JP6534782B1 - トレーニングマシーンの振動吸収装置 - Google Patents
トレーニングマシーンの振動吸収装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6534782B1 JP6534782B1 JP2019011893A JP2019011893A JP6534782B1 JP 6534782 B1 JP6534782 B1 JP 6534782B1 JP 2019011893 A JP2019011893 A JP 2019011893A JP 2019011893 A JP2019011893 A JP 2019011893A JP 6534782 B1 JP6534782 B1 JP 6534782B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- leg
- base
- mounting plate
- training machine
- coil spring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 title claims description 14
- 238000000926 separation method Methods 0.000 claims abstract description 62
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 claims description 22
- 239000000463 material Substances 0.000 abstract description 15
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 abstract description 7
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 18
- 238000000034 method Methods 0.000 description 17
- 210000001364 upper extremity Anatomy 0.000 description 16
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 16
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 11
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 11
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 6
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 6
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 6
- 235000001674 Agaricus brunnescens Nutrition 0.000 description 5
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 5
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 5
- VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N Chromium Chemical compound [Cr] VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N Nickel Chemical compound [Ni] PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000011651 chromium Substances 0.000 description 4
- 229910000851 Alloy steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 229910000639 Spring steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 3
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 3
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 2
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 2
- 239000013013 elastic material Substances 0.000 description 2
