
本発明によれば、開度調節される送塵弁に機械的なこじれが発生するのを少なくすることができるため、送塵弁の開度調節を堅実に行うことができる。
本実施形態に係るコンバインの左側面図。 脱穀部の拡大左側面説明図。 脱穀部の拡大平面説明図。 脱穀部の拡大断面正面説明図。 送塵装置の左側面図。 送塵装置の平面図。 送塵装置の正面図。 送塵装置の斜視説明図。 送塵装置の底面図。 制御ブロック図。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1に示すAは、本実施形態に係るコンバインであり、コンバインAは、本発明に係る脱穀装置を備えている。まず、コンバインAの全体構成についての概要を説明する。
[コンバインの全体構成についての概要説明]
コンバインAは、図1に示すように、左右一対のクローラ式の走行部1,1上に、機体フレーム2を設け、機体フレーム2の左側前部に刈取フレーム3を介して刈取部4と搬送部5とを昇降自在に取り付けている。機体フレーム2上の左側前部には、穀稈移送部6と脱穀装置としての脱穀部7と選別部8を配設するとともに、後部に排藁処理部9を配設している。一方、機体フレーム2上の右側前部には、運転部(図示せず)を囲繞するキャビン10を配設するとともに、右側中途部に穀粒貯留部11を配設し、穀粒貯留部11の直後方に穀粒搬出部12を穀粒貯留部11と連通させて配設している。キャビン10の後下部における機体フレーム2上の位置には、エンジン等からなる原動機部(図示せず)を配設して、エンジンの駆動力により上記した各部の作動部を作動させるようにしている。13は、選別部8と穀粒貯留部11との間に起立状態にて介設した揚穀筒である。
このように構成したコンバインAでは、刈取部4により穀稈を刈り取り、刈り取った穀稈を搬送部5により後上方の穀稈移送部6まで搬送して、穀稈移送部6に穀稈を受け渡し、穀稈移送部6により穀稈の株元を挟扼するとともに、穂先を脱穀部7内に挿入した状態で後方へ移送させるようにしている。
この際、穀稈の穂先は脱穀部7により脱穀されるとともに、脱穀された穀粒は、選別部8により選別されて、清粒(一番穀粒)のみが揚穀筒14を介して穀粒貯留部11に搬送される。穀粒貯留部11内には、搬送された清粒が投入されて貯留されるとともに、穀粒貯留部11内に貯留された清粒は、適宜、穀粒搬出部12により機外へ搬出可能としている。また、脱穀された穀稈は、排藁として排藁処理部9に搬送されて、排藁処理部9により細断された後に機外へ搬出されるようにしている。
[脱穀部の構成についての説明]
次に、コンバインAの特徴的な構成である脱穀部7の構成について、図2〜図10を参照しながら説明する。すなわち、脱穀部7は、前後方向に長手状の空間である扱室20を有している。扱室20は、その天井面と左側上半部面とを扱室カバー21により被覆している。扱室カバー21は、扱室20の上方を被覆する天井部22と、扱室20の左側方上部を被覆する左側壁部23とから正面視L型(鉤型)に形成して、脱穀部7の内側壁部24の上端部に、前後一対の枢支部25を介して天井部22の右側縁部を枢支するとともに、それらの枢支部25を中心にして、上方へ跳ね上げた開放位置と、扱室20を被覆した閉塞位置と、の間で開閉自在となしている。aは、開閉方向である。天井部22は、前後長手水平板状に形成するとともに左側縁部を外側方へ下り傾斜状に形成した内壁22aと、前後長手略水平板状に形成した外壁22bと、を上下方向に対向配置して形成している。左側壁部23は、それぞれ前後長手垂直板状に形成した内壁23aと外壁23bを左右方向に対向配置して形成している。扱室20内には、前後方向に軸線を向けた扱胴支軸28を介して、その軸線廻りに扱胴26を回動可能に軸架し、扱胴26の直下方位置に受網27を張設している。29は、内壁23aに内方へ向けて突設した固定刃である。
