JP6534759B1 - 負圧湿式予作動式スプリンクラー設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 気水分離器で分離しきれなかった水が、気水分離器と真空ポンプとをつなぐ吸気管に流入したときにおいて、真空ポンプの過負荷を低減する。【解決手段】 吸引管112の途中部における真空ポンプ111の近傍位置に、吸気管112に水が流入したときにおいて、空気と水の流通量を、水に比して空気の量を多くする流量制御弁2を設置する。該流量制御弁2は、吸気管に流入する空気が通過する、シリンダ部とカバー部とからなる本体部と、該本体部におけるシリンダ部内で移動自在に設けられた、水の圧力により前進する第1ピストン部及び該第1ピストン部の移動によって加圧されて前進する第2ピストン部と、該第1ピストン部と第2ピストン部を夫々後退移動方向に付勢するコイルバネとによって構成する。【選択図】 図1

Description

本発明は、二次側配管内に水が充填され且つ火災発生時以外においては負圧状態とすると共に、気水分離器で分離しきれなかった水が、気水分離器と真空ポンプとをつなぐ吸気管に流入したときにおいて、真空ポンプの過負荷を低減することができるようになした負圧湿式予作動式スプリンクラー設備に関するものである。
従来における消火設備として、スプリンクラーヘッドの破損等が生じた場合に漏水を防止し、且つ火災発生時に速やかに放水する機能を有する、二次側配管内に水が充填され且つ火災発生時以外においては負圧状態とする負圧湿式予作動式スプリンクラー設備がある。
図4は斯かる負圧湿式予作動式スプリンクラー設備の概略構成図である。該図において100は負圧湿式予作動式プリンクラー設備である。
101は消火水槽102から送水ポンプ103を介して立ち上がって配管された一次側配管である。104は各階において前記一次側配管101に接続され、スプリンクラーヘッド105まで配管された二次側配管である。
106は前記一次側配管101と二次側配管104との間に設置され、火災発生時以外では閉状態が維持される予作動式流水検知装置である。107は各階の天井部に設置された、火災を感知して火災信号を送出する火災感知器である。
108は前記二次側配管104に一端側108Aを接続すると共に、他端側108Bを、下端が前記消火水槽102まで垂下した排水管109に接続した吸引管である。尚、前記排水管109には、その下端部に排水ポンプ109Aと逆止弁109Bが設置されている。
110は前記排水管109の最上階における上端部に下部を接続した気水分離器である。111は真空ポンプ、112は一端側を前記気水分離器110の上部に接続すると共に他端側を前記真空ポンプ111に接続した吸気管である。
113は前記吸引管108の途中部に設置された、前記二次側配管104内の負圧の状態の正常時には少量の、異常時には多量の流通量とするオリフィス自動弁である。また、114は前記吸引管108の途中部における前記オリフィス自動弁113より二次側配管104側の位置に設置された二次側配管104内の圧力を検出する真空スイッチである。
115は火災発生時に前記火災感知器107からの火災信号を受信し、後記制御盤に該信号を送信する信号受信盤である。
116は各階に配置され、前記信号受信盤115からの信号を受信し、前記予作動式流水検知装置106を開状態として前記一次側配管101と二次側配管104とを連通状態とする制御盤である。また、送水ポンプ103は、例えば、一次側配管101の図示しない減圧センサが減圧を検出すると起動される。
そして、火災発生時以外のときには一次側配管101と二次側配管104のいずれにも水が充填されており、且つ二次側配管104内を、吸引管108及び吸気管112を介して真空ポンプ111で負圧状態とするものである。
