JP6533556B2 - 感光性樹脂組成物及びそれから製造される光硬化パターン - Google Patents

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Description

本発明は、感光性樹脂組成物、該組成物で製造された光硬化パターン及び該光硬化パターンを備えた画像表示装置に関する。
一般的な表示装置では、上下基板の一定間隔を維持するために、一定の直径を有するシリカビーズ又はプラスチックビーズなどを使用してきた。しかしながら、それらのビーズが基板上にランダムに分散してピクセルの内部に位置することになる場合は、開口率が低下し、光漏れ現象が発生する問題がある。この問題点を解決するために、表示装置の内部にフォトリソグラフィによって形成されたスペーサを使用し始め、現在、ほとんどの表示装置に使用されるスペーサは、フォトリソグラフィによって形成されている。
フォトリソグラフィによるスペーサの形成方法は、基板上に感光性樹脂組成物を塗布し、マスクを介して紫外線を照射した後、現像過程を通じてマスクに形成されたパターンの通りに、基板上の所望の位置にスペーサを形成することである。
最近、スマートフォン及びタブレットPCの普及によりタッチパネルの需要が増加している。これにより、表示装置を構成するカラーフィルタ基板とアレイ基板との間の間隔を維持するスペーサには、基本的な特性である弾性回復率のみならず、外部の圧力による画素の変形がない硬い(hard)特性、及び基材との密着力などが求められている。そこで、感光性樹脂組成物に関する研究が盛んに行われているが、依然として弾性回復率、基材との密着力などの要求を満たしていない。
一例として、韓国公開特許第2009−0056862号では、不飽和カルボン酸及び/又は不飽和カルボン酸無水物と脂肪族多環式エポキシ化合物との共重合体であるバインダー樹脂を含む感光性樹脂組成物を開示しているが、基材との密着力及び弾性回復率を十分に実現するのに限界がある。
韓国公開特許第2009−0056862号
本発明は、硬化後、優れた弾性回復率を有しながらも、外部の圧力による変形が少ない、硬い特性を有する光硬化パターンを形成することができる感光性樹脂組成物を提供することを目的とする。
また、本発明は、硬化時、高解像度のパターンの実現が可能な感光性樹脂組成物を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、硬化時、形成されたパターンが優れた基板密着力を有する感光性樹脂組成物を提供することを目的とする。
また、本発明は、硬化時、優れたT/B比の値を有する感光性樹脂組成物を提供することを目的とする。
また、本発明は、前述の感光性樹脂組成物で製造される光硬化パターン、及び該光硬化パターンを備えた画像表示装置を提供することを目的とする。
1.脂環式エポキシ基含有繰り返し単位を有するアルカリ可溶性樹脂と、下記化学式1で表される化合物を含む光重合開始剤と、光重合性化合物と、溶剤とを含む、感光性樹脂組成物。
Figure 0006533556
(化学式1中、Rは、C1−C20アルキル基であり、R及びRは、それぞれ独立して、C1−C20アルキル基、C6−C20アリール基、またはC3−C20シクロアルキル基であり、Aは、ニトロ基またはシアノ基である。)
2.前記項目1において、前記アルカリ可溶性樹脂は、
下記化学式2及び化学式3で表される化合物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を含んで重合された第1樹脂と、
前記脂環式エポキシ基含有繰り返し単位を有する第2樹脂とを含む、感光性樹脂組成物。
Figure 0006533556
(化学式2中、Rは、水素原子、C1−C12アルキル基、アリル基、フェニル基、ベンジル基、ハロゲン基、またはC1−C8アルコキシ基である。)
Figure 0006533556
(化学式3中、Rは、水素原子、C1−C12アルキル基、アリル基、フェニル基、ベンジル基、ハロゲン基、またはC1−C8アルコキシ基であり、nは、1〜10の整数である。)
3.前記項目2において、前記第1樹脂は、アルキル置換マレイミドまたはアリール置換マレイミド含有の繰り返し単位をさらに有する、感光性樹脂組成物。
4.前記項目1において、前記アルカリ可溶性樹脂は、
前記脂環式エポキシ基含有繰り返し単位を有する第2樹脂と、
ノルボルネン(norbornene)繰り返し単位を有する第3樹脂とを含む、感光性樹脂組成物。
5.前記項目4において、前記第3樹脂は、ベンゼン環含有繰り返し単位、カルボン酸含有繰り返し単位及びアクリレート繰り返し単位からなる群より選択される少なくとも一つの繰り返し単位をさらに有する、感光性樹脂組成物。
6.前記項目1において、前記脂環式エポキシ基含有繰り返し単位は、下記の化学式4又は化学式5で表される化合物からなる群より選択される少なくとも一つに由来する、感光性樹脂組成物。
Figure 0006533556
(化学式4中、Rは、水素原子またはヒドロキシ基で置換されているか又は置換されていないC1−C4アルキル基であり、
Xは、単結合またはヘテロ原子を含有しているか又は含有していないC1−C6アルキレン基である。)
Figure 0006533556
(化学式5中、Rは、水素原子またはヒドロキシ基で置換されているか又は置換されていないC1−C4アルキル基であり、
Xは、単結合またはヘテロ原子を含有しているか又は含有していないC1−C6アルキレン基である。)
7.前記項目1において、前記化学式1中、Rは、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、i−ペンチル基、n−ヘキシル基、またはi−ヘキシル基であり、
及びRは、それぞれ独立して、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、i−ペンチル基、n−ヘキシル基、i−ヘキシル基、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、ターフェニル基、アントリル基、インデニル基、またはペナントリル基である、感光性樹脂組成物。
8.前記項目1において、前記光重合開始剤は、アセトフェノン誘導体化合物またはビイミダゾール誘導体化合物の少なくとも1種をさらに含む、感光性樹脂組成物。
9.前記項目8において、前記光重合開始剤は、前記光重合開始剤の全重量に対して、前記化学式1の化合物を40〜90重量%含む、感光性樹脂組成物。
10.前記項目1において、前記アルカリ可溶性樹脂及び前記光重合性化合物の固形分を基準として、合計100重量部に対して、前記光重合開始剤の含有量は、0.1〜40重量部である、感光性樹脂組成物。
11.前記項目1において、前記アルカリ可溶性樹脂は、前記感光性樹脂組成物の固形分を基準として5〜90重量%含まれる、感光性樹脂組成物。
12.前記項目1〜11のいずれか一項に記載の前記感光性樹脂組成物で製造された光硬化パターン。
13.前記項目12において、前記光硬化パターンは、アレイ平坦化膜パターン、保護膜パターン、絶縁膜パターン、フォトレジストパターン、ブラックマトリックスパターン及びスペーサパターンからなる群より選択される光硬化パターン。
14.前記項目12に記載の前記光硬化パターンを備えた画像表示装置。
本発明の感光性樹脂組成物は、硬化後、優れた弾性回復率を有しながらも、外部の圧力による変形が少ない、硬い特性を有する光硬化パターンを形成することができる。
また、本発明の感光性樹脂組成物は、硬化時、高解像度のパターンの実現が可能である。
さらに、本発明の感光性樹脂組成物は、硬化時、形成されたパターンが優れた基板密着力を有する。
また、本発明の感光性樹脂組成物は、優れたT/B比の値を示す。
したがって、本発明の感光性樹脂組成物は、光硬化パターン、好ましくは、スペーサパターンの形成及び画像表示装置の製造に有用に使用することができる。