天井部22には、送塵装置30を配設している。すなわち、送塵装置30は、正逆回転駆動可能な回動駆動手段としての電動モータ31と、電動モータ31の駆動軸に連動連結した駆動側回動伝動手段としてのピニオンギヤ32と、ピニオンギヤ32に連動して回動する従動側回動伝動手段としてのセクタギヤ33と、セクタギヤ33に連動して回動する送塵弁34と、送塵弁34の回動角を検出する回動角検出手段としてのポテンショメータ35と、ポテンショメータ35の検出結果に基づいて電動モータ31を駆動制御する制御手段としてのコントローラCと、を具備している。送塵弁34は、天井部22の内面側に送塵弁34を垂下状に取り付けて、扱室20内において開度調節可能に配設している。そして、送塵装置30は、送塵弁34の開度の調節により、扱室20内における穀粒や塵埃等の脱穀処理物の滞留時間、換言すると脱穀処理物の後方への移送速度を調節可能としている。
このように構成した本実施形態では、送塵弁34が開度調節される際に、回動力が電動モータ31→ピニオンギヤ32→セクタギヤ33→送塵弁34に伝達される。つまり、開度調節される送塵弁34に伝達される作用力は回動力のみである。そのため、電動モータ31から送塵弁34まで作用力が伝動される間に、機械的なこじれが発生するのを少なくすることができる。したがって、送塵弁34の開度調節を堅実に行うことができる。
扱室20の上部を被覆する扱室カバー21には、支持手段としての支持基板40を介して、電動モータ31とピニオンギヤ32とポテンショメータ35とを一体的に取り付け可能とするとともに、これらの手段の扱室カバー21に対する取付位置を一体的に微調整可能としている。
このように構成した本実施形態では、扱室20の上部を被覆する扱室カバー21に、支持基板40を介して電動モータ31とピニオンギヤ32とポテンショメータ35を一体的に取り付け可能としているため、つまり、支持基板取付ユニットUとなしているため、支持基板取付ユニットUの取付・取外し作業(組付け・分解作業)が楽に行える。この際、支持基板取付ユニットUの扱室カバー21に対する取付位置を一体的に微調整可能としているため、支持基板取付ユニットUを形成する電動モータ31とピニオンギヤ32とポテンショメータ35の支持基板40を介した取付精度を向上させることができる。
より具体的に説明すると、支持基板40は、四角形板状に形成しており、支持基板40の上面側にはポテンショメータ35を取り付ける一方、支持基板40の下面側には電動モータ31と、その駆動軸に取り付けたピニオンギヤ32とを取り付けて、ユニット化している(支持基板取付ユニットUとなしている)。支持基板40の左側前後部には、左右方向に横長の取付位置微調整用の左側長孔41を設けている。支持基板40は、扱室カバー21の天井部22の前中央部に配設している。すなわち、天井部22の内壁22aには、支持基板40の左側部を取り付けるための二本の左側取付脚片42,42を立設している。二本の左側取付脚片42,42は、内壁22aの左側縁部に各下端部42a,42aを前後方向に間隔をあけて取り付け、各中途部42b,42bを上方へ直状に立ち上げて、各上端部42c,42cを右側方へ水平に突出させて形成している。支持基板40の右側前部には、右側取付脚片43を垂設している。右側取付脚片43は、支持基板40の右側前部に上端部43cを取り付けて、支持基板40の右側縁部位置から中途部43bを下方へ直状に垂下させて、下端部43aを右側方へ水平に突出させて形成している。下端部43aには、左右方向に横長の取付位置微調整用の右側長孔47を設けている。下端部43aは、内壁22aの前中途部に載設した脚載せ台44上に右側長孔47を介して取付ボルト45により取り付けている。