また、火災発生時には、火災発生部付近の火災感知器107が火災を感知して火災信号を信号受信盤115に送信し、そして該信号受信盤115から該信号を制御盤116に送信する。該信号を受信した制御盤116は予作動式流水検知装置106を開状態とする。火災による熱で開放されたスプリンクラーヘッドより二次側配管104内圧力が減じ、送水ポンプが起動され、これにより、二次側配管は加圧状態となり、前記開放されたスプリンクラーヘッドより放水が開始される。尚、斯かる際には、オリフィス自動弁113は正常時の状態であって、真空ポンプ111の作動は停止される。
上記の通り、火災発生時以外のときにおける二次側配管104の温度変化による体積膨張や流量制御管等からの微少な空気流入等による緩慢な圧力上昇(正常時)については、前記オリフィス自動弁113のオリフィス(小孔)を経由して少量の流通量での吸引を行い、そしてこれにより通電して弁体を開くことなく二次側配管104内の圧力を適正に保持することができる。
また一方、スプリンクラーヘッド等が破損して二次側配管104内の圧力が急速に上昇(異常時)したときには、吸引管108に設置された真空スイッチ114によってこれが検知され、オリフィス自動弁113は通電されてその弁体が開き、開放された本来の流路を経て多量の流通量での吸引が行われる。そして、これにより漏水は防止されるものである。
ところで、斯かる負圧湿式予作動式スプリンクラー設備100における真空ポンプ111は、空気を吸引するための機器であるが、空気と共に多量の水を吸引した場合には、過負荷により定格以上の電流(過電流)が流れ、真空ポンプ111が焼損する虞がある。
そして、このような事態を避けるために、吸気管112の空気流入側の端部に気水分離器110が設置され、空気と水を分離するようになされているが、多量の水が流入すると分離しきれない場合がある。そして、この場合には真空ポンプ111に水が流入し、過負荷により過電流となる虞がある。
また、このような場合に備えて従来においては、図5に示す如き機構(図4には不図示。)が設けられている。図5において117は真空ポンプ111の電流を監視するための専用真空ポンプ制御盤、118は制御回路、119は電流変換器、120は電流監視リレー、121は開閉器、122は電磁弁、123は真空スイッチである。
該機構にあっては、真空ポンプ111が多量の水を吸引して過負荷になった後において負荷低減動作が作動するものであり、その動作は、先ず吸気管112内に多量の水が流入し、真空ポンプ111がこれを吸引すると、該真空ポンプ111に過負荷による過電流が発生する。すると専用真空ポンプ制御盤117における電流変換器119が過電流を検出し、電流監視リレー120が作動する。そして、これに伴い制御回路118が作動し、電磁弁122を開方向に作動させる。これにより真空ポンプ111より上流側において吸気管112内に空気が流入し、もって吸引流量における水の割合が低減され、該真空ポンプ111の過負荷が低減されるものである。
しかし、斯かる従来の機構は、真空ポンプ111の電流を監視して電磁弁122を制御するものであるから、制御回路118、電流変換器119、電流監視リレー120、開閉器121等を含む専用真空ポンプ制御盤117と電磁弁122とからなる多数の電子部品が必要であり、コストが高くつくという問題点があった。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであって、電気的機構によらずに真空ポンプの過負荷を低減することができるようになし、もって従来の制御回路、電流変換器、電流監視リレー、開閉器等を含む専用真空ポンプ制御盤と電磁弁とからなる多数の電子部品を不要としてコストの軽減を図ることができると共に、真空ポンプの制御に、外部のスイッチのON/OFFで運転/停止する汎用のポンプ制御盤を採用することができることから、その分のコストの軽減を図ることもできるようになした構成の負圧湿式予作動式スプリンクラー設備を提供しようとするものである。
而して、本発明の要旨とするところは、予作動式流水検知装置と該予作動式流水検知装置の一次側に設けられ、基端側に給水手段が接続される一次側配管と、
該予作動式流水検知装置の二次側に設けられ、スプリンクラーヘッドが接続された二次側配管と、該二次側配管を負圧とする真空ポンプと、該二次側配管と真空ポンプを接続する吸引管及び吸気管とを備え、