図1は、T/B比の定義を概略的に示す図である。
本発明は、アルカリ可溶性樹脂と、光重合開始剤と、光重合性化合物と、溶剤とを含む感光性樹脂組成物、該組成物で製造された光硬化パターン、及び該光硬化パターンを備えた画像表示装置に関する。
以下、本発明を詳細に説明する。
<感光性樹脂組成物>
光重合性開始剤
本発明の実施例に係る感光性樹脂組成物は、光重合性開始剤を含み、該光重合性開始剤は、下記化学式1で表される化合物を含む。
Figure 0006533556
化学式1中、Rは、C1−C20アルキル基であり、R及びRは、それぞれ独立して、C1−C20アルキル基、C6−C20アリール基、またはC3−C20シクロアルキル基であり、Aは、ニトロ基またはシアノ基である。
本発明の感光性樹脂組成物は、前記化学式1で表される化合物を含む光重合開始剤を含むことにより、後述するアルカリ可溶性樹脂の期待効果を最大化することができ、感度に優れ、また基板密着力に優れたパターンを形成することができ、形成されたパターンのパターン安定性、耐熱性、および耐化学性などに優れる。
本明細書に記載されている「アルキル基」、「アルコキシ基」及びその他の「アルキル基」部分を含む置換体は、直鎖状又は分枝状を全て含み、「シクロアルキル基」は、単環系のみならず、多環系の炭化水素も含む。本明細書に記載された「アリール基」は、一つの水素の除去によって芳香族炭化水素から誘導された有機ラジカルであり、各環に、適切には4〜7個、好ましくは5又は6個の環原子を含む単一または融合環系を含み、多数個のアリール基が単結合で連結されている形態まで含む。「ヒドロキシアルキル基」は、前記で定義したアルキル基にヒドロキシ基が結合したOH−アルキル基を意味する。「ヒドロキシアルコキシアルキル基」は、前記ヒドロキシアルキル基にアルコキシ基が結合したヒドロキシアルキル−O−アルキル基を意味する。
また、本明細書に記載されている「C1−C20アルキル」基は、好ましくはC1−C10アルキル基であり、より好ましくはC1−C6アルキル基である。「C6−C20アリール」基は、好ましくはC6−C18アリール基である。「C1−C20アルコキシ」基は、好ましくはC1−C10アルコキシ基であり、より好ましくはC1−C4アルコキシ基である。「C6−C20アリールC1−C20アルキル」基は、好ましくは、C6−C18アリールC1−C10アルキル基であり、より好ましくは、C6−C18アリールC1−C6アルキル基である。「ヒドロキシC1−C20アルキル」基は、好ましくは、ヒドロキシC1−C10アルキル基であり、より好ましくは、ヒドロキシC1−C6アルキル基である。「ヒドロキシC1−C20アルコキシC1−C20アルキル」基は、好ましくは、ヒドロキシC1−C10アルコキシC1−C10アルキル基であり、より好ましくは、ヒドロキシC1−C4アルコキシC1−C6アルキル基である。「C3−C20シクロアルキル」基は、好ましくは、C3−C10シクロアルキル基である。
具体的には、前記R〜Rは、それぞれ独立して、水素原子、ブロモ基、クロロ基、ヨード基、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、i−ペンチル基、n−ヘキシル基、i−ヘキシル基、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、ターフェニル基、アントリル基、インデニル基、ペナントリル基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロピルオキシ基、i−プロピルオキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、t−ブトキシ基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシn−プロピル基、ヒドロキシn−ブチル基、ヒドロキシi−ブチル基、ヒドロキシn−ペンチル基、ヒドロキシi−ペンチル基、ヒドロキシn−ヘキシル基、ヒドロキシi−ヘキシル基、ヒドロキシメトキシメチル基、ヒドロキシメトキシエチル基、ヒドロキシメトキシプロピル基、ヒドロキシメトキシブチル基、ヒドロキシエトキシメチル基、ヒドロキシエトキシエチル基、ヒドロキシエトキシプロピル基、ヒドロキシエトキシブチル基、ヒドロキシエトキシペンチル基、またはヒドロキシエトキシヘキシル基である。
また、Aは、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、ターフェニル基、アントリル基、インデニル基、ペナントリル基、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、ブトキシ基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基、ヒドロキシメトキシメチル基、ヒドロキシメトキシエチル基、ヒドロキシメトキシプロピル基、ヒドロキシメトキシブチル基、ヒドロキシエトキシメチル基、ヒドロキシエトキシエチル基、ヒドロキシエトキシプロピル基、ヒドロキシエトキシブチル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、またはヒドロキシ基であってもよく、これらに限定されない。
より具体的には、前記Rは、水素原子またはn−ブチル基であり、Rは、メチル基であり、Rは、メチル基、n−ブチル基またはフェニル基であってもよい。
本発明に係る光重合開始剤は、前記化学式1で表される化合物に加え、アセトフェノン誘導体化合物又はビイミダゾール誘導体化合物の少なくとも1種をさらに含むことができる。アセトフェノン誘導体化合物またはビイミダゾール誘導体化合物をさらに併用すると、優れた基板密着力とともに、パターンのT/B比の値をさらに向上させることができる。
T/B比とは、図1に示すように、スペーサパターンにおける上部の直径を下部の直径で割った値であり、T/B比の値は大きいほど好ましい。本発明において、パターンの上部は、パターンの全体高さに対して底面から全体高さの95%の箇所の水平面と定義される。また、パターンの下部は、パターンの全体高さに対して底面から全体高さの5%の箇所の水平面と定義される。
前記アセトフェノン誘導体化合物としては、例えば、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルホリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパン−1−オンのオリゴマー、ジフェニル(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシドなどが挙げられる。
前記ビイミダゾール化合物としては、例えば、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−ビス(2,3−ジクロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラ(アルコキシフェニル)ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラ(トリアルコキシフェニル)ビイミダゾール、4,4’,5,5’位のフェニル基がカルボアルコキシ基により置換されているイミダゾール化合物などが挙げられる。これらの中でも、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−ビス(2,3−ジクロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’,4−トリス(2−クロロフェニル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4’,5’−ジフェニル−1,1’−ビイミダゾールが好ましく用いられる。