このように形成した支持基板40は、二本の取付脚片42,42の上端部上と脚載せ台44上に、左・右側長孔41,47を介して取付ボルト45により左右方向に微調整可能に、かつ、着脱自在に取り付けている。ここで、三本の取付脚片42,42,43は、外壁22bの前中央部に平面視四角形状に形成した開口部46から上方へ突出させて、支持基板40さらには支持基板40に取り付けた電動モータ31等の支持基板取付ユニットUを開口部46よりも上方に配置している。したがって、支持基板40に取り付けた電動モータ31等は、二本の取付脚片42,42と脚載せ台44に支持基板40を取り付ける際に、内・外壁22a,22bと干渉して、これら内・外壁22a,22bを損傷等させるのを防止することができる。
電動モータ31は、支持基板40の下面に補強板48を介して下方から取り付けている。電動モータ31の駆動軸には、ピニオンギヤ32を取り付けて、ピニオンギヤ32を支持基板40の後中央部の直下方に水平に配置している。
ピニオンギヤ32は、支持基板40の後中央部の直下方において、軸線を上下方向に向けて水平に配置している。ピニオンギヤ32の背後には、セクタギヤ33を配置して、両ギヤ32,33を前後方向に噛合させている。
セクタギヤ33は、平面視扇状に形成して、円弧状に形成した前端縁部にギヤ部33aを形成し、基端部33bを後方に向けて配置している。セクタギヤ33の中途部には、左右方向に伸延して前方へ凸状に湾曲する弧状の開度調整長孔60を形成している。開度調整長孔60の開孔縁部には、開度目盛63を付している。本実施形態では、15度の開度目盛63を中心にして、左側方にそれぞれ5度ずつ開度を減少させる目盛を付す一方、右側方にそれぞれ5度ずつ開度を増大させる目盛を付している。つまり、開度が5度〜25度の五つの開度目盛63を付している。
送塵弁34は、内壁22aの内面に沿って左右方向に延伸する複数(本実施形態では六個)の送塵弁形成片50と、各送塵弁形成片50の中途部を枢支する前後方向長手状の帯状枢支片51と、各送塵弁形成片50の右側端部同士を連動連結する前後方向長手状の連動連結片52と、を具備している。六個の送塵弁形成片50は、内壁22aの内面に沿って前後方向に間隔をあけて配置しており、前から2番目の送塵弁形成片50をセクタギヤ33に連動連結した駆動用の送塵弁形成片50となして、その他の送塵弁形成片50を従動用の送塵弁形成片50となしている。帯状枢支片51は、前後方向に短手状の短手片51aと、短手片51aの後端部に連設したボス部51bと、ボス部51bに前端部を連設した前後方向に長手状の長手片51cとから形成している。短手片51aの前端部には、前から一番目の送塵弁形成片50の中途部を枢支連結している。ボス部51bは、開口部46内に貫通状に配置しており、ボス部51b中には、上下方向に軸線を向けた枢支軸53を挿通し、枢支軸53の上端部に外壁22bよりも上方に配置したセクタギヤ33の基端部33bを取り付けている。一方、枢支軸53の下端部には、外壁22bよりも下方に配置した前から二番目の駆動用の送塵弁形成片50の中途部を取り付けて、セクタギヤ33と送塵弁形成片50とを、枢支軸53を介して一体となしている。そして、セクタギヤ33の回動動作に、枢支軸53を介して、駆動用の送塵弁形成片50が一体的に回動動作して、その開度を変更するようにしている。長手片51cには、前から三番目〜六番目の各送塵弁形成片50の中途部を枢支連結ボルト54により枢支するとともに、外壁22bに長手片51cを連結している。連動連結片52には、各送塵弁形成片50の右側端部を上下方向に軸線を向けた枢支連結ピン55により枢支連結して、駆動用の送塵弁形成片50の回動動作に連動して他の送塵弁形成片50も一体的に回動動作して、全ての送塵弁形成片50が同一の開度に変更されるようにしている。ここで、図9に示すθは、開度であり、開度θは、枢支軸53と交差する左右方向の仮想線Kと、枢支軸53を中心に後方へ退避した駆動用の送塵弁形成片50の延伸線Pとの間に形成される角度(退避角度)である。56は、開口部46を上方から被覆する蓋体であり、蓋体56は、キャップ状に形成して外壁22bに着脱自在に取り付けて、開口部46を通して露出する支持基板取付ユニットUやセクタギヤ33や短手片51aやボス部51bや枢支軸53等を開閉蓋自在としている。