火災発生時以外のときには前記一次側配管と前記二次側配管のいずれにも水が充填されており、且つ前記二次側配管内を、前記吸引管及び前記吸気管を介して前記真空ポンプで負圧状態とする負圧湿式予作動式スプリンクラー設備において、
前記真空ポンプに接続される前記吸気管の真空ポンプの近傍に、前記吸気管に水が流れ込んだ場合、水の流通量を制御する流量制御弁を設置することを特徴とする負圧湿式予作動式スプリンクラー設備にある。
また、上記構成において、前記流量制御弁は、前記吸気管に水が流れ込んだ場合、流れ込んだ水の圧力が所定の水圧を超えたとき、前記水圧により前記吸気管を自動的に閉止する機構を有し、且つ、前記閉止する機構と連動して、前記吸気管に前記吸気管外部の空気を取り入れる弁を開放する機構を有する構成となしてもよい。
また、上記構成において、前記流量制御弁は、シリンダ部とカバー部とからなる本体部と、該本体部におけるシリンダ部内で移動自在に設けられた、水の圧力により前進する第1ピストン部及び該第1ピストン部の前進移動によって加圧されて前進する第2ピストン部と、前記第1ピストン部と前記第2ピストン部を夫々後退移動方向に付勢するコイルバネとによって構成してなる流量制御弁となしてもよい。
また、上記構成において、前記第1ピストン部が所定の水圧による前進移動により、前記吸気管内の水が閉止されることを特徴とする流量制御弁を有する構成となしてもよい。
また、上記構成において、前記第1ピストン部の前進移動によって加圧されて前進する第2ピストン部の前進移動により、前記吸気管に前記吸気管外部の空気を取り入れる流量制御弁を有する構成となしてもよい。
また、上記構成において、前記流量制御弁における本体部は、中心線を同じくして連設された第1シリンダ部と第2シリンダ部とからなるシリンダ部と、該シリンダ部における第1シリンダ部の一端側に装着されるカバー部とからなり、前記シリンダ部における第1シリンダ部は、その両端部が開放された円筒状をなし、前記シリンダ部における第2シリンダ部は、第1シリンダ部と反対側の端部が閉塞された円筒状をなし、閉塞部分の中心部に流出口を設けると共に、もう一方の開放側の端部近傍に、前記第1シリンダ部の内径より小径で且つ後記第1ピストン部の外径と等しい径の開口を有する壁部を設け、更に後記第2ピストン部の後退位置に対応する部分に、内外方向に貫通する空気流入口を設けてなり、前記カバー部は、一端部が閉塞された円筒状をなし、閉塞部分の中心部に前記流出口と同径の流入口を設けてなり、前記第1シリンダ部内に移動自在に配設される第1ピストン部は、一端部が閉塞された円筒状をなし、他端部に外径が前記第1シリンダ部の内径と等しいフランジ部を形成し、円筒状部分に前記第2シリンダ部の流出口より小さい開口を設けると共に、閉塞部分の中心部に前記円筒状部分の開口より小さい開口を設け、流入する水の圧力によって前記コイルバネの付勢力に抗して最前進位置まで移動することによりその閉塞部分が前記第2シリンダ部の開口内に進入するようになされ、前記第2シリンダ部内に移動自在に配設される第2ピストン部は、両端部が開放された円筒状をなし、一端部に外径が前記第2シリンダ部の内径と等しいフランジ部を形成し、更に一端部に、後退位置において前記第2シリンダ部の開口内に挿入される突出部を設けると共に、該突出部に内外方向に貫通する空気流入口を設け、前記第1ピストン部の移動によって加圧されて前進移動し、その突出部に設けた空気流入口が前記第2シリンダ部の開口外に移動すると共に、そのフランジ部が前記第2シリンダ部の空気流入口を開放するようになされた流量制御弁を有する構成となしてもよい。
本発明は上記の如き構成であり、吸気管の途中部における真空ポンプ近傍の位置に、吸気管に水が流れ込んだ場合、水の流通量を制御する流量制御弁を設置してなるものである。これにより、真空ポンプへの吸引流量における水の割合が低減され、もって真空ポンプの過負荷が低減されるものである。そして、斯かる流量制御弁は、電気を使用することなく真空ポンプの過負荷を低減することができるものである。したがって、従来の制御回路、電流変換器、電流監視リレー、開閉器等を含む専用真空ポンプ制御盤と電磁弁とからなる多数の電子部品を不要としてコストの軽減を図ることができると共に、真空ポンプの制御に、外部のスイッチのON/OFFで運転/停止する汎用のポンプ制御盤を採用することができることから、その分のコストの軽減を図ることもできるようになるものである。