前記光重合開始剤は、光重合開始剤の全重量に対して、前記化学式1で表される化合物を40〜90重量%含むことが好ましく、40〜70重量%含むことがより好ましい。前記範囲であると、さらに向上したパターンのT/B比の値が得げられる。
アセトフェノン誘導体及びビイミダゾール誘導体の含量比は、特に制限されず、例えば1:9〜9:1であってもよい。
また、本発明の効果を損なわない程度であれば、この分野で通常使用されているその他の光重合開始剤などをさらに併用してもよい。例えば、ベンゾイン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、チオキサントン系化合物、アントラセン系化合物などをさらに含んでもよい。これらは、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
前記光重合開始剤には、光重合開始助剤を組み合わせて用いることもできる。前記光重合開始剤に光重合開始助剤を併用すると、これらを含有する感光性樹脂組成物は、さらに高感度になり、スペーサ形成時の生産性の向上を図ることができるので望ましい。
前記光重合開始助剤としては、アミン化合物、カルボン酸化合物が好ましく用いられる。
光重合開始剤の使用量は、後述するアルカリ可溶性樹脂及び光重合性化合物の合計100重量部に対して、0.1〜40重量部、好ましくは1〜30重量部である。含有量が前記範囲であると、感光性樹脂組成物が高感度化し、この組成物を用いて形成したスペーサの強度や平滑性が良好になるので好ましい。
アルカリ可溶性樹脂
アルカリ可溶性樹脂は、基材への密着力を付与して塗膜の形成を可能にするバインダー樹脂として提供され得る。例示的な実施例によれば、前記アルカリ可溶性樹脂は、光や熱に反応性を有し、且つ現像工程で使用されるアルカリ現像液に対して溶解性を有することができる。
例示的な実施例によれば、本発明に係るアルカリ可溶性樹脂は、下記化学式2または化学式3で表される化合物から選択される少なくとも1種の化合物(a11)を含んで重合された第1樹脂を含むことができる。
Figure 0006533556
化学式2中、Rは、水素原子、C1−12アルキル基、アリル基、フェニル基、ベンジル基、ハロゲン基、またはC1−C8アルコキシ基を示す。
Figure 0006533556
化学式3中、Rは、水素原子、C1−C12アルキル基、アリル基、フェニル基、ベンジル基、ハロゲン基、またはC1−C8アルコキシ基であり、nは、1〜10の整数であってもよい。
本発明に係るアルカリ可溶性樹脂は、バルキー(bulky)な前記化学式2または化学式3から選択される少なくとも1種の化合物に由来する繰り返し単位を有することにより、硬化時のフィルム密度(film density)の上昇によって優れた弾性回復率を有しながらも、外部の圧力による変形が少ない硬い特性を有する光硬化パターンを形成することができ、高解像度のパターンを形成することができる。
本発明に係るアルカリ可溶性樹脂の前記第1樹脂は、化学式2または化学式3から選択される少なくとも1種の化合物(a11)のほか、アルカリ可溶性を示すために、当分野で公知の不飽和結合とカルボキシル基を有する化合物(a12)をさらに含んで重合されてもよい。
前記不飽和結合及びカルボキシル基を有する化合物(a12)としては、重合が可能な不飽和二重結合を有するカルボン酸化合物であれば制限なく使用することができる。前記不飽和結合とカルボキシル基を有する化合物(a12)としては、例えば、不飽和モノカルボン酸や、不飽和ジカルボン酸または不飽和トリカルボン酸のように、分子中に2個以上のカルボキシル基を有する多価カルボン酸などが挙げられる。前記不飽和モノカルボン酸としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸などが挙げられる。前記不飽和多価カルボン酸としては、例えば、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メサコン酸、イタコン酸などが挙げられる。前記多価カルボン酸は、酸無水物であってもよく、前記不飽和多価カルボン酸無水物としては、例えば、マレイン酸無水物、イタコン酸無水物、シトラコン酸無水物などが挙げられる。また、前記不飽和多価カルボン酸は、そのモノ(2−メタクリロイルオキシアルキル)エステルであってもよく、例えば、コハク酸モノ(2−アクリロイルオキシエチル)、コハク酸モノ(2−メタクリロイルオキシエチル)、フタル酸モノ(2−アクリロイルオキシエチル)、フタル酸モノ(2−メタクリロイルオキシエチル)などが挙げられる。前記不飽和多価カルボン酸は、その両末端ジカルボキシ重合体のモノ(メタ)アクリレートであってもよく、例えば、ω−カルボキシポリカプロラクトンモノアクリレート、ω−カルボキシポリカプロラクトンモノメタクリレートなどが挙げられる。また、前記不飽和多価カルボン酸は、同一分子中にヒドロキシ基及びカルボキシル基を含有する不飽和アクリレートであってもよく、例えば、α−(ヒドロキシメチル)アクリル酸などが挙げられる。これらの中でも、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸などが、共重合反応性が高いことから好ましく用いられる。
前記に例示の(a12)は、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、本発明に係る第1樹脂は、前記(a11)及び(a12)と共重合され、不飽和結合を有する化合物(a13)をさらに含んで重合されてもよい。
前記(a11)及び(a12)と共重合され、不飽和結合を有する化合物(a13)は、重合が可能な不飽和二重結合を有する化合物であれば特に制限されない。具体的には、前記(a13)は、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−o−フェニルフェノールプロピルアクリレート、アミノエチル(メタ)アクリレートなどの不飽和カルボン酸の非置換または置換のアルキルエステル化合物、シクロペンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、メチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘプチル(メタ)アクリレート、シクロオクチル(メタ)アクリレート、メンチル(メタ)アクリレート、シクロペンテニル(メタ)アクリレート、シクロヘキセニル(メタ)アクリレート、シクロヘプテニル(メタ)アクリレート、シクロオクテニル(メタ)アクリレート、メンタジエニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ピナニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート、ノルボルニル(メタ)アクリレート、ピネニル(メタ)アクリレートなどの脂環式置換基を含む不飽和カルボン酸エステル化合物、オリゴエチレングリコールモノアルキル(メタ)アクリレートなどのグリコール類のモノ飽和カルボン酸エステル化合物、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシ(メタ)アクリレートなどの芳香環を有する置換基を含む不飽和カルボン酸エステル化合物、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族ビニル化合物、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステル、(メタ)アクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリルなどのシアン化ビニル化合物、 N−アルキルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−ベンジルマレイミドなどのマレイミド化合物などが挙げられる。これらは、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、本明細書で(メタ)アクリレートとは、アクリレート及び(又は)メタクリレートを意味する。