- JEIPFZHSYJVQDO-UHFFFAOYSA-N iron(III) oxide Inorganic materials O=[Fe]O[Fe]=O JEIPFZHSYJVQDO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 2
- 229910000677 High-carbon steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 1
- 239000003651 drinking water Substances 0.000 description 1
- 235000020188 drinking water Nutrition 0.000 description 1
- 210000003811 finger Anatomy 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 210000004932 little finger Anatomy 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
- 238000004088 simulation Methods 0.000 description 1
- 210000004243 sweat Anatomy 0.000 description 1
- 238000005493 welding type Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
Description
<実施形態1 概要>
本実施形態における発明は、トレーニングマシーンを床に支持する脚を載置して、トレーニングマシーンの振動を吸収する振動吸収装置に関する発明である。
図1は、本件振動吸収装置の使用例を示す概念図である。図に示すように、本件振動吸収装置(0103)は、トレーニングマシーン(0100)を床に支持する脚(0102)から床面に与えられる振動を吸収するために、本件振動吸収装置の上にトレーニングマシーンの脚を載置させて利用する。図に示すトレーニングマシーンは、走行ベルト(0101)と、操作画面(0104)と、テレビ(0105)と、ハンドル(0106)を有する、一般的なランニングマシーンであるが、これ以外の構造を有するランニングマシーンであってもよいし、ランニングマシーン以外のトレーニングマシーンであってもよい。図2は、図1のA部を拡大した、組立完成形の本件振動吸収装置の概念断面図である。本件振動吸収装置は、図に示すように、脚(0201)を載置する脚載置板(0202)と、脚の脚載置板上での滑りを規制する脚規制部(0203)と、脚載置板を直接又は間接に弾性部材で支持するためのベース(0204)と、ベースに設置され直接又は間接に脚載置板を支持する弾性部材(図ではバネ)(0205)と、ベースと脚載置板との最大離間距離を規制するための最大離間距離規制部(0206)と、を有する。トレーニングマシーンの脚から載置板に向かって加えられた力が、載置板によって分散され、ベースに設置された弾性部材(図ではバネ)によって吸収されることによって、振動が吸収される。トレーニングマシーンの脚から加えられた力が分散されて、弾性部材(図ではバネ)によって吸収された態様の例示を図3に示している。図は、トレーニングマシーンの脚から加えられた力が載置板によって前後の一方に偏って分散された場合であり、図では前側に設置されたバネが後側に設置された弾性部材(一例はバネ)に比して大きな割合で収縮している。力の加わり方に応じて不均等に分散する力を、それぞれのバネが独立に吸収することによって、上下方向の振動を効果的に吸収することができることが、本発明の振動吸収装置の特徴である。
<弾性部材の定義>
弾性部材は弾性を有するものであれば特に限定しない。代表例としては、各種ばね(コイルバネ、板バネ等)、ゴム部材、ショックアブソーバー、エアバッグクッション、オイルダンバー、エアダンパー、など各種のものを採用可能である。本願明細書では請求項1では弾性部材としてバネを例示して説明し、請求項2から請求項5までは弾性部材をコイルバネに限定する。請求項6に関しては弾性部材の限定は行わないがコイルバネで例示して説明する。
「脚載置板」とは、各種トレーニングマシーンを床に支持する脚を載置するための板である。脚載置板は、重量的負荷に加え、振動による負荷が最もかかるポイントとなるため、強度を有する素材によって構成することはもちろん、トレーニング者の汗やトレーニング時の飲料水などに起因して錆びることがない素材によって構成することが望ましい。例えば、クロム、またはクロムとニッケルを含む、錆びにくい合金鋼である、ステンレス等の金属によって構成する。
具体的には、脚の投影面積をSとするとき、載置板の面積Aは、
1.5S≦A≦3S
であることが好ましい。