本発明の実施形態に係る負圧湿式予作動式スプリンクラー設備の概略構成図である。 同真空ポンプの水の流入による過負荷を低減する機構の説明図ある。 同流量制御弁の縦断面図であり、(a)は吸気管に水が流入しない状態を示し、(b)は水が流入した状態を示すものである。 従来の負圧湿式予作動式スプリンクラー設備の概略構成図である。 従来の真空ポンプの水の流入による過負荷を低減する機構の説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
図中、1は本発明の実施形態に係る負圧湿式予作動式スプリンクラー設備である。尚、該負圧湿式予作動式スプリンクラー設備1は、その基本的な構成においては前記図4に示した従来の負圧湿式予作動式スプリンクラー設備と同様であるから、同一の部材には同一の符号を付して説明する。
而して、該負圧湿式予作動式スプリンクラー設備1は、消火水槽102から一次側配管の減圧センサが減圧を検出すると起動する送水ポンプ103を介して上方に立ち上がって配管された一次側配管101と、各階において前記一次側配管101に接続され、スプリンクラーヘッド105まで配管された二次側配管104と、 前記一次側配管101と前記二次側配管104との間に設置され、火災発生時以外では閉状態が維持される予作動式流水検知装置106と、各階の天井部に設置され、火災を感知して火災信号を送出する火災感知器107と、前記二次側配管104に一端側を接続すると共に、他端側を、下端が前記消火水槽102まで垂下した排水管109に接続した吸引管108と、前記排水管109の最上階における上端部に下部を接続した気水分離器110と、前記二次側配管104内の空気を吸引する真空ポンプ111と、 一端側を前記気水分離器110の上部に接続すると共に他端側を前記真空ポンプ111に接続した吸気管112と、前記吸引管108の途中部に設置された、前記二次側配管104内の負圧の状態の正常時には少量の、異常時には多量の流通量とするオリフィス自動弁113と、前記吸引管108の途中部における前記オリフィス自動弁113より前記二次側配管104側の位置に設置された、前記二次側配管104内の圧力を検出する真空スイッチ114と、火災発生時に前記火災感知器107からの火災信号を受信し、後記制御盤に該信号を送信する信号受信盤115と、前記信号受信盤115からの信号を受信し、前記予作動式流水検知装置106を開状態として前記一次側配管101と前記二次側配管104とを連通状態とする制御盤116とからなる負圧湿式予作動式スプリンクラー設備において、前記吸気管112の途中部における前記真空ポンプ111近傍の位置に、吸気管112に水が流れ込んだ場合、水の流通量を制御する流量制御弁2を設置してなるものである。
また、前記流量制御弁2は、図2及び図3に示す如く、気水分離器110から吸気管112に流入する空気が通過する、後記シリンダ部とカバー部とからなる本体部3と、該本体部3におけるシリンダ部内で移動自在に設けられた、水の圧力により前進する後記第1ピストン部及び該第1ピストン部の移動によって加圧されて前進する後記第2ピストン部と、該第1ピストン部と第2ピストン部を夫々後退移動方向に付勢する後記コイルバネとによって構成される。
また、前記本体部3は、中心線を同じくして連設された第1シリンダ部4Aと第2シリンダ部4Bとからなるシリンダ部4と、該シリンダ4における第1シリンダ部4Aの一端側に装着される後記カバー部とからなる。
また、前記シリンダ部4における第1シリンダ部4Aは、その両端部(図3における両端部)が開放された円筒状に形成されている。