例えば、前記第1樹脂は、前記マレイミド化合物に由来したアルキル置換マレイミドまたはアリール置換マレイミドを含有する繰り返し単位を有することができる。前記マレイミド含有繰り返し単位により、前記第1樹脂の熱硬化性をより向上させることができる。
前記第1樹脂は、第1樹脂を構成する(a11)、(a12)及び(a13)の合計モル数を基準として、化学式1及び化学式2からなる群より選択される少なくとも1種の化合物(a11)2〜30モル%と、不飽和結合及びカルボキシル基を有する化合物(a12)2〜70モル%と、前記(a11)及び(a12)と共重合され、不飽和結合を有する化合物(a13)2〜95モル%とを共重合して得られるものであってもよい。好ましくは、化学式1及び化学式2からなる群より選択される少なくとも1種の化合物(a11)5〜30モル%と、不飽和結合及びカルボキシル基を有する化合物(a12)5〜65モル%と、前記(a11)及び(a12)と共重合され、不飽和結合を有する化合物(a13)5〜80モル%とを共重合して得られるものであってもよい。前記範囲であると、現像性、耐溶剤性、耐熱性及び機械強度が良好な感光性樹脂組成物の製造が可能である。
また、前記アルカリ可溶性樹脂(A)のうちの第1樹脂は、前記(a11)、(a12)及び(a13)に、不飽和結合とエポキシ基を有する化合物(a14)をさらに共重合して得られたものであってもよく、他の単量体化合物をさらに含んで共重合されたものであってもよい。
前記(a14)は、アルカリ可溶性樹脂に光/熱硬化性を付与する。前記(a14)は、具体的には、グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、2,3−エポキシシクロペンチル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート、6,7−エポキシヘプチル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート、3.4−エポキシトリシクロ[5.2.1.0 2,6]デカン−9−イル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらは、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
前記第1樹脂は、第1樹脂を構成する(a11)、(a12)、(a13)及び(a14)の合計モル数を基準として、化学式2又は化学式3から選択される少なくとも1種の化合物(a11)2〜30モル%と、不飽和結合及びカルボキシル基を有する化合物(a12)2〜70モル%と、前記(a11)及び(a12)と共重合され、不飽和結合を有する化合物(a13)2〜95モル%と、前記(a12)のモル数を基準として不飽和結合及びエポキシ基を有する化合物(a14)5〜80モル%とを共重合して得られるものであってもよい。好ましくは、化学式2または化学式3から選択される少なくとも1種の化合物(a11)5〜30モル%と、不飽和結合及びカルボキシル基を有する化合物(a12)5〜65モル%と、前記(a11)及び(a12)と共重合され、不飽和結合を有する化合物(a13)5〜80モル%と、前記(a12)のモル数を基準として不飽和結合及びエポキシ基を有する化合物(a14)10〜80モル%とを共重合して得られるものであってもよい。前記範囲であると、現像性、耐溶剤性、耐熱性及び機械強度が良好な感光性樹脂組成物を製造可能である。
本発明に係る第1樹脂は、そのポリスチレン換算の重量平均分子量が3,000〜100,000の範囲にあることが好ましく、5,000〜50,000の範囲にあることがより好ましい。前記第1樹脂の重量平均分子量が3,000〜100,000の範囲にあると、画素の変形がない硬い(hard)特性を示すことになる。
前記第1樹脂の分子量分布[重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)]は、1.5〜6.0であることが好ましく、1.8〜4.0であることがより好ましい。分子量分布[重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)]が1.5〜6.0であれば、現像性に優れるため好ましい。
また、本発明に係るアルカリ可溶性樹脂(A)は、脂環式エポキシ基を有する化合物(a21)を含んで重合された第2樹脂を含む。これにより、前記第2樹脂は、脂環式エポキシ基含有繰り返し単位を含むことができる。本発明は、第2樹脂を含むことにより、優れた現像性、耐溶剤性、耐熱性及び機械的強度を示すことができる。
好ましくは、前記脂環式エポキシ基を有する化合物(a21)は、下記化学式4及び化学式5の少なくとも一つを含むことができる。
Figure 0006533556
化学式4中、Rは、水素原子またはヒドロキシ基で置換されているか又は置換されていないC1−C4アルキル基であり、Xは、単結合またはヘテロ原子を含有しているか又は含有していないC1−C6アルキレン基である。前記単結合とは、酸素と環とが直接連結されていることを意味し得る。
Figure 0006533556
化学式5中、Rは、水素原子またはヒドロキシ基で置換されているか又は置換されていないC1−C4アルキル基であり、Xは、単結合またはヘテロ原子を含有しているか又は含有していないC1−C6アルキレン基である。前記単結合とは、酸素と環とが直接連結されていることを意味し得る。
本発明に係る第2樹脂は、アルカリ可溶性を示すために、前記脂環式エポキシ化合物(a21)に、不飽和結合とカルボキシル基を有する化合物(a22)をさらに含んで重合されたものであってもよい。
前記不飽和結合とカルボキシル基を有する化合物(a22)としては、前述した不飽和基含有の第1樹脂の(a12)で説明したようなものを選択して用いることができる。したがって、これに関しては、詳細な説明を省略する。
前記化学式4のR及び化学式5のRは、それぞれ独立して、水素原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などのアルキル基;ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシ−n−プロピル基、2−ヒドロキシ−n−プロピル基、3−ヒドロキシ−n−プロピル基、1−ヒドロキシ−イソプロピル基、2−ヒドロキシ−イソプロピル基、1−ヒドロキシ−n−ブチル基、2−ヒドロキシ−n−ブチル基、3−ヒドロキシ−n−ブチル基、4−ヒドロキシ−n−ブチル基などのヒドロキシ含有アルキル基であってもよい。中でも、前記R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、又は2−ヒドロキシエチル基であることが好ましく、特に水素原子又はメチル基であることがさらに好ましい。
前記化学式4及び5におけるXは、具体的には、単結合;メチレン基、エチレン基、プロピレン基などのアルキレン基;オキシメチレン基、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、チオメチレン基、チオエチレン基、チオプロピレン基、アミノメチレン基、アミノエチレン基、アミノプロピレン基などのヘテロ原子含有アルキレン基であってもよい。中でも、Xは、単結合、メチレン基、エチレン基、オキシメチレン基又はオキシエチレン基であることが好ましく、特に単結合又はオキシエチレン基であることがより好ましい。
前記化学式4で表される化合物としては、具体的には、下記の化学式4−1ないし4−14の化合物が挙げられる。
Figure 0006533556
前記化学式5で表される化合物としては、具体的には、下記の化学式5−1ないし5−14の化合物が挙げられる。