図16及び図17、並びに図18から図21は、それぞれ、トレーニングマシーンの後脚用の振動吸収装置の脚載置版と、トレーニングマシーンの前脚用の振動吸収装置の右脚載置板の具体的な構成の例を示す図である。
脚載置板の一辺の長さ(図16中A)を150mmから250メートルの間、他辺の長さ(図16中B)を150mmから250mmの間に設定することが好ましい。下限にて指定する数値よりもさらに小さくすると、載置するトレーニングマシーンに対して本件振動吸収装置が相対的に軽くなりすぎて、トレーニングマシーンの横揺れや上限振動によって本件振動吸収装置が動いてしまい不安定となる恐れがある。上限にて指定する数値よりもさらに大きくすると、全体的な重さが重くなりすぎるために、本件振動装置を1人で運ぶことが困難となる恐れがある。一辺を190mmから210mmの間、他辺を190mmから210mmの間に設定する場合には、安定性を害する危険性がほぼ認められない軽さを維持しつつ本件振動吸収装置を持ち運ぶことが容易な軽さにできる組み合わせとなる。
図18は脚載置板(1801)の平面図である。図中の(あ)は脚載置板であり、い、う、え、お、は脚規制部の各壁を示す。脚載置板の長辺の長さ(図18中a)が350mmから470mmの間で、脚載置板の短辺の長さ(図18中b)が150mmから250mmで構成することが好ましい。理由については、先述した通りである。図19は、概念右側面図である。本図においても、図中の図中の(あ)は脚載置板であり、い、う、え、お、は脚規制部の各壁を示す。脚載置板(あ)の高さ(図19中g)は、4mmから10mmの間が好ましい。理由については、先述した通りである。
「脚規制部」は、トレーニングマシーンの前記脚の脚載置板上での滑りを規制する。トレーニングマシーンから本件振動吸収装置に衝撃が加えられた場合、全ての運動エネルギーが本件振動吸収装置に伝わるわけではない。本件振動吸収装置に伝わらなかった運動エネルギーの一部分がトレーニングマシーンの脚に残ることになるので、トレーニングマシーンの前記脚は脚載置板上でわずかながら滑ることになる。わずかながら滑っていく状態を放置しておくと、いずれトレーニングマシーンが本件振動吸収装置から落下して、トレーニングマシーンの転倒の原因となりかねない。したがって、本件振動吸収装置は、トレーニングマシーンの脚が脚載置板上から落下することがないように、動きを規制する構造を有していることが求められる。しかしながら、多少の滑りは許容する方がトレーニングマシーンの衝撃を吸収できるので好ましい。
1.2W≦M≦1.6W
の範囲となるように構成することが好ましい。1.2Wよりも狭い場合には脚載置板上でのトレーニングマシーンの横方向の振動によるずれを横滑りで吸収する能力が低くなりすぎる。一方、1.6Wよりも広い場合には無駄な面積が多くなり、かつトレーニングマシーンの振動吸収装置の重量が重くなりすぎるので好ましくない。
図16に例示する脚規制部(1602)の一辺の長さ(図16中C)は、50mmから150mmの間、他辺の長さ(図16中D)は、50mmから150mmの間に設定することが好ましい。脚規制部の大きさは、後述するように、ランニングマシーンの大きさに合わせて適切な大きさを選択することが好ましいが、一辺の長さを共に100mmとする正方形によって構成すると、種々のタイプのトレーニングマシーンに対応することが可能である。脚規制部の配置位置は、その重心位置が脚載置板の左右辺から等距離又は/及び上下辺から等距離に位置するように構成することが好ましい。最も好ましい配置は、脚規制部の中心と脚載置板の中心が一致するように構成する場合である。
図18から図21は、トレーニングマシーンの前脚(右)の振動吸収装置の脚載置板を示す。図に示す脚規制部(い、う、え、お)は長さと形状の異なる4つの壁の組み合わせによって構成されていることを特徴とする。図中、「お」で示される脚規制部は、トレーニングマシーンの前脚右側に立つ壁であり、図中「う」で示される脚規制部は、トレーニングマシーンの前脚前側に立つ壁であり、図中「い」で示される脚規制部は、トレーニングマシーンの前脚左側(トレーニングマシーン内側)に立つ壁であり、図中「え」で示される脚規制部は、トレーニングマシーンの前脚後側(トレーニングマシーン内側)に立つ壁である。
「ベース」は、脚載置板を直接又は間接に弾性部材(代表例としてはバネ)で支持する。ベースは、本件振動吸収装置を利用する際にトレーニングマシーン側ではなく床側に位置する部材である。ベースには、トレーニングマシーンに加えて、載置板などの本件振動吸収装置を構成する全ての部材の重量が加重されることになるので、強度を有する素材によって構成する。例えば、クロム、またはクロムとニッケルを含む、錆びにくい合金鋼である、ステンレス等の金属によって構成する。また、ベースに安定性がないと、バネが振動を吸収して伸縮する際の衝撃によってベース事自体が動き、その結果トレーニングマシーンが転倒する恐れがある。そこで、ベース素材は幅広の平板な構造であることが好まし。