また、前記シリンダ部4における第2シリンダ部4Bは、その一端部(図3における右端部、即ち前記第1シリンダ部4Aと反対側の端部)が閉塞された円筒状に形成されており、閉塞部分4B′の中心部には流出口5を設けていると共に、もう一方の開放側の端部近傍(図3における左側の端部近傍、即ち前記第1シリンダ部4A側の端部近傍)には、中心部に、前記第1シリンダ部4Aの内径より小径で且つ後記第1ピストン部の外径と等しい径の開口6を有する壁部7を設け、更に後記第2ピストン部の後退位置に対応する部分に、内外方向に貫通する空気流入口8を設けている。
また、前記第1シリンダ部4Aと第2シリンダ部4Bとは、前記第2シリンダ部4Bの前記第1シリンダ部4Aとの接合側の端部の外周面に雄ネジ9を刻設する一方、これに対応して内周面に雌ネジ10を刻設した第1シリンダ部4Aを螺合して連設するものである。
また、前記第1シリンダ部4Aと第2シリンダ部4Bとの接合端面にはОリング11が介装され、これらの間の水密性が保たれている。
また、前記シリンダ部4における第1シリンダ部4Aの一端側に装着されるカバー部12は、一端部(図における左端部)が閉塞された円筒状に形成されており、閉塞部分12′の中心部には、前記流出口5と同径の流入口13を設けている。
また、前記カバー部12は、前記シリンダ部4における第1シリンダ部4Aの他端側の外周面に刻設した雄ネジ14に螺合する雌ネジ15を内周面に刻設し、両者を螺合することによって装着している。
また、前記シリンダ部4における第1シリンダ部4Aの他端側の端面と前記カバー部12の閉塞部分12′との間にはОリング16が介装され、第1シリンダ部4Aとカバー部12との間の水密性が保たれている。
また、前記第1シリンダ部4Aの内部において互いに中心線が同一軸上になるように配設され、中心線方向に沿って進退移動自在に配設された第1ピストン部17は、前記カバー部12の流入口13から流入する水の圧力により前進移動するものである。また、該第1ピストン部17は円筒状であって、一端部(図3における右端部)が閉塞17′されており、他端部(図3における左端部)にはフランジ部18が形成されている。
該フランジ部18は、その外径が第1シリンダ部4Aの内径と等しく設定され、該フランジ部18の外周面が第1シリンダ部4Aの内周面に沿って移動することで、第1ピストン部17の中心線方向に沿った進退移動をガイドしている。
また、前記第1ピストン部17の円筒状部分には、前記第2シリンダ部4Bの流出口5より小さい開口19が設けられると共に、閉塞部分17′の中心部には、前記円筒状部分の開口19より小さい開口(オリフィス)20が設けられている。
また、前記第2シリンダ部4Bの内部において互いに中心線が同一軸上になるように配設され、中心線方向に沿って進退移動自在に配設された第2ピストン部21は、前記第1ピストン部4Aの移動によって加圧されて前進移動するものである。また、該第2ピストン部21は両端部が開放された円筒状であって、一端部(図3における左端部)に、後退位置において前記第2シリンダ部4Bの開口6内に挿入される突出部22を設けると共に、該突出部22に内外方向に貫通する空気流入口23を設けている。
また、該第2ピストン部21は、一端部(図3における左端部)にはフランジ部24が形成されており、該フランジ部24は、その外径が前記第2シリンダ部4Bの内径と等しく設定され、該フランジ部24の外周面が第2シリンダ部4Bの内周面に沿って移動することで、第2ピストン部21の中心線に沿った進退移動をガイドしている。
また、25は前記第1シリンダ部4A内において、第1ピストン部17を挿入させた状態でそのフランジ部18に当接し、該第1ピストン部17をカバー部12の流入口13側に押圧付勢しているコイルバネである。これにより、前記第1ピストン部17は、カバー部12の流入口13から水が流入し、その圧力が該コイルバネ25の付勢力を超えている状態で前進移動が行われることになる。
また、26は前記第2シリンダ部4B内において、第2ピストン21を挿入させた状態でそのフランジ部24に当接し、該第2ピストン部21を第1ピストン部17側に押圧付勢しているコイルバネである。これにより、前記第2ピストン部21は、第1ピストン部17の前進移動による圧力が該コイルバネ26の付勢力を超えている状態で前進移動が行われることになる。