Figure 0006533556
前記化学式4で表される化合物又は化学式5で表される化合物として例示される化合物は、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、前記第2樹脂は、前記(a21)及び(a22)のほか、(a21)及び(a22)と重合可能な不飽和結合を有する化合物で共重合することができる。例えば、第2樹脂は、(a21)及び(a22)とともに、2−アミノエチルアクリレート、2−アミノエチルメタクリレート、2−ジメチルアミノエチルアクリレート、2−ジメチルアミノエチルメタクリレート、2−アミノプロピルアクリレート、2−アミノプロピルメタクリレート、2−ジメチルアミノプロピルアクリレート、2−ジメチルアミノプロピルメタクリレート、3−アミノプロピルアクリレート、3−アミノプロピルメタクリレート、3−ジメチルアミノプロピルアクリレート、3−ジメチルアミノプロピルメタクリレートなどの不飽和カルボン酸アミノアルキルエステル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル等のカルボン酸ビニルエステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、アリルグリシジルエーテルなどの不飽和エーテル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリル、シアン化ビニリデン等のシアン化ビニル化合物;アクリルアミド、メタクリルアミド、α−クロロアクリルアミド、N−2−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−2−ヒドロキシエチルメタクリルアミドなどの不飽和アミド類;マレイミド、ベンジルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等の不飽和イミド類;1,3−ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等の脂肪族共役ジエン類;及びポリスチレン、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリ−n−ブチルアクリレート、ポリ−n−ブチルメタクリレート、ポリシロキサンの重合体分子鎖の末端にモノアクリロイル基またはモノメタクリロイル基を有するマクロ単量体類などとも共重合することができる。
前記第2樹脂は、第2樹脂を構成する(a21)及び(a22)の合計モル数を基準として、前記脂環式エポキシ基を有する化合物(a21)5〜95モル%と、不飽和結合及びカルボキシル基を有する化合物(a22)5〜75モル%とを共重合して得られるものであってもよい。好ましくは、前記脂環式エポキシ基を有する化合物(a21)30〜90モル%と、不飽和結合及びカルボキシル基を有する化合物(a22)10〜70モル%とを共重合して得られるものであってもよい。前記範囲であると、現像性、耐溶剤性、耐熱性及び機械強度が良好な感光性樹脂組成物を製造可能である。
前記第2樹脂は、酸価が20〜200(KOHmg/g)の範囲であることが望ましい。酸価が前記範囲にあると、優れた弾性回復率を有するスペーサの製造が可能となる。
前記第2樹脂のポリスチレン換算の重量平均分子量は、3,000〜100,000であり、好ましくは5,000〜50,000である。前記第2樹脂の重量平均分子量が前記範囲であると、現像時の膜の減少が防止され、パターン部分の欠落性が良好となるので好ましい。
前記第2樹脂の分子量分布[重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)]は、1.5〜6.0であることが好ましく、1.8〜4.0であることがより好ましい。前記分子量分布[重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)]が前記範囲内に含まれていると、現像性に優れるため好ましい。
例示的な実施例によれば、前記アルカリ可溶性樹脂は、前述した第1樹脂及び第2樹脂をともに含んでもよい。この場合、前記アルカリ可溶性樹脂は、アルカリ可溶性樹脂の固形分を基準として重量分率で第1樹脂10〜95重量%、及び第2樹脂5〜90重量%を含むことが好ましい。含量比が前記範囲であると、優れた弾性回復率を有しながらも、外部の圧力による変形が少ない硬い特性を有する光硬化パターンを実現することができる。
本出願で使用する用語の「固形分」とは、溶剤を除去した成分の合計を意味する。
本発明の実施例に係るアルカリ可溶性樹脂は、ノルボルネン(norbornene)系化合物から重合した第3樹脂を含んでもよい。
例えば、前記第3樹脂は、以下の化学式6で表される繰り返し単位を含むことができる。
Figure 0006533556
ノルボルネンのように化学的に不安定な環状炭化水素単位を含むことにより、アルカリ可溶性樹脂またはこれを含む感光性樹脂組成物の解像度をより向上させることができる。
いくつかの実施例において、前記第3樹脂は、ベンゼン環含有繰り返し単位をさらに有してもよい。前記ベンゼン環含有繰り返し単位は、例えば、下記化学式7で表される単量体に由来するものであってもよい。
Figure 0006533556
化学式7中、R31は、水素原子、またはC1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキル基、C4−C8シクロアルキル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、オキシラン基、オキセタン基、C4−C12のビシクロアルキル基またはC6−C18のトリシクロアルキル基で置換または非置換のC1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキル基、C4−C8シクロアルキル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、オキシラン基、オキセタン基、C4−C12ビシクロアルキル基またはC6〜18トリシクロアルキル基である。
前記ベンゼン環含有繰り返し単位により、前記第3樹脂の耐熱性、機械的強度を向上させることができる。この点から、R31は、好ましくは、水素原子またはC1−C6アルキル基(例えば、メチル基)であってもよい。
いくつかの実施例において、前記第3樹脂は、カルボン酸含有繰り返し単位をさらに有してもよい。この場合、水素ドナー(donor)単位の追加により、解像度をより向上させることができる。
例えば、前記カルボン酸含有繰り返し単位は、前記第1樹脂で前述した不飽和結合とカルボキシル基を有する化合物(a12)に由来するものであってもよい。
いくつかの実施例において、前記第3樹脂は、光または熱硬化性の付与または向上のために、当該技術分野で公知となって通常使用されるアクリレート系単量体がさらに含まれて重合されて形成されたアクリレート繰り返し単位をさらに有してもよい。
前記アクリレート系単量体は、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、t−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、t−オクチル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、アセトキシエチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレート、β−フェノキシエトキシエチルアクリレート、ノニルフェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、シクロフェンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチルエチル(メタ)アクリレート、トリブロモフェニル(メタ)アクリレート、トリブロモフェニルオキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)クリレートなどを含むことができる。これらは、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