「弾性部材」は、ベースに設置され脚載置板を直接又は間接に支持する。図2に示すように、弾性素材の一例としては、バネが考えられる。以下では、先にも述べたように、弾性素材をバネとして説明を行う。本件振動吸収装置を利用する際には、脚載置板はバネの上に載っている状態となる。そして、バネはクッションのように脚載置板から加えられる力に応じて伸縮を行い、クッションのように振動を吸収する。バネは振動を吸収する要となる部材であり、最も摩耗が激しい部材であるから、強度を有する素材によって構成する。バネの素材はばね鋼と呼ばれる金属である。ばね鋼は、狭義には熱間成形で造られるばね用の鋼を指し、広義には冷間成形で造られるばね用の鋼も含めて指す。ばね鋼の素材形状は、細長い線材・棒材と平たい板材の2種類に分類される。例えば、高炭素鋼、合金鋼、ステンレス鋼がばね鋼として使われる金属の代表例である。
50N/kg≦K≦65N/kg
の範囲となることが好ましい。バネ定数が50N/kgよりも小さい場合には、バネがたわみやすくなり、バネ定数が65N/kgよりも大きい場合には、大きな力がかかってもバネがたわみ難くなる。より好ましくは、
56N/kg≦K≦60N/kg
の範囲となることが好ましい。56N/kgから60N/kgの間のバネ定数の場合には、利用者の体型を問わず、トレーニングマシーンに加重されるマシーンの利用者が与える衝撃力に対してバネが伸縮可能となる。
弾性部材のベース上に立設される本数には特に限定はないが、弾性部材の中心軸点とベースを構成する多角形あるいはベースを構成する円の重心点(以下単に「重心点」という。)に対して対称図形を構成することが好ましい。脚載置板は、重心点を中心に着地時の衝撃によって傾斜振動するからである。さらに弾性部材の、立設位置は、後述する最大離間距離規制部の内側になることが好ましい。最大離間距離規制部は、本件振動吸収装置の脚載置板とベースの離間距離を規制するものであるから、脚載置板とベースの離間距離が最大離間距離規制部より大きくなることはない。したがって、弾性部材が最大離間距離規制部の外側にある場合、 弾性部材の伸縮領域>最大離間距離規制部が規制する距離 となり、弾性部材の伸縮性を最大限に発揮することができないことになる。
「最大離間距離規制部」は、ベースと脚載置板との最大離間距離を規制する。図2に示すように、ベース上に立設されるボルトとこれに嵌合させるナットやねじ、その他ベース上に立設されるキノコ状の構造によって構成することが可能である。最大離間距離規制部は、脚載置板がベース上の弾性部材であるバネからの支持を離れて離脱することを防ぐという働きを有する。あるいは、最初からバネを若干縮めてベースに設置した場合に、バネが伸び切ってしまうことを防ぐために抑えておくという効果がある。また、図3に示すように不均衡に力が加わり一方に偏ってバネが縮んだ際に、縮んでいない他のバネが上方に上がりすぎることを防止することができる。
最大離間距離規制部をボルト・ナットなどのキノコ状構造で構成する場合に、最大離間距離規制部のベース上に立設される本数には特に限定はないが、キノコ状構造中心軸点を他のキノコ構造の中心軸点と結ぶ線が弾性構造体(例えばコイルバネ)の中心軸点を結ぶ線で構成される多角形(以下単に「多角形」という。)の重心点(以下単に「重心点」という。)に対して対称図形を構成することが好ましい。脚載置板は、重心点を中心に着地時の衝撃によって傾斜振動するからである。
さらに最大離間距離規制部がキノコ状構造で構成される場合には、その中心軸のベース上での立設位置は、前記多角形の外側になることが好ましい。より大きな傾斜を脚載置板に許容できるからである。
図16に示すように、最大離間距離規制部が脚載置板を貫通する部分(1603)の中心点は脚規制版の一辺からの距離(図16中G、H)は、15mmから25mmの範囲で、他辺からの距離(図16中I)は90mmから110mmの間であることが好ましい。最大離間距離規制部が脚載置板を貫通する部分である穴の半径は5mmから25mmの間であることが好ましい。穴が小さすぎると、図3に示すように偏った方向に力がかかった時に脚載置板が斜めに傾くための遊びが不足してしまい、振動吸収力が弱くなってしまう。一方、穴が大きすぎると、脚載置板の強度が弱くなり、穴から脚載置板の中心とは反対の方向に向かって亀裂が入る危険が高まる。
図18に示す最大離間距離規制部が脚載置板を貫通する部分(1802)の中心点は脚規制板の短辺からの距離(図中c、d)は、5mmから20mmの間であることが好ましい。5mmよりも外側だと、貫通している穴から短辺にかけての強度が弱くなり、亀裂が走る原因となる。20mmよりも内側だと、規制部がバネの内側に位置することになり、バネの可動範囲がバネの外側にある場合に比して狭くなってしまう。また、長辺からの距離(図中f)は、80mmから120mmの間であることが好ましい。振動を吸収した脚載置板がシーソーのように一方向に傾いて下がったり上がったりすることがあることから、最大離間距離規制部が支点に位置するように構成することが好ましく、最大離間距離規制部の貫通部分の中心点と最大離間距離規制部貫通部を貫通する最大離間距離規制部が、脚規制板の両側の短辺の中心点を結ぶ中心線(図中n)上に位置するように構成することが好ましい。最大離間距離規制部を図18に示すように2個配置する場合には、2この最大離間距離規制部の中心を結ぶ距離(図中e)は、360mmから390mmの間とすることが好ましい。