扱室20の上部を被覆する扱室カバー21には、セクタギヤ33を機械的に固定可能として、セクタギヤ33を介して送塵弁34を固定可能としている。そして、セクタギヤ33を機械的に固定することで、送塵弁34を固定可能としているため、電気的なトラブルの発生により電動モータ31が駆動停止された場合でも、送塵弁34を機械的に固定することで、脱穀作業を継続させることができる。
より具体的説明すると、セクタギヤ33の中途部に設けた開度調整長孔60の直下方には、短手片51aを配置しており、開度調整長孔60と上下方向に対向して位置する短手片51aの部分には、正面視門型に形成したボルト支持片61を載設している。ボルト支持片61の中途部には、開度調整長孔60中に挿通した固定ボルト62の下端部を螺着支持させている。そして、固定ボルト62を締め付けることで、ボルト支持片61を介して短手片51aにセクタギヤ33を固定可能としている。その結果、枢支軸53を介してセクタギヤ33に一体的に取り付けた駆動用の送塵弁形成片50を一定の開度θに固定することができる。この際、開度調整長孔60を介してセクタギヤ33の姿勢を固定ボルト62により設定することで、送塵弁形成片50の開度θを任意に設定することができる。
ポテンショメータ35は、ピニオンギヤ32の回動動作に連動して枢支軸53を中心に回動するセクタギヤ33の回動角度を検出する角度検出センサである。ポテンショメータ35は、支持基板40の右側後部に載設した正面視門型のセンサ取付台70上に本体71を載置し、本体71からセンサ取付台70を貫通させてセンサ軸72を下方へ向けて突出させ、センサ軸72の下端部に後方へ向けて延伸するセンサアーム73の基端部を取り付けている。セクタギヤ33の左側前部には、アーム当接ピン64を上方へ向けて突設して、アーム当接ピン64の周面にセンサアーム73の先端部(後端部)を当接させている。そして、セクタギヤ33が回動動作すると、アーム当接ピン64を介してセンサアーム73が回動し、センサアーム73の回動に連動してセンサ軸72が回動して、センサ軸72の回動動作を回動量として本体71が電気的に検出する。その結果、セクタギヤ33と一体回動する駆動用の送塵弁形成片50の回動動作、つまり、開度θが検出される。
コントローラCは、内部バスにより相互に接続されたCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等を備えたコンピュータ装置であり、運転部等の適所に配設している。CPUは、タイマを内蔵しており、ROMに格納された制御プログラムをRAMに読み込み、この制御プログラムにしたがって、電動モータ31等の駆動制御を実行する。
コントローラCには、図10に示すように、入力インターフェースを介して、運転部に設けたボリューム式の開度設定スイッチ80と、送塵弁34の開度を検出するポテンショメータ35と、を電気的に接続する一方、出力インターフェースを介して、電動モータ31を電気的に接続している。そして、開度設定スイッチ80からの操作情報が入力インターフェースを介して入力される一方、操作情報を取得したコントローラCは、操作情報に基づいて制御プログラムにしたがった制御情報を生成し、生成した制御情報を、出力インターフェースを介して電動モータ31に出力する。電動モータ31は、ピニオンギヤ32を介してセクタギヤ33を回動させるとともに、セクタギヤ33に枢支軸53を介して一体的に連動連結した駆動用の送塵弁形成片50と、それに連動連結した従動用の送塵弁形成片50、つまり、送塵弁34を回動させる。この際、ポテンショメータ35は、セクタギヤ33を介して駆動用の送塵弁形成片50の回動角度(開度)を検出して、その検出情報をコントローラCに常時出力しており、コントローラCは、取得した回動角度(開度)の検出情報と、開度設定スイッチ80により設定された開度とが一致したと判断した場合には、電動モータ31に、その駆動を停止させる制御情報を出力する。