一実施例において、前記第3樹脂は、化学式6の繰り返し単位、ベンゼン環含有繰り返し単位、カルボン酸含有繰り返し単位及びアクリレート繰り返し単位を、それぞれ5〜70モル%、5〜50モル%、5〜65モル%及び5〜70モル%のモル比で含むことができる。
前記第3樹脂は、ポリスチレン換算の重量平均分子量が3,000〜100,000の範囲にあることが好ましく、5,000〜50,000の範囲にあることがより好ましい。
前記第3樹脂の分子量分布[重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)]は、1.5〜6.0であることが好ましく、1.8〜4.0であることがより好ましい。分子量分布が前記範囲であると、優れた現像性及び解像度を確保することができる。
例示的な実施例によれば、前記アルカリ可溶性樹脂は、前述した第2樹脂及び第3樹脂をともに含んでもよい。この場合、前記アルカリ可溶性樹脂は、アルカリ可溶性樹脂の固形分を基準として重量分率で第2樹脂5〜90重量%と、第3樹脂10〜95重量%とを含むことが好ましい。含量比が前記範囲でると、優れた密着性、弾性を有し、かつ高解像度の光硬化パターンを実現することができる。
前述した本発明の実施例によれば、前記アルカリ可溶性樹脂は、前記第2樹脂を含み、さらに、前記第1樹脂又は第3樹脂の少なくとも一つを含んでもよい。これにより、光硬化性、光反応性、解像度、現像性のような化学的特性と、硬さ、弾性、密着力のような機械的特性とをともに向上させることができる。
例えば、前記アルカリ可溶性樹脂は、前記第1樹脂及び第2樹脂、若しくは前記第2樹脂及び第3樹脂の組み合わせを含んでもよい。または、前記アルカリ可溶性樹脂は、前記第1樹脂、第2樹脂及び第3樹脂の組み合わせを含んでもよい。
前記アルカリ可溶性樹脂の含有量は、感光性樹脂組成物中の全固形分に対して、通常5〜90重量%、好ましくは10〜70重量%の範囲である。アルカリ可溶性樹脂の含有量が前記の基準で5〜90重量%であると、現像液への溶解性が十分で現像性に優れたものになり、優れた弾性回復率を有し、かつ外部の圧力による変形が少ない硬い特性を有するスペーサの製造が可能になる。
光重合性化合物
本発明の感光性樹脂組成物に含有される光重合性化合物は、前記光重合開始剤の作用で重合できる化合物であり、単官能単量体、2官能単量体、その他の多官能単量体などが挙げられる。
本発明で用いられる光重合性化合物は、スペーサ形成用樹脂組成物の現像性、感度、密着性、表面の問題などを改善するために、官能基の構造や官能基の数が異なる2つまたはそれ以上の光重合性化合物を混合して使用することができ、その範囲を制限しない。
単官能単量体の具体例としては、ノニルフェニルカルビトールアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、N−ビニルピロリドンなどが挙げられる。
2官能単量体の具体例としては、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのビス(アクリロイルオキシエチル)エーテル、3−メチルペンタンジオールジ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
その他の多官能単量体の具体例としては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシル化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロポキシル化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、エトキシル化ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、プロポキシル化ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。中でも、2官能以上の多官能単量体が好ましく用いられる。
前記光重合性化合物は、感光性組成物の固形分を基準として、前記アルカリ可溶性樹脂及び光重合性化合物の合計100重量部に対して、1〜90重量部、好ましくは10〜80重量部の範囲で使用することができる。光重合性化合物が前記の基準の範囲であると、形成されるスペーサパターンの強度や平滑性が良好になるので好ましい。
溶剤
溶剤は、当該分野で通常使用されるものであれば、何れでも制限なく用いることができる。
前記溶剤の具体例としては、エチレングリコールモノアルキルエーテル類;ジエチレングリコールジアルキルエーテル類;エチレングリコールアルキルエーテルアセテート類;アルキレングリコールアルキルエーテルアセテート類;プロピレングリコールモノアルキルエーテル類;プロピレングリコールジアルキルエーテル類;プロピレングリコールアルキルエーテルプロピオネート類;ブチルジオールモノアルキルエーテル類;ブタンジオールモノアルキルエーテルアセテート類;ブタンジオールモノアルキルエーテルプロピオネート類;ジプロピレングリコールジアルキルエーテル類;芳香族炭化水素類;ケトン類;アルコール類;エステル類;環状エステル類などが挙げられる。これらは、単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
前記溶剤としては、塗布性及び乾燥性を考慮すると、アルキレングリコールアルキルエーテルアセテート類、ケトン類、ブタンジオールアルキルエーテルアセテート類、ブタンジオールモノアルキルエーテル類、エステル類を好ましく用いることができる。より好ましくは、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、シクロヘキサノン、メトキシブチルアセテート、メトキシブタノール、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチルなどを用いることができる。
前記溶剤の含有量は、感光性樹脂組成物の合計100重量部に対して40〜95重量部、好ましくは45〜85重量部であってもよい。前記範囲を満たすと、スピンコーター、スリットアンドスピンコーター、スリットコーター(または「ダイコーター」、「カーテンフローコーター」)、インクジェット等の塗布装置で塗布したときに塗布性が良好になるため好ましい。
添加剤
本発明に係る感光性樹脂組成物は、必要に応じて、充填剤、他の高分子化合物、硬化剤、レベリング剤、密着促進剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、凝集防止剤、連鎖移動剤などの添加剤をさらに含んでもよい。
<光硬化パターン及び画像表示装置>
本発明は、また、前述の感光性樹脂組成物で製造される光硬化パターン及び該光硬化パターンを含む画像表示装置を提供する。
前記感光性樹脂組成物で製造された光硬化パターンは、弾性回復率、密着性などに優れる。これによって、画像表示装置における各種パターン、例えば、接着剤層、アレイ平坦化膜、保護膜、絶縁膜パターン等に用いることができ、フォトレジスト、ブラックマトリクス、カラムスペーサパターン、ブラックカラムスペーサパターン等に用いることもできる。しかし、これらに限定されるものではなく、特に、スペーサパターンとして好適である。
このような光硬化パターンを備えるか、或いは製造過程中に前記パターンを用いる画像表示装置としては、液晶表示装置、OLED、フレキシブルディスプレイなどが挙げられる。しかし、これらに限定されるものではなく、適用可能な当分野における公知となった全ての画像表示装置が挙げられる。