<実施形態2 概要>
本実施形態における振動吸収装置は、実施形態1の特徴に加えて、バネがコイルバネであり、コイルの上下面は少なくとも一部が同一平面上に構成されていることを特徴とする。
本実施形態のバネは、コイルバネであって、コイルの上下面は少なくとも一部が同一平面状に構成されている。
図4に示すように、本実施形態におけるコイルバネは、ベースと接触するベース接触面(0401)及び、脚載置板に接する脚載置板接触面(0402)が平らに加工されていることが好ましい。ベース接触面及び脚載置板接触面が不安定であると、トレーニングマシーンからの振動を吸収してもコイルバネのぐらつきの原因となる。コイルバネとベース及び脚載置板が接する面積が大きいほど、コイルバネが安定してベース上に立設する。平に加工するためには、コイルバネのカーブが平らになるようにバネを構成する金属を研磨する又は/及び切り落とすことになる。したがって、平に加工している部分は、コイルバネを構成するワイヤー状素材の断面が円形ではなくなり、半円形状の形態となっていることから、素材の厚みが薄くなっている。平に加工していない部分に比べて、素材の強度が落ちている。したがって、コイルバネとベース又は/及び脚規制板の設置面の面積(平に加工した面積)を大きくしすぎるとコイルバネがベース又は/及び脚規制板の接地面との切替部分で折れたり亀裂が入ったりする可能性が高くなる。そこで、コイルバネのベース接触面及び脚載置板接触面のコイル長をM、コイルバネの1周巻きの長さをRとすると、
1/2R≦M≦4/5R
となるようにベース接触面及び脚載置板接触面のコイル長を構成することが好ましい。ベース接触面及び脚載置板接触面のコイル長がコイルバネの1周巻きの長さの4/5よりも小さいと、接地面と設置していない面との高低差によってがたつきが生じ、騒音の原因となる。ベース接触面及び脚載置板接触面のコイル長がコイルバネの1周巻きの長さの1/2よりも大きいと、コイルバネを平にする加工面積が大きくなり、コイルバネが折れたり亀裂が入りやすくなる。
<実施形態3 概要>
本実施形態における振動吸収装置は、実施形態1又は実施形態2の特徴に加えて、ベースにはコイルバネを被せ又は/及び緩く嵌めてコイルバネをベース上に立設するためのベース上規制部を有することを特徴とする。
本実施形態における振動吸収装置は、図5に示すように、ベース(0502)にコイルバネを被せ又は/及び緩く嵌めてコイルバネ(0503)をベース上に立設するためのベース上規制部(0501)を有する。
「ベース上規制部」は、コイルバネを被せ又は/及び緩く嵌めてコイルバネをベース上に立設するための部である。コイルバネの形状に沿うように、コイルバネが円柱状のものであればベース上規制部も円柱状、コイルバネの形状が多角柱状のものであればベース上規制部も多角柱状のものであることが好ましいが、円柱状と多角柱状のものの組み合わせであっても一定の効果を得ることは可能である。ベース上規制部は、コイルバネとベースの接触面及びコイルバネと脚載置板との接触面との間のぐらつきを抑え、本件振動吸収装置が不安定な動きをすることを防ぐ効果がある。ベース上規制部をベースに固定する方法としては、ベースにねじ等を用いて固定する方法、ベースに溶接する方法、一体形成による方法が考えられる。
0.3(mm)≦CW−BW≦1.5(mm)
の範囲になるように構成することが好ましい。0.3(mm)よりも小さいとバネに対する荷重によってコイル周が拡大する際にコイルとベース上規制部とが衝突する恐れがあり、1.5(mm)よりも大きすぎる場合にはバネに加えられる横方向の力でバネの軸心の平行移動量が大きくなりすぎてぐらつきの原因となる。
0.3(mm)≦BW−CW≦1.5(mm)
の範囲になるように構成することが好ましい。0.3(mm)よりも小さいとバネに対する引っ張り荷重によってコイル周が縮小する際にコイルとベース上規制部とが衝突する恐れがあり、1.5(mm)よりも大きすぎる場合にはバネに加えられる横方向の力でバネの軸心の平行移動量が大きくなりすぎてぐらつきの原因となる。
具体的には、ベース上規制部の高さをBTとして、コイルバネの高さをCTとすると、
5/1CT≦BT≦1/4CT
の範囲となるように構成することが好ましい。5/1CTよりもベース上規制部が低いとバネのぐらつきが大きくなりすぎ、1/4CTよりも大きいとベース上規制部どうしが脚載置板からの衝撃で衝突する恐れが出る。このことは、ベース上規制部がコイルばねの内側に配置される構成でも、外側に配置される構成であっても同様である。