また、図2において、27は前記真空ポンプ111を制御する汎用ポンプ制御盤であり、28は該汎用ポンプ制御盤27における制御基板、29は開閉器である。また、30は真空スイッチである。
次に、本実施形態の作用について説明する。
吸気管112の途中部における真空ポンプ111の近傍の位置に設置した流量制御弁2は、次の如く作用する。図3(a)に示した吸気管112内に水が流入しない状態、即ち、通常時においては、本体部3におけるカバー部12の流入口13から流入した空気は、第1シリンダ部4A内の第1ピストン部17に設けた開口19と開口(オリフィス)20を通って該第1ピストン部17と第1シリンダ部4A及び第2シリンダ部4Bとの間の空間に流通し、そして更に第2ピストン部21を経て第2シリンダ部4Bの流出口5から流出する。したがって、真空ポンプ111には水の吸引による負荷がかからない。
また、図3(b)に示した吸気管112内に水が流入した状態、即ち、異常時においては、本体部3におけるカバー部12の流入口13から流入した水の圧力によって第1シリンダ部4A内の第1ピストン部17は前進する。それは、水は空気よりも密度が高いことから第1ピストン部17を前進させる圧力となることによるものである。そして、第1ピストン部17が最前進位置まで移動すると、該第1ピストン部17の閉塞部分17′が第2シリンダ部4B内の第2ピストン部21を押し出し、この閉塞部分17′が第2シリンダ部4Bの開口6内に入り込んでこれを塞ぐ状態となる。これにより第1ピストン部17内に流入した水は、第1ピストン部17の閉塞部分17′に設けられた小さな開口(オリフィス)20を通してのみしか流出しないことになる。即ち、水の流通量がきわめて制限されることになる。また、上記の如く第1ピストン部17の押し出しによって第2ピストン部21が前進すると、その突出部22に設けられた空気流入口23は第2シリンダ部4Bの開口6外に移動し、該空気流入口23を通して該第2ピストン部21内に空気が流入し得る状態となる。そしてまた一方、これと同時に、第2ピストン部21のフランジ部24によって閉塞されていた第2シリンダ部4Bの空気流入口8も開放され、もって本体部3の外部から多量の空気が第2ピストン部21内に流入することになる。したがって、第2シリンダ部4Bの流出口5から流出する空気と水は、水に比して空気の量を多くすることができるものである。そして、これにより真空ポンプ111に吸引される水は微量に制限され、真空ポンプ111の過負荷を低減することができるものである。尚、水の流入が無くなると、第1ピストン部17と第2ピストン部21は夫々コイルバネ25、26の作用によって後退移動方向に押し戻され、図3(a)の位置に復帰することになるものである。
そして、斯かる流量制御弁2は、電気を使用することなく真空ポンプ111の過負荷を低減することができるものである。したがって、従来の制御回路、電流変換器、電流監視リレー、開閉器等を含む専用真空ポンプ制御盤と電磁弁とからなる多数の電子部品を不要としてコストの軽減を図ることができると共に、真空ポンプ111の制御に、外部のスイッチのON/OFFで運転/停止する汎用のポンプ制御盤27を採用することができることから、その分のコストの軽減を図ることもできるようになるものである。
1 負圧湿式予作動式スプリンクラー設備
2 流量制御弁
3 本体部
4 シリンダ部
4A 第1シリンダ部
4B 第2シリンダ部
4B′ 閉塞部分
5 流出口
6 開口
7 壁部
8 空気流入口
12 カバー部
12′ 閉塞部分
13 流入口
17 第1ピストン部
17′ 第1ピストン部の閉塞部分
18 フランジ部
19 開口
20 小さい開口(オリフィス)
21 第2ピストン部
22 突出部
23 空気流入口
24 フランジ部
25 コイルバネ
26 コイルバネ
27 汎用ポンプ制御盤

Claims (6)

  1. 予作動式流水検知装置と該予作動式流水検知装置の一次側に設けられ、基端側に給水手段が接続される一次側配管と、