光硬化パターンは、前述した本発明の感光性樹脂組成物を基材上に塗布し、(必要に応じて現像工程を経た後)光硬化パターンを形成することによって製造できる。
以下、本発明を製造例、実施例、比較例及び実験例によりさらに詳細に説明する。しかし、下記の製造例、実施例、比較例及び実験例は、本発明を例示するためのものであって、本発明は、下記の製造例、実施例、比較例及び実験例に限定されず、多様に修正及び変更することができる。
[製造例]
製造例1〜4において、重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)の測定は、GPC法を用いて以下の条件で行った。なお、重量平均分子量及び数平均分子量の比を分子量分布(Mw/Mn)とした。
装置:HLC−8120GPC(東ソー(株)製)
コラム:TSK−GELG4000HXL+TSK−GELG2000HXL(直列接続)
カラム温度:40℃
移動相溶媒:テトラヒドロフラン
流速:1.0ml/分
注入量:50μl
検出器:RI
測定試料濃度:0.6重量%(溶媒=テトラヒドロフラン)
校正用標準物質:TSK STANDARD POLYSTYRENE F−40、F−4、F−1、A−2500、A−500(東ソー(株)製)
[製造例1]A−1(第1樹脂)の製造
攪拌機、温度計、還流冷却管、滴下ロート及び窒素導入管を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート182gを投入し、フラスコ内の雰囲気を空気から窒素にした後、100℃に昇温した。その後、ベンジルマレイミド35.4g (0.30モル)、アクリル酸36.0g(0.50モル)、2−ヒドロキシ−o−フェニルフェノールプロピルアクリレート59.6g(0.2モル)及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート136gを含む混合物に、アゾビスイソブチロニトリル3.6gを添加した溶液を、滴下ロートから2時間かけてフラスコに滴下し、さらに100℃で5時間攪拌を続けた。次いで、フラスコ内の雰囲気を窒素から空気にし、グリシジルメタクリレート22.5g[0.15モル、(本反応に使用したアクリル酸に対して50モル%)]、トリスジメチルアミノメチルフェノール0.9g及びヒドロキノン0.145gをフラスコ内に投入し、110℃で6時間反応を続けた。これにより、固形分酸価が121.1mgKOH/gである不飽和基含有の第1樹脂A−1を得た。GPCにより測定したポリスチレン換算の重量平均分子量は、31,000であり、分子量分布(Mw/Mn)は、2.2であった。
[製造例2]A−2(第2樹脂)の製造
還流冷却器、滴下漏斗及び攪拌機を備えた1Lのフラスコ内に、窒素を0.02L/分で流入して窒素雰囲気とし、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル150gを入れ、撹拌しながら70℃まで加熱した。次いで、前記化学式4−1及び化学式5−1の混合物(モル比は50:50)198.2g(0.90mol)及びメタクリル酸8.6g(0.10mol)をジエチレングリコールエチルメチルエーテル150gに溶解して溶液を調製した。
Figure 0006533556
調製した溶解液を、滴下漏斗を用いてフラスコ内に滴下した後、重合開始剤2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)27.9g(0.11mol)をジエチレングリコールエチルメチルエーテル200gに溶解した溶液を、別の滴下漏斗を用いて、4時間かけてフラスコ内に滴下した。重合開始剤の溶液の滴下が終了した後、4時間70℃に維持し、その後室温まで冷却した。これにより、固形分41.6質量%、酸価59mg−KOH/g(固形分換算)の共重合体(樹脂A−2)の溶液を得た。得られた樹脂A−2の重量平均分子量Mwは、7,790、分子量分布は、1.9であった。
[製造例3]A−3(第3樹脂)の製造
還流冷却器、滴下漏斗及び攪拌機を備えた1Lのフラスコ内に、窒素を0.02L/分で流入して窒素雰囲気とし、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート200gを投入し、100℃に昇温した。その後、アクリル酸33.9g(0.47モル)、ノルボルネン4.7g(0.05モル)、ビニールトルエン56.7g(0.48モル)、及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート150gを含む混合物に、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3.6gを添加した溶液を滴下ロートから2時間かけてフラスコに滴下し、さらに100℃で5時間攪拌を続けた。
次いで、フラスコ内の雰囲気を窒素から空気にし、グリシジルメタクリレート42.6g[0.30モル(本反応で使用したアクリル酸に対して64モル%)]をフラスコ内に投入し、110℃で6時間反応を続けた。これにより、固形分酸価が79mgKOH/gである不飽和基含有樹脂A−3を得た。GPCにより測定したポリスチレン換算の重量平均分子量は、6,600であり、分子量分布(Mw/Mn)は、1.9であった。
[製造例4]不飽和基含有樹脂A−4の合成
攪拌機、温度計、還流冷却管、滴下ロート及び窒素導入管を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート182gを投入し、フラスコ内の雰囲気を空気から窒素にした後、100℃に昇温した。その後、ベンジルメタクリレート88.1g(0.50モル)、アクリル酸36.0g(0.50モル)及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート136gを含む混合物に、アゾビスイソブチロニトリル3.6gを添加した溶液を滴下ロートから2時間かけてフラスコに滴下し、さらに100℃で5時間攪拌を続けた。次いで、フラスコ内の雰囲気を窒素から空気にし、グリシジルメタクリレート22.5g[0.15モル、(本反応で使用したアクリル酸に対して50モル%)]、トリスジメチルアミノメチルフェノール0.9g及びヒドロキノン0.145gをフラスコ内に投入し、110℃で6時間反応を続けた。これにより、固形分酸価が94mgKOH/gである樹脂A−4を得た。GPCにより測定したポリスチレン換算の重量平均分子量は、30,000であり、分子量分布(Mw/Mn)は、2.1であった。
[実施例及び比較例]
下記表1、表2の組成及び含有量(単位:重量部)にて実施例と比較例の感光性樹脂組成物を調製した。
Figure 0006533556
Figure 0006533556
各組成物の具体的な成分は、以下の通りである。
A−1:製造例1で製造された樹脂(第1樹脂)
A−2:製造例2で製造された樹脂(第2樹脂)
A−3:製造例3で製造された樹脂(第3樹脂)
A−4:製造例4で製造された樹脂
B−1:1−(9,9−H−7−ニトロフルオレン−2−イル)−エタノンオキシム−O−アセテート
B−2:2,2’,4−トリス(2−クロロフェニル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)−4’,5’−ジフェニル−1,1’−ビイミダゾール(CHEMCURE−TCDM:CHEMBRIDGE INTERNATIONAL CORP.)
B−3:ジフェニル(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド(IRGACURE−819:BASF)
C:トリペンタエリスリトールオクタアクリレート(Viscoat#802:大阪有機化学工業(株))
D:ジペンタエリスリトールヘキサキス(3−メルカプトプロピオネート)(DPMP:SC ORGANIC CHEMICAL CO.,LTD.)