<実施形態4 概要>
本実施形態における振動吸収装置は、実施形態1から実施形態3のいずれか一に記載の構成に加えて、図6に示すように、脚載置板(0601)の裏面側に、コイルバネを被せ又は/及び緩く嵌めてコイルバネ(0602)を脚載置板の裏面側で規制する脚載置板規制部(0603)を有することを特徴とする。
本実施形態における振動吸収装置は、脚載置板の裏面側に、コイルバネを被せ又は/及び緩く嵌めてコイルバネを脚載置板の裏面側で規制する脚載置板下規制部を有する。
「脚載置板下規制部」は、コイルバネを被せ又は/及び緩く嵌めてコイルバネを脚載置板の裏面側で規制する。「コイルバネを被せ又は/及び緩く嵌めて」の意味は、実施形態3で既に説明済みであるから、省略する。さらに、脚載置板下規制部の働きは、実施形態3のベース上規制部の働きと同様であるから、詳細な説明は省略する。脚載置板下規制部を脚載置板下に固定する方法としては、脚載置板下面にねじ等を用いて固定する方法、脚載置板下面に溶接する方法、一体形成によって固定する方法と、が考えられる。
0.3(mm)≦CW−FW≦1.5(mm)
の範囲になるように構成することが好ましい。0.3(mm)よりも小さいとバネに対する荷重によってコイル周が拡大する際にコイルとベース上規制部とが衝突する恐れがあり、1.5(mm)よりも大きすぎる場合にはバネに加えられる横方向の力でバネの軸心の平行移動量が大きくなりすぎてぐらつきの原因となる。
0.3(mm)≦BW−FW≦1.5(mm)
の範囲になるように構成することが好まし。0.3(mm)よりも小さいとバネに対する引っ張り荷重によってコイル周が縮小する際にコイルとベース上規制部とが衝突する恐れがあり、1.5(mm)よりも大きすぎる場合にはバネに加えられる横方向の力でバネの軸心の平行移動量が大きくなりすぎてぐらつきの原因となる。
具体的には、脚載置板下規制部の高さをFTとして、コイルバネの高さをCTとすると、
5/1CT≦FT≦CT
の範囲となるように構成することが好ましい。5/1CTよりもベース上規制部が低いとバネのぐらつきが大きくなりすぎ、1/4CTよりも大きいとベース上規制部どうしが脚載置板からの衝撃で衝突する恐れが出る。このことは、脚規制板下規制部がコイルばねの内側に配置される構成でも、外側に配置される構成であっても同様である。
<実施形態5 概要>
本実施形態における振動吸収装置は、実施形態1から実施形態4のいずれか一の特徴に加えて、ベースを収容し、上面開口のベース収容箱と、ベース収容箱の側面の少なくとも上部を隠すスカート部を有するとともに、コイルバネに裏面を支持されるベース収容蓋と、をさらに有することを特徴とする。
本実施形態における振動吸収装置は、図8に示すベースを収容し、図7に示す上面開口のベース収容箱と、図9に示すベース収容箱の側面の少なくとも上部を隠すスカート部を有するとともに、コイルバネに裏面を支持されるベース収容蓋と、を有する。
<実施形態5 ベース収容箱>
「ベース収容箱」は、図8に示すベースを収容する、図7に示す上面開口の箱である。ベース収容箱の上面開口部からベースを収めることから、ベース収容箱はベースと同じ形状の底面を有するように構成することが望ましい。
図9はベース収容蓋を示す図である。図中0900がベース収容蓋の表面を示す図であり、図中0901がベース収容蓋の裏面を示す図である。「スカート部」(0902)は、ベース収容箱に被せることが可能であり、ベース収容箱の側面の少なくとも上部を隠す。ベース収容蓋は、前記スカート部を有するとともに、さらに、コイルバネに裏面を支持される。図中0903で示す円は、コイルバネよりも一回り円周が小さい円であり、前述の脚載置板下規制部がベース収容蓋を貫通してベース収容蓋下のコイルに緩く嵌まる構造となっている。さらに、図9に示すように、ベース収容蓋には最大離間距離規制部が貫通するための穴(0904)もあけられている。
<実施形態6 発明の概要>
本実施形態における発明は、トレーニングマシーンの脚に直接振動吸収の構造を持たせる振動吸収装置付きのトレーニングマシーンに関するものである。
本実施形態における振動吸収装置付きトレーニングマシーンは、トレーニングマシーン本体を少なくとも三以上の支持位置にてバネで支持するためのベースと、ベースに設置されトレーニングマシーン本体を各支持位置にて支持するバネと、ベースとトレーニングマシーン本体との最大離間距離を規制するための最大離間距離規制部と、からなる。
「ベース」の構成は、実施形態1から実施形態5のいずれかと同様の構成とすることが考えられ、既に説明済みである。「バネ」の構成は、実施形態1から実施形態5のいずれかに記載の振動吸収装置の構成と異なり、脚載置板を介して間接的にトレーニングマシーンを支持するわけではなく直接トレーニングマシーンを支持するが、それ以外の構成については実施形態1から実施形態5のいずれかと同様の構成とすることが考えられ、既に説明済みである。「最大離間距離規制部」は、実施形態1から実施形態5のいずれかの構成と異なり、トレーニングマシーンの脚本体に固定する構成となっているが、それ以外の構成については実施形態1から実施形態5のいずれかと同様の構成とすることが考えられる。