    該予作動式流水検知装置の二次側に設けられ、スプリンクラーヘッドが接続された二次側配管と、該二次側配管を負圧とする真空ポンプと、該二次側配管と真空ポンプを接続する吸引管及び吸気管とを備え、
    火災発生時以外のときには前記一次側配管と前記二次側配管のいずれにも水が充填されており、且つ前記二次側配管内を、前記吸引管及び前記吸気管を介して前記真空ポンプで負圧状態とする負圧湿式予作動式スプリンクラー設備において、
    前記真空ポンプに接続される前記吸気管の真空ポンプの近傍に、前記吸気管に水が流れ込んだ場合、水の流通量を制御する流量制御弁を設置することを特徴とする負圧湿式予作動式スプリンクラー設備。
  2. 前記流量制御弁は、
    前記吸気管に水が流れ込んだ場合、流れ込んだ水の圧力が所定の水圧を超えたとき、前記水圧により前記吸気管を自動的に閉止する機構を有し、且つ、前記閉止する機構と連動して、前記吸気管に前記吸気管外部の空気を取り入れる弁を開放する機構を有する請求項1記載の負圧湿式予作動式スプリンクラー設備。
  3. 前記流量制御弁は、
    シリンダ部とカバー部とからなる本体部と、該本体部におけるシリンダ部内で移動自在に設けられた、水の圧力により前進する第1ピストン部及び該第1ピストン部の前進移動によって加圧されて前進する第2ピストン部と、前記第1ピストン部と前記第2ピストン部を夫々後退移動方向に付勢するコイルバネとによって構成される流量制御弁を有する請求項1又は記載の負圧湿式予作動式スプリンクラー設備。
  4. 前記第1ピストン部が所定の水圧による前進移動により、前記吸気管内の水が閉止されることを特徴とする流量制御弁を有する請求項1からのいずれか1項に記載の負圧湿式予作動式スプリンクラー設備。
  5. 前記第1ピストン部の前進移動によって加圧されて前進する第2ピストン部の前進移動により、前記吸気管に前記吸気管外部の空気を取り入れる流量制御弁を有する請求項4記載の負圧湿式予作動式スプリンクラー設備。
  6. 前記流量制御弁における本体部は、中心線を同じくして連設された第1シリンダ部と第2シリンダ部とからなるシリンダ部と、該シリンダ部における第1シリンダ部の一端側に装着されるカバー部とからなり、前記シリンダ部における第1シリンダ部は、その両端部が開放された円筒状をなし、前記シリンダ部における第2シリンダ部は、第1シリンダ部と反対側の端部が閉塞された円筒状をなし、閉塞部分の中心部に流出口を設けると共に、もう一方の開放側の端部近傍に、前記第1シリンダ部の内径より小径で且つ後記第1ピストン部の外径と等しい径の開口を有する壁部を設け、
    更に後記第2ピストン部の後退位置に対応する部分に、内外方向に貫通する空気流入口を設けてなり、前記カバー部は、一端部が閉塞された円筒状をなし、閉塞部分の中心部に前記流出口と同径の流入口を設けてなり、
    前記第1シリンダ部内に移動自在に配設される第1ピストン部は、一端部が閉塞された円筒状をなし、他端部に外径が前記第1シリンダ部の内径と等しいフランジ部を形成し、円筒状部分に前記第2シリンダ部の流出口より小さい開口を設けると共に、閉塞部分の中心部に前記円筒状部分の開口より小さい開口を設け、流入する水の圧力によって前記コイルバネの付勢力に抗して最前進位置まで移動することによりその閉塞部分が前記第2シリンダ部の開口内に進入するようになされ、
    前記第2シリンダ部内に移動自在に配設される第2ピストン部は、両端部が開放された円筒状をなし、一端部に外径が前記第2シリンダ部の内径と等しいフランジ部を形成し、更に一端部に、後退位置において前記第2シリンダ部の開口内に挿入される突出部を設けると共に、該突出部に内外方向に貫通する空気流入口を設け、前記第1ピストン部の移動によって加圧されて前進移動し、その突出部に設けた空気流入口が前記第2シリンダ部の開口外に移動すると共に、そのフランジ部が前記第2シリンダ部の空気流入口を開放するようになされた流量制御弁を有する請求項1から5のいずれか1項に記載の負圧湿式予作動式スプリンクラー設備。
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