扱室カバー21の内壁22aの内面には、図9に示すように、送塵弁34の初期設定位置となる目印85を設け、この目印85に送塵弁34を符合させることで、送塵弁34を初期設定位置に設定するとともに、セクタギヤ33を機械的に固定することで、セクタギヤ33を介して送塵弁34を固定し、固定したセクタギヤ33にピニオンギヤ32を連動連結して、この連動連結状態でのポテンショメータ35の出力電圧を初期設定値としてコントローラCに記憶させるようにしている。
より具体的に説明すると、扱室カバー21の内壁22aの内面には、送塵弁34の一部を形成する駆動用の送塵弁形成片50の初期設定位置となる目印85を設けている。目印85は、小さな円形状に形成している。目印85の中心部には、駆動用の送塵弁形成片50の前端縁部50aを整合させることで、駆動用の送塵弁形成片50を初期設定する。本実施形態では、開度調整長孔60の中央部(開度15度)に初期設定して、開度設定スイッチ80により開度15度を中心にして任意に開度を増減調整可能としている。続いて、開度調整長孔60中に挿通している固定ボルト62を締め付けることで、ボルト支持片61を介して短手片51aにセクタギヤ33を固定すると、セクタギヤ33に一体的に連結された駆動用の送塵弁形成片50も初期設定位置に固定される。初期設定位置に固定したセクタギヤ33には、ピニオンギヤ32を噛合させて、この噛合状態でのポテンショメータ35の出力電圧を初期設定値としての検出情報としてコントローラCに出力して、コントローラCに検出情報を記憶させる。その後に固定ボルト62を緩めることで、セクタギヤ33のボルト支持片61を介した短手片51aへの固定を解除しておく。このようにして、送塵弁34の初期設定を完了させることができる。
このように構成した本実施形態では、送塵弁34を初期設定位置に設定する際に、電動モータ31を回動駆動させて送塵弁34を微調整する煩雑さがない。しかも、支持基板40に、電動モータ31とピニオンギヤ32とポテンショメータ35を一体的に組付けた支持基板取付ユニットUとなして、セクタギヤ33に支持基板取付ユニットUのピニオンギヤ32を噛合させることで、電動モータ31を回動駆動させることなく、送塵弁34を初期設定位置に簡単かつ堅実に設定することができる。
[脱穀部のその他の構成についての説明]
脱穀部7の左側前部には、固定部材100を設けており、固定部材100と扱室カバー21との間には、ロック機構110と開閉支援手段としてのオイルシリンダ120を介設している。
ロック機構110は、左側壁部23の内壁23aにフック114を取り付けるとともに、固定部材100に設けたロックピン112にフック114を係合・解除自在となし、フック114には、連動リンク116を介して、外壁23bに揺動自在に取り付けた操作レバー118の基端部を連動連結している。フック114は、ロックピン112に係合する方向に弾性付勢している。122は、外壁23bに取り付けた開閉取っ手である。そして、操作レバー118を上方へ回動操作することで、連動リンク116を介してフック114を弾性付勢に抗してロックピン112から係合解除可能としている。したがって、操作レバー118を上方へ回動操作するとともに、開閉取っ手122を介して扱室カバー21を上方へ回動させることで、扱室カバー21を開放することができる。この際、オイルシリンダ120が有する開閉アシスト機能(開閉支援機能)により扱室カバー21を楽に開閉することができる。