0101 走行ベルト
0102 トレーニングマシーンの脚
0103 振動吸収装置
0202 振動吸収装置
0201 トレーニングマシーンの脚
0202 脚載置板
0203 脚規制部
0204 ベース
0205 弾性部材
0206 最大離間距離規制部
Claims (3)
- トレーニングマシーンを床に支持する脚から床面に与えられる振動を吸収する振動吸収装置であって、
脚を載置する脚載置板と、
脚の脚載置板上での滑りを規制する脚規制部と、
脚載置板を直接又は間接に弾性部材で支持するためのベースと、
ベースに設置され脚載置板を直接又は間接に支持する弾性部材と、
ベースと脚載置板との最大離間距離を規制するための最大離間距離規制部と、
を有し、前記弾性部材はコイルバネであり、コイルの端面が研削等によって平面に加工されて上下面は少なくとも一部が同一平面上に構成されており、
ベースを収容し、上面開口のベース収容箱と、ベース収容箱の側面の少なくとも上部を隠すスカート部を有するとともに、コイルバネに裏面を支持されるベース収容蓋と、
をさらに有するトレーニングマシーンの振動吸収装置。 - 前記ベースにはコイルバネを被せ又は/及び緩く嵌めてコイルバネをベース上に立設するためのベース上規制部を有する請求項1に記載のトレーニングマシーンの振動吸収装置。
- 脚載置板の裏面側には、コイルバネを被せ又は/及び緩く嵌めてコイルバネを脚載置板の裏面側で規制する脚載置板下規制部を有する請求項1又は請求項2に記載のトレーニングマシーンの振動吸収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019011893A JP6534782B1 (ja) | 2019-01-28 | 2019-01-28 | トレーニングマシーンの振動吸収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019011893A JP6534782B1 (ja) | 2019-01-28 | 2019-01-28 | トレーニングマシーンの振動吸収装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP6534782B1 true JP6534782B1 (ja) | 2019-06-26 |
JP2020118269A JP2020118269A (ja) | 2020-08-06 |
Family
ID=67023737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019011893A Active JP6534782B1 (ja) | 2019-01-28 | 2019-01-28 | トレーニングマシーンの振動吸収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6534782B1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110946400A (zh) * | 2019-11-22 | 2020-04-03 | 湖北三行科技股份有限公司 | 一种便于拆卸的珐琅橱柜 |
JP2021019932A (ja) * | 2019-07-29 | 2021-02-18 | 大和ハウス工業株式会社 | トレッドミルの防振機構 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4293824B2 (ja) * | 2003-04-21 | 2009-07-08 | 倉敷化工株式会社 | 防振架台 |
JP2008295745A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Nitto Kinzoku Kogyo Kk | 床振動式運動装置 |
KR101002353B1 (ko) * | 2009-12-02 | 2010-12-21 | 김삼 | 방진 스프링마운트 장치 |
KR101699282B1 (ko) * | 2015-06-05 | 2017-01-24 | 최인섭 | 진동흡수장치 |
JP2018071596A (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-10 | 中央発條株式会社 | 車両のサスペンションに用いられるコイルばね |
JP6908552B2 (ja) * | 2017-04-19 | 2021-07-28 | 三ツ星ベルト株式会社 | プーリ構造体 |
-
2019