E−1:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
E−2:ジエチレングリコールエチルメチルエーテル
[実験例]
2インチ角のガラス基板(イーグル2000、コーニング社製)を中性洗剤、水及びアルコールで順次洗浄した後、乾燥した。このガラス基板上に、前記実施例及び比較例で製造した感光性樹脂組成物をそれぞれスピンコートした後、クリーンオーブン中で90℃で3分間プリベークを行った。前記プリベークを行った基板を常温に冷却後、石英ガラス製のフォトマスクとの間隔を150μmにして露光機(TME−150RSK、トプコン(株)製)を用いて60mJ/cmの露光量(405nm基準)で光照射した。このときの重合性樹脂組成物への照射は、超高圧水銀灯からの放射光を光学フィルター(LU0400、朝日分光(株)製)を通過させ、400nm以下の光をカットして用いた。このとき、フォトマスクとしては、次のパターンが同一平面上に形成されたフォトマスクを用いた(直径20μmの円形の透光部(パターン)を有し、当該パターンの間隔が100μm)。
光照射後、ノニオン系界面活性剤0.12%と水酸化カリウム0.04%とを含有する水系現像液に前記塗膜を25℃で100秒間浸漬して現像し、水洗した。その後、オーブン中で、220℃で20分間ポストベークを行った。得られた膜の厚さは、3μmであった。膜厚さは、膜厚測定装置(DEKTAK6M、Veeco社製)を用いて測定した。このようにして得られたパターンに対して、下記の物性評価を行った。その結果を下記の表3及び表4に示す。
<試験方法>
(1)Bottom CDの測定
前記で得られた硬化膜を3次元形状測定装置(SIS−2000 Systems、SNU PRECISION社製)を用いて、パターンの高さとbottom CDをフォトマスクサイズ及びこのときの塗膜の厚さの基準がそれぞれ20μm、3.0μmのとき、塗膜の厚さが2.85μmを維持する最小サイズのパターンを測定する。
図1に示すように、高さの5%の箇所の線幅をBottom CDの値と定義した。Bottom CDは、小さいほど感度が良いので優れる。
(2)パターンの上下幅比の測定(T/B比)
前記(1)でDotパターンを3次元形状測定装置(SIS−2000 Systems、SNU PRECISION社製)を用いて、パターンの底面から全体高さの5%の箇所をBottom CD(a)、床面から全体高さの95%の箇所をTop CD(b)と定義し、(b)の長さを(a)の長さで割った後、100を乗じた値(=b/a×100)をT/B比と定義した。
(3)現像密着力
現像密着性は、直径(size)が5μmから20μmまで1μm間隔の円形パターンをそれぞれ1000個有するフォトマスクによって、膜厚が3μmに形成されたパターンを顕微鏡により評価し、欠落したパターンの数を数え、下記数学式1のようにして現像密着力(%)を算出した。その結果を下記表2に記する。
[数学式1]
現像密着力(%)=[1000−(欠落したパターンの数)]/1000×100
(4)機械特性(回復率)
前記で得られた硬化膜をダイナミック超微小硬度計(DUH−W201、(株)島津製作所製)を用いて、その総変位量(μm)及び弾性変位量(μm)を、以下の測定条件により測定した。測定した数値を用いて下記数学式2のようにして回復率(%)を算出した。総変位量が少なく、且つ回復率が大きいと、硬いと判断した。
[数学式2]
回復率(%)=[弾性変位量(μm)]/[総変位量(μm)]×100
[測定条件]
試験モード:負荷−除荷試験
試験力:5gf[SI単位換算値49.0mN]
負荷速度:0.45gf/sec[SI単位換算値4.41mN/sec]
保持時間:5sec
圧子:円錐台の圧子(直径50μm)
Figure 0006533556
Figure 0006533556
前記表3及び表4を参照すると、前述した光重合開始剤(B−1)、及びアルカリ可溶性樹脂として、第2樹脂とともに第1樹脂又は第3樹脂を択一的に含む実施例の場合は、向上したBottom CD、T/B比、弾性回復率及び現像密着力を示した。また、第2樹脂とともに第3樹脂を用いている実施例11〜20の場合は、比較的向上した解像度が得られた。
これに対して、第2樹脂を省略している比較例1及び2の場合は、実施例に比べて全体的に劣化した結果を示した。また、本発明の実施例に係る光重合開始剤を省略している比較例3の場合は、パターンが形成されず、Bottom CD、T/B比、現像密着力及び弾性回復率を測定することができなかった。

Claims (11)

  1. 脂環式エポキシ基含有繰り返し単位を有するアルカリ可溶性樹脂と、
    下記化学式1で表される化合物、およびアセトフェノン誘導体化合物またはビイミダゾール誘導体化合物の少なくとも1種を含む光重合開始剤と、
    光重合性化合物と、
    溶剤とを含み、
    前記光重合開始剤の全重量に対して、下記化学式1で表される化合物を40〜70重量%含む、スペーサ形成用感光性樹脂組成物。
    Figure 0006533556
    (化学式1中、Rは、水素原子またはC1−C20アルキル基であり、R及びRは、それぞれ独立して、C1−C20アルキル基、C6−C20アリール基、またはC3−C20シクロアルキル基であり、Aは、ニトロ基またはシアノ基である。)
  2. 前記アルカリ可溶性樹脂は、
    下記化学式2及び化学式3で表される化合物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を含んで重合された第1樹脂と、
    前記脂環式エポキシ基含有繰り返し単位を有する第2樹脂とを含む、請求項1に記載のスペーサ形成用感光性樹脂組成物。
    Figure 0006533556
    (化学式2中、Rは、水素原子、C1−C12アルキル基、アリル基、フェニル基、ベンジル基、ハロゲン基、またはC1−C8アルコキシ基である。)
    Figure 0006533556
    (化学式3中、Rは、水素原子、C1−C12アルキル基、アリル基、フェニル基、ベンジル基、ハロゲン基、またはC1−C8アルコキシ基であり、nは、1〜10の整数である。)
  3. 前記第1樹脂は、アルキル置換マレイミドまたはアリール置換マレイミド含有の繰り返し単位をさらに有する、請求項2に記載のスペーサ形成用感光性樹脂組成物。
  4. 前記アルカリ可溶性樹脂は、
    前記脂環式エポキシ基含有繰り返し単位を有する第2樹脂と、
    ノルボルネン(norbornene)繰り返し単位を有する第3樹脂とを含む、請求項1に記載のスペーサ形成用感光性樹脂組成物。
  5. 前記第3樹脂は、ベンゼン環含有繰り返し単位、カルボン酸含有繰り返し単位及びアクリレート繰り返し単位からなる群より選択される少なくとも一つの繰り返し単位をさらに有する、請求項4に記載のスペーサ形成用感光性樹脂組成物。
  6. 前記脂環式エポキシ基含有繰り返し単位は、下記の化学式4又は化学式5で表される化合物からなる群より選択される少なくとも一つに由来する、請求項1に記載のスペーサ形成用感光性樹脂組成物。
    Figure 0006533556
    (化学式4中、Rは、水素原子またはヒドロキシ基で置換されているか又は置換されていないC1−C4アルキル基であり、
    Xは、単結合またはヘテロ原子を含有しているか又は含有していないC1−C6アルキレン基である。)
    Figure 0006533556
    (化学式5中、Rは、水素原子またはヒドロキシ基で置換されているか又は置換されていないC1−C4アルキル基であり、
    Xは、単結合またはヘテロ原子を含有しているか又は含有していないC1−C6アルキレン基である。)
  7. 前記化学式1中、Rは、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、i−ペンチル基、n−ヘキシル基、またはi−ヘキシル基であり、
    及びRは、それぞれ独立して、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、i−ペンチル基、n−ヘキシル基、i−ヘキシル基、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、ターフェニル基、アントリル基、インデニル基またはペナントリル基である、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のスペーサ形成用感光性樹脂組成物。
  8. 前記アルカリ可溶性樹脂及び前記光重合性化合物の固形分を基準として、合計100重量部に対して、前記光重合開始剤の含有量は、0.1〜40重量部である、請求項1ないし7のいずれか一項に記載のスペーサ形成用感光性樹脂組成物。
  9. 前記アルカリ可溶性樹脂は、前記スペーサ形成用感光性樹脂組成物の固形分を基準として5〜90重量%含まれる、請求項1ないし8のいずれか一項に記載のスペーサ形成用感光性樹脂組成物。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の前記スペーサ形成用感光性樹脂組成物で製造された光硬化パターン。
  11. 請求項10に記載の前記光硬化パターンを備えた画像表示装置。
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