左側壁部23には、狭扼機構130を設けている。すなわち、狭扼機構130は、左側壁部23の下端縁部から下方に露出させて配置した複数の狭扼杆132と、各狭扼杆132を下方に向けて押圧付勢するように内・外壁23a,23b間に配設した押圧付勢体134と、を具備している。複数の狭扼杆132は、前後方向に直列に連結して形成している。
脱穀部7には、扱室20の左側下半部を被覆する脱穀左側壁部140を設けており、脱穀左側壁部140の内側には、前部に前従動スプロケット142を設ける一方、後部に後従動スプロケット144を設け、中途部に駆動スプロケット146を設けて、これらのスプロケット間にフィードチェン148を巻回している。150は中間従動スプロケットである。
前記した複数の狭扼杆132とフィードチェン148の上側回動側部は、上下方向に対向配置するとともに、押圧付勢体134により下方のフィードチェン148側へ向けて押圧付勢された複数の狭扼杆132と、フィードチェン148の上側回動側部とにより、穀稈の株元部を挟持可能として、穂先部を扱室20内に配置した状態で、株元部を挟持したままフィードチェン148の回転動作によって穀稈を後上方へ向けて移送可能としている。この際、穂先部は、扱胴26により脱穀されるとともに、脱穀された穀粒等は送塵弁34により後方へ移送される。この送塵弁34による穀粒等の移送速度(扱室内の滞留時間)は、穀粒等の量の多少に応じて送塵弁34の開度θの大きさを調整することで、適宜、変更可能としている。152は、排藁処理部9に設けた排藁移送チェンであり、排藁移送チェン152は、フィードチェン148から排藁を受けて、排藁を移送処理するようにしている。
なお、以上のように説明してきた送塵弁34の構成は、脱穀部7に装備することが可能なものであり、本実施形態のような自脱型のコンバインAが備える脱穀部7に限らず、普通型のコンバインが備える脱穀部にも適用することができる。
A コンバイン
C コントローラ
20 扱室
21 扱室カバー
30 送塵装置
31 電動モータ
32 ピニオンギヤ
33 セクタギヤ
34 送塵弁
35 ポテンショメータ
40 支持基板

Claims (3)

  1. 扱室内に送塵弁を開度調節可能に配設して、送塵弁の開度の調節により穀粒や藁屑等の脱穀処理物の扱室内における滞留時間を調節するようにした脱穀装置であって、
    回動駆動手段と、
    回動駆動手段に連動連結した駆動側回動伝動手段と、
    駆動側回動伝動手段に連動して回動する従動側回動伝動手段と、
    従動側回動伝動手段に連動して回動する送塵弁と、
    送塵弁の回動角を検出する回動角検出手段と、
    回動角検出手段の検出結果に基づいて回動駆動手段を駆動制御する制御手段と、
    を具備し、
    扱室の上部を被覆する扱室カバーに、従動側回動伝動手段を機械的に固定可能として、従動側回動伝動手段を介して送塵弁を固定可能とし、
    送塵弁を初期設定位置に設定するとともに、
    従動側回動伝動手段を機械的に固定することで、従動側回動伝動手段を介して送塵弁を固定し、
    固定した従動側回動伝動手段に駆動側回動伝動手段を連動連結して、この連動連結状態での回動角検出手段の出力電圧を初期設定値として制御手段に記憶させるようにした脱穀装置。
  2. 扱室カバーの内壁に、送塵弁の初期設定位置となる目印を設け、
    この目印を用いて、送塵弁を初期設定位置に設定する請求項1記載の脱穀装置。
  3. 扱室の上部を被覆する扱室カバーに、支持手段を介して、回動駆動手段と駆動側回動伝動手段と回動角検出手段を一体的に取り付け可能とするとともに、これらの手段の扱室カバーに対する取付位置を一体的に微調整可能とした請求項1又は2記載の脱穀装置。
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