- 2019-01-28 JP JP2019011893A patent/JP6534782B1/ja active Active
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021019932A (ja) * | 2019-07-29 | 2021-02-18 | 大和ハウス工業株式会社 | トレッドミルの防振機構 |
JP7312640B2 (ja) | 2019-07-29 | 2023-07-21 | 大和ハウス工業株式会社 | トレッドミルの防振機構 |
CN110946400A (zh) * | 2019-11-22 | 2020-04-03 | 湖北三行科技股份有限公司 | 一种便于拆卸的珐琅橱柜 |
CN110946400B (zh) * | 2019-11-22 | 2021-08-03 | 湖北三行科技股份有限公司 | 一种便于拆卸的珐琅橱柜 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020118269A (ja) | 2020-08-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20110017561A1 (en) | Vibration damping apparatus | |
JP6534782B1 (ja) | トレーニングマシーンの振動吸収装置 | |
US8777191B2 (en) | Energy absorption and distribution material | |
US20020010055A1 (en) | Treadmill cushion | |
KR101162687B1 (ko) | 면진장치 | |
JP4197530B2 (ja) | レーザー墨出し器 | |
KR20120116074A (ko) | 차량 현가장치용 스트럿조립체의 리바운드스톱퍼 | |
US7337586B2 (en) | Anti-seismic device with vibration-reducing units arranged in parallel | |
JP2006328655A (ja) | 免震装置 | |
JP6228337B1 (ja) | 耐風装置 | |
JP7390066B2 (ja) | 対象物支持装置 | |
JP4349649B2 (ja) | 対象物設置機構 | |
US20200270830A1 (en) | Impact-Resistant and Energy-Absorbing Bollard System | |
ES2302445A1 (es) | Nuevo sistema de nivelacion y de amortiguacion de vibraciones. | |
US10821319B2 (en) | Treadmill | |
KR101130390B1 (ko) | 골프연습판 | |
JP2010096270A (ja) | 免震装置 | |
KR101877406B1 (ko) | 실내용품용 면진 받침대 | |
KR101059296B1 (ko) | 선박용 좌석의 완충장치 | |
KR100816890B1 (ko) | 충격하중을 분산시키는 슬리브 구조를 가진 교량지지용디스크 받침 | |
WO2000011395A1 (en) | Horizontal glide damper | |
JP5105375B2 (ja) | 転倒防止装置およびこれを備えた自動販売機 | |
JP2019090211A (ja) | 防振床構造 | |
JP3208452U (ja) | 免震装置 | |
JP2014228130A (ja) | 減震装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190207 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20190207 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20190306 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190315 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190416 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190508 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190529 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6534782 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |